JPH07285764A - エレベーターの連動装置 - Google Patents
エレベーターの連動装置Info
- Publication number
- JPH07285764A JPH07285764A JP7082324A JP8232495A JPH07285764A JP H07285764 A JPH07285764 A JP H07285764A JP 7082324 A JP7082324 A JP 7082324A JP 8232495 A JP8232495 A JP 8232495A JP H07285764 A JPH07285764 A JP H07285764A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- vane
- elevator
- bumper
- car
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B13/00—Doors, gates, or other apparatus controlling access to, or exit from, cages or lift well landings
- B66B13/02—Door or gate operation
- B66B13/12—Arrangements for effecting simultaneous opening or closing of cage and landing doors
Landscapes
- Elevator Door Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エレベーターのかご扉13と昇降路扉48と
の開閉動作を完全に一致させるように両者を堅固に連動
させるとともに、扉の作動時の騒音や回転揺動を軽減す
る。 【構成】 かご扉13には、一対のベーン33、34が
リンク22、23とともに配置され、平行四辺形を構成
している。昇降路扉48上部には、4個のローラ40〜
43が配置される。ソレノイドアクチュエーター14が
一方のベーン33を押し上げた位置では、平行四辺形が
縮小しており、2つの扉13、48が非連動状態とな
る。アクチュエーター14がベーン33を下げると、ス
プリング力によってベーン33、34が左右に広がり、
ローラ40〜43に圧接して、昇降路扉48をかご扉1
3に連動させる。この連動装置は、かご扉13がリニア
モーター11、12によって開閉力を受ける扉上部に配
設されている。
の開閉動作を完全に一致させるように両者を堅固に連動
させるとともに、扉の作動時の騒音や回転揺動を軽減す
る。 【構成】 かご扉13には、一対のベーン33、34が
リンク22、23とともに配置され、平行四辺形を構成
している。昇降路扉48上部には、4個のローラ40〜
43が配置される。ソレノイドアクチュエーター14が
一方のベーン33を押し上げた位置では、平行四辺形が
縮小しており、2つの扉13、48が非連動状態とな
る。アクチュエーター14がベーン33を下げると、ス
プリング力によってベーン33、34が左右に広がり、
ローラ40〜43に圧接して、昇降路扉48をかご扉1
3に連動させる。この連動装置は、かご扉13がリニア
モーター11、12によって開閉力を受ける扉上部に配
設されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターのかご扉
と昇降路扉とを、かご扉の動きに伴って両者が一体に開
閉動作するように、回転方向に堅固に連結し、振動と回
転揺動を軽減するようにした扉の連動装置に関するもの
である。
と昇降路扉とを、かご扉の動きに伴って両者が一体に開
閉動作するように、回転方向に堅固に連結し、振動と回
転揺動を軽減するようにした扉の連動装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】周知のように、エレベーターシステム
は、エレベーターのかごとそれぞれの階の乗り場との間
で乗り降りできるように扉を有している。扉を小型にす
れば、その移動距離が短くなり、慣性も小さくなるの
で、多くのエレベーターでは、2つの扉を設けてある。
そして、両者を中間位置で突き合わせて、各扉の移動距
離を短くするか、あるいは、2枚の扉を同一方向へ開く
ようにした構成となっている。また、1枚の扉のみを備
えた形式のエレベータもある。本願発明においては、扉
が1枚であるか複数であるかについては差異がなく、従
って、本願明細書において、「扉」という場合には、単
数のものも複数のものも含む。
は、エレベーターのかごとそれぞれの階の乗り場との間
で乗り降りできるように扉を有している。扉を小型にす
れば、その移動距離が短くなり、慣性も小さくなるの
で、多くのエレベーターでは、2つの扉を設けてある。
そして、両者を中間位置で突き合わせて、各扉の移動距
離を短くするか、あるいは、2枚の扉を同一方向へ開く
ようにした構成となっている。また、1枚の扉のみを備
えた形式のエレベータもある。本願発明においては、扉
が1枚であるか複数であるかについては差異がなく、従
って、本願明細書において、「扉」という場合には、単
数のものも複数のものも含む。
【0003】近時のエレベーターシステムは、エレベー
ターのかごに設けた扉と、エレベーターの昇降路におけ
る各乗り場に設けた扉と、を有している。乗り場に配置
される昇降路扉は、建築物の構造体に直接設けられてい
る。そして、昇降路扉は、エレベーターが乗り場にない
ときには、乗客あるいは荷物が昇降路内に落ちることの
ないように、必ず閉じられている。各階の昇降路扉にそ
れぞれ駆動装置を設ける代わりに、昇降路扉をかご扉と
連結させ、かご扉が開くと昇降路扉が一体に開くように
構成することが一般的である。これによって、かご内の
乗客を構造物に対し保護し、かつ乗り場にいる乗客を昇
降路に対し保護している。
ターのかごに設けた扉と、エレベーターの昇降路におけ
る各乗り場に設けた扉と、を有している。乗り場に配置
される昇降路扉は、建築物の構造体に直接設けられてい
る。そして、昇降路扉は、エレベーターが乗り場にない
ときには、乗客あるいは荷物が昇降路内に落ちることの
ないように、必ず閉じられている。各階の昇降路扉にそ
れぞれ駆動装置を設ける代わりに、昇降路扉をかご扉と
連結させ、かご扉が開くと昇降路扉が一体に開くように
構成することが一般的である。これによって、かご内の
乗客を構造物に対し保護し、かつ乗り場にいる乗客を昇
降路に対し保護している。
【0004】それぞれの扉を連動させる方法には、種々
の要素を考慮しなければならない。一般に、各扉は、か
ごが乗り場に到達する直前(例えば10〜15cm前)
に開き始める。そのため、エレベーターが乗り場に接近
するに伴って、エレベーターのかご扉と昇降路扉の間
に、上下方向の相対的な動きが生じる。同様の制約は、
扉が開いた後、かごが水平になろうとする際にも存在
し、かご扉と昇降路扉との間で相対的な上下運動が要求
される。
の要素を考慮しなければならない。一般に、各扉は、か
ごが乗り場に到達する直前(例えば10〜15cm前)
に開き始める。そのため、エレベーターが乗り場に接近
するに伴って、エレベーターのかご扉と昇降路扉の間
に、上下方向の相対的な動きが生じる。同様の制約は、
扉が開いた後、かごが水平になろうとする際にも存在
し、かご扉と昇降路扉との間で相対的な上下運動が要求
される。
【0005】昇降路扉は、エレベーターのかご扉によっ
て容易に押し開くことができるが、これを閉じるために
は、かご扉によって閉方向へ引く(あるいは押す)よう
にするか、あるいは、何らかのバイアス(biasing)つ
まり付勢手段により閉方向へ付勢しておく必要がある。
この閉方向へのバイアスは、例えば、スプリング、重
り、あるいはスパイレーター(spirator)によって構成
される。
て容易に押し開くことができるが、これを閉じるために
は、かご扉によって閉方向へ引く(あるいは押す)よう
にするか、あるいは、何らかのバイアス(biasing)つ
まり付勢手段により閉方向へ付勢しておく必要がある。
この閉方向へのバイアスは、例えば、スプリング、重
り、あるいはスパイレーター(spirator)によって構成
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな閉方向へのバイアス力は、エレベーター扉を開ける
ときには、かご扉による開方向の力に打ち負かされるも
のでなければならない。同様に、開作動の間にバイアス
力が不安定となると、かご扉の開作動システムの制御ア
ルゴリズムを不安定化させてしまう。従って、安全規則
により自動ドアクロージャとして要求される十分に分離
したバイアス力のみを与え、かご扉によって昇降路扉を
開作動および閉作動させるようにすることが望ましい。
うな閉方向へのバイアス力は、エレベーター扉を開ける
ときには、かご扉による開方向の力に打ち負かされるも
のでなければならない。同様に、開作動の間にバイアス
力が不安定となると、かご扉の開作動システムの制御ア
ルゴリズムを不安定化させてしまう。従って、安全規則
により自動ドアクロージャとして要求される十分に分離
したバイアス力のみを与え、かご扉によって昇降路扉を
開作動および閉作動させるようにすることが望ましい。
【0007】代表的な連動装置は、かご扉に設けた固定
ベーンを用いており、昇降路扉側の回転可能な歯止め
(パウル)に該固定ベーンを係合させるようになってい
る。パウルは、ローラを有しており、ベーンが係合して
いる状態で、該ベーンが上下に移動可能となっている。
一般的に、2つの扉の間には、多少のロストモーション
つまりむだな動き(lost motion)が存在する。すなわ
ち、かご扉は、パウルに係合する前に、開き始める必要
があり、かつ昇降路扉を解錠し、パウルを介して昇降路
扉を開方向へ押し始めなければならない。閉じるとき
は、かご扉の動きが止まる前(かご扉が完全に閉じる
前)に、昇降路扉が完全にロックされた状態にならなけ
ればならない。いくつかの形式においては、動作の前に
ローラがベーンに接触しており、また他の形式において
は、動作の前に、ローラと接触するよう、ベーンが拡が
っている。しかしながら、この種の装置は、摩耗しやす
く、かつ精密な調整が必要であるため、エレベータシス
テムの寿命の中で、頻繁に部品交換をしたり、調整をし
たりする必要がある。
ベーンを用いており、昇降路扉側の回転可能な歯止め
(パウル)に該固定ベーンを係合させるようになってい
る。パウルは、ローラを有しており、ベーンが係合して
いる状態で、該ベーンが上下に移動可能となっている。
一般的に、2つの扉の間には、多少のロストモーション
つまりむだな動き(lost motion)が存在する。すなわ
ち、かご扉は、パウルに係合する前に、開き始める必要
があり、かつ昇降路扉を解錠し、パウルを介して昇降路
扉を開方向へ押し始めなければならない。閉じるとき
は、かご扉の動きが止まる前(かご扉が完全に閉じる
前)に、昇降路扉が完全にロックされた状態にならなけ
ればならない。いくつかの形式においては、動作の前に
ローラがベーンに接触しており、また他の形式において
は、動作の前に、ローラと接触するよう、ベーンが拡が
っている。しかしながら、この種の装置は、摩耗しやす
く、かつ精密な調整が必要であるため、エレベータシス
テムの寿命の中で、頻繁に部品交換をしたり、調整をし
たりする必要がある。
【0008】かご扉と昇降路扉との間のむだな動きによ
って、あるいは、てこやリンクの機構の変化によって、
かご扉を動かすために必要となる力が変化すると、かご
扉の開作動機構に駆動力を与える電子制御システムが、
結果的に、不安定化する。これは、ひいては、振動や他
の機械的な動揺の原因となり、摩耗や騒音を一層増大さ
せてしまう。実際には、閉ループの速度制御システムを
備えた扉制御機構に対しては、扉の動作の全域に亙っ
て、水平方向の堅固な連結が求められる。ロストモーシ
ョンを具備する形で扉を連結する場合、つまり、2つの
扉が、かご扉の動作の中の多少の範囲(1〜3cmの
間)で非連動状態となる場合には、昇降路扉が完全に閉
じるように、その閉作動を重りによるクロージャ(又は
他の付勢手段)に依存しなければならない。そして、高
層ビルにおいては、特にロビーにおいて、昇降路内の空
気の圧力(偏流、あるいは煙突効果と呼ばれる)によっ
て、扉の閉まりが不安定となりやすい。
って、あるいは、てこやリンクの機構の変化によって、
かご扉を動かすために必要となる力が変化すると、かご
扉の開作動機構に駆動力を与える電子制御システムが、
結果的に、不安定化する。これは、ひいては、振動や他
の機械的な動揺の原因となり、摩耗や騒音を一層増大さ
せてしまう。実際には、閉ループの速度制御システムを
備えた扉制御機構に対しては、扉の動作の全域に亙っ
て、水平方向の堅固な連結が求められる。ロストモーシ
ョンを具備する形で扉を連結する場合、つまり、2つの
扉が、かご扉の動作の中の多少の範囲(1〜3cmの
間)で非連動状態となる場合には、昇降路扉が完全に閉
じるように、その閉作動を重りによるクロージャ(又は
他の付勢手段)に依存しなければならない。そして、高
層ビルにおいては、特にロビーにおいて、昇降路内の空
気の圧力(偏流、あるいは煙突効果と呼ばれる)によっ
て、扉の閉まりが不安定となりやすい。
【0009】他の必要な特長は、昇降路扉とかご扉との
縁を同一の高さにし、完全に一致した形で開くようにす
ることである。
縁を同一の高さにし、完全に一致した形で開くようにす
ることである。
【0010】勿論、連動機構、特に昇降路扉側の連動機
構は、かご扉側の連動装置に対応する部分を含めて、他
の装置に対し十分なクリアランスを有する必要があり、
昇降路扉側の装置と接触する危険性なしに、エレベータ
が乗り場を通過できなければならない。
構は、かご扉側の連動装置に対応する部分を含めて、他
の装置に対し十分なクリアランスを有する必要があり、
昇降路扉側の装置と接触する危険性なしに、エレベータ
が乗り場を通過できなければならない。
【0011】また、かご扉についての他の困難性は、か
ご扉に電子装置を搭載するために、電気的な配線が必要
になるとともに、この配線が短時間に繰り返し曲げられ
るので、その保守が追加的に必要となる。
ご扉に電子装置を搭載するために、電気的な配線が必要
になるとともに、この配線が短時間に繰り返し曲げられ
るので、その保守が追加的に必要となる。
【0012】扉の操作装置としては、かご扉を駆動する
ために、回転モーター、歯車装置、チェーン、てこを利
用したものが知られている。このかご扉に対し開閉力を
作用させる位置は、通常は、騒音や摩耗の原因となる扉
の揺動を引き起こさないように、重心付近が選択されて
いる。その結果、連動装置は、通常は、扉の重心位置も
しくは重心の近傍位置に配置されている。このような一
般的な扉の構成は、米国特許第5,005,673号に
示されており、これは、かご扉に2つのベーンを備えて
いる。上記ベーンは、固定カムに対抗しつつ、かご扉の
動作に伴って、昇降路扉の2つのローラの間で、くさび
状に別れて行く。この特許の連動装置によれば、横方向
の剛性つまり扉の開方向および閉方向への堅固な連動が
得られる。
ために、回転モーター、歯車装置、チェーン、てこを利
用したものが知られている。このかご扉に対し開閉力を
作用させる位置は、通常は、騒音や摩耗の原因となる扉
の揺動を引き起こさないように、重心付近が選択されて
いる。その結果、連動装置は、通常は、扉の重心位置も
しくは重心の近傍位置に配置されている。このような一
般的な扉の構成は、米国特許第5,005,673号に
示されており、これは、かご扉に2つのベーンを備えて
いる。上記ベーンは、固定カムに対抗しつつ、かご扉の
動作に伴って、昇降路扉の2つのローラの間で、くさび
状に別れて行く。この特許の連動装置によれば、横方向
の剛性つまり扉の開方向および閉方向への堅固な連動が
得られる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、かご扉
との間で回転方向に高い剛性を発揮し得る、かご扉と昇
降路扉との連動装置を提供することにあり、これによ
り、扉の動きの全域に亙って、揺動を抑制し、かつ回転
方向の不安定を回避しようとするものである。
との間で回転方向に高い剛性を発揮し得る、かご扉と昇
降路扉との連動装置を提供することにあり、これによ
り、扉の動きの全域に亙って、揺動を抑制し、かつ回転
方向の不安定を回避しようとするものである。
【0014】本発明は、扉連動装置が扉の重心近傍に位
置すると、誘導リニアモータが扉の上部で作動するエレ
ベーターの扉駆動装置においては、回転方向の不安定化
を招くということについて説明している。本発明は、昇
降路扉をかご扉でもって駆動するようにした連動装置
は、かご扉に開閉力を与える点にできるだけ近づけるべ
きだという知見に基づくものであり、これによって扉の
揺動および回転方向の不安定化を抑制できる。また本発
明は、かご扉の上部で開閉力を付与してエレベーターの
扉を動作させる場合に、従来よりも回転方向の剛性が高
い連動装置が必要であるという知見に基づくものであ
る。
置すると、誘導リニアモータが扉の上部で作動するエレ
ベーターの扉駆動装置においては、回転方向の不安定化
を招くということについて説明している。本発明は、昇
降路扉をかご扉でもって駆動するようにした連動装置
は、かご扉に開閉力を与える点にできるだけ近づけるべ
きだという知見に基づくものであり、これによって扉の
揺動および回転方向の不安定化を抑制できる。また本発
明は、かご扉の上部で開閉力を付与してエレベーターの
扉を動作させる場合に、従来よりも回転方向の剛性が高
い連動装置が必要であるという知見に基づくものであ
る。
【0015】本発明によれば、かご扉がその上部に加え
られる力によって開閉されるとともに、昇降路扉がかご
扉の動作に伴って一体に動くようになっており、かご扉
における揺動あるいは他の回転方向の不安定さが、回転
方向に堅固な連結を行う扉連動装置によって、緩和され
る。この連動装置は、ローラ等からなる少なくとも4個
のバンパーを有しており、力の伝達を行うために、扉の
一方に、このバンパーが配設され、かつ扉の他方に、ベ
ーンが配設されている。
られる力によって開閉されるとともに、昇降路扉がかご
扉の動作に伴って一体に動くようになっており、かご扉
