JP3433099B2 - 円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置 - Google Patents

円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置

Info

Publication number
JP3433099B2
JP3433099B2 JP12053598A JP12053598A JP3433099B2 JP 3433099 B2 JP3433099 B2 JP 3433099B2 JP 12053598 A JP12053598 A JP 12053598A JP 12053598 A JP12053598 A JP 12053598A JP 3433099 B2 JP3433099 B2 JP 3433099B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
molded product
resin molded
cylindrical surface
contact member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12053598A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11309777A (ja
Inventor
浩之 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kojima Industries Corp
Original Assignee
Kojima Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kojima Industries Corp filed Critical Kojima Industries Corp
Priority to JP12053598A priority Critical patent/JP3433099B2/ja
Publication of JPH11309777A publication Critical patent/JPH11309777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3433099B2 publication Critical patent/JP3433099B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、円筒面を有する樹脂成形品の表
面仕上げ装置に係り、特に、該樹脂成形品の円筒面の被
仕上げ面を加熱変形せしめて、滑らかに均すことによ
り、該樹脂成形品の表面仕上げを行なう装置に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】一般に、樹脂成形品にあっては、その成形
時に用いられる成形用金型の構造上の理由や成形操作上
の理由等によって、表面に、バリや段差部、或いは微細
な突部等、所謂不要突起物が形成されることが、往々に
してある。
【0003】そして、そのような不要突起物が表面に形
成された樹脂成形品においては、その表面に対して、サ
ンダー等を用いた研磨加工が施されることにより、それ
らの不要突起物を除去する表面仕上げが従来から行なわ
れているのであるが、この研磨加工による表面仕上げを
行なう場合、切屑が不可避的に発生し、そして、この切
屑が成形品表面に付着してしまうため、かかる表面仕上
げを行なう度に、成形品表面に付着した切屑を除去する
面倒な作業を行わなければならなかったのである。
【0004】かかる状況下、実開平7−2042号公報
には、サンダー等を用いた研磨加工とは異なった、樹脂
成形品(熱可塑性樹脂材料からなる成形品)の表面仕上
げを行なう仕上げ工具が、明らかにされている。即ち、
この仕上げ工具は、使用者によって把持される把持部の
一端に、電熱ヒータを内蔵したローラが、モータにより
回転駆動可能に取り付けられて、成っている。そして、
ローラを電熱ヒータにて加熱し、且つモータにより回転
駆動せしめた状態下で、把持部を把持しつつ、不要突起
物が形成された樹脂成形品の表面に対して、かかるロー
ラを押し当てることにより、該表面が加熱変形せしめら
れて、該表面上の不要突起物が除去され、以て樹脂成形
品の表面が滑らかに均されるようになっているのであ
る。このような仕上げ工具を用いれば、サンダー等を用
いた研磨加工を行なう場合とは異なり、切屑を何等発生
させることなく、樹脂成形品の表面仕上げを行なうこと
が出来、それによって、表面仕上げを行なう度に成形品
表面から切屑を除去するといった面倒な作業から有利に
解放され得ることとなるのである。
【0005】ところが、そのような前記公報に開示の仕
上げ工具においては、上述の如く、使用者にて把持部が
把持されつつ、樹脂成形品の表面に押し当てられて、使
用されるものであることから、その使用時において、成
形品表面に対するローラの接触圧(押圧力)を一定に維
持することが難しく、とりわけ、円筒面形状を呈する表
面の全周にわたって、ローラを均一な圧力で押し当てる
ことが、極めて困難であった。それ故、樹脂成形品の円
筒面形状を呈する表面に対して、かかる仕上げ工具を用
いた表面仕上げを行なった場合、該樹脂成形品の表面が
波打つような状態となってしまう恐れが、非常に高かっ
たのである。
【0006】従って、そのような従来の仕上げ工具にあ
っては、円筒面形状の表面を有する樹脂成形品のうち、
例えば、自動車のエンジンの吸気系ダクトにおいて、タ
ーボチャージャーとインタークーラーとを接続するダク
ト等のように、他機関との接続部における気密性確保等
のために、或いはその他の理由から、高い仕上げ精度が
要求される樹脂成形品の円筒面の表面仕上げを行なう際
には、到底、使用され得ないといった、極めて大きな欠
点が存していたのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、円筒面形状の表面を有する樹脂成形品の
