JP3429581B2 - バイオセンサ - Google Patents

バイオセンサ

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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料中の特定成分につ
いて、迅速かつ高精度な定量を簡便に実施することので
きるバイオセンサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】試料液の希釈や攪拌などを行うことな
く、試料液中の特定成分を簡易に定量できるバイオセン
サは既に知られている(例えば、特開平3−20276
4号公報)。このバイオセンサは、絶縁性の基板上にス
クリーン印刷等の方法で電極系を形成し、この電極系上
に親水性高分子と酸化還元酵素と電子受容体を含む反応
層を形成したものである。試料液を酵素反応層上へ滴下
すると反応層が溶解し、試料液中の基質との間で酵素反
応が進行し、電子受容体が還元される。酵素反応終了
後、この還元された電子受容体を電気化学的に酸化し、
このとき得られる酸化電流値から試料液中の基質濃度を
求めるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の技術をグ
ルコースの定量に応用した場合には、次のような課題を
有していた。この種のバイオセンサにおいて、グルコー
ス酸化酵素としてはグルコースオキシダーゼを用いるの
が一般的である。この酵素は、グルコースの異性体のう
ちβ−グルコースのみと反応し、α−グルコースとは反
応できない。このために試料液中のグルコースのα体と
β体の比が未知の場合には、グルコース濃度を正確に定
量することができない。α−グルコースとβ−グルコー
ス間の異性化反応を促進させる能力をゆうするものとし
ては、ムタロターゼが知られている。ムタロターゼとグ
ルコース酸化酵素を同時に用いる場合には、酵素試薬の
量が少ないと十分な効果が得られず、また一方で試薬量
が多くなると、センサ作製コストが高くなるという課題
を有する。これらに加えて、特に試薬を絶縁性の基板上
へ乾燥担持させて使い捨て型のセンサを構成するような
場合には、試薬層の割れ等が生じることにより正確な測
定ができなくなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のバイオセンサ
は、絶縁性の基板、前記絶縁性の基板上に形成された作
用極と対極を有する複数の電極系、および複数の反応層
からなり、前記反応層の一つはグルコースを酸化する能
力を有する酵素を含み、別の反応層はグルコースを酸化
する能力を有する酵素とグルコースの異性化反応を促進
させる能力を有する酵素を含み、前記2種の反応層を用
いた応答の差により試料液中のグルコースの異性体の存
在比率を検知するものである。
【0005】さらに、本発明のバイオセンサは、絶縁性
の基板、前記絶縁性の基板上に形成された作用極と対極
を有する複数の電極系、および複数の反応層からなり、
前記反応層の一つはグルコースを酸化する能力を有する
酵素とグルコースの異性化反応を促進させる能力を有す
る酵素を含み、別の反応層は多糖類を加水分解させてグ
ルコースを生成する能力を有する酵素とグルコースを酸
化する能力を有する酵素とグルコースの異性化反応を促
進させる能力を有する酵素を含み、多糖類とグルコース
の同時定量を行うものである。多糖類を加水分解させて
グルコースを生成する能力を有する酵素は、スクロース
加水分解酵素、マルトース加水分解酵素、およびラクト
ース加水分解酵素よりなる群から選ばれるものが好まし
い。
【0006】本発明のバイオセンサは、絶縁性の基板上
に少なくとも作用極と対極を有する複数の電極系を設け
る工程、前記一つの電極系上にグルコースを酸化する能
力を有する酵素とグルコースの異性化反応を促進させる
能力を有する酵素を含む水溶液を展開し、乾燥させて反
応層を設ける工程、および別の電極系上に多糖類を加水
分解させグルコースを生成する能力を有する酵素とグル
コースを酸化する能力を有する酵素とグルコースの異性
化反応を促進させる能力を有する酵素を含む水溶液を展
開し、乾燥させて反応層を設ける工程により製造するこ
とができる。
【0007】
【作用】グルコース酸化酵素とグルコースの異性化反応
を促進させる能力を有する酵素を共存させることによ
り、α−グルコースとβ−グルコースの溶液中の存在比
率にかかわらず高精度な測定が可能となる。また、用い
る試薬量の範囲を限定することにより、短時間で正確な
測定を可能にすると共に、反応層の割れを防ぎ、均一な
反応層を形成させることで精度の高い応答が得られる。
さらに、複数の電極系と複数の反応層を設け、一方の反
応層にはグルコース酸化酵素を、また別の反応層にはグ
ルコース酸化酵素とグルコースの異性化反応を促進させ
る能力を有する酵素をそれぞれ含ませることにより、前
記2種の反応層を用いた応答の差により試料液中のグル
コースの異性体の存在比率を容易に検知することができ
る。また、複数の電極系と複数の反応層を設け、一方の
反応層にはグルコース酸化酵素とグルコースの異性化反
応を促進させる能力を有する酵素を含ませ、更に別の反
応層には、多糖類を加水分解させてグルコースを生成す
る能力を有する酵素とグルコース酸化酵素とグルコース
の異性化反応を促進させる能力を有する酵素を含ませる
ことにより、多糖類とグルコースの同時定量を精度よく
行うことができる。
【0008】さらに、上記バイオセンサの製造方法とし
ては複数の電極系を設け、つぎにグルコース酸化酵素と
グルコースの異性化反応を促進させる能力を有する酵素
を含む水溶液を含む反応層を設け、つぎに別の電極系上
に多糖類を加水分解させてグルコースを生成する能力を
有する酵素とグルコース酸化酵素とグルコースの異性化
反応を促進させる能力を有する酵素を含む反応層を設け
ることによって、以下の効果が得られる。すなわち、酵
素試薬は一般に耐熱性に乏しいものが多く、反応層形成
時に加熱処理を行う場合は極力短時間に、しかもできる
限り低い温度で行うことが望ましい。ところで、一つの
基板上に複数の反応層を加熱操作を経て作製する場合に
は、複数の反応層を同時に作製することが望ましいが、
例えば平らな基板の両面に反応層を作製する場合などは
特に同時作製が困難となる場合がある。本発明者らの研
究結果によると、多糖類を加水分解させグルコースを生
成する能力を有する酵素は、グルコース酸化酵素に比べ
ると、比較的熱に弱い傾向にあることが明らかになっ
た。従って、上記の製造方法によって、多糖類を加水分
解させグルコースを生成する能力を有する酵素の加熱工
程を最後にすることで、その活性低下を最小限にするこ
とが可能となり、その結果、精度のよいセンサを安定的
に供給することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。 [参考例] バイオセンサの一例として、グルコースセンサについて
説明する。図1は本発明のバイオセンサの一参考例とし
て作製したグルコースセンサの断面図、図2は同グルコ
ースセンサのうち反応層を除き、図1の斜め上方向から
みた分解斜視図である。以下、グルコースセンサの作製
方法について説明する。まず、ポリエチレンテレフタレ
ートからなる絶縁性の基板1に、スクリーン印刷により
銀ペーストを印刷しリード2、3を形成する。つぎに、
樹脂バインダーを含む導電性カーボンペーストを印刷し
て作用極4を形成する。作用極4はリード2と接触して
いる。
【0010】つぎに、絶縁性ペーストを印刷して絶縁層
10を形成する。絶縁層10は、作用極4の外周部を覆
っており、これによって作用極4の露出部分の面積を一
定(1平方ミリメートル)に保っている。さらに、絶縁
層10は、リード2、3を部分的に覆っている。つぎ
に、樹脂バインダーを含む導電性カーボンペーストをリ
ード3と接触するように印刷して対極5を形成する。つ
ぎに、前記電極系(作用極4、対極5)上に、親水性高
分子としてカルボキシメチルセルロ−ス(以下CMCと
略す)の0.5wt%水溶液を滴下し、乾燥させてCM
C層を形成する。つづいて、前記CMC層上にグルコー
スを酸化する能力を有する酵素としてグルコースオキシ
ダーゼ(以下GODと略す)と、グルコースの異性化反
応を促進させる能力を有する酵素としてムタロターゼ
(以下、MUTと略す)および電子受容体としてフェリ
シアン化カリウムをリン酸緩衝液(0.2M:KH2
4−0.2M:Na2HPO4;pH=7.0)に溶解
させた混合溶液を滴下し、温風乾燥器中で乾燥させて反
応層20を形成する。
【0011】各試薬の含有量はGODが10ユニット/
平方センチメートル、MUTが200ユニット/平方セ
ンチメートル、フェリシアン化カリウムが1.3mg/
平方センチメートルである。本発明者らの検討の結果に
よると、GODは1〜50ユニット/平方センチメート
ル、MUTは2〜1000ユニット/平方センチメート
ル、フェリシアン化カリウムは0.33〜5.2mg/
平方センチメートルの範囲内が適当であった。GODあ
るいはMUTが上記範囲より少ない場合には、測定に数
分以上が必要となり、その間に生じる試料液の蒸発など
が応答値に与える影響が大きくなる。一方、GODある
いはMUTが上記範囲より多い場合には、製造コストが
高くなり、反応層作製時に試薬量が多いために反応層の
割れ等が生じることによるばらつき増加の原因にもな
る。フェリシアン化カリウムについては、上記範囲より
少ない場合には測定可能なグルコース濃度域が極めて狭
くなり、また、上記範囲より多い場合には、製造コスト
の上昇、反応層の割れ等が生じることによるばらつき増
加、さらには保存信頼性の悪化が認められる。上記のよ
うにして反応層7を形成した後、カバー13およびスペ
ーサー12を図2中、一点鎖線で示すような位置関係を
もって接着してグルコースセンサを作製する。カバー1
3およびスペーサー12は本発明の効果には直接関与せ
ず、従って必ずしも必要ではない。
【0012】このグルコースセンサに試料液としてグル
コース水溶液3μlを試料供給孔14より供給した。試
料液は空気孔15部分まで達し、電極系上の反応層20
が溶解した。なお、試料液の供給をより一層円滑にする
ためには、さらに、レシチンの有機溶媒溶液(例えばト
ルエン溶液)を試料供給部(センサ先端部)から反応層
上にわたって広げ、乾燥させることでレシチン層を形成
してからカバー13、スペーサー12を接着するとよ
い。試料液を供給してから一定時間後に電極系の対極5
と作用極4の間に+0.5Vの電圧を印加し、5秒後の
電流値を測定したところ、試料液中のグルコース濃度に
比例した値が得られた。また、グルコースの異性体(α
−グルコースとβ−グルコース)の比率を変えて調製し
たグルコース水溶液について同様の測定を行ったとこ
ろ、異性体比率にかかわらず全グルコース濃度に比例し
た精度のよい測定が可能であった。
【0013】[実施例] バイオセンサの一例として、グルコースセンサについて
説明する。図3は本発明のバイオセンサの一実施例とし
て作製したグルコースセンサの断面図、図4は同グルコ
ースセンサのうち反応層を除き、図3の上方向より見た
分解斜視図、図5は同グルコースセンサのうち反応層を
除き、図3の下方向より見た分解斜視図である。以下に
グルコースセンサの作製方法について説明する。まず、
ポリエチレンテレフタレートからなる絶縁性の基板1の
片面上に、参考例と同様にしてリ−ド2、3と電極系
(作用極4、対極5)および絶縁層10を形成する。次
に前記基板1の別の面上に、リード6、7と電極系(作
用極8、対極9)および絶縁層11を形成してベース3
0を作製する。つぎにCMC水溶液を前記作用極4と対
極5とからなる電極系上に展開し、乾燥してCMC層を
形成し、続けてグルコースを酸化させる能力を有する酵
素としてGODとフェリシアン化カリウムの混合水溶液
を前記CMC層上へ展開し、乾燥して反応層20を形成
する。つぎにCMC水溶液を前記作用極8と対極9とか
らなる電極系上に展開し、乾燥してCMC層を形成し、
続けてグルコースを酸化させる能力を有する酵素として
GODとグルコースの異性化反応を促進させる能力を有
する酵素としてムタロターゼと、フェリシアン化カリウ
ムの混合水溶液を前記CMC層上へ展開し、乾燥して反
応層21を形成する。さらに、カバー13、17および
スペーサー12、16と共に一体化してグルコースセン
サを作製する。
【0014】上記のように作製したグルコースセンサに
試料液としてグルコース水溶液10μlを試料供給孔1
4、18から供給してセンサ応答を測定したところ、作
用極4と対極5とからなる電極系より試料液中のβ−グ
ルコースに比例した応答が、また作用極8と対極9とか
らなる電極系より試料液中の全グルコース(α体とβ体
の和)に比例した応答が得られた。上記2つの応答より
試料液中のグルコース濃度を定量できるとともに、異性
体の存在比を簡易に知ることができる。
【0015】[実施例] バイオセンサの一例として、スクロースとグルコースを
定量する糖分センサについて説明する。実施例と同様
にして、ポリエチレンテレフタレートからなる絶縁性の
基板1の両面に、リ−ド2、3、6、7と2つの電極系
(作用極4、8、対極5、9)および絶縁層10、11
を形成する。次に、前記作用極4と対極5とからなる電
極系上にCMC層を作製後、さらにグルコースを酸化さ
せる能力を有する酵素としてGODと、グルコースの異
性化反応を促進させる能力を有する酵素としてムタロタ
ーゼと、フェリシアン化カリウムの混合水溶液を滴下
し、乾燥させて反応層20を形成する。つぎに前記作用
極8と対極9とからなる電極系上にCMC層を作製後、
さらに多糖類を加水分解させグルコースを生成する能力
を有する酵素としてインベルターゼ(以下、INVと略
す)と、グルコースを酸化させる能力を有する酵素とし
てGODと、グルコースの異性化反応を促進させる能力
を有する酵素としてムタロターゼと、フェリシアン化カ
リウムの混合水溶液を滴下し、乾燥させて反応層21を
形成する。さらに、カバー13、17およびスペーサー
12、16と共に一体化してグルコースセンサを作製す
る。
【0016】上記のように作製した糖分センサに試料液
としてスクロースとグルコースの混合水溶液10μlを
試料供給孔のあるセンサ先端部よりセンサへ供給した。
試料液によって反応層20、21が溶解した。反応層2
0では、試料液中のグルコースが反応し、作用極4と対
極5の応答より全グルコース濃度(α体とβ体の和)を
定量することが可能である。一方、反応層21では、ま
ず試料液中のスクロースが加水分解されてα−グルコー
スが生じる。このα−グルコースをMUTによってβ−
グルコースに異性化し、GODによって酸化する。この
とき、同時にフェリシアン化カリウムがフェロシアン化
カリウムに還元され、このフェロシアン化カリウムの生
成量を電極系(作用極8、対極9)で計測することによ
りスクロースの定量が可能である。上記電極系(作用極
8、対極9)の応答には、試料液中にあらかじめ含まれ
ていたグルコースの応答も含んでいるため、スクロース
とグルコースの混合溶液に対しては、作用極8と対極9
による応答と、作用極4と対極5の応答の差よりスクロ
ース濃度を精度よく定量することができる。INVの代
わりにマルトース加水分解酵素を用いた場合には、マル
トースとグルコースを定量するセンサが、またラクトー
ス加水分解酵素を用いた場合には、ラクトースとグルコ
ースを定量するセンサがそれぞれ得られ、上記と同様の
効果が得られる。
【0017】なお、上記実施例およびでは、絶縁性
の基板の異なる面に複数の電極系および複数の反応層を
形成する方法について述べたが、これに限定されること
はなく、同一平面状に複数の電極系および複数の反応層
を形成した場合においても上記の効果を得ることができ
る。上記実施例では親水性高分子としてCMCを用いた
が、これらに限定されることはなく、他のセルロース誘
導体、具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチル
セルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルエチルセルロースを用いてもよく、さらに
は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ゼ
ラチンおよびその誘導体、アクリル酸およびその塩、メ
タアクリル酸およびその塩、スターチおよびその誘導
体、無水マレイン酸およびその塩を用いても同様の効果
が得られる。一方、電子受容体としては、上記実施例に
示したフェリシアン化カリウム以外に、p−ベンゾキノ
ン、フェナジンメトサルフェート、メチレンブルー、フ
ェロセンおよびその誘導体なども使用できる。また、上
記実施例において酵素および電子受容体については試料
液に溶解する方式について示したが、これに制限される
ことはなく、固定化によって試料液に不溶化させた場合
にも適用することができる。また、上記実施例では、作
用極と対極のみの二極電極系について述べたが、参照極
を加えた三電極方式にすれば、より正確な測定が可能で
ある。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、試料液の
グルコース濃度を高精度に測定可能なバイオセンサが得
られる。また、試料液中のグルコースの異性体比率を簡
易操作で検知するバイオセンサが得られる。さらに、試
料液中の複数成分を精度よく定量するバイオセンサが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例におけるグルコースセンサの縦
断面図である。
【図2】同グルコースセンサのうち反応層を除いた分解
斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例におけるグルコースセンサ
の縦断面図である。
【図4】同グルコースセンサのうち反応層を除き、図3
の上方向より見た分解斜視図である。
【図5】同グルコースセンサのうち反応層を除き、図3
の下方向より見た分解斜視図である。
【符号の説明】
1 絶縁性の基板 2、3、6、7 リード 4、8 作用極 5、9 対極 10、11 絶縁層 20、21 反応層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南海 史朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−138080(JP,A) 特開 平2−122253(JP,A) 特開 平4−264246(JP,A) 特開 昭64−69944(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/327

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の基板、前記絶縁性の基板上に形
    成された作用極と対極を有する複数の電極系、および複
    数の反応層からなり、前記反応層の一つはグルコースを
    酸化する能力を有する酵素を含み、別の反応層はグルコ
    ースを酸化する能力を有する酵素とグルコースの異性化
    反応を促進させる能力を有する酵素を含み、前記2種の
    反応層を用いた応答の差により試料液中のグルコースの
    異性体の存在比率を検知することを特徴とするバイオセ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 絶縁性の基板、前記絶縁性の基板上に形
    成された作用極と対極を有する複数の電極系、および複
    数の反応層からなり、前記反応層の一つはグルコースを
    酸化する能力を有する酵素とグルコースの異性化反応を
    促進させる能力を有する酵素を含み、別の反応層は多糖
    類を加水分解させてグルコースを生成する能力を有する
    酵素とグルコースを酸化する能力を有する酵素とグルコ
    ースの異性化反応を促進させる能力を有する酵素を含
    み、多糖類とグルコースの同時定量を行うことを特徴と
    するバイオセンサ。
  3. 【請求項3】 多糖類を加水分解させてグルコースを生
    成する能力を有する酵素が、スクロース加水分解酵素、
    マルトース加水分解酵素、およびラクトース加水分解酵
    素よりなる群から選ばれる請求項に記載のバイオセン
    サ。
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