における揺動あるいは他の回転方向の不安定さが、回転
方向に堅固な連結を行う扉連動装置によって、緩和され
る。この連動装置は、ローラ等からなる少なくとも4個
のバンパーを有しており、力の伝達を行うために、扉の
一方に、このバンパーが配設され、かつ扉の他方に、ベ
ーンが配設されている。
【0016】本発明の第2の観点によれば、かご扉がそ
の上部に加えられる力によって開閉されるとともに、昇
降路扉がかご扉の動作に伴って一体に動くようになって
おり、かご扉における揺動あるいは他の回転方向の不安
定さが、連動装置を、かご扉に開閉力が加えられる箇所
にできるだけ接近させることによって、緩和される。さ
らに、本発明によれば、かご扉の動作に応答して両者が
一体に作動するように、連動装置を介して、かご扉と昇
降路扉との間で力が伝達されるが、この連動装置が、回
転方向の剛性を有し、かつかご扉に開閉力を付与する箇
所に近接しているので、扉の揺動および回転方向の不安
定さが抑制され、かつ非常に円滑な扉の動作が得られ、
扉の駆動制御システムにフィードバックされる不安定さ
がごく僅かなものとなる。
の上部に加えられる力によって開閉されるとともに、昇
降路扉がかご扉の動作に伴って一体に動くようになって
おり、かご扉における揺動あるいは他の回転方向の不安
定さが、連動装置を、かご扉に開閉力が加えられる箇所
にできるだけ接近させることによって、緩和される。さ
らに、本発明によれば、かご扉の動作に応答して両者が
一体に作動するように、連動装置を介して、かご扉と昇
降路扉との間で力が伝達されるが、この連動装置が、回
転方向の剛性を有し、かつかご扉に開閉力を付与する箇
所に近接しているので、扉の揺動および回転方向の不安
定さが抑制され、かつ非常に円滑な扉の動作が得られ、
扉の駆動制御システムにフィードバックされる不安定さ
がごく僅かなものとなる。
【0017】なお、誘導リニアモーターを用いた扉の作
動装置について説明しているが、本発明の特徴を生かし
つつ、他の形式の扉駆動装置に本発明を適用することが
できる。
動装置について説明しているが、本発明の特徴を生かし
つつ、他の形式の扉駆動装置に本発明を適用することが
できる。
【0018】本発明の一実施例によれば、かご扉の上部
中央に一対のベーンが配設されているとともに、かごが
停止する乗り場にある昇降路扉の上部中央から昇降路内
に、外側に延びたバンパーが配設されており、前記ベー
ンが前記バンパーの間で押し広げられるようになってい
る。これにより、両扉が互いに連結される。
中央に一対のベーンが配設されているとともに、かごが
停止する乗り場にある昇降路扉の上部中央から昇降路内
に、外側に延びたバンパーが配設されており、前記ベー
ンが前記バンパーの間で押し広げられるようになってい
る。これにより、両扉が互いに連結される。
【0019】バンパーは、低摩擦の摺動表面を有する
か、あるいはローラとなっており、したがって、ベーン
は、このバンパーに沿って上下に容易にスライドでき
る。これにより、先行した扉の開作動(エレベーターが
乗り場に到達する直前に扉の開作動が開始すること)が
許容され、また、扉が完全に開いた後に、エレベーター
の水平化が許容される。
か、あるいはローラとなっており、したがって、ベーン
は、このバンパーに沿って上下に容易にスライドでき
る。これにより、先行した扉の開作動(エレベーターが
乗り場に到達する直前に扉の開作動が開始すること)が
許容され、また、扉が完全に開いた後に、エレベーター
の水平化が許容される。
【0020】
【作用】ベーンがバンパーに係合することにより、かご
扉と昇降路扉とが連動する。ベーンおよびバンパーが、
かご扉に対し開閉力が付与される部分に近接しているの
で、回転方向の揺動が抑制される。
扉と昇降路扉とが連動する。ベーンおよびバンパーが、
かご扉に対し開閉力が付与される部分に近接しているの
で、回転方向の揺動が抑制される。
【0021】また複数個のバンパーがそれぞれベーンに
離れた位置で係合することにより、回転方向の剛性が高
くなる。
離れた位置で係合することにより、回転方向の剛性が高
くなる。
【0022】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【0023】図1に示されるように、エレベーターのか
ご10は、セカンダリ部12を動作させるように、該か
ご10の上部に配置された誘導リニアモータ11を有し
ており、このリニアモータ11が、かご扉13を、要求
に応じ、適宜な方法で開作動および閉作動させるように
なっている。かご扉13は、図1に示されるような完全
に閉じた位置から、誘導リニアモータ11、12によっ
て、図の左方に向かって駆動され、開いた状態となる。
リニアモータのプライマリ部11には、ソレノイドアク
チュエータ14が取付けられており、スプリング17に
よって通常は図1の上方へ付勢されているキャップ16
が、該アクチュエータ14のアーマチェア15に固定さ
れている。そして、キャップ16が、図1に示す位置に
あるとき、該キャップ16は、アングル21の棚部20
に接触している。アングル21は、1対のリンク22、
23の一端に、それぞれピボット24、25によって取
り付けられている。各リンク22、23の他端は、ピボ
ット26、27によって、もう一つのアングル28に連
結されている。これによって、平行四辺形が構成され
る。この実施例においては、図2、3に示すように、ア
ングル21およびアングル28は、ほぼ等しい脚部を有
するように屈曲している。
ご10は、セカンダリ部12を動作させるように、該か
ご10の上部に配置された誘導リニアモータ11を有し
ており、このリニアモータ11が、かご扉13を、要求
に応じ、適宜な方法で開作動および閉作動させるように
なっている。かご扉13は、図1に示されるような完全
に閉じた位置から、誘導リニアモータ11、12によっ
て、図の左方に向かって駆動され、開いた状態となる。
リニアモータのプライマリ部11には、ソレノイドアク
チュエータ14が取付けられており、スプリング17に
よって通常は図1の上方へ付勢されているキャップ16
が、該アクチュエータ14のアーマチェア15に固定さ
れている。そして、キャップ16が、図1に示す位置に
あるとき、該キャップ16は、アングル21の棚部20
に接触している。アングル21は、1対のリンク22、
23の一端に、それぞれピボット24、25によって取
り付けられている。各リンク22、23の他端は、ピボ
ット26、27によって、もう一つのアングル28に連
結されている。これによって、平行四辺形が構成され
る。この実施例においては、図2、3に示すように、ア
ングル21およびアングル28は、ほぼ等しい脚部を有
するように屈曲している。
【0024】ソレノイドアクチュエーター14は、ブラ
ケット18に取り付けられており、リニアモータプライ
マリ部11のフロントエッジより前方に支持される。同
様に、棚部20はアングル21の前方へ拡がっている。
棚部20は、傾斜部19を形成するように曲がってい
る。図1にエッジ状に示されているアングル21、28
の脚部は、略垂直方向に沿った互いに平行なベーン3
3、34を備えている。各々のリンク22、23は、そ
れぞれピボット35、36によってエレベーターのかご
扉13に取り付けられている。
ケット18に取り付けられており、リニアモータプライ
マリ部11のフロントエッジより前方に支持される。同
様に、棚部20はアングル21の前方へ拡がっている。
棚部20は、傾斜部19を形成するように曲がってい
る。図1にエッジ状に示されているアングル21、28
の脚部は、略垂直方向に沿った互いに平行なベーン3
3、34を備えている。各々のリンク22、23は、そ
れぞれピボット35、36によってエレベーターのかご
扉13に取り付けられている。
【0025】図4に示すように、ソレノイドアクチュエ
ーター14が下向きに動作すると、リンク22、23
は、ピボット35、36を中心に回転し、図4の位置と
なるように、一方のベーン33を下げるとともに、他方
のベーン34を持ち上げる。これにより、図3に示すよ
うに、べーン33、34が、例えばローラ40〜43か
らなる複数のバンパーの間に、内側から一種のくさびと
して押し付けられる。上記ローラ40〜43は、それぞ
れ軸44〜47によってエレベーターの昇降路扉48に
取り付けられている。必要に応じて、一方のベーン33
が下がり他方のベーン34が上がって、2つのベーン3
3、34が互いに最も離れた距離となる位置(図4参
照)にちょうど達するまで、リンク22、23が回転し
うるように、ソレノイドアクチュエーター14の動きを
設定することができる。これは、図4に示されるよう
に、アングル21、28のかご扉側(図4では裏側)に
連結されたスプリング49の張力によって実現される。
図4に示すリンク22、23の位置では、かご扉の開作
動に伴う振動や他の機械的な衝撃があっても、図1、図
2に示すような非連結位置に2本の腕が戻る可能性はな
い。扉の開閉に必要な力は、リンク22、23を介し
て、水平方向に伝達され、その結果、平行四辺形の形を
閉じるように作用することはない。
ーター14が下向きに動作すると、リンク22、23
は、ピボット35、36を中心に回転し、図4の位置と
なるように、一方のベーン33を下げるとともに、他方
のベーン34を持ち上げる。これにより、図3に示すよ
うに、べーン33、34が、例えばローラ40〜43か
らなる複数のバンパーの間に、内側から一種のくさびと
して押し付けられる。上記ローラ40〜43は、それぞ
れ軸44〜47によってエレベーターの昇降路扉48に
取り付けられている。必要に応じて、一方のベーン33
が下がり他方のベーン34が上がって、2つのベーン3
3、34が互いに最も離れた距離となる位置(図4参
照)にちょうど達するまで、リンク22、23が回転し
うるように、ソレノイドアクチュエーター14の動きを
設定することができる。これは、図4に示されるよう
に、アングル21、28のかご扉側(図4では裏側)に
連結されたスプリング49の張力によって実現される。
図4に示すリンク22、23の位置では、かご扉の開作
動に伴う振動や他の機械的な衝撃があっても、図1、図
2に示すような非連結位置に2本の腕が戻る可能性はな
い。扉の開閉に必要な力は、リンク22、23を介し
て、水平方向に伝達され、その結果、平行四辺形の形を
閉じるように作用することはない。
【0026】かご扉13が図1〜図4の左方へ開いてい
く際に、棚部20はスライドしてキャップ16から容易
に離れていく。かご扉13の動きは、ベーン33、34
の位置に何ら影響を与えない。かご扉13が閉まるとき
に、棚部20がソレノイドアクチュエーター14の上を
容易に滑って戻ることができるように、棚部20が完全
に下がった位置(図4参照)において、ソレノイドアク
チュエーター14の励磁状態を保つようにしてもよい。
そして、ソレノイドアクチュエーター14が非励磁状態
となると、スプリング17が棚部20を上方へ持ち上
げ、かつアングル21を図1に示す位置に引き上げる。
これにより、図1、2に示すように、ベーン33、34
は、非連動の位置に復帰する。これにより、エレベータ
ーが昇降路内を上下動するときにローラ40〜43に接
触しないように、クリアランスが形成される。また、同
一昇降路における他の昇降路扉のローラに対しても同様
に非接触となる。ソレノイドアクチュエーター14は、
扉の動きに関係なくベーンを開くことができるものであ
ればよく、回転型あるいは他の構成のものが用いられ
る。ソレノイドアクチュエーター14、傾斜部19およ
び棚部20は、本発明の特徴の一つである。
く際に、棚部20はスライドしてキャップ16から容易
に離れていく。かご扉13の動きは、ベーン33、34
の位置に何ら影響を与えない。かご扉13が閉まるとき
に、棚部20がソレノイドアクチュエーター14の上を
容易に滑って戻ることができるように、棚部20が完全
に下がった位置(図4参照)において、ソレノイドアク
チュエーター14の励磁状態を保つようにしてもよい。
そして、ソレノイドアクチュエーター14が非励磁状態
となると、スプリング17が棚部20を上方へ持ち上
げ、かつアングル21を図1に示す位置に引き上げる。
これにより、図1、2に示すように、ベーン33、34
は、非連動の位置に復帰する。これにより、エレベータ
ーが昇降路内を上下動するときにローラ40〜43に接
触しないように、クリアランスが形成される。また、同
一昇降路における他の昇降路扉のローラに対しても同様
に非接触となる。ソレノイドアクチュエーター14は、
扉の動きに関係なくベーンを開くことができるものであ
ればよく、回転型あるいは他の構成のものが用いられ
る。ソレノイドアクチュエーター14、傾斜部19およ
び棚部20は、本発明の特徴の一つである。
【0027】本実施例においては、バンパーは、1対づ
つ配置された4つのローラ40〜43からなる。そし
て、連動時に、1対のローラ40、42は、それぞれ他
の対のローラ41、43に対し、略垂直方向上方に位置
する。これにより、回転方向の剛性とともに、水平方向
の剛性が最大限に得られる。そのため、リニアモーター
11、12の能力を高めることが容易となり、かご扉1
3および昇降路扉48を円滑にかつ静かに動作させるこ
とができる。勿論、ベーン33、34は、互いに完全に
平行である必要はなく、かつ完全に垂直である必要もな
い。つまり、上述したように、かご扉13と昇降路扉4
8との間の水平方向および回転方向の剛性を得るよう
に、ベーン33、34を適宜なバンパーの間に押し付け
ることができれば十分である。
つ配置された4つのローラ40〜43からなる。そし
て、連動時に、1対のローラ40、42は、それぞれ他
の対のローラ41、43に対し、略垂直方向上方に位置
する。これにより、回転方向の剛性とともに、水平方向
の剛性が最大限に得られる。そのため、リニアモーター
11、12の能力を高めることが容易となり、かご扉1
3および昇降路扉48を円滑にかつ静かに動作させるこ
とができる。勿論、ベーン33、34は、互いに完全に
平行である必要はなく、かつ完全に垂直である必要もな
い。つまり、上述したように、かご扉13と昇降路扉4
8との間の水平方向および回転方向の剛性を得るよう
に、ベーン33、34を適宜なバンパーの間に押し付け
ることができれば十分である。
【0028】バンパーとしては、好ましくは、それぞれ
軸44〜47上で回転するローラ40〜43が用いられ
る。これにより、扉が開作動している間、さらには、扉
が開いた後の公知のエレベーターの再水平作動に際し
て、かご扉13と昇降路扉48との間の相対的な上下運
動が許容される。しかしながら、このローラ40〜43
に代えて、自己潤滑性のある適宜なバンパー、例えばデ
ルリン、ナイロン等からなるバンパーを必要に応じて用
いることもできる。
軸44〜47上で回転するローラ40〜43が用いられ
る。これにより、扉が開作動している間、さらには、扉
が開いた後の公知のエレベーターの再水平作動に際し
て、かご扉13と昇降路扉48との間の相対的な上下運
動が許容される。しかしながら、このローラ40〜43
に代えて、自己潤滑性のある適宜なバンパー、例えばデ
ルリン、ナイロン等からなるバンパーを必要に応じて用
いることもできる。
【0029】またリンク22、23は、ベーン33、3
4の端部付近にあるものとして図示され、かつ説明され
ているが、これに限ることはなく、ベーン33、34に
沿って適当な間隔をもって配置したものが含まれる。ベ
ーンは、アングルの他の脚部のピボットによってリンク
に取り付けられている。
4の端部付近にあるものとして図示され、かつ説明され
ているが、これに限ることはなく、ベーン33、34に
沿って適当な間隔をもって配置したものが含まれる。ベ
ーンは、アングルの他の脚部のピボットによってリンク
に取り付けられている。
【0030】図5は、ローラ40〜43を図1とは反対
側から示している。図1は、エレベーターのかご扉13
へ向かって図示しており、図5は昇降路扉48へ向かっ
て図示している。図5において、軸46はスイッチロッ
クプレート53の上に配置されており、ベーン34が図
1、2に示す非連動位置から図3、4に示す連動位置に
移動すると、これに応じて、上記プレート53がピボッ
ト54を中心として回動するようになっている。上記ピ
ボット54は、昇降路扉48に連結されている。これに
より、上記スイッチロックプレート53は、図5に鎖線
で示される位置となる。スイッチロックプレート53
は、棚部56に形成された口部55を有している。上記
棚部56は、周知の方法で安全スイッチの接点59を電
気的に接触させる位置まで、外側へ延びている。このプ
レート53には、適当な方法、例えばリベット61によ
って小さな重り60が固定されている。重り60は、図
5に示す閉位置に昇降路扉48が動いたときに、口部5
5とラッチ62とのかみ合いを確実なものとしている。
側から示している。図1は、エレベーターのかご扉13
へ向かって図示しており、図5は昇降路扉48へ向かっ
て図示している。図5において、軸46はスイッチロッ
クプレート53の上に配置されており、ベーン34が図
1、2に示す非連動位置から図3、4に示す連動位置に
移動すると、これに応じて、上記プレート53がピボッ
ト54を中心として回動するようになっている。上記ピ
ボット54は、昇降路扉48に連結されている。これに
より、上記スイッチロックプレート53は、図5に鎖線
で示される位置となる。スイッチロックプレート53
は、棚部56に形成された口部55を有している。上記
棚部56は、周知の方法で安全スイッチの接点59を電
気的に接触させる位置まで、外側へ延びている。このプ
レート53には、適当な方法、例えばリベット61によ
って小さな重り60が固定されている。重り60は、図
5に示す閉位置に昇降路扉48が動いたときに、口部5
5とラッチ62とのかみ合いを確実なものとしている。
【0031】ソレノイドアクチュエーター14が作動す
ると、扉が開く直前に、スプリング49が図4のように
縮み、ベーン33、34を広げる。これにより、ローラ
42が図5に示すように右方に動き、重り60の重力に
抗して、プレート53がピボット54を中心として反時
計回り方向に回動する。これらのローラ42、プレート
53、口部55、ラッチ62、および安全スイッチ59
の作用は、すべて公知の技術である。しかしながら、従
来技術では、2つのローラ40、42のみを利用して、
エレベーターのかご扉と昇降路扉とが連動する。また従
来技術では、連動装置が、図6に示す重心(C.G)の
近傍あるいは、そのすぐ上に配設されている。図6に示
すように、本発明に係る連動装置66は、昇降路扉48
の上部、つまり重心の上側に配置されている。
ると、扉が開く直前に、スプリング49が図4のように
縮み、ベーン33、34を広げる。これにより、ローラ
42が図5に示すように右方に動き、重り60の重力に
抗して、プレート53がピボット54を中心として反時
計回り方向に回動する。これらのローラ42、プレート
53、口部55、ラッチ62、および安全スイッチ59
の作用は、すべて公知の技術である。しかしながら、従
来技術では、2つのローラ40、42のみを利用して、
エレベーターのかご扉と昇降路扉とが連動する。また従
来技術では、連動装置が、図6に示す重心(C.G)の
近傍あるいは、そのすぐ上に配設されている。図6に示
すように、本発明に係る連動装置66は、昇降路扉48
の上部、つまり重心の上側に配置されている。
【0032】連動装置66を昇降路扉48の上部に配置
し、リニアモーター11、12がかご扉13に力を与え
る点に、連動装置66をできるだけ近づけるとともに、
(横方向の剛性は一対のローラ40、42によって確保
できることに加えて)回転方向の剛性を高めるためにロ
ーラ41、43を付加することにより、扉の開閉時にお
ける扉の揺動を抑制でき、ひいては、騒音を低減でき、
かつリニアモーター11、12の駆動システムの不安定
化を防止できる。
し、リニアモーター11、12がかご扉13に力を与え
る点に、連動装置66をできるだけ近づけるとともに、
(横方向の剛性は一対のローラ40、42によって確保
できることに加えて)回転方向の剛性を高めるためにロ
ーラ41、43を付加することにより、扉の開閉時にお
ける扉の揺動を抑制でき、ひいては、騒音を低減でき、
かつリニアモーター11、12の駆動システムの不安定
化を防止できる。
【0033】スプリング49はよく知られた手段である
ので、図4のみに概略的に示してある。本発明において
は、必要であれば、ベーン33、34をそれぞれ図4の
ように広げるための他の手段を用いることもできる。ま
た、図1、図4に示されているように、ピボット24と
ピボット35との間の距離は、ピボット26とピボット
35との間の距離の半分となっている。これにより、か
ご扉13が動き始める前に、昇降路扉48のラッチ62
を確実に解除するように、ローラ42の動きを助けるこ
とができる。
ので、図4のみに概略的に示してある。本発明において
は、必要であれば、ベーン33、34をそれぞれ図4の
ように広げるための他の手段を用いることもできる。ま
た、図1、図4に示されているように、ピボット24と
ピボット35との間の距離は、ピボット26とピボット
35との間の距離の半分となっている。これにより、か
ご扉13が動き始める前に、昇降路扉48のラッチ62
を確実に解除するように、ローラ42の動きを助けるこ
とができる。
【0034】なお、本発明の好ましい具体的について図
示、説明したが、これによって本発明が限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱することなく、種々の変
形、省略、または追加をすることが可能である。
示、説明したが、これによって本発明が限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱することなく、種々の変
形、省略、または追加をすることが可能である。
【0035】
【効果】以上説明したように本発明によれば、簡単な構
成でエレベーターの扉の開閉動作を完全に一致させるこ
とができるとともに、扉の作動による振動や回転方向の
不安定さを抑制できる。
成でエレベーターの扉の開閉動作を完全に一致させるこ
とができるとともに、扉の作動による振動や回転方向の
不安定さを抑制できる。
【図1】本発明のエレベーターかご扉の扉連動装置を非
連動状態において示す図2の1−1線に沿った一部分の
正面図。
連動状態において示す図2の1−1線に沿った一部分の
正面図。
【図2】図1の2−2線に沿った上方から見た断面図で
あって、扉連動装置の非連動状態における部分的な断面
図。
あって、扉連動装置の非連動状態における部分的な断面
図。
【図3】扉連動装置の連動状態を示す図2と同様の上方
から見た断面図。
から見た断面図。
【図4】図1の連動装置を連動状態において示す部分的
な正面図。
な正面図。
【図5】図1のバンパーを背面から断面して示すととも
に、昇降路扉に配置した装置を正面から示す図。
に、昇降路扉に配置した装置を正面から示す図。
【図6】本発明による扉連動装置の配置を示した概略の
説明図。
説明図。
10…エレベーターのかご 13…かご扉 14…ソレノイドアクチュエーター 33…ベーン 34…ベーン 40〜43…ローラ(バンパー) 48…昇降路扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード イー.キューラック アメリカ合衆国,コネチカット,ブリスト ル,アルドボーン ドライブ 80 (72)発明者 トーマス ヒー アメリカ合衆国,コネチカット,ユニオン ヴィル,ウッドサイド ドライブ 54 (72)発明者 エドワード イー.アヒジャン アメリカ合衆国,コネチカット,ウエスト ハートフォード,メイプルウッド アヴ ェニュー 65 (72)発明者 ジェロウム エフ.ジャミネット アメリカ合衆国,コネチカット,サウス ウインザー,バーチ ロード 59 (72)発明者 リチャード イー.ペルッギ アメリカ合衆国,コネチカット,グラスト ンベリー,ハールバート ストリート 153 (72)発明者 デイヴィッド ダブリュー.バーレット アメリカ合衆国,コネチカット,イースト ハートランド,ペル ロード 29
Claims (12)
- 【請求項1】 エレベーターの乗り場における昇降路扉
とかご扉とを、互いに一体に作動するように連動させる
エレベーターの連動装置であって、 エレベーターのかごが乗り場の着床区間内にあるとき
に、前記かご扉と前記昇降路扉との間に位置する1対の
ベーンと、 前記かごが乗り場の着床区間内にあるときに、前記かご
扉と前記昇降路扉との間に位置し、かつ複数対の中の一
つがかご扉に配設され、かつ残りの対が昇降路扉に配設
された複数個のバンパーと、 前記かごが乗り場の着床区間内にあるときに、上記かご
扉に付与された駆動力によって昇降路扉を一体に開閉さ
せるために、前記バンパーと前記ベーンとが堅固に係合
するように両者を相対的に動かすとともに、前記バンパ
ーと前記ベーンとの間にクリアランスを保って非連動状
態とするように、前記バンパーと前記ベーンとを相対的
に動かす駆動手段と、を備え、 前記ベーンおよび前記バンパーが、かご扉に対し前記駆
動力が付与される部分に、近接して配設されていること
を特徴とするエレベーターの連動装置。 - 【請求項2】 前記ベーンおよび前記バンパーが、それ
ぞれ前記各扉の上部中央に配置されていることを特徴と
する請求項1に記載のエレベーターの連動装置。 - 【請求項3】 前記バンパーが、水平方向の軸を中心に
回転するローラからなることを特徴とする請求項1に記
載のエレベーターの連動装置。 - 【請求項4】 前記ベーンは前記かご扉に配設されてい
ることを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの連
動装置。 - 【請求項5】 前記ベーンが可動であり、前記駆動手段
によって前記ベーンが前記バンパーに係合するように動
かされることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ
ーの連動装置。 - 【請求項6】 前記バンパーは前記昇降路扉に配設され
ていることを特徴とする請求項1に記載のエレベーター
の連動装置。 - 【請求項7】 エレベーターの乗り場における昇降路扉
とかご扉とを、互いに一体に作動するように連動させる
エレベーターの連動装置であって、 エレベーターのかごが乗り場の着床区間内にあるとき
に、前記かご扉と前記昇降路扉との間に位置する1対の
ベーンと、 前記かごが乗り場の着床区間内にあるときに、前記かご
扉と前記昇降路扉との間に位置し、かつ複数対の中の一
つがかご扉に配設され、かつ残りの対が昇降路扉に配設
された複数個のバンパーと、 前記かごが乗り場の着床区間内にあるときに、上記かご
扉に付与された駆動力によって昇降路扉を一体に開閉さ
せるために、前記バンパーと前記ベーンとが堅固に係合
するように両者を相対的に動かすとともに、前記バンパ
ーと前記ベーンとの間にクリアランスを保って非連動状
態とするように、前記バンパーと前記ベーンとを相対的
に動かす駆動手段と、を備え、 前記複数個のバンパーが、前記ベーンが連動位置にある
ときに少なくとも2個のバンパーが各ベーンに係合する
ように配置された少なくとも4個のバンパーを含み、各
々のバンパーがそれぞれベーンに離れた位置で係合して
回転方向の剛性を得るように構成されていることを特徴
とするエレベーターの連動装置。 - 【請求項8】 前記バンパーが、水平方向の軸を中心に
回転するローラからなることを特徴とする請求項7に記
載のエレベーターの連動装置。 - 【請求項9】 前記バンパーは前記昇降路扉に配設され
ていることを特徴とする請求項7に記載のエレベーター
の連動装置。 - 【請求項10】 前記ベーンは前記かご扉に配設されて
いることを特徴とする請求項7に記載のエレベーターの
連動装置。 - 【請求項11】 前記ベーンが可動であり、前記駆動手
段によって前記ベーンが前記バンパーに係合するように
動かされることを特徴とする請求項7に記載のエレベー
ターの連動装置。 - 【請求項12】 前記ベーンおよび前記バンパーが、そ
れぞれ前記各扉の上部中央に配置されていることを特徴
とする請求項7に記載のエレベーターの連動装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US224,435 | 1994-04-08 | ||
US08/224,435 US5538106A (en) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | Rotationally stiff elevator car door coupling |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07285764A true JPH07285764A (ja) | 1995-10-31 |
JP2635529B2 JP2635529B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=22840669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7082324A Expired - Lifetime JP2635529B2 (ja) | 1994-04-08 | 1995-04-07 | エレベーターの連動装置 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5538106A (ja) |
EP (1) | EP0676360A1 (ja) |
JP (1) | JP2635529B2 (ja) |
KR (1) | KR950029171A (ja) |
CN (1) | CN1120514A (ja) |
BR (1) | BR9501283A (ja) |
RU (1) | RU2107653C1 (ja) |
SG (1) | SG85060A1 (ja) |
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JP2005119878A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Inventio Ag | エレベータかごのかご扉をエレベータシステムの階床扉に結合させるためのクラッチ |
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