JP3428235B2 - 自己監視装置並びに自己監視方法 - Google Patents

自己監視装置並びに自己監視方法

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JP3428235B2
JP3428235B2 JP16975495A JP16975495A JP3428235B2 JP 3428235 B2 JP3428235 B2 JP 3428235B2 JP 16975495 A JP16975495 A JP 16975495A JP 16975495 A JP16975495 A JP 16975495A JP 3428235 B2 JP3428235 B2 JP 3428235B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子回路に対する自
己監視方法及び自己監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば、1991年電子情報通信
学会秋季大会B-485に示された従来の自己監視方式のブ
ロック図である。図9において、1は自己監視の対象と
する回路基板、2はデータ入力端子、3は監視区間にお
いて正しくフォーマット変換が行われているかを検査す
るために、フレームに予め定められた監視パターンを挿
入する監視パタ−ン挿入部、4は監視パターン挿入部3
が挿入した監視パターンが予め定められたパターンと一
致するかを判定して、回路基板の故障を監視する監視パ
タ−ン照合部、5はデータ出力端子である。また、図1
0はフォーマット変換後のセルフォーマットであり、6
aは空きバイト、6bはヘッダ、6cはペイロードであ
る。また、図11はフォーマット変換前後のフレームフ
ォーマットであり、60aはフォーマット変換前のフレ
ームフォーマット、60bはフォーマット変換後のフレ
ームフォーマットである。また、61はフレーム、62
はセクションオーバーヘッド、63はパスオーバーヘッ
ド、64は監視パターンが挿入される周期セルである。
【0003】次に動作について説明する。データ入力端
子2から入力される信号はSTM(Synchronous Transf
er Mode)ベースのフレーム構成をとり、ペイロードに
はATM(Asynchronous Transfer Mode)セルの形でデ
ータが含まれている。データ入力端子2から入力した信
号はSDH(Synchronous Digital Hierarchy)終端さ
れた後、セル長53バイトの各ATMセルに1バイトの
空きバイト6aを付加する。空きバイト6aは図10に
示すように各セルのヘッダ6bの前に付加し、装置内に
おいてセルの種類を示す情報や入出力ポート情報を持ち
廻るために使用する。図11に示すように1フレーム6
1は270バイト×9列、セクションオーバーヘッド6
2は9バイト×9列、パスオーバーヘッド63は1バイ
ト×9列で構成されるのでフォーマット変換前の1フレ
ーム内に収容されるセル数は、(270−9−1)×9
÷53=44.15...で約44セル、フォーマット
変換後は270×9÷54=45で45セルとなり、2
フレーム毎に最低1セル分の空きが生じる。この空き領
域の発生を前提に2フレーム毎にフレーム61の先頭に
周期セル64を挿入する制御を行い、装置内での周期的
な監視を行う。
【0004】従来においては、周期セル64の領域を用
いて装置内の自己監視を行っていた。図9に示すように
監視パタンを監視パタン挿入部3において周期セル64
に挿入しそれを監視パタン照合部4において照合するこ
とにより監視区間の故障監視を行う。
【0005】また、例えば、特開平2−70151に示
された従来の故障診断方式においては、診断対象となる
回路基板の入力信号線と出力信号線を他の回路から分離
し、診断モードにした上で、診断を行う方法が示されて
いる。まず、上記の診断モードにした上で、故障診断を
行う故障診断装置が診断対象となる回路基板の入力信号
線に対し疑似伝送信号を入力し、この疑似信号に対する
正常出力を予め記憶するメモリから出力する信号と実際
に出力された信号が一致するか否かで故障を診断する方
式が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の自己監視方式は
以上のような方式を用いているため、適用範囲がSTM
ベースのATM伝送装置に限られており、また、自己監
視の範囲が周期セル64が通過するデータパス上に限定
されておりデータパスの関与しない部分の自己監視がで
きないという問題点があった。また、診断を行うために
診断対象となる回路の運用を停止し、診断モードにした
上で診断を行うため、診断対象となる回路の運用を行い
ながら自己監視を行うことができなかった。
【0007】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、監視対象となる回路が運用(オンラ
イン)中であっても、回路の自己監視を可能にする自己
監視装置並びに自己監視方式を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる自己監
視装置においては、入力信号を受信しこの入力信号を予
め定められた機能に基づいて処理し、処理後の信号を出
力信号として出力する回路ブロックと、上記回路ブロッ
クの上記入力信号及び上記出力信号を予め定められた量
だけ記憶する信号記憶手段と、この信号記憶手段に記憶
された上記入力信号を上記機能に基づいて処理すること
によって得られる出力信号を基準信号として算出する基
準算出手段と、上記信号記憶手段に記憶された出力信号
と上記基準信号を比較して上記回路ブロックの処理状態
を検出する第1の状態検出手段とを備えるものである。
【0009】さらに、複数の上記回路ブロックと、これ
ら複数の回路ブロックのうち監視対象となる回路ブロッ
クを監視回路ブロックとして選択する選択手段と、を備
え、上記信号記憶手段は上記監視回路ブロックの上記入
力信号及び上記出力信号を予め定められた量だけ記憶
し、上記第1の状態検出手段は上記信号記憶手段に記憶
された入力信号及び出力信号を基に上記監視回路ブロッ
クの処理状態を検出するものである。
【0010】さらに、上記信号記憶手段を複数の回路ブ
ロックごとにそれぞれ備え、上記選択手段は監視対象と
して複数の上記回路ブロックを選択するとともに、選択
した上記回路ブロックにかかる複数の上記信号記憶手段
に対して、それらの選択した回路ブロックにかかる上記
入力信号及び上記出力信号の取得を指示し、上記第1の
状態検出手段は複数の上記信号記憶手段のうちの1つの
信号処理手段を対象信号記憶手段として選択し、上記基
準算出手段が算出した上記対象信号記憶手段にかかる上
記基準信号と上記対象信号記憶手段内の上記出力信号を
比較して処理状態を検出するものである。
【0011】さらに、上記基準値算出手段は、上記回路
ブロックにおいて正常な動作では出力されることのない
値を異常値として出力し、上記第1の状態検出手段は上
記異常値と上記信号記憶手段内に記憶された出力信号が
一致したときに、処理状態に異常があると判断するもの
である。
【0012】さらに、上記信号記憶手段をテストするた
めに、上記信号記憶手段に対してテストデータを送信し
て上記信号記憶手段内に記憶させるテストデータ送信手
段と、上記信号記憶手段が記憶した上記テストデータを
受信データとして読みとり、上記テストデータと上記受
信データを比較することにより信号記憶手段の異常を検
出する第2の状態検出手段とを備えるものである。
【0013】また、この発明における自己監視方法にお
いては、それぞれ入力信号を受信して出力信号を送信す
る複数の回路ブロックから監視対象となる回路ブロック
を監視回路ブロックとして選択する選択ステップと、上
記監視回路ブロックの上記入力信号及び上記出力信号を
予め定められた量だけ記憶する信号記憶ステップと、こ
の信号記憶ステップによって記憶された上記入力信号を
基に上記監視回路ブロックが出力すべき信号を基準信号
として算出する期待値算出ステップと、上記出力信号と
上記基準信号とを比較して上記監視回路ブロックの処理
状態を検出する状態検出ステップと、を備えるものであ
る。
【0014】
【作用】上記のように構成された自己監視装置において
は、入力信号を受信しこの入力信号を予め定められた機
能に基づいて処理し、処理後の信号を出力信号として出
力する回路ブロックと、上記回路ブロックの上記入力信
号及び上記出力信号を予め定められた量だけ記憶する信
号記憶手段と、この信号記憶手段に記憶された上記入力
信号を上記機能に基づいて処理することによって得られ
る出力信号を基準信号として算出する基準算出手段と、
上記信号記憶手段に記憶された出力信号と上記基準信号
を比較して上記回路ブロックの処理状態を検出する第1
の状態検出手段とを備えたため、回路ブロックを監視の
ためだけに占有せずに通常に動作している中で、回路ブ
ロックの入力信号と出力信号を信号記憶手段内に記憶
し、基準算出手段がこの記憶された入力信号を基に回路
ブロックが正常に動作したときの出力を基準信号として
算出し、第1の状態検出手段が信号記憶手段内に記憶さ
れた出力信号と基準出手段が算出した基準信号を比較し
て一致しなかった場合に、その回路ブロックの処理状態
に異常が発生したことを検出するように働く。
【0015】さらに、複数の上記回路ブロックと、これ
ら複数の回路ブロックのうち監視対象となる回路ブロッ
クを監視回路ブロックとして選択する選択手段と、を備
え、上記信号記憶手段は上記監視回路ブロックの上記入
力信号及び上記出力信号を予め定められた量だけ記憶
し、上記第1の状態検出手段は上記信号記憶手段に記憶
された入力信号及び出力信号を基に上記監視回路ブロッ
クの処理状態を検出するため、選択手段が複数の回路ブ
ロックから監視対象となる回路ブロックを監視回路ブロ
ックとして選択し、信号記憶手段がこの監視回路ブロッ
クの入力信号及び出力信号を記憶し、基準算出手段が信
号記憶手段に記憶された入力信号を基に監視回路ブロッ
クが正常に動作したときの出力信号を基準信号として算
出し、第1の状態検出手段が出力信号と基準信号とを比
較して一致しなかった場合に、その監視回路ブロックに
エラーが発生したことを検出するように働く。
【0016】さらに、上記信号記憶手段を複数の回路ブ
ロックごとにそれぞれ備え、上記選択手段は監視対象と
して複数の上記回路ブロックを選択するとともに、選択
した上記回路ブロックにかかる複数の上記信号記憶手段
に対して、それらの選択した回路ブロックにかかる上記
入力信号及び上記出力信号の取得を指示し、上記第1の
状態検出手段は複数の上記信号記憶手段のうちの1つの
信号処理手段を対象信号記憶手段として選択し、上記基
準算出手段が算出した上記対象信号記憶手段にかかる上
記基準信号と上記対象信号記憶手段内の上記出力信号を
比較して処理状態を検出するため、選択手段が複数の回
路ブロックを選択し、それぞれの回路ブロックに対応す
る信号記憶手段のそれぞれに対し、対応する回路ブロッ
クの入力信号と出力信号を一定量だけ記憶するように命
令する。このとき、1つの回路ブロックと他の回路ブロ
ックの入力信号等を取り込む期間が重なっていたとして
も、それぞれの回路ブロックに対応する複数の信号記憶
手段は別々に入力信号等の取り込みを行う。第1の状態
検出手段は複数の上記信号記憶手段のうちの1つの信号
処理手段を対象信号記憶手段として選択し、上記基準算
出手段が算出した上記対象信号記憶手段にかかる上記基
準信号と上記対象信号記憶手段内の上記出力信号を比較
して処理状態を検出し、また、他の信号記憶手段にかか
る回路ブロックについても同様に処理状態を検出するよ
うに働く。
【0017】さらに、上記基準値算出手段は、上記回路
ブロックにおいて正常な動作では出力されることのない
値を異常値として出力し、上記第1の状態検出手段は上
記異常値と上記信号記憶手段内に記憶された出力信号が
一致したときに、処理状態に異常があると判断するた
め、基準信号算出手段は回路ブロックにおいて正常な動
作では出力されることのない値を異常値として出力し、
第1の状態検出手段はこの異常値と信号記憶手段内に記
憶された出力信号が一致したときに、異常であると判断
するように働く。
【0018】さらに、上記信号記憶手段をテストするた
めに、上記信号記憶手段に対してテストデータを送信し
て上記信号記憶手段内に記憶させるテストデータ送信手
段と、上記信号記憶手段が記憶した上記テストデータを
受信データとして読みとり、上記テストデータと上記受
信データを比較することにより信号記憶手段の異常を検
出する第2の状態検出手段とを備えたため、テストデー
タ送信手段がテストデータを信号記憶手段へ送信し、信
号記憶手段はこのテストデータを自己の記憶装置内に記
憶した後、この記憶装置から記憶したテストデータを読
み取るとともに第2の状態検出手段へ送信し、信号記憶
手段が送信したデータとテストデータ送信手段が送信し
たテストデータが一致しないときに、信号記憶手段に異
常が発生したと判断するように働く。
【0019】また、それぞれ入力信号を受信して出力信
号を送信する複数の回路ブロックから監視対象となる回
路ブロックを監視回路ブロックとして選択する選択ステ
ップと、上記監視回路ブロックの上記入力信号及び上記
出力信号を予め定められた量だけ記憶する信号記憶ステ
ップと、この信号記憶ステップによって記憶された上記
入力信号を基に上記監視回路ブロックが出力すべき信号
を基準信号として算出する期待値算出ステップと、上記
出力信号と上記基準信号とを比較して上記監視回路ブロ
ックの処理状態を検出する状態検出ステップと、を備え
たため、選択ステップが監視対象となる回路ブロックを
監視回路ブックとして選択し、信号記憶ステップが監視
回路ブロックの入力信号及び出力信号を予め定められた
時間若しくは予め定められた量記憶し、基準信号算出ス
テップが信号記憶ステップによって記憶された入力信号
を基に監視回路ブロックが正常に動作したときに出力す
る信号を基準信号として算出し、状態検出ステップがこ
の基準信号と出力信号を比較して、一致しない場合に異
常を検出するように働く。
【0020】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の自己監視装置を含む受信回
路の基板の一実施例を説明する機能ブロック図である。
図1において、1は回路基板、7は外部から送信される
光信号を搬送する光信号線、8はこの光信号を電気信号
に変換する光/電気変換回路、9aは光/電気変換回路
8で変換した電気信号中に含まれるフレームの先頭を検
出して、1フレームのデータごとに後のフォーマット変
換回路9bに送信するとともに、フレーム同期信号S9
aを監視制御部15に出力するフレーム同期回路(以
下、一般的な意味で回路ブロックA9aということがあ
る)、S9aはこのフレーム同期回路9aが出力するフ
レーム同期信号、9bはフレーム同期回路9aから受け
取ったフレーム形式のデータを他のフォーマットに変換
して、出力信号線10aに出力するフォーマット変換回
路(以下、一般的な意味で回路ブロックB9bというこ
とがある)、9cはフレーム同期回路9aが出力したフ
レーム形式のデータに含まれる警報信号を検知して警報
信号として警報信号線10bに出力する警報処理回路
(以下、一般的な意味で回路ブロックC9cということ
がある)である。ここで、9a〜cまでの回路がそれぞ
れ監視対象の回路ブロックとなっている。以降、これら
の回路9a〜cのうちのどの回路かを特定しないで説明
するときは単に回路ブロック9という。
【0021】13a〜cはそれぞれ対応する回路ブロッ
ク9の入力信号と出力信号(以下、入出力信号という)
を一定時間(又は、一定量)にわたって記憶する信号記
憶回路であり、以降どれかの信号記憶回路を特定しない
で説明するときは信号記憶回路13と記す。これらの信
号記憶回路13は、それぞれを識別するためのID番号
を持っている。信号記憶回路13aはフレーム同期回路
9aの入力信号線11aと出力信号線12aからそれぞ
れフレーム同期回路9aの入出力信号を記憶し、信号記
憶回路13bはフォーマット変換回路9bの入力信号線
11bと出力信号線12bからそれぞれフォーマット変
換回路9bの入出力信号を記憶し、信号記憶回路13c
は、警報処理回路9cの入力信号線11cと出力信号線
12cからそれぞれ警報処理回路9cの入出力信号を記
憶する。14は各信号記憶回路13、監視制御部15、
及びメモリ17間でデータの交換、各種命令の交換を行
うためのバス、15はこのバス14に接続され、信号記
憶回路13を制御して、各回路ブロック9の入出力信号
を記憶させ、この記憶した信号から基準信号たる期待値
を計算し、記憶された出力信号の値と期待値を比較して
該当する回路ブロック9の動作が正常か否かを監視する
監視制御部であり、内蔵されたマイクロプロセッサによ
って駆動する。16は監視制御部15による監視の結果
を判定信号として出力するための判定信号線、17は監
視制御部15を動作させるためのプログラムやデータ等
が記憶されたメモリ、18は監視制御部15に接続さ
れ、所定の時間が経過したときに監視制御部15に対し
て割り込みをかけるタイマである。
【0022】次に、動作を説明する。まず、図2を用い
て、自己監視の動作概要を説明する。図2はこの発明の
自己監視のシーケンスを説明する図である。図2におい
て、図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表す。ス
テップS1〜ステップS4までは、1つの回路ブロック
9に対する自己監視のシーケンスである。ここでは警報
処理回路9cに対する自己監視シーケンスを説明してい
るが、他の回路ブロック9に対する自己監視シーケンス
も同様に行われる。ステップS5〜ステップS8まで
は、1つの信号記憶回路13に対する自己監視シーケン
スであり、このシーケンスについては後述する。
【0023】回路ブロック13に対する自己監視シーケ
ンスは、監視制御部15がステップS1として信号記憶
回路13に回路ブロック13の入出力信号を所定の時間
或いは所定のデータ量だけ取得するように指示すること
により開始される。ここでは、警報処理回路9cに接続
している信号記憶回路13cに対しID番号を指定し
て、入出力信号を取得する命令をバス14に送信し、そ
のID番号に該当する信号記憶回路13cが、監視制御
部15からのアクセスを認識して送信された命令を受け
取る。次に、ステップS2に移り、ステップS1の命令
を受け取った信号記憶回路13cが警報処理回路9cの
入力信号線11cと出力信号線12cから入出力信号を
所定の時間或いはデータ量だけ取得する。この取得は、
入出力信号を信号記憶回路13cに内蔵されたRAMに
記憶することによって行う。
【0024】続いて、ステップS3に移り、信号記憶回
路13cに記憶された入出力信号の情報を、監視制御部
15へバス14を介して転送する。最後に、監視制御部
15が、受け取った入出力信号の情報を解析することに
より、警報処理回路9cが正常に動作しているかどうか
を判断し、この判断結果を判定信号として判定信号線1
6に出力する。解析は、メモリ17に記憶されたプログ
ラムが、受け取った入力信号からこの入力信号が入力さ
れた警報処理回路9cが正常に動作した場合に出力する
値(期待出力)を算出し、この期待出力と受け取った出
力信号とを照合することにより行われる。以上で、1つ
の回路ブロック9に対する自己監視シーケンスが終了す
る。
【0025】(信号記憶回路13の動作詳細)次に、信
号記憶回路13を図3を用いてより詳細に説明する。図
3は図1の信号記憶回路13の詳細を示した図である。
図3において図1と同一の符号は同一又は相当の部分を
表し、11は図1の入力信号11sa〜cのいずれかを
示しており、1本又は複数本の入力信号線である。12
は同じく図1の出力信号12sa〜cのいずれかを示し
ており、一本又は複数本の出力信号線である。14aと
14bは図1のバス14の一部であり、14aがデータ
若しくは命令を搬送するデータバス、14bはアドレス
及びREAD、WRITE等を指示する他の制御線からなるアド
レス等バスである。
【0026】20は入力信号線11及び出力信号線12
の入出力信号を、RAM制御回路23からの指示によっ
て保持するとともに出力する入力バッファ、21は入力
バッファ20・RAM22・RAM制御回路23・入出
力バッファ25に接続され、これらの間でデータを送受
信するための内部バス21、22はRAM制御回路23
及びアドレスカウンタ24の指示により内部バス21上
のデータを記憶し、又は内部バス21へデータを出力す
るRAM、23はバス14上の信号を受け取り、この信
号に含まれる命令に応じてRAM22・アドレスカウン
タ24・入力バッファ20(若しくは入出力バッファ2
5)を制御し、一定時間(又は、一定量)にわたって入
力信号線11上の入力信号(以下、入力信号11sと呼
ぶ)及び出力信号線12上の出力信号(以下、出力信号
12sと呼ぶ)をRAM22に取り込ませ、又は、RA
M22に記憶された信号をバス14に出力するようにす
るRAM制御回路23、24はこのRAM制御回路23
に制御され、入出力にかかるデータのアドレスをRAM
22に指示するアドレスカウンタ、25はバス14上に
流れる信号を保持しRAM制御回路23及び内部バス2
1に出力し、又は、内部バス21の信号を保持してバス
14に出力する入出力バッファ25である。
【0027】続いて、この信号記憶回路13の動作につ
いて説明する。図2のステップS1で説明したように、
図1の監視制御部15から信号記憶回路13に入出力信
号の取得命令が出力されると、RAM制御回路23はこ
の命令が自己の信号記憶回路13に対して出力されたも
のであるかを、バス14に含まれるID番号によって識
別する(アドレスバス14上のアドレス信号によって判
断してもよい)。ここで、自己の信号記憶回路13に対
してされた命令であると判断すると、データバス14上
の命令を解析する。この解析結果が、入出力信号の取り
込みであった場合、アドレスカウンタ24を初期化後、
入出力バッファ25をハイインピーダンス状態にする。
さらに、入力バッファ20のハイインピーダンス状態を
解除して入力信号11s及び出力信号12sを取り込
む。そして、RAM22がRAM制御回路23の指示に
より、入力バッファ20内の入力信号11s及び出力信
号12sをアドレスカウンタ24によって指示された記
憶メモリに記憶する。次に、RAM制御回路23はアド
レスカウンタ24をカウントアップして、入力バッファ
20に次の入力信号11s及び出力信号12sを取り込
むように指示する。そして上記同様、この取り込んだ信
号をRAM22に記憶する。以上の動作を繰り返してR
AM22内に指示された(或いは予め定められた量)の
入力信号11s及び出力信号12sをRAM22内に記
憶する。
【0028】上記の一連の動作が終了した後、図2のス
テップS3の動作に移り、RAM22に記憶された内容
を図1のメモリに転送する。まず、RAM制御回路23
が、入力バッファ20をハイインピーダンス状態にし
て、アドレスカウンタ24を上記の信号が記憶されてい
る記憶領域の先頭領域に初期化する。そして、RAM2
2が内部バス21に記憶内容を出力するように指示す
る。つぎに、入出力バッファ25は内部バス21上の信
号を取り込み、バス14上に出力する。この出力が終了
すると、アドレスカウンタ24をカウントアップして上
記の要領で、RAM22内の記憶内容を次の信号として
バス14上に出力する。このようにして、次々と送られ
た信号は図1の監視制御部15によって受け取られ、メ
モリ17内に記憶される。RAM22内の全ての入力信
号11s及び出力信号12sがメモリ17上に転送され
ると、図2に示したステップS3の入出力信号情報転送
は終了する。
【0029】以上で、信号記憶回路13による入力信号
11s及び出力信号12sの取り込みシーケンスは終了
する。
【0030】(転送情報の解析動作詳細)次に、図2の
ステップS4における転送情報の解析動作(診断処理)
について説明する。まず、監視対象となる回路ブロック
9を図4に、解析を行うプログラムの動作を図5に示し
て説明する。図4は監視対象となる回路ブロック9の一
例を示した回路図である。図4において図1と同一の符
号は同一又は相当の部分を表す。25は入力信号11s
たるIN1及びIN2を入力とするAND素子、26は
AND素子25の出力を保持し、1クロックの遅延を発
生させるフリップフロップ回路(以下、FF回路と呼
ぶ)である。このFF回路26の出力を出力信号12s
の1つであるOUT1とする。27はAND素子25の
出力とFF回路26の出力を入力とするNOR回路、2
8はNOR回路27の出力とIN2を入力とするXOR
回路、29はこのXOR回路28の出力とAND回路2
5の出力を入力とし、OUT2として出力するAND回
路である。このOUT2も出力信号12sの1つであ
る。
【0031】図4の回路ブロック9を解析するプログラ
ムの動作が図5である。このプログラムは、監視対象と
なる回路ブロック9に、入力信号11sを入力したとき
に出力されるべき出力信号12sを導出でき、実際の出
力と導出した出力が異なる場合に警報を発生するように
なっている。
【0032】まず、ステップS0からスタートし、ステ
ップS10にて変数の初期化を行う。ここで、変数Kは
カウンタであり0に初期化される。この変数kは変数M
の値までカウントアップされる。変数Mは比較すべき出
力データの数を表しており、図2のステップS3で取り
込んだ信号(データの数)分の値M0が代入される。I
N1(−1)はIN1の前回の値、IN2(−1)はI
N2の前回の値を格納する変数であり、両者とも値を持
たないことを意味する“x”に初期化される。同様に、
OUT1(−1)はOUT1の前回の値、OUT2(−
1)はOUT2の前回の値を格納する変数であり、両者
とも値を持たないことを意味する“x”に初期化され
る。
【0033】次に、ステップS11に移り、図2のステ
ップS3でメモリ17に記憶した入出力信号のデータを
順次取り込む。一番初めは、最初に記憶された入出力デ
ータをIN1(0)、IN2(0)、OUT1(0)、
OUT2(0)に入力する。ステップS19をループし
て2回目にこのステップS11に戻ってきたときは、2
番目に記憶された入出力信号のデータを読み込む。以降
同様に、M回分行われる。ここで、IN1(0)、IN
2(0)はそれぞれ診断対象となる時点(上記のIN1
(−1)等にいう「前回」に対する「今回」)のIN
1、IN2のデータを格納する変数であり、OUT1
(0)、OUT2(0)はそれぞれIN1(0)、IN
2(0)に対応する時点のOUT1、OUT2のデータ
を格納する変数である。
【0034】続いてステップS12に移り、IN1(−
1)が“x”かどうかを判断する。もし、“x”である
ときは、前回の値を持たないことになるので、この値を
用いてOUT1を計算するステップS15までの処理を
とばして、ステップS16に移る。IN1(−1)が
“x”ではないときは、次のステップS13に移る。ス
テップS13では、ステップS12と同様に、IN2
(−1)が“x”かどうかを判断する。“x”であった
ときは、ステップS16に移り、“x”ではないときは
次のステップS14に移る。
【0035】ステップS14では、IN1(−1)とI
N2(−1)のANDをとって、その解を変数out1
に格納する。このout1は図4に示された出力信号1
2sのOUT1に対応する。ここに、ステップS14は
AND素子25とFF回路26の動作をシミュレートし
ているということができる。次のステップS15では、
ステップS14で計算したout1と実際の出力である
OUT1(0)を比較する。もしここで、比較の結果o
ut1とOUT1(0)が一致していないと判断された
ときは、警報を発生させる。この警報は図1の判定信号
16として外部に出力される。一方、一致していれば、
回路ブロック9は正常に動作していると判断することが
できるので次の診断を行うためにステップS16に移
る。
【0036】ステップS16では、3つの値を計算す
る。第1に、IN1(0)とIN2(0)のANDをと
って変数aに格納する。これは、AND素子25の動作
をシミュレートしている。第2にOUT1(0)と上記
aのORをとりこの解をNOTする。NOTの結果出た
解とIN2(0)をXOR(排他的論理和)した解を変
数bに格納する。すなわち、 b=IN2(0) XOR (NOT(OUT1(0) OR a)) を計算する。第3に、上記のように計算した変数aと変
数bのORをとり、その解を変数out2に格納する。
以上の計算を行い。次に、ステップS17に移る。
【0037】ステップS17では、ステップS16で計
算したout2と実際の出力信号12sのOUT2
(0)とを比較する。ここで、out2とOUT2
(0)が一致しなかった場合には、この回路ブロック9
の出力が異常であると判断し、警報を発生させる。この
警報は図1の判定信号16として外部に出力される。一
方、一致しているときは、回路ブロック9が正常に動作
していると判断し警報を発生せずに次のステップS18
に移る。ステップS18では、現在診断の対象となって
いるIN1(0)、OUT1(0)等を、次のステップ
以降において前回の値として使用するために、それぞれ
IN1(−1)、OUT1(−1)等に記憶する。すな
わち、 IN1(−1)=IN1(0) IN2(−1)=IN2(0) OUT1(−1)=OUT1(0) OUT2(−1)=OUT2(0) を実行する。また、以上で1つのデータ(入出力デー
タ)についての診断が終了したので、変数kを1だけカ
ウントアップする。
【0038】ステップS19では、以上の診断が決めら
れた量Mだけ実行されたかを判断する。つまり、カウン
タである変数kが変数Mよりも大きな値となったかを判
断する。ここで、変数kが変数M以下のときはステップ
S11に戻り、次のデータについて診断を行う。もし、
変数kが変数Mより大きくなったときは、決められた量
の診断処理を終了したので、ステップSeに移り、この
回路ブロック9の1診断処理を終了する。
【0039】以上の診断処理は、図4のような比較的簡
単な回路ブロック9についての診断処理であったため、
全ての入出力データのパターンについて、完全な診断を
行うことができる。しかし、非常に複雑な回路ブロック
9を検査する場合には、処理速度等の問題から複雑な回
路ブロック9をシミュレートすることが妥当でないケー
スもある。このような場合には、入力信号11sに対し
て正しい出力信号12sを予めテーブル上に記憶してお
き、このテーブル上に記憶された値と実際の出力信号1
2sとを比較して不一致のときに警報信号を発生するよ
うにしてもよい。また、回路ブロック9が正常に動作し
たときには出力しない出力信号のパターンを記憶してお
き、信号記憶回路13が記憶した出力信号がこのパター
ンに当てはまったときには、警報信号を出力するように
してもよい。