表面仕上げが、切屑を何等生ぜしめることなく、しか
も、高い仕上げ精度で、常に安定的に行なわれ得るよう
にした表面仕上げ装置の改良された構造を提供すること
にある。
【0008】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、表面の少なくとも一部が円筒面とされた
樹脂成形品において、該円筒面の被仕上げ面を滑らかに
均して、該樹脂成形品の表面仕上げを行なう装置におい
て、(a)該樹脂成形品を着脱可能に保持する保持手段
と、(b)該保持手段に保持された前記樹脂成形品の円
筒面に対して、相対的に接近離隔可能に且つ該円筒面の
中心軸回りに相対回転可能に配置され、該樹脂成形品の
円筒面に対する該中心軸回りの相対回転状態下におい
て、該円筒面の前記被仕上げ面に接触する、滑らかな接
触面を備えた接触部材と、(c)該接触部材の接触面を
加熱して、該接触面の温度を、前記樹脂成形品の円筒面
が変形可能な温度と為す加熱手段とを有し、該加熱手段
にて加熱された前記接触部材の接触面を、前記樹脂成形
品の円筒面に対する前記中心軸回りの相対回転状態下に
おいて、該円筒面の前記被仕上げ面に接触させることに
より、該被仕上げ面を加熱変形させて、滑らかに均すよ
うにした、円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置
を、その特徴とするものである。
【0009】要するに、本発明に従う、円筒面を有する
樹脂成形品の表面仕上げ装置においては、円筒面を有す
る樹脂成形品が保持手段にて保持される一方、接触部材
の滑らかな接触面が、該樹脂成形品の円筒面を変形せし
め得る温度にまで、加熱手段にて加熱され、且つ該円筒
面の中心軸回りに、該円筒面に対して相対回転せしめら
れた状態下で、該円筒面の被仕上げ面に接触させられる
ことにより、該被仕上げ面が、加熱変形せしめられて、
滑らかに均されるようになっているのである。
【0010】それ故、かかる表面仕上げ装置にあって
は、樹脂成形品の円筒面の被仕上げ面が、加熱された接
触部材の接触面との接触による加熱変形時に、該円筒面
の被仕上げ面上の不要突起物が加熱変形せしめられて、
切屑が何等生ぜしめられることなく、有利に除去され得
るのであり、また、上述の如く、接触部材の接触面が、
保持手段にて安定的に保持された樹脂成形品の円筒面の
被仕上げ面に対して、該円筒面の中心軸回りに相対回転
せしめられた状態下で接触せしめられるようになってい
るところから、円筒面の被仕上げ面を加熱変形させるた
めの部材たる接触部材の接触面が、該円筒面の被仕上げ
面に対して、その周方向にわたって常に均一な圧力で、
安定的に接触せしめられ得るのである。
【0011】従って、このような本発明に従う、円筒面
を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置を用いれば、表面
の少なくとも一部が円筒面とされた樹脂成形品の表面仕
上げが、切屑を何等生ぜしめることなく、しかも、高い
仕上げ精度で、常に安定的に行なわれ得るのであり、そ
の結果として、高い仕上げ精度が要求される樹脂成形品
の円筒面の表面仕上げを行なう際にも、極めて有利に使
用され得ることとなるのである。
【0012】また、そのような本発明に従う、円筒部を
有する樹脂成形品の表面仕上げ装置にあっては、有利に
は、前記接触部材が自在に着脱され得るように構成され
て、該接触部材の交換を行なうことにより、前記接触面
の大きさが任意に変化させられ得るように構成されるこ
ととなる。このような構成によれば、円筒面の被仕上げ
面の高さや径等に応じて、接触面の大きさを種々変更す
ることが出来、それによって、被仕上げ面の高さや径が
それぞれ異なる各種の樹脂成形品の表面仕上げが、単
に、接触部材を交換するだけで、一つの装置にて行なわ
れ得ることとなるのである。
【0013】さらに、かかる本発明に従う表面仕上げ装
置においては、好ましくは、前記接触部材に取り付けら
れて、前記樹脂成形品の円筒面の中心軸回りに該接触部
材と一体回転せしめられる回転体と、該回転体を回転駆
動せしめる駆動手段とを更に有して構成され、該駆動手
段による該回転体の回転駆動によって、前記接触部材
が、該円筒面の中心軸回りに、該円筒面に対して相対回
転せしめられるように構成される。この構成を採用する
ことによって、接触部材の円筒面に対する相対回転が自
動化され得、以てより優れた使用性が有利に発揮され得
るのである。
【0014】また、かかる本発明に従う表面仕上げ装置
にあっては、望ましくは、前記駆動手段が、正逆両方向
に回転駆動力を発揮するように構成されて、前記回転体
と前記接触部材とが、正逆両方向に一体回転せしめられ
るように構成されることとなる。これによって、接触部
材が一方向のみに回転せしめられる場合とは異なり、例
えば、電熱ヒータ等からなる前記加熱手段への給電のた
めのリード線等が、接触部材等に巻き付いて、破損して
しまうようなことが効果的に防止され得るといった利点
が得られるのである。
【0015】さらに、本発明に従う表面仕上げ装置にお
いては、前記接触部材に連結されたピストン部材と、該
ピストン部材を、前記保持手段に保持された前記樹脂成
形品の円筒面に向かって突出引込作動せしめるシリンダ
部材とを更に有して構成され、かかるシリンダ部材によ
るピストン部材の突出引込作動によって、該接触部材
が、該樹脂成形品の円筒面に対して相対的に接近離隔移
動せしめられるように構成される。このような構成によ
れば、接触部材が樹脂成型品の円筒面に接触せしめられ
るまでの、該接触部材の該円筒面に対する接近移動距離
が機械的に制御され得、それによって、円筒面の被仕上
げ面に対する接触面の接触圧が、より均一化され得るの
であり、その結果として、該被仕上げ面の表面仕上げ
が、更に一層高い仕上げ精度をもって、より安定的に行
なわれ得ることとなるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に明ら
