JP3431270B2 - 自動塗装施設 - Google Patents

自動塗装施設

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JP3431270B2
JP3431270B2 JP09410494A JP9410494A JP3431270B2 JP 3431270 B2 JP3431270 B2 JP 3431270B2 JP 09410494 A JP09410494 A JP 09410494A JP 9410494 A JP9410494 A JP 9410494A JP 3431270 B2 JP3431270 B2 JP 3431270B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多品種少量生産におい
て、組み立て前にワークの塗装を行い、この塗装後のワ
ークを組立ラインに送るための自動塗装施設に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような自動塗装施設、並びに、自
動塗装施設から出てきた塗装後のワークの組立ラインへ
の送り込みの一例を図23に示している。図23の構成
では自動塗装施設用としてループ状の走行経路71を設
置し、所定の方向(図23の紙面時計方向)に、走行及
び停止可能な複数個の搬送台車73を走行経路71に配
置している。塗装前のワークW1を搬送台車73に受け
渡す第1受渡し部74、下塗り及び上塗り用等の複数の
塗装装置75、塗装後のワークW2を搬送台車73から
受け取る第2受渡し部76を走行経路71に沿って所定
間隔を置いて配置しており、第2受渡し部76から出て
きた塗装後のワークW2を組立ライン72に供給するた
めに一時保管する保管部77を設置している。
【0003】以上の構成により、機械加工や溶接及びシ
ョットブラストの終了した塗装前のワークW1が、第1
受渡し部74に順次搬入されてきて一時貯留され、第1
受渡し部74に入ってきた空の搬送台車73にワークW
1が乗せられる。次にワークW1を乗せた搬送台車73
が、走行経路71に沿って走行を開始し各塗装装置75
に順番に入って設定時間だけ停止し、この停止中に各塗
装装置75が作動してワークW1の塗装が行われてい
く。
【0004】この場合、第1受渡し部74に入ってきた
搬送台車73に塗装前のワークW1を乗せると、このワ
ークW1に対応したバーコード又は磁気カードが搬送台
車73に取り付けられる。これにより、搬送台車73が
塗装装置75に入って停止すると、塗装装置75が搬送
台車73のバーコード又は磁気カードを読み取って、乗
せられているワークW1に応じた塗料及び塗装パターン
(塗装装置75のスプレーガンの移動パターン等)で塗
装を行うように構成しており、このような一つの自動塗
装施設で多品種少量生産に対応するようにしている。以
上のようにして塗装が終了し搬送台車73が第2受渡し
部76に達すると、塗装後のワークW2が搬送台車73
から降ろされ、ワークW2が保管部77に送られて一時
保管される。そして、保管部77から塗装後のワークW
2が組立ライン72の各所定位置に順次供給されていく
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ワークの種類や塗装装
置の種類を増やして多品種少量生産をさらに推し進める
と、ワークの種類によっては全ての塗装装置で塗装を行
わせる必要がなくなるような場合や、全ての塗装装置で
塗装を行わせる必要がある場合等のように、各種の状態
が生じてくる。これに対し図23に示す自動塗装施設で
は、第1受渡し部74で塗装前のワークW1及びバーコ
ード(又は磁気カード)を搬送台車73が受け取ると、
この搬送台車73は一つの塗装装置75に達すると設定
時間の間だけ必ず停止し、次の塗装装置75へ発進する
と言うような、一定の走行及び停止を第2受渡し部76
に達するまで繰り返している。
【0006】これにより図23に示す自動塗装施設で
は、ワークの種類により塗装を行わせる必要のない塗装
装置が生じても、この塗装を行わせる必要のない塗装装
置でも搬送台車が設定時間の間だけ停止することになる
ので(この間、搬送台車が停止している塗装装置も停
止)、時間の無駄を省くと言う面で改善の余地がある。
本発明は自動塗装施設において、ワークの種類や塗装装
置の種類を増やしても前述のような塗装装置での時間的
な無駄が少なくなるように構成することを第1目的とし
ている。
【0007】前述のようにワークの種類を増やすと、ワ
ークが大きかったり形状が複雑な場合に、特にスプレー
ガンを自動的に移動させて塗装を行うような塗装装置に
おいて、塗装装置のスプレーガンが届き難いようなワー
クの部分が生じて、充分な塗装が行えない状態が生じ
る。本発明は自動塗装施設において、ワークの種類を増
やしても塗装装置でワークが適切に塗装されるように構
成することを第2目的としている。
【0008】図23に示す自動塗装施設では、塗装後の
ワークW2を第2受渡し部76の一箇所で搬送台車73
から降ろし、第2受渡し部76から保管部77の一箇所
に集めて一時保管して、この保管部77から塗装後のワ
ークW2を組立ライン72の各所定位置に順次供給する
ように構成している。これにより、第2受渡し部76に
おいて搬送台車73から塗装後のワークW2を降ろすの
に手間取ってしまうと、第2受渡し部76の手前で後続
の多くの搬送台車73が停滞してしまうので、自動塗装
施設の全体の流れに支障を来すことがある。
【0009】そして、塗装後のワークW2を保管部77
の一箇所に集めて一時保管していると、組立ライン72
に供給される順番がくるまで塗装後のワークW2を保管
部77で待たせる必要があるので、この保管部77での
待ち時間の無駄を省くと言う面で改善の余地がある。
又、供給すべき組立ライン72の所定位置と保管部77
の位置とが離れていると、塗装後のワークW2を保管部
77から組立ライン72の所定位置に搬送するまでの搬
送距離が長くなるので、この搬送距離を短くすると言う
面でも改善の余地がある。本発明は自動塗装施設に対し
て組立ラインを設置した場合、塗装後のワークの降ろし
作業に手間取った場合の搬送台車の停滞を少なくし、塗
装後のワークを組立ラインに供給するまでの待ち時間の
短縮、並びに、塗装後のワークを組立ラインの所定位置
に搬送するまでの搬送距離の短縮を図ることができるよ
うに構成することを第3目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな自動塗装施設において、次のように構成することに
ある。つまり、 〔1〕 請求項1にかかる発明 ループ状の走行経路と、前記走行経路を所定の方向に走
行及び停止可能でワークを保持可能な複数個の搬送台車
とを備え、前記走行経路上における搬送台車の位置を検
出する通信用レールを、前記ループ状の走行経路に沿っ
て配設し、この通信用レールを、走行経路上の複数のエ
リア毎に区分して、各エリア内の通信用レールが各エリ
ア毎に設けられる制御装置と通信するように構成し、か
つ、各エリア内でも通信用レールを複数に分離されたも
のから構成するとともに、一つの通信用レールの個々の
長さを一つの搬送台車が入る程度か、これよりも少し長
い程度の長さに設定し、塗装前の異なる複数種類のワー
クを一時貯留して前記搬送台車に受け渡す第1受渡し部
と、複数の塗装装置と、塗装後のワークを前記搬送台車
から受け取る第2受渡し部とを、この順番で前記ループ
状の走行経路に沿って所定間隔を置いて所定エリアに配
置し、ワークの各々に対応した塗装装置用の操作指令を
持つ固定部の制御装置、並びに、ワークの各々に対応し
た基本データを持ちこの基本データを搬送台車に送る固
定部の教示装置を備えると共に、塗装前のワークを保持
しこの保持したワークに対応した基本データを受け取っ
た搬送台車を、複数の塗装装置のうち保持した基本デー
タに対応する塗装装置の所定位置で停止させる第1制御
手段、並びに、搬送台車が持つ基本データを固定部の制
御装置に送る第2制御手段を搬送台車に備えて、送られ
てきた基本データに基づいて、この基本データに対応す
る塗装装置用の操作指令を搬送台車が停止した塗装装置
に送ってこの塗装装置を作動させるように、固定部の制
御装置を構成してある。
【0011】〔2〕 請求項2にかかる発明 ループ状の走行経路と、走行経路を所定の方向に走行及
び停止可能でワークを保持可能な複数個の搬送台車とを
備え、塗装前の異なる複数種類のワークを一時貯留して
前記搬送台車に受け渡す第1受渡し部と、複数の塗装装
置と、塗装後のワークを乾燥処理する乾燥装置と、乾燥
処理後のワークを前記搬送台車から受け取る第2受渡し
部とを、この順番で前記ループ状の走行経路に沿って所
定間隔を置いて配置し、前記ワークの各々に対応した前
記塗装装置用の操作指令を持つ固定部の制御装置、及
び、塗装後のワークに対応した前記乾燥装置用の操作指
令を持つ固定部の制御装置、並びに、前記ワークの各々
に対応した基本データを持ちこの基本データを前記搬送
台車に送る固定部の教示装置を備えると共に、塗装前の
ワークを保持しこの保持したワークに対応した基本デー
タを受け取った搬送台車を、前記複数の塗装装置のうち
保持した基本データに対応する塗装装置、及び乾燥装置
の所定位置で停止させる第1制御手段、並びに、前記搬
送台車が持つ基本データを前記固定部の制御装置に送る
第2制御手段を前記搬送台車に備えて、送られてきた前
記基本データに基づいて、この基本データに対応する塗
装装置用の操作指令を前記搬送台車が停止した塗装装置
に送ってこの塗装装置を作動させるように、前記塗装装
置用の操作指令を持つ固定部の制御装置を構成し、前記
乾燥装置用の操作指令を持つ固定部の制御装置を、所定
時間経過後に乾燥装置の出口側からワークが取り出され
る乾燥領域に、乾燥装置内に存在する搬送台車をワーク
の乾燥終了後に直ちに取り出すための空きスペースが確
保された状態を維持するように、前記乾燥装置内に導入
されるワークの個数を制御するように構成してある
【0012】〔3〕 請求項3にかかる発明 前項〔1〕又は〔2〕の構成において、塗装後のワーク
を搬送台車から受け取る第2受渡し部を横長に形成し
て、第2受渡し部のうちの所望の位置で、搬送台車から
塗装後のワークを受け取り可能に構成すると共に、塗装
後のワーク用の組立ラインを第2受渡し部に沿って並設
してある。
【0013】
【作用】〔I〕 前項〔1〕のように構成すると例えば
図1に示すように、塗装前のワーク及びこのワークに対
応した基本データを搬送台車3が持った場合、複数の塗
装装置12,13,17,18のうちのどの塗装装置1
2,13,17,18で停止するのか、又は全ての塗装
装置12,13,17,18で停止するのかと言う情
報、停止した塗装装置12,13,17,18におい
て、どのような状態(塗料の種類や塗装パターン等)で
塗装を行うのかと言う情報の2種類の情報が、搬送台車
3が持つ基本データに備えられている。
【0014】従って、塗装前のワーク及び基本データを
持った搬送台車が第1受渡し部から発進していくと、こ
の搬送台車が基本データに基づいて自ら判断して、基本
データに対応する塗装装置で順次停止するのであり、基
本データに対応しない塗装装置では搬送台車はそのまま
通過していくのである。そして、基本データ(前述のど
のような状態(塗料の種類や塗装パターン等)で塗装を
行うのかと言う情報)が搬送台車から固定部の制御装置
に送られ、この基本データに対応する操作指令が固定部
の制御装置から塗装装置に送られて、この操作指令に基
づいて塗装装置が作動するのである。
【0015】これにより、ワークの種類や塗装装置の種
類を増やして多品種少量生産を推し進めていっても、各
ワークに対応する基本データを搬送台車に持たせてやる
と、搬送台車が自ら判断して停止すべき塗装装置で停止
し、これ以外の塗装装置では塗装を行わずに通過してい
くので、停止する必要のない塗装装置でも停止するよう
な従来の自動塗装施設に比べて、全体の時間の無駄を省
くことができる。逆にワークの種類や塗装装置の種類を
減らした場合には、これに応じて各ワーク用の基本デー
タを減らすだけで、これに対応できる。
【0016】また、図1に示すように、通信用レールは
吊上エリア〜第2供給エリアの各境界で完全に分離され
ている。そして、吊上エリア〜第2供給エリア内におい
て、通信用レールは複数個に完全に分離されており、一
つの通信用レールの長さは一つの搬送台車が入る程度
か、これよりも少し長い程度に設定されている。また、
図9に示すように吊上エリア〜第2供給エリアの各々
に、制御装置が設置されており、吊上エリア〜第2供給
エリア内で分離されている各通信用レールの各々と制御
装置の各々とが接続されている。これにより例えば吊上
エリアに着目してみると、吊上エリア内の各通信用レー
ルは吊上エリアの制御装置にだけ接続されているのであ
り、吊上エリア内の各通信用レールは他の制御装置には
接続されていない。従って、吊上エリアの制御装置は、
吊上エリア内の搬送台車の制御装置と通信するのであ
り、吊上エリアの制御装置は吊上エリア以外の搬送台車
の制御装置とは通信しない。そして、吊上エリアの制御
装置は前述の通信によって、吊上エリアのどの通信用レ
ールに搬送台車が存在しているかを認識している。以上
の通信の構成は、吊上エリア以外の下塗エリア〜第2供
給エリアの各制御装置についても、同様に備えられてい
る。
【0017】 〔II〕 前項〔2〕のように構成する
と、前項〔1〕の構成の場合と同様に前項〔I〕に記載
の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。図6に示すように、上塗乾燥装
置内の通信用レールの数と同じ数の通信用レールの範囲
を上塗乾燥装置の出口側(紙面右側)に設定し、上塗乾
燥装置の入口側から前述の出口側の範囲に亘り乾燥領域
を設定している。そして、搬送台車が上塗エリアから乾
燥エリアに入ると、搬送台車の制御装置は上塗エリアの
制御装置との通信を止めて、図9に示す乾燥エリアの制
御装置との通信を開始する。搬送台車のワークが上塗乾
燥装置内に入ると、搬送台車は上塗乾燥装置の範囲内の
各通信用レールで、基本データの作業停止時間(図10
参照)の間だけ停止し、次の通信用レールに移動すると
言う動作を繰り返していく(例えば、図6に示すように
上塗乾燥装置の範囲内の通信用レールの数が4つで、作
業停止時間が2分であると仮定すれば、ワークが上塗乾
燥装置内に入っている合計時間は8分となる)。逆に、
搬送台車にワークを吊り下げずに基本データを消去して
空の状態で搬送台車が走行している場合には、搬送台車
は上塗乾燥装置の範囲内の各通信用レールで停止するこ
となくそのまま走行していく。以上のように、乾燥装置
用の操作指令を持つ固定部の制御装置に基本データをわ
たして、前記乾燥装置内に導入されるワークの個数を制
御し、所定時間経過後に乾燥装置の出口側からワークが
取り出される乾燥領域に、乾燥装置内に存在するワーク
の個数と同数以上に相当する空きスペースが確保された
状態を維持して、上塗乾燥装置から搬送台車3がすぐ出
ることのできる空の通信用レールを、上塗乾燥装置の出
口側に常に確保している。これにより、ワークが上塗乾
燥装置内に入っている合計時間が常に一定時間となるよ
うにしているのであり、上塗乾燥装置の出口側に多数の
搬送台車が停滞して、上塗乾燥装置の範囲から搬送台車
が出ることができずに前述の一定時間以上にワークが乾
燥される状態を防止して、ワークの塗装品質を維持して
いる。
【0018】〔III〕 前項〔3〕のように構成する
と、前項〔1〕又は〔2〕の構成の場合と同様に前項
〔I〕又は〔II〕に記載の「作用」を備えており、こ
れに加えて以下のような「作用」を備えている。前項
〔3〕のように構成すると例えば図1に示すように、横
長の組立ライン2に沿って第2受渡し部A6,A7も横
長に形成されるので、塗装後のワークを搬送台車3から
降ろす位置を、第2受渡し部A6,A7において広い範
囲に亘って分散させることができる。これにより、第2
受渡し部A6,A7の一箇所で塗装後のワークの降ろし
作業に手間取ったとしても、この箇所の後側でワークの
降ろし作業を行うことができるので、後続の搬送台車3
の停滞を招くようなことはない。
【0019】そして、横長の組立ラインに沿って第2受
渡し部も横長に形成すれば、塗装後のワークが搬送台車
によって第2受渡し部に搬送されてきた場合に、組立ラ
インにおいてワークを供給すべき所定位置に対応する第
2受渡し部の位置、又はこの近くの位置において、搬送
台車を停止させて塗装後のワークを降ろすようにするこ
とができる。このように構成すれば、塗装後のワークを
降ろすと組立ラインへの供給の順番待ちを行うような必
要は特にはなく、そのままワークを組立ラインの所定位
置に供給することができる。そして、供給すべき組立ラ
インの所定位置の近くに塗装後のワークが降ろされるの
で、組立ラインへのワークの搬送距離も短いものとな
る。
【0020】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、自動塗装
施設においてワークの種類や塗装装置の種類を増やして
も、搬送台車が自ら判断して停止する必要のない塗装装
置を通過していくので、全体の時間の無駄を省くことが
できて、自動塗装施設の全体の作業能率を向上させるこ
とができる。そして、ワークの種類や塗装装置の種類を
増やしたり減らしたりしても、これに応じて各ワーク用
の基本データを増やしたり減らしたりするだけで対応で
きるので、柔軟性及び自由度の高い自動塗装施設が得ら
れる。
【0021】請求項2のように構成すると、請求項1の
ように構成した場合と同様に前述の請求項1の「発明の
効果」を備えている。
【0022】請求項3のように構成すると、請求項1又
は2のように構成した場合と同様に前述の請求項1又は
2の「発明の効果」を備えている。そして、請求項3の
ように構成すると、後続の搬送台車を停滞させることな
くワークを搬送台車から降ろすことができるので、自動
塗装施設の全体の流れに支障を来すような事態を未然に
防止することができる。又、塗装後のワークを組立ライ
ンに供給するまでの待ち時間の短縮、並びに、塗装後の
ワークを組立ラインに搬送するまでの搬送距離の短縮を
図ることができるので、自動塗装施設の全体の作業能率
をさらに向上させることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1) この実施例は、バックホウやホイルローダ等の
建設機械の多品種少量生産に対して本発明を適用した場
合を示しており、先ず自動塗装施設及び組立ライン2の
全体について説明する。図1に示すように、自動塗装施
設の走行レール1(走行経路に相当)が平面的に見て大
きなループ状に形成されて、図4に示すように床面Gか
ら設定高さ(7メートル程度)の位置に設置されてお
り、後述する搬送台車3用の電源用レール8と通信用レ
ール9とが(図3参照)、走行レール1の左右両側に平
行に設置されている。走行レール1と床面Gとの間に作
業者が歩行可能なプラットフォーム10が、走行レール
1の下側の略全領域に亘って設けられている。
【0024】図1に示すように走行レール1、電源用レ
ール8及び通信用レール9は、吊上エリアA1(第1受
渡し部に相当)、下塗エリアA2、上塗エリアA3、乾
燥エリアA4、待機エリアA5、第1供給エリアA6
(第2受渡し部に相当)及び第2供給エリアA7(第2
受渡し部に相当)に区分されており、複数個の搬送台車
3が走行レール1を紙面反時計方向に走行している。
【0025】図4及び図1に示すように吊上エリアA1
には、搬送台車3に後述する基本データDを教示する教
示装置4が床面Gに設置され、ワークW1を搬送台車3
に吊り下げるための第1吊上部5、第2吊上部6及び第
3吊上部7が床面Gに形成されている。図1及び図5に
示すように下塗エリアA2に、塗装前のワークW1用の
予備加熱装置11、自動塗装ロボットを備えた第1下塗
装置12(塗装装置に相当)、自動塗装ロボットを備え
た第2下塗装置13(塗装装置に相当)、作業者が人為
的に下塗りを行う第1下塗補正部14、作業者が人為的
に下塗りを行う第2下塗補正部15、及び下塗りの乾燥
用の下塗乾燥装置16が、プラットフォーム10に設置
されている。
【0026】図1及び図5に示すように上塗エリアA3
には、自動塗装ロボットを備えた第1上塗装置17(塗
装装置に相当)、自動塗装ロボットを備えた第2上塗装
置18(塗装装置に相当)、作業者が人為的に上塗りを
行う第1上塗補正部19、作業者が人為的に上塗りを行
う第2上塗補正部20が、プラットフォーム10に設置
されている。
【0027】図1及び図6に示すように乾燥エリアA4
には、搬送台車3の修理調整用のメンテナンス部21、
上塗りの乾燥用の上塗乾燥装置22がプラットフォーム
10に設置されている。メンテナンス部21には走行レ
ール2と平行にメンテナンスレール21aが設置されて
おり、走行レール1の一部を平行移動させてメンテナン
スレール21aに接続できるように構成している。これ
により、搬送台車3の修理調整を行う場合には走行レー
ル1の一部に搬送台車3を乗せた状態で、走行レール1
の一部を平行移動させてメンテナンスレール21aに接
続し、メンテナンスレール21aに搬送台車3を移動さ
せて修理調整を行う。
【0028】図1及び図7に示すように、待機エリアA
5には特に何も設置されていない。図1及び図8に示す
ように第1供給エリアA6には、塗装後のワークW2を
搬送台車3から降ろすための第1,2,3,4,5供給
部23,24,25,26,27が床面Gに形成されて
おり、第2供給エリアA7にも同様に、第1,2,3,
4,5供給部23,24,25,26,27が床面Gに
形成されている。そして、第1及び第2供給エリアA
6,A7に沿って、直線状の組立ライン2が平行に設置
されている。
【0029】(2) 次に、ワークW1を保持しながら
走行レール1を走行する搬送台車3について説明する。
図2及び図3に示すように、主フレーム28の前後に車
輪フレーム35を備えて、車輪フレーム35に車輪29
及び車輪29を駆動するモータ30を備えており、前後
の車輪29を走行レール1に乗せて搬送台車3の全体を
走行レール1に吊り下げ支持している。主フレーム28
の中央に制御装置31を固定し、主フレーム28の前後
に一対のホイスト32(姿勢変更装置に相当)を固定し
ており、制御装置31の下面に防熱板33を固定して、
前後のホイスト32のチェーン32aに亘りワークW1
用の吊りフレーム34を接続している。
【0030】図3に示すように、前後の車輪フレーム3
5から互いに逆向きに支持フレーム36が延出されて、
前後の支持フレーム36の各々に接触子37が固定され
ており、前後の接触子37が電源用レール8及び通信用
レール9に接触している。図2に示すように、走行レー
ル1上を走行する補助台車38が搬送台車3の後側に配
置さており、搬送台車3の主フレーム28と補助台車3
8とが、連係ロッド39により連結されている。又、搬
送台車3の前側の車輪フレーム35に、先行する搬送台
車3との衝突を防止する接触式の停止スイッチ40が設
けられている。
【0031】(3) 次に、走行レール1側の制御装置
44,45,46,47,49,50と搬送台車3との
通信について説明する。図1に示すように走行レール
1、電源用レール8及び通信用レール9は、吊上エリア
A1〜第2供給エリアA7に見掛け上区分されている
が、走行レール1及び電源用レール8は、吊上エリアA
1〜第2供給エリアA7に亘って連続しており、搬送台
車3は電源用レール8から接触子37を介して電力の供
給を常時受けている。
【0032】これに対して図1に示すように、通信用レ
ール9は吊上エリアA1〜第2供給エリアA7の各境界
で完全に分離されている。そして、吊上エリアA1〜第
2供給エリアA7内において、通信用レール9は複数個
に完全に分離されており(図7の通信用レール9a〜9
d参照)、一つの通信用レール9の長さは一つの搬送台
車3が入る程度か、これよりも少し長い程度に設定され
ている。図9に示すように吊上エリアA1〜第2供給エ
リアA7の各々に、制御装置44,45,46,47,
48,49,50が設置されており、吊上エリアA1〜
第2供給エリアA7内で分離されている各通信用レール
9の各々と制御装置44〜50の各々とが、ケーブル5
1によって接続されている。
【0033】これにより例えば吊上エリアA1に着目し
てみると、吊上エリアA1内の各通信用レール9はケー
ブル51によって、吊上エリアA1の制御装置44にだ
け接続されているのであり、吊上エリアA1内の各通信
用レール9は他の制御装置45〜50には接続されてい
ない。従って、吊上エリアA1の制御装置44は、接触
子37及び通信用レール9を介して後述するように、吊
上エリアA1内の搬送台車3の制御装置31と通信する
のであり、吊上エリアA1の制御装置44は吊上エリア
A1以外の搬送台車3の制御装置31とは通信しない。
そして、吊上エリアA1の制御装置44は前述の通信に
よって、吊上エリアA1のどの通信用レール9に搬送台
車3が存在しているかを認識している。以上の通信の構
成は、吊上エリアA1以外の下塗エリアA2〜第2供給
エリアA7の各制御装置45〜50についても、同様に
備えられている。
【0034】図9に示すように吊上エリアA1、下塗エ
リアA2、上塗エリアA3、第1供給エリアA6及び第
2供給エリアA7の制御装置44,45,46,49,
50に対して手動ボックス43が接続されており、この
手動ボックス43には搬送台車3を手動で停止及び発進
操作可能な停止ボタン(図示せず)及び発進ボタン(図
示せず)、搬送台車3のホイスト32を手動で上昇及び
下降操作可能な上昇ボタン(図示せず)及び下降ボタン
(図示せず)が備えられている。又、吊上エリアA1の
手動ボックス43には前述の停止ボタン〜下降ボタン以
外に、後述する基本データDの消去ボタン(図示せず)
が設けられている。
【0035】(4) 次に、吊上エリアA1〜第2供給
エリアA7内での搬送台車3の基本的な走行及び停止の
流れについて、図7及び図11に示すように待機エリア
A5を代表させて説明する。待機エリアA5内を複数個
の搬送台車3が走行している場合、先ず前項(3)に記
載のように待機エリアA5の制御装置48は、待機エリ
アA5内の各搬送台車3の制御装置31と通信して、各
搬送台車3が待機エリアA5のどの通信用レール9に存
在しているかを常時確認している(ステップS10
1)。
【0036】このように複数個の搬送台車3が待機エリ
アA5内を同時に走行している状態において、図7に示
すように一つの通信用レール9(9a)に搬送台車3が
位置している状態で、後続の搬送台車3が一つ手前の通
信用レール9(9b)に入り込み、隣合う通信用レール
9(9a)(9b)の各々に搬送台車3が位置するよう
な状態になったとする(ステップS102)。このよう
な状態になる場合、制御装置48からの減速信号により
後続の搬送台車3が、一つ手前の通信用レール9(9
b)に入り込んだ直後から減速を開始するのであり(ス
テップS103)、この減速中において前側の通信用レ
ール9(9a)の搬送台車3が、通信用レール9(9
a)から図7の紙面右方に離れると(ステップS10
4)、後側の通信用レール9(9b)の搬送台車3は元
の速度にまで復帰して(ステップS105)、前側の通
信用レール9(9a)に入っていく。
【0037】逆に、後続の搬送台車3が一つ手前の通信
用レール9(9b)で減速しても、前側の通信用レール
9(9a)の搬送台車3が通信用レール9(9a)から
図7の紙面右方に離れなければ(ステップS104)、
制御装置48からの停止信号により、後側の通信用レー
ル9(9b)のリミットスイッチ(図示せず)の所定位
置で搬送台車3が停止する(ステップS106)。この
後、前側の通信用レール9(9a)の搬送台車3が通信
用レール9(9a)から図7の紙面右方に離れると(ス
テップS107)、後側の通信用レール9(9b)の搬
送台車3が発進する(ステップS108)。以上のよう
に、一つの通信用レール9(9a)(9b)内に搬送台
車3が存在しないか、又は一つの搬送台車3のみが存在
するようにして、一つの通信用レール9(9a)(9
b)内に2つ以上の搬送台車3が存在しないように構成
している。
【0038】図7に示すように待機エリアA5の前側の
第1供給エリアA6において、最初の通信用レール9
(9d)に搬送台車3が存在しているか否かが、第1供
給エリアA6の制御装置49において常時検出されてお
り、第1供給エリアA6の最初の通信用レール9(9
d)に搬送台車3が存在していると、図9に示すように
存在信号B1が第1供給エリアA6の制御装置49か
ら、待機エリアA5の制御装置48に送られる。
【0039】従って、図7に示すように待機エリアA5
の最後の通信用レール9(9c)に搬送台車3が達した
場合(ステップS109)、存在信号B1が第1供給エ
リアA6の制御装置49から送られてきていなければ
(ステップS110)、待機エリアA5の最後の通信用
レール9(9c)の搬送台車3はそのまま走行して、第
1供給エリアA6の最初の通信用レール9(9d)に入
っていく(ステップS112)。
【0040】逆に、待機エリアA5の最後の通信用レー
ル9(9c)に搬送台車3が達した場合(ステップS1
09)、存在信号B1が第1供給エリアA6の制御装置
49から送られてきていれば(ステップS110)、搬
送台車3は待機エリアA5の最後の通信用レール9(9
c)で一時停止する(ステップS111)。そして、こ
の状態で存在信号B1が消えると(ステップS11
0)、待機エリアA5の最後の通信用レール9(9c)
の搬送台車3が発進して、第1供給エリアA6の最初の
通信用レール9(9d)に入っていく(ステップS11
2)。
【0041】前述のように搬送台車3の制御装置31と
制御装置48との通信に基づいて、一つの通信用レール
9内に搬送台車3が存在しないか、又は、一つの搬送台
車3のみが存在できるようにしているが、例えば図7の
通信用レール9(9b)の搬送台車3が走行して、前側
の通信用レール9(9a)内に入り込もうとしたとす
る。このような場合、後側の通信用レール9(9b)の
搬送台車3の停止スイッチ40(図2参照)が、前側の
通信用レール9(9a)の搬送台車3の補助台車38
(図2参照)に接触する(ステップS113)。そし
て、待機エリアA5の制御装置48を介さずに、後側の
通信用レール9(9b)の搬送台車3の制御装置31に
よって、この搬送台車3が緊急停止する(ステップS1
14)。
【0042】以上のように、待機エリアA5内での状態
を代表させて搬送台車3の基本的な走行及び停止の流れ
について説明しているが、図11に示すような制御は吊
上エリアA1、下塗エリアA2、上塗エリアA3、乾燥
エリアA4、第1供給エリアA6及び第2供給エリアA
6においても同様に行われている。これにより図1に示
すように、吊上エリアA1〜第2供給エリアA7は各々
独立しており、図9に示すように吊上エリアA1〜第2
供給エリアA7と各制御装置44〜50とは、一つの独
立したブロックとして形成されている。そして、図9に
示すように最初の通信用レール9(9d)に搬送台車3
が存在していると言う存在信号B1が、前側の制御装置
44〜50から後側の制御装置44〜50に送られるだ
けであり、各制御装置44〜50の間では存在信号B1
以外の通信は行われない。
【0043】(5) 次に搬送台車3によるワークW1
の搬送及び塗装の流れについて説明する。図1の吊上エ
リアA1における教示装置4の位置(通信用レール9の
位置)を搬送台車3の出発点としており、吊上エリアA
1での工程、下塗エリアA2での工程、上塗エリアA3
での工程、乾燥エリアA4での工程、待機エリアA5で
の工程、第1及び第2供給エリアA6,A7での工程に
分かれる。
【0044】先ず、搬送台車3の吊上エリアA1での工
程について、図12に基づいて説明する。図1及び図4
に示すように、機械加工や溶接及びショットブラスト、
塗装してはいけない部分のマスキングの終了した各種の
塗装前のワークW1(例えば、バックホウの旋回台やト
ラックフレーム、ホイルローダの前部車体や後部車体
等)が、台車42によって吊上エリアA1の第1〜第3
吊上部5〜7付近に運ばれてくる。
【0045】後述の図8に示すように塗装後のワークW
2の組立ライン2への供給タイミング、並びに、同じ塗
装色での塗装を行うワークW1が所定数まとまって上塗
エリアA3に入るように、塗装前のどのようなワークW
1をどのような順番で塗装していくかと言うことが事前
に求められており、空の搬送台車3が教示装置4の位置
(図4の通信用レール9(9d)の位置)にくるまで
に、一つのワークW1に対応した基本データDが準備さ
れる(ステップS1)。
【0046】この基本データDは図10に示すように、
吊上エリアA1の第1〜第3吊上部5〜7の3箇所のう
ちどの1箇所で停止するのかと言う吊上部番号D1、第
1及び第2供給エリアA6,A7の第1〜第5供給部2
3〜27の10箇所のうちどの1箇所又は2箇所又は3
箇所に停止するのかと言う供給部番号D2、第1下塗装
置12用の第1下塗番号D3(第1下塗装置12で塗装
を行わずに素通りする状態も含む)、第2下塗装置13
用の第2下塗番号D4(第2下塗装置13で塗装を行わ
ずに素通りする状態も含む)、第1上塗装置17用の第
1上塗番号D5(第1上塗装置17で塗装を行わずに素
通りする状態も含む)、第2上塗装置18用の第2上塗
番号D6(第2上塗装置18で塗装を行わずに素通りす
る状態も含む)、第1及び第2上塗装置17,18用の
塗装色番号D7、第1及び第2下塗補正部14,15、
下塗乾燥装置16、第1及び第2上塗補正部19,2
0、上塗乾燥装置22用の作業停止時間D8、第1及び
第2下塗装置12,13、第1及び第2上塗装置17,
18用のワーク昇降量D9である。
【0047】これにより、第1又は第2供給エリアA
6,A7で塗装後のワークW2を降ろした一つの搬送台
車3が、吊上エリアA1に入り教示装置4の位置(図4
の通信用レール9(9d)の位置)で停止すると、この
搬送台車3に吊り下げさせるべきワークW1に対応した
基本データD(図10参照)が、教示装置4から搬送台
車3の制御装置31に教示される(ステップS2)。
【0048】このようにして基本データDを搬送台車3
の制御装置31が記憶すると、吊上エリアA1の制御装
置44と搬送台車3の制御装置31とが通信を開始して
(ステップS3)、搬送台車3が発進し、図4に示すよ
うに基本データDの吊上部番号D1に対応する第1〜第
3吊上部5〜7の1箇所(リミットスイッチ(図示せ
ず)の所定位置)で、搬送台車3が停止する(ステップ
S4)。これにより、搬送台車3の下側のプラットフォ
ーム10のシャッター10aが自動的に開き(ステップ
S5)、記憶されている基本データDに基づいて、この
搬送台車3にはどのようなワークW1を吊り下げるべき
かが、表示パネル41に表示される(ステップS6)。
【0049】これにより、第1〜第3吊上部5〜7に立
つ作業者は手動ボックス43を操作して、搬送台車3の
吊りフレーム34を下降操作し(ステップS8)、作業
者が塗装前のワークW1を台車42から吊りフレーム3
4に吊り下げる(ステップS9)。この場合、大きなワ
ークW1ではこのワークW1の一つだけを吊りフレーム
34に吊り下げ、小さなワークW1では複数個のワーク
W1を吊りフレーム34に吊り下げることがあり、これ
らの内容は全て表示パネル41に表示されるので、作業
者は表示パネル41に表示される内容のワークW1を吊
りフレーム34に正しく吊り下げる必要がある。
【0050】ワークW1の吊り下げを終了すると作業者
は手動ボックス43を操作して、吊りフレーム34を上
昇操作し(ステップS10)、吊り下げ作業の完了を意
味する手動ボックス43の発進ボタンを押す(ステップ
S11)。これにより、シャッター10aが自動的に閉
じて(ステップS12)、この搬送台車3が発進する
(ステップS13)。この場合、吊りフレーム34が上
限にまで達していなければ(ステップS11a)、シャ
ッター10aが閉じる前にホイスト32が自動的に作動
して、吊りフレーム34が上限にまで上昇してから(ス
テップS11b)、シャッター10aが閉じて(ステッ
プS12)、搬送台車3が発進する(ステップS1
3)。
【0051】ステップS6において表示パネル41に表
示が行われても、この表示に対応するワークW1が第1
〜第3吊上部5〜7にまだ届いていない場合(ステップ
S7)、作業者は吊りフレーム34の下降操作は行わず
搬送台車3の吊りフレーム34に何も吊り下げずに、手
動ボックス43の消去ボタンを押し操作する(ステップ
S14)。これにより、搬送台車3の制御装置31に記
憶された基本データDが全て消去されるのであり、搬送
台車3の吊りフレーム34に何も吊り下げない状態にお
いて、作業者が手動ボックス43の発進ボタンを押すと
(ステップS11)、シャッター10aが自動的に閉じ
て(ステップS12)、この空の搬送台車3が発進する
(ステップS13)。以上のようにして、吊上エリアA
1での工程を終了するのであり、この図12のステップ
S1〜ステップS14の流れと並行して、前項(4)の
制御(図11のステップS101〜ステップS114参
照)も同時に行われている。
【0052】(6) 次に、搬送台車3の下塗エリアA
2での工程について、図13,14,15に基づいて説
明する。搬送台車3が吊上エリアA1から下塗エリアA
2に入ると、搬送台車3の制御装置31は吊上エリアA
1の制御装置44との通信を止めて、図9に示す下塗エ
リアA2の制御装置45(固定部の制御装置に相当)と
の通信を開始する(ステップS15)。そして、搬送台
車3が予備加熱装置11に達すると、搬送台車3に吊り
下げられている吊りフレーム34及びワークW1だけが
予備加熱装置11に入り、搬送台車3は予備加熱装置1
1の範囲内における各通信用レール9のリミットスイッ
チ(図示せず)の所定位置で、基本データDの作業停止
時間D8(図10参照)の間だけ停止し、次の通信用レ
ール9に移動すると言う動作を繰り返していく(ステッ
プS17)。
【0053】次に搬送台車3が図1の第1下塗装置12
の通信用レール9に入り込むと、この瞬間に搬送台車3
の制御装置31から下塗エリアA2の制御装置45に、
基本データDの第1下塗番号D3(図10参照)が送信
される(ステップS18)(第2制御手段に相当)。こ
の場合、第1下塗番号D3が第1下塗装置12で塗装を
行わずに第1下塗装置12を素通りする状態のものであ
れば、ステップS19からステップS25の下手側に移
行して、搬送台車3は第1下塗装置12で停止せずにそ
のまま素通りしていく。
【0054】逆に、第1下塗番号D3が第1下塗装置1
2で塗装を行うものであれば(ステップS19)、搬送
台車3が減速しながら第1下塗装置12のリミットスイ
ッチの所定位置で搬送台車3が停止し(ステップS2
0)、ワークW1が第1下塗装置12内に入り込む(第
1制御手段に相当)。この場合、第1下塗装置12は各
種のワークW1に対応したスプレーガン(図示せず)の
塗装パターンプログラムを記憶しており、搬送台車3の
制御装置31から下塗エリアA2の制御装置45に送ら
れた第1下塗番号D3が、操作指令として下塗エリアA
2の制御装置45から第1下塗装置12に送られるので
あり、第1下塗装置12は第1下塗番号D3に対応する
塗装パターンプログラムで、ワークW1の塗装を開始す
る(ステップS21)。
【0055】第1下塗装置12で塗装を行う際に搬送台
車3が吊り下げるワークW1が大きかったり形状が複雑
な場合、第1下塗装置12のスプレーガンが届き難いよ
うなワークW1の部分が生じてくる。この場合、第1下
塗装置12のスプレーガンの作動に連動して搬送台車3
のホイスト32が、基本データDのワーク昇降量D9
(図10参照)の範囲で自動的に作動して、ワークW1
を第1下塗装置12内で自動的に昇降操作する(ステッ
プS22)(第3制御手段に相当)。このようにして、
第1下塗装置12のスプレーガンが届き難いようなワー
クW1の部分を少なくしている。以上のようにして、第
1下塗装置12での塗装が終了すると(ステップS2
3)、下塗エリアA2の制御装置45から搬送台車3の
制御装置31に終了信号が送信される(ステップS2
4)。これにより、搬送台車3が発進して第1下塗装置
12の範囲から出ていく(ステップS25)。
【0056】次に、搬送台車3が図1の第2下塗装置1
3の通信用レール9に達すると、ステップS26からス
テップS27に示すように、前述と同様にして搬送台車
3の制御装置31から下塗エリアA2の制御装置45に
基本データDの第2下塗番号D4(図10参照)が送信
され(第2制御手段に相当)、搬送台車3が停止せずに
第2下塗装置13を素通りするか、又は第2下塗装置1
3のリミットスイッチの所定位置で搬送台車3が停止し
て(第1制御手段に相当)、第2下塗装置13が第2下
塗番号D4に対応する塗装パターンプログラムでワーク
W1の塗装を開始する。そして、第2下塗装置13で塗
装を行う場合には、第2下塗装置13のスプレーガンの
作動に連動して搬送台車3のホイスト32が、基本デー
タDのワーク昇降量D9の範囲でワークW1を第2下塗
装置13内で自動的に昇降操作するのであり(第3制御
手段に相当)、第2下塗装置13での塗装が終了する
と、下塗エリアA2の制御装置45から搬送台車3の制
御装置31に終了信号が送信され、搬送台車3が発進し
て第2下塗装置13の範囲から出ていく。
【0057】次に、搬送台車3が図1の第1下塗補正部
14に達してワークW1が第1下塗補正部14内に入り
込むと、この第1下塗補正部14のリミットスイッチ
(図示せず)の所定位置で搬送台車3が減速しながら停
止し(ステップS28)、タイマーによって基本データ
Dの作業停止時間D8のカウントが開始される(ステッ
プS29)。この間において、第1下塗補正部14内の
作業者がワークW1の下塗りの補正を行うのであり、ワ
ークW1にスプレーガンの届き難い部分があれば、第1
下塗補正部14内に配置される手動ボックス43によ
り、搬送台車3のホイスト32を昇降操作して、ワーク
W1を適切な高さに設定する(ステップS30)。そし
て、基本データDの作業停止時間D8のカウントが終了
すると、搬送台車3は第1下塗補正部14から自動的に
発進する(ステップS33,S36)。
【0058】この場合、作業停止時間D8が経過するま
でに下塗りの補正を終了してしまえば、作業者が手動ボ
ックス43の発進ボタンを押すことにより、作業停止時
間D8が経過するまでに搬送台車3を発進させることが
できる(ステップS32,S36)。逆に、作業停止時
間D8が経過するまでに下塗りの補正を終了させること
ができなければ、作業者は事前に手動ボックス43の停
止ボタンを押すことにより、作業停止時間D8に関係な
く搬送台車3を停止させておくことができる(ステップ
S31,S34)。そして、下塗りの補正が終了すれ
ば、作業者が手動ボックス43の発進ボタンを押すこと
により搬送台車3を発進させることができる(ステップ
S35,S36)。以上のようにして搬送台車3が発進
する場合、吊りフレーム34が上限にまで達していなけ
れば(ステップS35a)、ホイスト32が自動的に作
動して、吊りフレーム34が上限にまで上昇してから
(ステップS35b)、搬送台車3が発進するように構
成している(ステップS36)。
【0059】次に、搬送台車3が図1の第2下塗補正部
15に達してワークW1が第2下塗補正部15内に入り
込むと、ステップS37からステップS38に示すよう
に、第1下塗補正部14の場合と同様な作業を行う。そ
して、第2下塗補正部15から出た搬送台車3が図1に
示す下塗乾燥装置16に達すると、搬送台車3は下塗乾
燥装置16の範囲内における各通信用レール9のリミッ
トスイッチ(図示せず)の所定位置で、基本データDの
作業停止時間D8の間だけ停止し、次の通信用レール9
に移動すると言う動作を繰り返していく(ステップS3
9)。図5の搬送台車3と下塗乾燥装置16との上下関
係に示されるように、予備加熱装置11、第1及び第2
下塗装置12,13、第1及び第2下塗補正部14,1
5、下塗乾燥装置16には、搬送台車3に吊り下げられ
ている吊りフレーム34及びワークW1だけが入るので
あり、下側からの熱及び飛散する塗料が図2に示す搬送
台車3の防熱板33によって遮断される。
【0060】前項(5)の後半及び図12のステップS
7,S14に示すように、搬送台車3にワークW1を吊
り下げずに基本データDを消去して空の状態で搬送台車
3を発進させた場合、図13のステップS15,S16
に示すように、搬送台車3の制御装置31が下塗エリア
A2の制御装置45との通信を開始した際に、基本デー
タDの有無が検出される。そして、基本データDが消去
されていると搬送台車3は空の状態であると判断され
て、ステップS16から図15のステップS39の下手
側に移行し、搬送台車3は下塗エリアA2の各部を停止
せずに走行して、次の上塗エリアA3に入っていく。以
上のようにして、下塗エリアA2での工程を終了するの
であり、この図13,14,15のステップS15〜ス
テップS39の流れと並行して、前項(4)の制御(図
11のステップS101〜ステップS114参照)も同
時に行われている。
【0061】(7) 次に、搬送台車3の上塗エリアA
3での工程について、図15,16,17に基づいて説
明する。この上塗エリアA3の工程は基本的に前項
(6)の下塗エリアA2の工程と同じ流れであり、上塗
エリアA3が下塗エリアA2での予備加熱装置11及び
下塗乾燥装置16を備えていない点と、基本データDの
塗装色番号D7を事前に搬送台車3の制御装置31から
上塗エリアA3の制御装置46に送るようにしている点
で、上塗エリアA3は下塗エリアA2とは以下の説明の
ように異なる。
【0062】つまり、搬送台車3が下塗エリアA2から
上塗エリアA3に入ると、搬送台車3の制御装置31は
下塗エリアA2の制御装置45との通信を止めて、図9
に示す上塗エリアA3の制御装置46(固定部の制御装
置に相当)との通信を開始し(ステップS40)、基本
データDの有無を検出する(ステップS41)。基本デ
ータDを備えている場合において、図5に示すように第
1上塗装置17の一つ手前の通信用レール9(9d)に
搬送台車3が達すると、この搬送台車3の制御装置31
から上塗エリアA3の制御装置46に、基本データDの
塗装色番号D7(図10参照)が送信され(第2制御手
段に相当)、制御装置46から第1上塗装置17にこの
塗装色番号D7が操作指令として送信される(ステップ
S42)。
【0063】この場合、第1上塗装置17で現在使用し
ている塗装色と異なる塗装色番号D7が第1上塗装置1
7に送信されてくると(ステップS43)、この第1上
塗装置17で先行する搬送台車3のワークW1の塗装が
終了していれば、直ちに第1上塗装置17において塗装
色番号D7に対応する塗装色への変更が開始される。そ
して、第1上塗装置17で先行する搬送台車3のワーク
W1の塗装がまだ終了していなければ、塗装の終了後に
直ちに第1上塗装置17において塗装色番号D7に対応
する塗装色への変更が開始される(ステップS44,S
45)。
【0064】この後に搬送台車3が図1の第1上塗装置
17の通信用レール9に達するのであり、このときに第
1及び第2下塗装置12,13の場合と同様に(図13
参照)、ステップS46からステップS47に示すよう
に、搬送台車3の制御装置31から上塗エリアA3の制
御装置46に基本データDの第1上塗番号D5(図10
参照)が送信され(第2制御手段に相当)、搬送台車3
が停止せずに第1上塗装置17を素通りするか、又は第
1上塗装置17のリミットスイッチの所定位置で搬送台
車3が停止して(第1制御手段に相当)、第1上塗装置
17が第1上塗番号D5に対応する塗装パターンプログ
ラムでワークW1の塗装を開始する。
【0065】そして、第1上塗装置17で塗装を行う場
合には、第1上塗装置17のスプレーガンの作動に連動
して搬送台車3のホイスト32が、基本データDのワー
ク昇降量D9の範囲でワークW1を第1上塗装置17内
で自動的に昇降操作するのであり(第3制御手段に相
当)、第1上塗装置17での塗装が終了すると、上塗エ
リアA3の制御装置46から搬送台車3の制御装置31
に終了信号が送信され、搬送台車3が発進して第1上塗
装置17の範囲から出ていく。
【0066】次に、図5に示すように第2上塗装置18
の一つ手前である第1上塗装置17の通信用レール9
(9e)に搬送台車3が達すると、この搬送台車3の制
御装置31から上塗エリアA3の制御装置46に、基本
データDの塗装色番号D7が再び送信され(第2制御手
段に相当)、制御装置46から第2上塗装置18にこの
塗装色番号D7が操作指令として送信される(ステップ
S48)。
【0067】この場合に第1上塗装置17での状態と同
様に、第2上塗装置18で現在使用している塗装色と異
なる塗装色番号D7が第2上塗装置18に送信されてく
ると(ステップS49)、この第2上塗装置18で先行
する搬送台車3のワークW1の塗装が終了していれば、
直ちに第2上塗装置18において塗装色番号D7に対応
する塗装色への変更が開始される。そして、第2上塗装
置18で先行する搬送台車3のワークW1の塗装がまだ
終了していなければ、塗装の終了後に直ちに第2上塗装
置18において塗装色番号D7に対応する塗装色への変
更が開始される(ステップS50,S51)。
【0068】この後に、搬送台車3が図1の第1上塗装
置17から第2上塗装置18の通信用レール9に達する
のであり、前述と同様にステップS52からステップS
53に示すように、搬送台車3の制御装置31から上塗
エリアA3の制御装置46に基本データDの第2上塗番
号D6(図10参照)が送信され(第2制御手段に相
当)、搬送台車3が停止せずに第2上塗装置18を素通
りするか、又は第2上塗装置18のリミットスイッチの
所定位置で搬送台車3が停止して(第1制御手段に相
当)、第2上塗装置18が第2上塗番号D6に対応する
塗装パターンプログラムでワークW1の塗装を開始す
る。
【0069】そして、第2上塗装置18で塗装を行う場
合には、第2上塗装置18のスプレーガンの作動に連動
して搬送台車3のホイスト32が、基本データDのワー
ク昇降量D9の範囲でワークW1を第2上塗装置18内
で自動的に昇降操作するのであり(第3制御手段に相
当)、第2上塗装置18での塗装が終了すると、上塗エ
リアA3の制御装置46から搬送台車3の制御装置31
に終了信号が送信され、搬送台車3が発進して第2上塗
装置18の範囲から出ていく。
【0070】次に、搬送台車3が図1の第1及び第2上
塗補正部19,20に達してワークW1が第1及び第2
上塗補正部19,20内に入り込むと、図16及び図1
7のステップS54〜ステップS55及びステップS5
6〜ステップS57に示すように、第1及び第2上塗補
正部19,20のリミットスイッチ(図示せず)の所定
位置で搬送台車3が減速しながら停止し、基本データD
の作業停止時間D8が経過すると搬送台車3が自動的に
発進する。
【0071】この間において第1及び第2上塗補正部1
9,20内の作業者が、手動ボックス43によりホイス
ト32を昇降操作しながら、ワークW1の上塗りの補正
を行うのであり、作業停止時間D8が経過するまでに上
塗りの補正を終了すれば作業者は手動ボックス43の発
進ボタンを押せばよく、作業停止時間D8が経過するま
でに上塗りの補正を終了させることができなければ、作
業者は事前に手動ボックス43の停止ボタンを押せばよ
い。そして、前述の第1及び第2下塗補正部14,15
の場合と同様に、搬送台車3が発進する際に吊りフレー
ム34が上限にまで達していなければ、ホイスト32が
自動的に作動して、吊りフレーム34が上限にまで上昇
してから搬送台車3が発進する。
【0072】以上の第1及び第2上塗装置17,18、
第1及び第2上塗補正部19,20において、図5に示
すように搬送台車3は第1及び第2上塗装置17,1
8、第1及び第2上塗補正部19,20に入らず、搬送
台車3に吊り下げられている吊りフレーム34及びワー
クW1だけが、第1及び第2上塗装置17,18、第1
及び第2上塗補正部19,20に入るのであり、下側か
ら飛散してくる塗料が図2に示す搬送台車3の防熱板3
3によって遮断される。
【0073】前項(5)の後半及び図12のステップS
7,S14に示すように、搬送台車3にワークW1を吊
り下げずに基本データDを消去して空の状態で搬送台車
3を発進させた場合、図15のステップS40,S41
に示すように、搬送台車3の制御装置31が上塗エリア
A3の制御装置46との通信を開始した際に、基本デー
タDの有無が検出される。そして、基本データDが消去
されていると搬送台車3は空の状態であると判断され
て、ステップS41から図17のステップS57の下手
側に移行し、搬送台車3は上塗エリアA3の各部を停止
せずに走行して、次の乾燥エリアA4に入っていく。以
上のようにして、上塗エリアA3での工程を終了するの
であり、この図15,16,17のステップS40〜ス
テップS57の流れと並行して、前項(4)の制御(図
11のステップS101〜ステップS114参照)も同
時に行われている。
【0074】(8) 次に、搬送台車3の乾燥エリアA
4での工程について、図18に基づいて説明する。図6
に示すように、上塗乾燥装置22内の通信用レール9の
数と同じ数の通信用レール9の範囲を上塗乾燥装置22
の出口側(紙面右側)に設定し、上塗乾燥装置22の入
口側から前述の出口側の範囲に亘り乾燥領域A41を設
定している(例えば、上塗乾燥装置22内の通信用レー
ル9の数が4つであれば、乾燥領域A41内の通信用レ
ール9の数は8つとなる)。
【0075】搬送台車3が上塗エリアA3から乾燥エリ
アA4に入ると、搬送台車3の制御装置31は上塗エリ
アA3の制御装置46との通信を止めて、図9に示す乾
燥エリアA4の制御装置47との通信を開始する(ステ
ップS58)。そして、図6に示すように一つの搬送台
車3が上塗乾燥装置22の手前の通信用レール9(9
f)に達すると(ステップS59)、乾燥領域A41内
に存在する搬送台車3の個数が検出される(ステップS
60)。
【0076】この場合、乾燥領域A41内に存在する搬
送台車3が所定数(乾燥領域A41内の通信用レール9
の数の1/2に対応、例えば図6の構成では乾燥領域A
41内の通信用レール9の数が8つであるから所定数は
4となる)よりも少なければ(ステップS61)、上塗
乾燥装置22の入口側のシャッター22aが自動的に開
き、乾燥エリアA4の制御装置47からの信号に基づい
て、手前の通信用レール9(9f)の搬送台車3が発進
してワークW1が上塗乾燥装置22に入り、上塗乾燥装
置22の入口側のシャッター22aが自動的に閉じる
(ステップS63)。逆に、乾燥領域A41内に存在す
る搬送台車3が所定数であれば(ステップS61)、乾
燥エリアA4の制御装置47からの信号に基づいて、手
前の通信用レール9(9f)の搬送台車3はその位置に
停止しているのであり(ステップS62)、乾燥領域A
41内に存在する搬送台車33が所定数よりも少なくな
れば(ステップS61)、手前の通信用レール9(9
f)で停止している搬送台車3は上塗乾燥装置22の範
囲に入ることができる(ステップS63)。
【0077】前述のようにして搬送台車3のワークW1
が上塗乾燥装置22内に入ると、搬送台車3は上塗乾燥
装置22の範囲内の各通信用レール9で、基本データD
の作業停止時間D8(図10参照)の間だけ停止し、次
の通信用レール9に移動すると言う動作を繰り返してい
く(ステップS65)(例えば、図6に示すように上塗
乾燥装置22の範囲内の通信用レール9の数が4つで、
作業停止時間D8が2分であると仮定すれば、ワークW
1が上塗乾燥装置22内に入っている合計時間は8分と
なる)。逆に、前項(5)の後半及び図12のステップ
S7,S14に示すように、搬送台車3にワークW1を
吊り下げずに基本データDを消去して空の状態で搬送台
車3が走行している場合には(ステップS64)、搬送
台車3は上塗乾燥装置22の範囲内の各通信用レール9
で停止することなくそのまま走行していく。そして、搬
送台車3のワークW1が上塗乾燥装置22から出る場
合、上塗乾燥装置22の出口側のシャッター22bが自
動的に開き再び閉じられる。
【0078】以上のように、上塗乾燥装置22の長さの
2倍の長さの乾燥領域A41を設定し、乾燥領域A41
内に所定数以下の搬送台車3だけしか入れないように構
成することによって、上塗乾燥装置22から搬送台車3
がすぐ出ることのできる空の通信用レール9を、上塗乾
燥装置22の出口側に常に確保している。これにより、
ワークW1が上塗乾燥装置22内に入っている合計時間
が常に一定時間(上塗乾燥装置22の範囲内の通信用レ
ール9の数に作業停止時間D8を乗じた値)となるよう
にしているのであり、上塗乾燥装置22の出口側に多数
の搬送台車3が停滞して、上塗乾燥装置22の範囲から
搬送台車3が出ることができずに前述の一定時間以上に
ワークW1が乾燥される状態を防止して、ワークW1の
塗装品質を維持している。
【0079】図6に示すように、上塗乾燥装置22おい
て搬送台車3は上塗乾燥装置22に入らず、搬送台車3
に吊り下げられている吊りフレーム34及びワークW1
だけが、上塗乾燥装置22に入るのであり、上塗乾燥装
置22からの熱が図2に示す搬送台車3の防熱板33に
よって遮断される。以上のようにして、乾燥エリアA4
での工程を終了するのであり、この図18のステップS
58〜ステップS65の流れと並行して、前項(4)の
制御(図11のステップS101〜ステップS114参
照)も同時に行われている。
【0080】(9) 次に、搬送台車3の待機エリアA
5での工程について、図18に基づいて説明する。搬送
台車3が乾燥エリアA4から待機エリアA5に入ると、
搬送台車3の制御装置31は乾燥エリアA4の制御装置
47との通信を止めて、図9に示す待機エリアA5の制
御装置48との通信を開始する(ステップS66)。そ
して、待機エリアA5内の所定の通信用レール9に達す
ると、搬送台車3が基本データDの作業停止時間D8の
間だけ停止して再び発進するように構成しており(ステ
ップS68)、上塗乾燥装置22において乾燥及び加熱
されたワークW1の冷却時間を確保するようにしてい
る。
【0081】逆に前項(5)の後半及び図12のステッ
プS7,S14に示すように、搬送台車3にワークW1
を吊り下げずに基本データDを消去して空の状態で搬送
台車3が走行している場合には(ステップS67)、搬
送台車3は待機エリアA5の所定の通信用レール9で停
止することなくそのまま走行していく。以上のようにし
て、待機エリアA5での工程を終了するのであり、この
図18のステップS66〜ステップS68の流れと並行
して、前項(4)の制御(図11のステップS101〜
ステップS114参照)も同時に行われている。
【0082】(10) 次に、搬送台車3の第1及び第
2供給エリアA6,A7での工程、第1及び第2供給エ
リアA6,A7と組立ライン2との関係について説明す
る。図19及び図8に示すように搬送台車3が待機エリ
アA5から第1供給エリアA6に入ると、搬送台車3の
制御装置31は待機エリアA5の制御装置48との通信
を止めて、図9に示す第1供給エリアA6の制御装置4
9との通信を開始し(ステップS69)、基本データD
の有無が検出される(ステップS70)。
【0083】搬送台車3がワークW1を吊り下げておら
ず基本データDを備えていない場合(ステップS7
0)、並びに、搬送台車3が塗装後のワークW2を吊り
下げていて基本データDを備えていても、基本データD
の供給部番号D2(図10参照)に第1供給エリアA6
で停止すべき第1〜第5供給部23〜27が無い場合
(ステップS71)、搬送台車3は第1供給エリアA6
の第1〜第5供給部23〜27で停止せずに、そのまま
走行して第2供給エリアA7に入る。
【0084】逆に、搬送台車3が塗装後のワークW2を
吊り下げていて基本データDを備えており、基本データ
Dの供給部番号D2に第1供給エリアA6で停止すべき
第1〜第5供給部23〜27が有る場合(ステップS7
1)、搬送台車3は第1供給エリアA6の第1〜第5供
給部23〜27のうち停止すべき最初の一つで停止する
(ステップS72)。このように供給部番号D2に対応
する第1〜第5供給部23〜27で搬送台車3が停止す
ると、図8に示すように搬送台車3の下側のプラットフ
ォーム10のシャッター10aが自動的に開き(ステッ
プS73)、搬送台車3のホイスト32が作動して塗装
後のワークW2が床面Gから所定高さの位置まで自動的
に下降操作されて停止する(ステップS74)。
【0085】この状態を第1〜第5供給部23〜27に
立つ作業者が目視することにより、作業者は手動ボック
ス43を操作して搬送台車3の塗装後のワークW2を台
車52まで下降操作し(ステップS75)、作業者が塗
装後のワークW2(複数個のワークW2が吊り下げられ
ている場合は、特定のワークW2のみ)を吊りフレーム
34から台車52に降ろす(ステップS76)。ワーク
W2の降ろし作業が終了すると、作業者は手動ボックス
43を操作して吊りフレーム34を上昇操作し(ステッ
プS77)、降ろし作業の完了を意味する手動ボックス
43の発進ボタンを押す(ステップS78)。これによ
り、シャッター10aが自動的に閉じて(ステップS7
9)、搬送台車3が発進する(ステップS80)。以上
のようにして搬送台車3が発進する場合、吊りフレーム
34が上限にまで達していなければ(ステップS78
a)、ホイスト32が自動的に作動して、吊りフレーム
34が上限にまで上昇してから(ステップS78b)、
シャッター10aが閉じて(ステップS79)、搬送台
車3が発進するように構成している(ステップS8
0)。
【0086】そして、供給部番号D2に第1供給エリア
A6で停止すべき第1〜第5供給部23〜27がまだ有
る場合(ステップS81)、ステップS72に移行して
搬送台車3は第1供給エリアA6の第1〜第5供給部2
3〜27のうちの停止すべき次の一つで停止して(ステ
ップS72)、前述の塗装後のワークW2の降ろし作業
を繰り返すのである。
【0087】前述のようにして第1供給エリアA6での
工程を終了すると搬送台車3は第2供給エリアA7に入
るのであり、第2供給エリアA7においても前述のステ
ップS69〜ステップS81に示す作業が行われる。こ
のようにして、第1及び第2供給エリアA6,A7での
工程を終了するのであり、この図19のステップS69
〜ステップS81の流れと並行して、前項(4)の制御
(図11のステップS101〜ステップS114参照)
も同時に行われている。以上のように、塗装後のワーク
W2を第1及び第2エリアA6,A7で全て降ろして空
になった搬送台車3は、図1及び図4に示すように第2
供給エリアA7から吊上エリアA1に入り、事前に準備
されている次のワークW1用の基本データDを教示装置
4から受け取って、吊上エリアA1の第1〜第3吊上部
5〜7に走行していくのである。
【0088】次に、第1及び第2供給エリアA6,A7
と組立ライン2との関係について説明する。図1及び図
8に示すように、第1及び第2供給エリアA6,A7は
直線状に形成されて、第1及び第2供給エリアA6,A
7の各々に第1〜第5供給部23〜27が床面Gに順番
に形成されている。これに対し組立ライン2は多数の小
区間2aに区分されて直線状に形成され、第1及び第2
供給エリアA6,A7に沿って組立ライン2が平行に設
置されており、組立ライン2の流れは第1及び第2供給
エリアA6,A7とは逆向き(図1の紙面右向き)に設
定されている。以上の構成により、塗装後のワークW2
を第1及び第2供給エリアA6,A7の各第1〜第5供
給部23〜27で降ろすと、各第1〜第5供給部23〜
27から各ワークW2を、組立ライン2の所定の小区間
2aに適時搬送していくのである。
【0089】(11) 次に、第1及び第2供給エリア
A6,A7において塗装後のワークW2を受け取る台車
52について説明する。図20及び図21に示すように
台車52は、車輪53a及びブレーキ付のキャスター車
輪53bを備えた主フレーム53、及び主フレーム53
の第1レール53cを走行する車輪54aを備えた移動
台54により構成されている。移動台54の下面に固定
された一対のパイプガイド54bに、主フレーム53に
固定された丸棒状の第2レール53dが挿入されてお
り、移動台54が第1レール53cに沿って移動する際
に、移動台54が主フレーム53から外れないように構
成している。そして、主フレーム53の端部にゴム板5
3eが固定されており、移動台54にもゴム板54cが
固定され、移動台54の上側のフレーム54eにもゴム
板54dが巻き付けられている。
【0090】以上の構造により、例えばバックホウのド
ーザブレード等のような比較的大きなワークW2の場合
に、次のような操作を行う。先ず図22(イ)に示すよ
うに、主フレーム53のキャスター車輪53bにブレー
キを掛けて、移動台54を主フレーム53のゴム板53
e側に位置させておく。そして、作業者は手動ボックス
43を操作してワークW2を下降させ、ワークW2の下
面の端部を移動台54の上側のフレーム54eのゴム板
54dに当て付けて、手動ボックス43を操作してさら
にワークW2を下降させていく。
【0091】これにより、移動台54が主フレーム53
の第1レール53cに沿って図22(イ)の紙面左方に
移動していき、これに伴いワークW2の姿勢も上下向き
から次第に斜め向きになっていく。そして、図22
(ロ)に示すように移動台54が主フレーム53の端部
にまで移動するとワークW2の姿勢が略横向きになり、
ワークW2の反対側の端部が主フレーム53のゴム板5
3eに乗るので、この状態で吊りフレーム34からワー
クW2を取り外すことにより、ワークW2を横向きで台
車52に載せることができる。以上のように、上下向き
姿勢で吊り下げられている比較的大きなワークW2で
も、安定した状態で横向き姿勢に変更して台車52に載
せることができるのであり、作業性の良いものとなる。
【0092】〔別実施例〕 前述の実施例においては、
停止及び通過が選択される第1及び第2下塗装置12,
13、第1及び第2上塗装置17,18に対して、第1
及び第2下塗補正部14,15、第1及び第2上塗補正
部19,20では搬送台車3は常に停止しているが、こ
の第1及び第2下塗補正部14,15、第1及び第2上
塗補正部19,20でも停止及び通過が選択できるよう
に構成してもよい。
【0093】図13のステップS22等において、第1
及び第2下塗装置12,13、第1及び第2上塗装置1
7,18で、ワークW1を基本データDのワーク昇降量
D9に応じて昇降するだけではなく、この昇降に加えて
ワークW1を縦軸芯周りに回転させて姿勢変更するよう
に構成してもよい。これにより、スプレーガンが届き難
いようなワークW1の部分がさらに少なくなり、良好な
塗装が行える。前述の実施例ではワーク昇降量D9は一
つであるが、第1及び第2下塗装置12,13用、第1
及び第2上塗装置17,18用の2種類のワーク昇降量
D9を備えるように構成してもよい。
【0094】前述の実施例では基本データDの作業停止
時間D8は一つであるが、予備加熱装置11用、第1及
び第2下塗補正部14,15用、第1及び第2上塗補正
部19,20用、上塗乾燥装置22用等のように作業停
止時間D8を多種類備えるように構成してもよい。又、
搬送台車3を床面Gから高位置ではなく床面G上を走行
するように構成して、この搬送台車3にワークW1を載
せるように構成してよい。
【0095】図1において組立ライン2を少し湾曲させ
て配置し、この湾曲した組立ライン2に沿って第1及び
第2供給エリアA6,A7を配置してもよい。図1にお
いて組立ライン2を配置しない場合、教示装置4と第1
〜3吊上部5〜7の位置関係を逆に設定して、第1〜3
吊上部5〜7で搬送台車3にワークW1を吊り下げた
後、このワークW1に対応する基本データDを搬送台車
3の制御装置31に教示するように構成してもよい。
【0096】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動塗装施設及び組立ラインの全体を示す平面
【図2】搬送台車の側面図
【図3】搬送台車の正面図
【図4】吊上エリア付近を示す図
【図5】下塗エリアの後半及び上塗エリア付近を示す図
【図6】乾燥エリア付近を示す図
【図7】待機エリア付近を示す図
【図8】第1及び第2供給エリア付近を示す図
【図9】自動塗装施設における各制御装置と通信用レー
ルとの関係を示す図
【図10】搬送台車の制御装置に教示される基本データ
の内容を示す図
【図11】自動塗装施設の走行レール上での搬送台車の
基本的な走行及び停止の流れ(待機エリアでの状態を代
表させている)を示す図
【図12】搬送台車の吊上エリアでの工程の流れを示す
【図13】搬送台車の下塗エリアでの工程の前半の流れ
を示す図
【図14】搬送台車の下塗エリアでの工程の後半の流れ
を示す図
【図15】搬送台車の上塗エリアでの工程の前半の流れ
を示す図
【図16】搬送台車の上塗エリアでの工程の中半の流れ
を示す図
【図17】搬送台車の上塗エリアでの工程の後半の流れ
を示す図
【図18】搬送台車の乾燥エリア及び待機エリアでの工
程の流れを示す図
【図19】搬送台車の第1及び第2供給エリアでの工程
の流れを示す図
【図20】第1及び第2供給エリアで塗装後のワークを
載せる台車の全体斜視図
【図21】第1及び第2供給エリアで塗装後のワークを
載せる台車の上半部の正面図
【図22】図21及び図22に示す台車に塗装後のワー
クを載せる状態を示す側面図
【図23】従来の自動塗装施設及び組立ラインの全体を
示す平面図
【符号の説明】
1 走行経路 3 搬送台車 4 教示装置9 通信用レール 12,13,17,18 塗装装置22 乾燥装置 32 姿勢変更装置44 ,45,46,47 固定部の制御装置 A1 第1受渡し部 A6,A7 第2受渡し部 D 基本データ W1,W2 ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−114767(JP,A) 特開 平5−220635(JP,A) 特開 平5−270647(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 12/00 - 13/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ状の走行経路(1)と、前記走行
    経路(1)を所定の方向に走行及び停止可能でワーク
    (W1),(W2)を保持可能な複数個の搬送台車
    (3)とを備え、前記走行経路(1)上における搬送台車(3)の位置を
    検出する通信用レール(9)を、前記ループ状の走行経
    路(1)に沿って配設し、この通信用レール(9)を、
    走行経路(1)上の複数のエリア毎に区分して、各エリ
    ア内の通信用レール(9)が各エリア毎に設けられる制
    御装置(44),(45),(46)と通信するように
    構成し、かつ、各エリア内でも通信用レール(9)を複
    数に分離されたものから構成するとともに、一つの通信
    用レール(9)の個々の長さを一つの搬送台車(3)が
    入る程度か、これよりも少し長い程度の長さに設定し、 塗装前の異なる複数種類のワーク(W1)を一時貯留し
    て前記搬送台車(3)に受け渡す第1受渡し部(A1)
    と、複数の塗装装置(12),(13),(17),
    (18)と、塗装後のワーク(W2)を前記搬送台車
    (3)から受け取る第2受渡し部(A6),(A7)と
    を、この順番で前記ループ状の走行経路(1)に沿って
    所定間隔を置いて所定エリアに配置し、 前記ワーク(W1),(W2)の各々に対応した前記塗
    装装置(12),(13),(17),(18)用の操
    作指令を持つ固定部の制御装置(45),(46)、並
    びに、前記ワーク(W1),(W2)の各々に対応した
    基本データ(D)を持ちこの基本データ(D)を前記搬
    送台車(3)に送る固定部の教示装置(4)を備えると
    共に、 塗装前のワーク(W1)を保持しこの保持したワーク
    (W1)に対応した基本データ(D)を受け取った搬送
    台車(3)を、前記複数の塗装装置(12),(1
    3),(17),(18)のうち保持した基本データ
    (D)に対応する塗装装置(12),(13),(1
    7),(18)の所定位置で停止させる第1制御手段、
    並びに、前記搬送台車(3)が持つ基本データ(D)を
    前記固定部の制御装置(45),(46)に送る第2制
    御手段を前記搬送台車(3)に備えて、 送られてきた前記基本データ(D)に基づいて、この基
    本データ(D)に対応する塗装装置(12),(1
    3),(17),(18)用の操作指令を前記搬送台車
    (3)が停止した塗装装置(12),(13),(1
    7),(18)に送ってこの塗装装置(12),(1
    3),(17),(18)を作動させるように、前記固
    定部の制御装置(45),(46)を構成してある自動
    塗装施設。
  2. 【請求項2】 ループ状の走行経路(1)と、前記走行
    経路(1)を所定の方向に走行及び停止可能でワーク
    (W1),(W2)を保持可能な複数個の搬送台車
    (3)とを備え、塗装 前の異なる複数種類のワーク(W1)を一時貯留し
    て前記搬送台車(3)に受け渡す第1受渡し部(A1)
    と、複数の塗装装置(12),(13),(17),
    (18)と、塗装後のワーク(W2)を乾燥処理する乾
    燥装置(22)と、乾燥処理後のワーク(W2)を前記
    搬送台車(3)から受け取る第2受渡し部(A6),
    (A7)とを、この順番で前記ループ状の走行経路
    (1)に沿って所定間隔を置いて配置し、 前記ワーク(W1),(W2)の各々に対応した前記塗
    装装置(12),(13),(17),(18)用の操
    作指令を持つ固定部の制御装置(45),(46)、及
    び、塗装後のワーク(W2)に対応した前記乾燥装置
    (22)用の操作指令を持つ固定部の制御装置(4
    7)、並びに、前記ワーク(W1),(W2)の各々に
    対応した基本データ(D)を持ちこの基本データ(D)
    を前記搬送台車(3)に送る固定部の教示装置(4)を
    備えると共に、 塗装前のワーク(W1)を保持しこの保持したワーク
    (W1)に対応した基本データ(D)を受け取った搬送
    台車(3)を、前記複数の塗装装置(12),(1
    3),(17),(18)のうち保持した基本データ
    (D)に対応する塗装装置(12),(13),(1
    7),(18)、及び乾燥装置(22)の所定位置で停
    止させる第1制御手段、並びに、前記搬送台車(3)が
    持つ基本データ(D)を前記固定部の制御装置(4
    5),(46),(47)に送る第2制御手段を前記搬
    送台車(3)に備えて、 送られてきた前記基本データ(D)に基づいて、この基
    本データ(D)に対応する塗装装置(12),(1
    3),(17),(18)用の操作指令を前記搬送台車
    (3)が停止した塗装装置(12),(13),(1
    7),(18)に送ってこの塗装装置(12),(1
    3),(17),(18)を作動させるように、前記
    装装置(12),(13),(17),(18)用の操
    作指令を持つ固定部の制御装置(45),(46)を構
    成し、前記乾燥装置(22)用の操作指令を持つ固定部の制御
    装置(47)を、所定時間経過後に乾燥装置(22)の
    出口側からワーク(W2)が取り出される乾燥領域(A
    41)に、乾燥装置(22)内に存在する搬送台車
    (3)をワーク(W2)の乾燥終了後に直ちに取り出す
    ための空きスペースが確保された状態を維持するよう
    に、前記乾燥装置(22)内に導入されるワーク(W
    2)の個数を制御するように構成してある 自動塗装施
    設。
  3. 【請求項3】 塗装後のワーク(W2)を搬送台車
    (3)から受け取る前記第2受渡し部(A6),(A
    7)を横長に形成して、前記第2受渡し部(A6),
    (A7)のうちの所望の位置で、前記搬送台車(3)か
    ら塗装後のワーク(W2)を受け取り可能に構成すると
    共に、 前記塗装後のワーク(W2)用の組立ライン(2)を前
    記第2受渡し部(A6),(A7)に沿って並設してあ
    る請求項1又は2記載の自動塗装施設。
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