JP3430673B2 - 色変換装置 - Google Patents

色変換装置

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JP3430673B2 JP25324894A JP25324894A JP3430673B2 JP 3430673 B2 JP3430673 B2 JP 3430673B2 JP 25324894 A JP25324894 A JP 25324894A JP 25324894 A JP25324894 A JP 25324894A JP 3430673 B2 JP3430673 B2 JP 3430673B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像を扱う画像
処理装置に用いられる色変換装置に関し、特に一の色空
間上の色座標値を他の色空間上の色座標値に変換する色
変換装置に関する。 【0002】 【従来の技術】色座標には大別して、表色系及び装置依
存の色座標がある。表色系としては、国際照明委員会
(以下、CIEと称する)が定めたCIE‐RGB表色
系とその数学的変換で表されるXYZ表色系の如き混色
系や、CIE‐L* * * 均等色空間などがある。ま
た、装置依存の色座標には、フルカラー画像を扱う機器
に依存した赤(R),緑(G),青(B)信号や、サイ
アン(C),黄(Y),マゼンタ(M),黒(K)など
の各色の濃度や面積率などの多様な色信号がある。機器
を構成する場合や通信を行うためには、ある色空間上の
色座標値から他の色空間上の色座標値に変換する必要が
ある。 【0003】一般に、数学的変換が定義されている色空
間上での色座標変換は一意に行うことができるが、機器
に依存する色空間上の座標値に関する色変換について
は、実測値等を基に近似関数を構成することによって行
っている。また、数学的変換が定義されている色空間上
での色座標変換についても、定義に基づいた入力座標か
ら出力座標を容易に得ることができない場合についても
近似関数を構成し、変換を行うことがある。光電変換手
段による画像入力装置や、銀塩写真方式による印刷装置
などに係わる色変換では、低次の多項式でも高い精度を
得ることが可能であるため、従来の色変換では、入力座
標値の多項式により出力座標値を近似することが一般的
であった。 【0004】しかしながら、例えば面積率変調によるフ
ルカラー画像出力装置、即ち色座標をCMYKなどの各
色の面積率に変調し印刷を行う装置では、ドットゲイ
ン、オプティカルゲイン、混色や光の散乱など、数学的
に記述が困難な現象があり、更に非線形性も高いため、
色変換にはノイゲバウアー方式を改良したもの、多項式
などが経験的に用いられていた。この色変換は、多項式
の項数を多くしても精度の点で問題があるため、特開平
5−233787号公報、特開平5−236261号公
報、特開平5−236262号公報に開示されるよう
に、この変換にニューラルネットワークを用いることも
検討されている。非線形性も高い色変換に、項数の多い
多項式を用いた場合には平均的な精度は向上するもの
の、局所的な誤差が大きくなり、色変換に破綻を来す場
合もあった。 【0005】ニューラルネットワークの関数近似につい
ては、『船橋賢一,“ニューラル・ネットワークによる
連続写真の近似的実現について”,電子情報通信学会技
報MBE88‐9,1988』に記載されているよう
に、ニューラルネットワークの規模を大きくすることに
より精度を向上することができる。しかし、大規模のニ
ューラルネットワークは多項式に比較すると、色変換装
置の構成が非常に複雑になるという問題があった。ま
た、小規模のニューラルネットワークにより線形の関係
を記述することが容易ではないという問題もあった。 【0006】従って、ニューラルネットワークを用いた
色変換では、ニューラルネットワークの規模を大きくす
ることによって精度を向上することができる。計算時間
が問題とならない応用については、大規模のニューラル
ネットワークをストアドプログラム方式の計算機により
実現することも可能であった。しかしながら、複写機等
においては、色変換装置は実時間あるいは高速に変換を
行う必要があり、現状のストアドプログラム方式の計算
機により実現することは現実的ではない。 【0007】一般に、規模の大きいニューラルネットワ
ークを構成すると大規模の装置となる。また、出力装置
の特性は非線形性は高いものの、例えばCIE‐L*
* * 空間からCMYKの各面積率を得る変換において
も、線形の成分と各入力の3乗成分が多い。一般に、多
項式により得られる精度と同等の精度をニューラルネッ
トワークで実現すると、装置の構成が多項式に比較して
複雑になる。規模の小さいニューラルネットワークによ
り線形や3乗の入出力特性を得ることも容易ではない。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、ニューラルネットワークを用いた色変換の精度
を向上するためには、色変換装置の規模を大きくする必
要があった。また、多項式によっても高い精度を得るこ
とが困難な場合があった。すなわち、いずれの方式によ
っても、高い精度を得るためには、装置の構成が複雑に
なるという問題点があった。そこで、本発明は、ニュー
ラルネットワークにて精度を上げようとすると規模が大
きくなり、一方多項式では精度が悪いという実情に鑑
み、両者を併用することによって簡単な構成にて精度の
高い色変換を実現できる色変換装置を提供することを目
的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、一の色空間上
の色座標値を他の色空間上の色座標値に変換する色変換
装置において、多項式演算と階層型ニューラルネットワ
ーク演算を併用することにより、多項式単独あるいは階
層型ニューラルネットワーク単独による色変換に比較し
て簡素であり、かつ精度の高い色変換を行うものであ
る。そのため、本発明による色変換装置においては、入
力された一の色空間上の色座標値を演算して第1の色座
標値を得る多項式演算手段と、入力された一の色空間上
の色座標値を演算して第2の色座標値を得る階層型ニュ
ーラルネットワーク演算手段と、第1の色座標値と第2
の色座標値とを各成分ごとに演算して他の色空間上の色
座標値を得る2入力1出力関数演算手段とを備えた構成
を採っている。 【0010】 【作用】上記構成の色変換装置において、多項式演算手
段では、低次の多項式により色変換を行うと、誤差を含
んだ変換結果が得られる。高次の多項式を用いることに
より誤差は減少するものの、定義域全体、即ち入力色空
間の全体について精度良く近似するためには複雑な多項
式を構成する必要がある。一方、階層型ニューラルネッ
トワーク演算手段においては、必ず非線形の項を通らな
いと演算結果が得られないことから、非線形の項を近似
するのは多項式に比べて精度が高いが、多項式演算手段
に比較すると構成が複雑になる傾向がある。しかるに、
多項式演算による色座標値とニューラルネットワーク演
算による色座標値とを各成分ごとに2入力1出力関数演
算手段にて演算し、2入力1出力関数演算手段の演算結
果の誤差が少なくなるように多項式およびニューラルネ
ットワークの諸定数を相互に調整することにより、構成
簡単にして精度の高い色変換を実現できる。 【0011】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ詳細に説明する。なお、以下の実施例では、簡単の
ため、特に断らない限り、4次元入力3次元出力の色変
換に適用した場合について述べるが、これに限定される
ものではなく、入力次元数や出力次元数によらず適用で
きるものとする。 【0012】図1は、本発明の第1実施例を示すブロッ
ク図である。この第1実施例による色変換装置は、4次
元の色座標値を入力とする多項式演算手段1と、4次元
の色座標値を入力とする階層型ニューラルネットワーク
演算手段2と、多項式演算手段1及び階層型ニューラル
ネットワーク演算手段2の各3次元の出力色座標値を各
成分ごとに演算する3個の2入力1出力関数演算手段3
〜5とからなり、2入力1出力関数演算手段3〜5の各
演算出力を変換値(変換色座標値)1〜3として導出す
る構成となっている。 【0013】ここで、多項式及び階層型ニューラルネッ
トワークの各演算の一般的な概念について説明する。先
ず、多項式演算手段1において、4次元入力3次元出力
の色変換の一例として、入力座標値をX=(x1
2 ,x3 ,x4 T 、出力座標値をY=(y1
2 ,y3 T としたとき、適宜の行列A1 と適宜のベ
クトルT1 =(t1 ,t2 ,t3 T を用いると、1次
多項式による色変換では、入出力の関係は一般に、 【数1】Y=A1 ・X+T1 により表される。Pを入力座標値の適宜のべき乗項やそ
の適宜の積の有限の組合せとする適宜の関数とし、適宜
の行列A2 と適宜のベクトルT2 =(t4 ,t5
6 )を用いると、一般的な多項式では、入出力の関係
は、 【数2】Y=A2 ・P(X)+T2 により表される。 【0014】ここで、変換誤差σをXに対応する所望の
変換値Y′と適宜の距離関数Δを用いて表わすと、 【数3】σ=Δ(Y,Y′) となる。所望の変換値Y′としては実測値や設定値など
があり、また距離関数Δの一例としては、ΔL* *
* 色差などがある。なお、4次元以上の色座標について
は、一般的な距離として定義できない場合もあるが、所
望の座標値とのユークリッド距離として考えれば距離と
して定義することも可能であり、従って変換誤差σを比