【0040】また、回路ブロック9によっては入力され
た入力信号11が、回路ブロック9内で機能に基づいて
処理され、その中で遅延が発生する場合(この実施例で
は、FF回路26によって遅延が発生し入力信号IN1
は1ステップ遅れてOUT1として出力されている)、
又は、そのときの回路ブロック9の内部状態によって入
力信号11に対する出力信号が変化する場合(この実施
例ではFF回路26によって内部状態が記憶され、出力
信号OUT2に影響を与えている)がある。このような
回路ブロック9であっても、この監視(診断)処理で
は、入力信号11から計算される期待値とその入力信号
11に対応する実際の出力信号12を比較して、警報を
発生することができる。
【0041】(監視制御部15の動作詳細)次に、監視
制御部15における監視動作の詳細について図6を用い
て述べる。図6は3つの回路ブロック9a〜cの監視を
順次行う動作を説明している。まず、ステップS25か
らスタートし、ステップS26で監視対象となる回路ブ
ロック9を選択する。ここでは、例えば、1回目にこの
ステップS26が実行されると、回路ブロックA9aが
選択され、2回目は回路ブロックB9b、3回目は回路
ブロックC9cのように選択されるとする。
【0042】次のステップS27では、選択された回路
ブロックに対応する信号記憶回路13に対して、入出力
信号取得命令を送信する。この命令の送信は、相手先の
信号記憶回路13のIDを指定して行う。続いて、ステ
ップS28では、信号記憶回路13から入出力信号をメ
モリ17に転送する。そして、ステップS29にて、監
視制御部15がメモリ17からステップS28で記憶し
た入力信号を読みとる。例えば、1つの入力信号(ある
時点の入力信号)が1バイトのデータ量を持つ場合に
は、1バイトのデータを読み込む。ここでステップS3
3まで処理を終了し、再びこのステップS29に戻って
きた場合には、既に読みとった入力信号以外の新たな入
力信号を読みとるようにする。例えば、ループを繰り返
すことにより、複数の入力信号を持つ系列の最初から順
番に最後まで読みとるようにする。
【0043】次のステップS30では、監視対象となる
回路ブロック9に応じてステップS31a〜cのいずれ
かに分岐する。例えば、ステップS26で選択された回
路ブロック9が回路ブロックA(即ち、図1のフレーム
同期回路9a)であるときは、ステップS31aに移
る。もし、回路ブロックB(即ち、図1のフォーマット
変換回路9b)であるときは、ステップS31bに、回
路ブロック9(即ち、図1の警報処理回路9c)である
ときは、ステップS31cに移る。
【0044】ステップS31a〜cでは、対応する回路
ブロック9の機能に応じた期待値を出力する。ここで
は、回路ブロック9が入力信号11を入力し正常に動作
したときに出力する値を期待値として計算する。これ
は、例えば上述の(転送情報の解析動作詳細)のように
行う。ここでは、ステップS31a〜cは期待値を計算
する関数又はサブルーチンとして実装されているが、代
わりに、ステップS31a〜cのそれぞれを1つのプロ
グラムとして独立に設け、期待値の計算方法の追加変更
が容易になるようにしてもよい。
【0045】ステップS31a〜cのいずれかの処理が
終了すると次のステップS32に移る。ステップS32
では、まず、ステップS29で取得した入力信号に対応
する出力信号の値を、メモリ17から読みとる。続い
て、この出力信号データとステップS31a〜cで計算
した期待値とを比較して、一致した場合には正常な動作
であると判断され、次のステップS33に移る。もし、
ここで期待値と出力信号データが一致しない場合には、
監視対象の回路ブロック9に異常が発生したと判断し、
警報信号を出力する。これは上述の(転送情報の解析動
作詳細)にて説明したとおりである。ステップS31a
〜cからステップS32は以上に説明した方法で実現で
きるが、他の方法を用いることもできる。例えば、(転
送情報の解析動作詳細)の中でも説明したように、回路
ブロック9が正常に動作したときには出力しない出力信
号のパターンを記憶しておき、信号記憶回路13が記憶
した出力信号がこのパターンに当てはまったときには、
警報信号を出力するようにしてもよい。
【0046】次に、ステップS33に移り、ステップS
28で転送した入出力信号全てについて、監視(診断)
処理が終了したかを調べる。もし、終了している場合は
次のステップS34に移り、終了していない場合は、ス
テップS29に戻って次の入出力信号に対して監視(診
断)処理を行う。
【0047】次のステップS34では、全ての回路ブロ
ック9に対してステップS26〜S33までの監視(診
断)処理が終了したかを調べ、終了していない場合には
ステップS26に戻って、次の回路ブロック9に対し監
視(診断)処理を行い。終了した場合には、ステップS
35に移って一連の監視処理を終了する。
【0048】このように、各回路ブロック9ごとに容易
に故障診断等の監視を行うことができ、故障箇所の特定
が容易になる。また、従来の図9〜11を用いて説明し
たような従来の自己監視装置では、周期セルの部分でし
か自己監視ができず、他の箇所で故障が発生していた場
合には、故障を検出することができなった。しかし、こ
の発明によれば、回路を複数のブロックに分割してより
精度のよい自己監視が可能にし、自己監視のための回路
構成を簡素にすることができる。そのため、故障箇所の
特定も容易になるという効果もある。しかも、入力信号
に監視のためのデータを付加(例えば、従来の周期セ
ル)する必要がない。このため、従来の自己監視のよう
に監視対象となる回路の運用を停止した状態(診断モー
ドにした状態)にせずとも、オンライン状態で自己監視
をすることができ、また、適用できる回路も多種多様で
あるという効果がある。
【0049】また、監視対象となる回路を冗長化し、そ
の結果得られる複数の出力を比較して正常に動作してい
るかを判定する方法があるが、このような場合には、回
路を冗長化するために全体として回路が複雑になるとい
う欠点がある。特に、回路構成が複雑な回路ではそれだ
け故障が発生しやすく、それだけに監視が必要になる
が、このような場合に回路を冗長化するのは、コストが
高くなる。さらに、監視の精度を上げるために回路ブロ
ックごとに監視をするとすれば、従来の技術ではその回
路ブロックごとに出力の比較を行う判定回路(監視制御
部15にあたる)が必要になり、なおさら回路構成が複
雑化し、コストもさらに高くなる。この発明によれば、
かかる場合においても1つの監視制御部15を用いて容
易に複数の回路ブロック9の監視を行うことができ、ま
た、回路構成も簡単で、コストを低く抑えることができ
る。また、いかに複雑な回路であっても、基本的に自己
監視のための回路構成の複雑化が起きない。また、(転
送情報の解析動作詳細)においては、診断処理のより簡
単かつ高速な方法も示されている。
【0050】実施例2.次に、実施例1の動作に加え
て、信号記憶回路13が正常に動作しているかを監視す
ることによって、監視の精度をより向上させる実施例に
ついて図2及び図3を用いて説明する。図2のステップ
S1〜4までは、既に実施例1にて説明した。この実施
例2では、ステップS5〜8について説明する。この実
施例2にかかるRAM22動作の監視はステップS5か
ら始まるが、ステップS5の開始タイミングは、図2に
示したようなステップS4の直後でなくともかまわな
い。ステップS5では、監視制御部15が信号記憶回路
13に対してRAM22を自己チェックするためのテス
トパターンを送信する。次のステップS6では、信号記
憶回路13が、送信されたテストパターンをRAM22
に次々に記憶する。続いて、ステップS7で、今度は信
号記憶回路13が監視制御部15に対して、RAM22
内に記憶していたテストパターンを送信し、この送信さ
れたテストパターンを監視制御部15がメモリ17に記
憶する。次に、ステップS8にて、ステップS5で送信
したテストパターンとステップS7で受信したテストパ
ターンが一致するかを照合し、この照合結果を出力す
る。もし、ここで照合結果が一致しないときはRAM2
2に故障があることが検出されたことになる。
【0051】ここで、1つの記憶領域に対して、複数の
テストパターンでテストするとよく、また、一度のテス
トでRAM22の全ての記憶領域を検査するとより完全
な検査を行うことができるが、必要に応じて、転送する
データの量、RAM22の記憶領域、パターンの種類を
選択するようにしてもよい。また、テストは数回に分け
て異なるパターンや、記憶領域に対して行うなどの方法
も考えられる。
【0052】(信号記憶回路13の動作詳細)ここで
は、信号記憶回路13が正常に動作しているかをチェッ
クするときの、信号記憶回路13の動作について、図3
を用いて詳細に説明する。まず、図2のステップS5に
おいて、バス14を介し監視制御部15からテストパタ
ーンの受信命令が送られ、この命令を解析したRAM制
御回路23は、入力バッファ20をハイインピーダンス
状態にし、入出力バッファ25をバス14に対して入力
モードに設定する。つぎに、テストパターンがバス14
から送られると、内部バス21を介してこのテストパタ
ーンの信号をRAM22内に記憶する。RAM制御回路
23はRAM22、アドレスカウンタ24を制御してこ
の記憶動作を行う。この動作がステップS6にあたる。
1つのテストパターンの記憶が終了すると、アドレスカ
ウンタ24を制御して次の記憶領域を指すように指示
し、次のテストパターンをRAM22内に記憶する。こ
のようにして、全てのテストパターンを記憶し終わるま
で、以上の記憶動作が続けられる。
【0053】テストパターンの量は、ステップS5中の
受信命令中に指定されている場合や、予め定められた量
である場合、また、テストパターンのデータに終了を意
味するデータを挿入する方法等で決められる。
【0054】続いて、ステップS7にて、RAM22内
に記憶したテストパターンをバス14に出力するが、そ
のときの信号記憶回路13の動作は、まず、入出力バッ
ファ25を出力モードにして、アドレスカウンタ24を
送信するテストパターンを記憶している記憶領域の先頭
領域にし、RAM制御回路23がRAM22に出力を指
示することによって行う。そして、1つのテストパター
ンの出力が終了すると、アドレスカウンタ24を次の記
憶領域に更新し、同様にRAM22に出力指示すること
によって、次々とテストパターンを出力する。
【0055】信号記憶回路13は以上のようにして、ス
テップS5〜7までの処理を行う。
【0056】上記実施例1では、各回路ブロック9ごと
に故障診断を行うことができるが、その故障が回路ブロ
ック9そのものの故障なのか、信号記憶回路13にある
のかを区別することはできなかった。この実施例2の発
明によれば、回路ブロック9そのものの故障と信号記憶
回路13の故障を区別することができ、診断の精度をよ
り向上させることができる。
【0057】実施例3.次に、信号記憶回路13が入力
信号11s及び出力信号12sを取得する場合に、所定
のタイミングで行う必要がある場合について、取得タイ
ミングを調整する方法について説明する。図7は各回路
ブロック9の動作タイミングと、入力信号11s及び出
力信号12sの取得タイミングを示した図である。図7
において、図1と同一の符号は図1に相当する部分を表
し、各回路ブロック9(フレーム同期回路9a・フォー
マット変換回路9b・警報処理回路9c)の矢印は、各
回路ブロック9が動作していることを表している。ま
た、ACaは入力信号線11aと出力信号線12a上に
データがあることを意味し、信号記憶回路13(13
a)が回路ブロック9(フレーム同期回路9a)の入出
力信号を取得していることを表している。同様に、AC
bはフォーマット変換回路9bについて、ACcは警報
処理回路9cについて、それぞれ対応する信号処理回路
が入出力信号を取得していることを表している。
【0058】ここで、フレーム同期回路9a及びフォー
マット変換回路9bは図7に示したように、全ての時間
で動作しているが、警報処理回路9cはフレーム同期信
号S9aの発生から500クロックまで(以下、期間A
と呼ぶ)は動作せず、フレーム同期信号S9aの発生か
ら500クロック経過後100クロックまで(以下、期
間Bと呼ぶ)の間で動作している。これは、警報処理回
路9cによって処理される信号が1フレームの中の最終
部分に付加されているためである。従って、この警報処
理回路9cの診断は期間Bにおいて行わなければ、有効
な診断をすることができない。
【0059】次に、図1と図7を用いて警報処理回路9
cの診断処理の起動について述べる。まず、フレーム同
期回路9aがフレームの先頭部分を検出すると、フレー
ム同期信号S9aが図7のようにハイになる。このフレ
ーム同期信号S9aは監視制御部15に伝えられ、監視
制御部15の割り込み処理によって、タイマ18が所定
の時間経過後に割り込み信号を発生するようにする。こ
こでセットする所定の時間は、入出力信号を信号記憶回
路13に記憶するために必要な準備の時間分だけのマー
ジンをとって、警報処理回路9cの動作する期間Bの始
期の手前に発生するようにする。
【0060】割り込み信号を受け取った監視制御部15
は、割り込み処理を開始する。この割り込み処理によっ
て、「警報処理回路9cの入出力信号を取り込む」旨の
命令(入出力信号の取得命令)がバス14を介して信号
記憶回路13cに送られ、この命令を受け取った信号記
憶回路13cが入出力信号を自己のRAM22内に取り
込む。すると、図7において記号ACcで示したような
タイミングで、入出力信号を取り込むことができる。
【0061】この入出力信号の取得(ACc)は、警報
処理回路9cが動作しているとき(期間B)にて行われ
ているので、動作期間に同期して動作中の入出力信号を
取得することができ、動作・不動作の両方の期間を持つ
回路ブロック9に対しても、自己監視を行うことができ
る。
【0062】ここでは、警報処理回路9cに対する自己
監視を例にあげて説明したが、入出力信号を取り込むタ
イミングに調整が必要な回路ブロック9全てに適用でき
る。
【0063】実施例4.次に、各回路ブロック9の入出
力信号を同時に取得する実施例を説明する。例えば、
(実施例3にて説明した警報処理回路9cのような)短
時間だけ動作する回路ブロック9が、同じタイミングで
同時に沢山動作するような場合や、各回路ブロック9に
密接な関係があるために同時期における動作を監視した
い場合など、各回路ブロック9を同時に監視したい場合
がある。そのような場合に監視制御部15を複数設けて
別々監視する方法があるが、この方法はコストがかか
り、また、回路基板も大変大きくなるという欠点もあ
る。これを解決する方法として、入出力信号を並行して
取得し、それぞれの入出力信号に対する診断処理は1つ
の監視制御部15を時分割で使用することにより行う実
施例を以下に説明する。
【0064】図8はこの実施例4による取得命令の送
出、入出力信号の取得及び解析のタイミングを表す図で
ある。図8において、図7と同一の符号は同一又は相当
の部分を表し、14の右に示された信号は図1に示した
バス14上の信号を表している。ここで、塗りつぶされ
た部分は、アクセス中である部分を表している。ここで
は、3つの回路ブロック9にかかる入出力信号を同時期
に取得する場合を説明する。まず、監視制御部15が3
つの回路ブロック9に対して入出力信号の取得命令を送
信する。取得命令は、3つの回路ブロック9に共通する
ID番号を指定して行う。
