JP3432677B2 - 赤外線映像装置の視野切換機構 - Google Patents
赤外線映像装置の視野切換機構Info
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Description
視野を有する赤外線映像装置において、広視野から狭視
野へ又は狭視野から広視野に視野を切り換える視野切換
機構に関する。
機等を探知するのに用いられる赤外線映像装置では、一
般的に探知すべき視野を広視野と狭視野の2段階に切り
換えて探索することが行われている。
広視野と狭視野のレンズを入射光の光軸に対して垂直な
面内で平行移動させて視野を切り換える機構が一般的に
用いられている。
加わる衝撃力及び駆動部に加わる衝撃力は小さくするこ
とが要求される。装置の設置条件等の制約により、切換
方向が地面に対して傾いた状態で使用しなければならな
い場合も生じ、そのような条件下でレンズ等に加わる衝
撃力が小さく且つ視野の高速切換を達成することが要望
されている。
は、目標物体から赤外線検知器に至る放射赤外線の入射
光軸上でレンズの視野角を切り換えるようにした視野切
換機構が一般的に採用されている。
ている。符号2はレンズホルダ4に広視野レンズ6と狭
視野レンズ8を取り付けたレンズアセンブリであり、地
面に対して所定角度θ傾斜して取り付けられたスライダ
レール10に沿ってスライド可能である。
一体的に摺動する摺動部材12が固定されている。摺動
部材12にはスライダリンク14の一端が軸16で回動
可能に取り付けられられており、スライダリンク14の
他端は軸22で回転クランク18の先端部に回動可能に
取り付けられている。
ータの出力軸20に固定されている。スライダレール1
0には回転クランク18の回転運動を規制するストッパ
24,26が固定されている。モータは180°の範囲
内で正転及び逆転するように規制される。
にある実線位置から図示しないモータを回転させること
により、回転クランク18を矢印P方向に180°回転
させると、レンズホルダ4と一体的に固定された摺動部
材12が矢印B方向に移動して、広視野レンズ6が2点
鎖線で示すように入射光軸Aから外れ、代わって該入射
光軸A上には狭視野レンズ8が合致するようになる。
に切り換える場合には、モータを逆転させて回転クラン
ク18を反時計回り方向に回転させる。これにより、レ
ンズアセンブリ2がスライダレール10に沿ってスライ
ドして、広視野レンズ6が入射光軸Aに一致する位置に
切り換わる。
いているため、広視野から狭視野へ切り換える時には、
レンズアセンブリ2の質量をm、重力加速動をgとすれ
ば、mgcos(90−θ)=mgsinθに相当する
力が、レンズアセンブリ2の動きを妨げる方向に作用す
ることになる。
使用したと仮定すると、負荷が増した量(mgsinθ
の力のモータ軸換算トルク)だけ切換速度が遅くなる。
θ=0°の状態と同一の切換速度を得るには、負荷の増
加量に対応してモータ容量を増す必要があり、視野切換
機構の寸法、質量及びコスト増加の要因となる。
は、mgsinθの力が動きを加速する方向に作用する
ため、θ=0°の場合と同一容量の駆動モータを使用し
たと仮定すると、負荷が減少した分だけ切換速度が早く
なる。
らないが、mgsinθの力のモータ軸換算相当トルク
分だけ加速させる方向のトルクが増加するため、モータ
回転速度が早くなる。その結果、回転クランク18の回
転速度が速くなり、回転クランク18がストッパ24に
衝突する際の衝撃力が大きくなる。
8、ストッパ24の強度を増大させなければならず、更
にモータへの衝撃力も大となるためモータ軸の強度を増
す必要が生じる。
トッパ24の寸法及び質量の増大が生じ、モータ容量を
増大に伴いその寸法、質量及びコストが増大する。ま
た、レンズそのものへの衝撃力も大きくなる。
の赤外線映像装置の視野切換機構では、切換方向が地面
に対して傾いた条件で使用する場合には、切換方向によ
り負荷が増加したり減少したりするため、切換速度が一
定でなく、又レンズアセンブリへの衝撃力が増加すると
いう問題がある。
のであり、その目的とするところは、広視野から狭視野
への切換又は狭視野から広視野への切換時の負荷を均一
にし、切換速度を均一且つ高速にし、レンズ系への衝撃
力を減少した赤外線映像装置の視野切換機構を提供する
ことである。
ド方向が地面に対して所定角度傾斜にして取り付けられ
たスライダレールと、広視野レンズと狭視野レンズを有
し前記広視野レンズが入射光の光軸に概略一致する第1
位置と前記狭視野レンズが入射光の光軸に概略一致する
第2位置の間で入射光の光軸に垂直な面内を前記スライ
ダレールに沿ってスライド可能なレンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリを前記第1位置と第2位置の間で
駆動する駆動手段とを具備した赤外線映像装置の視野切
換機構において、前記駆動手段による視野切換時に、地
面から離れる方向のスライドを加速し地面に近づく方向
のスライドを減速するスライド調整手段を前記駆動手段
に関連して設けたことを特徴とする赤外線映像装置の視
野切換機構が提供される。
ールに回動可能に連結され他端がモータの出力軸に固定
されたスライダクランク機構から構成される。前記スラ
イド調整手段はモータの出力軸に取り付けられたネジリ
コイルバネから構成される。
手段としてスライダレールとレンズアセンブリとの間に
介装された圧縮コイルバネを採用するようにしてもよ
い。圧縮コイルバネに代えて、スライダレールとレンズ
アセンブリとの間に張設された引張コイルバネでスライ
ド調整手段を構成するようにしてもよい。
としてラック/ピニオン機構、ボールネジ機構、又は電
磁石吸引機構等を採用可能である。このような駆動手段
を採用した場合にも、スライド調整手段としては上述し
たのと同様なネジリコイルバネ、圧縮コイルバネ、又は
引張コイルバネを採用可能である。
を参照して詳細に説明する。実施形態の説明において、
図1に示した従来例と実質的に同一構成部分について同
一符号を付し、その一部の説明を省略する。
テム構成図が示されている。背景からの赤外線エネルギ
ー28は赤外線レンズ6又は8を透過し、水平走査ミラ
ー34で反射されて、赤外線レンズ36により多素子型
の赤外線検知器38上に集光される。
変換され、アンプ40で電気信号を増幅し、ビデオ回路
42で映像化してCRTモニター44上に赤外線映像を
表示する。
り、視野切換機構32により必要に応じて切り換えられ
る。視野を切り換えたい時には、駆動回路46に広又は
狭の視野指令を与えることより視野切換機構32を駆動
して、広視野レンズ6と狭視野レンズ8とを切り換え
る。
第1実施形態について説明する。本実施形態の視野切換
機構は図1に示した従来機構に類似している。一番大き
な相違点は、モータ48の出力軸20にネジリコイルバ
ネ50を取り付けたことである。
モータ48の出力軸20に固定され、他端はスライダレ
ール10に一体的に固定されたバネホルダ52に固定さ
れている。図6はネジリコイルバネ部の詳細図を示して
おり、(A)が平面図、(B)が正面図、(C)が側面
図をそれぞれ示している。
図3に示した状態でレンズアセンブリ(平行移動負荷)
2の質量の重力加速度成分、すなわちmgsinθのモ
ータ軸換算トルクTmを打ち消すだけのトルクをTx方
向(時計回り方向)に与える必要がある。よって、その
ようなバネを設計して出力軸20に取り付ける。ネジリ
コイルバネ50のトルク値はC位置でも、B位置でも概
略Tmと等しいものとする。
ち広視野から狭視野へ視野を切り換える場合には、動き
を妨げる方向に作用するレンズアセンブリ2の質量の重
力加速度成分、すなわちmgsinθのモータ軸換算ト
ルクTmをネジリコイルバネ50のトルクTxで打ち消
すため、θ=0°の場合とほぼ同等の平行移動負荷とな
る。よって、視野切換速度もθ=0°の場合と概略同一
にでき、モーターの容量を増加する必要もない。
ち狭視野から広視野へ視野を切り換える場合には、動き
を加速する方向に作用するレンズアセンブリ(平行移動
負荷)2の質量の重力加速度成分、すなわちmgsin
θのモータ軸換算トルクTmをネジリコイルバネ50の
トルクTxで打ち消すため、モータの回転速度の増加は
無くなり、θ=0°の場合とほぼ同等の平行移動負荷と
なる。
合と概略同一にでき、回転クランク18がストッパ24
に衝突する際の衝撃力の増大もなくなる。なお、必要と
するネジリコイルバネ50のバネ力は計算で算出できる
が、最終的には実験により広視野から狭視野へ又は狭視
野から広視野に切り換えた時の切換速度が同一となるよ
うなネジリコイルバネを選定するのが望ましい。
正面図が示されている。本実施形態は第1実施形態のネ
ジリコイルバネに代えて、レンズアセンブリ2に固定さ
れたバネホルダ54とスライダレール10に固定された
バネホルダ56との間に圧縮コイルバネ58を介装した
ものである。
示の状態でレンズアセンブリ(平行移動負荷)2の質量
の重力加速度成分mgsinθを打ち消すだけの力Fx
を与える必要がある。そのようなバネを設計して取り付
ける。圧縮コイルバネ58のバネ力はC位置でも、B位
置でもmgsinθと概略同一量とする。
を妨げる方向に作用するレンズアセンブリ2の質量の重
力加速度成分を圧縮コイルバネ力Fxで打ち消す。一
方、BからCへ視野を切り換える場合は、動きを加速す
る方向に作用するレンズアセンブリ2の質量の重力加速
度成分を圧縮コイルバネ力Fxで打ち消す。
正面図が示されている。本実施形態は、上述した第2実
施形態の圧縮コイルバネに代えて、レンズアセンブリ2
に固定されたバネホルダ60とスライダレール10に固
定されたバネホルダ62との間に引張コイルバネ64を
張設したものである。
示の状態でレンズアセンブリ(平行移動負荷)2の質量
の重力加速度成分、すなわちmgsinθを打ち消すだ
けの力Fxを与える必要がある。本実施形態によって
も、上述した第1及び第2実施形態と同様な効果を達成
することができる。
形態の正面図が示されている。本実施形態は図3に示し
た第1実施形態に対して、視野切換機構をラック/ピニ
オン機構に変更したものである。
66が一体的に固定されており、スライダレール10に
取り付けられたモータ48の出力軸20にはラック66
に噛み合うピニオン68が固定されている。ラック66
の両端にはストッパ70,72が設けられている。
うに、モータ48の出力軸20にはネジリコイルバネ5
0が取り付けられている。すなわち、ネジリコイルバネ
50の一端はモータ48の出力軸50に固定され、他端
はスライダレール10に一体的に固定されたバネホルダ
52に固定されている。
ピニオン68に噛み合ったラック66が直線移動され、
モータ48の回転方向に応じてレンズアセンブリ2が広
視野から狭視野へ、又は狭視野から広視野へ切り換わ
る。
にネジリコイルバネ50が取り付けられているため、そ
の効果は図3乃至図6に示した第1実施形態の効果と同
様である。
の正面図が示されている。本実施形態は図7に示した第
2実施形態に対して、視野切換機構をラック/ピニオン
に変更したものである。本実施形態においても、第2実
施形態と同様な効果を得ることができる。
の正面図が示されている。本実施形態は図8に示した第
3実施形態に対して、視野切換機構をラック/ピニオン
に変更したものである。本実施形態においても第3実施
形態と同様な効果を得ることができる。
の正面図が示されている。本実施形態は図7に示した第
2実施形態に対して、視野切換機構をボールネジ駆動に
変更したものである。
4,76が固定されており、これらの支持部材74,7
6にそれぞれ軸受84,86を介してボールネジ82が
回転可能に支持されている。ボールネジ82はモータ7
8の出力軸80に連結されている。
82に螺合するナット88と、衝突部材90が取り付け
られている。スライダレール10にはこの衝突部材90
が衝突してレンズアセンブリ2を停止させるストッパ7
0,72が固定されている。
回転され、ボールネジ82に螺合しているナット88が
直線運動をする。これにより、レンズアセンブリ2が広
視野から狭視野へ又は狭視野から広視野へ切り換えられ
る。
示の状態でレンズアセンブリ(平行移動負荷)2の質量
の重力加速度成分、すなわちmgsinθを打ち消すだ
けの力Fxが必要である。よって、そのようなバネを設
計して取り付ける。本実施形態の場合も、図7に示した
第2実施形態と同等の効果がある。
の正面図が示されている。本実施形態は図8に示した第
3実施形態に対して、視野切換機構をボールネジ駆動に
変更したものである。本実施形態の場合も図8に示した
第3実施形態と同等の効果がある。
施形態の正面図が示されている。本実施形態は図3乃至
図6に示した第1実施形態に対して、視野切換機構を電
磁石吸引機構に変更したものである。
られた一対の電磁石96,98を含んでおり、ガイド1
00に沿って直線移動する連接棒102が電磁石96,
98の間に配置されている。ピン104が連接棒102
と一体的に形成されている。
固定されており、このシャフト108回りに回転可能に
アーム106が取り付けられている。スライド部材11
0がレンズアセンブリ2に一体的に固定されており、ス
ライド部材110にはピン112が突設されている。
れぞれU形状に形成されており、これらのU形状端部1
14,116はそれぞれピン104,112に係合して
いる。
8にはネジリコイルバネ50が取り付けられている。す
なわち、ネジリコイルバネ50の一端はシャフト108
に固定され、他端はアーム106に固定されている。
場合には、電磁石98に電圧を印加し、電磁石96をオ
フにする。これにより、連接棒102が電磁石98に吸
引され、レンズアセンブリ2はC位置に保持され、広視
野レンズ6は入射光軸に一致する。
ち広視野レンズ6から狭視野レンズ8へ視野を切り換え
る場合には、動きを妨げる方向に作用するレンズアセン
ブリ(平行移動負荷)2の質量の重力加速度成分、すな
わちmgsinθのシャフト108換算トルクTsをネ
ジリコイルバネ50のトルクTxで打ち消すため、θ=
0°の場合とほぼ同等の負荷となる。
概略同一となり、レンズアセンブリ2がストッパ70,
72へ衝突する際の衝撃力の増大もなくなり強度の増加
対策、電磁石96,98の容量を増加する必要もない。
態の正面図が示されている。本実施形態は図7に示した
第2実施形態に対して、視野切換機構を電磁石吸引機構
94に変更したものである。
実施形態の電磁石吸引機構94と実質上同一である。本
実施形態も図7に示した第2実施形態と同等の効果があ
る。図16を参照すると、本発明第11実施形態の正面
図が示されている。本実施形態は図8に示した第3実施
形態に対して、視野切換機構を電磁石吸引機構94に変
更したものである。本実施形態も図8に示した第3実施
形態と同等な効果がある。
態の正面図が示されている。本実施形態は図16に示し
た第11実施形態に対して、アーム128を連接棒12
0を超えて伸長し、引張コイルバネ138を固定部材1
39とアーム128の端部134との間に張設したもの
である。
22,124に案内されて電磁石96,98の間を直線
移動する。連接棒120にはピン126が突設されてい
る。スライダレール10にはシャフト130が一体的に
固定されており、このシャフト130回りに回転可能に
アーム128が取り付けられている。アーム128に形
成された長孔132はピン126に係合し、U形状端部
136はピン112に係合している。電磁石吸引機構1
18は図16に示した電磁石吸引機構94と異なった構
成となっている。
図示の状態でレンズアセンブリ(平行移動負荷)2の質
量の重力加速度成分mgsinθを打ち消すだけの力F
xをアーム128の端部134に与える必要がある。よ
って、そのようなバネを設計して取り付ける。本実施形
態の場合も、図16に示した第11実施形態と同等の効
果がある。
施形態の正面図が示されている。本実施形態は図14に
示した第9実施形態に対して、電磁石吸引機構140の
電磁石98を一個にしたものである。
図示の状態で電磁石98の印加電圧を断としてレンズア
センブリ2の質量の重力加速度成分mgsinθに、更
にレンズアセンブリ2が規定時間T内(視野切換時間)
にCからBへ移動できるだけの力を加算した値のシャフ
ト108換算トルクをTx方向に与える必要がある。よ
って、そのようなバネを設計して取り付ける。
けるネジリコイルバネ50のトルクTxの電磁石98の
位置での換算力に、レンズアセンブリ2が規定時間T内
(視野切換時間)にBからCへ移動できるだけの力(ネ
ジリコイルバネ50のトルクによりCからBへ移動する
時間と同等になるような力)を加算した値が必要であ
る。
以下の通りである。C位置では電磁石98に電圧が印加
された状態にあるため、電磁石98をまずオフにする。
すると、電磁石98の吸引力が零となるため、ネジリコ
イルバネ50のトルクによりシャフト108を中心とし
てアーム106は反時計回り方向に回転する。これによ
り、レンズアセンブリ2がCからBへ平行移動する。
以下の通りである。電磁石98に電圧を印加する。する
と、電磁石98に吸引力が発生し、連接棒102が電磁
石98に吸着される。これにより、アーム106が時計
回り方向に回転し、レンズアセンブリ2がBからCへ平
行移動する。
0のトルク及び電磁石98の吸引力を上述したように設
定するため、両方向への切換時の負荷も均一化され、レ
ンズアセンブリ2がストッパ70,72へ衝突する際の
衝撃力も小さくできる。更に、電磁石98も一個で済む
ため、装置の小型化及びコストの低減化を図ることがで
きる。
態の正面図が示されている。本実施形態は図15に示し
た第10実施形態に対して、電磁石吸引機構140の電
磁石98を一個にしたものである。
示の状態で電磁石98の印加電圧を断として、レンズア
センブリ2の質量の重力加速度成分mgsinθに、レ
ンズアセンブリ2が規定時間T内(視野切換時間)にC
からBへ移動できるだけの力を加算した値を必要とす
る。よって、そのようなバネを設計して取り付ける。
ける圧縮コイルバネ58のバネ力Fxの電磁石98位置
での換算力に、レンズアセンブリ2が規定時間T内(視
野切換時間)にBからCへ移動できるだけの力(圧縮コ
イルバネ58のバネ力FxによりCからBへ移動する時
間と同等となるような力)を加算した値を必要とする。
よって、そのような値に電磁石98の吸引力を設定す
る。
態の正面図が示されている。本実施形態は図16に示し
た第11実施形態に対して、電磁石吸引機構140の電
磁石98を一個にしたものである。
示の状態で電磁石98の印加電圧を断として、レンズア
センブリ2の質量の重力加速度成分mgsinθに、レ
ンズアセンブリ2が規定時間T内(視野切換時間)にC
からBへ移動できるだけの力を加算した値を必要とす
る。よって、そのようなバネを設計して取り付ける。
ける引張コイルバネ64のバネ力Fxの電磁石98位置
での換算力に、レンズアセンブリ2が規定時間T内(視
野切換時間)にBからCへ移動できるだけの力(引張コ
イルバネ64のバネ力FxによりCからBへ移動する時
間と同等となるような力)を加算した値を必要とする。
よって、電磁石98の吸引力をそのような値に設定す
る。
態の正面図が示されている。本実施形態は図17に示し
た第12実施形態に対して、電磁石吸引機構142の電
磁石98を一個にしたものである。
図示の状態で電磁石98の印加電圧を断として、レンズ
アセンブリ2の質量の重力加速度成分mgsinθのア
ーム128の端部134における換算力に、レンズアセ
ンブリ2が規定時間T内(視野切換時間)にCからBへ
移動できる力のアーム128の端部134における換算
力を加算した値を必要とする。よって、そのようなバネ
を設計して取り付ける。
ける引張コイルバネ138のバネ力Fxの電磁石98位
置での換算力に、レンズアセンブリ2が規定時間T内
(視野切換時間)にBからCへ移動できるだけの力(引
張コイルバネ138のバネ力FxによりCからBへ移動
する時間と同等となるような力)を加算した値を必要と
する。よって、電磁石98の吸引力をそのような値に設
定する。
態の正面図が示されている。図21に示した第16実施
形態に対して、引張コイルバネ146を連接棒120に
設けたものである。
固定部材121との間に引張コイルバネ146が張設さ
れている。本実施形態は図21に示した第16実施形態
と概略同様に作用し、同様な効果を有している。
態の正面図が示されている。本実施形態は図22に示し
た第17実施形態に対して、引張コイルバネの代わりに
圧縮コイルバネ152を設けたものである。
固定部材150との間に圧縮コイルバネ152が介装さ
れている。圧縮コイルバネ152のバネ力としては、図
示の状態で電磁石98の印加電圧を断として、レンズア
センブリ2の質量の重力加速度成分mgsinθの連接
棒120における換算力に、レンズアセンブリ2が規定
時間T内(視野切換時間)にCからBへ移動できる力の
連接棒120における換算力を加算した値を必要とす
る。よって、そのようなバネを設計して取り付ける。
ける圧縮コイルバネ152のバネ力Fxに電磁石98位
置での換算力に、レンズアセンブリ2が規定時間T内
(視野切換時間)にBからCへ移動できるだけの力(圧
縮コイルバネ152のバネ力FxによりCからBへ移動
する時間と同等となるような力)を加算した値を必要と
する。よって、電磁石98の吸引力をそのような値に設
定する。
で、赤外線映像装置の視野切換機構の切換方向が、地面
に対して傾いた状態で使用する場合に、広視野/狭視野
切換時の機械的な負荷の均一化及び視野切換速度の均一
化を図ることができ、レンズに加わる衝撃力の緩和が可
能であるという効果を奏する。
Claims (15)
- 【請求項1】 スライド方向が地面に対して所定角度傾
斜にして取り付けられたスライダレールと、広視野レン
ズと狭視野レンズを有し前記広視野レンズが入射光の光
軸に概略一致する第1位置と前記狭視野レンズが入射光
の光軸に概略一致する第2位置の間で入射光の光軸に垂
直な面内を前記スライダレールに沿ってスライド可能な
レンズアセンブリと、前記レンズアセンブリを前記第1
位置と第2位置の間で駆動する駆動手段とを具備した赤
外線映像装置の視野切換機構において、 前記駆動手段による視野切換時に、地面から離れる方向
のスライドを加速し地面に近づく方向のスライドを減速
するスライド調整手段を前記駆動手段に関連して設けた
ことを特徴とする赤外線映像装置の視野切換機構。 - 【請求項2】 前記駆動手段は一端がモータの出力軸に
固定され他端が前記レンズアセンブリに回動可能に連結
されたクランク機構から構成され、前記スライド調整手
段は前記モータの出力軸に取り付けられたネジリコイル
バネから構成されることを特徴とする請求項1記載の赤
外線映像装置の視野切換機構。 - 【請求項3】 前記駆動手段は一端がモータの出力軸に
固定され他端が前記レンズアセンブリに回動可能に連結
されたクランク機構から構成され、前記スライド調整手
段は前記スライダレールと前記レンズアセンブリとの間
に介装された前記レンズアセンブリのスライド方向に伸
長する圧縮コイルバネから構成されることを特徴とする
請求項1記載の赤外線映像装置の視野切換機構。 - 【請求項4】 前記駆動手段は一端がモータの出力軸に
固定され他端が前記レンズアセンブリに回動可能に連結
されたクランク機構から構成され、前記スライド調整手
段は前記スライダレールと前記レンズアセンブリとの間
に張設された前記スライダレールのスライド方向に伸長
する引張コイルバネから構成されることを特徴とする請
求項1記載の赤外線映像装置の視野切換機構。 - 【請求項5】 前記駆動手段は前記レンズアセンブリに
固定されたラックと、前記スライダレールに取り付けら
れたモータの出力軸に固定された前記ラックと噛み合う
ピニオンとから構成され、前記スライド調整手段は前記
モータの出力軸に取り付けられたネジリコイルバネから
構成されることを特徴とする請求項1記載の赤外線映像
装置の視野切換機構。 - 【請求項6】 前記駆動手段は前記レンズアセンブリに
固定されたラックと、前記スライダレールに取り付けら
れたモータの出力軸に固定された前記ラックと噛み合う
ピニオンとから構成され、前記スライド調整手段は前記
スライダレールと前記レンズアセンブリとの間に介装さ
れた前記スライダレールのスライド方向に伸長する圧縮
コイルバネから構成されることを特徴とする請求項1記
載の赤外線映像装置の視野切換機構。 - 【請求項7】 前記駆動手段は前記レンズアセンブリに
固定されたラックと、前記スライダレールに取り付けら
れたモータの出力軸に固定された前記ラックと噛み合う
ピニオンとから構成され、前記スライド調整手段は前記
スライダレールと前記レンズアセンブリとの間に張設さ
れた前記レンズアセンブリのスライド方向に伸長する引
張コイルバネから構成されることを特徴とする請求項1
記載の赤外線映像装置の視野切換機構。 - 【請求項8】 前記駆動手段は前記スライダレールに取
り付けられたボールネジと、前記レンズアセンブリに固
定された前記ボールネジに螺合するナットとからなるボ
ールネジ機構により構成され、前記スライド調整手段は
前記スライダレールと前記レンズアセンブリとの間に介
装された前記レンズアセンブリのスライド方向に伸長す
る圧縮コイルバネから構成されることを特徴とする請求
項1記載の赤外線映像装置の視野切換機構。 - 【請求項9】 前記駆動手段は前記スライダレールに取
り付けられたボールネジと、前記レンズアセンブリに固
定された前記ボールネジに螺合するナットとからなるボ
ールネジ機構から構成され、前記スライド調整手段は前
記スライダレールと前記レンズアセンブリとの間に張設
された前記レンズアセンブリのスライド方向に伸長する
引張コイルバネから構成されることを特徴とする請求項
1記載の赤外線映像装置の視野切換機構。 - 【請求項10】 前記駆動手段は少なくとも一つの電磁
石と、該電磁石に選択的に吸着/解放されるように配置
された前記レンズアセンブリのスライド方向に伸長する
連接棒と、一端が前記レンズアセンブリに係合し他端が
前記連接棒に係合するように固定軸周りに回動可能に取
り付けられたアームとからなる電磁石吸引機構から構成
され、前記スライド調整手段は前記固定軸に取り付けら
れたネジリコイルバネから構成されることを特徴とする
請求項1記載の赤外線映像装置の視野切換機構。 - 【請求項11】 前記駆動手段は少なくとも一つの電磁
石と、該電磁石に選択的に吸着/解放されるように配置
された前記レンズアセンブリのスライド方向に伸長する
連接棒と、一端が前記レンズアセンブリに係合し他端が
前記連接棒に係合するように固定軸周りに回動可能に取
り付けられたアームとからなる電磁石吸引機構から構成
され、前記スライド調整手段は前記スライダレールと前
記レンズアセンブリとの間に介装された前記レンズアセ
ンブリのスライド方向に伸長する圧縮コイルバネから構
成されることを特徴とする請求項1記載の赤外線映像装
置の視野切換機構。 - 【請求項12】 前記駆動手段は少なくとも一つの電磁
石と、該電磁石に選択的に吸着/解放されるように配置
された前記レンズアセンブリのスライド方向に伸長する
連接棒と、一端が前記レンズアセンブリに係合し他端が
前記連接棒に係合するように固定軸周りに回動可能に取
り付けられたアームとからなる電磁石吸引機構から構成
され、前記スライド調整手段は前記スライダレールと前
記レンズアセンブリとの間に張設された前記レンズアセ
ンブリのスライド方向に伸長する引張コイルバネから構
成されることを特徴とする請求項1記載の赤外線映像装
置の視野切換機構。 - 【請求項13】 前記駆動手段は少なくとも一つの電磁
石と、該電磁石に選択的に吸着/解放されるように配置
された前記レンズアセンブリのスライド方向に伸長した
連接棒と、一端が前記レンズアセンブリに係合し中間部
分が前記連接棒に係合するように固定軸周りに回動可能
に取り付けられたアームとからなる電磁石吸引機構から
構成され、前記スライド調整手段は前記アームの他端と
固定部材との間に張設された引張コイルバネから構成さ
れることを特徴とする請求項1記載の赤外線映像装置の
視野切換機構。 - 【請求項14】 前記駆動手段は少なくとも一つの電磁
石と、該電磁石に選択的に吸着/解放されるように配置
された前記レンズアセンブリのスライド方向に伸長する
連接棒と、一端が前記レンズアセンブリに係合し他端が
前記連接棒に係合するように固定軸周りに回動可能に取
り付けられたアームとからなる電磁石吸引機構から構成
され、前記スライド調整手段は前記連接棒の一端と固定
部材との間に張設された前記連接棒を前記電磁石から引
き離す方向に付勢する引張コイルバネから構成されるこ
とを特徴とする請求項1記載の赤外線映像装置の視野切
換機構。 - 【請求項15】 前記駆動手段は少なくとも一つの電磁
石と、該電磁石に選択的に吸着/解放されるように配置
された前記レンズアセンブリのスライド方向に伸長する
連接棒と、一端が前記レンズアセンブリに係合し他端に
前記連接棒に係合するように固定軸周りに回動可能に取
り付けられたアームとからなる電磁石吸引機構から構成
され、前記スライド調整手段は前記連接棒の一端と固定
部材との間に介装された前記連接棒を前記電磁石から引
き離す方向に付勢する圧縮コイルバネから構成されるこ
とを特徴とする請求項1記載の赤外線映像装置の視野切
換機構。
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---|---|---|---|
JP12872996A JP3432677B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 赤外線映像装置の視野切換機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12872996A JP3432677B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 赤外線映像装置の視野切換機構 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09311281A JPH09311281A (ja) | 1997-12-02 |
JP3432677B2 true JP3432677B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=14992014
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP12872996A Expired - Fee Related JP3432677B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 赤外線映像装置の視野切換機構 |
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- 1996-05-23 JP JP12872996A patent/JP3432677B2/ja not_active Expired - Fee Related
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