JP3428326B2 - 光ディスク用接着剤 - Google Patents

光ディスク用接着剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光硬化型接着剤を用
いた光ディスク用接着剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光硬化型接着剤はラジカル重合可能なビ
ニル化合物を主成分とする組成物であり、一般に紫外線
を照射することによって短時間で重合硬化する硬化性組
成物である。
【0003】この種の光硬化型接着剤は低エネルギーの
光で速やかに硬化することが要求されており、例えばガ
ラス等の紫外線透過性の良い透明材料を接着するために
多く用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光硬化
型接着剤はプラスチックに無機物を蒸着したり、有機色
素を塗布した光ディスクを接着する場合、これら材料を
透過する光のエネルギーが著しく低くなるため、接着剤
が硬化しないという問題があった。
【0005】この問題を解決するために光感度の高い接
着剤が特開平5-135415号に開示されたが、これに使用さ
れる接着剤及びその触媒系では接着剤硬化後の黄変が激
しく、外観を損ねるだけでなく、読み取り性能にまで悪
影響を及ぼす。更に硬化迄に時間がかかるため要求され
る生産性に追従しない。
【0006】この様な実情から光ディスクの接着にエポ
キシ系接着剤、SGA等も用いられるがエポキシ系接着
剤に関して一液タイプのものは100 ℃前後の加熱硬化が
必要となり、ディスク板を反らせてしまう危険性が高
い。
【0007】又二液タイプのものは二液混合作業が必要
で作業性に問題がある。また、SGAの場合、室温硬化
が可能であるが実用的な強度を得るためには1時間近く
の接着養生が必要となり、生産性に乏しい。
【0008】この様に従来の接着剤では黄変という光デ
ィスクの性能に支障を来すという問題があり、硬化速度
が遅く、光ディスクを短時間に支障なく接着することが
困難であり、生産性に欠けるという最大の問題がある。
【0009】組成物としてはアクリロイルモルホリンを
含有するものが特開平1-304107号及び特開昭62-199608
号に開示されるが、触媒系は検討されるておらず、また
光ディスクには関与せず、この発明に関わるところでは
ない。
【0010】そこで、この発明は光に対する接着剤の感
度を高めることにより、片面が透明基板の光ディスクは
勿論のこと、光ディスクの両面に不透明な材料が塗布さ
れている場合にも光硬化によって短時間で実用的な強度
が得られ、二液混合作業や高温加熱及び長時間の接着養
生が不要であり、接着後も外観に異常なく、信頼性の高
い接着剤を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに鋭意検討の結果、特定の光重合開始剤及びモノマー
を含有させることにより、光に対する感度が極めて高い
接着剤が得られ、この接着剤を光ディスクの貼り合わせ
に用いることにより、実情の生産性に追従し得ることを
見出し、この発明を完成するに至った。
【0012】前述の目的を達成するために、即ち接合面
をそれぞれ有する二つの透明基板からなり、これら接合
面の一方、又は両方に情報記録層が形成され、これらの
接合面を光硬化型接着剤を用いて貼り合わせた光ディス
クであって、前記接着剤が以下の成分(A)と、(B)
及び/又は(C)で示され、前記成分(A)100重量部
中の(メタ)アクリロイルモルホリンが10〜30重量部で
ある光重合開始剤を含む組成物である光ディスク用接着
剤を提案するものである。
【0013】(A)ラジカル重合性ビニル化合物 (B)下記一般式のアシルフォスフィンオキサイド化合
【0014】
【化1】
【0015】「式中のR1 は未置換或は低級アルキル
基、低級アルコキシ基又は低級アルキル基により置換さ
れたフェニル基、R2 は未置換或は低級アルコキシ基、
又は低級アルキル基により置換されたフェニル基、R3
は未置換或はアセチルオキシ基により置換された炭素数
2〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基、炭素数3〜12
のシクロアルキル基、又は低級アルキル基、低級アルコ
キシ基もしくは未置換或はハロゲン原子により置換され
たアリール基、或は次式
【0016】
【化2】
【0017】(R及びRは前記と同じ、Xはp−フ
ェニレン基を意味する)の原子団である。」(C)2−ベンゾイル−2−(ジメチルアミノ)−1−
(4−モルホリノフェニル)−ブタン−1−オン
【0018】
【0019】
【発明の具体的説明】この発明で用いられる(A)成分
は分子内にエチレン性二重結合を少なくとも一つ有する
ものであり特に限定されるものではない。具体的は成分
としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス
(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−アリロキシジエトキ
シフェニル)プロパン、ジシクロペンテニル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニルオキシメチル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリル酸、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、メトキシカルボニルメチル(メタ)アクリレー
ト、エトキシカルボニルメチル(メタ)アクリレート、
アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、イ
ソボロニル(メタ)アクリレート、水添ジシクロペンタ
ジエニルジ(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、メチル
ビニルエーテル、スチレン、ビニルトルエン、N−ビニ
ルピロリドン等がある。
【0020】この発明における(A)成分として上記の
ビニル化合物の1種又は2種以上を混合して用いること
ができる。また上記以外のビニル化合物として分子内に
ウレタン結合を有する(メタ)アクリレート及び1分子
中に2個以上のビニル基を有するエポキシ(メタ)アク
リレート、ポリブタジエン(メタ)アクリレートがあ
り、所望によりこれらの化合物を上記のビニル化合物
(A)と併用することにより、光硬化型接着剤の柔軟
性、耐熱性等の特性を広範囲に亙って調整できる。
【0021】上述の(A)成分は、更に光反応性を向上
させるために必要に応じてメタクリロイルモルホリン及
び/又はアクリロイルモルホリンを含有してもよく、中
でもより反応性の高いアクリロイルモルホリンが好まし
い。
【0022】この発明による(メタ)アクリロイルモル
ホリンは、その添加量を増加させることで(A)成分の
反応速度を向上させることができるが、一方多量に添加
すると蛍光灯の光等によりゲル化する場合があるなど接
着剤としての安定性に支障をきたす場合がある。
【0023】この(メタ)アクリロイルモルホリンの現
実的な添加量は、併用するラジカル重合性化合物によっ
て異なるが、(A)成分100 重量部中に1〜90重量部、
より好ましくは10〜30重量部である。(メタ)アクリロ
イルモルホリンの添加量が、1部未満では反応性を向上
させるために不十分であり、90重量部を越えると組成物
の安定性が低下する。
【0024】(B)成分のアシルフォスフィンオキサイ
ド化合物の下記の一般式で表される。
【化1】
【0025】「式中のR1 はa)未置換のアリール基、b)
低級アルキル基、c)低級アルコキシ基、d)低級アルキル
基により置換されたアリール基、R2 は:a)未置換のア
リール基、b)低級アルコキシ基、c)低級アルキル基によ
り置換されたアリール基R3 は:a)未置換又はアセチル
オキシ基により置換された、炭素数2〜18の直鎖状又は
分岐状アルキル基、b)炭素数3〜12のシクロアルキル
基、c)未置換のアリール基、d)低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基又はハロゲン原子により置換されたアリール
基、(ここで低級とは炭素数1〜5程度のものが好まし
い)或は次式
【0026】
【化2】
【0027】(R1 及びR2 は前記と同じ、Xはp−フ
ェニレン基を意味する)の原子団である。]
【0028】この発明の対象は特に前記一般式において
1 は直鎖状又は分岐状の低級アルキル基、例えばメチ
ル基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基、低級
アルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプ
ロポキシ基、プトキシ基、またはエチルオキシエトキシ
基、アリール基、例えばフェニル基、ナフチル基、ハロ
ゲン置換アリール基、例えばモノもしくはジクロルフェ
ニル基、アルキル置換フェニル基、例えばメチルフェニ
ル基、エチルフェニル基、イソプロピルフェニル基、3
級ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基であってよ
い。R2 は低級アルキル基を除いてR1 と同じものであ
ってよい。
【0029】R3 の例は次のものである。エチル基、イ
ソプロピル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、3級ブチル基、イソアミル基、n−ヘキシル
基、ヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル
基、イソノニル基、ジメチルヘプチル基、ラウリル基、
ステアリル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シ
クロペンチル基、1−メチルシクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、1−メチルシクロヘキシル基、ノルボルナ
ジエニル基、アダマンチル基、ジメチルオクチル基、ジ
メチルノニル基、ジメチルデシル基、メチルフェニル
基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、3級
ブチルフェニル基、イソプロピルフェニル基、メトキシ
フェニル基、ジメトキシフェニル基、イソプロポキシフ
ェニル基、α及びβ−ナフチル基、β−アセトキシエチ
ル基、特に好ましくは2,6−ジメチルフェニル基、
2,6−ジメトキシフェニル基、2,6−ジクロルフェ
ニル基、2,6−ジブロムフェニル基。
【0030】なお、R1 及びR2 はそのほか光開始剤を
結合中に重合含有させることを可能にするC−C二重結
合を含有することができる。
【0031】この発明のアシルフォスフィンオキサイド
化合物の例は次のものである。イソブチリル−メチルフ
ォスフィン酸メチルエステル、イソブチリル−フェニル
フォスフィン酸メチルエステル、ピバロイル−フェニル
フォスフィン酸メチルエステル、2−エチルヘキサノイ
ル−フェニルフォスフィン酸メチルエステル、ピバロイ
ル−フェニルフォスフィン酸イソプロピルエステル、p
−トルイル−フェニルフォスフィン酸メチルエステル、
o−トルイル−フェニルフォスフィン酸メチルエステ
ル、2,4−ジメチルベンゾイル−フェニルフォスフィ
ン酸メチルエステル、p−3級ブチルベンゾイル−フェ
ニルフォスフィン酸イソプロピルエステル、ビバロイル
−(4−メチルフェニル)−フォスフィン酸メチルエス
テル、ピバロイル−フェニルフォスフィン酸ビニルエス
テル、アクリロイル−フェニルフォスフィン酸メチルエ
ステル、イソブチリル−ジフェニルフォスフィンオキサ
イド、ピバロイル−ジフェニルフォスフィンオキサイ
ド、1−メチル−1−シクロヘキサノイル−ジフェニル
フォスフィンオキサイド、2−エチルヘキサノイル−ジ
フェニルフォスフィンオキサイド、p−トルイル−ジフ
ェニルフォスフィンオキサイド、o−トルイル−ジフェ
ニルフォスフィンオキサイド、p−3級ブチルベンゾイ
ル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、アクリロイル
ジフェニルフォスフィンオキサイド、ベンゾイル−ジフ
ェニルフォスフィンオキサイド、2,2−ジメチル−ヘ
プタノイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、テレ
フタロイル−ビス−ジフェニルフォスフィンオキサイ
ド、アジポイル−ビス−ジフェニルフォスフィンオキサ
イド、そして好ましくは2,6−ジメチルベンゾイル−
ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,6−ジメトキ
シベンゾイル−フェニルフォスフィン酸メチルエステ
ル、2,6−ジメトキシベンゾイル−ジフェニルフォス
フィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル
−フェニルフォスフィン酸メチルエステル、2,4,6
−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキ
サイド、2,3,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニ
ルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベ
ンゾイル−トリフォスフィン酸メチルエステル、2,
4,6−トリメトキシベンゾイル−ジフェニルフォスフ
ィンオキサイド、2,6−ジクロルベンゾイル−フェニ
ルフォスフィン酸エステル、2,6−ジクロルベンゾイ
ル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,3,4,
6−テトラメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィン
オキサイド、2,6−ジブロムベンゾイル−ジフェニル
フォスフィンオキサイド、1,3−ジメチルナフタリン
−2−カルボニル−ジフェニルフォスフィンオキサイ
ド、2,8−ジメチルナフタリン−1−カルボニル−ジ
フェニルフォスフィンオキサイド、1,3−ジメトキシ
ナフタリン−2−カルボニル−ジフェニルフォスフィン
オキサイド、1,3−ジクロルナフタリン−2−カルボ
ニル−ジフェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6
−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサ
イド、2,6−ジメトキシベンゾイル−ジフェニルフォ
スフィンオキサイドである。中でも2,4,6−トリメ
チルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド(以
下、TMDPOと略記する)が最も好ましい。
【0032】(C)成分は2−ベンゾイル−2−(ジメ
チルアミノ)−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタ
ン−1−オンで示される化合物である。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】この発明では(B)成分と(C)成分の中
から1種或は2種以上を混合して用いることができる。
好ましい配合割合としては、光重合触媒として働き、組
成物に光硬化性を与えるに十分な触媒量であれば良く、
用いるラジカル重合性化合物によって異なるが、(B)
及び/または(C)を除く他の成分の合計重量100 部当
たり0.01〜20重量部、より好ましくは0.05〜10重量部で
ある。0.01重量部未満では反応が極めて遅くなり、反応
が十分に進行せず、20重量部を越えると安定性が悪くな
り、また硬化物の性能低下を来す。
【0052】光ディスクの接着は光ディスクの一方又は
両方の被接着面に上記光硬化型接着剤を塗布し、2枚の
基板を圧着、若しくは2枚の基板を貼り合わせた後、光
硬化型接着剤を注入し、被接着面の裏面より光を照射す
ることによって達成される。光ディスクの接着の場合、
一般に透過光のエネルギーが著しく損なわれるため、こ
の発明による光反応性の高い接着剤が極めて有効であ
る。
【0053】
【実施例及び比較例】以下、実施例及び比較例により、
更に具体的にこの発明を説明するが、この発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。 [調合]調合容器の周囲を遮光し、所定のラジカル重合
性ビニル化合物に所定の光重合触媒を配合し、60℃に加
温しながら混合撹拌することにより均一な調合液とし、
光硬化型接着剤を調整した。 [評価]光ディスク(直径12cm) の両方に接着剤を塗布
し、気泡が押し出される様に貼り合わせた後、光を照射
し、接着した。この光ディスクの外観と接着面を剥離
し、ディスク間に介在する接着剤の硬化状況を指触によ
り評価した。評価結果を表1に示し、硬化した場合は
〇、タックが残っている場合は△、液状の場合は×とし
た。蛍光灯下の安定性については、室内蛍光灯下に放置
し、24時間以内にゲル化が発生しなければ〇、一部にゲ
ル化が確認されたら△とした。
【0054】以下に実施例及び比較例に用いた成分につ
いて記す。 UN-9200A: ポリカーボネート変性ウレタンアクリレート
(根上工業株式会社製商品名) No.25 :前記アミノアセトフェノン化合物 BDK :ベンジルジメチルケタール
【0055】
【表1】
【0056】基板上に情報記録層を有するため、光透過
率の低い光ディスクを接着する場合において、上記実施
例及び比較例に示した結果により、従来の光重合触媒を
配合した光硬化型接着剤では未硬化若しくは半硬化であ
ったり、外観上明らかに黄変してしまうのに対し、この
発明における光硬化型接着剤を用いると、速やかに接着
が完了し、外観も良好な光ディスクを極めて短時間で得
ることが判った。
【0057】
【発明の効果】この発明に係わる光ディスク用接着剤に
より、光透過率の極めて低い光ディスク用基板を外観を
損ねることなく、短時間で容易に接着できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/02 G11B 7/24 541

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接合面をそれぞれ有する二つの透明基板か
    らなり、これら接合面の一方、又は両方に情報記録層が
    形成され、これらの接合面を光硬化型接着剤を用いて貼
    り合わせた光ディスクであって、前記接着剤が以下の成
    分(A)と、(B)及び/又は(C)で示され、前記成
    分(A)が100重量部中に(メタ)アクリロイルモルホ
    リン10〜30重量部を含有する光重合開始剤を含む組成物
    である光ディスク用接着剤。 (A)ラジカル重合性ビニル化合物 (B)下記一般式のアシルフォスフィンオキサイド化合
    物 【化1】 「式中のRはa)未置換のアリール基、b)低級アル
    キル基、c)低級アルコキシ基、d)低級アルキル基に
    より置換されたアリール基、 Rはa)未置換のアリール基、b)低級アルコキシ
    基、c)低級アルキル基により置換されたアリール基R
    はa)未置換又はアセチルオキシ基により置換された
    炭素数2〜18の直鎖状又は分岐状アルキル基、b)炭素
    数3〜12のシクロアルキル基、c)未置換のアリール
    基、d)低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲ
    ン原子により置換されたアリール基、(ここで炭素数1
    〜5程度のものが好ましい)或は次式 【化2】 (R及びRは前記と同じ、Xはp−フェニレン基を
    意味する)の原子団である。」(C)2−ベンゾイル−2−(ジメチルアミノ)−1−
    (4−モルホリノフェニル)−ブタン−1−オン
  2. 【請求項2】 前記成分(B)及び/又は(C)で示さ
    れる光重合開始剤が(B)及び/又は(C)を除く他の
    成分の合計100重量部当り0.01〜20重量部である請求項
    1記載の光ディスク用接着剤。
  3. 【請求項3】 前記成分(B)及び/又は(C)で示さ
    れる光重合開始剤が、(B)である請求項2記載の光デ
    ィスク用接着剤。
  4. 【請求項4】 前記成分(B)及び/又は(C)で示さ
    れる光重合開始剤が、(C)である請求項2記載の光デ
    ィスク用接着剤。
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