JP3428036B2 - 巻線機 - Google Patents

巻線機

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JP3428036B2
JP3428036B2 JP12818492A JP12818492A JP3428036B2 JP 3428036 B2 JP3428036 B2 JP 3428036B2 JP 12818492 A JP12818492 A JP 12818492A JP 12818492 A JP12818492 A JP 12818492A JP 3428036 B2 JP3428036 B2 JP 3428036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランス用ピン付きボ
ビン等に線材等を巻線するための巻線機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
この種の巻線機にあっては、ボビンに対する線材の巻線
とボビンのピンに対する巻線端部の絡げ動作等を1つの
ステーションで行うようにしていた。このため、ボビン
巻線中においては絡げのめたの機構部分が休止し、巻線
端部の絡げ中においては巻線のための機構部分が休止す
ることになり、サイクルタイムの短縮が困難で、生産性
が悪い嫌いがあった。
【0003】本発明は、上記の点に鑑み、ボビンをパレ
ットで移送するようにし、巻線動作と巻線端部の絡げ動
作とを別々のパレット停止位置で行うことで、サイクル
タイムの短縮、ひいては生産性の向上を図った巻線機を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の巻線機は、前側がボビンを保持する軸部と
なっている回転軸と、これを回転自在に支持する軸受
と、前記回転軸の後側に固定された第1の歯車と、前後
に摺動自在なガイドに固定されていて前記第1の歯車に
かみ合うように付勢されている回転止め用ラックとを有
するパレットと、 前記パレットを移動させる搬送手段
と、 前記パレットの複数の停止位置に対応してそれぞれ
設けられ、前記回転止め用ラックを押して前記第1の歯
車とのかみ合いを外すとともに回転駆動用の第2の歯車
を前記第1の歯車にかみ合わせて前記回転軸を回転駆動
する駆動機構部とを備え、 前記軸部にてボビンを保持
た前記パレットを前記搬送手段で移動させ、該パレット
の第1の停止位置にて前記ボビンに線材を巻線し、前記
パレットの第2の停止位置にて前記ボビンの端子に巻線
端部を絡げる構成としている。
【0005】また、前記パレットの第1の停止位置より
前の第3の停止位置にて前記ボビンにバリアテープを巻
回する構成にするとよい。さらに、前記パレットの第2
の停止位置より後の第4の停止位置にて前記ボビンに巻
線された線材上に絶縁テープを巻回する構成にするとよ
い。
【0006】
【作用】本発明の巻線機においては、ボビンに対する巻
線動作と巻線端部の絡げ動作とを別々のパレット停止位
置で実行する構造となっているため、一方のパレット停
止位置で一方のボビンに対して巻線中に他方のパレット
停止位置で他方のボビンに対して絡げ動作を並行して実
行でき、サイクルタイムの短縮が可能となり、また、段
取り時間も短縮できる。さらに、パレットで1個毎ボビ
ンを移送するので、次工程 (はんだ付け工程等)への連
結が可能である。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る巻線機の実施例を図面に
従って説明する。
【0008】図1は実施例の全体構成を示す。この図に
おいて、1は本機フレームであり、該本機フレーム1に
パレット20を搬送する手段としての送り側ベルトコン
ベア2及び戻し側ベルトコンベア3が設けられている。
前記送り側及び戻し側ベルトコンベア2,3の左側には
エレベータ・ローダー機構4が、右側にはエレベータ・
アンローダー機構5が配置されている。エレベータ・ロ
ーダー機構4はパレット20にトランス用ピン付きボビ
ンを装着して送り側ベルトコンベア2に送出するもので
ある。前記送り側ベルトコンベア2の走行方向は矢印P
方向であり、該送り側ベルトコンベア2に沿って、バリ
アテープ巻回部6、巻線部7、該巻線部に付属するテー
プ挟み込み部8、絡げ部9及び絶縁テープ巻回部10が
本機フレーム側に配置されている。前記エレベータ・ア
ンローダー機構5は巻線後のボビンをパレット20から
外して戻し側ベルトコンベア3に送出するものである。
戻し側ベルトコンベア3の走行方向は矢印Q方向であ
り、空のパレット20を前記エレベータ・ローダー機構
4に戻す働きをする。
【0009】前記バリアテープ巻回部6は、本機フレー
ム1に垂直に立設、固定された支持台30と、該支持台
30に固定されたバリアテープリール保持アーム31と
を有し、該保持アーム31にはバリアテープ32を巻回
したバリアテープリール33A,33Bがそれぞれ枢支
されている。各バリアテープリール33A,33Bから
引き出されたバリアテープ32は、図2に示すように、
支持台30に固定のテープガイド34及び支持台30に
枢支された複数のガイドローラー35を通り、さらには
各バリアテープ32を水平方向に送り出すために支持台
30に固定的に設けられたテープガイド36を経てテー
プ引き出し用チャック37で保持されるようになってい
る。
【0010】図2の如く、該テープ引き出し用チャック
37は昇降ブロック38に取り付けられていて、同じく
昇降ブロック側に取り付けられたチャック開閉用エアー
シリンダ39にて開閉駆動される。前記昇降ブロック3
8は、支持台30に固定の固定ブロック40を摺動自在
に貫通したガイド軸41の下端に固定されている。そし
て、ガイド軸上端に固定の連結板42は支持台30に固
定されたチャック上下用エアーシリンダ43のピストン
ロッド先端部で押し下げられるようになっている (但
し、連結板42及びガイド軸41は図示しないばね手段
で上方に付勢されている。)。この結果、テープ引き出
し用チャック37はチャック上下用エアーシリンダ43
の動作に従い上下方向に移動し、かつチャック開閉用エ
アーシリンダ39の動作に従いチャック先端の開閉動作
(バリアテープの挟持及び解放)を実行できる。
【0011】また、送り側ベルトコンベア2のコンベア
フレーム45 (本機フレーム側に固定)に取り付けられ
たカッター昇降用エアーシリンダ46でカッター47が
昇降駆動され、これに対向してカッター受48がカッタ
ー受昇降用エアーシリンダ49で昇降駆動されるように
なっている。このカッター受昇降用エアーシリンダ49
は支持台30側に取り付けられている。さらに、支持台
30上にローラー昇降用エアーシリンダ50が取り付け
られ、該ローラー昇降用エアーシリンダ50で押さえロ
ーラー51を下げてボビンに対してバリアテープ32を
押しつけるようになっている。
【0012】図13は上述したバリアテープ巻回部6
で、パレット20に装着されたトランス用ピン付きボビ
ン11に対しバリアテープ32を巻回する工程を示して
いる。
【0013】図1に示すように、巻線部7は、支持台6
1と、該支持台61に取り付けられた支持ロッド62
と、該支持ロッド62にて支持されていて巻線すべき線
材63を巻回した線材リール64とを備えている。ま
た、図3に示すように、支持台61に対してX軸方向
(左右方向)、Y軸方向 (奥行き方向)及びZ軸方向
(上下方向)に移動自在に巻線ノズル65が設けられて
いる。該巻線ノズル65からは前記線材リール64から
引き出された線材63が繰り出されるようになってい
る。また、コンベアフレーム45側にはX軸方向 (左右
方向)及びY軸方向 (奥行き方向)に移動自在に線材チ
ャック・カッターユニット66が配設されている。
【0014】図14は上述した巻線部7で、パレット2
0に装着されたトランス用ピン付きボビン11に対し線
材63を巻回する工程を示している。
【0015】さらに、図3に示すように、テープ挟み込
み部8が巻線部7に付属して設けられている。該テープ
挟み込み部8は、本機フレーム1に対して昇降自在な昇
降台70と、該昇降台70に固定されたスライド軸受7
1と、該スライド軸受71にてX軸方向に摺動自在に支
持されたスライド軸72と、該スライド軸72の端部に
固着された移動台80と、挟み込み用絶縁テープ73を
巻回した挟み込み用絶縁テープリール74とを具備して
いる。該挟み込み用絶縁テープリール74は移動台80
に枢支されている。さらに、挟み込み用絶縁テープリー
ル74からの挟み込み用絶縁テープ73は移動台80に
枢支されたガイドローラー75を介し移動台80に固定
のテープガイド76に引き出されるようになっている。
該テープガイド76は真空吸引にて挟み込み用絶縁テー
プ73を吸着保持する機能を持っている。また、テープ
ガイド76の先端垂直面に沿ってカッター77が昇降自
在に設けられており、該カッター77は移動台80に取
り付けられたカッター駆動用エアーシリンダ81で昇降
駆動される。昇降台70の昇降駆動及びスライド軸72
のX軸方向の駆動はそれぞれ図示しないカム機構で実行
されるようになっている。なお、テープ挟み込み部8
は、前記巻線部7の動作中図1の右方向に退避して当該
巻線部7の動作の妨げにならないようにしている。
【0016】図15は上述したテープ挟み込み部8で、
パレット20に装着されたトランス用ピン付きボビン1
1に対し挟み込み用絶縁テープ73を挟み込む工程を示
している。
【0017】図4乃至図6に示すように、巻線端部をボ
ビンの端子ピンに絡げるための絡げ部9は、本機フレー
ム1に対して昇降自在な昇降台90と、該昇降台90上
にX軸方向に移動自在に設けられたX軸方向移動台91
と、該X軸方向移動台91上にY軸方向に移動自在に設
けられたY軸方向移動台92とを備え、本機フレーム1
に対してX−Y−Z軸方向に移動できるY軸方向移動台
92上に絡げ部9の主要部分が組み立てられている。
【0018】図5の絡げノズル100A,100Bは、
Y軸方向移動台92に対して回転自在で先端が割りの入
った円筒状のアウターノズル部101と、該アウターノ
ズル部101の内周側に回転自在に設けられていて先端
が割りの入った円筒状となったインナーノズル部102
とで構成されている。移動台92に固定のステッピング
モーター103の駆動軸に連結された回転軸104に
は、歯車105が固着され、該歯車105が絡げノズル
100A側のアウターノズル部101に固着された歯車
106Aにかみ合っている。また、絡げノズル100B
側のアウターノズル部101に固着された歯車106B
は前記歯車106Aにかみ合っている。従って、ステッ
ピングモーター103の回転により前記絡げノズル10
0A,100Bのアウターノズル部101は回転する。
【0019】一方、回転軸104に対してトルクリミッ
タ部110(一定トルク以上ではスリップする機能を持
つ)を介し取り付けられた歯車111に、絡げノズル1
00A側のインナーノズル部102の延長軸112に固
定された歯車113Aがかみ合い、絡げノズル100B
側のインナーノズル部102の延長軸112に固着され
た歯車113Bは前記歯車113Aにかみ合っている。
前記移動台92には図6の如く回り止め用エアーシリン
ダ115が固定され、該エアーシリンダ115のピスト
ンロッドには回り止め用ラック116が固着されてい
る。図6の如く、エアーシリンダ115のピストンロッ
ドが縮動状態であれば、ラック116は歯車113Aか
ら外れており、ステッピングモーター103の回転に従
ってインナーノズル部102も回転する。一方、回り止
め用エアーシリンダ115のピストンロッドが伸動状態
であれば、ラック116は歯車113Aにかみ合い、当
該歯車113Aの回転を阻止する。この結果、ステッピ
ングモーター103が回転してアウターノズル部101
が回転しても、インナーノズル部102は回転しない。
【0020】前記移動台92に対してリニアガイド12
0を介し昇降自在に取り付けられたエアーニッパ121
は、ニッパ昇降用エアーシリンダ122で昇降駆動さ
れ、下降位置にて絡げノズル100A,100Bに導入
された線材63を切断可能である。
【0021】図16は上述した絡げ部9で、パレット2
0に装着されたトランス用ピン付きボビン11の端子ピ
ン12に対し巻線端部を絡げる工程を示している。
【0022】図7に示すように、巻線後のトランス用ピ
ン付きボビン11に対して絶縁テープを巻回するための
絶縁テープ巻回部10は、本機フレーム1に垂直に立
設、固定された支持台130と、該支持台130に固定
された絶縁テープリール保持アーム131とを有し、該
保持アーム131には絶縁テープ132を巻回した絶縁
テープリール133が枢支されている。絶縁テープリー
ル133から引き出された絶縁テープ132は、支持台
130に枢支された複数のガイドローラー135を通
り、さらには絶縁テープ132を水平方向に送り出すた
めに支持台130に固定的に設けられたテープガイド1
36を経てテープ引き出し用チャック137で保持され
るようになっている。該テープ引き出し用チャック13
7は昇降ブロック138に取り付けられていて、同じく
昇降ブロック側に取り付けられたチャック開閉用エアー
シリンダ139にて開閉駆動される。前記昇降ブロック
138は、支持台130に固定の固定ブロック140を
摺動自在に貫通したガイド軸141の下端に固定されて
いる。そして、ガイド軸上端に固定の連結板142は支
持台130に固定されたチャック上下用エアーシリンダ
143のピストンロッド先端部で押し下げられるように
なっている (但し、連結板142及びガイド軸141は
図示しないばね手段で上方に付勢されている。)。この
結果、テープ引き出し用チャック137はチャック上下
用エアーシリンダ143の動作に従い上下方向に移動
し、かつチャック開閉用エアーシリンダ139の動作に
従いチャック先端の開閉動作 (絶縁テープの挟持及び解
放)を実行できる。
【0023】また、カッター148がカッター昇降用エ
アーシリンダ149で昇降駆動されるようになってい
る。このカッター昇降用エアーシリンダ149は支持台
130側に取り付けられている。さらに、支持台130
上にローラー昇降用エアーシリンダ150が取り付けら
れ、該ローラー昇降用エアーシリンダ150で押さえロ
ーラー151を下げてボビンに対して絶縁テープ132
を押しつけるようになっている。
【0024】図17は上述した絶縁テープ巻回部10
で、パレット20に装着されたトランス用ピン付きボビ
ン11に対し絶縁テープ132を巻回する工程を示して
いる。
【0025】なお、絡げ部9にて絡げ処理後にパレット
20のクリップ170に残った残線を取り除くために図
7の如く残線処理部140が設けられている。
【0026】図8及び図9は実施例で使用するパレット
20を示す。これらの図において、パレット台座部16
0と一体の支柱部161には軸受162が設けられ、該
軸受162により回転軸163が回転自在に支持されて
いる。該回転軸163の後端には歯車164が固定さ
れ、該歯車164にかみ合う如く回転止め用ラック16
5がガイド軸166に固定されている。該ガイド軸16
6は支柱部161のスライド軸受175にて前後に摺動
自在に支持されている。また、ガイド軸166の周囲に
はばね171が装着され、通常時は回転止め用ラック1
65が歯車164にかみ合うように当該ラック165を
付勢している。前記回転軸163の前部にはトランス用
ピン付きボビン11の一方のフランジに当接してボビン
11の位置決めを行うフランジ部167が一体に形成さ
れている。該フランジ部167の先端側軸部168には
ボビン内周面に圧接してボビンをがたつきなく保持する
板ばね169が取り付けられている。さらに、先端側軸
部168の先端は円錐状部173となっているととも
に、線材63を挟むクリップ170が当該先端側軸部に
取り付けられている。また、前記パレット台座部160
には位置決め用穴部172が形成されている。
【0027】図10乃至図12はパレット20を位置決
めしてパレット20の回転軸163を回転駆動するため
の位置決め駆動機構部25を示す。これらの図におい
て、本機フレーム1に取り付けられた送り側ベルトコン
ベア2は、固定のコンベアフレーム45の上辺に沿って
一対のベルト180を走行させる構造であり、該ベルト
180の走行に従ってパレット20がX軸方向に移送さ
れる。そして、パレット20は、図1のバリアテープ巻
回部6に対応した停止位置X1、巻線部7に対応した停
止位置X2、絡げ部9に対応した停止位置X3及び絶縁
テープ巻回部10に対応した停止位置X4の4箇所で位
置決めされて停止するようになっている。位置決め駆動
機構部25はこれらの停止位置X1乃至X4に対応させ
て設けてある。
【0028】本機フレーム1上には、駆動部フレーム1
90が固定され、該駆動部フレーム190には回転止め
解除用エアーシリンダ191が取り付けられ、該エアー
シリンダ191のピストンロッドに連結ロッド192が
連結され、駆動部フレーム190に対し摺動自在に支持
された該連結ロッド192に取付板193が固着されて
いる。該取付板193にはパレット20側の回転止め用
ラック165に当接するピン194が固着されている。
従って、回転止め解除用エアーシリンダ191のピスト
ンロッド伸動時には、ピン194がパレット側ラック1
65を押してラック165と歯車164とのかみ合いを
解除するようにしている。
【0029】前記駆動部フレーム190にはサーボモー
ター200が固定され、該サーボモーター200の回転
軸にプーリー201が固定されている。また、駆動部フ
レーム190には軸受202を介しボールスプラインナ
ット203が回転自在に支持され、該ボールスプライン
ナット203をボールスプライン軸204が貫通してい
る。ボールスプラインナット203にはプーリー205
が固着され、前記サーボモーター200の回転力をプー
リー201、ベルト206及びプーリー205の経路で
受けるようになっている。前記ボールスプライン軸20
4はボールスプラインナット203の回転力は受ける
が、軸方向に摺動自在であり、ボールスプライン軸20
4の後端部は前記回転止め解除用エアーシリンダ191
のピストンロッドに連結板207で連結一体化されてい
る。ボールスプライン軸204の先端には歯車208が
固定されている。従って、回転止め解除用エアーシリン
ダ191の伸動時にボールスプライン軸204が突出
し、歯車208がパレット側の歯車164にかみ合い、
サーボモーター200の回転をパレット側回転軸163
に伝達してこれを回転駆動することができる。
【0030】前記パレット20を位置決め停止する位置
決めユニット210は、停止位置X1乃至X4に配置さ
れ、図11及び図12の如くコンベアフレーム45に固
定された取付台211と、該取付台211に固定された
ボールブッシュ212の昇降軸213に固定される昇降
板214と、該昇降板214上に2箇所固定された位置
決めピン215とを備えている。前記昇降板214を昇
降駆動するために位置決めピン昇降用エアーシリンダ2
16が前記取付台211に取り付けられている。また、
取付台211に固定のストッパ昇降用エアーシリンダ2
20のピストンロッドには位置決めストッパ221が固
着されている。従って、位置決めピン昇降用エアーシリ
ンダ216及びストッパ昇降用エアーシリンダ220の
ピストンロッドが縮動時には位置決めピン215及び位
置決めストッパ221が下降位置にあってパレット20
の移動を妨げないが、ストッパ昇降用エアーシリンダ2
20のピストンロッドが伸動時には位置決めストッパ2
21が上昇位置となってパレット20を所定位置に停止
させるとともに、位置決めピン昇降用エアーシリンダ2
16のピストンロッドを伸動させることで位置決めピン
215が上昇してパレット20のパレット台座部160
に形成された位置決め用穴部172に嵌入してパレット
20を位置決め保持する。なお、位置決め時にパレット
台座部160の浮き上がりを防止するために、アッパー
ガイド225がコンベアフレーム45側に固定されてい
る。
【0031】次に、図18図の工程図に従って実施例の
全体的な動作説明を行う。
