JP3429224B2 - 光ヘッド - Google Patents

光ヘッド

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JP3429224B2
JP3429224B2 JP20428499A JP20428499A JP3429224B2 JP 3429224 B2 JP3429224 B2 JP 3429224B2 JP 20428499 A JP20428499 A JP 20428499A JP 20428499 A JP20428499 A JP 20428499A JP 3429224 B2 JP3429224 B2 JP 3429224B2
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light receiving
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    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
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  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相変化型光ディス
クや光磁気テープその他の光学的媒体を記録再生する光
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】四角柱形状を呈した光分離手段としての
プリズムを用いた従来の光ヘッドの例として、特願平1
0−75830号、特開平7−134843号公報、特
開平8−55378号公報及び特開平9−44893号
公報に記載された光ヘッドがある。また、多角形形状を
呈した光分離手段としてのプリズムを用いた従来の光ヘ
ッドの例として、特許第2740758号公報(特開平
8−273189号公報)及び特開平10−64107
号公報がある。
【0003】このうち、特願平10−75830号に記
載されている光ヘッドを第1の従来例として図25及び
図26に示す。図25はこの光ヘッドの正面図であり、
図26は平面図である。
【0004】第1の従来例に係る光ヘッドは、図25に
示すように、レーザダイオードチップ101と、レーザ
ダイオードチップ101を載置し、レーザダイオードチ
ップ101を所定の高さに固定するサブマウント102
と、レーザダイオードチップ101から出射された光を
媒体(図示せず)に集光させるレンズ(図示せず)と、
媒体で反射された光をレーザダイオードチップ101か
らレンズへ向かう光の光軸から分離する、光分離手段と
してのプリズム104と、プリズム104で分離された
光を受光するフォトダイオードチップ103と、プリズ
ム104と一体的にフォトダイオードチップ103上に
配置された四半波長板104iと、を備えている。
【0005】プリズム104は、相互に平行な第1側面
104g及び第2側面104hと、第1側面104g及
び第2側面104hの双方にそれぞれ直交する第1外面
104a、第2外面104b、第3外面104c及び第
4外面104dで囲まれた四角柱形状を呈している。第
1外面104aと第3外面104cは相互に平行であ
り、また、第2外面104bは第1外面104aに直交
し、第2外面104bと第4外面104dは相互に平行
である。
【0006】さらに、プリズム104は、第1側面10
4g及び第2側面104hに直交し、第1外面104a
に対して45度の角度で傾斜する相互に平行な第1内面
104eと第2内面104fとを有している。
【0007】四半波長板104iは、プリズム104の
第3外面104cから出射する光を直線偏光から円偏光
に変換し、あるいは、媒体から反射されてきた光を円偏
光から元の向きに直交する向きの直線偏光に変換する。
【0008】フォトダイオードチップ103は、第2外
面104bに平行な受光面103aを有し、この受光面
103aには、図27に示すように、フロント受光部1
03fとリア受光部103bと追加受光部103jとが
設けられている。
【0009】図27は、フォトダイオードチップ103
を上方から見たときの平面図である。
【0010】図27において、第2内面104fを透過
し、第1内面104eで反射され、さらに、第2内面1
04fで反射され、再び、第1内面104eで反射され
た光はフォトダイオードチップ103上にビームスポッ
ト103mを形成する。
【0011】第2内面104fを透過し、第1内面10
4eで反射され、さらに、再び、第2内面104fを透
過した光はフォトダイオードチップ103上にビームス
ポット103nを形成する。
【0012】第2内面104fで反射された光はフォト
ダイオードチップ103上にビームスポット103oを
形成する。
【0013】リア受光部103bとフロント受光部10
3fと追加受光部103jはそれぞれビームスポット1
03mとビームスポット103nとビームスポット10
3oに対応して設けられている。
【0014】図27に示すように、フォトダイオードチ
ップ103は第2外面104bと平行な受光面103a
を備えており、この受光面103aには、フロント受光
部103f、リア受光部103b、追加受光部103j
が形成されている。
【0015】リア受光部103bは、媒体のラジアル方
向に光学的に平行な2本の分割線により区画された3個
の受光部103c、103d、103eで構成されてお
り、同様に、フロント受光部103fは、媒体のラジア
ル方向に光学的に平行な2本の分割線により区画された
3個の受光部103g、103h、103iで構成され
ている。追加受光部103jは、媒体のタンジェンシャ
ル方向に光学的に平行な分割線により区画された2個の
受光部103k、103lで構成されている。
【0016】さらに、第1内面104eとリア受光部1
03bとの間の光路長をa、第2内面104fとフロン
ト受光部103fとの間の光路長をb、第1内面104
eと第2内面104fとの間の光路長をcとすれば、レ
ーザダイオードチップ101は、レーザダイオードチッ
プ101と第1内面104eとの間の光路長が(a+b
+3c)/2となるように配置されている。
【0017】第1の従来例に係る光ヘッドは次のように
動作する。
【0018】レーザダイオードチップ101から出射さ
れ、y方向に偏光した光は、第1外面104aに光軸が
垂直になるようにプリズム104に入射し、第1内面1
04eと第2内面104fをこの順番に透過した後、第
3外面104cから光軸が垂直になるようにプリズム1
04を出射し、四半波長板104iで円偏光に変換され
て、レンズ(図示せず)で媒体に集光される。
【0019】媒体で反射された光は、同じ光路を逆向き
に進み、四半波長板104iでx方向に偏光した光に変
換されて、第3外面104cに光軸が垂直になるように
入射し、第2内面104fで光量の半分が反射され、光
量の半分が第2内面104fを透過する。
【0020】第2内面104fで反射された光は、第2
外面104bを出射し、フォトダイオードチップ103
に入射し、追加受光部103jで受光される。
【0021】第2内面104fを透過した光は、第1内
面104eで反射され、第2内面104fで光量の半分
が反射され、光量の半分が第2内面104fを透過す
る。第2内面104fで反射された光は、第1内面10
4eで再び反射され、第2外面104bを出射し、フォ
トダイオードチップ103に入射し、リア受光部103
bで受光される。
【0022】第1内面104eで反射された後、第2内
面104fを透過した光は、第2外面104bを出射
し、フォトダイオードチップ103に入射し、フロント
受光部103fで受光される。
【0023】フォトダイオードチップ103に形成され
た受光部103b乃至103lにおいて検出される信号
S103b乃至S103lを用いて、フォーカス誤差信
号FE103は、次式に従って算出される。
【0024】FE103=S103c−S103d+S
103e−S103g+S103h−S103i また、トラック誤差信号TE103は、プッシュプル法
により、次式に従って算出される。
【0025】TE103=S103k−S103l 記録再生信号は、S103k+S103lとして算出さ
れる。
【0026】第2の従来例に係る光ヘッドを図28及び
図29に示す。図28は、第2の従来例に係る光ヘッド
の正面図であり、図29は平面図である。
【0027】第2の従来例に係る光ヘッドは、レーザダ
イオードチップ101と、レーザダイオードチップ10
1を載置し、レーザダイオードチップ101を所定の高
さに固定するサブマウント102と、レーザダイオード
チップ101から出射された光を媒体(図示せず)に集
光させるレンズ(図示せず)と、媒体で反射された光を
レーザダイオードチップ101からレンズへ向かう光の
光軸から分離する、光分離手段としてのプリズム106
と、プリズム106で分離された光を受光するフォトダ
イオードチップ105と、プリズム106とフォトダイ
オードチップ105との間に挟まれて配置され、光透過
材料からなる台座106iと、プリズム106に対向し
て配置された2分割グレーティング107と、2分割グ
レーティング107に隣接して配置された四半波長板1
08と、を備えている。
【0028】プリズム106は、相互に平行な第1側面
106g及び第2側面106hと、第1側面106g及
び第2側面106hの双方にそれぞれ直交する第1外面
106a、第2外面106b、第3外面106c及び第
4外面106dで囲まれた直方体形状を呈している。第
1外面106aと第3外面106cは相互に平行であ
り、また、第2外面106bは第1外面106aに直交
し、第2外面106bと第4外面106dは相互に平行
である。
【0029】さらに、プリズム106は、第1側面10
6g及び第2側面106hに直交し、第1外面106a
に対して45度の角度で傾斜する相互に平行な第1内面
106eと第2内面106fとを有している。
【0030】2分割グレーティング107は、図30に
示すように、y方向の分割線により2分割された第一領
域107aと第二領域と107bを備えている。
【0031】四半波長板108は、プリズム106の第
3外面106cから出射する光を直線偏光から円偏光に
変換し、あるいは、媒体から反射されてきた光を円偏光
から元の向きに直交する向きの直線偏光に変換する。
【0032】フォトダイオードチップ105は、第2外
面106bに平行な受光面105aを有し、この受光面
105aには、図31に示すように、フロント受光部1
05jとリア受光部105bとが設けられている。
【0033】図31において、第1内面106eで反射
された光はフォトダイオードチップ105上に5個のビ
ームスポット105ra、105rb、105rc、1
05rd、105reを形成し、第2内面106fで反
射された光はフォトダイオードチップ105上に5個の
ビームスポット105sa、105sb、105sc、
105sd、105seを形成する。
【0034】このうち、ビームスポット105rb、1
05sb、105re及び105seは2分割グレーテ
ィング107の第一領域107aの回折光により形成さ
れ、ビームスポット105rc、105sc、105r
d及び105sdは2分割グレーティング107の第二
領域107bの回折光により形成される。また、ビーム
スポット105raと105saは、2分割グレーティ
ング107の透過光により形成される。
【0035】4個のビームスポット105rb、105
rc、105rd、105reは何れも半円形をなして
おり、円形をなしているビームスポット105raを中
心として放射状に位置している。同様に、4個のビーム
スポット105sb、105sc、105sd、105
seは何れも半円形をなしており、円形をなしているビ
ームスポット105saを中心として放射状に位置して
いる。
【0036】なお、半円形をなす各ビームスポットの半
円の向きは、リア受光部105bにおいては、ビームス
ポット105rb、105rcでは円弧部分が相互に対
向しており、ビームスポット105rd、105reで
は円弧部分が相互に反対向きである。同様に、フロント
受光部105jにおいては、ビームスポット105s
b、105scでは円弧部分が相互に反対向きであり、
ビームスポット105sd、105seでは円弧部分が
相互に対向している。
【0037】フロント受光部105jとリア受光部10
5bはそれぞれビームスポット105sa、105s
b、105sc、105sd、105seとビームスポ
ット105ra、105rb、105rc、105r
d、105reとに対応して設けられている。
【0038】フロント受光部105jは、ビームスポッ
ト105sa、105sb、105sc、105sd、
105seの各々の周囲に形成された矩形状の受光部か
らなる。円形ビームスポット105saの周囲には、媒
体のラジアル方向に光学的に平行な2本の分割線により
区画された3個の受光部105k、105l、105m
が設けられており、半円形のビームスポット105s
b、105sc、105sd、105seの周囲には長
方形状の受光部105n、105o、105p、105
qがそれぞれ設けられている。
【0039】同様に、リア受光部105bは、ビームス
ポット105ra、105rb、105rc、105r
d、105reの各々の周囲に形成された矩形状の受光
部からなる。円形ビームスポット105raの周囲に
は、媒体のラジアル方向に光学的に平行な2本の分割線
により区画された3個の受光部105c、105d、1
05eが設けられており、半円形のビームスポット10
5rb、105rc、105rd、105reの周囲に
は長方形状の受光部105f、105g、105h、1
05iがそれぞれ設けられている。
【0040】さらに、第1内面106eとリア受光部1
05bとの間の光路長をa、第2内面106fとフロン
ト受光部105jとの間の光路長をb、第1内面106
eと第2内面106fとの間の光路長をcとすれば、レ
ーザダイオードチップ101は、レーザダイオードチッ
プ101と第1内面106eとの間の光路長が(a+b
−c)/2となるように配置されている。
【0041】第2の従来例に係る光ヘッドは次のように
動作する。
【0042】レーザダイオードチップ101から出射さ
れ、y方向に偏光した光は、第1外面106aに光軸が
垂直になるようにプリズム106に入射し、第1内面1
06eと第2内面106fとをこの順番に透過した後、
第3外面106cから光軸が垂直になるように出射す
る。続いて2分割グレーティング107を透過した光
は、四半波長板108で円偏光に変換されて、レンズ
(図示せず)で媒体に集光される。
【0043】媒体で反射された光は、同じ光路を逆向き
に進み、四半波長板108でx方向に偏光した光に変換
される。次いで、2分割グレーティング107で回折光
と透過光とに分離される。透過光は第3外面106cに
光軸が垂直になるようにプリズム106に入射し、第2
内面106fで光量の半分が反射され、光量の半分が第
2内面106fを透過する。
【0044】なお、図28は、2分割グレーティング1
07に関して、その透過光のみを図示し、回折光を図示
していない。
【0045】第2内面106fで反射された光は、第2
外面106bを出射し、台座106iを透過してフォト
ダイオードチップ105に入射し、フロント受光部10
5jで受光される。第2内面106fを透過した光は、
第1内面106eで反射され、第2外面106bを出射
し、台座106iを透過してフォトダイオードチップ1
05に入射し、リア受光部105bで受光される。
【0046】フォトダイオードチップ105に形成され
た受光部105b乃至105qにおいて検出される信号
S105b乃至S105qを用いて、フォーカス誤差信
号FE105は、次式に従って算出される。
【0047】FE105=S105c−S105d+S
105e−S105k+S105l−S105m また、トラック誤差信号TE105は、プッシュプル法
により、次式に従って算出される。
【0048】TE105=(S105f+S105i+
S105n+S105q)−(S105g+S105h
+S105o+S105p) 記録再生信号は、((S105f+S105i+S10
5n+S105q)+(S105g+S105h+S1
05o+S105p)として算出される。
【0049】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来の光ヘ
ッドは以下のような問題点を有していた。
【0050】第1の問題点は、光ヘッドが厚くなること
である。
【0051】第1の従来例に係る光ヘッドは、第1内面
104eとリア受光部103bとの間の光路長をa、第
2内面104fとフロント受光部103fとの間の光路
長をb、第1内面104eと第2内面104fとの間の
光路長をcとすれば、レーザダイオードチップ101
は、レーザダイオードチップ101と第1内面104e
との間の光路長が(a+b+3c)/2となるように配
置されているため、媒体がレンズの集光点にあるとき、
媒体で反射された光は、フロント受光部103fの後
方、リア受光部103bの前方、光路長がf=(a−b
+c)/2なる点に集光する。
【0052】ここで、フォーカス誤差信号の感度は、低
すぎるとサーボにより媒体をレンズの焦点深度内に保持
することが困難になり、高すぎると光ヘッドの組立のト
レランスが小さくなる。このため、最適値が存在する
が、この最適値は上述のfの値で決まる。レーザダイオ
ードチップ101の出射光の光軸とフォトダイオードチ
ップ103の受光面103aの光路長(c+a)は、c
+a=2f+bとなるため、光ヘッドが厚くなる。
【0053】第2の問題点は、記録再生信号の品質が低
いということである。
【0054】記録再生信号の品質は、媒体で反射された
光の何%を記録再生信号に分配できるかで左右される。
ところが、第1の従来例に係る光ヘッドは、受光部10
3kと103lで受光される光量が媒体で反射された光
のそれぞれ25%と少なく、記録再生信号の品質が低い
という課題を抱えていた。
【0055】第3の問題点は、価格が高いということで
ある。
【0056】その理由は、第2の従来例に係る光ヘッド
は、値段の張る2分割グレーティング107が必要であ
り、さらに、その2分割グレーティング107を実装す
る手間が必要であることによる。
【0057】第4の問題点は、媒体の疵による迷光が混
入し、回折素子の生産性が低下し、光源波長変動に対す
る耐性が低下することである。
【0058】トラック誤差信号は、媒体で反射された光
の光強度分布を測定することにより検出される。ところ
が、この光強度分布は、ニアフィールドでフーリエ変換
により領域に分割できない分布に変わるため、ファーフ
ィールドで領域に分割して測定しなければならない。こ
のため、第2の従来例に係る光ヘッドは、媒体で反射さ
れた光をファーフィールドに設けた2分割グレーティン
グ107で領域に分割していた。
【0059】しかし、ニアフィールドに設置しても支障
ない受光部105f乃至105i及び受光部105n乃
至105qをファーフィールドに設置しているため、ビ
ームスポット105ra乃至105seは点にはなら
ず、サイズが大きくなる。つまり、媒体で反射された光
を領域に分割し、多数の受光部をファーフィールドに設
置することにより、大きなビームスポットが形成されて
いた。
【0060】このため、受光面が受光部で覆い尽くされ
て媒体の疵による迷光が混入し、受光部同士の間隔が広
がることに起因して回折素子の格子間隔が狭くなり、回
折素子の生産性が低下し、光源波長変動に対する耐性が
低下していた。
【0061】第5の問題点は、高速再生できないことで
ある。
【0062】光ヘッドにおけるアンプノイズの低減は高
速再生に必須であり、それは、アンプとフォトダイオー
ドとを同じ基板に形成することにより実現することがで
きる。ところが、両者を同じ基板に形成すると、検出で
きる信号の周波数は受光部の面積で制限されることとな
る。
【0063】第1の従来例に係る光ヘッドは、ビームス
ポット103oが大きいため、追加受光部103kが大
きくなり、第2の従来例に係る光ヘッドは、ビームスポ
ット105rb乃至105re及びビームスポット10
5sb乃至105seが大きいため、受光部105f乃
至105i及び受光部105n乃至105qが大きくな
り、必要な周波数の信号を検出できず、高速再生できな
いという問題点があった。
【0064】本発明は、以上のような従来の光ヘッドに
おける問題点に鑑みてなされたものであり、薄型化、高
品質の記録再生信号、低価格、媒体の疵に対する高い耐
性、回折素子の高い生産性、光源波長変動に対する高い
耐性、高速再生を可能にする光ヘッドを提供することを
目的とする。
【0065】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、レーザダイオードチップと、
このレーザダイオードチップから出射された光を媒体に
集光させるレンズと、媒体で反射された光をレーザダイ
オードチップからレンズへ向かう光の光軸から分離する
光分離手段と、この光分離手段で分離された光を受光す
るフォトダイオードチップとを備え、光分離手段は、相
互に平行な第1側面及び第2側面、並びに、第1側面及
び第2側面にそれぞれ直交する第1外面、第2外面、第
3外面及び第4外面で囲まれた四角柱形状を呈し、第1
外面と第3外面とは相互に平行である光ヘッドにおい
て、光ヘッドは回折型集光素子をさらに備えており、光
分離手段は、第1側面及び第2側面に直交し、第1外面
に対して任意の角度で傾斜する相互に平行な第1内面と
第2内面とを有し、フォトダイオードチップは、第2外
面に平行な受光面を有し、レーザダイオードチップから
レンズへ向かう光は、第1外面に光軸が垂直になるよう
に入射し、第1内面と第2内面をこの順番に透過し、第
3外面から光軸が垂直になるように出射し、レンズで媒
体に集光され、媒体で反射された光は、第3外面に光軸
が垂直になるように入射し、第2内面で光量のδ%が反
射され、光量の(100−δ)%が第2内面を透過し、
第2内面で反射された光が第2外面を出射して受光面に
形成されたフロント受光部で受光され、第2内面を透過
した光が第1内面で反射された後、再び、第2内面に入
射し、第2内面で光量のδ%(δは0<δ<100の正
の数)が反射され、光量の(100−δ)%が第2内面
を透過し、第2内面を透過した光が第2外面を出射して
受光面に形成された中央受光部で受光され、第2内面で
反射された光が第1内面で反射され、第2外面を出射し
て受光面に形成されたリア受光部で受光され、レーザダ
イオードチップから出射された光の一部は第1内面及び
第2内面で反射され、さらに、回折型集光素子で反射さ
れ、受光面に形成されたモニター受光部で受光され、第
1内面とリア受光部との間の光路長をa、第2内面とフ
ロント受光部との間の光路長をb、第1内面と第2内面
との間の光路長をcとすれば、レーザダイオードチップ
は、レーザダイオードチップと第1内面との間の光路長
が(a+b+c)/2となるように配置されることを特
徴とする光ヘッドを提供する。
【0066】また、請求項2は、レーザダイオードチッ
プと、このレーザダイオードチップから出射された光を
媒体に集光させるレンズと、媒体で反射された光をレー
ザダイオードチップからレンズへ向かう光の光軸から分
離する光分離手段と、この光分離手段で分離された光を
受光するフォトダイオードチップとを備え、光分離手段
は、相互に平行な第1側面及び第2側面、並びに、第1
側面及び第2側面にそれぞれ直交する第1外面、第2外
面、第3外面及び第4外面で囲まれた四角柱形状を呈
し、第1外面と第3外面とは相互に平行である光ヘッド
において、光ヘッドは回折型集光素子をさらに備えてお
り、光分離手段は、第1側面及び第2側面に直交し、第
1外面に対して任意の角度で傾斜する相互に平行な第1
内面と第2内面とを有し、フォトダイオードチップは、
第2外面に平行な受光面を有し、レーザダイオードチッ
プからレンズへ向かう光は、第1外面に光軸が垂直にな
るように入射し、第1内面と第2内面をこの順番に透過
し、第3外面から光軸が垂直になるように出射し、レン
ズで媒体に集光され、媒体で反射された光は、第3外面
に光軸が垂直になるように入射し、第2内面で光量のδ
%(δは0<δ<100の正の数)が反射され、光量の
(100−δ)%が第2内面を透過し、第2内面で反射
された光が第2外面を出射して受光面に形成されたフロ
ント受光部で受光され、第2内面を透過した光が第1内
面で反射された後、再び、第2内面に入射し、第2内面
で光量のδ%が反射され、光量の(100−δ)%が第
2内面を透過し、第2内面を透過した光が第2外面を出
射して受光面に形成された中央受光部で受光され、第2
内面で反射された光が第1内面で反射され、第2外面を
出射して受光面に形成されたリア受光部で受光され、レ
ーザダイオードチップから出射された光の一部は第1内
面及び第2内面で反射され、さらに、回折型集光素子で
反射され、受光面に形成されたモニター受光部で受光さ
れ、第1内面とリア受光部との間の光路長をa、第2内
面とフロント受光部との間の光路長をb、第1内面と第
2内面との間の光路長をcとすれば、レーザダイオード
チップは、レーザダイオードチップと第1内面との間の
光路長eがe≠(a+b+c)/2かつ (b−c)<
e<(a+2c)を満足するように配置されることを特
徴とする光ヘッドを提供する。
【0067】請求項3は、レーザダイオードチップと、
このレーザダイオードチップから出射された光を媒体に
集光させるレンズと、媒体で反射された光をレーザダイ
オードチップからレンズへ向かう光の光軸から分離する
光分離手段と、この光分離手段で分離された光を受光す
るフォトダイオードチップとを備え、光分離手段は、少
なくともプリズムを備え、プリズムは、相互に平行な第
1側面及び第2側面、並びに、第1側面及び第2側面に
それぞれ直交する第1外面、第2外面、第3外面及び第
4外面で囲まれた四角柱形状を呈し、第1外面と第3外
面とは相互に平行である光ヘッドにおいて、光ヘッドは
回折型集光素子をさらに備え、光分離手段はさらに回折
素子を備えており、プリズムは、第1側面及び第2側面
に直交し、第2外面に対して任意の角度で傾斜する相互
に平行な第1内面と第2内面とを有し、フォトダイオー
ドチップは、第2外面に平行な受光面を有し、レーザダ
イオードチップからレンズへ向かう光は、第1外面に光
軸が垂直になるように入射し、第1内面と第2内面をこ
の順番に透過し、第3外面から光軸が垂直になるように
出射し、レンズで媒体に集光され、媒体で反射された光
は、回折素子で透過光と回折光とに分離し、第3外面に
光軸が垂直になるように入射し、第2内面で光量のδ%
(δは0<δ<100の正の数)が反射され、光量の
(100−δ)%が第2内面を透過し、第2内面で反射
された光が第2外面を出射して受光面に形成されたフロ
ント受光部で受光され、第2内面を透過した光が第1内
面で反射された後、再び、第2内面に入射し、第2内面
で光量のδ%が反射され、光量の(100−δ)%が第
2内面を透過し、第2内面を透過した光が第2外面を出
射して受光面に形成された中央受光部で受光され、第2
内面で反射された光が第1内面で反射され、第2外面を
出射して受光面に形成されたリア受光部で受光され、レ
ーザダイオードチップから出射された光の一部は第1内
面及び第2内面で反射され、さらに、回折型集光素子で
反射され、受光面に形成されたモニター受光部で受光さ
れ、第1内面とリア受光部との間の光路長をa、第2内
面とフロント受光部との間の光路長をb、第1内面と第
2内面との間の光路長をcとすれば、レーザダイオード
チップは、レーザダイオードチップと第1内面との間の
光路長が(a+b+c)/2となるように配置されるこ
とを特徴とする光ヘッドを提供する。
【0068】請求項4に記載されているように、フロン
ト受光部で検出された信号とリア受光部で検出された信
号との増幅率の比は、例えば、(100−δ):100
とすることが好ましい。
【0069】請求項5に記載されているように、δは、
例えば、δ<50に設定することが好ましい。
【0070】請求項6は、レーザダイオードチップと、
このレーザダイオードチップから出射された光を媒体に
集光させるレンズと、媒体で反射された光をレーザダイ
オードチップからレンズへ向かう光の光軸から分離する
光分離手段と、この光分離手段で分離された光を受光す
るフォトダイオードチップとを備え、光分離手段は、少
なくともプリズムを備え、プリズムは、相互に平行な第
1側面及び第2側面、並びに、第1側面及び第2側面に
それぞれ直交する第1外面、第2外面、第3外面及び第
4外面で囲まれた四角柱形状を呈し、第1外面と第3外
面は相互に平行である光ヘッドにおいて、光ヘッドは回
折型集光素子をさらに備え、光分離手段はさらに領域に
分割されていない回折素子を備えており、プリズムは、
第1側面及び第2側面に直交し、第2外面に対して任意
の角度で傾斜する相互に平行な第1内面と第2内面とを
有し、フォトダイオードチップは、第2外面に平行な受
光面を有し、レーザダイオードチップからレンズへ向か
う光は、第1外面に光軸が垂直になるように入射し、第
1内面と第2内面とをこの順番に透過し、第3外面から
光軸が垂直になるように出射し、回折素子を透過し、レ
ンズで媒体に集光され、媒体で反射された光は、回折素
子で透過光と回折光とに分離し、第3外面に透過光の光
軸が垂直になるように入射し、第2内面で光量の半分が
反射され、光量の半分が第2内面を透過し、第2内面で
反射された光が第2外面を出射して受光面に形成された
フロント受光部で受光され、第2内面を透過した光が第
1内面で反射され、第2外面を出射して受光面に形成さ
れたリア受光部で受光され、レーザダイオードチップか
ら出射された光の一部は第1内面及び第2内面で反射さ
れ、さらに、回折型集光素子で反射され、受光面に形成
されたモニター受光部で受光され、第1内面とリア受光
部との間の光路長をa、第2内面とフロント受光部との
間の光路長をb、第1内面と第2内面との間の光路長を
cとすれば、レーザダイオードチップは、レーザダイオ
ードチップと第1内面との間の光路長が(a+b−c)
/2となるように配置されることを特徴とする光ヘッド
を提供する。
【0071】請求項7は、レーザダイオードチップと、
このレーザダイオードチップから出射された光を媒体に
集光させるレンズと、媒体で反射された光をレーザダイ
オードチップからレンズへ向かう光の光軸から分離する
光分離手段と、この光分離手段で分離された光を受光す
るフォトダイオードチップとを備え、光分離手段は、少
なくともプリズムを備え、プリズムは、相互に平行な第
1側面及び第2側面、並びに、第1側面及び第2側面に
直交する第1外面、第2外面、第3外面及び第4外面で
囲まれた四角柱形状を呈し、第1外面と第3外面とは相
互に平行である光ヘッドにおいて、光ヘッドは回折型集
光素子をさらに備え、光分離手段はさらに領域に分割さ
れていない回折素子を備えており、プリズムは、第1側
面及び第2側面に直交し、第2外面に対して任意の角度
で傾斜する相互に平行な第1内面と第2内面とを有し、
フォトダイオードチップは第2外面に平行な受光面を有
し、レーザダイオードチップからレンズへ向かう光は、
第1外面に光軸が垂直になるように入射し、第1内面を
透過し、第3外面から光軸が垂直になるように出射し、
回折素子を透過し、レンズで媒体に集光され、媒体で反
射された光は、回折素子で透過光と回折光とに分離し、
第3外面に透過光の光軸が垂直になるように入射し、第
1内面で反射された後、第2内面で光量の半分が反射さ
れ、光量の半分が第2内面を透過し、この透過した光が
第2外面を出射して受光面に形成されたフロント受光部
で受光され、第2内面で反射された光が第1内面で反射
され、第2外面を出射して受光面に形成されたリア受光
部で受光され、レーザダイオードチップから出射された
光の一部は第1内面及び第2内面で反射され、さらに、
回折型集光素子で反射され、受光面に形成されたモニタ
ー受光部で受光され、第1内面とリア受光部との間の光
路長をa、第2内面とフロント受光部との間の光路長を
b、第1内面と第2内面との間の光路長をcとすれば、
レーザダイオードチップは、レーザダイオードチップと
第1内面との間の光路長が(a+b+3c)/2となる
ように配置されることを特徴とする光ヘッドを提供す
る。
【0072】請求項8に記載されているように、回折素
子は、自分自身が発生させる回折光に関して、一方の符
号の次数の回折光に収束作用を与え、他方の符号の次数
の回折光に発散作用を与えるように構成することができ
る。
【0073】請求項9に記載されているように、回折型
集光素子は第1の領域と第2の領域とから構成すること
ができる。この場合、モニター受光部の中心を通り、x
軸に平行な直線上に第1の線光源を配置し、レーザダイ
オードチップの発光点を通り、x軸に平行な直線に第2
の線光源を配置したときに、第1の領域には、第1の線
光源の出射光と第1内面とで反射された第2の線光源と
が形成する干渉縞に対応する鋸形状の断面が形成され、
第2の領域には、第1の線光源の出射光と第2内面で反
射された第2の線光源の出射光が形成する干渉縞に対応
する鋸形状の断面が形成されていることが好ましい。
【0074】請求項10に記載されているように、鋸形
状の断面は、ブラッグ条件を満たす断面であることが好
ましい。あるいは、請求項11に記載されているよう
に、鋸形状の断面は矩形状断面とすることもできる。
【0075】請求項12に記載されているように、回折
型集光素子は光分離手段と一体に形成することが好まし
い。
【0076】請求項13に記載されているように、本光
ヘッドは、レーザダイオードチップをマウントするサブ
マウントをさらに備えることができ、このサブマウント
はフォトダイオードチップ上にマウントされているもの
であることが好ましい。
【0077】請求項14に記載されているように、レー
ザダイオードチップはその上方においてのみ支持されて
いるものであることが好ましい。例えば、請求項15に
記載されているように、光分離手段の上面に支持される
プレートを設け、レーザダイオードチップはこのプレー
トの下面に支持することができる。
【0078】請求項16に記載されているように、以上
述べた光ヘッドにおいては、回折型集光素子に代えて反
射鏡を備えることも可能である。
【0079】請求項17に記載されているように、この
反射鏡は、直交する二つの方向において、凹面鏡が形成
されているものであることが好ましい。
【0080】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明に係
る光ヘッドの第1の実施形態を図1乃至図4に示す。図
1は本実施形態に係る光ヘッドの正面図、図2は本実施
形態におけるプリズムの正面図、図3は本実施形態にお
けるフォトダイオードチップの平面図、図4は本実施形
態における回折型集光素子の斜視図である。
【0081】本実施形態に係る光ヘッドは、レーザダイ
オードチップ1と、レーザダイオードチップ1を載置
し、レーザダイオードチップ1を所定の高さに固定する
サブマウント2と、レーザダイオードチップ1から出射
された光を媒体(図示せず)に集光させるレンズ(図示
せず)と、媒体で反射された光をレーザダイオードチッ
プ1からレンズへ向かう光の光軸から分離する光分離手
段としてのプリズム4と、プリズム4で分離された光を
受光するフォトダイオードチップ3と、プリズム4と媒
体との間に配置され、プリズム4に一体的に取り付けら
れている四半波長板4iと、プリズム4の上面に配置さ
れた回折型集光素子4jと、サブマウント2とフォトダ
イオードチップ3とを搭載しているリードフレーム5
と、を備えている。
【0082】光分離手段としてのプリズム4は、図2に
示すように、相互に平行な第1側面4g及び第2側面4
hと、第1側面4g及び第2側面4hの双方にそれぞれ
直交する第1外面4a、第2外面4b、第3外面4c及
び第4外面4dで囲まれた四角柱形状を呈している。第
1外面4aと第3外面4cは相互に平行であり、また、
第2外面4bは第1外面4aに直交し、第2外面4bと
第4外面4dは相互に平行である。
【0083】さらに、プリズム4は、第1側面4g及び
第2側面4hに直交し、第1外面4aに対して45度の
角度で傾斜する相互に平行な第1内面4eと第2内面4
fとを有している。
【0084】四半波長板4iは、プリズム4の第3外面
4cから出射する光を直線偏光から円偏光に変換し、あ
るいは、媒体から反射されてきた光を円偏光から元の向
きに直交する向きの直線偏光に変換する。四半波長板4
iは、プリズム4に一体化しなくても、プリズム4と媒
体の間の光路ならどこに設置しても構わない。
【0085】フォトダイオードチップ3は、第2外面4
bに平行な受光面3aを有し、この受光面3aには、図
3に示すように、リア受光部3bと中央受光部3pとフ
ロント受光部3iとモニター受光部3qとが設けられて
いる。
【0086】レーザダイオードチップ1から出射された
光は、その一部がプリズム4の第1内面4eと第2内面
4fで反射され、回折型集光素子4jで反射され、フォ
トダイオードチップ3上にビームスポット3uを形成す
る。モニター受光部3pはビームスポット3uに対応し
て設けられている。
【0087】回折型集光素子4jは、図4に示すよう
に、第一領域4jaと第二領域4jbの2つの領域を有
する。これらの領域には、ビームスポット3uの中心を
通りx軸に平行な直線に線光源aを配置し、レーザダイ
オードチップ1の発光点を通りx軸に平行な直線に線光
源bを配置したとき、第一領域4jaには、線光源aの
出射光と第1内面4eで反射された線光源bの出射光と
が形成する干渉縞に対応する鋸形状の断面が形成され、
第二領域4jbには、線光源aの出射光と第2内面4f
で反射された線光源bの出射光とが形成する干渉縞に対
応する鋸形状の断面が形成されている。
【0088】鋸形状の断面は、ブラッグ条件を満たす鋸
形状の断面であることが望ましいが、矩形状の断面でも
構わない。回折効率は、鋸形状の溝の深さを変えること
によっても変えられるが、不要な光の発生を防ぐため、
金属や誘電体などのコーティングの調整により透過率を
変えることが好ましい。
【0089】x軸に平行な2つの線光源が形成する干渉
縞は、x軸方向に均一であるため、回折型集光素子4j
は、x軸方向に均一となり、作製と取り付けが非常に容
易である。
【0090】しかしながら、回折型集光素子4jは、z
軸方向にのみ集光作用を有し、x軸方向に集光作用を有
さないため、ビームスポット3uがx軸方向に広い形状
となる。x軸方向においても集光を行う場合には、ビー
ムスポット3uの中心に点光源aを配置し、レーザダイ
オードチップ1の発光点に点光源bを配置したとき、第
一領域4jaの位置に点光源aの出射光と第1内面4e
で反射された点光源bの出射光とが形成する干渉縞が形
成され、第二領域4jbの位置に点光源aの出射光と第
2内面4fで反射された点光源bの出射光とが形成する
干渉縞が形成された回折型集光素子4jを用意すればよ
い。
【0091】回折型集光素子4jは、プリズム4に一体
化させる必要性はないが、一体化すれば、位置あわせが
容易になる。
【0092】媒体で反射された光は、プリズム4を通過
して、以下のように、フォトダイオードチップ3に到達
する。
【0093】第2内面4fを透過し、第1内面4eで反
射され、さらに、第2内面4fで反射され、再び、第1
内面4eで反射された光はフォトダイオードチップ3上
にビームスポット3rを形成する。第2内面4fを透過
し、第1内面4eで反射され、さらに、再び、第2内面
4fを透過した光はフォトダイオードチップ3上にビー
ムスポット3tを形成する。第2内面4fで反射された
光はフォトダイオードチップ3上にビームスポット3s
を形成する。リア受光部3bと中央受光部3pとフロン
ト受光部3iはそれぞれビームスポット3rとビームス
ポット3tとビームスポット3sに対応して設けられて
いる。
【0094】図3に示すように、フロント受光部3i
は、媒体のタンジェンシャル方向に光学的に平行な分割
線並びに媒体のラジアル方向に光学的に平行な分割線に
より区画された6個の受光部3c乃至3hからなる。同
様に、リア受光部3bは、媒体のタンジェンシャル方向
に光学的に平行な分割線並びに媒体のラジアル方向に光
学的に平行な分割線により区画された6個の受光部3j
乃至3oからなる。
【0095】さらに、第1内面4eとリア受光部3bと
の間の光路長をa、第2内面4fとフロント受光部3i
との間の光路長をb、第1内面4eと第2内面4fとの
間の光路長をcとすれば、レーザダイオードチップ1
は、レーザダイオードチップ1と第1内面4eとの間の
光路長が(a+b+c)/2となるように配置されてい
る。
【0096】本実施形態に係る光ヘッドは次のように動
作する。
【0097】レーザダイオードチップ1から出射され、
y方向に偏光した光は、第1外面4aに光軸が垂直にな
るようにプリズム4に入射し、第1内面4eと第2内面
4fでそれぞれ数%が反射されるが、ほとんどが透過
し、第3外面4cから光軸が垂直になるようにプリズム
4を出射する。第1内面4eと第2内面4fで反射され
た数%の光は、第4外面4dからプリズム4を出射し、
回折型集光素子4jで反射され、再び、第4外面4dか
らプリズム4に入射し、第1内面4eと第2内面4fを
ほとんどが透過し、第2外面4bを出射し、フォトダイ
オードチップ3に入射し、モニター受光部3qで受光さ
れる。
【0098】レーザダイオードチップ1の出射光量は、
経時劣化や温度変化等により変化するが、モニター受光
部3qで検出される信号により所望の値に制御すること
ができる。
【0099】サブマウント2に受光部を設ければ、レー
ザダイオードチップ1の後側から出射される光の光量を
検出できるが、光ヘッドが稼動している間に前後の出射
光の光量の相関関係が変化してしまうことがあるため、
実際の記録再生に用いる前側から出射される光の光量を
検出することが望ましい。
【0100】回折型集光素子4jの位置に回折型集光素
子4jの代わりにフォトダイオードチップを設置するこ
とによっても、同様に信号を検出することができる。
【0101】回折型集光素子4jは、封入することによ
り、光ヘッドを湿気や塵から守るパッケージに一体化す
れば、光ヘッドの薄形化の支障にはならない。
【0102】四半波長板4iで円偏光に変換された光
は、レンズ(図示せず)で媒体に集光される。媒体で反
射された光は、同じ光路を逆向きに進み、四半波長板4
iでx方向に偏光した光に変換されて、第3外面4cに
光軸が垂直になるように入射し、第2内面4fで光量の
δ%が反射され、光量の(100−δ)%が第2内面4
fを透過する。
【0103】第2内面4fで反射された光は、第2外面
4bを出射し、フォトダイオードチップ3に入射し、フ
ロント受光部3iで受光される。
【0104】第2内面4fを透過した光は、第1内面4
eで反射され、第2内面4fで光量のδ%が反射され、
光量の(100−δ)%が第2内面4fを透過する。第
2内面4fで反射された光は、第1内面4eで再び反射
され、第2外面4bを出射し、フォトダイオードチップ
3に入射し、リア受光部3bで受光される。
【0105】第1内面4eで反射された後、第2内面4
fを透過した光は、第2外面4bを出射し、フォトダイ
オードチップ3に入射し、中央受光部3pで受光され
る。
【0106】フォトダイオードチップ3に形成された受
光部3b乃至3pにおいて検出される信号S3b乃至S
3pを用いて、フォーカス誤差信号FE3は、次式に従
って算出される。
【0107】FE3=(S3c−S3d+S3e+S3
f−S3g+S3h)/(100−δ)−(S3j−S
3k+S3l+S3m−S3n+S3o)/100 トラック誤差信号TE3は、プッシュプル法により、次
式に従って算出される。
【0108】TE3=(S3c+S3d+S3e−S3
f−S3g−S3h)/(100−δ)−(S3j+S
3k+S3l−S3m−S3n−S3o)/100 記録再生信号は、S3pから得られる。
【0109】本実施形態においては、レーザダイオード
チップ1やフォトダイオードチップ3が組み立て誤差に
より相対的にx方向にずれる場合でも、ビームスポット
3rと3sが均等にずれるため、トラックオフセットを
生じない。しかも、算出によりz軸に平行な分割線を利
用しないことと等価になるため、フォーカス誤差信号も
影響を受けない。
【0110】プリズム4の第1内面4eと第2内面4f
は、いずれも第1外面4aに対して45度の角度をな
し、しかも、フォトダイオードチップ3は第1外面4a
に対して90度の角度をなしている。このため、たとえ
サブマウント2の厚さが設計と異なり、レーザダイオー
ドチップ1の発光点がフォトダイオードチップ3に対し
てy方向にずれても、レーザダイオードチップ1とフォ
トダイオードチップ3の光軸方向の相対的な位置は変化
することがなく、このずれによるフォーカスオフセット
を生じない。
【0111】本実施形態においては、第1内面4eとリ
ア受光部3bとの間の光路長をa、第2内面4fとフロ
ント受光部3iとの間の光路長をb、第1内面4eと第
2内面4fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオ
ードチップ1は、レーザダイオードチップ1と第1内面
4eとの間の光路長が(a+b+c)/2となるように
配置されるため、媒体がレンズの集光点にあるとき、媒
体で反射された光は、フロント受光部3iの後方、リア
受光部3bの前方、光路長がh=(a−b+3c)/2
なる点に集光する。ゆえに、レーザダイオードチップ1
の出射光の光軸とフォトダイオードチップ3の受光面3
aの光路長(c+a)は、(2h+2a+b)/3すな
わち(2h+b)−2(2h−a+b)/3となる。
【0112】ところが、第1の従来例に係る光ヘッドに
おいては、第1内面104eとリア受光部103bとの
間の光路長をa、第2内面104fとフロント受光部1
03fとの間の光路長をb、第1内面104eと第2内
面104fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオ
ードチップ101の出射光の光軸とフォトダイオードチ
ップ103の受光面103aとの間の光路長(c+a)
は、c+a=2f+bとなる。
【0113】ここで、フォーカス誤差信号の感度は、低
すぎるとサーボにより媒体をレンズの焦点深度内に保持
することが困難になり、高すぎると光ヘッドの組立のト
レランスが小さくなる。このため、最適値が存在する
が、この最適値は、hやfの値で決まる。フォーカス誤
差信号の感度が同じになるh=fの条件の下に本実施形
態を第1の従来例に係る光ヘッドと比較すると、本実施
形態においては、一般に、2h−a+b>0であるた
め、薄くなる。
【0114】また、本実施形態は、δ<50のとき、中
央受光部3pで受光される光量が媒体で反射された光の
25%を越えるため、記録再生信号の品質が高い。
【0115】さらに、本実施形態は、ビームスポット3
tが点になるため、中央受光部3pが小さくなる。この
ため、たとえ、フォトダイオードチップ3にアンプを形
成しても、必要な周波数の信号を検出することができる
ため、高速再生を行うことが可能である。
【0116】本実施形態においては、フォーカス誤差信
号FE3がビームスポット3rと3sのz方向における
サイズの変化として検出されており、トラック誤差信号
成分がビームスポット3rと3sのx方向における光量
分布の変化として表れるため、フォーカス誤差信号FE
3にトラック誤差信号成分が混入しにくい。
【0117】本実施形態においては、従来の光ヘッドの
ようにフォトダイオードチップ3を他のフォトダイオー
ドチップに置き換えることにより、フォーカス誤差信号
やトラック誤差信号、記録再生信号の検出方法を変える
ことも可能である。
【0118】(第1の実施形態の実施例)図5は、上記
の第一の実施形態の一実施例に係る光ヘッドの正面図で
ある。
【0119】図1に示した実施形態においては、サブマ
ウント2をリードフレーム5上に固定しているが、図5
に示す実施例のように、フォトダイオードチップ8を第
一の実施形態におけるフォトダイオードチップ5よりも
長くし、サブマウント7をフォトダイオードチップ8上
に固定することによって、レーザダイオードチップ1と
フォトダイオードチップ8は、レーザダイオードチップ
1とフォトダイオードチップ3に比べ、フォトダイオー
ドチップ3の厚さが影響しないため、y方向の相対的な
位置がずれない。
【0120】なお、ボンディングワイヤー6は、レーザ
ダイオードチップ1とリードフレーム5とを接続するも
のの他に、サブマウント2とリードフレーム5とを接続
するもの、フォトダイオードチップ8とリードフレーム
5とを電気的に接続するものなど代表的なものだけを図
示しているが、この他にも電気的に接続すべき箇所には
ボンディングワイヤが使用されている。
【0121】図1と図5に示す光ヘッドにおいては、フ
ォトダイオードチップ3、8は、プリズム4とリードフ
レーム5に挟まれているため、最後に固定することはで
きない。
【0122】フォトダイオードチップ3を最後に固定す
ることができる光ヘッドの実施例を図6に示す。
【0123】図6に示す光ヘッドにおいては、リードフ
レーム5に代えて、L字型の金属ベースプリント基板1
0が用いられる。金属ベースプリント基板10は、プリ
ズム4の上面上に取り付けられており、レーザーダイオ
ードチップ1は、サブマウント9を介して、金属ベース
プリント基板10の下面に取り付けられている。
【0124】また、フォトダイオードチップ3は、フリ
ップチップ実装用バンプ12を介して、フレキシブル基
板11に固定されているとともに、フレキシブル基板1
1と電気的に接続している。
【0125】図6に示した光ヘッドによれば、フォトダ
イオードチップ3は最後に固定することができるので、
それまでの組立において累積した誤差を容易に相殺する
ことができる。
【0126】ボンディングワイヤー13は、レーザダイ
オードチップ1と金属ベースプリント基板10を電気的
に接続し、フリップチップ実装用バンプ12は、フォト
ダイオードチップ3とフレキシブル基板11を電気的に
接続しているが、図6においては代表的なものだけを図
示している。
【0127】フォトダイオードチップ3は、フリップチ
ップ実装用バンプ12を介してフレキシブル基板11に
固定されており、プリズム4に対して一体的に動かすこ
とにより、電気信号を確認しながら、位置合わせするこ
とができる。
【0128】サブマウント9は、サブマウント2(図
1)または7(図5)に比べ、薄形化することができる
ため、放熱性を向上させることができる。
【0129】さらに、ボンディングワイヤー13は、図
1及び図5におけるボンディングワイヤー6に比べて短
くすることができるため、高い周波数まで伝送でき、し
かも、ノイズも混入しにくい。
【0130】金属ベースプリント基板10に代えてリー
ドフレームを使用することもできるが、金属ベースプリ
ント基板10は、例えば、アルミ基板にポリイミドを介
して銅箔の配線が施されているため、放熱性が高く、し
かも、自由に折り曲げたり、孔を形成することができ、
リードフレームよりも利便性が高い。
【0131】本実施形態に用いるレンズとしては、例え
ば、1個の有限系レンズでもよいし、あるいは、コリメ
ートレンズとオブジェクティブレンズなどの組み合わせ
レンズでもよい。組み合わせレンズを用いる場合、コリ
メートレンズとオブジェクティブレンズの間にビームス
プリッタを挿入し、レーザダイオードチップから媒体に
向かう光や、媒体からフォトダイオードチップに向かう
光を分離すれば、媒体がオブジェクティブレンズの集光
点にあるとき、これらの光は平行光になるため、その取
り扱いが容易になる。
【0132】媒体は、その形状として光ディスクや光テ
ープなどが考えられ、その材質として相変化物質や光磁
気物質などが考えられる。
【0133】(第2の実施の形態)本発明に係る光ヘッ
ドの第2の実施形態を図7乃至図10に示す。図7は本
実施形態に係る光ヘッドの正面図、図8は本実施形態に
おけるプリズムの正面図、図9は本実施形態におけるフ
ォトダイオードチップの平面図、図10は本実施形態に
おける回折型集光素子の斜視図である。
【0134】本実施形態に係る光ヘッドは、レーザダイ
オードチップ1と、レーザダイオードチップ1を載置
し、レーザダイオードチップ1を所定の高さに固定する
サブマウント2と、レーザダイオードチップ1から出射
された光を媒体(図示せず)に集光させるレンズ(図示
せず)と、媒体で反射された光をレーザダイオードチッ
プ1からレンズへ向かう光の光軸から分離する光分離手
段としてのプリズム15と、プリズム15で分離された
光を受光するフォトダイオードチップ14と、プリズム
15と一体的にフォトダイオードチップ14上に配置さ
れた四半波長板15iと、プリズム15の上面上に配置
された回折型集光素子15jと、サブマウント2とフォ
トダイオードチップ14とを搭載しているリードフレー
ム16と、を備えている。
【0135】光分離手段としてのプリズム15は、図8
に示すように、相互に平行な第1側面15g及び第2側
面15hと、第1側面15g及び第2側面15hの双方
にそれぞれ直交する第1外面15a、第2外面15b、
第3外面15c及び第4外面15dで囲まれた四角柱形
状を呈している。第1外面15aと第3外面15cは相
互に平行であり、また、第2外面15bは第1外面15
aに直交し、第2外面15bと第4外面15dは相互に
平行である。
【0136】さらに、プリズム15は、第1側面15g
及び第2側面15hに直交し、第1外面15aに対して
45度の角度で傾斜する相互に平行な第1内面15eと
第2内面15fとを有している。
【0137】四半波長板15iは、プリズム15の第3
外面15cから出射する光を直線偏光から円偏光に変換
し、あるいは、媒体から反射されてきた光を円偏光から
元の向きに直交する向きの直線偏光に変換する。四半波
長板15iは、プリズム15に一体化しなくても、プリ
ズム15と媒体の間の光路ならどこに設置しても構わな
い。
【0138】フォトダイオードチップ14は、第2外面
15bに平行な受光面14aを有し、この受光面14a
には、図9に示すように、リア受光部14bと中央受光
部14jとフロント受光部14fとモニター受光部14
oとが設けられている。
【0139】レーザダイオードチップ1から出射された
光は、その一部がプリズム15の第1内面15eと第2
内面15fで反射され、回折型集光素子15jで反射さ
れ、フォトダイオードチップ14上にビームスポット1
4sを形成する。モニター受光部14oはビームスポッ
ト14sに対応して設けられている。
【0140】回折型集光素子15jは、図10に示すよ
うに、第一領域15jaと第二第二領域15jbの2つ
の領域を有する。これらの領域には、ビームスポット1
4sの中心を通りx軸に平行な直線に線光源aを配置
し、レーザダイオードチップ1の発光点を通りx軸に平
行な直線に線光源bを配置したとき、第一領域15ja
には、線光源aの出射光と第1内面15eで反射された
線光源bの出射光とが形成する干渉縞に対応する鋸形状
の断面が形成され、第二領域15jbには、線光源aの
出射光と第2内面15fで反射された線光源bの出射光
とが形成する干渉縞に対応する鋸形状の断面が形成され
ている。
【0141】鋸形状の断面は、ブラッグ条件を満たす鋸
形状の断面であることが望ましいが、矩形状の断面とす
ることもできる。回折効率は、鋸形状の溝の深さを変え
ることによっても変えることができるが、不要な光の発
生を防ぐため、金属や誘電体などのコーティングの調整
により透過率を変えることが好ましい。
【0142】x軸に平行な2つの線光源が形成する干渉
縞は、x軸方向に均一であるため、回折型集光素子15
jは、x軸方向に均一となり、作製と取り付けが非常に
容易である。
【0143】しかしながら、回折型集光素子15jは、
z軸方向にのみ集光作用を有し、x軸方向に集光作用を
有さないため、ビームスポット14sがx軸方向に広い
形状となる。
【0144】x軸方向にも集光を行う場合には、ビーム
スポット14sの中心に点光源aを配置し、レーザダイ
オードチップ1の発光点に点光源bを配置したとき、第
一領域15jaの位置に点光源aの出射光と第1内面1
5eで反射された点光源bの出射光が形成する干渉縞が
形成され、第二領域15jbの位置に点光源aの出射光
と第2内面15fで反射された点光源bの出射光が形成
する干渉縞が形成された回折型集光素子15jを用意す
ればよい。
【0145】回折型集光素子15jは、プリズム15に
一体化させることは必ずしも必要ではないが、一体化す
れば、位置あわせを容易に行うことができる。
【0146】媒体で反射された光は、プリズム15を通
過して、以下のようにフォトダイオードチップ14に到
達する。
【0147】第2内面15fを透過し、第1内面15e
で反射され、さらに、第2内面15fで反射され、再
び、第1内面15eで反射された光はフォトダイオード
チップ14上にビームスポット14pを形成する。第2
内面15fを透過し、第1内面15eで反射され、さら
に、再び、第2内面15fを透過した光はフォトダイオ
ードチップ14上にビームスポット14rを形成する。
第2内面15fで反射された光はフォトダイオードチッ
プ14上にビームスポット14qを形成する。リア受光
部14bと中央受光部14jとフロント受光部14fは
それぞれビームスポット14pとビームスポット14r
とビームスポット14qに対応して設けられている。
【0148】図9に示すように、フロント受光部14f
は、媒体のラジアル方向に光学的に平行な2本の分割線
により区画された3個の受光部14g、14h、14i
で構成されており、同様に、リア受光部14bは、媒体
のラジアル方向に光学的に平行な2本の分割線により区
画された3個の受光部14c、14d、14eで構成さ
れている。中央受光部14jは、媒体のタンジェンシャ
ル方向に光学的に平行な分割線とラジアル方向に光学的
に平行な分割線により区画された4個の受光部14k、
14l、14m、14nで構成されている。
【0149】さらに、第1内面15eとリア受光部14
bとの間の光路長をa、第2内面15fとフロント受光
部14fとの間の光路長をb、第1内面15eと第2内
面15fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオー
ドチップ1は、レーザダイオードチップ1と第1内面1
5eとの間の光路長eが e≠(a+b+c)/2 かつ (b−c)<e<(a
+2c) となるように配置されている。
【0150】e≠(a+b+c)/2の条件を満たすこ
とにより、中央受光部14jは、ニアフィールドでな
く、ファーフィールドに配置されることになる。後述す
る第三の実施形態(図11乃至図14)においては、特
にレーザダイオードチップ1が光学的にフロント受光部
14fよりもリア受光部14bに近づいている場合を表
している。
【0151】本実施形態に係る光ヘッドは次のように動
作する。
【0152】レーザダイオードチップ1から出射され、
y方向に偏光した光は、第1外面15aに光軸が垂直に
なるようにプリズム15に入射し、第1内面15eと第
2内面15fでそれぞれ数%が反射されるが、ほとんど
が透過し、第3外面15cから光軸が垂直になるように
プリズム15を出射する。第1内面15eと第2内面1
5fで反射された数%の光は、第4外面15dからプリ
ズム15を出射し、回折型集光素子15jで反射され、
再び、第4外面15dからプリズム15に入射し、第1
内面15eと第2内面15fをほとんどが透過し、第2
外面15bを出射し、フォトダイオードチップ14に入
射し、モニター受光部14oで受光される。
【0153】レーザダイオードチップ1の出射光量は、
経時劣化や温度変化等により変化するが、モニター受光
部14oで検出される信号により所望の値に制御するこ
とができる。
【0154】サブマウント2に受光部を設ければ、レー
ザダイオードチップ1の後側から出射される光の光量を
検出することができるが、光ヘッドが稼動している間に
前後の出射光の光量の相関関係が変化してしまうことが
あるため、実際の記録再生に用いる前側から出射される
光の光量を検出することが望ましい。
【0155】回折型集光素子15jの位置に回折型集光
素子15jの代わりにフォトダイオードチップを設置す
ることも可能である。
【0156】回折型集光素子15jは、封入することに
より、光ヘッドを湿気や塵から守るパッケージに一体化
すれば、光ヘッドの薄形化の支障にはならない。
【0157】四半波長板15iで円偏光に変換された光
は、レンズ(図示せず)で媒体に集光される。媒体で反
射された光は、同じ光路を逆向きに進み、四半波長板1
5iでx方向に偏光した光に変換されて、第3外面15
cに光軸が垂直になるように入射し、第2内面15fで
光量のδ%が反射され、光量の(100−δ)%が第2
内面15fを透過する。
【0158】第2内面15fで反射された光は、第2外
面15bを出射し、フォトダイオードチップ14に入射
し、フロント受光部14fで受光される。
【0159】第2内面15fを透過した光は、第1内面
15eで反射され、第2内面15fで光量のδ%が反射
され、光量の(100−δ)%が第2内面15fを透過
する。第2内面15fで反射された光は、第1内面15
eで再び反射され、第2外面15bを出射し、フォトダ
イオードチップ14に入射し、リア受光部14bで受光
される。
【0160】第1内面15eで反射された後、第2内面
15fを透過した光は、第2外面15bを出射し、フォ
トダイオードチップ14に入射し、中央受光部14jで
受光される。
【0161】フォトダイオードチップ14に形成された
受光部14b乃至14nにおいて検出される信号S14
b乃至S14nを用いて、フォーカス誤差信号FE14
は、次式に従って算出される。
【0162】FE14=(S14c−S14d+S14
e)/(100−δ)−(S14g−S14h+S14
i)/100 ただし、レーザダイオードチップ1は、光学的にフロン
ト受光部14fやリア受光部14bの間には配置されて
いるものの、中央には配置されていないため、媒体がレ
ンズの集光点にあるときにビームスポット14qと14
pが同じサイズにならない。このため、媒体がレンズの
集光点にあるときのビームスポット14qと14pのサ
イズに比例させて、フロント受光部14fとリア受光部
14bのサイズを設計している。
【0163】トラック誤差信号TE14は、プッシュプ
ル法により、次式に従って算出される。
【0164】TE14=(S14k+S14m)−(S
14l+S14n) また、トラック誤差信号TE14は、位相差法やヘテロ
ダイン法などにより、次式に従って算出される。
【0165】TE14=「(S14k+S14n)と
(S14l+S14m)の位相差」 記録再生信号は、(S14k+S14l+S14m+S
14n)として算出される。
【0166】本実施形態においては、レーザダイオード
チップ1やフォトダイオードチップ14が組み立て誤差
により相対的にx方向にずれる場合であっても、プリズ
ム15をxz平面内で回転させることにより、ビームス
ポット14rを中央受光部14jの中央に移動させるこ
とができるため、トラックオフセットを生じない。しか
も、プリズム15をxz平面内で回転させても、フロン
ト受光部14fとリア受光部14bは、z軸に平行な分
割線が存在しないため、フォーカス誤差信号も影響を受
けない。
【0167】プリズム15の第1内面15eと第2内面
15fは、いずれも第1外面15aに対して45度の角
度をなし、しかも、フォトダイオードチップ14は第1
外面15aに対して90度の角度をなしている。このた
め、たとえサブマウント2の厚さが設計と異なり、レー
ザダイオードチップ1の発光点がフォトダイオードチッ
プ14に対してy方向にずれても、レーザダイオードチ
ップ1とフォトダイオードチップ14の光軸方向の相対
的な位置は変化することがなく、このずれによるフォー
カスオフセットを生じない。
【0168】本実施形態は、第1内面15eとリア受光
部14bとの間の光路長をa、第2内面15fとフロン
ト受光部14fとの間の光路長をb、第1内面15eと
第2内面15fとの間の光路長をcとすれば、レーザダ
イオードチップ1は、レーザダイオードチップ1と第1
内面15eとの間の光路長eが e≠(a+b+c)/2 かつ (b−c)<e<(a
+2c) となるように配置されるため、媒体がレンズの集光点に
あるとき、媒体で反射された光は、フロント受光部14
fの後方の光路長がi=e−b+cなる点と、リア受光
部14bの前方の光路長がj=−e+a+2cなる点に
集光する。ゆえに、レーザダイオードチップ1の出射光
の光軸とフォトダイオードチップ14の受光面14aの
光路長(c+a)は、(i+j+2a+b)/3=(i
+j+b)−2(i+j−a+b)/3となる。
【0169】ところが、第1の従来例に係る光ヘッドに
おいては、第1内面104eとリア受光部103bとの
間の光路長をa、第2内面104fとフロント受光部1
03fとの間の光路長をb、第1内面104eと第2内
面104fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオ
ードチップ101の出射光の光軸とフォトダイオードチ
ップ103の受光面103aの光路長(c+a)は、
(2f+b)となる。
【0170】ここで、フォーカス誤差信号の感度は、低
すぎるとサーボにより媒体をレンズの焦点深度内に保持
することが困難になり、高すぎると光ヘッドの組立のト
レランスが小さくなる。このため、最適値が存在する
が、この最適値はiとjやfの値で決まる。フォーカス
誤差信号の感度が同じになる(i+j)/2=fの条件
の下で、本実施形態を第1の従来例に係る光ヘッドと比
較すると、一般に、i+j−a+b>0であるため、本
実施形態に係る光ヘッドの方が薄くなる。
【0171】また、本実施形態は、プッシュプル法だけ
に適用する場合には、受光部14kと受光部14mとを
束ね、受光部14lと受光部14nとを束ねることによ
り、あるいは、位相差法やヘテロダイン法などだけに適
用する場合には、受光部14kと受光部14nとを束
ね、受光部14lと受光部14mとを束ねることによ
り、δ<29のとき、それぞれの受光部で受光される光
量が媒体で反射された光の25%を越える。このため、
記録再生信号の品質を高めることができる。
【0172】プッシュプル法と位相差法やヘテロダイン
法などに同時に適用する場合でも、例えば、δ=10の
とき、受光部14k乃至14nで受光される光量が媒体
で反射された光のそれぞれ20%となるため、記録再生
信号の品質を高めることができる。
【0173】さらに、本実施形態は、ビームスポット1
4rが小さな円になるため、中央受光部14jは小さ
い。このため、たとえ、フォトダイオードチップ14に
アンプを形成しても、必要な周波数の信号を検出するこ
とができるため、高速再生を行うことができる。
【0174】本実施形態においては、フォーカス誤差信
号FE14がビームスポット14pと14qのz方向に
おけるサイズの変化として検出されており、トラック誤
差信号成分がビームスポット14pと14qのx方向に
おける光量分布の変化として表れるため、フォーカス誤
差信号FE14にトラック誤差信号成分が混入しにく
い。
【0175】本実施形態においては、従来の光ヘッドの
ようにフォトダイオードチップ14を他のフォトダイオ
ードチップに置き換えることにより、フォーカス誤差信
号やトラック誤差信号、記録再生信号の検出方法を変え
ることも可能である。
【0176】(第2の実施形態の実施例)図7に示す実
施形態においては、サブマウント2をリードフレーム1
6に固定しているが、図5に示した第1の実施形態の実
施例と同様の構成を採ることにより、サブマウントをフ
ォトダイオードチップ上に固定することができる。
【0177】ボンディングワイヤー17は、レーザダイ
オードチップ1とリードフレーム16とを接続するもの
の他に、フォトダイオードチップ14とリードフレーム
16とを電気的に接続するものを代表的に図示している
が、これらの他にも電気的接続が必要な箇所にはボンデ
ィングワイヤーが使用される。
【0178】図7に示す実施形態の場合は、フォトダイ
オードチップ14はプリズム15とリードフレーム16
との間に挟まれているため、フォトダイオードチップ1
4を最後に固定することはできないが、図6に示した第
1の実施形態の実施例と同様の構成を採ることにより、
フォトダイオードチップ14を最後に固定できる。
【0179】本実施形態に用いるレンズとしては、例え
ば、1個の有限系レンズでもよいし、あるいは、コリメ
ートレンズとオブジェクティブレンズなどの組み合わせ
レンズでもよい。組み合わせレンズを用いる場合、コリ
メートレンズとオブジェクティブレンズの間にビームス
プリッタを挿入し、レーザダイオードチップから媒体に
向かう光や、媒体からフォトダイオードチップに向かう
光を分離すれば、媒体がオブジェクティブレンズの集光
点にあるとき、これらの光は平行光になるため、その取
り扱いが容易になる。
【0180】媒体は、その形状として光ディスクや光テ
ープなどが考えられ、その材質として相変化物質や光磁
気物質などが考えられる。
【0181】(第3の実施形態)本発明に係る光ヘッド
の第3の実施形態を図11乃至図14に示す。図11は
本実施形態に係る光ヘッドの正面図、図12は本実施形
態におけるプリズムの正面図、図13は本実施形態にお
けるフォトダイオードチップの平面図、図14は本実施
形態における回折型集光素子の斜視図、図15は本実施
形態における4分割グレーティングの右側面図である。
【0182】本実施形態に係る光ヘッドは、レーザダイ
オードチップ1と、レーザダイオードチップ1を載置
し、レーザダイオードチップ1を所定の高さに固定する
サブマウント2と、レーザダイオードチップ1から出射
された光を媒体(図示せず)に集光させるレンズ(図示
せず)と、媒体で反射された光をレーザダイオードチッ
プ1からレンズへ向かう光の光軸から分離する光分離手
段としてのプリズム19と、プリズム19で分離された
光を受光するフォトダイオードチップ18と、プリズム
19の第3外面19cに対向して配置されている回折素
子としての4分割グレーティング19kと、4分割グレ
ーティング19kに隣接して配置されている四半波長板
19iと、プリズム19の上面上に配置された回折型集
光素子jと、サブマウント2とフォトダイオードチップ
18とを搭載しているリードフレーム5と、を備えてい
る。
【0183】光分離手段としてのプリズム19は、図1
2に示すように、相互に平行な第1側面19g及び第2
側面19hと、第1側面19g及び第2側面19hの双
方にそれぞれ直交する第1外面19a、第2外面19
b、第3外面19c及び第4外面19dで囲まれた四角
柱形状を呈している。第1外面19aと第3外面19c
は相互に平行であり、また、第2外面19bは第1外面
19aに直交し、第2外面19bと第4外面19dは相
互に平行である。
【0184】さらに、プリズム19は、第1側面19g
及び第2側面19hに直交し、第1外面19aに対して
45度の角度で傾斜する相互に平行な第1内面19eと
第2内面19fとを有している。
【0185】4分割グレーティング19kには、図15
に示すように、レーザダイオードチップ1の出射光の波
長と同じ程度の間隔で並んだy軸に平行な直線群で格子
状の縞が形成されている。格子状の縞は、x方向とy方
向の分割線により4分割された第一領域19ka、第二
領域19kb、第三領域19kc、第四領域19kdで
構成されており、対角に位置する第一領域19kaと第
四領域19kd、対角に位置する第二領域19kbと第
三領域19kcは、格子間隔が同じである。4分割グレ
ーティング19kは、プリズム19に一体化しなくて
も、プリズム19と四半波長板19iの間の光路であれ
ば、任意の位置に設置することができる。
【0186】四半波長板19iは、プリズム19の4分
割グレーティング19kから出射する光を直線偏光から
円偏光に変換し、あるいは、媒体から反射されてきた光
を円偏光から元の向きに直交する向きの直線偏光に変換
する。四半波長板19iは、プリズム19に一体化しな
くても、4分割グレーティング19kと媒体の間の光路
であれば、任意の位置に設置することができる。
【0187】フォトダイオードチップ18は、第2外面
19bに平行な受光面18aを有し、この受光面18a
には、図13に示すように、リア受光部18bと中央受
光部18jとフロント受光部18fとモニター受光部1
8oとが設けられている。
【0188】レーザダイオードチップ1から出射された
光は、その一部がプリズム19の第1内面19eと第2
内面19fで反射され、回折型集光素子19jで反射さ
れ、フォトダイオードチップ18上にビームスポット1
8sを形成する。モニター受光部18oはビームスポッ
ト18sに対応して設けられている。
【0189】回折型集光素子19jは、図15に示すよ
うに、第一領域19jaと第二領域19jbの2つの領
域を有する。これらの領域には、ビームスポット18s
の中心を通りx軸に平行な直線に線光源aを配置し、レ
ーザダイオードチップ1の発光点を通りx軸に平行な直
線に線光源bを配置したとき、第一領域19jaには、
線光源aの出射光と第1内面19eで反射された線光源
bの出射光が形成する干渉縞に対応する鋸形状の断面が
形成され、第二領域19jbには、線光源aの出射光と
第2内面19fで反射された線光源bの出射光が形成す
る干渉縞に対応する鋸形状の断面が形成されている。
【0190】鋸形状の断面は、ブラッグ条件を満たす鋸
形状の断面であることが望ましいが、矩形状の断面とす
ることもできる。回折効率は、鋸形状の溝の深さを変え
ることによっても変えることができるが、不要な光の発
生を防ぐため、金属や誘電体などのコーティングの調整
により透過率を変えることが好ましい。
【0191】x軸に平行な2つの線光源が形成する干渉
縞は、x軸方向に均一であるため、回折型集光素子19
jは、x軸方向に均一となり、作製と取り付けが非常に
容易である。
【0192】しかしながら、回折型集光素子19jは、
z軸方向にのみ集光作用を有し、x軸方向に集光作用を
有さないため、ビームスポット18sがx軸方向に広い
形状となる。x軸方向にも集光する場合には、ビームス
ポット18sの中心に点光源aを配置し、レーザダイオ
ードチップ1の発光点に点光源bを配置したとき、第一
領域19jaの位置に点光源aの出射光と第1内面19
eで反射された点光源bの出射光が形成する干渉縞が形
成され、第二領域19jbの位置に点光源aの出射光と
第2内面19fで反射された点光源bの出射光が形成す
る干渉縞が形成された回折型集光素子19jを用いれば
よい。
【0193】回折型集光素子19jは、プリズム19に
一体化させることは必ずしも必要ではないが、一体化す
れば、位置あわせが容易になる。
【0194】媒体で反射された光は、プリズム19を通
過し、以下のようにフォトダイオードチップ18に到達
する。
【0195】第2内面19fを透過し、第1内面19e
で反射され、さらに、第2内面19fで反射され、再
び、第1内面19eで反射された光はフォトダイオード
チップ18上にビームスポット18pa、18pb、1
8pc、18pdを形成する。第2内面19fを透過
し、第1内面19eで反射され、さらに、再び、第2内
面19fを透過した光はフォトダイオードチップ18上
にビームスポット18ra、18rb、18rc、18
rdを形成する。第2内面19fで反射された光はフォ
トダイオードチップ18上にビームスポット18qa、
18qb、18qc、18qdを形成する。リア受光部
18bと中央受光部18jとフロント受光部18fはそ
れぞれビームスポット18pa乃至18pdとビームス
ポット18ra乃至18rdとビームスポット18qa
乃至18qdに対応して設けられている。ビームスポッ
ト18pa、18pd、18ra、18rd、18q
a、18qdは4分割グレーティング19kの領域19
kaの回折光により形成され、ビームスポット18p
b、18pc、18rb、18rc、18qb、18q
cは領域19kbの回折光により形成される。
【0196】図13に示すように、フロント受光部18
fは、媒体のラジアル方向に光学的に平行な2本の分割
線により区画された3個の受光部18g、18h、18
iで構成されており、同様に、リア受光部18bは、媒
体のラジアル方向に光学的に平行な2本の分割線により
区画された3個の受光部18c、18d、18eで構成
されている。中央受光部18jは、4個の受光部18
k、18l、18m、18nで構成されている。
【0197】さらに、第1内面19eとリア受光部18
bとの間の光路長をa、第2内面19fとフロント受光
部18fとの間の光路長をb、第1内面19eと第2内
面19fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオー
ドチップ1は、レーザダイオードチップ1と第1内面1
9eとの間の光路長が(a+b+c)/2となるように
配置されている。
【0198】本実施形態に係る光ヘッドは次のように動
作する。
【0199】レーザダイオードチップ1から出射され、
y方向に偏光した光は、第1外面19aに光軸が垂直に
なるようにプリズム19に入射し、第1内面19eと第
2内面19fでそれぞれ数%が反射されるが、ほとんど
が透過し、第3外面19cから光軸が垂直になるように
プリズム19を出射する。第1内面19eと第2内面1
9fで反射された数%の光は、第4外面19dからプリ
ズム19を出射し、回折型集光素子19jで反射され、
再び、第4外面19dからプリズム19に入射し、第1
内面19eと第2内面19fをほとんどが透過し、第2
外面19bを出射し、フォトダイオードチップ18に入
射し、モニター受光部18oで受光される。
【0200】レーザダイオードチップ1の出射光量は、
経時劣化や温度変化等により変化するが、モニター受光
部18oで検出される信号により所望の値に制御するこ
とができる。
【0201】サブマウント2に受光部を設ければ、レー
ザダイオードチップ1の後側から出射される光の光量を
検出することができるが、光ヘッドが稼動している間に
前後の出射光の光量の相関関係が変化してしまうことが
あるため、実際の記録再生に用いる前側から出射される
光の光量を検出することが望ましい。
【0202】回折型集光素子19jの位置に回折型集光
素子19jの代わりにフォトダイオードチップを設置す
ることも可能である。
【0203】回折型集光素子19jは、封入することに
よって、光ヘッドを湿気や塵から守るパッケージに一体
化すれば、光ヘッドの薄形化の支障にはならない。
【0204】4分割グレーティング19kを透過した光
は、四半波長板19iで円偏光に変換され、レンズ(図
示せず)で媒体に集光される。媒体で反射された光は、
同じ光路を逆向きに進み、四半波長板19iでx方向に
偏光した光に変換されて、4分割グレーティング19k
で回折される。回折光は、第2内面19fで光量のδ%
が反射され、光量の(100−δ)%が第2内面19f
を透過する。
【0205】第2内面19fで反射された光は、第2外
面19bを出射し、フォトダイオードチップ18に入射
し、フロント受光部18fで受光される。
【0206】第2内面19fを透過した光は、第1内面
19eで反射され、第2内面19fで光量のδ%が反射
され、光量の(100−δ)%が第2内面19fを透過
する。第2内面19fで反射された光は、第1内面19
eで再び反射され、第2外面19bを出射し、フォトダ
イオードチップ18に入射し、リア受光部18bで受光
される。
【0207】第1内面19eで反射された後、第2内面
19fを透過した光は、第2外面19bを出射し、フォ
トダイオードチップ18に入射し、中央受光部18jで
受光される。
【0208】フォトダイオードチップ18に形成された
受光部18b乃至18nにおいて検出される信号S18
b乃至S18nを用いて、フォーカス誤差信号FE18
は、次式に従って算出される。
【0209】FE18=(S18c−S18d+S18
e)/(100−δ)−(S18g−S18h+S18
i)/100 また、トラック誤差信号TE18は、位相差法やヘテロ
ダイン法などにより、次式に従って算出される。
【0210】TE18=「(S18k+S18n)と
(S18l+S18m)の位相差」 記録再生信号は、(S18k+S18l+S18m+S
18n)として算出される。
【0211】本実施形態においては、レーザダイオード
チップ1やフォトダイオードチップ18が組み立て誤差
により相対的にx方向にずれる場合でも、ビームスポッ
ト18ra乃至18rdが受光部18k乃至18nをは
み出さない限り、トラックオフセットを生じない。
【0212】しかも、フロント受光部18fとリア受光
部18bは、z軸に平行な分割線が存在しないため、フ
ォーカス誤差信号も影響を受けない。
【0213】4分割グレーティング19kは、x方向あ
るいはy方向にずれても、4つの領域を対角同士の領域
を2つの領域にまとめているため、トラックオフセット
を生じない。
【0214】また、4分割グレーティング19kにおい
ては、温度変化等によりレーザダイオードチップ1の発
振波長が変化すると、回折光の回折角が変化し、ビーム
スポット18pa乃至18rdがx方向にずれるが、本
実施形態においては、ビームスポット18pa乃至18
rdのいずれもz方向に複数の受光部を跨いでいないた
め、回折角の変化による影響を受けない。
【0215】プリズム19の第1内面19eと第2内面
19fは、いずれも第1外面19aに対して45度の角
度をなし、しかも、フォトダイオードチップ18は第1
外面19aに対して90度の角度をなしている。このた
め、たとえサブマウント2の厚さが設計と異なり、レー
ザダイオードチップ1の発光点がフォトダイオードチッ
プ18に対してy方向にずれても、レーザダイオードチ
ップ1とフォトダイオードチップ18の光軸方向の相対
的な位置は変化することがなく、このずれによるフォー
カスオフセットを生じない。
【0216】本実施形態は、第1内面19eとリア受光
部18bとの間の光路長をa、第2内面19fとフロン
ト受光部18fとの間の光路長をb、第1内面19eと
第2内面19fとの間の光路長をcとすれば、レーザダ
イオードチップ1は、レーザダイオードチップ1と第1
内面19eとの間の光路長が(a+b+c)/2となる
ように配置されるため、媒体がレンズの集光点にあると
き、媒体で反射された光は、フロント受光部18fの後
方、リア受光部18bの前方、光路長がk=(a−b+
3c)/2なる点に集光する。ゆえに、レーザダイオー
ドチップ1の出射光の光軸とフォトダイオードチップ1
8の受光面18aの光路長(c+a)は、(2k+2a
+b)/3すなわち(2k+b)−2(2k−a+b)
/3となる。
【0217】ところが、第1の従来例に係る光ヘッドお
いては、第1内面104eとリア受光部103bとの間
の光路長をa、第2内面104fとフロント受光部10
3fとの間の光路長をb、第1内面104eと第2内面
104fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオー
ドチップ101の出射光の光軸とフォトダイオードチッ
プ103の受光面103aとの間の光路長(c+a)
は、c+a=2f+bとなる。
【0218】ここで、フォーカス誤差信号の感度は、低
すぎるとサーボにより媒体をレンズの焦点深度内に保持
することが困難になり、高すぎると光ヘッドの組立のト
レランスが小さくなる。このため、最適値が存在する
が、この最適値はkやfの値で決まる。フォーカス誤差
信号の感度が同じになるk=fの条件の下において、本
実施形態を第1の従来例に係る光ヘッドと比較すると、
一般に、2k−a+b>0であるため、本実施形態の方
が薄くなる。
【0219】また、本実施形態は、受光部18kと受光
部18nとを束ね、受光部18lと受光部18mとを束
ねることにより、δ<29のとき、それぞれの受光部で
受光される光量が媒体で反射された光の25%を越える
ため、記録再生信号の品質を高めることができる。
【0220】さらに、本実施形態においては、ビームス
ポット18ra乃至18rdが点になるため、受光部1
8k乃至18nが小さい。このため、たとえ、フォトダ
イオードチップ18にアンプを形成しても、必要な周波
数の信号を検出することができるため、高速再生を行う
ことができる。
【0221】本実施形態においては、フォーカス誤差信
号FE18がビームスポット18pa乃至18pdと1
8qa乃至18qdのz方向におけるサイズの変化とし
て検出されており、トラック誤差信号成分がビームスポ
ット18pa乃至18pdと18qa乃至18qdのx
方向における光量分布の変化として表れるため、フォー
カス誤差信号FE18にトラック誤差信号成分が混入し
にくい。
【0222】本実施形態においては、従来の光ヘッドの
ようにフォトダイオードチップ18を他のフォトダイオ
ードチップに置き換えることにより、フォーカス誤差信
号やトラック誤差信号、記録再生信号の検出方法を変え
ることも可能である。
【0223】(第3の実施形態の実施例)4分割グレー
ティング19kとしては、例えば、ニオブ酸リチウム結
晶にプロトン交換の有無により格子状の縞を形成した素
子を用いることができる。これは、ニオブ酸リチウム結
晶にプロトン交換を施すと屈折率楕円体が歪むことを利
用したものである。プロトン交換した部分に積層した誘
電体膜のプロトン交換していない部分に対する位相差
を、y方向に偏光した光に対してはπラジアンの偶数倍
に調整し、x方向に偏光した光に対してはπラジアンの
奇数倍に調整することによって、y方向に偏光した光を
透過させ、x方向に偏光した光を回折させることができ
る。
【0224】図11に示す実施形態においては、サブマ
ウント2をリードフレーム5に固定しているが、図5に
示した第1の実施形態の実施例と同様の構成を採ること
により、サブマウントをフォトダイオードチップ上に固
定できる。
【0225】ボンディングワイヤー6は、レーザダイオ
ードチップ1とリードフレーム5とを接続するものの他
に、フォトダイオードチップ18とリードフレーム5と
を電気的に接続するものなど代表的なものだけを図示し
ている。
【0226】図11に示す実施形態においては、フォト
ダイオードチップ18はプリズム19とリードフレーム
5との間に挟まれているため、フォトダイオードチップ
18を最後に固定することはできないが、図6に示した
第1の実施形態の実施例と同様の構成を採ることによ
り、フォトダイオードチップ18を最後に固定すること
ができる。
【0227】本実施形態に用いるレンズとしては、例え
ば、1個の有限系レンズでもよいし、あるいは、コリメ
ートレンズとオブジェクティブレンズなどの組み合わせ
レンズでもよい。組み合わせレンズを用いる場合、コリ
メートレンズとオブジェクティブレンズの間にビームス
プリッタを挿入し、レーザダイオードチップから媒体に
向かう光や、媒体からフォトダイオードチップに向かう
光を分離すれば、媒体がオブジェクティブレンズの集光
点にあるとき、これらの光は平行光になるため、その取
り扱いが容易になる。
【0228】媒体は、その形状として光ディスクや光テ
ープなどが考えられ、その材質として相変化物質や光磁
気物質などが考えられる。
【0229】(第4の実施形態)本発明に係る光ヘッド
の第4の実施形態を図16乃至図19に示す。図16は
本実施形態に係る光ヘッドの正面図、図17は本実施形
態におけるプリズムの正面図、図18は本実施形態にお
けるフォトダイオードチップの平面図、図19は本実施
形態におけるグレーティングの右側面図である。
【0230】本実施形態に係る光ヘッドは、レーザダイ
オードチップ1と、レーザダイオードチップ1を載置
し、レーザダイオードチップ1を所定の高さに固定する
サブマウント2と、レーザダイオードチップ1から出射
された光を媒体(図示せず)に集光させるレンズ(図示
せず)と、媒体で反射された光をレーザダイオードチッ
プ1からレンズへ向かう光の光軸から分離する光分離手
段としてのプリズム21と、プリズム21で分離された
光を受光するフォトダイオードチップ20と、プリズム
21の第3外面21cに対向して配置されている回折素
子としてのグレーティング21jと、グレーティング2
1jに隣接して配置されている四半波長板21iと、プ
リズム21の上面上に配置された反射鏡21kと、サブ
マウント2とフォトダイオードチップ20とを搭載して
いるリードフレーム5と、を備えている。
【0231】光分離手段としてのプリズム21は、図1
7に示すように、相互に平行な第1側面21g及び第2
側面21hと、第1側面21g及び第2側面21hの双
方にそれぞれ直交する第1外面21a、第2外面21
b、第3外面21c及び第4外面21dで囲まれた四角
柱形状を呈している。第1外面21aと第3外面21c
は相互に平行であり、また、第2外面21bは第1外面
21aに直交し、第2外面21bと第4外面21dは相
互に平行である。
【0232】さらに、プリズム21は、第1側面21g
及び第2側面21hに直交し、第1外面21aに対して
45度の角度で傾斜する相互に平行な第1内面21eと
第2内面21fとを有している。
【0233】グレーティング21jには、図19に示す
ように、レーザダイオードチップ1の出射光の波長と同
じ程度の間隔で並んだx軸に平行な直線群で格子状の縞
が形成されている。グレーティング21jは、プリズム
21に一体化しなくても、プリズム21と四半波長板2
1iとの間の光路で。
【0234】四半波長板21iは、プリズム21のグレ
ーティング21jから出射する光を直線偏光から円偏光
に変換し、あるいは、媒体から反射されてきた光を円偏
光から元の向きに直交する向きの直線偏光に変換する。
四半波長板21iは、プリズム21に一体化しなくて
も、グレーティング21jと媒体との間の光路であれば
任意の位置に設置することができる。
【0235】フォトダイオードチップ20は、第2外面
21bに平行な受光面20aを有し、この受光面20a
には、図18に示すように、リア受光部20bとフロン
ト受光部20iとモニター受光部20pとが設けられて
いる。
【0236】レーザダイオードチップ1から出射された
光は、その一部がプリズム21の第2内面21fで反射
され、反射鏡21kで反射され、フォトダイオードチッ
プ20上にビームスポット20sを形成する。モニター
受光部20pはビームスポット20sに対応して設けら
れている。
【0237】反射鏡21kは、z軸方向に均一な凹面鏡
であるため、作製と取り付けが非常に容易である。
【0238】しかしながら、反射鏡21kは、z軸方向
にのみ集光作用を有し、x軸方向には集光作用を有さな
いため、ビームスポット20sがx軸方向に広い形状と
なる。このため、反射鏡21kをx軸方向にも凹面形状
を有するように構成することにより、x軸方向にも集光
することができる。
【0239】反射鏡21kは、プリズム21に一体化さ
せる必要はないが、一体化すれば、位置あわせを行うこ
とがが容易になる。
【0240】また、反射鏡21kは、第一乃至第三の実
施形態における回折型集光素子と置き換えることができ
る。
【0241】媒体で反射された光は、プリズム21を通
過して、以下のようにフォトダイオードチップ20に到
達する。
【0242】第2内面21fを透過し、第1内面21e
で反射された光はフォトダイオードチップ20上にビー
ムスポット20qa、20qb、20qcを形成する。
第2内面21fで反射された光はフォトダイオードチッ
プ20上にビームスポット20ra、20rb、20r
cを形成する。リア受光部20bフロント受光部20i
はそれぞれビームスポット20qa乃至20qcとビー
ムスポット20ra乃至20rcに対応して設けられて
いる。ビームスポット20qb、20qc、20rb、
20rcはグレーティング21jの回折光により形成さ
れる。
【0243】図18に示すように、フロント受光部20
iは、媒体のラジアル方向に光学的に平行な2本の分割
線により区画された3個の受光部20j、20k、20
lと、媒体のタンジェンシャル方向に光学的に平行な分
割線により区画された2個の受光部20m、20nと、
受光部20oで構成されており、同様に、リア受光部2
0bは、媒体のラジアル方向に光学的に平行な2本の分
割線により区画された3個の受光部20c、20d、2
0eと、媒体のタンジェンシャル方向に光学的に平行な
分割線により区画された2個の受光部20f、20g
と、受光部20hで構成されている。
【0244】さらに、第1内面21eとリア受光部20
bとの間の光路長をa、第2内面21fとフロント受光
部20iとの間の光路長をb、第1内面21eと第2内
面21fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオー
ドチップ1は、レーザダイオードチップ1と第1内面2
1eとの間の光路長が(a+b−c)/2となるように
配置されている。
【0245】本実施形態に係る光ヘッドは次のように動
作する。
【0246】レーザダイオードチップ1から出射され、
y方向に偏光した光は、第1外面21aに光軸が垂直に
なるようにプリズム21に入射し、第2内面21fで数
%が反射されるが、ほとんどが透過し、第3外面21c
から光軸が垂直になるようにプリズム21を出射する。
第2内面21fで反射された数%の光は、第4外面21
dからプリズム21を出射し、反射鏡21kで反射さ
れ、再び、第4外面21dからプリズム21に入射し、
第2内面21fをほとんどが透過し、第2外面21bを
出射し、フォトダイオードチップ20に入射し、モニタ
ー受光部20pで受光される。
【0247】レーザダイオードチップ1の出射光量は、
経時劣化や温度変化等により変化するが、モニター受光
部20pで検出される信号により所望の値に制御するこ
とができる。
【0248】サブマウント2に受光部を設けることによ
り、レーザダイオードチップ1の後側から出射される光
の光量を検出することができるが、光ヘッドが稼動して
いる間に前後の出射光の光量の相関関係が変化してしま
うことがあるため、実際の記録再生に用いる前側から出
射される光の光量を検出することが望ましい。
【0249】反射鏡21kの位置に反射鏡21kの代わ
りにフォトダイオードチップを設置することも可能であ
る。
【0250】反射鏡21kは、封入することによって、
光ヘッドを湿気や塵から守るパッケージに一体化すれ
ば、光ヘッドの薄形化の支障にならない。
【0251】グレーティング21jを透過した光は、四
半波長板21iで円偏光に変換され、レンズ(図示せ
ず)で媒体に集光される。媒体で反射された光は、同じ
光路を逆向きに進み、四半波長板21iでx方向に偏光
した光に変換されて、グレーティング21jで回折光と
透過光に生成される。回折光と透過光は、第2内面21
fで光量の半分が反射され、光量の半分が第2内面21
fを透過する。第2内面21fで反射された光は、第2
外面21bを出射し、フォトダイオードチップ20に入
射し、フロント受光部20iで受光される。第2内面2
1fを透過した光は、第1内面21eで反射され、第2
外面21bを出射し、フォトダイオードチップ20に入
射し、リア受光部20bで受光される。
【0252】フォトダイオードチップ20に形成された
受光部20b乃至20oにおいて検出される信号S20
b乃至S20oを用いて、フォーカス誤差信号FE20
は、次式に従って算出される。
【0253】FE20=(S20c−S20d+S20
e)−(S20j−S20k+S20l) また、トラック誤差信号TE20は、プッシュプル法に
より、次式に従って算出される。
【0254】TE20=(S20f+S20n)−(S
20g+S20m) 記録再生信号は、S20h+S20oとして算出され
る。
【0255】本実施形態においては、レーザダイオード
チップ1やフォトダイオードチップ20が組み立て誤差
により相対的にx方向にずれる場合でも、ビームスポッ
ト20qbと20rbが均等にずれるため、トラックオ
フセットを生じない。
【0256】しかも、受光部20c乃至20eと受光部
20j乃至20lは、z軸に平行な分割線が存在しない
ため、フォーカス誤差信号も影響を受けない。
【0257】グレーティング21jは、x方向あるいは
y方向にずれても、領域に分割されていないため、トラ
ックオフセットもフォーカスオフセットも生じない。
【0258】また、グレーティング21jにおいては、
温度変化等によりレーザダイオードチップ1の発振波長
が変化すると、回折光の回折角が変化し、ビームスポッ
ト20qbと20qcとビームスポット20rbと20
rcがz方向にずれるが、本実施形態においては、ビー
ムスポット20qbと20qcとビームスポット20r
bと20rcのいずれもz方向に複数の受光部を跨いで
いないため、回折角の変化による影響を受けない。
【0259】プリズム21の第1内面21eと第2内面
21fは、いずれも第1外面21aに対して45度の角
度をなし、しかも、フォトダイオードチップ20は第1
外面21aに対して90度の角度をなしている。このた
め、たとえ、サブマウント2の厚さが設計と異なり、レ
ーザダイオードチップ1の発光点がフォトダイオードチ
ップ20に対してy方向にずれても、レーザダイオード
チップ1とフォトダイオードチップ20の光軸方向の相
対的な位置は変化することがなく、このずれによるフォ
ーカスオフセットを生じない。
【0260】本実施形態においては、第1内面21eと
リア受光部20bとの間の光路長をa、第2内面21f
とフロント受光部20iとの間の光路長をb、第1内面
21eと第2内面21fとの間の光路長をcとすれば、
レーザダイオードチップ1は、レーザダイオードチップ
1と第1内面21eとの間の光路長が(a+b−c)/
2となるように配置されるため、媒体がレンズの集光点
にあるとき、媒体で反射された光は、フロント受光部2
0iの後方、リア受光部20bの前方、光路長がl=
(a−b+c)/2なる点に集光する。ゆえに、レーザ
ダイオードチップ1の出射光の光軸とフォトダイオード
チップ20の受光面20aの光路長aは、(2l+b−
c)となる。
【0261】これに対して、第1の従来例に係る光ヘッ
ドは、第1内面104eとリア受光部103bとの間の
光路長をa、第2内面104fとフロント受光部103
fとの間の光路長をb、第1内面104eと第2内面1
04fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオード
チップ101の出射光の光軸とフォトダイオードチップ
103の受光面103aの光路長(c+a)は、c+a
=2f+bとなる。
【0262】ここで、フォーカス誤差信号の感度は、低
すぎるとサーボにより媒体をレンズの焦点深度内に保持
することが困難になり、高すぎると光ヘッドの組立のト
レランスが小さくなる。このため、最適値が存在する
が、この最適値はlやfの値で決まる。フォーカス誤差
信号の感度が同じになるl=fの条件の下において、本
実施形態を第1の従来例に係る光ヘッドと比較すると、
本実施形態の方が薄くなる。
【0263】また、本実施形態は、例えば、グレーティ
ング21jの回折効率が25%を越えるとき、受光部2
0hと20oで受光される光量が媒体で反射された光の
25%を越えるため、記録再生信号の品質を高くするこ
とができる。
【0264】さらに、本実施形態は、領域に分割されて
いない回折素子であるグレーティング21jを用いるこ
とにより、多数のビームスポットが形成されない。この
ため、受光面が受光部で覆い尽くされて媒体の疵による
迷光が混入すること、受光部同士の間隔が広がることで
回折素子の格子間隔が狭くなり、回折素子の生産性が低
下すること、光源波長変動に対する耐性が低下すること
を防止することが可能になっている。
【0265】本実施形態においては、フォーカス誤差信
号FE20がビームスポット20qaと20raのz方
向におけるサイズの変化として検出されており、トラッ
ク誤差信号成分がビームスポット20qaと20raの
x方向における光量分布の変化として表れるため、フォ
ーカス誤差信号FE20にトラック誤差信号成分が混入
しにくい。
【0266】本実施形態においては、従来の光ヘッドの
ようにフォトダイオードチップ20を他のフォトダイオ
ードチップに置き換えることにより、フォーカス誤差信
号やトラック誤差信号、記録再生信号の検出方法を変え
ることも可能である。
【0267】(第4の実施形態の実施例)グレーティン
グ21jとしては、例えば、ニオブ酸リチウム結晶にプ
ロトン交換の有無により格子状の縞を形成した素子を用
いることができる。これは、ニオブ酸リチウム結晶にプ
ロトン交換を施すと屈折率楕円体が歪むことを利用した
ものである。プロトン交換した部分に積層した誘電体膜
のプロトン交換していない部分に対する位相差を、y方
向に偏光した光に対してはπラジアンの偶数倍に調整
し、x方向に偏光した光に対しては適切な値に調整する
ことによって、y方向に偏光した光を透過させ、x方向
に偏光した光を回折および透過させることができる。
【0268】図16に示す実施形態においては、サブマ
ウント2をリードフレーム5に固定しているが、図5に
示した第1の実施形態の実施例と同様の構成を採れば、
サブマウントをフォトダイオードチップ上に固定するこ
とができる。
【0269】ボンディングワイヤー6は、レーザダイオ
ードチップ1とリードフレーム5との間を接続するもの
の他に、フォトダイオードチップ20とリードフレーム
5とを電気的に接続するものが代表的に図示されている
が、ボンディングワイヤー6の使用箇所はこれには限定
されない。
【0270】図16に示す実施形態の場合においては、
フォトダイオードチップ20はプリズム21とリードフ
レーム5との間に挟まれているため、フォトダイオード
チップ20を最後に固定することはできないが、図6に
示した第1の実施形態の実施例と同様の構成を採ること
により、フォトダイオードチップ20を最後に固定する
ことが可能になる。
【0271】本実施形態に用いるレンズとしては、例え
ば、1個の有限系レンズでもよいし、あるいは、コリメ
ートレンズとオブジェクティブレンズなどの組み合わせ
レンズでもよい。組み合わせレンズを用いる場合、コリ
メートレンズとオブジェクティブレンズの間にビームス
プリッタを挿入し、レーザダイオードチップから媒体に
向かう光や、媒体からフォトダイオードチップに向かう
光を分離すれば、媒体がオブジェクティブレンズの集光
点にあるとき、これらの光は平行光になるため、その取
り扱いが容易になる。
【0272】媒体は、その形状として光ディスクや光テ
ープなどが考えられ、その材質として相変化物質や光磁
気物質などが考えられる。
【0273】(第5の実施形態)本発明に係る光ヘッド
の第5の実施形態を図20乃至図22に示す。図20は
本実施形態に係る光ヘッドの正面図、図21は本実施形
態におけるプリズムの正面図、図22は本実施形態にお
けるフォトダイオードチップの平面図、図23は本実施
形態におけるホログラムの右側面図である。
【0274】本実施形態に係る光ヘッドは、レーザダイ
オードチップ1と、レーザダイオードチップ1を載置
し、レーザダイオードチップ1を所定の高さに固定する
サブマウント2と、レーザダイオードチップ1から出射
された光を媒体(図示せず)に集光させるレンズ(図示
せず)と、媒体で反射された光をレーザダイオードチッ
プ1からレンズへ向かう光の光軸から分離する光分離手
段としてのプリズム23と、プリズム23で分離された
光を受光するフォトダイオードチップ22と、プリズム
23の第3外面23cに対向して配置されている回折素
子としてのホログラム23jと、ホログラム23jに隣
接して配置されている四半波長板23iと、プリズム2
3の上面上に配置されている反射鏡23kと、サブマウ
ント2とフォトダイオードチップ22とを搭載している
リードフレーム5と、を備えている。
【0275】光分離手段としてのプリズム23は、図2
1に示すように、相互に平行な第1側面23g及び第2
側面23hと、第1側面23g及び第2側面23hの双
方にそれぞれ直交する第1外面23a、第2外面23
b、第3外面23c及び第4外面23dで囲まれた四角
柱形状を呈している。第1外面23aと第3外面23c
は相互に平行であり、また、第2外面23bは第1外面
23aに直交し、第2外面23bと第4外面23dは相
互に平行である。
【0276】さらに、プリズム23は、第1側面23g
及び第2側面23hに直交し、第1外面23aに対して
45度の角度で傾斜する相互に平行な第1内面23eと
第2内面23fとを有している。
【0277】ホログラム23jには、図23に示すよう
に、レーザダイオードチップ1の出射光の波長と同じ程
度の間隔で並んだ曲線群で、+1次回折光の集光点を透
過光の集光点に対してm(mは、m>0なる任意の実
数)だけ前方に近づける、すなわち、−1次回折光の集
光点を透過光の集光点に対してmだけ後方に遠ざける格
子状の縞が形成されている。ホログラム23jは、プリ
ズム23に一体化させることは必ずしも必要ではなく、
プリズム23と四半波長板23iとの間の光路上であれ
ば、任意の位置に設置することができる。
【0278】四半波長板23iは、プリズム23のホロ
グラム23jから出射する光を直線偏光から円偏光に変
換し、あるいは、媒体から反射されてきた光を円偏光か
ら元の向きに直交する向きの直線偏光に変換する。四半
波長板23iは、プリズム23に一体化させることは必
ずしも必要ではなく、ホログラム23jと媒体との間の
光路上であれば、任意の位置に設置することができる。
【0279】フォトダイオードチップ22は、第2外面
23bに平行な受光面22aを有し、この受光面22a
には、図22に示すように、リア受光部22bとフロン
ト受光部22kとモニター受光部22tとが設けられて
いる。
【0280】レーザダイオードチップ1から出射された
光は、その一部がプリズム23の第1内面23eで反射
され、反射鏡23kで反射され、フォトダイオードチッ
プ22上にビームスポット22wを形成する。モニター
受光部22tはビームスポット22wに対応して設けら
れている。
【0281】反射鏡23kは、z軸方向に均一な凹面鏡
であるため、作製と取り付けが非常に容易である。しか
し、反射鏡23kは、z軸方向にのみ集光作用を有し、
x軸方向に集光作用を有さないため、ビームスポット2
2wがx軸方向に広い形状となる。このため、反射鏡2
3kをx軸方向にも凹面構造を有するように構成するこ
とによって、x軸方向にも集光することが可能になる。
【0282】反射鏡23kは、プリズム23に一体化さ
せることは必ずしも必要ではないが、一体化すれば、位
置あわせを行うことが容易になる。
【0283】また、反射鏡23kは、第一乃至第三の実
施形態における回折型集光素子と置き換えることができ
る。
【0284】媒体で反射された光は、プリズム23を通
過して、以下のようにフォトダイオードチップ22に到
達する。
【0285】第1内面23eで反射され、さらに、第2
内面23fで反射され、再び、第1内面23eで反射さ
れた光はフォトダイオードチップ22上にビームスポッ
ト22ua、22ub、22ucを形成する。第1内面
23eで反射され、さらに、第2内面23fを透過した
光はフォトダイオードチップ22上にビームスポット2
2va、22vb、22vcを形成する。リア受光部2
2bとフロント受光部22kはそれぞれビームスポット
22ua乃至22うcとビームスポット22va乃至2
2vcに対応して設けられている。ビームスポット22
ua、22uc、22va、22vcはホログラム23
jの回折光により形成される。
【0286】ホログラム23jには、レーザダイオード
チップ1の発光点に点光源aを配置し、媒体がレンズの
集光点にあるときにホログラム23jの+1次回折光を
集光させたい点に点光源bを配置したとき、線光源aの
出射光と、第1内面23eと第2内面23fで反射さ
れ、さらに、再び、第1内面23eで反射された点光源
bの出射光が形成する干渉縞が形成されている。
【0287】図22に示すように、フロント受光部22
kは、媒体のラジアル方向に光学的に平行な2本の分割
線により区画された3個の受光部22l、22m、22
nと、媒体のタンジェンシャル方向とラジアル方向に光
学的に平行な2つの分割線により区画された4個の受光
部22o、22p、22q、22rと、受光部22sで
構成されており、同様に、リア受光部22bは、媒体の
ラジアル方向に光学的に平行な2本の分割線により区画
された3個の受光部22c、22d、22eと、媒体の
タンジェンシャル方向とラジアル方向に光学的に平行な
2つの分割線により区画された4個の受光部22f、2
2g、22h、22iと、受光部22jで構成されてい
る。
【0288】さらに、第1内面23eとリア受光部22
bとの間の光路長をa、第2内面23fとフロント受光
部22kとの間の光路長をb、第1内面23eと第2内
面23fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオー
ドチップ1は、レーザダイオードチップ1と第1内面2
3eとの間の光路長が(a+b+3c)/2となるよう
に配置されている。
【0289】本実施形態に係る光ヘッドは次のように動
作する。
【0290】レーザダイオードチップ1から出射され、
y方向に偏光した光は、第1外面23aに光軸が垂直に
なるようにプリズム23に入射し、第1内面23eで数
%が反射されるが、ほとんどが透過し、第3外面23c
から光軸が垂直になるようにプリズム23を出射する。
第1内面23eで反射された数%の光は、第4外面23
dからプリズム23を出射し、反射鏡23kで反射さ
れ、再び、第4外面23dからプリズム23に入射し、
第1内面23eと第2内面23fをほとんどが透過し、
第2外面23bを出射し、フォトダイオードチップ22
に入射し、モニター受光部22tで受光される。
【0291】レーザダイオードチップ1の出射光量は、
経時劣化や温度変化等により変化するが、モニター受光
部22tで検出される信号により所望の値に制御するこ
とができる。サブマウント2に受光部を設ければ、レー
ザダイオードチップ1の後側から出射される光の光量を
検出できるが、光ヘッドが稼動している間に前後の出射
光の光量の相関関係が変化してしまうことがあるため、
実際の記録再生に用いる前側から出射される光の光量を
検出することが望ましい。
【0292】反射鏡23kの位置に反射鏡23kの代わ
りにフォトダイオードチップを設置することも可能であ
る。
【0293】反射鏡23kは、封入することにより、光
ヘッドを湿気や塵から守るパッケージに一体化すれば、
光ヘッドの薄形化の支障にはならない。
【0294】ホログラム23jを透過した光は、四半波
長板23iで円偏光に変換され、レンズ(図示せず)で
媒体に集光される。媒体で反射された光は、同じ光路を
逆向きに進み、四半波長板23iでx方向に偏光した光
に変換されて、ホログラム23jで回折光と透過光に生
成される。回折光と透過光は、第1内面23eで反射さ
れ、第2内面23fで光量の半分が反射され、光量の半
分が第2内面23fを透過する。第2内面23fで反射
された光は、第1内面23eで再び反射され、第2外面
23bを出射し、フォトダイオードチップ22に入射
し、リア受光部22bで受光される。第1内面23eで
反射された後、第2内面23fを透過した光は、第2外
面23bを出射し、フォトダイオードチップ22に入射
し、フロント受光部22kで受光される。
【0295】フォトダイオードチップ22に形成された
受光部22b乃至22sにおいて検出される信号S22
b乃至S22sを用いて、フォーカス誤差信号FE22
は、次式に従って算出される。
【0296】FE22=(S22c−S22d+S22
e)−(S22l−S22m+S22n) トラック誤差信号TE22は、プッシュプル法により、
次式に従って算出される。
【0297】TE22=(S22f+S22h+S22
p+S22r)−(S22g+S22i+S22o+S
22q) また、トラック誤差信号TE22は、位相差法やヘテロ
ダイン法などにより、次式に従って算出される。
【0298】TE22=「(S22f+S22i+S2
2o+S22r)と(S22g+S22h+S22p+
S22q)の位相差」 記録再生信号は、(S22j+S22s)として算出さ
れる。
【0299】本実施形態においては、レーザダイオード
チップ1やフォトダイオードチップ22が組み立て誤差
により相対的にx方向にずれる場合でも、ビームスポッ
ト22ubと22vbが均等にずれるため、トラックオ
フセットを生じない。しかも、受光部22c乃至22e
と受光部22l乃至22nは、z軸に平行な分割線が存
在しないため、フォーカス誤差信号も影響を受けない。
【0300】ホログラム23jにおいては、温度変化等
によりレーザダイオードチップ1の発振波長が変化する
と、回折光の回折角が変化し、ビームスポット22ua
と22ucとビームスポット22vaと22vcがx方
向にずれるが、本実施形態においては、ビームスポット
22uaと22ucとビームスポット22vaと22v
cのいずれもx方向に複数の受光部を跨いでいないた
め、回折角の変化による影響を受けない。
【0301】プリズム23の第1内面23eと第2内面
23fは、いずれも第1外面23aに対して45度の角
度をなし、しかも、フォトダイオードチップ22は第1
外面23aに対して90度の角度をなしている。このた
め、たとえサブマウント2の厚さが設計と異なり、レー
ザダイオードチップ1の発光点がフォトダイオードチッ
プ22に対してy方向にずれても、レーザダイオードチ
ップ1とフォトダイオードチップ22の光軸方向の相対
的な位置は変化することがなく、このずれによるフォー
カスオフセットを生じない。
【0302】媒体がレンズの集光点にあるとき、媒体で
反射され、ホログラム23jを透過した光とホログラム
23jで回折された光の光路の模式図を図24に示す。
本実施形態は、第1内面23eとリア受光部22bとの
間の光路長をa、第2内面23fとフロント受光部22
kとの間の光路長をb、第1内面23eと第2内面23
fとの間の光路長をcとすれば、レーザダイオードチッ
プ1は、レーザダイオードチップ1と第1内面23eと
の間の光路長が(a+b+3c)/2となるように配置
される。
【0303】このため、媒体がレンズの集光点にあると
き、媒体で反射され、ホログラム23jを透過した光
は、フロント受光部22kの後方、リア受光部22bの
前方、光路長がn=(a−b+c)/2なる点に集光
し、ホログラム23jで回折された+1次光は、フロン
ト受光部22kの後方の光路長がo=n−mなる点、す
なわち、リア受光部22bの前方の光路長がp=n+m
なる点に集光し、ホログラム23jで回折された−1次
光は、フロント受光部22kの後方の光路長がp=n+
mなる点、すなわち、リア受光部22bの前方の光路長
がo=n−mなる点に集光する。ゆえに、レーザダイオ
ードチップ1の出射光の光軸とフォトダイオードチップ
22の受光面22aの光路長(c+a)は、c+a=2
(p−m)+bとなる。
【0304】これに対して、第1の従来例に係る光ヘッ
ドにおいては、第1内面104eとリア受光部103b
との間の光路長をa、第2内面104fとフロント受光
部103fとの間の光路長をb、第1内面104eと第
2内面104fとの間の光路長をcとすれば、レーザダ
イオードチップ101の出射光の光軸とフォトダイオー
ドチップ103の受光面103aの光路長(c+a)
は、c+a=2f+bとなる。
【0305】ここで、フォーカス誤差信号の感度は、低
すぎるとサーボにより媒体をレンズの焦点深度内に保持
することが困難になり、高すぎると光ヘッドの組立のト
レランスが小さくなる。このため、最適値が存在する
が、この最適値はpやfの値で決まる。フォーカス誤差
信号の感度が同じになるp=fの条件の下において、本
実施形態を第1の従来例に係る光ヘッドと比較すると、
本実施形態の方が薄くなる。
【0306】図24は、本実施形態において、媒体がレ
ンズの集光点にあるとき、媒体で反射され、ホログラム
23jを透過した光とホログラム23jで回折された光
の光路を示す。図24は、m<nの場合を図示している
が、m≧nの場合を排除するものではない。
【0307】また、本実施形態は、例えば、ホログラム
23jの回折効率が25%を越えるとき、受光部22j
と22sで受光される光量が媒体で反射された光の25
%を越えるため、記録再生信号の品質が高まる。
【0308】さらに、本実施形態においては、ビームス
ポット22ucと22vaが小さな円になるため、受光
部22jと22sを小さく形成でき、ゆえに、たとえ、
フォトダイオードチップ22にアンプを形成しても、必
要な周波数の信号を検出することができるため、高速再
生を行うことができる。
【0309】さらに、本実施形態は、領域に分割されて
いない回折素子であるホログラム23jを用いるため、
多数のビームスポットが形成されない。このため、受光
面が受光部で覆い尽くされて媒体の疵による迷光が混入
することや、受光部同士の間隔が広がることで回折素子
の格子間隔が狭くなり、回折素子の生産性が低下するこ
と、光源波長変動に対する耐性が低下することを防止す
ることができる。
【0310】本実施形態においては、フォーカス誤差信
号FE22がビームスポット22uaと22vcのz方
向におけるサイズの変化として検出されており、トラッ
ク誤差信号成分がビームスポット22uaと22vcの
x方向における光量分布の変化として表れるため、フォ
ーカス誤差信号FE22にトラック誤差信号成分が混入
しにくい。
【0311】本実施形態においては、従来の光ヘッドの
ようにフォトダイオードチップ22を他のフォトダイオ
ードチップに置き換えることにより、フォーカス誤差信
号やトラック誤差信号、記録再生信号の検出方法を変え
ることも可能である。
【0312】(第5の実施形態の実施例)ホログラム2
3jとしては、例えば、ニオブ酸リチウム結晶にプロト
ン交換の有無により格子状の縞を形成した素子を用いる
ことができる。これは、ニオブ酸リチウム結晶にプロト
ン交換を施すと屈折率楕円体が歪むことを利用したもの
である。プロトン交換した部分に積層した誘電体膜のプ
ロトン交換していない部分に対する位相差を、y方向に
偏光した光に対してはπラジアンの偶数倍に調整し、x
方向に偏光した光に対しては適切な値に調整することに
よって、y方向に偏光した光を透過させ、x方向に偏光
した光を回折および透過させることができる。
【0313】図20に示す実施例は、サブマウント2を
リードフレーム5に固定しているが、図5に示した第1
の実施形態の実施例と同様の構成を採れば、サブマウン
トをフォトダイオードチップに固定できる。ボンディン
グワイヤー6は、レーザダイオードチップ1とリードフ
レーム5、フォトダイオードチップ22とリードフレー
ム5を電気的に接続しているが、代表的なものだけを図
示している。
【0314】図20に示す実施形態においては、フォト
ダイオードチップ22はプリズム23とリードフレーム
5との間に挟まれているため、フォトダイオードチップ
22を最後に固定することはできないが、図6に示した
第1の実施形態の実施例と同様の構成を採ることによ
り、フォトダイオードチップ22を最後に固定すること
ができる。
【0315】本実施形態に用いるレンズとしては、例え
ば、1個の有限系レンズでもよいし、あるいは、コリメ
ートレンズとオブジェクティブレンズなどの組み合わせ
レンズでもよい。組み合わせレンズを用いる場合、コリ
メートレンズとオブジェクティブレンズの間にビームス
プリッタを挿入し、レーザダイオードチップから媒体に
向かう光や、媒体からフォトダイオードチップに向かう
光を分離すれば、媒体がオブジェクティブレンズの集光
点にあるとき、これらの光は平行光になるため、その取
り扱いが容易になる。
【0316】媒体は、その形状として光ディスクや光テ
ープなどが考えられ、その材質として相変化物質や光磁
気物質などが考えられる。
【0317】
【発明の効果】第1の効果は、光ヘッドを薄くすること
ができることである。
【0318】その理由は、第1の従来例に係る光ヘッド
の場合、第1内面104eとリア受光部103bとの間
の光路長をa、第2内面104fとフロント受光部10
3fとの間の光路長をb、第1内面104eと第2内面
104fとの間の光路長をc、媒体がレンズの集光点に
あるときに媒体で反射された光が集光する点と、フロン
ト受光部103fやリア受光部103bとの間の光路長
をfとすれば、レーザダイオードチップ101の出射光
の光軸とフォトダイオードチップ103の受光面103
aの光路長(c+a)は、c+a=2f+bとなるた
め、光ヘッドが厚くなる。
【0319】これに対して、請求項1または3に係る光
ヘッドの場合、第1内面とリア受光部との間の光路長を
a、第2内面とフロント受光部との間の光路長をb、第
1内面と第2内面との間の光路長をcとすれば、レーザ
ダイオードチップは、レーザダイオードチップと第1内
面との間の光路長が(a+b+c)/2となるように配
置されるため、媒体がレンズの集光点にあるとき、媒体
で反射された光は、フロント受光部の後方、リア受光部
の前方、光路長がh=(a−b+3c)/2なる点に集
光する。従って、レーザダイオードチップの出射光の光
軸とフォトダイオードチップの受光面の光路長(c+
a)は、(2h+2a+b)/3すなわち(2h+b)
−2(2h−a+b)/3となるが、一般に、2h−a
+b>0であるため、フォーカス誤差信号の感度が同じ
になるh=fの条件の下では、本発明に係る光ヘッドの
方が薄くなるためである。
【0320】請求項2に係る光ヘッドの場合、第1内面
とリア受光部との間の光路長をa、第2内面とフロント
受光部との間の光路長をb、第1内面と第2内面との間
の光路長をcとすれば、レーザダイオードチップは、レ
ーザダイオードチップと第1内面との間の光路長eがe
≠(a+b+c)/2 かつ (b−c)<e<(a+
2c)となるように配置されるため、媒体がレンズの集
光点にあるとき、媒体で反射された光は、フロント受光
部の後方の光路長がi=e−b+cなる点と、リア受光
部の前方の光路長がj=−e+a+2cなる点に集光す
る。従って、レーザダイオードチップの出射光の光軸と
フォトダイオードチップの受光面の光路長(c+a)
は、(i+j+2a+b)/3すなわち(i+j+b)
−2(i+j−a+b)/3となるが、一般に、i+j
−a+b>0であるため、フォーカス誤差信号の感度が
同じになる(i+j)/2=fの条件の下では、本発明
に係る光ヘッドが薄くなるためである。
【0321】請求項6に係る光ヘッドの場合、第1内面
とリア受光部との間の光路長をa、第2内面とフロント
受光部との間の光路長をb、第1内面と第2内面との間
の光路長をcとすれば、レーザダイオードチップは、レ
ーザダイオードチップと第1内面との間の光路長が(a
+b−c)/2となるように配置されるため、媒体がレ
ンズの集光点にあるとき、媒体で反射された光は、フロ
ント受光部の後方、リア受光部の前方、光路長がl=
(a−b+c)/2なる点に集光する。従って、レーザ
ダイオードチップの出射光の光軸とフォトダイオードチ
ップの受光面の光路長aは、2l+b−cとなり、フォ
ーカス誤差信号の感度が同じになるl=fの条件の下で
は、本発明に係る光ヘッドの方が薄くなるためである。
【0322】請求項8に係る光ヘッドの場合、第1内面
とリア受光部との間の光路長をa、第2内面とフロント
受光部との間の光路長をb、第1内面と第2内面との間
の光路長をcとすれば、レーザダイオードチップは、レ
ーザダイオードチップと第1内面との間の光路長が(a
+b+3c)/2となるように配置される。このため、
媒体がレンズの集光点にあるとき、媒体で反射され、ホ
ログラム23jを透過した光は、フロント受光部の後
方、リア受光部の前方、光路長がn=(a−b+c)/
2なる点に集光し、ホログラム23jで回折された+1
次光は、フロント受光部の後方の光路長がo=n−mな
る点、すなわち、リア受光部の前方の光路長がp=n+
mなる点に集光し、ホログラム23jで回折された−1
次光は、フロント受光部の後方の光路長がp=n+mな
る点、すなわち、リア受光部の前方の光路長がo=n−
mなる点に集光する。従って、レーザダイオードチップ
の出射光の光軸とフォトダイオードチップの受光面の光
路長(c+a)は、2(p−m)+bとなり、フォーカ
ス誤差信号の感度が同じになるp=fの条件の下では、
本発明に係る光ヘッドの方が薄くなるためである。
【0323】第2の効果は、記録再生信号の品質が高い
ということである。
【0324】その理由は、請求項1乃至4の何れか一項
に記載の光ヘッドの場合、中央受光部で受光される光量
は、媒体で反射された光の(100−δ)2/100%
となるが、請求項5に係る光ヘッドの場合、δがδ<5
0に設定されるため、中央受光部で受光される光量が媒
体で反射された光の25%を越えるためである。
【0325】第3の効果は、価格が低いということであ
る。
【0326】その理由は、請求項1と請求項2に係る光
ヘッドの場合、高価格の回折素子を用いる必要がなく、
その回折素子を実装する手間も必要ないためである。
【0327】第4の効果は、媒体の疵による迷光が混入
せず、回折素子の生産性が上昇し、光源波長変動に対す
る耐性が上昇することである。
【0328】その理由は、請求項6と請求項7に係る光
ヘッドの場合、フロント受光部やリア受光部がニアフィ
ールドでなくファーフィールドに設置されるため、ビー
ムスポットが点にならないが、領域に分割されていない
回折素子を用いているため、多数のビームスポットを生
じないためである。このため、受光面が受光部で覆い尽
くされることで媒体の疵による迷光が混入したり、受光
部同士の間隔が広がることで回折素子の格子間隔が狭く
なり、回折素子の生産性が低下したり、光源波長変動に
対する耐性が低下したりということがない。
【0329】第5の効果は、高速再生できることであ
る。
【0330】その理由は、請求項1乃至3の何れか一項
に記載の光ヘッドの場合、媒体がレンズの集光点にある
とき、中央受光部が媒体で反射された光の集光点の近傍
にあるため、あるいは、請求項8に係る光ヘッドの場
合、回折素子は、自分自身が発生させる回折光に関し
て、一方の符号の次数の回折光に収束作用を与え、もう
一方の符号の次数の回折光に発散作用を与えるため、受
光部の面積を狭くすることができるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光ヘッドの正面
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるプリズムの正
面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるフォトダイオ
ードチップの平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における回折型集光素
子の斜視図である。
【図5】本発明に係る光ヘッドの第1の実施形態におけ
る一実施例を示す正面図である。
【図6】本発明に係る光ヘッドの第1の実施形態におけ
る他の実施例を示す正面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る光ヘッドの正面
図である。
【図8】本発明の第2の実施形態におけるプリズムの正
面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるフォトダイオ
ードチップの平面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における回折型集光
素子の斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る光ヘッドの正
面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態におけるプリズムの
正面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態におけるフォトダイ
オードチップの平面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態における回折型集光
素子の斜視図である。
【図15】本発明の第3の実施形態における4分割グレ
ーティングの右側面図である。
【図16】本発明の第4の実施形態に係る光ヘッドの正
面図である。
【図17】本発明の第4の実施形態におけるプリズムの
正面図である。
【図18】本発明の第4の実施形態におけるフォトダイ
オードチップの平面図である。
【図19】本発明の第4の実施形態におけるグレーティ
ングの右側面図である。
【図20】本発明の第5の実施形態に係る光ヘッドの正
面図である。
【図21】本発明の第5の実施形態におけるプリズムの
正面図である。
【図22】本発明の第5の実施形態におけるフォトダイ
オードチップの平面図である。
【図23】本発明の第5の実施形態におけるホログラム
の右側面図である。
【図24】本発明に係る光ヘッドの第5の実施形態にお
いて、媒体がレンズの集光点にあるとき、媒体で反射さ
れ、ホログラム23jを透過した光とホログラム23j
で回折された光の光路の模式図である。
【図25】第1の従来例に係る光ヘッドの正面図であ
る。
【図26】第1の従来例に係る光ヘッドの平面図であ
る。
【図27】第1の従来例に係る光ヘッドを構成するフォ
トダイオードチップの平面図である。
【図28】第2の従来例に係る光ヘッドの正面図であ
る。
【図29】第2の従来例に係る光ヘッドの平面図であ
る。
【図30】第2の従来例に係る光ヘッドを構成する2分
割グレーティングの平面図である。
【図31】第2の従来例に係る光ヘッドを構成するフォ
トダイオードチップの平面図である。
【符号の説明】
1 レーザダイオードチップ 2、7、9 サブマウント 3、8、14、18、20、22 フォトダイオードチ
ップ 3a、14a、18a、20a、22a 受光面 3b、14b、18b、20b、22b リア受光部 3c〜3h、3j〜3o、14c〜14e、14g〜1
4i、14k〜14n受光部 18c〜18e、18g〜18i、18k〜18n 受
光部 20c〜20h、20j〜20o、22c〜22j、2
2l〜22s 受光部 3i、14f、18f、20i、22k フロント受光
部 3p、14j、18j 中央受光部 3q、14o、18o、20p、22t モニター受光
部 3r〜3u、14p〜14s、18pa〜18s ビー
ムスポット 20qa〜20s、22ua〜22w ビームスポット 4、15、19、21、23 プリズム 4a、15a、19a、21a、23a 第1外面4
b、15b、19b、21b、23b 第2外面 4c、15c、19c、21c、23c 第3外面 4d、15d、19d、21d、23d 第4外面 4e、15e、19e、21e、23e 第1内面 4f、15f、19f、21f、23f 第2内面 4g、15g、19g、21g、23g 第1側面 4h、15h、19h、21h、23h 第2側面 4i、15i、19i、21i、23i 四半波長板 4j、15j、19j 回折型集光素子 4ja、4jb、15ja、15jb、19ja、19
jb 領域 19k 4分割グレーティング 19ka〜19kd 領域 21j グレーティング 23j ホログラム 21k、23k 反射鏡 5、16 リードフレーム 6、13、17 ボンディングワイヤー 10 金属ベースプリント基板 11 フレキシブル基板 12 フリップチップ実装用バンプ 101 レーザダイオードチップ 102 サブマウント 103、105 フォトダイオードチップ 103a、105a 受光面 103b、105b リア受光部 103c〜103e、103g〜103i、103k、
103l 受光部 105c〜105i、105k〜105q 受光部 103f、105j フロント受光部 103j 追加受光部 103m〜103o、105ra〜105se ビーム
スポット 104、106 プリズム 104a、106a 第1外面 104b、106b 第2外面 104c、106c 第3外面 104d、106d 第4外面 104e、106e 第1内面 104f、106f 第2内面 104g、106g 第1側面 104h、106h 第2側面 104i、108 四半波長板 106i 台座 107 2分割グレーティング 107a、107b 領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 7/13 G11B 7/13 (56)参考文献 特開 平11−110773(JP,A) 特開 平9−44883(JP,A) 特開 平6−290477(JP,A) 特開 平2−265036(JP,A) 特開 平6−203420(JP,A) 特開 平8−161768(JP,A) 特開 平1−94542(JP,A) 特開2000−11435(JP,A) 特開 平11−86322(JP,A) 特開 平11−339309(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/135 G11B 7/13

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオードチップと、このレーザ
    ダイオードチップから出射された光を媒体に集光させる
    レンズと、前記媒体で反射された光を前記レーザダイオ
    ードチップから前記レンズへ向かう光の光軸から分離す
    る光分離手段と、この光分離手段で分離された光を受光
    するフォトダイオードチップとを備え、 前記光分離手段は、相互に平行な第1側面及び第2側
    面、並びに、前記第1側面及び前記第2側面にそれぞれ
    直交する第1外面、第2外面、第3外面及び第4外面で
    囲まれた四角柱形状を呈し、前記第1外面と前記第3外
    面とは相互に平行である光ヘッドにおいて、 前記光ヘッドは回折型集光素子をさらに備えており、 前記光分離手段は、前記第1側面及び前記第2側面に直
    交し、前記第1外面に対して任意の角度で傾斜する相互
    に平行な第1内面と第2内面とを有し、 前記フォトダイオードチップは、前記第2外面に平行な
    受光面を有し、 前記レーザダイオードチップから前記レンズへ向かう光
    は、前記第1外面に光軸が垂直になるように入射し、前
    記第1内面と前記第2内面をこの順番に透過し、前記第
    3外面から光軸が垂直になるように出射し、前記レンズ
    で前記媒体に集光され、 前記媒体で反射された光は、前記第3外面に光軸が垂直
    になるように入射し、前記第2内面で光量のδ%(δは
    0<δ<100の正の数)が反射され、光量の(100
    −δ)%が前記第2内面を透過し、前記第2内面で反射
    された光が前記第2外面を出射して前記受光面に形成さ
    れたフロント受光部で受光され、 前記第2内面を透過した光が前記第1内面で反射された
    後、再び、前記第2内面に入射し、前記第2内面で光量
    のδ%が反射され、光量の(100−δ)%が前記第2
    内面を透過し、前記第2内面を透過した光が前記第2外
    面を出射して前記受光面に形成された中央受光部で受光
    され、 前記第2内面で反射された光が前記第1内面で反射さ
    れ、前記第2外面を出射して前記受光面に形成されたリ
    ア受光部で受光され、 前記レーザダイオードチップから出射された光の一部は
    前記第1内面及び前記第2内面で反射され、さらに、前
    記回折型集光素子で反射され、前記受光面に形成された
    モニター受光部で受光され、 前記第1内面と前記リア受光部との間の光路長をa、前
    記第2内面と前記フロント受光部との間の光路長をb、
    前記第1内面と前記第2内面との間の光路長をcとすれ
    ば、前記レーザダイオードチップは、前記レーザダイオ
    ードチップと前記第1内面との間の光路長が(a+b+
    c)/2となるように配置されることを特徴とする光ヘ
    ッド。
  2. 【請求項2】 レーザダイオードチップと、このレーザ
    ダイオードチップから出射された光を媒体に集光させる
    レンズと、前記媒体で反射された光を前記レーザダイオ
    ードチップから前記レンズへ向かう光の光軸から分離す
    る光分離手段と、この光分離手段で分離された光を受光
    するフォトダイオードチップとを備え、 前記光分離手段は、相互に平行な第1側面及び第2側
    面、並びに、前記第1側面及び前記第2側面にそれぞれ
    直交する第1外面、第2外面、第3外面及び第4外面で
    囲まれた四角柱形状を呈し、前記第1外面と前記第3外
    面とは相互に平行である光ヘッドにおいて、 前記光ヘッドは回折型集光素子をさらに備えており、 前記光分離手段は、前記第1側面及び前記第2側面に直
    交し、前記第1外面に対して任意の角度で傾斜する相互
    に平行な第1内面と第2内面とを有し、 前記フォトダイオードチップは、前記第2外面に平行な
    受光面を有し、 前記レーザダイオードチップから前記レンズへ向かう光
    は、前記第1外面に光軸が垂直になるように入射し、前
    記第1内面と前記第2内面をこの順番に透過し、前記第
    3外面から光軸が垂直になるように出射し、前記レンズ
    で前記媒体に集光され、 前記媒体で反射された光は、前記第3外面に光軸が垂直
    になるように入射し、 前記第2内面で光量のδ%(δは0<δ<100の正の
    数)が反射され、光量の(100−δ)%が前記第2内
    面を透過し、前記第2内面で反射された光が前記第2外
    面を出射して前記受光面に形成されたフロント受光部で
    受光され、 前記第2内面を透過した光が前記第1内面で反射された
    後、再び、前記第2内面に入射し、前記第2内面で光量
    のδ%が反射され、光量の(100−δ)%が前記第2
    内面を透過し、前記第2内面を透過した光が前記第2外
    面を出射して前記受光面に形成された中央受光部で受光
    され、 前記第2内面で反射された光が前記第1内面で反射さ
    れ、前記第2外面を出射して前記受光面に形成されたリ
    ア受光部で受光され、 前記レーザダイオードチップから出射された光の一部は
    前記第1内面及び前記第2内面で反射され、さらに、前
    記回折型集光素子で反射され、前記受光面に形成された
    モニター受光部で受光され、 前記第1内面と前記リア受光部との間の光路長をa、前
    記第2内面と前記フロント受光部との間の光路長をb、
    前記第1内面と前記第2内面との間の光路長をcとすれ
    ば、前記レーザダイオードチップは、前記レーザダイオ
    ードチップと前記第1内面との間の光路長eが e≠(a+b+c)/2 かつ (b−c)<e<(a
    +2c) を満足するように配置されることを特徴とする光ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 レーザダイオードチップと、このレーザ
    ダイオードチップから出射された光を媒体に集光させる
    レンズと、前記媒体で反射された光を前記レーザダイオ
    ードチップから前記レンズへ向かう光の光軸から分離す
    る光分離手段と、この光分離手段で分離された光を受光
    するフォトダイオードチップとを備え、 前記光分離手段は、少なくともプリズムを備え、 前記プリズムは、相互に平行な第1側面及び第2側面、
    並びに、前記第1側面及び前記第2側面にそれぞれ直交
    する第1外面、第2外面、第3外面及び第4外面で囲ま
    れた四角柱形状を呈し、前記第1外面と前記第3外面と
    は相互に平行である光ヘッドにおいて、 前記光ヘッドは回折型集光素子をさらに備え、 前記光分離手段はさらに回折素子を備えており、 前記プリズムは、前記第1側面及び前記第2側面に直交
    し、前記第2外面に対して任意の角度で傾斜する相互に
    平行な第1内面と第2内面とを有し、 前記フォトダイオードチップは、前記第2外面に平行な
    受光面を有し、 前記レーザダイオードチップから前記レンズへ向かう光
    は、前記第1外面に光軸が垂直になるように入射し、前
    記第1内面と前記第2内面をこの順番に透過し、前記第
    3外面から光軸が垂直になるように出射し、前記レンズ
    で前記媒体に集光され、 前記媒体で反射された光は、前記回折素子で透過光と回
    折光とに分離し、前記第3外面に光軸が垂直になるよう
    に入射し、前記第2内面で光量のδ%(δは0<δ<1
    00の正の数)が反射され、光量の(100−δ)%が
    前記第2内面を透過し、前記第2内面で反射された光が
    前記第2外面を出射して前記受光面に形成されたフロン
    ト受光部で受光され、 前記第2内面を透過した光が前記第1内面で反射された
    後、再び、前記第2内面に入射し、前記第2内面で光量
    のδ%が反射され、光量の(100−δ)%が前記第2
    内面を透過し、前記第2内面を透過した光が前記第2外
    面を出射して前記受光面に形成された中央受光部で受光
    され、 前記第2内面で反射された光が前記第1内面で反射さ
    れ、前記第2外面を出射して前記受光面に形成されたリ
    ア受光部で受光され、 前記レーザダイオードチップから出射された光の一部は
    前記第1内面及び前記第2内面で反射され、さらに、前
    記回折型集光素子で反射され、前記受光面に形成された
    モニター受光部で受光され、 前記第1内面と前記リア受光部との間の光路長をa、前
    記第2内面と前記フロント受光部との間の光路長をb、
    前記第1内面と前記第2内面との間の光路長をcとすれ
    ば、前記レーザダイオードチップは、前記レーザダイオ
    ードチップと前記第1内面との間の光路長が(a+b+
    c)/2となるように配置されることを特徴とする光ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 前記フロント受光部で検出された信号と
    前記リア受光部で検出された信号との増幅率の比は(1
    00−δ):100であることを特徴とする請求項1乃
    至3の何れか一項に記載の光ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記δをδ<50に設定することを特徴
    とする請求項4に記載の光ヘッド。
  6. 【請求項6】 レーザダイオードチップと、このレーザ
    ダイオードチップから出射された光を媒体に集光させる
    レンズと、前記媒体で反射された光を前記レーザダイオ
    ードチップから前記レンズへ向かう光の光軸から分離す
    る光分離手段と、この光分離手段で分離された光を受光
    するフォトダイオードチップとを備え、 前記光分離手段は、少なくともプリズムを備え、前記プ
    リズムは、相互に平行な第1側面及び第2側面、並び
    に、前記第1側面及び前記第2側面にそれぞれ直交する
    第1外面、第2外面、第3外面及び第4外面で囲まれた
    四角柱形状を呈し、前記第1外面と前記第3外面は相互
    に平行である光ヘッドにおいて、 前記光ヘッドは回折型集光素子をさらに備え、 前記光分離手段はさらに領域に分割されていない回折素
    子を備えており、 前記プリズムは、前記第1側面及び前記第2側面に直交
    し、前記第2外面に対して任意の角度で傾斜する相互に
    平行な第1内面と第2内面とを有し、 前記フォトダイオードチップは、前記第2外面に平行な
    受光面を有し、 前記レーザダイオードチップから前記レンズへ向かう光
    は、前記第1外面に光軸が垂直になるように入射し、前
    記第1内面と前記第2内面とをこの順番に透過し、前記
    第3外面から光軸が垂直になるように出射し、前記回折
    素子を透過し、前記レンズで前記媒体に集光され、 前記媒体で反射された光は、前記回折素子で透過光と回
    折光とに分離し、前記第3外面に前記透過光の光軸が垂
    直になるように入射し、前記第2内面で光量の半分が反
    射され、光量の半分が前記第2内面を透過し、前記第2
    内面で反射された光が前記第2外面を出射して前記受光
    面に形成されたフロント受光部で受光され、 前記第2内面を透過した光が前記第1内面で反射され、
    前記第2外面を出射して前記受光面に形成されたリア受
    光部で受光され、 前記レーザダイオードチップから出射された光の一部は
    前記第1内面及び前記第2内面で反射され、さらに、前
    記回折型集光素子で反射され、前記受光面に形成された
    モニター受光部で受光され、 前記第1内面と前記リア受光部との間の光路長をa、前
    記第2内面と前記フロント受光部との間の光路長をb、
    前記第1内面と前記第2内面との間の光路長をcとすれ
    ば、前記レーザダイオードチップは、前記レーザダイオ
    ードチップと前記第1内面との間の光路長が(a+b−
    c)/2となるように配置されることを特徴とする光ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 レーザダイオードチップと、このレーザ
    ダイオードチップから出射された光を媒体に集光させる
    レンズと、前記媒体で反射された光を前記レーザダイオ
    ードチップから前記レンズへ向かう光の光軸から分離す
    る光分離手段と、この光分離手段で分離された光を受光
    するフォトダイオードチップとを備え、 前記光分離手段は、少なくともプリズムを備え、前記プ
    リズムは、相互に平行な第1側面及び第2側面、並び
    に、前記第1側面及び前記第2側面に直交する第1外
    面、第2外面、第3外面及び第4外面で囲まれた四角柱
    形状を呈し、前記第1外面と前記第3外面とは相互に平
    行である光ヘッドにおいて、 前記光ヘッドは回折型集光素子をさらに備え、 前記光分離手段はさらに領域に分割されていない回折素
    子を備えており、 前記プリズムは、前記第1側面及び前記第2側面に直交
    し、前記第2外面に対して任意の角度で傾斜する相互に
    平行な第1内面と第2内面とを有し、 前記フォトダイオードチップは前記第2外面に平行な受
    光面を有し、 前記レーザダイオードチップから前記レンズへ向かう光
    は、前記第1外面に光軸が垂直になるように入射し、前
    記第1内面を透過し、前記第3外面から光軸が垂直にな
    るように出射し、前記回折素子を透過し、前記レンズで
    前記媒体に集光され、 前記媒体で反射された光は、前記回折素子で透過光と回
    折光とに分離し、前記第3外面に前記透過光の光軸が垂
    直になるように入射し、前記第1内面で反射された後、
    前記第2内面で光量の半分が反射され、光量の半分が前
    記第2内面を透過し、この透過した光が前記第2外面を
    出射して前記受光面に形成されたフロント受光部で受光
    され、 前記前記第2内面で反射された光が前記第1内面で反射
    され、前記第2外面を出射して前記受光面に形成された
    リア受光部で受光され、 前記レーザダイオードチップから出射された光の一部は
    前記第1内面及び前記第2内面で反射され、さらに、前
    記回折型集光素子で反射され、前記受光面に形成された
    モニター受光部で受光され、 前記第1内面と前記リア受光部との間の光路長をa、前
    記第2内面と前記フロント受光部との間の光路長をb、
    前記第1内面と前記第2内面との間の光路長をcとすれ
    ば、前記レーザダイオードチップは、前記レーザダイオ
    ードチップと前記第1内面との間の光路長が(a+b+
    3c)/2となるように配置されることを特徴とする光
    ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記回折素子は、自分自身が発生させる
    回折光に関して、一方の符号の次数の回折光に収束作用
    を与え、他方の符号の次数の回折光に発散作用を与える
    ことを特徴とする請求項3乃至7の何れか一項に記載の
    光ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記回折型集光素子は第1の領域と第2
    の領域とからなっており、前記モニター受光部の中心を
    通り、x軸に平行な直線上に第1の線光源を配置し、前
    記レーザダイオードチップの発光点を通り、x軸に平行
    な直線に第2の線光源を配置したときに、前記第1の領
    域には、前記第1の線光源の出射光と前記第1内面とで
    反射された前記第2の線光源とが形成する干渉縞に対応
    する鋸形状の断面が形成され、前記第2の領域には、前
    記第1の線光源の出射光と前記第2内面で反射された前
    記第2の線光源の出射光が形成する干渉縞に対応する鋸
    形状の断面が形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至8の何れか一項に記載の光ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記鋸形状の断面は、ブラッグ条件を
    満たす断面であることを特徴とする請求項9に記載の光
    ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記鋸形状の断面は矩形状断面である
    ことを特徴とする請求項9に記載の光ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記回折型集光素子は前記光分離手段
    と一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    11の何れか一項に記載の光ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記レーザダイオードチップをマウン
    トするサブマウントをさらに備えており、前記サブマウ
    ントは前記フォトダイオードチップ上にマウントされて
    いるものであることを特徴とする請求項1乃至12の何
    れか一項に記載の光ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記レーザダイオードチップはその上
    方においてのみ支持されているものであることを特徴と
    する請求項1乃至13の何れか一項に記載の光ヘッド。
  15. 【請求項15】 前記光分離手段の上面に支持されるプ
    レートをさらに備えており、前記レーザダイオードチッ
    プは前記プレートの下面に支持されていることを特徴と
    する請求項14に記載の光ヘッド。
  16. 【請求項16】 前記回折型集光素子に代えて反射鏡を
    備えることを特徴とする請求項1乃至7及び12乃至1
    5の何れか一項に記載の光ヘッド。
  17. 【請求項17】 前記反射鏡は、直交する二つの方向に
    おいて、凹面鏡が形成されているものであることを特徴
    とする請求項16に記載の光ヘッド。
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