かにするために、本発明に係る、円筒面を有する樹脂成
形品の表面仕上げ装置について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0017】先ず、図1には、本発明に従う、樹脂成形
品の表面仕上げ装置の一例としての、自動車用インター
クーラーダクトの表面仕上げ装置が、概略的に示されて
いる。かかる図1からも明らかなように、表面仕上げ装
置10は、装置本体12と、保持手段としてのダクトホ
ルダー14とを有し、それらが、それぞれ、基台16上
に固定されて、構成されている。
【0018】より具体的には、この表面仕上げ装置10
を構成するダクトホルダー14は、金属製の平板からな
る固定部18と、該固定部18の上面から一体的に延び
出すアーム部20とからなっている。また、アーム部2
0の先端部と中間部とには、略コ字形状を呈する二つの
クランプ22,24が、それぞれ、設けられている。そ
して、そのような固定部18が、基台16上に、位置固
定に取り付けられている一方、アーム部20が、前記二
つのクランプ22,24において、表面仕上げに供され
る、樹脂製円筒体が複数箇所で曲げ変形せしめられてな
る如き形状を呈する、樹脂成形品としてのインタークー
ラーダクト26(図1において仮想線で示す。)の長さ
方向一端部と中間部とを、それぞれ、ボルト固定乃至は
挟持し得るようになっている。かくして、ダクトホルダ
ー14が、基台16上に固定されると共に、インターク
ーラーダクト26を着脱可能に保持し得るように、構成
されているのである。
【0019】また、ここでは、ダクトホルダー14のア
ーム部20が、複数の金属棒28を、複数の連結スリー
ブ30内に、それぞれ、軸心回りに回転可能に挿通せし
めた状態下で互いに連結することにより、構成されてお
り、以て、それら複数の金属棒28が、相互の連結部位
の各連結スリーブ内30において、それぞれの軸心回り
に回転せしめられるのに伴って、前記二つのクランプ2
2,24の配置位置が任意に変化させられるようになっ
ている。そして、それによって、ダクトホルダー14
が、前記インタークーラーダクト26を任意の部位にて
保持し得るようなっているばかりでなく、該インターク
ーラーダクト26の様々な形状に対応せしめられて、イ
ンタークーラーダクト26を、その全体形状に拘わら
ず、確実に且つ安定的に保持し得るようになっているの
である。
【0020】一方、装置本体12は、円板形状を呈す
る、回転体としての回転テーブル32を有して、成って
いる。また、この回転テーブル32の下面の中心部に
は、所定長さを有するロッド状の回転軸34が、一体形
成されている。更に、かかる回転軸34は、先端部に受
動ギヤ36が取り付けられて、成っており、その中間部
において、前記基台16上に立設された支持板38に対
して、回転可能に支持されている。また、かかる支持板
38には、該回転テーブル32の前記回転軸34を支持
する側とは反対側に、正逆両方向に120°ずつ回転駆
動可能な、駆動手段としてのリバーシブルモータ40が
配設されている。そして、このリバーシブルモータ40
の駆動軸42の先端に取り付けられた駆動ギヤ44と、
回転テーブル32の回転軸34の先端に取り付けられた
前記受動ギヤ36との間には、歯付ベルト46が、掛け
渡されている。これにより、回転テーブル32が、リバ
ーシブルモータ40の正逆両方向への回転駆動に伴っ
て、それと同一方向に一体回転せしめられるようになっ
ているのである。
【0021】また、図1及び図2に示される如く、その
ような回転テーブル32上には、ダクト挿入ブロック4
8が、配されている。このダクト挿入ブロック48は、
円筒体が曲げ変形せしめられてなる前記インタークーラ
ーダクト26の内径よりも僅かに小さな外径を有する円
柱状のブロック体からなっており、その下面の中心部に
は、回転テーブル32の上面の中心部から一体的に延び
出すロッド部52の先端が固着されている。即ち、ダク
ト挿入ブロック48にあっては、回転テーブル32上に
おいて、その軸心の延長状に位置する状態で、固定的に
位置せしめられており、また、かかる位置において、イ
ンタークーラーダクト26における、前記アーム部20
のクランプ22に保持される側とは反対側の端部の開口
部内に挿入され得るように構成されているのである。
【0022】さらに、回転テーブル32の上面の内周部
には、三つの支持ブロック54が、前記ダクト挿入ブロ
ック48とロッド部52の周りを取り囲み、且つ該回転
テーブル32の周方向に互いに一定間隔をおいて、配さ
れている。そして、それら三つの支持ブロック54は、
それぞれ、略四角柱形状を呈しており、下端部の一部部
位を除いた、略全体が、伝熱性に優れた金属材料にて構
成されている。また、この支持ブロック54において
は、その中間部位の内部に、加熱手段たる、棒状の電熱
ヒータ56が配設されている一方、その上端部位には、
薄肉平板状の接触プレート支持部58が、厚さ方向一方
の面において、ダクト挿入ブロック48の外周面と対向
する状態で、一体的に立設されている。更に、支持ブロ
ック54の下面には、回転テーブル32の径方向に沿っ
て一直線に延びる脚部60が一体的に形成されており、
また、かかる脚部60の下面には、下方に向かって開口
し、且つ脚部60の全長にわたって、その延出方向に沿
って連続して延びる、断面コ字状の溝62が、設けられ
ている。
【0023】また、このような支持ブロック54にあっ
ては、その上端部位に一体形成された接触プレート支持
部58のダクト挿入ブロック48との対向面上に、接触
部材としての接触プレート64が、配されている。この
接触プレート64は、電熱整に優れた金属製で、薄肉の
平板形状を呈しており、接触プレート支持部58との対
向面が、該接触プレート支持部58に密着し得る形状と
されている一方、該対向面とは反対側の面が、前記イン
タークーラーダクト26の外径と略同一の半径と、該イ
ンタークーラーダクト26の外周寸法の1/3以下の周
方向長さとを有する、滑らかな円弧面形状の接触面66
とされている。そして、かかる接触プレート64が、支
持ブロック54の接触プレート支持部58に密着せしめ
られ、且つ接触面66においてダクト挿入ブロック48
の外周面に対向位置せしめられた状態下で、該接触プレ
ート支持部58に挿通された固定ボルト68により、該
接触プレート支持部58対して、自在に着脱可能にボル
ト固定されているのである。
【0024】これにより、支持ブロック54において
は、その中間部位に内蔵された電熱ヒータ56の給電に
よる発熱により、該中間部位と前記接触プレート支持部
58が加熱されると共に、該接触プレート支持部58に
対して密着状態下で固定された接触プレート64が加熱
されるようになっているのである。また、ここでは、特
に、支持ブロック54の中間部位に、公知の構造を有す
る測温体70が配設されて、支持ブロック54の温度が
測定されるようになっており、この測温体70の測定値
に基づいて、電熱ヒータ56により加熱された接触プレ
ート64の接触面66の温度が、前記インタークーラー
ダクト26の表面を変形可能に軟化させ得る温度に達す
るように、電熱ヒータ56による支持ブロック54の加
熱温度が調節され得るようになっている。なお、支持ブ
ロック54においては、その下端部に、電熱ヒータ56
により生ずる熱の下端縁側への伝導を遮断する熱遮断部
72が設けられており、それによって、該熱遮断部72
よりも下方側部位が加熱されないようになっている。
【0025】また、そのような複数の支持ブロック54
が配された、回転テーブル32の上面の内周部には、三
つの案内レール74が、該回転テーブル32の径方向に
沿って放射状に延びるように、一体形成されている。更
に、それら三つの案内レール74は、それぞれ、回転テ
ーブル32の中心部に位置するロッド部52の近傍か
ら、該回転テーブル32の外周部分にまで達する長さ
と、支持ブロック54の脚部60にそれぞれ形成された
溝62の幅よりも僅かに狭い幅とを有する横長の四角柱
状の凸条形態をもって、構成されている。そして、その
ような三つの案内レール74のそれぞれに対して、各支
持ブロック54が、脚部60の溝62において、摺動可
能に外嵌されて、配置されている。
【0026】さらに、かかる回転テーブル32の上面に
おける外周部には、三つの支持ブロック移動用シリンダ
76が、各支持ブロック54の配置位置に対応して、そ
れぞれ、配されている。また、それぞれの支持ブロック
移動用シリンダ76内には、前記案内レール74の直上
において、該案内レール74の延出方向に沿って突出引
込み作動せしめられるピストンロッド78が、配設され
ている。そして、この支持ブロック移動用シリンダ76
内に配されたピストンロッド78は、その先端部におい
て、支持ブロック54の下端部における、回転テーブル
32の外周部側の面、即ち、前記ダクト挿入ブロック4
8の配置側とは反対側の面に対して、一体的に取り付け
られている。
【0027】これによって、各支持ブロック54が、支
持ブロック移動用シリンダ76によるピストンロッド7
8の突出引込み作動に伴って、案内レール74上を、回
転テーブル32の中心部に向かう方向とその逆方向に摺
動せしめられ得るようになっており、以て各支持ブロッ
ク54の接触プレート支持部58に固定された接触プレ
ート64の接触面66が、回転テーブル32の中心部上
に位置するダクト挿入ブロック48の外周面に対して接
近、離隔移動せしめられ得るようになっているのであ
る。なお、ここでは、三つの支持ブロック移動用シリン
ダ76が連動せしめられて、それぞれの内部に配された
ピストンロッド78が、常に、同一の距離をもって同時
に突出引込み作動せしめられるようになっており、ま
た、このピストンロッド78の突出作動時に、前記接触
プレート64の接触面66が、ダクト挿入ブロック48
の外周面に接触せしめられる一方、その引込み作動時
に、前記インタークーラーダクト26の厚みよりも十分
に大きな寸法で、該接触面66が、該ダクト挿入ブロッ
ク48の外周面から離隔せしめられるようなっている。
【0028】かくして、本具体例に係る表面仕上げ装置
10の装置本体12にあっては、インタークーラーダク
ト26のダクトホルダー14に保持される端部とは反対
側の端部の開口部内にダクト挿入ブロック48が挿入さ
れることにより、かかるインタークーラーダクト26の
端部が、回転テーブル32の中心部上において、外周面
を、三つの接触プレート64のそれぞれにおける、滑ら
かな接触面66に対向させて位置せしめられるようにな
っているのである。また、それらの接触プレート64の
接触面66が、各支持ブロック54の電熱ヒータ56へ
の給電によって、インタークーラーダクト26の表面を
変形可能に軟化せしめ得る温度にまで加熱せしめられる
と共に、支持ブロック移動用シリンダ76によるピスト
ンロッド78の突出作動により、回転テーブル32の中
心部上に位置するインタークーラーダクト26の端部の
外周面に接触せしめられるようになっている。そして、
そのような状態下で、接触プレート64の接触面66
が、リバーシブルモータ40の回転駆動に伴って、回転
テーブル32及び三つの支持ブロック54と共に一体回
転せしめられて、該インタークーラーダクト26の端部
外周面に対して、その中心軸周りに相対回転せしめられ
るようになっているのである。
【0029】而して、このような構成とされた本具体例
の表面仕上げ装置10を用いて、インタークーラーダク
ト26の表面仕上げを行なう際には、有利には、以下の
如き手順に従って、その操作が進められることとなる。
【0030】すわなち、先ず、図1において仮想線で示
されるように、ダクトホルダー14のアーム部20に設
けられた二つのクランプ22,24に対して、インター
クーラーダクト26の一端部と中間部とをボルト固定乃
至は挟持させて、インタークーラーダクト26をダクト
ホルダー14に保持させる。一方、支持ブロック54の
それぞれに取り付けられたピストンロッド78を、支持
ブロック移動用シリンダ76により引込み作動せしめ
て、図2において仮想線で示される如く、三つ支持ブロ
ック54を、ダクト挿入ブロック48から十分に離隔さ