【0032】エレベータ・ローダー機構4からトランス
用ピン付きボビン11を装着したパレット20が送り側
ベルトコンベア2に順次送り出される。このとき、パレ
ット20の回転軸163の先端側軸部168に図10の
如くボビン11を嵌めボビン端部のフランジが回転軸側
フランジ部167に当接するようにする。先端側軸部1
68の板ばね169がボビン11内周に圧接することで
ボビン11はがたつきなくパレット20の回転軸163
に保持されている。
【0033】パレット20は送り側ベルトコンベア2で
矢印P方向に移送されて行くが、バリアテープ巻回工程
#1を実行するためのバリアテープ巻回部6に対応した
停止位置X1の位置決めユニット210が備えた位置決
めストッパ221が図11のように上昇位置となってい
るためにここで停止する。そして、位置決めピン215
が上昇してパレット20の位置決め用穴部172に嵌合
することでパレット20を確実に位置決め保持する。そ
れと共にパレット回転軸163の歯車164と回転止め
用ラック165とのかみ合いを外して図10の位置決め
駆動機構部25の歯車208をパレット側歯車164に
かみ合わせ、サーボモーター200の回転駆動力でパレ
ット側の回転軸163を回転させ得る状態にする。その
後、バリアテープ巻回部6により図13のようにボビン
11のドラム部にバリアテープ32を所定回数巻回す
る。すなわち、図2のテープガイド36から送出されて
テープ引き出し用チャック37で保持されたバリアテー
プ32の先端部分をボビン11のドラム部に貼り付け、
チャック37を解放する。その後、下降した押えローラ
ー51でバリアテープ32をボビン11のドラム部に押
し付ける(同時に回転軸163は反時計回りに少量回
転)。それから、仕様に基づきパレット20の回転軸1
63を時計回りに所定回数回転させてバリアテープ32
を巻き付ける。その後、カッター受48を下降させると
共にカッター47を上昇させてバリアテープ32を切断
し、さらに押えローラー51でバリアテープ32の切断
端部をなで付けてバリアテープ巻回工程#1を終了す
る。バリアテープ32が巻回されないで残ったボビン1
1のドラム部が巻線を施す部分となる。
【0034】前記停止位置X1の位置決めユニット21
0の位置決めストッパ221及び位置決めピン215を
下降させてパレット20を解放し、パレット20を再び
送り側ベルトコンベア2で矢印P方向に移送して行き、
巻線巻回工程#2を実行するための巻線部7に対応した
停止位置X2の位置決めユニット210でパレット20
を停止し、位置決め保持する。同時に、位置決め駆動機
構部25のサーボモーター200の回転駆動力でパレッ
ト側の回転軸163を回転させ得る状態にする。その
後、バリアテープ32が巻回されないで残ったボビン1
1のドラム部に対して図14の如くX,Y,Z軸方向に
移動自在な巻線ノズル65から繰り出される線材63を
前記回転軸163を回転することで仕様に基づき複数回
巻回する。その際、線材63の巻始め端部及び巻き終わ
り端部はクリップ170を利用して先端側軸部168と
当該クリップ170間に挟持する。そして、線材チャッ
ク・カッターユニット66で線材63を切断して巻線巻
回工程#2を終了する。
【0035】なお、巻線巻回工程#2の実行中に、必要
な場合にはテープ挟み込み工程#3を実行する。このテ
ープ挟み込み工程#3は前記巻線巻回工程#2と同じ停
止位置X2のパレット20に対してテープ挟み込み部8
で行う。すなわち、図15のように、X,Z軸方向に移
動自在なテープガイド76で吸着保持された挟み込み用
絶縁テープ73の先端部をボビン11の巻線26上に押
し当て、必要な長さだけ絶縁テープ73を引き出した後
(10°乃至70°だけ回転軸163が回転)、カッタ
ー77を作動させて絶縁テープ73を切断してテープ挟
み込み工程#3を終了する。
【0036】前記停止位置X2の位置決めユニット21
0の位置決めストッパ221及び位置決めピン215を
下降させてパレット20を解放し、パレット20を再び
送り側ベルトコンベア2で矢印P方向に移送して行き、
絡げ工程#4を実行するための絡げ部9に対応した停止
位置X3の位置決めユニット210でパレット20を停
止し、位置決め保持する。同時に、位置決め駆動機構部
25のサーボモーター200の回転駆動力でパレット側
の回転軸163を回転させ得る状態にする。そして、図
16のようにX,Y,Z軸方向に移動自在な絡げノズル
100A又は100Bを用いてボビン11の端子ピン1
2に巻線端部の線材63を絡げる。すなわち、図4乃至
図6に示す絡げノズル100A,100Bのアウターノ
ズル部101のみが少量回転し、アウターノズル部10
1及びインナーノズル部102の先端の割り部分を一致
させた状態で巻線端部の線材63のW部分をアウターノ
ズル部101及びインナーノズル部102の内周側に導
入し、絡げノズル100A,100Bを絡げ対象の端子
ピン12に嵌め、エアーニッパ121で余分な線材を切
断除去した後、アウターノズル部101及びインナーノ
ズル部102の両者を回転して巻線端部の線材63を端
子ピン12の周囲に巻き付けて絡げ工程#4を終了する
(この絡げ工程#4は絡げが必要な箇所全てについて順
次行う。)。
【0037】前記停止位置X3の位置決めユニット21
0の位置決めストッパ221及び位置決めピン215を
下降させてパレット20を解放し、パレット20を再び
送り側ベルトコンベア2で矢印P方向に移送して行き、
絶縁テープ巻回工程#5を実行するための絶縁テープ巻
回部10に対応した停止位置X4の位置決めユニット2
10でパレット20を停止し、位置決め保持する。同時
に、位置決め駆動機構部25のサーボモーター200の
回転駆動力でパレット側の回転軸163を回転させ得る
状態にする。そして、図17のように絶縁テープ巻回部
10にて絶縁テープ132をボビン11の巻線26の周
囲に巻回する。すなわち、図7のテープガイド136か
ら送出されてテープ引き出し用チャック137で保持さ
れた絶縁テープ132の先端部分をボビン11に巻かれ
た巻線部分の上に貼り付け、チャック137を解放す
る。その後、下降した押えローラー151で絶縁テープ
132をボビン11のドラム部に押し付ける(同時に回
転軸163は反時計回りに少量回転)。それから、仕様
に基づきパレット20の回転軸163を時計回りに所定
回数回転させて絶縁テープ132を巻き付ける。その
後、カッタ147を下降させて絶縁テープ132を切断
し、さらに押えローラー151で絶縁テープ132の切
断端部をなで付けて絶縁テープ巻回工程#5を終了す
る。
【0038】前記停止位置X4の位置決めユニット21
0の位置決めストッパ221及び位置決めピン215を
下降させてパレット20を解放し、パレット20を再び
送り側ベルトコンベア2で矢印P方向に移送すること
で、パレット20はエレベータ・アンローダー機構5に
達し、ここでボビン11はパレット20から外され、パ
レット20のみが戻し側ベルトコンベア3に送出されて
再び送り側エレベータ・ローダー機構4に戻る。
【0039】なお、図18の枠Sで囲った工程#1乃至
#5がボビン11に1層のトランス巻線を施すための1
つのブロックであり、該ブロックを複数個連結すること
で複数層のトランス巻線を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の巻線機に
よれば、ボビンをパレットで1個毎移送し、ボビンへの
線材の巻線工程とボビンの端子への巻線端部の絡げ工程
とをそれぞれ別の位置で並行して実施できるので次のよ
うな効果を得ることができる。 (1) ボビンにトランス等の巻線を設ける場合のサイ
クルタイムを短縮でき、生産性を向上させることができ
る。 (2) パレットで1個ごとボビンを搬送するので、次
工程(はんだ付け工程等)への連結が可能である。 (3) NC巻線を採用する場合において、品種切り換
え時のプログラム変更が容易である。 (4) 以上のことから多品種少量生産に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻線機の実施例の全体構成を示す
正面図である。
【図2】実施例におけるバリアテープ巻回部を示す正面
図である。
【図3】実施例における巻線部及びテープ挟み込み部を
示す正面図である。
【図4】実施例における絡げ部を示す正面図である。
【図5】絡げ部の平断面図である。
【図6】同側断面図である。
【図7】実施例における絶縁テープ巻回部を示す正面図
である。
【図8】実施例で用いるパレットを示す平面図である。
【図9】同側断面図である。
【図10】実施例における位置決め駆動機構部を示す側
断面図である。
【図11】位置決め駆動機構部に設けられた位置決めユ
ニットを示す正断面図である。
【図12】同平面図である。
【図13】バリアテープ巻回工程を示す斜視図である。
【図14】巻線工程を示す斜視図である。
【図15】テープ挟み込み工程を示す斜視図である。
【図16】絡げ工程を示す斜視図である。
【図17】絶縁テープ巻回工程を示す斜視図である。
【図18】実施例の工程図である。
【符号の説明】
1 本機フレーム 2 送り側ベルトコンベア 3 戻し側ベルトコンベア 4 エレベータ・ローダー機構 5 エレベータ・アンローダー機構 6 バリアテープ巻回部 7 巻線部 8 テープ挟み込み部 9 絡げ部 10 絶縁テープ巻回部 11 ピン付きボビン 12 端子ピン 20 パレット 32 バリアテープ 47,77,148 カッター 48 カッター受 51,151 押えローラー 63 線材 65 巻線ノズル 66 線材チャック・カッターユニット 73 挟み込み用絶縁テープ 100A,100B 絡げノズル 121 エアニッパ 132 絶縁テープ 160 パレット台座部 163 回転軸 170 クリップ 210 位置決めユニット X1乃至X4 停止位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−250611(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/06 H01F 41/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前側がボビンを保持する軸部となってい
    る回転軸と、これを回転自在に支持する軸受と、前記回
    転軸の後側に固定された第1の歯車と、前後に摺動自在
    なガイドに固定されていて前記第1の歯車にかみ合うよ
    うに付勢されている回転止め用ラックとを有するパレッ
    トと、 前記パレットを移動させる搬送手段と、 前記パレットの複数の停止位置に対応してそれぞれ設け
    られ、前記回転止め用ラックを押して前記第1の歯車と
    のかみ合いを外すとともに回転駆動用の第2の歯車を前
    記第1の歯車にかみ合わせて前記回転軸を回転駆動する
    駆動機構部とを備え、 前記軸部にて ボビンを保持した前記パレットを前記搬送
    手段で移動させ、該パレットの第1の停止位置にて前記
    ボビンに線材を巻線し、前記パレットの第2の停止位置
    にて前記ボビンの端子に巻線端部を絡げることを特徴と
    する巻線機。
  2. 【請求項2】 前記パレットの第1の停止位置より前の
    第3の停止位置にて前記ボビンにバリアテープを巻回す
    る請求項1記載の巻線機。
  3. 【請求項3】 前記パレットの第2の停止位置より後の
    第4の停止位置にて前記ボビンに巻線された線材上に絶
    縁テープを巻回する請求項1記載の巻線機。
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KR100374503B1 (ko) * 2000-11-28 2003-03-04 박계정 전기자 도선 권선기의 그립퍼 장치
JP5936268B2 (ja) * 2012-08-08 2016-06-22 日特エンジニアリング株式会社 巻線装置及び線材の端子への絡げ方法
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