JP3432888B2 - 黒白ハロゲン化銀写真感光材料用現像液 - Google Patents
黒白ハロゲン化銀写真感光材料用現像液Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、黒白ハロゲン化銀写真
感光材料用現像液の性能向上に関するもので、更に詳し
くは銀スラッジの発生を防止し、現像処理に使用する感
光材料の汚れを防止する現像液に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】黒白ハロゲン化銀写真感光材料の現像処
理は、現像・定着・水洗・乾燥処理が基本で、この他に
各々の処理液を安定的に使用するための処理工程、又写
真画像の物理的強度を増すための処理工程が付加され
る。 【０００３】近年、黒白ハロゲン化銀写真感光材料の現
像処理は自動現像機を使用した迅速処理が一般的であ
り、迅速処理に対応するため使用される現像液は濃い薬
品濃度、高いアルカリ濃度のものとなり、合せて高い温
度で現像処理が行われている。 【０００４】高いアルカリ濃度、高い処理温度は現像液
に対しては大変苛酷な条件であるが、このような苛酷な
条件に於いても尚安定的に使用できる現像液が望まれ、
現像液の改良が加えられている。 【０００５】又、迅速な処理に対応するために、現像液
は強力になり、この目的を適えるために高いアルカリ濃
度で多量の現像主薬が使用される。高いアルカリ濃度の
中では、この現像主薬は空気により激しく酸化され現像
能力が著しく低下して行く。 【０００６】この空気酸化を防止するために保恒剤が使
用されるが、多量の現像主薬には多量の保恒剤が使用さ
れることゝなる。現像液に使用される最も一般的な保恒
剤は、亜硫酸のアルカリ金属塩である。しかし、この亜
硫酸のアルカリ金属塩はハロゲン化銀写真感光材料中の
ハロゲン化銀を溶解するハロゲン化銀溶解剤としても知
られている。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】このように多量の亜硫
酸塩を含む黒白ハロゲン化銀感光材料用現像液で現像処
理を行うと、亜硫酸塩によるハロゲン化銀溶解作用も同
時に起こり、溶解したハロゲン化銀は一旦は現像液中に
溶解するが、更にハロゲン化銀の溶解が進むと不溶性物
質に変化して現像液中に蓄積する。 【０００８】一方、現像処理の方法は、多量の黒白ハロ
ゲン化銀感光材料を迅速に現像処するために自動現像機
を使用するが、黒白ハロゲン化銀感光材料の処理量が増
加するにしたがって現像液中の不溶性物質が多くなり、
自動現像機内に蓄積し、特に搬送部に付着した不溶性物
質は処理された黒白ハロゲン化銀感光材料の汚染の原因
となり、出来上がった写真画像の商品価値は低下する。 【０００９】そして、汚染の原因を除去するためには、
自動現像機の清掃をしばしば行わなければならず、例え
ば毎日の現像処理の終わりに清掃するなど大変な手間と
なるため、不溶性物質の発生の無い現像液が望まれてい
た。 【００１０】この要望に添う技術として次のものが知ら
れている。例えば、不容性物質発生防止剤として、１−
フェニル−５−メルカプトテトラゾール（米国特許第
３，１７３，７３９号明細書）、２−メルカプトベンゾ
オキサゾール及び２−メルカプトベンゾイミダゾール
（Photogr.Sci.Eng.,20,220(1976))、２−メルカプト−
１・３・４−チアジアゾール（英国特許第９４０，１６
９号明細書）、メルカプト安息香酸（英国特許第１，１
４４，４８１号明細書）、脂肪族メルカプトカルボン酸
（米国特許第３，６２８，９５５号明細書）、Ｌ−チア
ゾリン−４−カルボン酸（J.Photogr.Sci.Eng.,13,233,
(1965)）、ジスルフィド化合物（特開昭５２−３６０２
９号公報）、２−メルカプトベンゾイミダゾールスルフ
ォン酸塩（特開昭５６−２４３４７号公報）、２−メル
カプトベンゾチアゾールスルフォン酸塩（特開昭５６−
７２４４１号公報）等が知られているが、これらの化合
物はその効果は十分ではない。 【００１１】 【課題を解決するための手段】従って本発明の目的は、
第１に現像処理に伴って発生する不容性物質の発生を防
止する化合物を含む黒白ハロゲン化銀感光材料用現像液
を提供することであり、第２に黒白ハロゲン化銀感光材
料を自動現像機で現像処理するときに汚染の無い仕上り
品質の優れた写真画像を得る黒白ハロゲン化銀感光材料
用現像液を提供することであり、第３に黒白ハロゲン化
銀感光材料を自動現像機で現像処理するときに自動現像
機の汚染を防止する現像液を提供することである。 【００１２】前記諸目的は、下記一般式（Ｉ）（化２）
で表される化合物を含有する黒白ハロゲン化銀写真感光
材料用現像液で達成されることを見出した。 【化２】 式中Ｍ1、Ｍ2は水素原子又はアルカリ金属原子を表す。 【００１３】本発明に於いては、一般式（Ｉ）で表わさ
れる化合物を亜硫酸イオン、チオ硫酸イオン、チオシア
ン酸イオンなどのハロゲン化銀の溶解作用を有する化合
物を比較的多量に含む現像液に添加したとき特に不溶性
物質発生防止の効果が大きい。 【００１４】又、本発明の現像液は、感光材料をローラ
ー搬送方式やベルト搬送方式の自動現像機で処理すると
き、感光材料表面の汚染や損傷による写真の仕上り品質
の低下防止、或は自動現像機の汚染防止の効果が特に大
きい。 【００１５】一般式（Ｉ）で表される好ましい化合物の
例を以下に挙げる。 （Ｉ−１） 【化３】 （Ｉ−２） 【化４】 （Ｉ−３） 【化５】 （Ｉ−４） 【化６】 （Ｉ−５） 【化７】 （Ｉ−６） 【化８】 【００１６】これらの化合物の一般的合成法について
は、A.Binz 及び C.Rathより詳しく報告されている。(A
nnalen ber Chemie.,487,105(1931)）即ち、クロロニコ
チン酸と硫化水素カリウム（ＫＨＳ）のエタノール液と
を反応させることにより、メルカプトニコチン酸が得ら
れる。 【００１７】 【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、これにより本発明の実施態様を限定するものではな
い。 〔実施例１〕小型自動現像機を使用して、市販の電算写
植用印画紙を処理した。使用した現像液及び処理条件は
次の通りである。 【００１８】 現像液（１） 無水亜硫酸ナトリウム ５０．００ｇ １−フェニル−３−ピラゾリドン ０．５０ｇ ヒドロキノン ２０．００ｇ ５−メチルベンゾトリアゾール ０．０５ｇ 臭化ナトリウム １．５０ｇ エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム １．００ｇ 無水炭酸カリウム ５０．００ｇ 水を加えて １．００ｌ 処理条件：現像時間２０秒、現像温度３４℃。 【００１９】現像液（１）１ｌ当り前記電算写植用印画
紙を５ｍ2処理した結果、現像液に不溶性物質の発生が
あり、５ｍ2処理後の印画紙には汚染が見られ、自動現
像機の汚染と共に搬送部には不溶性物質の付着が見られ
た。 【００２０】次に、この自動現像機を充分に清掃して現
像液（１）に本発明の２−メルカプトニコチン酸（Ｉ−
３）を１ｌ当り０．２ｇ加え、前記印画紙を５ｍ2処理
した結果、現像液に不溶性物質の発生は無く、処理した
印画紙の汚染も無く、同時に自動現像機の汚染及び搬送
部への不溶性物質の付着もなかった。 【００２１】〔実施例２〕小型自動現像機を使用して、
市販の製版用明室フィルムを処理した。使用した現像液
及び処理条件は次の通りである。 【００２２】 現像液（２） 無水亜硫酸ナトリウム ５０．００ｇ １−フェニル−４−メチル−４− ヒドロキシメチル−３−ピラゾリドン ０．５０ｇ ヒドロキノン ２０．００ｇ ５−メチルベンゾトリアゾール ０．１０ｇ 臭化ナトリウム ２．００ｇ エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム ２．５０ｇ 無水炭酸カリウム １０．００ｇ 水酸化カリウム １５．００ｇ 水を加えて １．００ｌ 処理条件：現像時間２０秒、現像温度３８℃。 【００２３】現像液（１）１ｌ当り前記製版用明室フィ
ルムを３ｍ2処理した結果、現像液に不溶性物質の発生
があり、３ｍ2処理後のフィルムには汚染が見られ、自
動現像機の汚染と共に搬送部には不溶性物質の付着が見
られた。 【００２４】次に、この自動現像機を充分に清掃して現
像液（２）に本発明の６−メルカプトニコチン酸（Ｉ−
１）を１ｌ当り０．３ｇ加え、前記フィルムを３ｍ2処
理した結果、現像液に不溶性物質の発生は無く、処理し
たフィルムの汚染も無く、同時に自動現像機の汚染及び
搬送部への不溶性物質の付着もなかった。 【００２５】〔実施例３〕小型自動現像機を使用して、
市販の製版用明室フィルムを処理した。使用した現像液
及び処理条件は次の通りである。 【００２６】 現像液（３） 無水亜硫酸ナトリウム ９０．００ｇ １−フェニル−４−メチル−４− Ｎ−メチルパラアミノフェノール硫酸塩 １．００ｇ ヒドロキノン ５０．００ｇ ５−メチルベンゾトリアゾール ０．８０ｇ 臭化ナトリウム ５．００ｇ エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム ２．００ｇ リン酸（８５％） ４５．００ｇ 水酸化カリウム ７０．００ｇ ３−ジエチルアミノ−１，２− プロパンジオール ３０．００ｇ 水を加えて １．００ｌ 処理条件：現像時間３０秒、現像温度３４℃。 【００２７】現像液（３）１ｌ当り前記製版用明室フィ
ルムを４ｍ2処理した結果、現像液に不溶性物質の発生
があり、４ｍ2処理後のフィルムには汚染が見られ、自
動現像機の汚染と共に搬送部には不溶性物質の付着が見
られた。 【００２８】次に、この自動現像機を充分に清掃して現
像液（３）に本発明の６−メルカプトニコチン酸（Ｉ−
１）を１ｌ当り０．４ｇ加え、前記フィルムを４ｍ2処
理した結果、現像液に不溶性物質の発生は無く、処理し
たフィルムの汚染も無く、同時に自動現像機の汚染及び
搬送部への不溶性物質の付着もなかった。 【００２９】 【発明の効果】上記の如く本発明の現像液によれば、現
像液中の不溶性物質の発生が防止でき、自動現像機に付
着しないので、フイルムに汚染を生じること無く、製品
価値を保持できると共に、自動現像機の清掃が省ける等
実用効果が大である。
感光材料用現像液の性能向上に関するもので、更に詳し
くは銀スラッジの発生を防止し、現像処理に使用する感
光材料の汚れを防止する現像液に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】黒白ハロゲン化銀写真感光材料の現像処
理は、現像・定着・水洗・乾燥処理が基本で、この他に
各々の処理液を安定的に使用するための処理工程、又写
真画像の物理的強度を増すための処理工程が付加され
る。 【０００３】近年、黒白ハロゲン化銀写真感光材料の現
像処理は自動現像機を使用した迅速処理が一般的であ
り、迅速処理に対応するため使用される現像液は濃い薬
品濃度、高いアルカリ濃度のものとなり、合せて高い温
度で現像処理が行われている。 【０００４】高いアルカリ濃度、高い処理温度は現像液
に対しては大変苛酷な条件であるが、このような苛酷な
条件に於いても尚安定的に使用できる現像液が望まれ、
現像液の改良が加えられている。 【０００５】又、迅速な処理に対応するために、現像液
は強力になり、この目的を適えるために高いアルカリ濃
度で多量の現像主薬が使用される。高いアルカリ濃度の
中では、この現像主薬は空気により激しく酸化され現像
能力が著しく低下して行く。 【０００６】この空気酸化を防止するために保恒剤が使
用されるが、多量の現像主薬には多量の保恒剤が使用さ
れることゝなる。現像液に使用される最も一般的な保恒
剤は、亜硫酸のアルカリ金属塩である。しかし、この亜
硫酸のアルカリ金属塩はハロゲン化銀写真感光材料中の
ハロゲン化銀を溶解するハロゲン化銀溶解剤としても知
られている。 【０００７】 【発明が解決しようとする課題】このように多量の亜硫
酸塩を含む黒白ハロゲン化銀感光材料用現像液で現像処
理を行うと、亜硫酸塩によるハロゲン化銀溶解作用も同
時に起こり、溶解したハロゲン化銀は一旦は現像液中に
溶解するが、更にハロゲン化銀の溶解が進むと不溶性物
質に変化して現像液中に蓄積する。 【０００８】一方、現像処理の方法は、多量の黒白ハロ
ゲン化銀感光材料を迅速に現像処するために自動現像機
を使用するが、黒白ハロゲン化銀感光材料の処理量が増
加するにしたがって現像液中の不溶性物質が多くなり、
自動現像機内に蓄積し、特に搬送部に付着した不溶性物
質は処理された黒白ハロゲン化銀感光材料の汚染の原因
となり、出来上がった写真画像の商品価値は低下する。 【０００９】そして、汚染の原因を除去するためには、
自動現像機の清掃をしばしば行わなければならず、例え
ば毎日の現像処理の終わりに清掃するなど大変な手間と
なるため、不溶性物質の発生の無い現像液が望まれてい
た。 【００１０】この要望に添う技術として次のものが知ら
れている。例えば、不容性物質発生防止剤として、１−
フェニル−５−メルカプトテトラゾール（米国特許第
３，１７３，７３９号明細書）、２−メルカプトベンゾ
オキサゾール及び２−メルカプトベンゾイミダゾール
（Photogr.Sci.Eng.,20,220(1976))、２−メルカプト−
１・３・４−チアジアゾール（英国特許第９４０，１６
９号明細書）、メルカプト安息香酸（英国特許第１，１
４４，４８１号明細書）、脂肪族メルカプトカルボン酸
（米国特許第３，６２８，９５５号明細書）、Ｌ−チア
ゾリン−４−カルボン酸（J.Photogr.Sci.Eng.,13,233,
(1965)）、ジスルフィド化合物（特開昭５２−３６０２
９号公報）、２−メルカプトベンゾイミダゾールスルフ
ォン酸塩（特開昭５６−２４３４７号公報）、２−メル
カプトベンゾチアゾールスルフォン酸塩（特開昭５６−
７２４４１号公報）等が知られているが、これらの化合
物はその効果は十分ではない。 【００１１】 【課題を解決するための手段】従って本発明の目的は、
第１に現像処理に伴って発生する不容性物質の発生を防
止する化合物を含む黒白ハロゲン化銀感光材料用現像液
を提供することであり、第２に黒白ハロゲン化銀感光材
料を自動現像機で現像処理するときに汚染の無い仕上り
品質の優れた写真画像を得る黒白ハロゲン化銀感光材料
用現像液を提供することであり、第３に黒白ハロゲン化
銀感光材料を自動現像機で現像処理するときに自動現像
機の汚染を防止する現像液を提供することである。 【００１２】前記諸目的は、下記一般式（Ｉ）（化２）
で表される化合物を含有する黒白ハロゲン化銀写真感光
材料用現像液で達成されることを見出した。 【化２】 式中Ｍ1、Ｍ2は水素原子又はアルカリ金属原子を表す。 【００１３】本発明に於いては、一般式（Ｉ）で表わさ
れる化合物を亜硫酸イオン、チオ硫酸イオン、チオシア
ン酸イオンなどのハロゲン化銀の溶解作用を有する化合
物を比較的多量に含む現像液に添加したとき特に不溶性
物質発生防止の効果が大きい。 【００１４】又、本発明の現像液は、感光材料をローラ
ー搬送方式やベルト搬送方式の自動現像機で処理すると
き、感光材料表面の汚染や損傷による写真の仕上り品質
の低下防止、或は自動現像機の汚染防止の効果が特に大
きい。 【００１５】一般式（Ｉ）で表される好ましい化合物の
例を以下に挙げる。 （Ｉ−１） 【化３】 （Ｉ−２） 【化４】 （Ｉ−３） 【化５】 （Ｉ−４） 【化６】 （Ｉ−５） 【化７】 （Ｉ−６） 【化８】 【００１６】これらの化合物の一般的合成法について
は、A.Binz 及び C.Rathより詳しく報告されている。(A
nnalen ber Chemie.,487,105(1931)）即ち、クロロニコ
チン酸と硫化水素カリウム（ＫＨＳ）のエタノール液と
を反応させることにより、メルカプトニコチン酸が得ら
れる。 【００１７】 【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、これにより本発明の実施態様を限定するものではな
い。 〔実施例１〕小型自動現像機を使用して、市販の電算写
植用印画紙を処理した。使用した現像液及び処理条件は
次の通りである。 【００１８】 現像液（１） 無水亜硫酸ナトリウム ５０．００ｇ １−フェニル−３−ピラゾリドン ０．５０ｇ ヒドロキノン ２０．００ｇ ５−メチルベンゾトリアゾール ０．０５ｇ 臭化ナトリウム １．５０ｇ エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム １．００ｇ 無水炭酸カリウム ５０．００ｇ 水を加えて １．００ｌ 処理条件：現像時間２０秒、現像温度３４℃。 【００１９】現像液（１）１ｌ当り前記電算写植用印画
紙を５ｍ2処理した結果、現像液に不溶性物質の発生が
あり、５ｍ2処理後の印画紙には汚染が見られ、自動現
像機の汚染と共に搬送部には不溶性物質の付着が見られ
た。 【００２０】次に、この自動現像機を充分に清掃して現
像液（１）に本発明の２−メルカプトニコチン酸（Ｉ−
３）を１ｌ当り０．２ｇ加え、前記印画紙を５ｍ2処理
した結果、現像液に不溶性物質の発生は無く、処理した
印画紙の汚染も無く、同時に自動現像機の汚染及び搬送
部への不溶性物質の付着もなかった。 【００２１】〔実施例２〕小型自動現像機を使用して、
市販の製版用明室フィルムを処理した。使用した現像液
及び処理条件は次の通りである。 【００２２】 現像液（２） 無水亜硫酸ナトリウム ５０．００ｇ １−フェニル−４−メチル−４− ヒドロキシメチル−３−ピラゾリドン ０．５０ｇ ヒドロキノン ２０．００ｇ ５−メチルベンゾトリアゾール ０．１０ｇ 臭化ナトリウム ２．００ｇ エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム ２．５０ｇ 無水炭酸カリウム １０．００ｇ 水酸化カリウム １５．００ｇ 水を加えて １．００ｌ 処理条件：現像時間２０秒、現像温度３８℃。 【００２３】現像液（１）１ｌ当り前記製版用明室フィ
ルムを３ｍ2処理した結果、現像液に不溶性物質の発生
があり、３ｍ2処理後のフィルムには汚染が見られ、自
動現像機の汚染と共に搬送部には不溶性物質の付着が見
られた。 【００２４】次に、この自動現像機を充分に清掃して現
像液（２）に本発明の６−メルカプトニコチン酸（Ｉ−
１）を１ｌ当り０．３ｇ加え、前記フィルムを３ｍ2処
理した結果、現像液に不溶性物質の発生は無く、処理し
たフィルムの汚染も無く、同時に自動現像機の汚染及び
搬送部への不溶性物質の付着もなかった。 【００２５】〔実施例３〕小型自動現像機を使用して、
市販の製版用明室フィルムを処理した。使用した現像液
及び処理条件は次の通りである。 【００２６】 現像液（３） 無水亜硫酸ナトリウム ９０．００ｇ １−フェニル−４−メチル−４− Ｎ−メチルパラアミノフェノール硫酸塩 １．００ｇ ヒドロキノン ５０．００ｇ ５−メチルベンゾトリアゾール ０．８０ｇ 臭化ナトリウム ５．００ｇ エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム ２．００ｇ リン酸（８５％） ４５．００ｇ 水酸化カリウム ７０．００ｇ ３−ジエチルアミノ−１，２− プロパンジオール ３０．００ｇ 水を加えて １．００ｌ 処理条件：現像時間３０秒、現像温度３４℃。 【００２７】現像液（３）１ｌ当り前記製版用明室フィ
ルムを４ｍ2処理した結果、現像液に不溶性物質の発生
があり、４ｍ2処理後のフィルムには汚染が見られ、自
動現像機の汚染と共に搬送部には不溶性物質の付着が見
られた。 【００２８】次に、この自動現像機を充分に清掃して現
像液（３）に本発明の６−メルカプトニコチン酸（Ｉ−
１）を１ｌ当り０．４ｇ加え、前記フィルムを４ｍ2処
理した結果、現像液に不溶性物質の発生は無く、処理し
たフィルムの汚染も無く、同時に自動現像機の汚染及び
搬送部への不溶性物質の付着もなかった。 【００２９】 【発明の効果】上記の如く本発明の現像液によれば、現
像液中の不溶性物質の発生が防止でき、自動現像機に付
着しないので、フイルムに汚染を生じること無く、製品
価値を保持できると共に、自動現像機の清掃が省ける等
実用効果が大である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 菊間 毅
千葉県松戸市根本192番地 中外写真薬
品株式会社内
(56)参考文献 特開 平４−333046（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−53256（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−105663（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−241280（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−303179（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−323524（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G03C 5/305
G03C 5/26
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 下記一般式（Ｉ）（化１）で表される化
合物を含有することを特徴とする黒白ハロゲン化銀写真
感光材料用現像液。 【化１】 式中Ｍ1、Ｍ2は水素原子又はアルカリ金属原子を表す。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06661994A JP3432888B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 黒白ハロゲン化銀写真感光材料用現像液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06661994A JP3432888B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 黒白ハロゲン化銀写真感光材料用現像液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07248587A JPH07248587A (ja) | 1995-09-26 |
| JP3432888B2 true JP3432888B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=13321093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06661994A Expired - Fee Related JP3432888B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 黒白ハロゲン化銀写真感光材料用現像液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3432888B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP06661994A patent/JP3432888B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07248587A (ja) | 1995-09-26 |
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