JP2007176630A - エレベータドア装置及びエレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 かご側敷居とホール側敷居との間に生じるランニングクリアランスの幅寸法を小さくする。
【解決手段】 エレベータドア装置において、エレベータ乗りかごに対向させてホールドア4に設けられる係合ローラ5、6と、ホールドア4に対向させてエレベータ乗りかごのかごドア1に設けられ、かごドア1が閉止位置から開放位置へ移動することに伴ってかごドア1の移動方向に沿った方向の両側から係合ローラ5、6の外周面に当接する位置に移動する一対の当接部材2、3と、かごドア1が閉止位置に位置する場合に当接部材2、3をホールドア4から離反する位置で保持し、かごドア1が閉止位置から開放位置へ移動することに伴って当接部材2、3をホールドア4に向けてせり出させる変位機構9とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】 エレベータドア装置において、エレベータ乗りかごに対向させてホールドア4に設けられる係合ローラ5、6と、ホールドア4に対向させてエレベータ乗りかごのかごドア1に設けられ、かごドア1が閉止位置から開放位置へ移動することに伴ってかごドア1の移動方向に沿った方向の両側から係合ローラ5、6の外周面に当接する位置に移動する一対の当接部材2、3と、かごドア1が閉止位置に位置する場合に当接部材2、3をホールドア4から離反する位置で保持し、かごドア1が閉止位置から開放位置へ移動することに伴って当接部材2、3をホールドア4に向けてせり出させる変位機構9とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、エレベータドア装置及びエレベータに関し、特に、エレベータ乗りかごのかごドアとエレベータホールのホールドアとを係合して一体に開閉するエレベータドア装置及びこのエレベータドア装置を備えるエレベータに関する。
例えば、下記特許文献1に記載されているように、エレベータ乗りかごのかごドアとエレベータホールのホールドアとを係合して一体に開閉するエレベータドア装置が知られている。
このエレベータドア装置は、図6及び図7に示すように、エレベータ乗りかごのかごドア101に設けられた一対の当接部材102、103と、エレベータホールのホールドア104側に設けられた係合ローラ105、106と、ラッチ107と、キャッチ108とを備えている。なお、一台のエレベータにおいて、当接部材102、103は乗りかごに1組設けられており、係合ローラ105、106と、ラッチ107と、キャッチ108とは、各階床ごとに設けられている。
一方の当接部材102は、上下方向に延出する長尺状の部材であり、かごドア101の裏面に固定されている。他方の当接部材103は、上下方向に延出する長尺状の部材であり、一対のリンク109を介して上下方向回動可能に当接部材102に連結されている。また、当接部材103の上端側にはローラ110が取付けられている。このローラ110は、かごドア101の開閉移動に伴ない、エレベータ乗りかごに設けられているハンガ部材(図示せず)に取付けられたレール111に沿って移動する。レール111の先端部には、ローラ110を上方向きに案内するテーパ部111aが形成されている。
係合ローラ105は、ホールドア104に固定された軸112に取付けられている。この軸112には、さらに、ラッチ107が回動可能に取付けられている。ラッチ107における軸112の近くには、ラッチ107に対して直交する向きに突出するアーム113が固定され、アーム113の先端に係合ローラ106が取付けられている。ラッチ107の先端部には爪部107aが形成され、この爪部107aがキャッチ108に対して係脱可能に設けられている。キャッチ108は、ホールドア104側に設けられたヘッダケース(図示せず)に固定されている。
係合ローラ105、106は同じ外形寸法に形成され、ラッチ107の爪部107aがキャッチ108に係合されている場合には、係合ローラ106が係合ローラ105よりも当接部材102側に片寄って位置している(図6(a)参照)。
図6(a)及び図7(a)は、エレベータ乗りかごが或る階床で停止し、かごドア101とホールドア104とが閉止位置に位置している状態である。ラッチ107の爪部107aがキャッチ108に係合され、ホールドア104の開放動作が規制されている。なお、かごドア101とホールドア104とは左右に一対設けられ、一点鎖線Xは、左右一対のかごドア101とホールドア104との対象中心となる面を示している。
かごドア101とホールドア104とが閉止位置に位置している状態においては、係合ローラ105、106と当接部材102、103との間には幅寸法“L1”の隙間が存在する。このため、この状態からエレベータ乗りかごが昇降した場合には、エレベータ乗りかごと一体に昇降する当接部材102、103と各階床に設けられている係合ローラ105、106との接触が防止される。
図6(a)、図7(a)に示す状態からエレベータドア(ホールドア104及びかごドア101)が開放される場合には、まず、エレベータ乗りかごに設けられている駆動モータ(図示せず)が駆動され、かごドア101が開放方向(矢印A方向)に移動する。かごドア101が矢印A方向に移動することにより当接部材102、103も一体に移動し、かごドア101が寸法“L1”移動することにより当接部材102が係合ローラ106に当接する(図6(b)、図7(b)参照)。
当接部材102が係合ローラ106に当接した後、かごドア101が引き続き矢印A方向へ移動すると、係合ローラ106が当接部材102により矢印A方向へ押され、ラッチ107が軸112の回りに矢印B方向へ回動し、爪部107aとキャッチ108との係合が外れる(図6(c)参照)。また、かごドア101が矢印A方向へ移動する場合にローラ110がレール111のテーパ部111aに沿って移動するので、当接部材103は上方へ移動しながら矢印A方向へ移動する。
そして、かごドア101が矢印A方向へ所定寸法移動することにより、ラッチ107が矢印B方向へ回動し、及び、当接部材103がテーパ部111aの上端まで移動し、図6(c)、図7(c)に示すように、当接部材102、103がかごドア101の移動方向に沿った方向の両側から係合ローラ105、106の外周面に当接する。当接部材102、103が係合ローラ105、106の外周面に当接した後は、係合ローラ105、106が当接部材102、103によってエレベータドア(かごドア101及びホールドア104)の開閉方向の両側から挟持された状態となり、かごドア101とホールドア104とが開放方向(矢印A方向)へ一体に移動する。
特開2000−53348号公報(図5)
しかしながら、前述のエレベータドア装置においては、以下の点について配慮がなされていない。
図8は、エレベータの一部を示す平面図であり、かごドア101とホールドア104とが閉止されている場合における、エレベータ乗りかごのかご側敷居114と、エレベータホールのホール側敷居115と、当接部材102、103と、係合ローラ105、106との位置関係を示している。
エレベータ乗りかごの昇降時に、当接部材102、103の先端部がホール側敷居115に接触することを防止するため、当接部材102、103の先端部とホール側敷居115との間に寸法“Y1”の隙間が設けられている。また、エレベータ乗りかごの昇降時に係合ローラ105、106がかご側敷居114に接触することを防止するため、係合ローラ105、106の先端部とかご側敷居114との間に寸法“Y2”の隙間が設けられている。さらに、当接部材102、103と係合ローラ105、106とが接触するための寸法“Y3”が確保されている。これにより、かご側敷居114とホール側敷居115との間には幅寸法“L2(L2=Y1+Y2+Y3”のランニングクリアランスが設けられている。ランニングクリアランスの幅寸法“L2”は、このランニングクリアランス内に車椅子の車輪の嵌り込みや落とした品物の落ち込みを防止するためにできるだけ小さくすることが望ましい。
しかし、エレベータ乗りかごの昇降時における当接部材102、103の先端部とホール側敷居115との接触、及び、係合ローラ105、106とかご側敷居114との接触を確実に防止し、さらに、当接部材102、103と係合ローラ105、106との接触を確保するためには、かご側敷居114とホール側敷居115との間のランニングクリアランスを小さくすることには限界がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、かご側敷居とホール側敷居との間に生じるランニングクリアランスの幅寸法を小さくすることである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、エレベータドア装置において、エレベータ乗りかごに対向させてホールドアに設けられる係合ローラと、前記ホールドアに対向させて前記エレベータ乗りかごのかごドアに設けられ、前記かごドアが閉止位置から開放位置へ移動することに伴って前記かごドアの移動方向に沿った方向の両側から前記係合ローラの外周面に当接する位置に移動する一対の当接部材と、前記かごドアが閉止位置に位置する場合に前記当接部材を前記ホールドアから離反する位置で保持し、前記かごドアが閉止位置から開放位置へ移動することに伴って前記当接部材を前記ホールドアに向けてせり出させる変位機構と、を備える。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、エレベータにおいて、第1の特徴に係るエレベータドア装置を備える。
本発明によれば、ホール側敷居とかご側敷居との間のランニングクリアランスの幅寸法を小さくすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータドア装置は、図1及び図2に示すように、エレベータ乗りかごのかごドア1に設けられた一対の当接部材2、3と、エレベータホールのホールドア4側に設けられた係合ローラ5、6と、ラッチ7と、キャッチ8とを備えている。係合ローラ5、6とラッチ7とは、ホールドア4におけるエレベータ乗りかごのかごドア1に対向する面(ホールドア4の裏面)に取付けられ、ホールドア4の開閉動作に伴ってホールドア4と一体に移動する。当接部材2、3はかごドア1におけるホールドア4に対向する面(かごドア1の裏面)に取付けられ、かごドア1の開閉動作に伴ってかごドア1と一体に移動する。なお、一台のエレベータにおいて、当接部材2、3はエレベータ乗りかごに1組設けられており、係合ローラ5、6と、ラッチ7と、キャッチ8とは、各階床ごとに設けられている。
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータドア装置は、図1及び図2に示すように、エレベータ乗りかごのかごドア1に設けられた一対の当接部材2、3と、エレベータホールのホールドア4側に設けられた係合ローラ5、6と、ラッチ7と、キャッチ8とを備えている。係合ローラ5、6とラッチ7とは、ホールドア4におけるエレベータ乗りかごのかごドア1に対向する面(ホールドア4の裏面)に取付けられ、ホールドア4の開閉動作に伴ってホールドア4と一体に移動する。当接部材2、3はかごドア1におけるホールドア4に対向する面(かごドア1の裏面)に取付けられ、かごドア1の開閉動作に伴ってかごドア1と一体に移動する。なお、一台のエレベータにおいて、当接部材2、3はエレベータ乗りかごに1組設けられており、係合ローラ5、6と、ラッチ7と、キャッチ8とは、各階床ごとに設けられている。
当接部材2、3は共に上下方向に延出する長尺状の部材であり、これらの当接部材2、3は変位機構9を介してかごドア1に取付けられている。
変位機構9は、かごドア1が閉止位置に位置する場合には当接部材2、3をホールドア4から離反する位置で保持し、かごドア1が閉止位置から開放位置へ移動することに伴って当接部材2、3をホールドア4に向けてせり出させる機構である。この変位機構9は、上下方向に延出してかごドア1の裏面に固定されたベース部材10と、一方の当接部材2をホールドア4に向けてせり出させる向き及びその逆向きに回動させる上下一対のリンク11と、他方の当接部材3をホールドア4に向けてせり出させ向き及びその逆向きに回動させる上下一対のリンク12とを備えている。
当接部材2の上端側にはローラ13が取付けられ、当接部材3の上端側にはローラ14が取付けられている。これらのローラ13、14は、かごドア1の開閉動作に伴ってレール15、16に沿って移動する位置に配置されている。レール15、16は、エレベータ乗りかごににおけるかごドア1の上部に設けられたハンガ部材(図示せず)に取付けられ、かごドア1の開閉方向である水平方向に延出されている。レール15、16の先端部には、上方向きに傾斜したテーパ部15a、16aが形成されている。
リンク11、12の一端は、図2に示すように、ベース部材10の一部である傾斜案内板10aに回動可能に連結されている。リンク11、12の他端は、当接部材2、3に回動可能に連結されている。
傾斜案内板10aは、かごドア1の開閉方向に沿った方向の一側がホールドア4側に近づき、かごドア1の開閉方向に沿った方向の他側がホールドア4から離反する向きに配置されている。即ち、傾斜案内板10aは、かごドア1の開閉方向に対して傾斜して配置されている。この傾斜案内板10aにリンク11、12を介して連結された当接部材2、3は、リンク11、12が回動することに伴って上下方向に変位するとともに、ホールドア4に向けてせり出す方向又はその逆方向に変位する。
係合ローラ5は、ホールドア4に固定された軸17に取付けられている。この軸17には、さらに、ラッチ7が回動可能に取付けられている。ラッチ7における軸17の近くには、ラッチ7に対して直交する向きに突出するアーム18が固定され、アーム18の先端に係合ローラ6が取付けられている。ラッチ7の先端部には爪部7aが形成され、この爪部7aがキャッチ8に対して係脱可能に設けられている。キャッチ8は、ホールドア4側に設けられたヘッダケース(図示せず)に固定されている。
係合ローラ5、6は同じ外形寸法に形成され、ラッチ7の爪部7aがキャッチ8に係合されている場合には、係合ローラ6が係合ローラ5よりも当接部材2側に片寄って位置している(図1(a)参照)。
図1(a)及び図2(a)は、エレベータ乗りかごが或る階床で停止し、かごドア1とホールドア4とが閉止位置に位置している状態である。ラッチ7の爪部7aがキャッチ8に係合され、ホールドア4の開放動作が規制されている。ローラ13、14はレール15、16に乗り上げていない。
この図1(a)及び図2(a)に示すかごドア1とホールドア4とが閉止されている状態においては、当接部材2、3は、図2(c)に示すようにかごドア1とホールドア4とが一体に移動している場合と比較して、ホールドア4及び係合ローラ5、6から離れて位置し、当接部材2、3がそのままかごドア1の開放方向に移動しても、当接部材2、3の先端部は係合ローラ5、6に当らない位置に位置している。
図3は、エレベータの一部を示す平面図であり、かごドア1とホールドア4とが閉止されている場合における、エレベータ乗りかごのかご側敷居19と、エレベータホールのホール側敷居20と、当接部材2、3と、係合ローラ5、6との位置関係を示している。
エレベータ乗りかごの昇降時に、当接部材2、3の先端部がホール側敷居20に接触することを防止するため、当接部材2、3の先端部とホール側敷居20との間に寸法“Y1”の隙間が設けられている。また、エレベータ乗りかごの昇降時に係合ローラ5、6がかご側敷居19に接触することを防止するため、係合ローラ5、6の先端部とかご側敷居19との間に寸法“Y2”の隙間が設けられている。これにより、かご側敷居19とホール側敷居20との間には幅寸法“L3”のランニングクリアランスが設けられている。
ここで、図3に示すように、かごドア1とホールドア4とが閉止されている場合には、当接部材2、3は、ホールドア4及び係合ローラ5、6から離れた位置に保持されている。そして、当接部材2、3と係合ローラ5、6とを接触させるための寸法(図8に示した“Y3”に相当する寸法)が不要となり、ホール側敷居20とかご側敷居19との間のランニングクリアランスの幅寸法“L3”を小さくすることができる。
このような構成において、図1(a)、図2(a)に示す状態からエレベータドア(かごドア1及びホールドア4)が開放される場合は、まず、エレベータ乗りかごに設けられている駆動モータ(図示せず)が駆動され、かごドア1が開放方向(矢印A方向)に移動する。かごドア1が矢印A方向に移動することにより、当接部材2、3とローラ13、14とが一体に移動する。
この移動に伴ってローラ13がレール15のテーパ部15aに乗り上げ、その後、ローラ14がレール16のテーパ部16aに乗り上げる。ローラ13、14がテーパ部15a、16aに乗り上げることによりリンク11、12が回動する。リンク11、12が回動することにより、当接部材2、3は、上方へ変位するとともに図2(a)、図2(b)に示すように傾斜案内板10aの傾斜面に沿ってホールドア4及び係合ローラ5、6に向けてせり出す。
そして、当接部材2がかごドア1の開放方向へ所定寸法移動することにより、図2(b)に示すように当接部材2が係合ローラ5の外周面に当接する。この時点では、ローラ13はテーパ部15aの上端位置まで達している。一方、この時点ではローラ14はテーパ部16aに乗り上げていない。
当接部材2が係合ローラ6に当接した後、かごドア1が引き続き矢印A方向へ移動すると、係合ローラ6が当接部材2によって矢印A方向へ押され、ラッチ7が軸17の回りに矢印B方向へ回動し、爪部7aとキャッチ8との係合が外れる(図1(b)参照)。
爪部7aとキャッチ8との係合が外れた後、引き続きかごドア1が矢印A方向へ移動することに伴ってローラ14がテーパ部16aに沿って上昇し、ローラ14がテーパ部16aの上端部に上昇するタイミングで図2(c)に示すように当接部材3が係合ローラ5、6の外周面に当接する。これにより、当接部材2、3は、係合ローラ5、6の外周面にかごドア1の移動方向に沿った方向の両側から当接される。
当接部材2、3が係合ローラ5、6の外周面に当接した後は、係合ローラ5、6が当接部材2、3によってエレベータドア(かごドア1及びホールドア4)の開閉方向の両側から挟持された状態となり、かごドア1とホールドア4とが開放方向(矢印A方向)へ一体に移動する。
図3に示すように、かごドア1とホールドア4とが閉止されている場合には、当接部材2、3がホールドア4及び係合ローラ5、6から離れた位置に保持され、当接部材2、3と係合ローラ5、6とを接触させるための寸法(図8に示した“Y3”に相当する寸法)が不要であり、ホール側敷居20とかご側敷居19との間のランニングクリアランスの幅寸法“L3”を小さくすることができる。これにより、かご側敷居19とホール側敷居20との間のランニングクリアランスへの車椅子の車輪の嵌り込みや落とした品物の落ち込みを防止することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図4に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本発明の第2の実施の形態を図4に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
第2の実施の形態のエレベータドア装置の基本的構造は第1の実施の形態のエレベータドア装置と同じある。第2の実施の形態のエレベータドア装置では、第1の実施の形態のエレベータドア装置に加えて、当接部材2、3の係合ローラ5、6に対向する側の縁部に、係合ローラ5、6に向けて拡開する向きに傾斜するテーパ部2a、3aが形成されている。
このような構成において、閉止位置に位置するかごドア1とホールドア4とを開放するため、当接部材2、3をホールドア4側にせり出させる場合、エレベータ乗りかごの揺れなどにより当接部材2、3が係合ローラ5、6の端面に当接することが起こり得る。
このような場合において、当接部材2、3にテーパ部2a、3aが形成されていることにより、エレベータ乗りかごが揺れた場合であってもテーパ部2a、3aが係合ローラ5、6の縁部に当接することになるので、当接部材2、3は係合ローラ5、6の外周面の両側から当接する位置に案内される。
したがって、当接部材2、3をホールドア4側にせり出させる場合、当接部材2、3を係合ローラ5、6の外周面に両側から確実に当接させることができる。このため、当接部材2、3を係合ローラ5、6の外周面に両側から当接させた状態で行うエレベータドア(かごドア1及びホールドア4)の開放を確実に行うことができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図5に基づいて説明する。第3の実施の形態のエレベータドア装置の基本的構造は第1の実施の形態のエレベータドア装置と同じある。第3の実施の形態のエレベータドア装置では、第1の実施の形態のエレベータドア装置に加えて、かごドア1の開放位置への移動方向に沿った係合ローラ5、6より上流側に位置する一方の当接部材2の係合ローラ5、6の外周面に当接する面に摩擦係数を下げる処理が施されている。また、かごドア1の開放位置への移動方向に沿った係合ローラ5、6より下流側に位置する他方の当接部材3の係合ローラ5、6の外周面に当接する面に摩擦係数を上げる処理が施されている。
本発明の第3の実施の形態を図5に基づいて説明する。第3の実施の形態のエレベータドア装置の基本的構造は第1の実施の形態のエレベータドア装置と同じある。第3の実施の形態のエレベータドア装置では、第1の実施の形態のエレベータドア装置に加えて、かごドア1の開放位置への移動方向に沿った係合ローラ5、6より上流側に位置する一方の当接部材2の係合ローラ5、6の外周面に当接する面に摩擦係数を下げる処理が施されている。また、かごドア1の開放位置への移動方向に沿った係合ローラ5、6より下流側に位置する他方の当接部材3の係合ローラ5、6の外周面に当接する面に摩擦係数を上げる処理が施されている。
一方の当接部材2に施された摩擦係数を下げる処理は、表面が滑らかなテフロン(登録商標)テープ21を貼り付けることにより行われている。
他方の当接部材3に施される摩擦係数を上げる処理は、表面に凹凸のある紙やすり22を貼り付けことや、テンプル加工により微小突起を形成することにより行われている。
このような構成において、エレベータドア(かごドア1及びホールドア4)を開放する場合に、当接部材2は停止している係合ローラ5、6の外周面に強く当接する。このため、当接部材2が係合ローラ5、6に当接するときに擦れ音が発生する。そこで、当接部材2における係合ローラ5、6の外周面に当接する面に摩擦係数を下げる処理を施すことにより、当接部材2が係合ローラ5、6に当接したときの擦れ音を小さく抑制することができ、エレベータドアの開放時における異音発生を防止することができる。
一方、当接部材3と係合ローラ5、6とは、ともにかごドア1の開放方向へ移動しながら次第にその距離が縮まって当接するため、当接部材3と係合ローラ5、6とは緩やかに当接する。このため、当接部材3と係合ローラ5、6とが当接することに伴って発生する擦れ音は微小であり、擦れ音を抑制するための処理は不要である。そこで、当接部材3に摩擦係数を上げる処理を施して摩擦力を高めることにより、振動などによって係合ローラ5、6と当接部材3との間の当接状態が外れることを防止することができる。
1 かごドア
2、3 当接部材
2a、3a テーパ部
4 ホールドア
5、6 係合ローラ
9 変位機構
10 ベース部材
11、12 リンク
2、3 当接部材
2a、3a テーパ部
4 ホールドア
5、6 係合ローラ
9 変位機構
10 ベース部材
11、12 リンク
Claims (5)
- エレベータ乗りかごに対向させてホールドアに設けられる係合ローラと、
前記ホールドアに対向させて前記エレベータ乗りかごのかごドアに設けられ、前記かごドアが閉止位置から開放位置へ移動することに伴って前記かごドアの移動方向に沿った方向の両側から前記係合ローラの外周面に当接する位置に移動する一対の当接部材と、
前記かごドアが閉止位置に位置する場合に前記当接部材を前記ホールドアから離反する位置で保持し、前記かごドアが閉止位置から開放位置へ移動することに伴って前記当接部材を前記ホールドアに向けてせり出させる変位機構と、
を備えることを特徴とするエレベータドア装置。 - 前記変位機構は、前記かごドアに固定されるベース部材と、このベース部材と前記当接部材とを回動可能に連結し、前記かごドアが閉止位置から開放位置へ移動することに伴って前記当接部材を前記ホールドアに向けてせり出させる向きに回動するリンクとを備えることを特徴とする請求項1記載のエレベータドア装置。
- 前記当接部材の前記係合ローラに対向する側の縁部に、前記係合ローラに向けて拡開する向きに傾斜するテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータドア装置。
- 前記かごドアの開放位置への移動方向に沿った方向の前記係合ローラより上流側に位置する一方の前記当接部材の前記係合ローラの外周面に当接する面に摩擦係数を下げる処理が施され、前記かごドアの開放位置への移動方向に沿った方向の前記係合ローラより下流側に位置する他方の前記当接部材の前記係合ローラの外周面に当接する面に摩擦係数を上げる処理が施されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のエレベータドア装置。
- 前記請求項1ないし4のいずれか一記載のエレベータドア装置を備えることを特徴とするエレベータ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005375229A JP2007176630A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | エレベータドア装置及びエレベータ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005375229A JP2007176630A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | エレベータドア装置及びエレベータ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102530689A (zh) * | 2010-11-30 | 2012-07-04 | 东芝电梯株式会社 | 电梯轿厢用的振动抑制装置 |
WO2014122358A1 (en) * | 2013-02-11 | 2014-08-14 | Kone Corporation | Method and apparatus for adjusting landing door rollers |
KR102007318B1 (ko) * | 2018-05-02 | 2019-08-12 | 이장문 | 승강 설비의 도어 개폐장치 |
-
2005
- 2005-12-27 JP JP2005375229A patent/JP2007176630A/ja active Pending
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US10040668B2 (en) | 2013-02-11 | 2018-08-07 | Kone Corporation | Method and apparatus for adjusting landing door rollers |
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