較することができる。 【0015】一方、階層型ニューラルネットワーク演算
手段2において、4次元入力3次元出力の色変換の一例
として、入力座標値をX=(x1 ,x2 ,x3 ,x4
T 、出力座標値をY=(y1 ,y2 ,y3 T とする
と、適宜の神経細胞の出力値をxi (i>4)とする
と、神経細胞の出力値をxi は、 【数4】xi =gi {Σ# (wji・xj )+θi } で与えられ、入出力の関係は、 【数5】(y1 ,y2 ,y3 T =(xk+1 ,xk+2
k+3 T により表される。ここで、#は1≦j<iを意味し、各
jiは細胞jから細胞iのシナプス結合強度、θi は細
胞iの閾値として知られる定数、gi は細胞iの出力関
数として知られる関数、kはニューラルネットワークの
細胞数を示す適宜の自然数である。通常は、gi はiに
よらず単調な飽和関数が用いられることが多く、また、
実際に装置を構成する場合にはディジタル計算回路によ
り実現の容易な関数、即ち離散的な関数を用いる場合も
ある。関数gi が微分可能である場合、各wji,θi
得る一手法としては、バックプロパゲーション法が知ら
れている。 【0016】こうして得られた多項式演算手段1の出力
色座標値(第1の色座標値)と、階層型ニューラルネッ
トワーク演算手段2の出力色座標値(第2の色座標値)
は、各成分ごとに3つの2入力1出力関数演算手段3,
4,5にて演算される。その結果、出力座標値Yが得ら
れる。この出力座標値Yは、 【数6】Y=f{(A2 ・P(X)+T2 ),
(xk+1 ,xk+2 ,xk+3 )} により表される。ここで、(A2 ・P(X)+T2 )は
多項式演算手段1により得られた色座標値であり、(x
k+1 ,xk+2 ,xk+3 T は階層型ニューラルネットワ
ーク演算手段2により得られた色座標値である。また、
fは各成分ごとの2入力1出力関数を示す。 【0017】ここで、多項式演算手段1において、図2
に一点鎖線で示す関数を低次の多項式により色変換する
と、一例として図中実線で示した誤差を含んだ変換結果
が得られる。高次の多項式を用いることにより誤差は減
少するものの、定義域全体、即ち入力色空間の全体につ
いて精度良く近似するためには複雑な多項式を構成する
必要がある。一方、階層型ニューラルネットワーク演算
手段2において、図3に一点鎖線で示す関数をニューラ
ルネットワークにより色変換すると、一例として図中実
線で示した誤差を含んだ変換結果が得られる。ニューラ
ルネットワークの規模により、規模が大きいニューラル
ネットワークでは図中破線で示す如く精度を上げること
も可能であるが、規模が小さいニューラルネットワーク
では精度の点で問題がある。また、多項式演算手段1に
比較すると、構成が複雑になる傾向がある。 【0018】しかるに、多項式演算による色座標値とニ
ューラルネットワーク演算による色座標値とを各々の座
標軸で、即ち各成分ごとに2入力1出力関数演算手段3
〜5において演算することにより、多項式の誤差成分を
小規模のニューラルネットワークにより補正することが
できる。すなわち、図4において、多項式演算の真値を
基準にとると、多項式の誤差成分は図中実線で示すよう
になることから、小規模のニューラルネットワークに多
項式の誤差成分と真値に関して破線で示す如き線対称な
特性を持たせることにより、図5に示すように、多項式
の誤差成分を小規模のニューラルネットワークで補正で
きることになる。図5において、一点鎖線が真値を、実
線が演算結果をそれぞれ示している。 【0019】なお、本例では、多項式の誤差成分を小規
模のニューラルネットワークにより補正するとしたが、
その逆に、ニューラルネットワークの誤差成分を小規模
の多項式により補正することも可能である。また、小規
模のニューラルネットワークと小規模の多項式を相互に
補正することにより誤差成分を減少させることも可能で
ある。 【0020】上述した第1実施例では、具体例として
は、印刷のY,M,C,Kの各面積率を多項式演算手段
1及び階層型ニューラルネットワーク演算手段2の各入
力値とし、この入力値をCIE‐L* * * 色空間上
での座標値に変換する場合を示している。Y,M,C,
Kの各面積率を入力することで、多項式演算手段1にお
いて、数7〜数9の2次の多項式演算により、変換出力
(Lp ,ap ,bp Tが得られる。 【数7】Lp =u1 ・Y+u2 ・M+u3 ・C+u4
K+u5 ・Y2 +u6 ・M2 +u7 ・C2 +u8 ・K2
+u9 ・Y・M+u10・M・C+u11・C・K+u12
K・Y+u13 【数8】ap =v1 ・Y+v2 ・M+v3 ・C+v4
K+v5 ・Y2 +v6 ・M2 +v7 ・C2 +v8 ・K2
+v9 ・Y・M+v10・M・C+v11・C・K+v12
