JP3520675B2 - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP3520675B2
JP3520675B2 JP19871496A JP19871496A JP3520675B2 JP 3520675 B2 JP3520675 B2 JP 3520675B2 JP 19871496 A JP19871496 A JP 19871496A JP 19871496 A JP19871496 A JP 19871496A JP 3520675 B2 JP3520675 B2 JP 3520675B2
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光喜 小島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに記録
再生するための光ピックアップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ピックアップについて、レーザ
光の出射とその反射光の検出を行う光ピックアップにつ
いて説明する。図7は従来の光学素子を表す図である。
【0003】図7において、レーザ光を出射する半導体
レーザ21と、前記半導体レーザの光を3ビームに分割
する回折格子22とディスクからの反射光を光検出器2
4に導くための2つの領域を有するホログラム23と、
ディスクからの反射光を検出する5分割受光素子の光検
出器24からなる。半導体レーザ21と光検出器24は
ハウジングにシールされ、ホログラム23を光出射面に
形成したカバーガラス25をハウジング上に接着固定す
ることにより一体に構成している。
【0004】半導体レーザ21から出射した光は、回折
格子22により3ビームに分割され、ホログラム23を
透過して光学素子から出射され、後述する光学部品によ
りディスクに到達する。3ビームはホログラム23の2
つの領域でそれぞれ回折され、5分割受光素子に導かれ
受光される。本光学素子において、フォーカス検出は公
知のフーコー法により、またトラック検出は公知の3ビ
ーム法により検出される。
【0005】また図8は従来の光ピックアップにおける
構成図である。図8において、半導体レーザ31からの
光はハーフミラー32で反射され、コリメーターレンズ
33により平行光になり、立ち上げミラ34ーで反射さ
れた後、対物レンズ35により光ディスク36上に集光
される。光ディスク36からの反射光は再び対物レンズ
35で集められ、立ち上げミラー34で反射されコリメ
ーターレンズ33を透過する。コリメーターレンズ33
を透過した光はハーフミラー32で屈折された後、検出
レンズ37を通り、光検出器38にて受光される。本従
来例の光ピックアップにおいて、フォーカス検出は公知
の非点収差法により、またトラック検出は公知の位相差
法により検出される。このため、光検出器38は複数の
受光素子から構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ピックアップでは、光ディスクに集光させるためのレ
ーザの出射光がホログラムを透過し、また光ディスクか
らの反射光を検出するためにホログラムの1次回折光を
用いているため信号光強度が小さくなる。
【0007】また使用する半導体レーザ光の波長が単一
波長となり、波長が異なるライトワンス型の光ディスク
の記録再生ができない。
【0008】さらに従来の光ピックアップでは、光学部
品をディスクリートで構成しており、また半導体レーザ
とハーフミラーと受光素子の配置がフォーカスエラーの
引き込み範囲で決定されており、光ピックアップの小型
化が困難である。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、レーザ光の出射とその反射光の検出を行う光ピック
アップであって異なる種類の光ディスクに対応し、小型
で十分な信号強度を確保することができる光ピックアッ
プを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光ピックアップ
は、同一又は異なる波長のレーザ光を出射する2つの半
導体レーザと、複数の受光素子で構成された光検出器
と、2つの半導体レーザと光検出器とを実装したヒート
シンクと、ヒートシンクを封止しレーザ光の透過窓を有
するハウジングと、2つの偏光ビームスプリッタと、反
射ミラーと、1/4波長板と、回折格子とを有し、2つ
の偏光ビームスプリッタの光分離面と反射ミラーの反射
面とがそれぞれ平行で、且つ、ハウジングと2つの偏光
ビームスプリッタと反射ミラーと1/4波長板と回折格
子とが一体に構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】以上の構成により、異なる種類の光ディス
クに対応することができると共に、出射光は回折格子を
通ることなく出射され、媒体からの反射光は回折格子の
透過光(0次回折光)を用いて信号検出するので、小型
で十分な信号強度を確保することができる光ピックアッ
プを提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明は、ディスク
状の記録媒体に情報を記録し、又は情報を再生する光ピ
ックアップであって、第1の波長を有するレーザ光を出
射する第1の半導体レーザと、前記第1の波長と異なる
第2の波長を有するレーザ光を出射する第2の半導体レ
ーザと、ディスクからの反射光を検出するため複数の受
光素子で構成される光検出器と、第1の半導体レーザと
第2の半導体レーザと光検出器とを実装した放熱基板部
材と、第1の半導体レーザと第2の半導体レーザと光検
出器と放熱基板部材とを封止しレーザ光が透過する部分
を有するハウジングと、ハウジングに配置されたレーザ
光の偏光面に応じて透過し又は反射する2つの光分離素
子と、ハウジングに配置されたディスクからの反射光を
光検出器に反射する反射ミラーと、光分離素子の光出射
面に配置されたレーザ光の偏光状態を変更する1/4波
長板と、ディスクからの反射光を光検出器に導くための
複数の領域を有する回折格子とを有し、第1の半導体レ
ーザの光軸に光分離素子の中心が一致するように1つの
光分離素子を設け、第2の半導体レーザの光軸に光分離
素子の中心が一致するように1つの光分離素子を設け、
さらに回折格子を反射ミラーと光分離素子との接合面に
設け、2つの光分離素子の光分離面と反射ミラーの反射
面とがそれぞれ平行で、且つ、ハウジングと2つの光分
離素子と反射ミラーと1/4波長板と回折格子とが一体
に構成され、第1の半導体レーザまたは第2の半導体レ
ーザのいずれかの出射光が放熱基板部材の実装面に垂直
な方向に出射することを特徴とするものである。
【0013】本発明の第2の発明は、ディスク状の記録
媒体に情報を記録し、又は情報を再生する光ピックアッ
プであって、第1の波長を有するレーザ光を出射する第
1の半導体レーザと、前記第1の波長と異なる第2の波
長を有するレーザ光を出射する第2の半導体レーザと、
ディスクからの反射光を検出するため複数の受光素子で
構成される光検出器と、第1の半導体レーザと第2の半
導体レーザと光検出器とを実装した放熱基板部材と、第
1の半導体レーザと第2の半導体レーザと光検出器と放
熱基板部材とを封止しレーザ光が透過する部分を有する
ハウジングと、ハウジングに配置されたレーザ光の偏光
面に応じて透過し又は反射する2つの光分離素子と、ハ
ウジングに配置された光ディスクからの反射光を光検出
器に反射する反射ミラーと、光分離素子の光出射面に配
置されたレーザ光の偏光状態を変更する1/4波長板
と、ディスクからの反射光を光検出器に導くための複数
の領域を有する回折格子とを有し、第1の半導体レーザ
の光軸に光分離素子の中心が一致するように1つの光分
離素子を設け、第2の半導体レーザの光軸に反射面の中
心が一致するように反射ミラーを設け、さらに回折格子
を他の1つの光分離素子とハウジングとの接合面に設
け、2つの光分離素子の光分離面と反射ミラーの反射面
とがそれぞれ平行で、且つ、ハウジングと2つの光分離
素子と反射ミラーと1/4波長板と回折格子とが一体に
構成され、第1の半導体レーザまたは第2の半導体レー
ザのいずれかの出射光が放熱基板部材の実装面と平行な
方向に出射することを特徴とするものである。
【0014】本発明の第3の発明は、所定の焦点距離を
有する1個の対物レンズと、光ピックアップの光路を対
物レンズに反射させる立ち上げミラーと、第1の半導体
レーザと第2の半導体レーザとの発光を切り換える半導
体レーザ切り換え手段とを有し、異なる種類の光ディス
ク媒体に記録再生することを特徴とするものである。
【0015】本発明のその他の発明は、それぞれ異なる
焦点距離を有する2個の対物レンズと、光ピックアップ
の光路を対物レンズに反射させる立ち上げミラーと、2
個の対物レンズの内の何れか一方の対物レンズを立ち上
げミラーと光ディスク媒体との間の光路中に挿抜させる
対物レンズ切り換え手段と、第1の半導体レーザと第2
の半導体レーザとの発光を切り換える半導体レーザ切り
換え手段とを有し、異なる種類の光ディスク媒体に記録
再生することを特徴とするものである。
【0016】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
光ピックアップの構成図である。図1において、ヒート
シンク9は光を検出する光検出器8と、レーザ光を出射
する第1の半導体レーザ1と、半導体レーザ1と同一の
発振波長で所要の距離(d)だけ離れて配置される第2
の半導体レーザ2とを有する。ヒートシンク9上のレー
ザ光の出射面には、半導体レーザ1の光を分離する偏光
ビームスプリッタ3と、半導体レーザ2の光を分離する
偏光ビームスプリッタ4と、半導体レーザ1または2の
光を反射する反射ミラー5と、半導体レーザ1および2
の光の直線偏光状態を円偏光に変換する1/4波長板6
および光ディスクからの光を光検出器8に導く2領域を
有する回折格子7とが配置される。
【0017】図2は図1の回折格子7の格子面を表す図
である。図において、2つの領域は各々格子面の違いと
して左右2つの領域の格子パターンに表される。
【0018】図3は図1の光検出器8の受光面を表す図
である。図3において光ディスクからの反射光を検出す
る中心の垂直線が光の光軸と一致するように配置され、
分割線が光ディスクのトラック方向に対して平行および
直交する田の字型の4分割受光素子8−Aと4分割受光
素子から所要の距離だけ分離して配置される少なくとも
2以上の分割受光素子8−Bとを有する。
【0019】以上の各構成要素は次のように配置され
る。先ず、銅および銅合金で形成されたヒートシンク9
上に、半導体レーザ1と半導体レーザ2とがハンダ付け
され、光検出器8がUV硬化樹脂により接着され、光透
過窓を設けた金属製冠にハウジングされる。
【0020】次にハウジング上には中心が半導体レーザ
1の光軸と一致するように配置された偏光ビームスプリ
ッタ3と、半導体レーザ2の光軸と一致するように配置
された偏光ビームスプリッタ4と、前記偏光ビームスプ
リッタ3および偏光ビームスプリッタ4の光分離面と平
行になるように反射ミラー5の反射面とが配置される。
【0021】次に、偏光ビームスプリッタ3の出射口に
は、1/4波長板6の偏波面が、半導体レーザ1の偏波
面に対し45゜の角度をなし、かつ、1/4波長板6が
偏光ビームスプリッタ3の光分離面に対し、45゜にな
るように、1/4波長板6が配置される。
【0022】なお、ヒートシンク9またはハウジングに
は、光検出器8により得られる電流信号を電圧信号に変
換する回路を内蔵してもよい。
【0023】また、半導体レーザ2からの出射光も、前
述の半導体レーザ1の出射光と全く同様に動作する。こ
の場合において、光路長が距離(d)だけ長くなる。従
って本実施の形態1の有限系においては光ディスクの厚
み(焦点距離)によっていずれかの半導体レーザを使い
分けることとなる。
【0024】本実施の形態1においては、例えば2つの
半導体レーザの発光波長は635nmから650nmの
範囲で同一に選定され、距離(d)は8mmに設定され
る。あるいはまた、媒体に応じて異なる発光波長に選択
してもよい。
【0025】以上のように、本発明によれば、RF信号
とトラッキングエラー信号とを、0次回折光を用いて検
出するので、小型で十分な信号強度を確保できる光ピッ
クアップを提供することができる。
【0026】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2における光ピックアップの構成図である。図4に
おいて、ヒートシンク9には光を検出する光検出器8
と、レーザ光を出射する第1の半導体レーザ1と半導体
レーザ1と同一の発振波長で所要の距離(d)だけ離れ
て配置される第2の半導体レーザ2とを有する。ヒート
シンク9上のレーザ光の出斜面には、半導体レーザ1の
光を反射する反射ミラー5と半導体レーザ2のレーザ光
を分離する偏光ビームスプリッタ3および偏光ビームス
プリッタ4と、半導体レーザ1および2のレーザ光の直
線偏光状態を円偏光に変換する1/4波長板6と光ディ
スクからの反射光を光検出器8に導く2領域を有する回
折格子7とが配置される。なお、光検出器8の受光面の
構成は、実施の形態1と同一であるから、説明の重複を
省略する。
【0027】以上の構成要素は次のように配置される。
先ず、銅および銅合金で形成されたヒートシンク9上
に、半導体レーザ1と半導体レーザ2とがハンダ付けさ
れ、光検出器8が、UV硬化樹脂により接着され、光透
過窓を設けた金属製冠にハウジングされる。
【0028】次に、ハウジング上には、中心が半導体レ
ーザ1の光軸と一致するように配置された反射ミラー5
と、中心が半導体レーザ2の光軸と一致するように配置
された偏光ビームスプリッタ3と、中心が光検出器8と
一致するように配置された偏光ビームスプリッタ4とが
配置され、反射ミラー5の反射面と、偏光ビームスプリ
ッタ3と偏光ビームスプリッタ4との光分離面が各々平
行でかつ半導体レーザ1および2の光軸と45゜の角度
になるように配置される。
【0029】次に、偏光ビームスプリッタ4の出射口に
は1/4波長板6の偏波面が反射ミラー5の反射面に対
し45゜の角度をなし、かつ、1/4波長板6が偏光ビ
ームスプリッタ4の光分離面に対し45゜になるように
1/4波長板6が配置される。
【0030】回折格子7は、偏光ビームスプリッタ4と
ハウジングとの接合面に設けられ、偏光ビームスプリッ
タ4の側のハウジング接合面または、偏光ビームスプリ
ッタ4に対応するハウジング側の接合面のいずれに設け
てもよい。
【0031】なお、偏光ビームスプリッタ3は、光分離
面の偏光角度を半導体レーザ2の偏光角度に対し90゜
回転させておくことにより、反射ミラー5による半導体
レーザ1の反射光は透過させ、半導体レーザ2の出射光
は偏光ビームスプリッタ4に反射させることができる。
即ち換言すれば、偏光ビームスプリッタ3は、ハーフミ
ラーまたはハーフプリズムを用いてもよい。又、同様の
理由で、1/4波長板6を省略してもよい。
【0032】さらにまた、ヒートシンク9またはハウジ
ングには光検出器8により得られる電流信号を電圧信号
に変換する回路を内蔵してもよい。
【0033】半導体レーザ1からの出射光は反射ミラー
5で反射され偏光ビームスプリッタ3および偏光ビーム
スプリッタ4を透過し、1/4波長板6により半導体レ
ーザ光の直線偏光が円偏光に変換され実施の形態2の光
ピックアップから出射され、以降の光学部品を通り光デ
ィスクに到達する。光ディスクからの反射光は再び1/
4波長板6を透過することで本実施の形態2の光ピック
アップに入射する。1/4波長板6を透過した入射光
は、半導体レーザ1からの出射光の直線偏光と直交する
直線偏光に変換され偏光ビームスプリッタ4で反射され
た後、回折格子7に入射する。回折格子7の透過光(0
次回折光)は、田の字型の4分割受光素子8−Aに到達
する。一方回折格子7の1次回折光は2分割受光素子8
−Bに導かれ受光される。
【0034】半導体レーザ2からの出射光は偏光ビーム
スプリッタ3で反射された後偏光ビームスプリッタ4を
透過して1/4波長板6に入射する。入射光は1/4波
長板6により半導体レーザ光の直線偏光が円偏光に変換
され本実施の形態2の光ピックアップから出射され、以
降の光学部品を通り光ディスクに到達する。光ディスク
からの反射光は再び1/4波長板6を透過することで本
実施の形態2の光ピックアップに入射する。1/4波長
板6を透過した入射光は、半導体レーザ2からの出射光
の直線偏光と直交する直線偏光に変換され偏光ビームス
プリッタ4で反射された後、回折格子7に入射する。回
折格子7の透過光(0次回折光)は、田の字型の4分割
受光素子8−Aに到達する。一方回折格子7の1次回折
光は2分割受光素子8−Bに導かれ受光される。
【0035】なお、回折格子7に入射した後、光検出器
8で検出する過程を、検出動作の内容は、実施の形態1
と同様であるから、説明の重複を省略する。
【0036】(実施の形態3)次に、第3の実施の形態
を図5を用いて説明する。図5は本発明の実施の形態3
における光ピックアップユニットの構成図である。図に
おいて光ピックアップは実施の形態1に説明した光ピッ
クアップと同一である。この光ピックアップから出射さ
れるレーザ光は記録または再生する光ディスク13に応
じて切り換えられ、立ち上げミラー10で反射された
後、対物レンズ11により光ディスク13に集光され
る。光ディスク13からの反射光は再び対物レンズ11
を透過し、立ち上げミラー10で反射された後、光ピッ
クアップに入射する。光ピックアップに入射した反射光
は実施の形態1で説明した動作により光ディスク13か
らの信号を読み取ることができる。なお本素子と立ち上
げミラー10の途中にコリメーターレンズを設けてもよ
く、また1/4波長板6を光ピックアップに設けない場
合は、光ピックアップと対物レンズ11の途中に1/4
波長板6を挿入してもよい。
【0037】また、実施の形態2の光ピックアップを用
いてもよい。以上のように構成された、本実施の形態3
における光ピックアップユニットは、実施の形態1また
は2で説明した光ピックアップ(図5では実施の形態1
の光ピックアップの場合を示す)を、光ディスク13に
応じて、半導体レーザを切り換えて使用する。
【0038】例えば、対物レンズ11の焦点距離は3.
3mmに設定し、光ピックアップの距離(d)は8mm
に設定する。さらに、光ディスク13に応じて、一方の
半導体レーザの波長はCD用として780nmに、他方
の波長はSD用として635nmから650nmの範囲
に設定される。
【0039】こうして、本発明の実施の形態3によれ
ば、RF信号とトラッキングエラー信号とを0次回折光
を用いて検出するので、小型で十分な信号強度を確保で
きる光ピックアップを提供することが可能になるととも
に、媒体に応じて発光源を切り換えることにより、異な
る種類の光ディスクに対応することができる。
【0040】(実施の形態4)次に、第4の実施の形態
を図6を用いて説明する。図6は本発明の実施の形態4
における光ピックアップユニットの構成図である。図中
一方の対物レンズ12はCD用、他方の対物レンズ16
はSD用の対物レンズであり、光ディスク13に応じて
手換手段(図示省略)により切り換えられる。
【0041】また、光ピックアップは、実施の形態1に
説明した光ピックアップと同一である。この光ピックア
ップから出射されるレーザ光は記録または再生する光デ
ィスク13に応じて切換手段により切り換えられ、立ち
上げミラー10で反射された後、再生する光ディスク1
3に応じた対物レンズ12または対物レンズ16により
光ディスク13に集光される。光ディスク13からの反
射光は再び対物レンズ12または対物レンズ16を透過
し、立ち上げミラー10で反射された後、光ピックアッ
プに入射する。光ピックアップに入射した反射光は実施
の形態1で説明した動作により光ディスク13からの信
号を読み取ることができる。なお本素子と立ち上げミラ
ー10の途中にコリメーターレンズを設けてもよく、ま
た1/4波長板6を光ピックアップに設けない場合は、
光ピックアップと対物レンズ12または16の途中に1
/4波長板6を挿入してもよい。
【0042】また、実施の形態2の光ピックアップを使
用してもよい。以上のように構成された、本実施の形態
4における光ピックアップユニットは、実施の形態1ま
たは2で説明した光ピックアップ(図6では、実施の形
態1の光ピックアップの場合を示す)を、光ディスク1
3に応じて、半導体レーザならびに、対物レンズを切り
換えて使用する。
【0043】例えば、光ディスク13に応じて、一方の
半導体レーザの波長はCD用として780nmに、他方
の波長は635nmから650nmの範囲に設定され
る。さらに対物レンズ12および16の焦点距離およ
び、光ピックアップの距離(d)は、媒体原21と波長
に応じてそれぞれ設定される。
【0044】こうして本発明の実施の形態4によれば、
RF信号とトラッキングエラー信号とを0次回折光を用
いて検出するので、十型で十分な信号強度を獲得できる
光ピックアップを提供することが可能になるとともに、
媒体に応じて、対物レンズおよび発光源を切り換えるこ
とにより、異なる種類の光ディスクに対応することがで
きる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、異なる種
類の光ディスクに対応することができると共に、出射光
は回折格子を通ることなく出射され、媒体からの反射光
は回折格子の透過光(0次回折光)を用いて信号検出す
るので、小型で十分な信号強度を確保することができる
光ピックアップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ピックアップ
の構成図
【図2】図1の回折格子の格子面を表す図
【図3】図1の光検出器の受光面を表す図
【図4】本発明の実施の形態2における光ピックアップ
の構成図
【図5】本発明の実施の形態3における光ピックアップ
ユニットの構成図
【図6】本発明の実施の形態4における光ピックアップ
ユニットの構成図
【図7】従来の光ピックアップを表す図
【図8】従来の光ピックアップユニットにおける構成図
【符号の説明】
1、2、21 半導体レーザ 3、4 偏光ビームスプリッタ 5、34 ミラー 6 1/4波長板 7、22 回折格子 8、38 光検出器 8−A 4分割受光素子 8−B 2分割受光素子 9 ヒートシンク 10 立ち上げミラー 11、12、16、35 対物レンズ 13 光ディスク 23 ホログラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/12 - 7/22 G02B 5/00 - 5/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の焦点距離を有する1個の対物レン
    ズを有し、ディスク状の記録媒体に情報を記録し、又は
    情報を再生する光ピックアップであって、 第1の波長を有するレーザ光を出射する第1の半導体レ
    ーザと、前記第1の波長と異なる第2の波長を有するレ
    ーザ光を出射する第2の半導体レーザと、ディスクから
    の反射光を検出するため複数の受光素子で構成される光
    検出器と、前記光検出器とを実装しさらに前記第1の半
    導体レーザと前記第2の半導体レーザとを所定の距離に
    離隔して実装した放熱基板部材と、光透過窓を有し実装
    した前記放熱基板部材を封止するハウジングとを有し前記第1の半導体レーザと前記第2の半導体レーザとの
    発光を切り換える半導体レーザ切り換え手段とを有し、 レーザ光の偏光面に応じて透過し又は反射する2つの光
    分離素子と、ディスクからの反射光を前記光検出器に反
    射する反射ミラーと、前記光分離素子の光出射面に配置
    れレーザ光の偏光状態を変更する1/4波長板と、デ
    ィスクからの反射光を前記光検出器に導くための複数の
    領域を有する回折格子とを有し、 さらに前記回折格子を前記反射ミラーと前記光分離素子
    との接合面に設け、2つの前記光分離素子の光分離面と
    前記反射ミラーの反射面とがそれぞれ平行で、且つ、前
    記ハウジングと2つの前記光分離素子と前記反射ミラー
    と前記1/4波長板と前記回折格子とを一体に構成し、 前記第1の半導体レーザの光軸に前記光分離素子の中心
    が一致するように1つの前記光分離素子を設け、前記第
    2の半導体レーザの光軸に前記光分離素子の中心が一致
    するように他の前記光分離素子を設けて前記ハウジング
    の前記光透過窓に配置し、前記第1の半導体レーザまた
    は前記第2の半導体レーザのいずれかの出射光が前記第
    1の半導体レーザの光軸延長方向に1の前記光分離素子
    から出射することを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 所定の焦点距離を有する1個の対物レン
    ズを有し、ディスク状の記録媒体に情報を記録し、又は
    情報を再生する光ピックアップであって、 第1の波長を有するレーザ光を出射する第1の半導体レ
    ーザと、前記第1の波長と異なる第2の波長を有するレ
    ーザ光を出射する第2の半導体レーザと、ディスクから
    の反射光を検出するため複数の受光素子で構成される光
    検出器と、前記光検出器とを実装しさらに前記第1の半
    導体レーザと前記第2の半導体レーザとを所定の距離に
    離隔して実装した放熱基板部材と、光透過窓を有し実装
    した前記放熱基板部材を封止するハウジングとを有し前記第1の半導体レーザと前記第2の半導体レーザとの
    発光を切り換える半導体レーザ切り換え手段とを有し、 レーザ光の偏光面に応じて透過し又は反射する2つの光
    分離素子と、光ディスクからの反射光を前記光検出器に
    反射する反射ミラーと、前記光分離素子の光出射面に配
    置されレーザ光の偏光状態を変更する1/4波長板と、
    ディスクからの反射光を前記光検出器に導くための複数
    の領域を有する回折格子とを有し、 2つの前記光分離素子の光分離面と前記反射ミラーの反
    射面とがそれぞれ平行で、且つ、前記ハウジングと2つ
    の前記光分離素子と前記反射ミラーと前記1/4波長板
    と前記回折格子とを一体に構成し、 前記第1の半導体レーザの光軸に前記光分離素子の中心
    が一致するように1つの前記光分離素子を設け、前記第
    2の半導体レーザの光軸に前記反射面の中心が一致する
    ように前記反射ミラーを設け、さらに前記回折格子を他
    の1つの前記光分離素子と前記ハウジングとの接合面に
    設けて前記ハウジングの前記光透過窓に配置し、前記第
    1の半導体レーザまたは前記第2の半導体レーザのいず
    れかの出射光が前記放熱基板部材の実装面と平行な方向
    前記1/4波長板から出射することを特徴とする光ピ
    ックアップ。
  3. 【請求項3】 前記第1の半導体レーザと前記第2の半
    導体レーザとを実装する前記所定の距離は、媒体の厚み
    と、対物レンズの焦点距離と、半導体レーザの出射する
    レーザ光の波長とに基づいて設定したことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記回折格子は2つの格子領域を有し、
    前記光検出器は2つの検出領域を有し、その第1の検出
    領域は田の字型の4分割受光素子で構成され、その第2
    の検出領域は前記4分割受光素子から所定の距離だけ分
    離した位置に配置した2分割受光素子で構成され、 記回折格子に入射した光は0次回折光が前記4分割受
    光素子で検出され、1次回折光が前記2分割の受光素子
    で検出されることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    の光ピックアップ。
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