【0065】この取得命令を受け取った3つの信号記憶
回路13は、それぞれ対応する回路ブロック9の入出力
信号を入力信号線11及び出力信号線12を介して取得
する(ACa,ACb,ACc)。信号記憶回路13は
それぞれ独立に動作することができるため、符号AC
a,ACb,ACcで表した部分で同時に各回路ブロッ
ク9の入出力信号を取得することができる。
【0066】この入出力信号の取得が終了すると、次に
診断処理(解析処理)を開始する。この診断処理は実施
例1中に(監視制御部15の動作詳細)として説明した
ように行われる。まずACdにて、回路ブロック9aを
診断するために、ACaで信号記憶回路A13a内のR
AM22に記憶した入出力信号を、バス14を介してメ
モリ17に転送する。そして、この転送した入出力信号
を解析することによって回路ブロックA9aの動作を診
断する。次にACeにて、ACbで信号記憶回路B13
bに記憶した入出力信号を、メモリ17に転送する。そ
して、この転送した入出力信号を解析することによって
回路ブロックB9bの動作を診断する。回路ブロックC
9cについても、ACfで示された転送Cとその後に解
析Cを実行することによって診断される。
【0067】なお、信号記憶回路13が複数あれば、そ
れらの信号記憶回路13で複数の回路ブロック9の入出
力信号を同時に取得することができるため、1つの信号
記憶回路13に複数の回路ブロック9が対応し、どの回
路ブロック9の入出力信号を取得するかを選択すること
ができるようにしてもよい。例えば、2つの信号記憶回
路13、AとBがあるときに、Aに1つの回路ブロック
9を対応させ、Bに2つの回路ブロック9を対応させる
こともできる。この場合、監視制御部15は、Bの信号
記憶回路13へ入出力信号の取得命令とともにどの回路
ブロック9の入出力信号を取得するかを指定する。この
命令を受け取ったBの信号記憶回路13は、指定された
回路ブロック9の入出力信号を取得する。これを行うた
めには、例えば、図3に示した入力バッファ20に2つ
の回路ブロック9それぞれの入力信号線11と出力信号
線12を入力し、入力バッファでどちらの回路ブロック
9に対応する入力信号線11等を内部バス21に出力す
るかを選択することができるようにする。そして、RA
M制御回路23がこの選択を制御するようにする。
【0068】このように、1つの監視制御部15を用い
て、複数の回路ブロック9の同時期の動作について、診
断処理(解析処理)を行うことができる。このため、回
路構成を簡単にすることができ、また、コストも低く抑
えることができる。
【0069】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に記載されるような効果を奏す
る。入力信号を受信しこの入力信号を予め定められた機
能に基づいて処理し、処理後の信号を出力信号として出
力する回路ブロックと、上記回路ブロックの上記入力信
号及び上記出力信号を予め定められた量だけ記憶する信
号記憶手段と、この信号記憶手段に記憶された上記入力
信号を上記機能に基づいて処理することによって得られ
る出力信号を基準信号として算出する基準算出手段と、
上記信号記憶手段に記憶された出力信号と上記基準信号
を比較して上記回路ブロックの処理状態を検出する第1
の状態検出手段とを備えたため、回路ブロックを監視の
ためだけに占有せずに通常に動作している中で、回路ブ
ロックの入力信号と出力信号を信号記憶手段内に記憶
し、基準算出手段がこの記憶された入力信号を基に回路
ブロックが正常に動作したときの出力を基準信号として
算出し、第1の状態検出手段が信号記憶手段内に記憶さ
れた出力信号と基準出手段が算出した基準信号を比較し
て一致しなかった場合に、その回路ブロックの処理状態
に異常が発生したことを検出するので、回路ブロックを
監視のためだけに占有せずに通常の動作を行いながら、
異常がないかどうかの監視をすることができる。
【0070】さらに、複数の上記回路ブロックと、これ
ら複数の回路ブロックのうち監視対象となる回路ブロッ
クを監視回路ブロックとして選択する選択手段と、を備
え、上記信号記憶手段は上記監視回路ブロックの上記入
力信号及び上記出力信号を予め定められた量だけ記憶
し、上記第1の状態検出手段は上記信号記憶手段に記憶
された入力信号及び出力信号を基に上記監視回路ブロッ
クの処理状態を検出するため、選択手段が複数の回路ブ
ロックから監視対象となる回路ブロックを監視回路ブロ
ックとして選択し、信号記憶手段がこの監視回路ブロッ
クの入力信号及び出力信号を記憶し、基準算出手段が信
号記憶手段に記憶された入力信号を基に監視回路ブロッ
クが正常に動作したときの出力信号を基準信号として算
出し、第1の状態検出手段が出力信号と基準信号とを比
較して一致しなかった場合に、その監視回路ブロックに
エラーが発生したことを検出するので、1つの第1の状
態検出手段を用いて複数の回路ブロックのエラーを検出
することができる。
【0071】さらに、上記信号記憶手段を複数の回路ブ
ロックごとにそれぞれ備え、上記選択手段は監視対象と
して複数の上記回路ブロックを選択するとともに、選択
した上記回路ブロックにかかる複数の上記信号記憶手段
に対して、それらの選択した回路ブロックにかかる上記
入力信号及び上記出力信号の取得を指示し、上記第1の
状態検出手段は複数の上記信号記憶手段のうちの1つの
信号処理手段を対象信号記憶手段として選択し、上記基
準算出手段が算出した上記対象信号記憶手段にかかる上
記基準信号と上記対象信号記憶手段内の上記出力信号を
比較して処理状態を検出するため、選択手段が複数の回
路ブロックを選択し、それぞれの回路ブロックに対応す
る信号記憶手段のそれぞれに対し、対応する回路ブロッ
クの入力信号と出力信号を一定量だけ記憶するように命
令する。このとき、1つの回路ブロックと他の回路ブロ
ックの入力信号等を取り込む期間が重なっていたとして
も、それぞれの回路ブロックに対応する複数の信号記憶
手段は別々に入力信号等の取り込みを行う。第1の状態
検出手段は複数の上記信号記憶手段のうちの1つの信号
処理手段を対象信号記憶手段として選択し、上記基準算
出手段が算出した上記対象信号記憶手段にかかる上記基
準信号と上記対象信号記憶手段内の上記出力信号を比較
して処理状態を検出し、また、他の信号記憶手段にかか
る回路ブロックについても同様に処理状態を検出するの
で、監視対象となる期間が複数の回路ブロックで重複し
ている場合においても、1つのエラー検出手段で自己監
視を行うことができる。
【0072】さらに、上記基準値算出手段は、上記回路
ブロックにおいて正常な動作では出力されることのない
値を異常値として出力し、上記第1の状態検出手段は上
記異常値と上記信号記憶手段内に記憶された出力信号が
一致したときに、処理状態に異常があると判断するた
め、基準信号算出手段は回路ブロックにおいて正常な動
作では出力されることのない値を異常値として出力し、
第1の状態検出手段はこの異常値と信号記憶手段内に記
憶された出力信号が一致したときに、異常であると判断
するので、基準信号算出手段は上記回路ブロックの機能
をシミュレートする必要がないために、複雑な回路ブロ
ックを監視する場合でも簡単かつ高速にエラーを検出す
ることができる。
【0073】さらに、上記信号記憶手段をテストするた
めに、上記信号記憶手段に対してテストデータを送信し
て上記信号記憶手段内に記憶させるテストデータ送信手
段と、上記信号記憶手段が記憶した上記テストデータを
受信データとして読みとり、上記テストデータと上記受
信データを比較することにより信号記憶手段の異常を検
出する第2の状態検出手段とを備えたため、テストデー
タ送信手段がテストデータを信号記憶手段へ送信し、信
号記憶手段はこのテストデータを自己の記憶装置内に記
憶した後、この記憶装置から記憶したテストデータを読
み取るとともに第2の状態検出手段へ送信し、信号記憶
手段が送信したデータとテストデータ送信手段が送信し
たテストデータが一致しないときに、信号記憶手段に異
常が発生したと判断するので、異常の発生原因が回路ブ
ロックによるものか、信号記憶手段によるものかを判断
することができる。
【0074】また、それぞれ入力信号を受信して出力信
号を送信する複数の回路ブロックから監視対象となる回
路ブロックを監視回路ブロックとして選択する選択ステ
ップと、上記監視回路ブロックの上記入力信号及び上記
出力信号を予め定められた量だけ記憶する信号記憶ステ
ップと、この信号記憶ステップによって記憶された上記
入力信号を基に上記監視回路ブロックが出力すべき信号
を基準信号として算出する期待値算出ステップと、上記
出力信号と上記基準信号とを比較して上記監視回路ブロ
ックの処理状態を検出する状態検出ステップと、を備え
たため、選択ステップが監視対象となる回路ブロックを
監視回路ブロックとして選択し、信号記憶ステップが監
視回路ブロックの入力信号及び出力信号を予め定められ
た時間若しくは予め定められた量記憶し、基準信号算出
ステップが信号記憶ステップによって記憶された入力信
号を基に監視回路ブロックが正常に動作したときに出力
する信号を基準信号として算出し、状態検出ステップが
この基準信号と出力信号を比較して、一致しない場合に
異常を検出するので、複数の回路ブロックから監視対象
となる回路ブロックを自由に選択して、自己監視を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による自己監視装置を適用する回路
基板の一例を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施例1における診断シーケンス
を説明する図である。
【図3】 この発明の実施例1おける信号記憶回路の詳
細を説明するブロック図である。
【図4】 この発明の実施例1における診断対象となる
回路ブロックの回路図である。
【図5】 この発明の実施例1における転送情報の解析
動作を説明するフローチャートである。
【図6】 この発明の実施例1における監視制御部の監
視動作を説明するフローチャートである。
【図7】 この発明の実施例3による回路ブロックの入
出力信号にアクセスするタイミングを説明するタイミン
グ図である。
【図8】 この発明の実施例4における回路ブロックの
入出力信号の取得及び解析処理のタイミングを説明する
タイミング図である。
【図9】 従来の自己監視装置の構成を説明する図であ
る。
【図10】 従来の自己監視装置によるフォーマット変
換後のセルフォーマットである。
【図11】 従来の自己監視装置によるフォーマット変
換後のフレームフォーマットである。
【符号の説明】
1 回路基板、 8 光/電気変換回路、 9 回路ブ
ロック、 9a フレーム同期回路、 S9a フレー
ム同期信号、 9b フォーマット変換回路、9c 警
報処理回路、 11a〜c 入力信号線、 12a〜c
出力信号線、 13a〜c 信号記憶回路、 14
バス、 15 監視制御部、 16判定信号、 17
メモリ、18 タイマ、 20 入力バッファ、 21
内部バス、 22 RAM、 23 RAM制御回
路、 24 アドレスカウンタ、 25 入出力バッフ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を受信しこの入力信号を予め定
    められた機能に基づいて処理し、処理後の信号を出力信
    号として出力する回路ブロックと、 上記回路ブロックの動作中の上記入力信号及び上記出力
    信号を予め定められた量だけ記憶する信号記憶手段と、 この信号記憶手段に記憶された上記動作中の入力信号を
    上記機能に基づいて処理することによって得られる出力
    信号を基準信号として算出する基準算出手段と、 上記信号記憶手段に記憶された動作中の出力信号と上記
    基準信号を比較して上記回路ブロックの処理状態を検
    出する第1の状態検出手段と、 を備えた自己監視装置。
  2. 【請求項2】 複数の上記回路ブロックと、 これら複数の回路ブロックのうち監視対象となる回路ブ
    ロックを監視回路ブロックとして選択する選択手段と、
    を備え、 上記信号記憶手段は上記監視回路ブロックの動作中の
    力信号及び上記出力信号を予め定められた量だけ記憶
    し、 上記第1の状態検出手段は上記信号記憶手段に記憶され
    た入力信号及び出力信号を基に上記監視回路ブロックの
    処理状態を検出することを特徴とする請求項1に記載の
    自己監視装置。
  3. 【請求項3】 上記信号記憶手段を複数の回路ブロック
    ごとにそれぞれ備え、 上記選択手段は監視対象として複数の上記回路ブロック
    を選択するとともに、選択した上記回路ブロックにかか
    る複数の上記信号記憶手段に対して、それらの選択した
    回路ブロックにかかる上記入力信号及び上記出力信号の
    取得を指示し、 上記第1の状態検出手段は複数の上記信号記憶手段のう
    ちの1つの信号処理手段を対象信号記憶手段として選択
    し、上記基準算出手段が算出した上記対象信号記憶手段
    にかかる上記基準信号と上記対象信号記憶手段内の上記
    出力信号を比較して処理状態を検出することを特徴とす
    る請求項2に記載の自己監視装置。
  4. 【請求項4】 上記基準算出手段は、上記回路ブロック
    において正常な動作では出力されることのない値を異常
    値として出力し、 上記第1の状態検出手段は上記異常値と上記信号記憶手
    段内に記憶された出力信号が一致したときに、処理状態
    に異常があると判断することを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の自己監視装置。
  5. 【請求項5】 上記信号記憶手段をテストするために、
    上記信号記憶手段に対してテストデータを送信して上記
    信号記憶手段内に記憶させるテストデータ送信手段と、 上記信号記憶手段が記憶した上記テストデータを受信デ
    ータとして読みとり、上記テストデータと上記受信デー
    タを比較することにより上記信号記憶手段の異常を検出
    する第2の状態検出手段と、を備える請求項1〜3のい
    ずれかに記載の自己監視装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の信号記憶手段は上記複数の回
    路ブロックの入出力信号を同時期に取得するとともに、 上記第1の状態検出手段は、上記複数の回路ブロックの
    処理状態を時分割に検出することを特徴とする請求項3
    に記載の自己監視装置。
  7. 【請求項7】 それぞれ入力信号を受信して出力信号を
    送信する複数の回路ブロックから監視対象となる回路ブ
    ロックを監視回路ブロックとして選択する選択ステップ
    と、上記監視回路ブロックの通常動作中に 上記監視回路ブロ
    ックの上記入力信号及び上記出力信号を予め定められた
    量だけ記憶する信号記憶ステップと、 この信号記憶ステップによって記憶された上記入力信号
    を基に上記監視回路ブロックが出力すべき信号を基準信
    号として算出する期待値算出ステップと、上記信号記憶ステップによって記憶された 上記出力信号
    と上記基準信号とを比較して上記監視回路ブロックの処
    理状態を検出する状態検出ステップと、を備えたことを
    特徴とする自己監視方法。
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