K・Y+v13 【数9】bp =w1 ・Y+w2 ・M+w3 ・C+w4
K+w5 ・Y2 +w6 ・M2 +w7 ・C2 +w8 ・K2
+w9 ・Y・M+w10・M・C+w11・C・K+w12
K・Y+w13 ここで、u1 〜u13,v1 〜v13,w1 〜w13は適宜の
定数である。 【0021】一方、階層型ニューラルネットワーク演算
手段2においては、入力座標値(x 1 ,x2 ,x3 ,x
4 T が、 【数10】 (x1 ,x2 ,x3 ,x4 T =(Y,M,C,K)T であり、神経細胞の出力値x5 〜x9 は、数10〜数1
4の各式で表される。 【数11】 x5 =tanh{Σ#a(wj5・xj )+θ5 ) 【数12】 x6 =tanh{Σ#a(wj6・xj )+θ6 ) 【数13】 x7 =tanh{Σ#b(wj7・xj )+θ7 ) 【数14】 x8 =tanh{Σ#b(wj8・xj )+θ8 ) 【数15】 x9 =tanh{Σ#b(wj9・xj )+θ9 ) ここで、x5 ,x6 の2つが中間層の出力値、x7 〜x
9 の3つが実際の出力値である。また、#aは1≦j≦
4を、#bは1≦j≦6をそれぞれ意味し、w11
69,θ1 〜θ9 は適宜の定数、tanhはハイパボリ
ックタンジェント関数である。 【0022】x7 〜x9 の3つが実際の出力値であるか
ら、階層型ニューラルネットワーク演算手段2の出力値
(Ln ,an ,bn T は、 【数16】 (Ln ,an ,bn T =(x7 ,x8 ,x9 T で表される。このようにして得られた多項式演算手段1
の出力値(Lp ,ap ,bp T 及び階層型ニューラル
ネットワーク演算手段2の出力値(Ln ,an ,bn
T は、各成分ごとに3つの2入力1出力関数演算手段3
〜5に入力され、数17〜数19の各式に基づいて演算
されることにより、(Y,M,C,K)Tを色変換した
(L* ,a* ,b* T が得られる。 【数17】L* =(Lp 3 +Ln 3 1/3 【数18】a* =ap +an 【数19】b* =bp −bn 【0023】なお、上述した演算において、各定数は階
層型ニューラルネットワークを学習する方法であるバッ
クプロパゲーションと、多項式を近似する方法である最
小自乗法とを繰返し交互に行うことにより定めることが
可能である。ただし、本実施例では、各定数の定め方を
限定するものではない。 【0024】図6は、本発明の第2実施例を示すブロッ
ク図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付し
て示してある。この第2実施例において、多項式演算手
段として、数1の式で示される入出力の関係を持つ1次
の多項式演算手段6を用いた構成となっており、それ以
外は第1実施例の構成と同じである。この第2実施例の
構成においては、2入力1出力関数演算手段3〜5の出
力座標値Yは、 【数20】Y=f{(A1 ・X+T1 ),(xk+1 ,x
k+2 ,xk+3 T } により表される。ここで、(A1 ・X+T1 )は1次の
多項式演算手段6により得られた色座標値であり、(x
k+1 ,xk+2 ,xk+3 T は階層型ニューラルネットワ
ーク演算手段2により得られた色座標値である。また、
fは各成分ごとの2入力1出力関数を示す。 【0025】ここで、第1実施例の場合と同様に、印刷
のY,M,C,Kの各面積率を1次の多項式演算手段6
及び階層型ニューラルネットワーク演算手段2の各入力
値とし、この入力値をCIE‐L* * * 色空間上で
の座標値に変換する具体例について説明する。Y,M,
C,Kの各面積率を入力することで、1次の多項式演算
手段6において、数21〜数23の2次の多項式演算に
より、変換出力(Lp,ap ,bp T が得られる。 【数21】 Lp =u1 ・Y+u2 ・M+u3 ・C+u4 ・K+u5 【数22】 ap =v1 ・Y+v2 ・M+v3 ・C+v4 ・K+v5 【数23】 bp =w1 ・Y+w2 ・M+w3 ・C+w4 ・K+w5 ここで、u1 〜u5 ,v1 〜v5 ,w1 〜w5 は適宜の
定数である。 【0026】一方、階層型ニューラルネットワーク演算
手段2においては、その構成が第1実施例のそれと全く
同じであることから、同じ演算結果(Ln ,an
n Tが得られる。そして、多項式演算手段1の出力
値(Lp ,ap ,bp T 及び階層型ニューラルネット
ワーク演算手段2の出力値(Ln ,an ,bn T を、
各成分ごとに3つの2入力1出力関数演算手段3〜5に
入力し、数17〜数19の各式に基づいて演算すること
により、(Y,M,C,K)T を色変換した(L*,a
* ,b* T が得られる。 【0027】なお、上述した演算において、各定数はバ
ックプロパゲーションと最小自乗法とを繰返し交互に行
うことにより定めることが可能である。ただし、本実施
例では、各定数の定め方を限定するものではない。 【0028】図7は、本発明の第3実施例を示すブロッ
ク図であり、図中、図6と同等部分には同一符号を付し
て示してある。この第3実施例では、2入力1出力関数
演算手段として2つの加算器7,8と1個の減算器9を
用いた構成となっており、それ以外は第2実施例の構成
と同じである。この第3実施例の構成において、加算器
7,8及び減算器9の出力座標値Yは、 【数24】Y=(A1 ・X+T1 )±(xk+1
k+2 ,xk+3 T により表される。ここで、(A1 ・X+T1 )は1次の
多項式演算手段6により得られた色座標値であり、(x
k+1 ,xk+2 ,xk+3 T は階層型ニューラルネットワ
ーク演算手段2により得られた色座標値である。また、
±は各成分ごとの加算もしくは減算を示す。 【0029】なお、この第3実施例では、多項式演算手
段として1次の多項式演算手段6を用いたが、これに限
定されるものではない。また、2入力1出力関数演算手
段として、L* ,a* の各成分に加算器7,8を、b*
の成分に減算器9を用いる構成としたが、加算器/減算
器の種類及びその組合せは、多項式演算手段6及び階層
型ニューラルネットワーク演算手段2での演算内容に応
じて任意に選定し得るものである。 【0030】ここで、第2実施例の場合と同様に、印刷
のY,M,C,Kの各面積率を1次の多項式演算手段6
及び階層型ニューラルネットワーク演算手段2の各入力
値とし、この入力値をCIE‐L* * * 色空間上で
の座標値に変換する具体例について説明する。多項式演
算及びニューラルネットワーク演算については、第2実
施例の場合と全く同じであることから、同じ演算結果
(Lp ,ap ,bp T及び(Ln ,an ,bn T
得られる。そして、この両演算結果を各成分ごとに加算
器7,8及び減算器9に入力し、数25〜数27の各式
に基づいて演算することで、(Y,M,C,K)T を色
変換した(L* ,a* ,b* T が得られる。 【数25】L* =Lp +Ln 【数26】a* =ap +an 【数27】b* =−bp +bn 【0031】なお、上述した演算において、各定数はバ
ックプロパゲーションと最小自乗法とを繰返し交互に行
うことにより定めることが可能である。ただし、本実施
例では、各定数の定め方を限定するものではない。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一の色空間上の色座標値を他の色空間上の色座標値に変
換する色変換装置において、多項式演算にて一の色空間
上の色座標値を演算して第1の色座標値に変換するとと
もに、階層型ニューラルネットワーク演算にて一の色空
間上の色座標値を演算して第2の色座標値に変換し、こ
の第1,第2の色座標値を各成分ごとに2入力1出力関
数にて演算し、他の色空間上の色座標値に変換する構成
としたことにより、一方の変換誤差を他方で補正できる
ので、簡単な構成にて精度の高い色変換を実現できるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。 【図2】 多項式演算手段の入出力特性図である。 【図3】 階層型ニューラルネットワーク演算手段の入
出力特性図である。 【図4】 多項式演算の誤差成分の補正の説明図であ
る。 【図5】 真値と演算結果の関係を示す特性図である。 【図6】 本発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。 【図7】 本発明の第3実施例を示すブロック図であ
る。 【符号の説明】 1 多項式演算手段 2 階層型ニューラルネットワーク演算手段 3,4,5 2入力1出力関数演算手段 6 1次の多項式演算手段 7,8 加算器 9 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/46 - 1/48 H04N 1/52 H04N 1/60

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一の色空間上の色座標値を他の色空間上
    の色座標値に変換する色変換装置であって、 入力された前記一の色空間上の色座標値を演算して第1
    の色座標値を得る多項式演算手段と、 入力された前記一の色空間上の色座標値を演算して第2
    の色座標値を得る階層型ニューラルネットワーク演算手
    段と、 前記第1の色座標値と前記第2の色座標値とを各成分ご
    とに演算して前記他の色空間上の色座標値を得る2入力
    1出力関数演算手段とを備えたことを特徴とする色変換
    装置。
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