せた状態下で、インタークーラーダクト26の他端部の
開口部内に、装置本体12の回転テーブル32上に配置
されたダクト挿入ブロック48を挿入せしめる。なお、
その際には、インタークーラーダクト26の前記他端部
の近傍に設けられたステー27を、三つの支持ブロック
54のうちの二つのものの間に位置せしめる必要があ
る。
【0031】次いで、各支持ブロック54にそれぞれ内
蔵された電熱ヒータ56への給電を行なって、各支持ブ
ロック54及びそれらに各々固定された接触プレート6
4を加熱して、インタークーラーダクト26の表面を変
形可能に軟化せしめ得る温度にまで、各接触プレート6
4の接触面66の温度を高める。
【0032】その後、支持ブロック移動用シリンダ76
によりピストンロッド78を突出作動せしめて、三つの
支持ブロック54を、回転テーブル32の中心部に向か
って、案内レール74上をそれぞれ摺動させることによ
り、図1及び図2に示される如く、上述のようにして加
熱された、三つの接触プレート64の、滑らかな接触面
66を、ダクト挿入ブロック48が挿入されたインター
クーラーダクト26の端部の外周面に対して、同時に接
触させる。その際、前述した如く、各ピストンロッド7
8が、同一の移動距離をもって突出作動せしめられるよ
うになっているところから、三つの接触プレート64の
接触面66が、インタークーラーダクト26の端部外周
面に対して、一定の接触圧をもって、それぞれ接触させ
られることとなる。このことから明らかなように、ここ
では、インタークーラーダクト26の、ダクト挿入ブロ
ック48が挿入される端部の外周面が、被仕上げ面とさ
れている。
【0033】更にその後、リバーシブルモータ40を正
方向に120°回転させて、回転テーブル32と支持ブ
ロック54とを、該正方向と同一方向(図2における矢
印方向)に、同一の角度だけ、一体回転せしめ、それに
より、三つの接触プレート64の接触面66を、インタ
ークーラーダクト26の端部外周面に、上述の如く、一
定の接触圧をもって接触させつつ、該端部外周面の中心
軸回りに、1/3回転分だけ、該端部外周面に対して相
対回転せしめる。
【0034】これによって、インタークーラーダクト2
6の端部外周面が、その全周にわたって、各接触プレー
ト64の滑らかな接触面66により、常に均一な圧力で
接触せしめられて、変形可能な状態にまで加熱、軟化さ
せられると同時に、かかる端部外周面上に形成された微
細な突部が加熱変形せしめられて、除去される。そし
て、その結果、インタークーラーダクト26の、被仕上
げ面たる端部外周面が、滑らかに均されて、インターク
ーラーダクト26の表面仕上げが行なわれることとなる
のである。
【0035】更に、そのような表面仕上げが行われた
後、リバーシブルモータ40を前記正方向とは逆の方向
に120°回転させて、回転テーブル32と支持ブロッ
ク54とを、かかる逆方向と同一方向(図2における矢
印方向とは逆の方向)に、同一の角度だけ、一体回転せ
しめる。それによって、各接触プレート64の接触面6
6を、インタークーラーダクト26の端部外周面に対す
る、前記相対回転前の接触位置に戻す。
【0036】そして、その後、各支持ブロック54に内
蔵された電熱ヒータ56への給電を停止する一方、それ
ら各支持ブロック54に取り付けられたピストンロッド
78を支持ブロック移動用シリンダ76により引込み作
動せしめて、各支持ブロック54を回転テーブル32の
外周部に向かって案内レール74上を摺動させることに
より、三つの接触プレート64の各接触面66を、イン
タークーラーダクト26の端部外周面から離隔させる。
そして、最後に、該インタークーラーダクト26の端部
を、ダクト挿入ブロック48から抜き取るのである。
【0037】このように、本具体例に係る表面仕上げ装
置10にあっては、各支持ブロック54に取り付けられ
たピストンロッド78を支持ブロック移動用シリンダ7
6により突出作動せしめると共に、リバーシブルモータ
40を回転駆動させることにより、各支持ブロック54
にそれぞれ固定された接触プレート64の滑らかな接触
面66が、インタークーラーダクト26の端部外周面に
対して、その全周にわたって、常に均一な圧力で接触せ
しめられ、また、それによって、かかる端部外周面上に
形成された微細な突部が加熱変形により除去されて、イ
ンタークーラーダクト26の端部外周面が、滑らかに均
されるようになっているのである。
【0038】従って、本具体例に係る表面仕上げ装置1
0を用いれば、インタークーラーダクト26の被仕上げ
面たる端部外周面に対する表面仕上げが、切屑を何等生
ぜしめることなく、しかも、高い仕上げ精度で、常に安
定的に行なわれ得ることとなるのである。
【0039】また、かかる表面仕上げ装置10にあって
は、インタークーラーダクト26の端部外周面に接触せ
しめられる接触面66を備えた接触プレート64が、各
支持ブロック54の接触プレート支持部58に対して、
固定ボルト68により固定されて、自在に着脱可能に取
り付けられているところから、かかる接触プレート64
を交換することによって、接触面66の形状や大きさを
種々異ならしめることが可能となっているのであり、そ
れによって、被仕上げ面たる端部外周面の外径や高さ等
が種々異なるインタークーラーダクト26の表面仕上げ
を行なう場合にあっても、単に、接触プレート64を、
それに対応した接触面66を有するもの交換するだけ
で、有利に適用され得るのである。
【0040】さらに、本具体例に係る表面仕上げ装置1
0においては、接触プレート64が、リバーシブルモー
タ40の回転駆動に伴って、インタークーラーダクト2
6の端部外周面に接触せしめられつつ、該端部外周面の
中心軸回りに回転せしめられるようになっていることか
ら、接触プレート64を手動で回転させる場合とは異な
り、優れた使用性が発揮され得るのである。
【0041】しかも、かかる表面仕上げ装置10にあっ
ては、前記リバーシブルモータ40によって、接触プレ
ート64が取り付けられる支持ブロック54が正逆両方
向に回転させられるようになっているため、かかる支持
ブロック54が一方向にのみ回転させられるようになっ
ている場合とは異なり、該支持ブロック54の回転時
に、該支持ブロック54に設けられた電熱ヒータ56や
測温体70のリード線等が、該支持ブロック54等に巻
き付いて、破損してしまうようなことが有利に回避され
得るのである。
【0042】また、本具体例に係る表面仕上げ装置10
にあっては、インタークーラーダクト26の端部開口部
内に、該端部の内径よりも僅かに小さな外径を有するダ
クト挿入ブロック48が挿入せしめられた状態下におい
て、かかる端部の外周面に接触プレート64の接触面が
接触せしめられて、該端部外周面に対する表面仕上げが
行なわれるようになっているところから、そのような表
面仕上げの最中に、インタークーラーダクト26の端部
が、接触プレート64の接触圧によって内側に凹んでし
まうようなことが有利に回避され得、それによって、イ
ンタークーラーダクト26の端部外周面に対する表面仕
上げが、より良好に且つ安定的に行なわれ得るのであ
る。
【0043】さらに、かかる表面仕上げ装置10におい
ては、インタークーラーダクト26の被仕上げ面たる端
部の近傍に設けられたステー27が、三つの支持ブロッ
ク54のうちの二つのものの間に位置せしめられて、該
端部が、所定の位置に配置された状態下で、該端部に対
する接触プレート64の接触面66の接触による表面仕
上げが行なわれるように構成されていることから、従来
のハンディータイプの装置では、ステー27が邪魔とな
って、表面仕上げを行なうことが困難な、インタークー
ラーダクト26における、該ステー27の形成部位近傍
の端部に対しても、表面仕上げが、極めて良好に且つス
ムーズに行なわれ得るのである。
【0044】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであっ
て、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受
けるものではない。
【0045】例えば、前記具体例では、接触部材たる接
触プレート64が三つ設けられていたが、その配設個数
は、何等これに限定されるものではない。
【0046】また、そのような接触プレート64の接触
面66の形状も、前記具体例に示されるものに決して限
定されるものではなく、表面仕上げされるべきインター
クーラーダクト26の被仕上げ面の形状や大きさ等に応
じて、適宜に変更され得るものである。
【0047】さらに、かかる接触部材たる接触プレート
64の材質も、前記具体例に示されるものに何等限定さ
れるものではないことは、勿論である。
【0048】更にまた、前記具体例では、接触プレート
64が、装置本体12の回転テーブル32上に配置され
た支持ブロック54に対して着脱可能にボルト固定され
ていたが、かかる接触プレート64を、支持ブロック5
4に対して固着させる等して、着脱不能に取り付けるよ
うにしても、何等差し支えないのである。
【0049】また、前記具体例では、装置本体12の回
転テーブル32上に、支持ブロック移動用シリンダ76
と、接触部材たる接触プレート64が固定される支持ブ
ロック54に取り付けられ、且つ該シリンダ76によっ
て突出引込み作動せしめられるピストンロッド78と
が、該支持ブロック54と同数だけ、それに対応して配
設され、このピストンロッド78の支持ブロック移動用
シリンダ76による突出作動に伴って、支持ブロック5
4が回転テーブル32の中心部に向かって移動せしめら
れることにより、該中心部上に配置されたインタークー
ラーダクト26の被仕上げ面たる端部外周面に対して、
接触プレート64の接触面66が接触せしめられるよう
になっていたが、そのような接触プレート64の接触面
66をインタークーラーダクト26の端部外周面に接触
させるための支持ブロック54の移動構造は、特にこれ
に限定されるものではない。
【0050】すなわち、例えば、それらピストンロッド
78や支持ブロック移動用シリンダ76に代えて、回転
テーブル32上に、ピニオンと、該ピニオンの回転によ
って、回転テーブル32の中心部に向かって進退移動せ
しめられるラックとを配置すると共に、かかるラックの
先端を支持ブロック54に取り付けて、該ラックの進退
移動に伴って、支持ブロック54が回転テーブル32の
中心部に向かう方向とその逆方向に移動せしめられるよ
うに構成しても良いのであり、また、公知のリンク機構
により、支持ブロック54を上記と同一方向に移動せし
められように為しても良いのである。更に、そのような
機械的且つ自動的な操作ではなく、手動操作によって、
支持ブロック54が移動させられるように構成すること
も、勿論可能である。
【0051】また、前記具体例では、リバーシブルモー
タ40の駆動軸42の先端に取り付けられた駆動ギヤ4
4と、回転テーブル32の回転軸34の先端に取り付け
られた受動ギヤ36との間に歯付ベルト46が掛け渡さ
れて、該リバーシブルモータ40の回転駆動力が、それ
ら二つのギヤ44,36とベルト46とを介して、回転
テーブル32に伝達されるようになっていたが、かかる
リバーシブルモータ40の駆動軸42と回転テーブル3
2の回転軸34とを一体的に連結せしめて、リバーシブ
ルモータ40の回転駆動力を回転テーブル32に対して
直接に伝達させるようにしても良い。
【0052】さらに、前記具体例では、駆動手段たるリ
バーシブルモータ40が正逆両方向に回転駆動可能に構
成されて、かかるリバーシブルモータ40の正逆両方向
への回転駆動に伴って、回転テーブル32と、該回転テ
ーブル32上に支持ブロック54を介して配置された接
触プレート64とが、正逆両方向に一体回転せしめられ
るようになっていたが、かかる駆動手段によって、それ
ら回転テーブル32と接触プレート64とが、正逆両方
向のうちの一方向のみに一体回転せしめられるようにな
っていても、何等差し支えない。
【0053】また、そのようなリバーシブルモータ40
等の駆動手段を何等設けることなく、回転テーブル32
と接触プレート64との一体回転、即ち、インタークー
ラーダクト26の端部外周面に対する接触プレート64
の接触面66の相対回転を手動にて行なわしめるように
しても、勿論良い。
【0054】さらに、前記具体例では、上述の如く、イ
ンタークーラーダクト26の被仕上げ面たる端部外周面
が、位置固定的に配置される一方、接触部材たる接触プ
レート64が、該端部外周面に対して相対的に接近移動
されるように構成されると共に、かかる端部外周面への
接触状態下において、相対回転せしめられるように構成
されていたが、その逆に、接触プレート64を位置固定
に配置する一方、インタークーラーダクト26の被仕上
げ面たる端部外周面が、かかる接触プレート64の接触
面66に対して、接近移動せしめられると共に、相対回
転せしめられるように構成することも、可能である。
【0055】更にまた、前記具体例では、装置本体12
の回転テーブル32上に、ダクト挿入ブロック48が設
けられ、このダクト挿入ブロック48が、インタークー
ラーダクト26の端部開口部内に挿入された状態下にお
いて、該インタークーラーダクト26の被仕上げ面たる
端部外周面が、接触部材としての接触プレート64の接
触面66に接触せしめられ得る位置に配置されるように
なっていたが、そのようなダクト挿入ブロック48は、
本発明において必須のものではない。
【0056】また、前記具体例では、接触部材としての
接触プレート64が固定される支持ブロック54に、加
熱手段としての電熱ヒータ56が内蔵され、この電熱ヒ
ータ56により支持ブロック54を加熱することによっ
て、接触プレート64の接触面66が、間接的に加熱さ
れるようになっていたが、かかる加熱手段としては、接
触プレート64の接触面66を、インタークーラーダク
ト26の被仕上げ面たる端部外周面を加熱変形可能に為
し得る温度にまで加熱させ得るものであれば、電熱ヒー
タ56以外の公知の加熱装置が、何れも有利に採用され
得るのであり、また、接触プレート64の接触面66を
加熱する構造として、接触プレート64を直接に加熱し
て、接触面66の温度を高める構造を採用することも、
勿論可能である。
【0057】さらに、前記具体例では、複数の金属棒2
8が複数の連結スリーブ30にて互いに連結されたアー
ム部20と、基台16上に固定される固定部18とから
なり、かかるアーム部20に設けられた二つのクランプ
22,24において、インタークーラーダクト26の端
部と中間部とをボルト固定乃至は挟持して保持するダク
トホルダー14にて、保持手段が構成されていたが、か
かる保持手段としては、樹脂成形品たるインタークーラ
ーダクト26を着脱可能に且つ安定的に保持し得るもの
であれば、如何なる構造のものも、有利に採用され得る
のである。
【0058】加えて、前記具体例では、円筒体からなる
自動車用インタークーラーダクトの表面仕上げ装置に対
して、本発明を適用したものの具体例を示したが、本発
明は、その他、円筒部が部分的に設けられた樹脂成形品
における該円筒部の外面乃至は内面の表面仕上げを行な
う装置や、一部若しくは全体が円柱部とされた樹脂成形
品における該円柱部の表面(外面)の表面仕上げを行な
う装置等、所謂円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ
を行なう装置の何れに対しても、有利に適用され得るも
のであることは、勿論である。
【0059】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、何れも、本発明の範囲内に含まれるものである
ことが、理解されるべきである。
【0060】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置に
あっては、表面の少なくとも一部が円筒面とされた樹脂
成形品の表面仕上げが、切屑を何等生ぜしめることな
く、しかも、高い仕上げ精度で、常に安定的に行なわれ
得るのであり、その結果として、高い仕上げ精度が要求
される樹脂成形品の円筒面の表面仕上げを行なう際に
も、極めて有利に使用され得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う、円筒面を有する樹脂成形品の表
面仕上げ装置の一例を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示された表面仕上げ装置における装置本
体の上面拡大説明図である。
【符号の説明】
10 表面仕上げ装置 12 装置本体 14 ダクトホルダー 16 基台 26 インタークーラーダクト 32 回転テーブ
ル 40 リバーシブルモータ 54 支持ブロッ
ク 56 電熱ヒータ 64 接触プレー
ト 66 接触面 76 支持ブロッ
ク移動用シリンダ 78 ピストンロッド

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面の少なくとも一部が円筒面とされた
    樹脂成形品において、該円筒面の被仕上げ面を滑らかに
    均して、該樹脂成形品の表面仕上げを行なう装置にし
    て、 該樹脂成形品を着脱可能に保持する保持手段と、 該保持手段に保持された前記樹脂成形品の円筒面に対し
    て、相対的に接近離隔可能に且つ該円筒面の中心軸回り
    に相対回転可能に配置され、該樹脂成形品の円筒面に対
    する該中心軸回りの相対回転状態下において、該円筒面
    の前記被仕上げ面に接触する、滑らかな接触面を備えた
    接触部材と、 該接触部材の接触面を加熱して、該接触面の温度を、前
    記樹脂成形品の円筒面が変形可能な温度と為す加熱手段
    とを、有し、該加熱手段にて加熱された前記接触部材の
    接触面を、前記樹脂成形品の円筒面に対する前記中心軸
    回りの相対回転状態下において、該円筒面の前記被仕上
    げ面に接触させることにより、該被仕上げ面を加熱変形
    させて、滑らかに均すようにしたことを特徴とする、円
    筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置。
  2. 【請求項2】 前記接触部材が自在に着脱され得るよう
    に構成されて、該接触部材の交換を行なうことにより、
    前記接触面の大きさが任意に変化させられ得るようにな
    っていることを特徴とする請求項1に記載の円筒面を有
    する樹脂成形品の表面仕上げ装置。
  3. 【請求項3】 前記接触部材に取り付けられて、前記樹
    脂成形品の円筒面の中心軸回りに該接触部材と一体回転
    せしめられる回転体と、該回転体を回転駆動せしめる駆
    動手段とを更に有し、該駆動手段による該回転体の回転
    駆動によって、前記接触部材が、該円筒面の中心軸回り
    に、該円筒面に対して相対回転せしめられるように構成
    されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段が、正逆両方向に回転駆動
    力を発揮するように構成されて、前記回転体と前記接触
    部材とが、正逆両方向に一体回転せしめられるようなっ
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか
    に記載の円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置。
  5. 【請求項5】 前記接触部材に連結されたピストン部材
    と、該ピストン部材を、前記保持手段に保持された前記
    樹脂成形品の円筒面に向かって突出引込作動せしめるシ
    リンダ部材とを更に有し、かかるシリンダ部材によるピ
    ストン部材の突出引込作動によって、該接触部材が、該
    樹脂成形品の円筒面に対して相対的に接近離隔移動せし
    められるように構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4の何れかに記載の円筒面を有する樹脂成
    形品の表面仕上げ装置。
JP12053598A 1998-04-30 1998-04-30 円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置 Expired - Fee Related JP3433099B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12053598A JP3433099B2 (ja) 1998-04-30 1998-04-30 円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12053598A JP3433099B2 (ja) 1998-04-30 1998-04-30 円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11309777A JPH11309777A (ja) 1999-11-09
JP3433099B2 true JP3433099B2 (ja) 2003-08-04

Family

ID=14788699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12053598A Expired - Fee Related JP3433099B2 (ja) 1998-04-30 1998-04-30 円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3433099B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11309777A (ja) 1999-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH089063B2 (ja) パイプ自動ベンダーにおける曲げ加工ユニット装置
JPH09308918A (ja) 多連式パイプ曲げ加工装置
JP2002192236A (ja) 長尺材の曲げ加工装置
CN104526380A (zh) 一种新型可夹持弧形板的夹具
HU213555B (en) Structure for the clamping and positioning of the tools of bending machines and a bending machine with this type of structure
JP3433099B2 (ja) 円筒面を有する樹脂成形品の表面仕上げ装置
JP4319314B2 (ja) 曲げ加工装置
JPH07227635A (ja) Ncコイリングマシンのばね成形前の端曲げ方法及び装置
JP4418551B2 (ja) 曲げ加工装置
JPH0683129U (ja) ベンダー
KR100809643B1 (ko) 마찰용접장치
JPH04158805A (ja) 化粧用ブラシ及びその製造方法
CN218927499U (zh) 一种汽车管梁成品检测装置
JP2001321868A (ja) ロッド材曲成物の成形加工方法と、それに用いる成形加工装置
JP2017019000A (ja) パイプベンダーにおけるパイプの送り装置
CN212782908U (zh) 一种可对电阻进行故障检测的电阻自动套管装置
JP2010280107A (ja) 車両用内装部品の製造装置
CN214294439U (zh) 适用于多规格尼龙管成型的加热折弯装置
JP3971204B2 (ja) パイプベンダー
CN218423892U (zh) 一种夹持热熔断器的夹具
CN220516023U (zh) 冷拔钢管管头处理装置
CN219985821U (zh) 一种板材折弯装置
CN217530309U (zh) 一种玻璃纤维塑料制品加工用表面处理装置
JPH0834071A (ja) 自動曲管ホース成形方法及び自動曲管ホース成形装置
JPS607902B2 (ja) 平板状コイル導体の型付成形法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees