JP2008201533A - エレベータ戸開時かご固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な機構のエレベータ戸開時かご固定装置を提供する。
【解決手段】かごの戸あるいは乗場敷居に設けられた第1の係合部材と、乗場敷居あるいはかごの戸に設けられ、第1の係合部材に対して、かごの昇降方向について、戸閉位置では係合しないが、戸開位置では係合する第2の係合部材とを備え、第1および第2の係合部材が互いに係合したときかごの昇降が阻止されるエレベータ戸開時かご固定装置。第1の係合部材はかごの昇降方向に離間した一対の係合面を持ち、戸開位置では、昇降路内に突出した第2の係合部材が係合面間に挿入される。第1の係合部材は、かごの戸の戸開方向前縁下方部分に設けられたU字型の係合部材であり、第2の係合部材が、乗場敷居の端部に設けられ、第1の係合部材に受け入れられる係合部材であってもよい。
【効果】エレベータ戸開時かご固定装置は機構簡単でかご上作業スペースを確保できる。
【選択図】図1
【解決手段】かごの戸あるいは乗場敷居に設けられた第1の係合部材と、乗場敷居あるいはかごの戸に設けられ、第1の係合部材に対して、かごの昇降方向について、戸閉位置では係合しないが、戸開位置では係合する第2の係合部材とを備え、第1および第2の係合部材が互いに係合したときかごの昇降が阻止されるエレベータ戸開時かご固定装置。第1の係合部材はかごの昇降方向に離間した一対の係合面を持ち、戸開位置では、昇降路内に突出した第2の係合部材が係合面間に挿入される。第1の係合部材は、かごの戸の戸開方向前縁下方部分に設けられたU字型の係合部材であり、第2の係合部材が、乗場敷居の端部に設けられ、第1の係合部材に受け入れられる係合部材であってもよい。
【効果】エレベータ戸開時かご固定装置は機構簡単でかご上作業スペースを確保できる。
【選択図】図1
Description
本発明はエレベータ戸開時かご固定装置に関し、特に敷居を有する乗場入口が設けられた昇降路内を昇降し、開閉するかごの戸を有するかごを備えたエレベータに用いられ、戸開時にかごの昇降を阻止するエレベータ戸開時かご固定装置に関するものである。
従来のエレベータ戸開時かご固定装置としては、特許文献1に記載されているエレベータの位置固定装置が知られている。このエレベータの位置固定装置においては、かご戸の開状態におけるかごの昇降動作のおそれを解消するために、かごに対してローラを介して懸架したかご戸の上端に対して、かご側固定具の前端のかご戸固定部の下端を固定し、かご側固定具の後端のかご懸架部もローラを介してかごに対して移動自在としてある。かごの天井部には、電動機を含む駆動部を設け、この駆動部により、駆動レバーを介してかご側固定具の駆動腕を駆動して、かご戸の開動作と共に、かご側固定具の先端のかご固定部を昇降路側に突き出すようにしてある。昇降路には、昇降路側固定具を各階床毎に固定し、着床時に突き出たかご固定部を介してかごの上下動を防ぐのである。
このようなエレベータの位置固定装置は、かごの停止時に電動機を含む駆動部によってリンク機構を介して駆動されて昇降路側固定具と係合するかご側固定具を備えた装置である。この位置固定装置は、大型で大重量の機構であって、このかごの天井部の上面にほぼ全面に亘って設けられている。かご上は、エレベータ保守点検時に作業員が乗って作業したり移動したりするために重要なスペースであり、この作業スペースが十分に確保しにくいことは重要な問題である。
従ってこの発明の目的は、簡単な機構のエレベータ戸開時かご固定装置を提供することである。
この発明のエレベータ戸開時かご固定装置は、敷居を有する乗場入口が設けられた昇降路内を昇降し、開閉するかごの戸を有するかごを備えたエレベータに用いられ、戸開時にかごの昇降を阻止するエレベータ戸開時かご固定装置であって、かごの戸あるいは乗場敷居に設けられた第1の係合部材と、乗場敷居あるいはかごの戸に設けられ、上記第1の係合部材に対して、かごの昇降方向について、戸閉時には係合しないが、戸開時には係合する第2の係合部材とを備え、上記第1および第2の係合部材が互いに係合したときかごの昇降が阻止されることを特徴とするエレベータ戸開時かご固定装置である。
上記第1の係合部材が、かごの昇降方向に離間して間に上記第2の係合部材を受け入れる一対の係合面を持つ係合部材であり、上記第2の係合部材が、上記昇降路内に突出した係合突起であるようにするのも望ましい。
更に、上記第1の係合部材が、上記かごの戸の戸開方向前縁下方部分に設けられたU字型の係合部材であり、上記第2の係合部材が、上記乗場敷居の端部に設けられ、上記第1の係合部材に受け入れられる係合部材であっても望ましい。
この発明のエレベータ戸開時かご固定装置によれば、簡単な機構のエレベータ戸開時かご固定装置が提供され、かご上の作業スペースを確保できるという効果が得られる。
実施の形態1.
図1はこの発明のエレベータ戸開時かご固定装置の一実施形態を乗場側戸は取り除いて戸開位置で示す概略正面図である。図2は図1のエレベータ戸開時かご固定装置の概略平面図である。図3は図1のエレベータ戸開時かご固定装置を閉位置で示す概略平面図である。図4は図3のエレベータ戸開時かご固定装置の概略平面図である。図5は図1のエレベータ戸開時かご固定装置の概略縦断面図である。
図1はこの発明のエレベータ戸開時かご固定装置の一実施形態を乗場側戸は取り除いて戸開位置で示す概略正面図である。図2は図1のエレベータ戸開時かご固定装置の概略平面図である。図3は図1のエレベータ戸開時かご固定装置を閉位置で示す概略平面図である。図4は図3のエレベータ戸開時かご固定装置の概略平面図である。図5は図1のエレベータ戸開時かご固定装置の概略縦断面図である。
図1乃至図5において、本発明のエレベータ戸開時かご固定装置は、乗場敷居1を有する乗場入口2が設けられた昇降路3内を昇降し、開閉するかごの戸4を有するかご5を備えたエレベータに用いられ、戸開時にかご5の昇降を阻止するエレベータ戸開時かご固定装置である。かごの戸4は、かご5から吊り下げられていて下縁に設けられたスライダ6によってかご敷居7の溝8に沿って案内されて、図1および2の戸開位置と図3および4の戸閉位置とにスライド移動できる。
かごの戸4の下部の外縁部(戸開方向に見て前縁側)には、第1の係合部材10が設けられている。図示の例では、第1の係合部材10はかごの戸4の外側面にネジ等の適当な手段で取り付けられて戸開方向に突出するように延びた腕11と、腕11の先端部に設けられて互いにかご5の昇降方向に離間した平行な一対の係合面12を持つコ字型の溝型部材13とを備えている。
乗場敷居1には、第1の係合手段である第1の係合部材10に対して、かご5の昇降方向について、図3および4に示す戸閉位置では係合しないが、図1および2の戸開位置では係合する第2の係合部材14が設けてある。図示の例では、第2の係合部材14は乗場敷居1の両端部から昇降路3内に突出した幅広の板状部分であり、第1の係合部材10のコ字型の溝型部材13の内部即ち一対の係合面12の間に受け入れられる位置に設けられている。第2の係合部材14は、乗場敷居1から延長された板状部分として形成されていて、その上下の面が一対の係合面15となっている。
図1および2に示すように、かご5が乗場入口2に対応した位置で停止して、かごの戸4が開いた戸開位置では、かごの戸4の下部前縁部に取り付けられたコ字型の第1の係合部材10が、乗場敷居1の両端部に設けられた第2の係合部材14に対して、かご5の昇降方向に見て互いに重なる位置となり、かご5の昇降が阻止される。すなわち、戸開位置では、図5に良く表されているように、乗場敷居1の第2の係合部材14が、かごの戸4に取り付けられた第1の係合部材10の溝型部材13の一対の係合面12の間に入り込んでいる。
図1および2に示す位置でかご5が別の乗場から呼びを受けた場合、かごの戸4は図3および4に示す戸閉位置にスライドして移動し、このとき第1の係合部材10は第2の係合部材14から離れ、何の干渉も起こらない。しかしながら何らかの理由により、戸開位置のままかご5が上昇あるいは降下しようとした場合には、かご4側の第1の係合部材10のいずれかの係合面12が乗場側の第2の係合部材14の対面する係合面15と接触し、かご4のそれ以上の昇降が阻止される。
かごの戸4が、図3および4に示す位置になった場合には、かご側の第1の係合部材10は乗場側の第2の係合部材14に対して昇降方向に重ならない位置となり、かご5は正常な昇降動作をすることができる。
実施の形態2.
図6はこの発明のエレベータ戸開時かご固定装置の別の実施形態を戸開位置で示す概略平面図である。この例においては、かごの戸4の下部前縁部に取り付けられた第1の係合部材20がロッド状の係合突起であり、乗場敷居1の両端部に設けられた乗場側の第2の係合部材21が、第1の係合部材20である係合突起を昇降方向両側から対面する一対の係合面を持つ係合部材である。戸開位置では第1の係合部材20が第2の係合部材21内に挿入され、戸開位置のままかご5が昇降することを阻止できる。
図6はこの発明のエレベータ戸開時かご固定装置の別の実施形態を戸開位置で示す概略平面図である。この例においては、かごの戸4の下部前縁部に取り付けられた第1の係合部材20がロッド状の係合突起であり、乗場敷居1の両端部に設けられた乗場側の第2の係合部材21が、第1の係合部材20である係合突起を昇降方向両側から対面する一対の係合面を持つ係合部材である。戸開位置では第1の係合部材20が第2の係合部材21内に挿入され、戸開位置のままかご5が昇降することを阻止できる。
以上の説明から明らかな通り、この発明のエレベータ戸開時かご固定装置によれば、かご上の作業スペースを確保できる簡単な機構のエレベータ戸開時かご固定装置が提供される。
1 乗場敷居、2 乗場入口、3 昇降路内、4 かごの戸、5 かご、10 第1の係合部材、14 第2の係合部材、12 係合面。
Claims (3)
- 敷居を有する乗場入口が設けられた昇降路内を昇降し、開閉するかごの戸を有するかごを備えたエレベータに用いられ、戸開時にかごの昇降を阻止するエレベータ戸開時かご固定装置であって、
かごの戸あるいは乗場敷居に設けられた第1の係合部材と、
乗場敷居あるいはかごの戸に設けられ、上記第1の係合部材に対して、かごの昇降方向について、戸閉時には係合しないが、戸開時には係合する第2の係合部材とを備え、
上記第1および第2の係合部材が互いに係合したときかごの昇降が阻止されることを特徴とするエレベータ戸開時かご固定装置。 - 上記第1の係合部材が、かごの昇降方向に離間して間に上記第2の係合部材を受け入れる一対の係合面を持つ係合部材であり、
上記第2の係合部材が、上記昇降路内に突出した係合突起であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ戸開時かご固定装置。 - 上記第1の係合部材が、上記かごの戸の戸開方向前縁下方部分に設けられたU字型の係合部材であり、
上記第2の係合部材が、上記乗場敷居の端部に設けられ、上記第1の係合部材に受け入れられる係合部材であることを特徴とする請求項1あるいは2に記載のエレベータ戸開時かご固定装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007039400A JP2008201533A (ja) | 2007-02-20 | 2007-02-20 | エレベータ戸開時かご固定装置 |
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Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010143670A (ja) * | 2008-12-17 | 2010-07-01 | Hitachi Ltd | エレベーター装置 |
CN105293250A (zh) * | 2014-07-07 | 2016-02-03 | 株式会社日立建筑系统 | 开门行驶防止装置 |
CN107161836A (zh) * | 2017-07-13 | 2017-09-15 | 苏州菱高快速电梯有限公司 | 一种具有限位装置的电梯 |
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2007
- 2007-02-20 JP JP2007039400A patent/JP2008201533A/ja active Pending
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