JP3427768B2 - 柱・梁接合部構造 - Google Patents

柱・梁接合部構造

Info

Publication number
JP3427768B2
JP3427768B2 JP04456899A JP4456899A JP3427768B2 JP 3427768 B2 JP3427768 B2 JP 3427768B2 JP 04456899 A JP04456899 A JP 04456899A JP 4456899 A JP4456899 A JP 4456899A JP 3427768 B2 JP3427768 B2 JP 3427768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
joined
plates
lower flange
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04456899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000240172A (ja
Inventor
一雄 児島
信夫 藤本
章雄 黒坂
雅人 田名網
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP04456899A priority Critical patent/JP3427768B2/ja
Publication of JP2000240172A publication Critical patent/JP2000240172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3427768B2 publication Critical patent/JP3427768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鉄骨柱、もしくは
鋼管内にコンクリートが充填された鋼管コンクリート柱
等と鉄骨梁からなるラーメン架構において、建物の外周
側に位置する外柱と梁の接合部構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ラーメ
ン架構において、建物の外周側に位置する外柱とそれに
接続する、建物の外周に沿った外周梁との接合は両者間
での曲げモーメントの伝達上、図5,図6に示すように
柱と外周梁の芯ズレが柱幅の範囲内に納まるように行わ
れるが、建物の外周部分の屋内側に柱型が突出するた
め、その分、有効床面積を減少させ、居室空間の利用上
の自由度を制約している。
【0003】この発明は建物の外周側において柱型の突
出がないラーメン架構を構成する柱・梁接合部構造を提
案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では建物の外周側
に位置する外柱の、建物の内周側を向く面に接合部材を
接合し、接合部材に梁を接合し、接合部材を介して梁か
ら柱へ曲げモーメントを伝達させることにより屋内側へ
の柱型の突出をなくし、有効床面積を増大させると共
に、居室空間の利用上の自由度を高める。
【0005】接合部材は梁の上部フランジ及び下部フラ
ンジに直接、もしくは間接的に突き合わせられる上下の
フランジプレートと、梁のウェブに直接、もしくは間接
的に突き合わせられるウェブプレートから組み立てら
れ、外柱へはフランジプレートにおいて接合される。梁
は接合部材のフランジプレートとウェブプレートに直
接、もしくは間接的に接合される。
【0006】梁からの曲げモーメントは上下のフランジ
プレートを通じて外柱に伝達され、せん断力はウェブプ
レートとフランジプレートを通じて外柱に伝達される。
接合部材の、外柱側を除く面には接合部材自身のせん断
捩じり剛性を向上させるために、必要により請求項2に
記載のように上下のフランジプレート間に跨る端部プレ
ートが接合され、更に請求項3に記載のように上下のフ
ランジプレート間にコンクリートが充填される。
【0007】請求項2の場合は上下のフランジプレート
が端部プレートによって拘束されることで、接合部材に
高い剛性と強度を持たせることができ、請求項3の場合
には更にフランジプレート間にコンクリートが充填され
ることで、接合部材の靱性を増すことができるため、地
震時等の水平力に対し、接合部材を健全に保ったまま梁
の全断面を曲げ降伏させる設計をすることが可能にな
り、柱・梁の接合部に破断を生じさせない粘り強いラー
メン架構を形成することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明は図1〜図3に示すよう
に建物の外周側に位置する外柱1と、その外柱1に接続
する、建物の外周に沿った外周梁2,2及び外周梁2に
直交する梁3を外柱1の、建物の内周側を向く面に接合
される接合部材4を介して接合した接合部構造である。
図1〜図3中、5は外周壁を、6はスラブを示す。
【0009】図面では外柱1が角形鋼管の場合を示して
いるが、外柱1はH形鋼柱や、T型断面、もしくは十字
型断面の組立鉄骨柱、円形鋼管等の純鉄骨柱の他、角形
鋼管や円形鋼管の内部にコンクリートを充填した鋼管コ
ンクリート柱、あるいはT型断面や十字型断面の組立鉄
骨柱のフランジ間にコンクリートを充填した鉄骨鉄筋コ
ンクリート柱の場合がある。
【0010】接合部材4は、図4に示すように外周梁2
及び梁3の上部フランジと下部フランジ間の距離を隔て
て配置される上部フランジプレート41及び下部フランジ
プレート42と、両フランジプレート41,42間に、外周梁
2及び梁3のウェブの方向を向いて配置され、両フラン
ジプレート41,42に溶接されるウェブプレート43,44か
ら組み立てられる。
【0011】上部フランジプレート41と下部フランジプ
レート42は外周梁2及び梁3の上部フランジと下部フラ
ンジに直接、もしくは間接的に突き合わせられ、ウェブ
プレート43,44は外周梁2及び梁3のウェブに直接、も
しくは間接的に突き合わせられる。
【0012】図面では外周梁2の軸方向に平行なウェブ
プレート43の梁3側の面にのみ、梁2の軸方向に平行な
ウェブプレート44を溶接しているが、ウェブプレート43
の外柱1側の面にもウェブプレート44を溶接する場合が
ある。
【0013】図面ではまた、接合部材4の剛性を上げる
ために接合部材4の、外柱1側を除く、ウェブプレート
43の外周梁2側の面とウェブプレート44の梁3側の面
に、上下のフランジプレート41,42間に跨る端部プレー
ト45,46をそれぞれ溶接している。端部プレート45,46
を配置する場合には図1〜図3に示すように上下のフラ
ンジプレート41,42間にコンクリート47を充填すること
もある。
【0014】端部プレート45,46は上下のフランジプレ
ート41,42の端面を塞ぐ形でフランジプレート41,42に
溶接される場合と、上下のフランジプレート41,42に挟
み込まれる形で溶接される場合がある。図面ではウェブ
プレート43側の端部プレート45をフランジプレート41,
42の端面を塞ぐ形で配置し、ウェブプレート44側の端部
プレート46,46をフランジプレート41,42とウェブプレ
ート44に挟み込まれる形で配置している。
【0015】接合部材4は外柱1の断面形状に応じ、上
部フランジプレート41と下部フランジプレート42におい
て、またはそれに加えて図示するように外周梁2側を向
く端部プレート45,45において外柱1に直接溶接によ
り、もしくは接合部材4の外柱1側の面に図示しないエ
ンドプレートや、外柱1の断面形状に沿った形のブラケ
ット等を介在させ、間接的に溶接やボルトにより接合さ
れる。
【0016】端部プレート45,46がない場合、外周梁2
と梁3は上下のフランジプレート41,42とウェブプレー
ト43,44に直接溶接により、もしくは接合部材4と外柱
1の接合の場合と同様にエンドプレートやブラケット等
を介在させ、間接的に溶接やボルトにより接合される。
【0017】端部プレート45,46が上下のフランジプレ
ート41,42の端面を塞ぐ形で溶接される場合には、外周
梁2と梁3は端部プレート45,46に直接溶接により接合
され、上下のフランジプレート41,42に挟み込まれる形
で溶接される場合には上下のフランジプレート41,42と
端部プレート45,46に、もしくはフランジプレート41,
42とウェブプレート43,44に直接溶接により、または間
接的にエンドプレート等とボルトを用いて接合される。
【0018】
【発明の効果】建物の外周側に位置する外柱の、建物の
内周側を向く面にフランジプレートとウェブプレートか
らなる接合部材を接合し、接合部材に梁を接合し、接合
部材を介して梁と柱間で曲げモーメントを伝達させるた
め、屋内側への柱型の突出がなくなり、有効床面積を増
大させることができる。
【0019】また居室空間の利用上の自由度を高めるこ
とができるため、将来的な配置計画の変更に柔軟に対応
することができる。外周梁が外柱の、建物の内周側に位
置することで、外柱全体を屋外に面するように外周壁の
屋外側に位置させることができるため、外周壁がカーテ
ンウォールのような場合に外柱を日除けとして、あるい
は日除けを支持するための柱として利用することがで
き、夏期の冷房効率の向上につながる。
【0020】請求項2では上下のフランジプレートを端
部プレートで拘束することで接合部材に高い剛性と強度
を持たせることができ、請求項3では更にフランジプレ
ート間にコンクリートを充填することで接合部材の靱性
を増すことができるため、地震時等の水平力に対し、接
合部材を健全に保ったまま梁の全断面を曲げ降伏させる
設計をすることが可能になり、柱・梁の接合部に破断を
生じさせない粘り強いラーメン架構を形成することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外柱と接合部材及び外周梁と梁の関係を示した
平面図である。
【図2】図1のx−x線断面図である。
【図3】図2のy−y線断面図である。
【図4】接合部材の構成例と外柱との関係を示した斜視
図である。
【図5】従来の外柱と外周梁及び梁の関係を示した平面
図である。
【図6】図5のx−x線断面図である。
【符号の説明】
1……外柱、2……外周梁、3……梁、4……接合部
材、41……上部フランジプレート、42……下部フランジ
プレート、43,44……ウェブプレート、45,46……端部
プレート、47……コンクリート、5……外周壁、6……
スラブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田名網 雅人 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−28120(JP,A) 特開 平7−268961(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/58 506

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外周側に位置する外柱と、その外
    柱に接続する梁を接合した接合部構造であり、外柱の、
    建物の内周側を向く面に、梁の上部フランジ及び下部フ
    ランジに直接、もしくは間接的に突き合わせられる上下
    のフランジプレートと、梁のウェブに直接、もしくは間
    接的に突き合わせられるウェブプレートから組み立てら
    れる接合部材が接合され、梁は接合部材のフランジプレ
    ートとウェブプレートに直接、もしくは間接的に接合さ
    れている柱・梁接合部構造。
  2. 【請求項2】 接合部材の、外柱側を除く面に、上下の
    フランジプレート間に跨る端部プレートが接合されてい
    る請求項1記載の柱・梁接合部構造。
  3. 【請求項3】 上下のフランジプレート間にコンクリー
    トが充填されている請求項2記載の柱・梁接合部構造。
JP04456899A 1999-02-23 1999-02-23 柱・梁接合部構造 Expired - Fee Related JP3427768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04456899A JP3427768B2 (ja) 1999-02-23 1999-02-23 柱・梁接合部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04456899A JP3427768B2 (ja) 1999-02-23 1999-02-23 柱・梁接合部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000240172A JP2000240172A (ja) 2000-09-05
JP3427768B2 true JP3427768B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=12695117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04456899A Expired - Fee Related JP3427768B2 (ja) 1999-02-23 1999-02-23 柱・梁接合部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3427768B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000240172A (ja) 2000-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007138606A (ja) 制振装置
JP3122209B2 (ja) 柱梁接合構造
JP3427768B2 (ja) 柱・梁接合部構造
JP3809536B2 (ja) 既存鉄筋コンクリート造建物および鉄骨鉄筋コンクリート造建物における耐震壁構造
JP3931944B2 (ja) 制震ダンパーおよびその設置構造
JP3319351B2 (ja) 構造物の耐震補強構造
JP3347942B2 (ja) ユニット建物とその施工方法
JP3346364B2 (ja) 柱梁接合構造
JP2586719B2 (ja) 柱・梁接合部構造
JP4071192B2 (ja) 建築構造物の制振構造
JPH07207755A (ja) 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造
JP2690868B2 (ja) 建物の鋼製基礎
KR101371198B1 (ko) 조립식 사각강관 구조재
JP3956298B2 (ja) 柱梁接合部
JP4029340B2 (ja) 鉄骨骨組構造
JP2005133433A (ja) 曲げ柱ダンパーの設置構造
JP4136869B2 (ja) エネルギー吸収が可能な鉄骨柱の溶接継手構法及び溶接継手構造
JP4665295B2 (ja) 制震壁
JP7127835B2 (ja) 建物の補強構造
JP3232594U (ja) 接合構造
JP7495309B2 (ja) 梯子型耐力壁架構及び門型架構
JPH11256871A (ja) 制震ダンパーおよび制震構造
JP3043620B2 (ja) 低層耐振性鉄骨建物
JP4771161B2 (ja) 鉄骨柱と鉄骨梁との接合構造
JPH10306502A (ja) 建築物の架構構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030408

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150516

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees