JP3430190B2 - エレベータ用ドア装置 - Google Patents

エレベータ用ドア装置

Info

Publication number
JP3430190B2
JP3430190B2 JP07899496A JP7899496A JP3430190B2 JP 3430190 B2 JP3430190 B2 JP 3430190B2 JP 07899496 A JP07899496 A JP 07899496A JP 7899496 A JP7899496 A JP 7899496A JP 3430190 B2 JP3430190 B2 JP 3430190B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
car
engaging element
car side
landing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07899496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09272681A (ja
Inventor
律 寺本
毅 福家
一朗 中村
満 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP07899496A priority Critical patent/JP3430190B2/ja
Publication of JPH09272681A publication Critical patent/JPH09272681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3430190B2 publication Critical patent/JP3430190B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ用ドア
装置に係り、特にかご側ドアを駆動するためのリンク機
構に関する。
【0002】
【従来の技術】図2〜図5に、従来のエレベータ用ドア
装置の一例を挙げる。
【0003】まず図2は、かご側のドアまわりの構造を
示す図である。乗りかごを支える縦枠2a,2bに、直
接または間接的にかご側シル3、かご側ドアハンガ4お
よびドアマシンベース13が固定される。かご側ドア6
a,6bの上部は、かご側ドアローラ5によりかご側ド
アハンガ4に懸架され、また下部はかご側シル3に係合
し、水平方向に移動可能である。かご側ドア6a,6b
には、支点7a,7bにて回動自由であるように補助リ
ンク8a,8bが取り付けられる。この補助リンク8
a,8bは、その一端がかご側係合手段1a,1bに係
合され、また他端が支点9a,9bにて回動自由である
ように主リンク10a,10bの一端に接続される。こ
の主リンク10a,10bは、支点11a,11bにて
回動自由であるようにドアマシンベース13に接続さ
れ、また支点12a,12bにてリンク14の両端に回
動自由に連結される。これにより、かご側ドア6a,6
bは、左右ほぼ対称に動作する。さらに一方の主リンク
10bには、支点15にてリンク16の一端が接続さ
れ、このリンク16の他端は支点17にてプーリ18に
連結される。プーリ18は、チェーン19、プーリ2
0、ベルト21、プーリ22により構成される減速機構
を介してモータ23に連結される。以上の構成により、
モータ23が回転すると、かご側ドア6a,6bが左右
に移動して開閉することとなる。
【0004】次に図3は、かご側係合手段の具体的構造
の一例を示す図である。同構造は、例えば実開昭55−
2874号公報および実開昭60−137772号公報
などにおいて既に公知のものである。かご側係合手段は
左右対称であるため、図3には乗りかごに向かって左側
部のかご側係合手段1aのみを示す。この例では、かご
側係合手段1aは、駆動用かご側係合子38、抑え用か
ご側係合子39、リンク40、リンク43およびベアリ
ング46からなっている。このうち駆動用かご側係合子
38は、かご側ドア6aに固定される。またかご側ドア
6aには支点42,45において回動自由にリンク4
0,43の一端が連結され、さらにリンク40,43の
他端の支点41,44には抑え用かご側係合子39の両
端が回動自由に接続される。またリンク43にはベアリ
ング46が回動自由に連結されており、補助リンク8a
の一端に設けたカム面47と接触する。カム面47は、
補助リンク8aが支点7aを中心に反時計まわりに回動
するとベアリング46を図3の右方向に押し出すように
形成される。以上の構造により、ドア開動作時、主リン
ク10aが支点11aを中心に時計まわりに回動する
と、支点9a、補助リンク8aおよび支点7aを介して
かご側ドア6aが左方向に移動されるとともに、補助リ
ンク8aが支点7aを中心に反時計まわりに回動し、ベ
アリング46が右方向に押し出される。この結果、駆動
用かご側係合子38が左方向に移動し、抑え用かご側係
合子39が右方向に移動する。ここで、乗りかごが各階
床停止位置にいるときには、駆動用かご側係合子38と
抑え用かご側係合子39の間に、乗場側係合手段(図3
では、乗場側可動係合子30と乗場側固定係合子31)
が位置する。このため、駆動用かご側係合子38と抑え
用かご側係合子39は乗場側可動係合子30と乗場側固
定係合子31を把持することとなる。この状態を図4に
示す。
【0005】図5は、乗場側の乗りかごに向かって右側
部のドアまわりの構造を示す図である。同構造は、例え
ば特開昭62−171886号公報および特開平6−1
44752号公報などにおいて既に公知のものである。
乗場側ドア24は、乗場側ドアローラ35により乗場側
ドアハンガ37に懸架され、水平方向に移動可能な構造
となっている。また乗場側ドア24には、乗場側固定係
合子31が固定される。さらに、乗場側ドア24には、
支点25,33を介してアーム26および施錠アーム3
4が回動自由に設置される。アーム26の一端にはおも
り29が設置され、他端には支点27を介して連結ロッ
ド28が接続される。また、支点25の近くには乗場側
可動係合子30が固定される。連結ロッド28の上方端
部は施錠アーム34に支点36にて接続される。施錠ア
ーム34は通常時(ドア閉時)、おもり29に作用する
重力により反時計まわりの回動力を受けるため、乗場側
ドアハンガ37に固定された施錠座金32と係合し、乗
場側ドア24が誤って開くことを防ぐ。さて前述のよう
に、乗りかごが各階床停止位置にいるときには、乗場側
可動係合子30と乗場側固定係合子31の左右に駆動用
かご側係合子38と抑え用かご側係合子39が位置す
る。そしてドア開動作時に、かご側ドア6bの開動作に
伴い、駆動用かご側係合子38が右方向に移動すると、
駆動用かご側係合子38が乗場側可動係合子30と接触
し、乗場側可動係合子30が右方向に移動する。そして
これにより、アーム26が時計まわり方向に回動し、連
結ロッド28を引き、施錠アーム34が時計まわり方向
に回動し、施錠座金32とのロックが解放される。その
後、乗場側可動係合子30が乗場側固定係合子31を押
すことにより、乗場側ドア24が開き始める。
【0006】以上、図2〜図5に従来のエレベータ用ド
ア装置の一例を示してきたが、同様の動作は、他の構造
によっても実現できる。図6は特開昭62−17188
6号公報および特開平6−144752号公報において
開示されている構造である。この例では、駆動用かご側
係合子38および抑え用かご側係合子39が内側に、乗
場側固定係合子31および乗場側可動係合子30が外側
に配置される。まず駆動用かご側係合子38をかご側ド
ア6aに固定する。次に駆動用かご側係合子38と抑え
用かご側係合子39は弾性体もしくはばね48により結
合される。ドア開動作時、主リンク10aが支点11a
を中心に時計まわりに回動すると、支点9a、補助リン
ク8aおよび支点7aを介してかご側ドア6aが左方向
に移動されるとともに、補助リンク8aが支点7aを中
心に反時計まわりに回動し、抑え用かご側係合子39が
右方向に押し出される。この結果、駆動用かご側係合子
38が左方向へ移動して乗場側可動係合子30を左方向
へ移動し、抑え用かご側係合子39が右方向へ移動して
乗場側固定係合子31と接触、係合状態になる。乗場側
可動係合子30は左方向に移動することにより解錠動作
を行うように構成され、解錠後乗場側ドアに設けたスト
ッパに接触し、乗場側ドアを駆動する。
【0007】図7は、従来の構造の他の一例である。こ
の例では、解錠動作を係合装置によっては行わず、他に
駆動源(ソレノイドなど)を設けて解錠を行う。このた
め、乗場側ドアには乗場側可動係合子30を設けず、乗
場側固定係合子31のみを設けている。そして、最初に
他の駆動源により解錠を行った後、駆動用かご側係合子
38と抑え用かご側係合子39により乗場側固定係合子
31を把持しつつドア開動作を行う。
【0008】以上の従来例では全て、補助リンク8aに
より抑え用かご側係合子39のみを移動させていたが、
次に示す図8の従来例では、抑え用かご側係合子39と
駆動用かご側係合子38の両方を移動させる。この構造
は、特開昭63−112387号公報、特開平3−46
988号公報、特開平7−17678号公報および実開
昭62−183687号公報において既に公知なもので
ある。当構造の特徴は、駆動用かご側係合子38と抑え
用かご側係合子39とをリンク51およびリンク52に
より連結していることである。このため、補助リンク8
aによりベアリング46を右方向に押し出すと、駆動用
かご側係合子38は左方向へ、抑え用かご側係合子39
は右方向へと移動し、乗場側可動係合子30および乗場
側固定係合子31を把持する。この従来例の利点は2つ
の係合子を移動させることにより、速く係合動作を完了
させることにある。
【0009】また従来の技術としては、実開昭55−8
6074号公報に開示されているように、駆動用かご側
係合子38のみを移動させるものがある。当技術の概略
を図9に示す。なお、ばね61は駆動用かご側係合子3
8を左方向に引っ張って乗場側固定係合子31を把持す
る作用をするものである。この方式でも前記図8の方式
と同様、速い係合動作を実現できる。
【0010】また従来の技術としては、特開昭50−5
9953号公報、特開昭53−36846号公報および
特開平2−43193号公報に示される構造のように、
別置の駆動源(ソレノイドなど)により駆動用かご側係
合子および抑え用かご側係合子を移動させ、かご側ドア
が開き始める前に、把持動作を終了させるものもある。
この方式も、補助リンク8より把持動作を行うものとは
異なり、より早く係合動作を完了させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図2〜図5に示した従
来技術は、閉端における低速走行時間が長いという問題
をもつ。この現象を図10〜図12を用いて説明する。
【0012】まず図10は、開動作前または閉動作後に
おける、駆動用かご側係合子38、抑え用かご側係合子
39、乗場側可動係合子30、乗場側固定係合子31の
位置関係を示したものである。この図10のように、駆
動用かご側係合子38と乗場側可動係合子30の間には
距離a1の間隙が、乗場側可動係合子30と乗場側固定
係合子31の間には距離a2の間隙が、乗場側固定係合
子31と抑え用かご側係合子39の間には距離a3の間
隙がある。このうち間隙a1,a3は、乗りかごが当該階
床を通過するときに、駆動用かご側係合子38および抑
え用かご側係合子39が乗場側可動係合子30および乗
場側固定係合子31と接触して施錠装置が誤動作を起こ
すことを防止するために設ける。また間隙a2は、乗場
側可動係合子30が移動して解錠動作を行うために必要
なストロークである。
【0013】次に図11は、図2〜図5に示した従来技
術を用いて開動作を行ったときの、かご側ドア変位5
7、乗場側ドア変位58および抑え用かご側係合子変位
60の変化を示したものである。ここで、抑え用かご側
係合子変位60はかご側ドアとの相対変位である。また
理解を助けるために、代表的な時点における駆動用かご
側係合子38、抑え用かご側係合子39、乗場側可動係
合子30、乗場側固定係合子31の位置関係も併せて示
した。以下、開動作の経過に沿って順を追って説明す
る。
【0014】(1) 開動作開始と同時に、かご側ドア変位
57および抑え用かご側係合子変位60が増大を始め
る。乗場側ドア変位58は0のままである。
【0015】(2) かご側ドア変位57が増大しd1となっ
た時点で、駆動用かご側係合子38が乗場側可動係合子
30に接触する。図10に示したように両者の間隙は当
初a1であったので、d1とa1は等しい。
【0016】(3) かご側ドア変位57がさらに増大する
と乗場側可動係合子30は右方向に押され、解錠動作を
行う。
【0017】(4) かご側ドア変位57が増大しd2となっ
た時点で、乗場側可動係合子30と乗場側固定係合子3
1が接触する。図10に示す位置関係より、d2はa1とa2
の和に等しい。
【0018】(5) かご側ドア変位57がさらに増大する
と、乗場側固定係合子31が右方向に押され、乗場側ド
ア変位58が増加し始める。
【0019】(6) かご側ドア変位57がさらに増大しd3
となった時点で、抑え用かご側係合子変位60の増加の
影響で、駆動用かご側係合子38と抑え用かご側係合子
39の間隔が狭まり、把持が完了する。
【0020】さて以上はドア開動作時の各部動作である
が、ドア閉動作時には上記の逆の現象が起こる。このこ
とは即ち、乗場側ドア24が閉端に達したときにかご側
ドア6は距離d2だけ開いていることを意味する。(両
側のかご側ドアの間隔はd2の2倍である。)そしてこ
のことが、閉端における低速走行時間を長くする主原因
となる。この現象を、図12を用いて説明する。図12
は、ドア閉動作時におけるかご側ドア速度49と乗場側
ドア速度50の時間変化を示したものである。両ドア
は、(1) 時刻t1まで加速し、(2) 時刻t2まで最高速度
で定速走行した後、減速する。そして、(3) 時刻t3
おいて乗場側ドア24が閉端に達し、左右同士で衝突
(戸当)および停止する。
【0021】(4) その後、かご側ドア6は低速走行を行
い時刻t4において閉端に達し、左右同士で衝突(戸当)
および停止する。
【0022】ここで、乗場側ドア24が閉端において衝
突音(戸当音)を出さないためには、戸当時点において
乗場側ドア24およびかご側ドア6のドア閉速度はごく
低速となっていなければならない。そして、かご側ドア
6は、その低速のまま走行して閉端まで達しなければな
らない。よって、乗場側ドア24が閉端に達したときの
かご側ドア6開距離d2が長ければ長いほど、かご側ド
ア6の低速走行時間(t4−t3)も長くなる。
【0023】上記した、閉端における低速走行時間が長
いという問題は、図6および図7に示した従来例におい
ても全く同様に存在する。ただし図7では、距離a2
0であるため、距離d2もやや小さくなり、低速走行時
間(t4−t3)は短くなる。
【0024】図8に示した従来技術では、上述の閉端に
おける低速走行時間(t4−t3)を短縮することが可能
である。これを図13を用いて説明する。図13は、図
8に示した従来技術を用いて開動作を行ったときの、か
ご側ドア変位57、乗場側ドア変位58および駆動用か
ご側係合子変位59の変化を示したものである。また図
11と同様、代表的な時点における駆動用かご側係合子
38、抑え用かご側係合子39、乗場側可動係合子3
0、乗場側固定係合子31の位置関係も併せて示した。
以下、開動作の経過に沿って順を追って説明する。
【0025】(1) 開動作開始と同時に、かご側ドア変位
57および駆動用かご側係合子変位59が増大を始め
る。また図には示していないが、抑え用かご側係合子3
9もドア閉方向に移動を開始する。乗場側ドア変位58
は0のままである。
【0026】(2) かご側ドア変位57が増大しd4となっ
た時点で、駆動用かご側係合子38が乗場側可動係合子
30に接触する。図10に示したように両者の間隙は当
初a1であったが、かご側ドア6と同時に駆動用かご側係
合子38もドア開方向に相対移動しているため、d4はa1
よりも小さくなる。
【0027】(3) かご側ドア変位57がさらに増大する
と乗場側可動係合子30は右方向に押され、解錠動作を
行う。
【0028】(4) かご側ドア変位57が増大しd5となっ
た時点で、乗場側可動係合子30と乗場側固定係合子3
1が接触する。駆動用かご側係合子38がドア開方向に
相対移動しているため、d5はa1とa2の和よりも小さくな
る。
【0029】(5) かご側ドア変位57がさらに増大する
と、乗場側固定係合子31が右方向に押され、乗場側ド
ア変位58が増加し始める。乗場側ドア変位58の変化
率は、かご側ドア変位57の変化率と駆動用かご側係合
子変位59の変化率の和となる。
【0030】(6) かご側ドア変位57がさらに増大しd6
となった時点で、駆動用かご側係合子38と抑え用かご
側係合子39の間隔が狭まり、把持が完了する。同時に
それ以降は、駆動用かご側係合子38の相対移動が終了
するので、乗場側ドア変位58の変化率は、かご側ドア
変位57の変化率と等しくなる。
【0031】上述のように、距離d5はa1とa2の和よ
りも小さい。よってドア閉動作時において、乗場側ドア
24が閉端に達し戸当りしたとき、かご側ドア6が開い
ている距離d5が小さくなったことになり、閉端におけ
る低速走行時間が短縮される。
【0032】しかし図13では、乗場側ドア24が閉端
に達したとき(かご側ドア変位57がd5であるとき)
の乗場側ドア変位58の変化率(乗場側ドアの速度)が
増大している。これはすなわち、閉端に達し乗場側ドア
24が戸当りするときの速度が増大してしまうことにな
り、衝突音(戸当音)を増大させてしまう。よって図8
に示す従来技術では、戸当音を減少させるために、通常
よりもさらに低速走行区間(図12におけるt3からt4
の区間)の速度を下げねばならず、結果として低速走行
時間は短縮されないか、むしろ増大してしまう。
【0033】さらに図8に示す従来技術では、距離d5
を縮小する効果を高めるために駆動用かご側係合子38
の相対移動速度を上げると、同時に抑え用かご側係合子
39の移動速度も上がる。この結果、非常時に手動で解
錠して乗場側ドア24を開く場合にも、抑え側かご側係
合子39が急激にドア閉方向に移動するため、かご側ド
ア6が乗場側ドア24よりも速い速度で開くことにな
る。通常、かご側ドアには機械的に閉方向の力を加えて
いるが、結果としてこの閉方向力が拡大される結果とな
り、手動戸開力が増大する。このため、非常時の救出に
困難をきたすこととなる。
【0034】図9に既述した従来技術においても、上記
のように閉端において乗場側ドア24の閉速度が増大し
てしまう現象は同様に生じる。さらに図9の従来技術で
は、ドアが閉じているときには補助リンク8aにより駆
動用かご側係合子38を右方向に押し、開閉動作時には
押圧力を取り除き、ばね61により左方向に引っ張って
乗場側固定係合子31を把持する。このため把持力は、
ばね61の剛性により決定され、この剛性が小さければ
把持力が不足して乗場側ドアとかご側ドアの間で振動が
生じ、剛性が大きいとカム面47に多大な応力がかか
り、さらには手動で戸開する際の力が過大となり非常時
の救出に困難をきたすという問題をもつ。
【0035】また前述した従来技術のうち、別置の駆動
源により把持動作を行う方式の場合は、閉端におけるか
ご側ドア6の低速走行時間(t4−t3)を0とすること
ができる。しかしこの方式では、把持用の駆動源を別に
設けるため、 (1) 部品点数増大による信頼性の低下 (2) 部品点数増大による製造原価の増大 (3) かご側ドア6と乗場側ドア24の間の狭い間隙に複
雑な駆動機構を設ける困難といった問題を有する。
【0036】よって、本発明の課題は、簡単な構成によ
り、閉端におけるかご側ドアの低速走行時間を短縮し、
かつ閉端における乗場側ドアの戸当音増大を防止するこ
とである。
【0037】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、エレベータの乗りかごに水平方向に移動
可能に設置されたかご側ドアと、乗場側に水平方向に移
動可能に設置された乗場側ドアと、かご側ドアより乗場
方向に突出するように設置されたかご側係合手段と、乗
場側ドアより乗りかご方向に突出するように設置されか
つかご側係合手段と係合する乗場側係合手段と、リンク
機構を介してかご側ドアおよびかご側係合手段を駆動す
る駆動装置とを備えたエレベータ用ドア装置において、
前記リンク機構を、ドア開動作時、乗場側ドアが走行を
開始するまでにかご側ドアが先行する変位量が、ドア開
動作前のかご側係合手段と乗場側係合手段の間の距離よ
りも小となるように、また、ドア閉動作時、乗場側ドア
が閉端に達したときにかご側ドアが開いている残変位量
が、ドア閉動作後のかご側係合手段と乗場側係合手段の
間の距離よりも小となるように、構成し、さらに、ドア
開動作時、走行を開始するときの乗場側ドアの初期速度
が、そのときのかご側ドアの速度とほぼ等しくなるよう
に、また、ドア閉動作時に、閉端に達するときの乗場側
ドアの速度が、そのときのかご側ドアの速度とほぼ等し
くなるように、乗場側ドアの速度を調整する速度調整手
段を設け、かつ、前記かご側係合手段は、駆動用かご側
係合子と抑え用かご側係合子からなり、ドア開動作時に
は、まずかご側ドアが先行して走行を開始するととも
に、抑え用かご側係合子はかご側ドアに対して相対移動
せず、駆動用かご側係合子が前記リンク機構により押圧
されてかご側ドアに対してドア開方向に相対移動し、駆
動用かご側係合子と抑え用かご側係合子で乗場側係合手
段を挟持するように、また、ドア閉動作時には、乗場側
係合手段を挟持している駆動用かご側係合子および抑え
用かご側係合子のうち、駆動用かご側係合子がドア閉端
近傍において前記リンク機構による押圧力を解除されて
かご側ドアに対してドア閉方向に相対移動し、前記挟持
状態を解放するように構成したことを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1の実施形態
を示す。この実施形態では、まず抑え用かご側係合子3
9をかご側ドア6aに固定する。そしてかご側ドア6a
には、支点42,45において回動自由となるようにリ
ンク55,56を接続する。さらに、リンク55,56
の支点53,54において回動自由となるように駆動用
かご側係合子38を連結する。リンク56の端部にはベ
アリング46を設ける。ベアリング46は補助リンク8
aの先端に形成したカム面47と接触する。補助リンク
8aは支点7aにおいてかご側ドア6aに回動自由に連
結され、さらに主リンク10aに支点9aにおいて回動
自由に接続される。この構成により、ドア開動作時に主
リンク10aが時計まわりに回動すると、補助リンク8
aが反時計まわりに回動する。そしてカム面47により
ベアリング46が右方向に押され、駆動用かご側係合子
38が左方向に移動して、抑え用かご側係合子39との
間に乗場側可動係合子30および乗場側固定係合子31
を把持する。
【0039】図14には、補助リンク8aに形成するカ
ム面47の詳細を示す。まずカム面47のうち、かご側
ドアが閉まっている状態においてベアリング46が接す
る部分47aは、支点7aからの半径がR1の円にベア
リング46の外周が接する形状とする。次にドア開動作
時に乗場側ドア24が動作を開始する時点でベアリング
46が接する部分47cは、支点7aからの半径がR2
の円弧形状とする。最後にドア開動作時に乗場側ドア2
4が動作を開始して適当距離進んだ位置においてベアリ
ング46が接する部分47eは支点7aからの半径がR
3の円弧形状とする。そして、部分47aと47cの間
の部分47bと、部分47cと47eの間の部分47d
は、それぞれほぼ直線的に傾斜した形状とする。以上の
ように、カム面47は、ベアリング46を傾斜した2つ
の部分47bと47dにより2段階に分けて押し出す形
状となる。半径R1,R2,R3は次のように設定する。
【0040】まず半径R1は、かご側ドア6が閉まって
いる状態においてベアリング46がカム面47の部分4
7aに接した場合、駆動用かご側係合子38と乗場側可
動係合子30の間隔が図10のようにa1となるように
定める。
【0041】次に半径R2は、ベアリング46が半径R2
の円弧部分47cに完全に接したとき、かご側ドア6の
変位量と駆動用かご側係合子38の変位量の和が、図1
0のa1とa2の和とほぼ同じか、または若干小さくなる
ように定める。
【0042】最後に半径R3は、ベアリング46が半径
3の円弧部分47eに完全に接したとき、かご側ドア
6の変位量と駆動用かご側係合子38の変位量の和が、
図10のa1,a2,a3の和に一致するように定める。
【0043】以上に説明した実施形態によりドア開動作
を行ったときの、かご側ドア変位57、乗場側ドア変位
58および駆動用かご側係合子変位59の変化を図15
に示す。また図11および図13と同様、代表的な時点
における駆動用かご側係合子38、抑え用かご側係合子
39、乗場側可動係合子30、乗場側固定係合子31の
位置関係も併せて示した。以下、開動作の経過に沿って
順を追って説明する。
【0044】(1) ドア開動作開始と同時に、かご側ドア
変位57および駆動用かご側係合子変位59が増大を始
める。乗場側ドア変位58は0のままである。
【0045】(2) かご側ドア変位57が増大しd7となっ
た時点で、駆動用かご側係合子38が乗場側可動係合子
30に接触する。図10に示したように両者の間隙は当
初a1であったが、かご側ドア6と同時に駆動用かご側係
合子38も、カム面47の傾斜部分47bの押圧による
ベアリング46の移動により、ドア開方向に相対移動し
ているため、d7はa1よりも小さくなる。
【0046】(3) かご側ドア変位57がさらに増大する
と乗場側可動係合子30は右方向に押され、解錠動作を
行う。
【0047】(4) かご側ドア変位57が増大しd8となっ
た時点で、ベアリング46はカム面47の半径R2の円
弧部分47cと接触する。これにより、駆動用かご側係
合子38の相対移動が止まり、その変位59の変化率は
0となる。
【0048】(5) かご側ドア変位57が増大しd9となっ
た時点で、乗場側可動係合子30と乗場側固定係合子3
1が接触する。駆動用かご側係合子38がドア開方向に
相対移動しているため、d9はa1とa2の和よりも小さくな
る。
【0049】(6) かご側ドア変位57がさらに増大する
と、乗場側固定係合子31が右方向に押され、乗場側ド
ア変位58が増加し始める。駆動用かご側係合子38の
相対移動が一旦停止しているため、乗場側ドア変位58
の変化率は、かご側ドア変位57の変化率と等しい。
【0050】(7) かご側ドア変位57がさらに増大しd
10となった時点で、ベアリング46はカム面47の半径
2の円弧部分47cから半径R3の円弧部分47eへの
遷移区間である傾斜部分47dに入り、この傾斜部分4
7dの押圧によるベアリング46の移動により再び駆動
用かご側係合子変位59が増大を始める。
【0051】(8) かご側ドア変位57がさらに増大しd
11となった時点で、ベアリング46はカム面47の半径
3の円弧部分47eと接触する。これにより、駆動用か
ご側係合子38の相対移動が止まる。このとき、駆動用
かご側係合子38と抑え用かご側係合子39の間隔が狭
まっており、把持が完了する。同時にそれ以降は、駆動
用かご側係合子38の相対移動が終了するので、乗場側
ドア変位58の変化率は、かご側ドア変位57の変化率
と再度等しくなる。
【0052】以上の動作より、次のことがわかる。
【0053】(1) 距離d9がa1とa2の和よりも小さくなる
ため、ドア閉動作時におけるかご側ドア6の閉端の低速
走行時間が短くなる。
【0054】(2) 乗場側ドア24が開き始めるとき(か
ご側ドア変位がd9のとき)の、かご側ドア変位57の変
化率と乗場側ドア変位58の変化率が等しい。このため
ドア閉動作時の乗場側ドア閉端における乗場側ドア24
の速度はかご側ドア6の速度と等しいままに保たれるの
で、戸当時の衝突音(戸当音)が増大することがない。
【0055】さて、以上により本実施形態は、閉端低速
走行時間が短く、戸当音の小さいエレベータ用ドア装置
を達成することがわかった。次に、本実施形態によりエ
レベータ用ドア装置を構成する際に必要な、より細かい
構造について説明する。図15よりわかるように、本実
施形態はドア開動作の開始時、およびドア閉動作の終了
時に駆動用かご側係合子38に複雑な動作を行わせる。
このため、図14のカム面47のうち、半径R1の部分
47aから半径R2の円弧部分47cへの遷移区間であ
る傾斜部分47bの工作精度を高く取らざるを得ない。
この傾斜部分47bの工作精度が低くても良いようにす
るためには、カム面47の半径R1,R2,R3を全体的
に大きく設計するか、またはベアリング46の径を小さ
く設計することが通常考えられる。しかし半径R1
2,R3を大きくすると補助リンク8aの寸法が大きく
なりすぎ、かご側ドア6と乗場側ドア24の間という限
られたスペース内に配置することが困難になるし、また
重量も増大しドアの走行性能に悪影響を及ぼす。またベ
アリング46には駆動用かご側係合子38に作用する駆
動力の反力が作用するため、その径を小さく設計する
と、必要な強度が確保できずベアリング46の損壊につ
ながる。よってここでは、ドア開直後およびドア閉直前
における補助リンクの回動角度を局所的に大きくする手
段を用いる。これは、かご側ドア6が閉まった状態にお
いて主リンク10aと補助リンク8aがほぼ一直線とな
るように構成することにより達成される。具体的には、
図1において支点11aと支点9aを結ぶ直線と支点9
aと支点7aを結ぶ直線とがなす角の補角をほぼ0°と
する。(上記の角度を以降では補助リンク角度と呼
ぶ。)補助リンク角度を0°に近づければ近づけるほ
ど、リンクは特異点近傍となるため、ドア開直後および
ドア閉直前における補助リンクの回動角度は大きくな
る。ただし、補助リンク角度が負に転じ、支点9aが支
点11aと支点7aを結ぶ線よりも右側の領域に入る
と、リンクは開閉動作時に特異点を通過するため、不連
続な速度をもつことになる。よって、補助リンク角度が
負に転じることを防ぐために、同角度は0°よりやや大
きい値とすることが適当である。具体的には0°〜10
°の間とすることにより、ドア開直後およびドア閉直前
における補助リンクの回動角度を局所的に大きくしつ
つ、補助リンク角度が負に転じることを防ぐことが可能
である。
【0056】次に図16は、本発明の第2の実施形態を
示すものである。この実施形態は、本発明を図6に示す
従来技術に適用したものである。まず、抑え用かご側係
合子39をかご側ドア6aに固定する。駆動用かご側係
合子38は複数箇所で弾性体またはばね48を介して抑
え用かご側係合子39と連結される。これにより駆動用
かご側係合子38は連結箇所を結ぶ垂直方向線を中心と
して回動可能となる。そして補助リンク8aに設けたカ
ム面47により弾性体またはばね48による連結箇所よ
りもかご側ドア6aに近い箇所を押すことにより、反対
にかご側ドア6aよりも遠い箇所がドア開方向に移動す
る。これにより、本発明を非常に簡単な構成により実現
することができる。
【0057】図17は、本発明の第3の実施形態を示す
ものである。この実施形態は、本発明を図7に示す従来
技術に適用したものである。この実施形態では、補助リ
ンク8aに設けたカム面47によりベアリング46を押
し、リンク43を介して駆動用かご側係合子38をドア
開方向に移動させるものである。このように、解錠動作
を係合装置によっては行わず、他に駆動源(ソレノイド
など)を設ける場合、本発明は簡単な構成により実現す
ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成により、ドア閉動時における乗場側ドアの衝
突音を大きくすることなく、閉端におけるかご側ドアの
低速度走行時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエレベータ用ドア装
置の要部を示す正面図である。
【図2】従来のエレベータ用ドア装置のかご側の全体構
成を示す正面図である。
【図3】従来のエレベータ用ドア装置の要部の構成を示
す正面図である。
【図4】図3に示すエレベータ用ドア装置の要部の動作
状態を示す正面図である。
【図5】従来のエレベータ用ドア装置の乗場側ドアの構
成を示す正面図である。
【図6】従来のエレベータ用ドア装置の要部の他の構成
を示す正面図である。
【図7】従来のエレベータ用ドア装置の要部のさらに他
の構成を示す正面図である。
【図8】従来のエレベータ用ドア装置の要部のさらに他
の構成を示す正面図である。
【図9】従来のエレベータ用ドア装置の要部のさらに他
の構成を示す正面図である。
【図10】従来のエレベータ用ドア装置の係合装置の各
部品の配置状態を示す説明図である。
【図11】図2ないし図5に示した従来のエレベータ用
ドア装置の各部の動作状態を示す説明図である。
【図12】従来のエレベータ用ドア装置の各ドアの走行
速度パターンを示す特性図である。
【図13】図8に示した従来のエレベータ用ドア装置の
各部の動作状態を示す説明図である。
【図14】図1に示した本発明の一実施形態に係るエレ
ベータ用ドア装置で使用する補助リンクの詳細構成を示
す正面図である。
【図15】図1に示した本発明の一実施形態に係るエレ
ベータ用ドア装置の各部の動作状態を示す説明図であ
る。
【図16】本発明の他の実施形態に係るエレベータ用ド
ア装置の要部を示す斜視図である。
【図17】本発明のさらに他の実施形態に係るエレベー
タ用ドア装置の要部を示す正面図である。
【符号の説明】
1a,1b かご側係合手段 6a,6b かご側ドア 7a,7b 支点 8a,8b 補助リンク 9a,9b 支点 10a,10b 主リンク 11a,11b 支点 23 モータ 24 乗場側ドア 30 乗場側可動係合子 31 乗場側固定係合子 38 駆動用かご側係合子 39 抑え用かご側係合子 42 支点 43 リンク 45 支点 46 ベアリング 47 カム面 48 弾性体またはばね 53,54 支点 55,56 リンク
フロントページの続き (72)発明者 坂井 満 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式 会社 日立製作所 水戸工場内 (56)参考文献 特開 昭49−110060(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 13/12 B66B 13/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータの乗りかごに水平方向に移動
    可能に設置されたかご側ドアと、乗場側に水平方向に移
    動可能に設置された乗場側ドアと、かご側ドアより乗場
    方向に突出するように設置されたかご側係合手段と、乗
    場側ドアより乗りかご方向に突出するように設置されか
    つかご側係合手段と係合する乗場側係合手段と、リンク
    機構を介してかご側ドアおよびかご側係合手段を駆動す
    る駆動装置とを備えたエレベータ用ドア装置において、 前記リンク機構を、ドア開動作時、乗場側ドアが走行を
    開始するまでにかご側ドアが先行する変位量が、ドア開
    動作前のかご側係合手段と乗場側係合手段の間の距離よ
    りも小となるように、また、ドア閉動作時、乗場側ドア
    が閉端に達したときにかご側ドアが開いている残変位量
    が、ドア閉動作後のかご側係合手段と乗場側係合手段の
    間の距離よりも小となるように、構成し、さらに、ドア
    開動作時、走行を開始するときの乗場側ドアの初期速度
    が、そのときのかご側ドアの速度とほぼ等しくなるよう
    に、また、ドア閉動作時に、閉端に達するときの乗場側
    ドアの速度が、そのときのかご側ドアの速度とほぼ等し
    くなるように、乗場側ドアの速度を調整する速度調整手
    段を設け、かつ、前記かご側係合手段は、駆動用かご側
    係合子と抑え用かご側係合子からなり、ドア開動作時に
    は、まずかご側ドアが先行して走行を開始するととも
    に、抑え用かご側係合子はかご側ドアに対して相対移動
    せず、駆動用かご側係合子が前記リンク機構により押圧
    されてかご側ドアに対してドア開方向に相対移動し、駆
    動用かご側係合子と抑え用かご側係合子で乗場側係合手
    段を挟持するように、また、ドア閉動作時には、乗場側
    係合手段を挟持している駆動用かご側係合子および抑え
    用かご側係合子のうち、駆動用かご側係合子がドア閉端
    近傍において前記リンク機構による押圧力を解除されて
    かご側ドアに対してドア閉方向に相対移動し、前記挟持
    状態を解放するように構成したことを特徴とするエレベ
    ータ用ドア装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記速度調整手段
    を、ドア開動作時における乗場側ドアの走行開始時に、
    駆動用かご側係合子のかご側ドアに対するドア開方向の
    相対移動がほぼ停止状態になるように、また、ドア閉動
    作時における乗場側ドアの閉端停止時に、駆動用かご側
    係合子のかご側ドアに対するドア閉方向 の相対移動がほ
    ぼ停止状態になるように、構成したことを特徴とするエ
    レベータ用ドア装置。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2のいずれか1つ
    の項において、前記速度調整手段は、前記リンク機構に
    設けられたカムからなり、駆動用かご側係合子と係合し
    てこれを駆動し、かご側ドアに対してドア開方向に相対
    移動するように構成したことを特徴とするエレベータ用
    ドア装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記カムは、ドア開
    動作時に、まず駆動用かご側係合子をかご側ドアに対し
    てドア開方向に相対移動させる第1の部分と、第1の部
    分に続いて形成され、乗場側ドアの走行開始時に前記相
    対移動をほぼ停止状態にする第2の部分とを有すること
    を特徴とするエレベータ用ドア装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記カムは、前記第
    2の部分に続いて形成され、ドア開動作時に、前記ほぼ
    停止状態の後に再び駆動用かご側係合子をかご側ドアに
    対してドア開方向に相対移動させる第3の部分と、第3
    の部分に続いて形成され、駆動用かご側係合子と抑え用
    かご側係合子による乗場側係合手段の挟持時に前記相対
    移動をほぼ停止状態にする第4の部分とを有することを
    特徴とするエレベータ用ドア装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれか1つ
    の項において、前記リンク機構は、一端が乗りかごに回
    動自由に接続された第1のリンクと、一端が第1のリン
    クの他端に回動自由に接続され、中間部がかご側ドアに
    回動自由に接続され、他端に前記カムが形成された第2
    のリンクとを有し、かつ第1のリンクと第2のリンクの
    なす角度が0°〜10°であることを特徴とするエレベ
    ータ用ドア装置。
JP07899496A 1996-04-01 1996-04-01 エレベータ用ドア装置 Expired - Fee Related JP3430190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07899496A JP3430190B2 (ja) 1996-04-01 1996-04-01 エレベータ用ドア装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07899496A JP3430190B2 (ja) 1996-04-01 1996-04-01 エレベータ用ドア装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09272681A JPH09272681A (ja) 1997-10-21
JP3430190B2 true JP3430190B2 (ja) 2003-07-28

Family

ID=13677459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07899496A Expired - Fee Related JP3430190B2 (ja) 1996-04-01 1996-04-01 エレベータ用ドア装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3430190B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012127607A1 (ja) * 2011-03-22 2012-09-27 三菱電機株式会社 エレベータのドア制御装置
WO2015008386A1 (ja) * 2013-07-19 2015-01-22 三菱電機株式会社 エレベータのかごドアロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09272681A (ja) 1997-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7069300B2 (ja) かごドアロック付きのエレベータのドアマシン装置
JP4644125B2 (ja) 伸縮式敷居を有するエレベーターアセンブリー
WO2008057116A1 (en) Elevator braking device
JP4021647B2 (ja) エレベータドア開閉装置
JP7027533B2 (ja) エレベータのドアマシン装置
JP2800674B2 (ja) エレベータのドア装置及びその調整方法
JPH07285764A (ja) エレベーターの連動装置
JP3430190B2 (ja) エレベータ用ドア装置
KR100286356B1 (ko) 엘리베이터 도어의 계합장치
CN112638813B (zh) 电梯的轿厢门装置
CN113233295B (zh) 轿门开闭控制机构、厅门开闭控制机构及门系统
KR100420041B1 (ko) 엘리베이터의 도어 잠금장치
JP2007176630A (ja) エレベータドア装置及びエレベータ
JP2004026405A (ja) エレベータ扉の開閉装置
JP2003312968A (ja) かご側ドアーの施錠装置
JPH0114624Y2 (ja)
JP7465460B1 (ja) エレベータのドア用係合装置
JPH0680364A (ja) エレベータ
JPH05155570A (ja) エレベータドアの錠装置
KR200376236Y1 (ko) 록킹장치를 갖춘 엘리베이터 도어
CN211776615U (zh) 电梯的轿厢门开关装置及电梯
JP2507651Y2 (ja) 斜行エレベ―タのドア係合装置
JP4876763B2 (ja) エレベータの戸係合装置
JP2003165681A (ja) エレベータの空調装置
JP6862605B2 (ja) エレベータードアの係合装置およびエレベータードア装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080516

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees