JP3427585B2 - バリ取り装置およびバリ取り方法 - Google Patents

バリ取り装置およびバリ取り方法

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JP3427585B2
JP3427585B2 JP23577495A JP23577495A JP3427585B2 JP 3427585 B2 JP3427585 B2 JP 3427585B2 JP 23577495 A JP23577495 A JP 23577495A JP 23577495 A JP23577495 A JP 23577495A JP 3427585 B2 JP3427585 B2 JP 3427585B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23CMILLING
    • B23C2270/00Details of milling machines, milling processes or milling tools not otherwise provided for
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q2705/00Driving working spindles or feeding members carrying tools or work
    • B23Q2705/02Driving working spindles
    • B23Q2705/026Main drive for the spindles of milling machines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転可能な刃具
を用いてワークのバリ取りを行うバリ取り装置およびバ
リ取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバリ取り装置としては、先端に設
けた回転可能な刃具における外周面の切刃を、ワークの
バリ取り面に対して直角方向に押付けてバリ取りを行う
ものがある。例えば、(1)実開平5−20816号公
報では、刃具の先端側および基端側に、刃具の回転中心
と同心で、かつ直径が刃具より若干大きいガイドローラ
を設け、このガイドローラをワークの滑らかな面に接触
させつつ移動させることで、ワーク表面から突出したバ
リを刃具により研削除去する。(2)特開昭56−15
7912号公報では、先細りとなる円錐状の刃具の駆動
用モータを、エアシリンダ内に設けたピストンに固定し
て前後方向(軸方向)に移動可能とするとともに、刃具
と反対側の駆動用モータの端部をピストンに対して全周
方向に揺動可能なように保持し、これによりワーク角部
のバリを刃具の円錐面で研削除去する。
【0003】また、(3)実開昭62−92114号公
報では、取付台に対して弾性的に支持されて一方向に揺
動する揺動アームに駆動用モータを装着し、この駆動用
モータにバリ取り用の刃具を回転可能に取付けている。
この刃具は、ワークに対向する面が開口しているガイド
に周囲が覆われ、前記開口部の周縁をワークに接触させ
つつ移動させた状態で、開口部から露出した刃具により
バリを研削除去する。(4)実開平1−71013号公
報では、先端にバリ取り用の刃具を備えたホルダを、刃
具と反対側の基端側を支点として全周方向に揺動可能な
ように支持体に弾性的に支持し、前記刃具の外周部をワ
ークに押付けてバリ取りを行う。
【0004】上記した各公報に記載されているバリ取り
装置においては、バリ取り用の刃具は、工業用ロボット
のロボットハンドに取付けられており、ワークの形状に
より変化する刃具に対するバリ取り面の位置変化に対し
ては、ロボットに教示されたティーチング動作に頼って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(1)の技術では、ガイドローラによってガイドするワ
ークの表面が滑らかな面である必要があることから、微
小なバリに対しては除去できるものの、溶接による切断
面のように過大なバリは除去できず、用途が限られたも
のとなってしまう。また、この技術は、リニアアクチュ
エータによって刃具をワークに対して直角となる方向に
押付けていることから、例え前述したガイドローラを備
えた刃具を、バリ取りに一般的な工具として使用されて
いる、溶接断面などの過大バリを除去可能なロータリバ
ーに代えて使用したとしても、バリ取り作業時に発生す
る振動が吸収できず、バリ取り作業がスムーズになされ
ないという問題がある。
【0006】(2)の技術では、刃具の円錐面をワーク
のバリに押付けた際には、上記した溶接による切断面の
ような過大バリに対しては、押付反力が大きくなること
から、エアシリンダにおける刃具が接続されているピス
トンが大きく逃げ、充分なバリ取り作業ができないとい
う問題がある。また、この技術において前述したロータ
リバーを使用した場合には、刃具が接続されたピストン
がエアシリンダに対して全周に揺動することから、バリ
取り反力による刃具の逃げ方向が一定せず、確実なバリ
取り作業ができないとう問題がある。
【0007】(3)の技術では、刃具を覆うガイドにお
ける開口部の周縁が、前記(1)の技術におけるガイド
ローラと同等な役目を果たすことから、微小なバリに対
しては除去できるものの、溶接による切断面のように過
大なバリは除去できず、用途が限られるものとなる。ま
た、上記(3)の技術において、刃具を覆うガイドを廃
止し、刃具として前述したロータリバーを使用した場合
には、刃具を保持する揺動アームのバリ取り作業時での
揺動方向が一方向で、かつワークに対する押付力の反力
を取付台との間に設けたスプリングにより受けるので、
この定められた一方向へのバリ取りに関しては、過大バ
リであっても振動吸収が可能で研削除去できるものとな
る。しかしながら、この技術においては、ワークの形状
により、ワークにおけるバリ取り面が当初の刃具による
押付け方向と異なり変化した場合には、ロボットに教示
されたティーチング動作に頼らざるを得ず、この動作は
複雑となって動作エリアも大きくなり、作業性の悪化を
招くという問題がある。
【0008】(4)の技術では、刃具を保持するホルダ
が、支持体に対して全周方向に揺動可能であることか
ら、前記(2)の技術と同様に、刃具をワークに押付け
ることにより発生するバリ取り反力による刃具の逃げ方
向が一定せず、確実なバリ取り作業ができないとう問題
が発生する。
【0009】そこで、この発明は、溶接による切断面に
おけるような過大なバリを確実に除去できるとともに、
ワークの形状により、ワークにおけるバリ取り面が当初
の刃具による押付け方向と異なり変化した場合であって
も、ロボットに教示されたティーチング動作を容易にし
てバリ取り作業を確実に行えるようにすることを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、外周に切刃を有する刃具を先
端に備えてこの刃具を回転駆動する駆動部を、この駆動
部の外周側に設けられたホルダに対し、前記刃具と反対
側の端部を支点として刃具の回転中心線を含む一つの平
面に沿って揺動可能に設け、前記駆動部の揺動方向に対
向する部位の前記ホルダに、駆動部を弾性的に支持する
弾性支持機構を設け、前記ホルダを、ロボットハンドに
固定され前記ホルダの外周側に設けられた支持体に対
し、この支持体に設けたホルダ回転用モータの駆動によ
って前記駆動部とともに前記刃具の回転中心線を中心に
回転変位可能として、前記駆動部の揺動方向を、ワーク
のバリ取り部位に対応して変化させる構成としてある。
【0011】第2に、第1の構成において、駆動部は、
刃具を回転駆動する刃具駆動用モータと、この刃具駆動
用モータを収納固定するハウジングとからなり、このハ
ウジングをホルダに対して揺動可能に設けてある。
【0012】第3に、第1の構成において、ホルダを軸
受を介して支持体に対し回転可能に設け、前記ホルダの
外周に歯車部を設ける一方、支持体にホルダを回転させ
るホルダ回転用モータを固定し、このホルダ回転用モー
タに連結された歯車に前記歯車部を歯合させて、ホルダ
回転用モータの駆動により前記ホルダを回転変位させる
ようにしてある。
【0013】第4に、第1の構成において、弾性支持機
構は、弾性力を調整可能である。
【0014】第5に第1の構成において、駆動部の揺動
方向と直交する方向に対向する部位のホルダに、先端が
駆動部の外周面に摺接して揺動動作をガイドするガイド
ピンを設けてある。
【0015】第6に、外周に切刃を有する刃具を先端に
備えてこの刃具を回転駆動する駆動部を、この駆動部の
外周側に設けられたホルダに対し、前記刃具と反対側の
端部を支点として刃具の回転中心線を含む一つの平面に
沿って揺動可能に支持させつつ、前記刃具をワークのバ
リに押付けてバリ取りを行うバリ取り方法において、前
記ホルダをロボットハンドに固定された支持体に対し、
この支持体に設けたホルダ回転用モータの駆動によって
前記駆動部とともに前記刃具の回転中心線を中心に回転
変位させることで、前記駆動部の支持体に対する揺動方
向を、ワークのバリ取り部位に対応して変化させてバリ
取りを行うバリ取り方法としてある。
【0016】第1の構成または第6の方法によれば、先
端に刃具を備えた駆動部がホルダに対して弾性的に支持
された状態で一方向に揺動するので、バリ取り作業時に
おける刃具のバリ取り反力を受ける方向が一定し、過大
バリに対してもバリ取り作業が確実に行え、しかもワー
クにおけるバリ取り面が、刃具の当初の押付け方向と異
なり変化した場合には、ホルダを、支持体に設けたホル
ダ回転用モータの駆動によって、刃具による押付け方向
がワークのバリ取り面に対して直角となる位置まで、支
持体に対して駆動部および刃具とともに回転させること
で、対応可能となる。
【0017】第2の構成によれば、刃具駆動用モータが
収納固定されるハウジングが、ホルダに対して弾性的に
支持された状態で一方向に揺動するので、バリ取り作業
時における刃具のバリ取り反力を受ける方向が一定し、
過大バリに対してもバリ取り作業が確実に行え、しかも
ワークにおけるバリ取り面が、刃具の当初の押付け方向
と異なり変化した場合には、ホルダを、刃具による押付
け方向がワークのバリ取り面に対して直角となる位置ま
で、支持体に対し、刃具駆動用モータが収納されるハウ
ジングおよび刃具とともに回転させることで、対応可能
となる。
【0018】第3の構成によれば、ホルダ回転用モータ
を駆動させることで、ホルダ回転用モータに連結された
歯車が回転し、この回転力はホルダの外周に設けた歯車
部に伝達されてホルダが回転し、ホルダの回転動作は容
易になされる。
【0019】第4の構成によれば、弾性支持機構によ
り、ホルダの駆動部に対する弾性支持力を調整すること
で、バリ高さが異なるワークに対しても精度よくバリ取
り作業が行える。
【0020】第5の構成によれば、駆動部の揺動動作
は、ホルダに設けたガイドピンによってガイドされるの
で、がたの発生が抑えられて揺動動作がスムーズになさ
れる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0022】図1は、この発明の実施の一形態を示すバ
リ取り装置の側面断面図であり、図2は図1の左側面
図、図3は図1の右側面図である。このバリ取り装置
は、先端側にてバリ取り用の刃具1がチャック3に固定
保持され、チャック3は刃具駆動用モータ5の駆動軸7
に連結されて刃具1とともに回転し、この刃具1により
ワークのバリを研削して除去する。刃具駆動用モータ5
は、円筒状のハウジング9内に収納固定されてハウジン
グ9とで駆動部を構成しており、駆動軸7がハウジング
9の図中で左側の端面9aに対して回転可能に支持され
ている。ハウジング9の図中で右側端部は開放されてい
る。
【0023】ハウジング9は、両端が開放された円筒状
のホルダ11内に隙間13を介して収納されている。ハ
ウジング9の図1中で右側端部付近には、上下の2か所
にブッシュ15が嵌め込まれ、一方このブッシュ15に
対応した位置のホルダ11にはヒンジピン17が固定さ
れている。ヒンジピン17は前記ブッシュ15に対して
回転可能に挿入され、これによりハウジング9はホルダ
11に対し、ヒンジピン17を中心に図1中で紙面に直
交する方向に揺動可能となる。
【0024】一方、ホルダ11の図1中で左側端部付近
には、ねじ部を備えたガイドピン19が、上下2か所に
てナット21により固定され、ガイドピン19の先端面
19aは隙間13内に突出している。ガイドピン19に
対応する位置のハウジング9には規制ピン23が嵌め込
まれ、この規制ピン23の端面にはガイドピン19の先
端面19aが当接し、ハウジング9の揺動時に摺動す
る。
【0025】図4は図1のA−A断面図であり、刃具1
の回転中心線に対して相互に対称な半分のみを示してい
る。上記図4においては、ハウジング9の揺動方向は上
下方向となるが、この揺動方向に対して揺動作用力を発
生させるために弾性的に支持する弾性支持機構25が、
ホルダ11において揺動中心となるヒンジピン17と反
対側の端部付近に設けられている。
【0026】弾性支持機構25は、ホルダ11に固定さ
れた取付プレート27に中空状のアジャストスクリュ2
9がねじ込まれ、このアジャストスクリュ29内に押付
ピン31が上下動可能に挿入されている。アジャストス
クリュ29は、取付プレート27の側面からねじ込まれ
たセットスクリュ33により固定ロックされている。ア
ジャストスクリュ29はハウジング9側の中空部が大径
に形成される一方、押付ピン31のハウジング9側の端
部に頭部31aが形成され、この頭部31aと前記大径
部位の底部との間に押付ピン31をハウジング9側に付
勢するスプリング35が収納されている。
【0027】押付ピン31の頭部31aと反対側の端部
はアジャストスクリュ29から外部に突出しており、こ
の突出部位にナット37がねじ込まれて押付ピン31の
アジャストスクリュ29からの抜け止めがなされてい
る。弾性支持機構25に対応する位置のハウジング9に
は、規制ピン39が嵌め込まれており、規制ピン39の
端面に押付ピン31の頭部31aが当接している。
【0028】上記弾性支持機構25に隣接した位置で、
弾性支持機構25による弾性支持方向と同方向の相互に
対向する図中で上下の2か所には、ダンパ機構となる
ショックアブソーバ41が設けられている。ショックア
ブソーバ41は、ケース41aがホルダ11に固定され
た取付ブラケット43に固定され、ケース41aからハ
ウジング9側に突出する可動ロッド41bが、ハウジン
グ9に嵌め込まれた規制ピン45の端面に押圧状態で当
接している。
【0029】ホルダ11は、さらにその外側に配置され
る円筒状の支持体47に、一対の軸受49を介して回転
可能に支持されている。支持体47は、図示しないロボ
ットハンドあるいはNC制御などによりコントロールさ
れるアームが取付けられるブラケット51(図3に図
示)に固定されている。
【0030】上記支持体47の円周方向1か所に形成さ
れたモータ取付部47aには、ホルダ11をハウジング
9とともに支持ハウジング47に対して回転させるパル
スモータあるいはサーボモータからなるホルダ回転用モ
ータ53が装着されている。ホルダ回転用モータ53の
駆動軸55には歯車57が固定され、一方一対の軸受4
9相互間のホルダ11の外周には、歯車部59が形成さ
れ、この歯車部59と前記歯車57とが歯合している。
【0031】上記したようなバリ取り装置によれば、ロ
ボットハンドあるいはNC制御などによりコントロール
されるアームのあらかじめ定められた動作に従って、刃
具1を、図4に示すように、刃具1の側面がワークWの
バリBに対向する位置となるよう移動させ、この状態で
前記ロボットハンドなどの動作によって刃具1をバリB
に押付け、バリBを研削してバリ取りを行う。このバリ
取り動作時に刃具1をバリBに押付ける際には、ハウジ
ング9が、刃具駆動用モータ5および刃具1とともに、
ヒンジピン7を中心に図4中で上下方向に揺動する。
【0032】この揺動作用時での刃具1のワークWに対
する押付力の反力は、押付方向と反対方向に設けられた
弾性支持機構25が常に一定方向に受け、押付反力を吸
収する。このため、バリ取りに一般的な工具として使用
されているロータリバーが使用でき、これによりバリB
が、例えば溶接後の切断面などにおけるような過大なも
のであっても、確実にバリ取りが可能となる。また、ハ
ウジング9の上記揺動方向と直交する方向(図1中で上
下方向)については、ガイドピン19の先端面19aが
規制ピン23に接触していることから、この方向のがた
が防止されて揺動動作がスムーズになされる。
【0033】弾性支持機構25は押付力を吸収する際に
スプリング35が撓むが、さらにショックアブソーバ4
1が設けられていることから、ワークW自体のうねりや
過大なバリに対してもバリ取り力を一様に確保でき、バ
リ取り精度が向上する。
【0034】バリBの大小などにより刃具1のワークW
に対する押付力の反力を変化させたい場合には、セット
スクリュ33を緩めた状態で、アジャストスクリュ29
をナット37とともにハウジング9に対して近付けるか
あるいは遠ざけるかして、スプリング35の撓み量を変
化させ弾性力を調整する。これにより、バリ高さが異な
るワークに対しても精度よくバリ取り作業が行える。
【0035】ワークWに対するバリ取り面が、図4に示
すように刃具1に対して下方側にある状態から、例えば
図2に示すように側方にある状態に90度変化した場合
には、ホルダ回転用モータ53を駆動させて、ホルダ1
1をハウジング9とともに支持ハウジング47に対し、
矢印C方向に90度回転させる。この状態では、揺動中
心となるヒンジピン17も90度回転変位した位置とな
り、したがってハウジング9は、この状態においても変
化したワークWのバリ取り面に対して直角となる方向
(図2中で左右方向)に揺動し、刃具1についてはバリ
取り面に対して直角となる方向に押付力が作用すること
になる。上記ホルダ11の回転動作は、ホルダ回転用モ
ータ53に連結された歯車57からホルダ11外周の歯
車部59に動力が伝達されるので、容易になされる。
【0036】このように、バリ取り面が刃具1の揺動方
向に対して変化した場合には、ホルダ回転用モータ53
によりホルダ11を回転させることで、刃具1のバリ取
り面に対する押付方向をバリ取り面に対して常に一定の
直角方向に設定できるので、ロボットに教示するティー
チング動作が簡素化されるとともに、動作エリアが縮小
されて作業性が向上したものとなる。また、ロボットの
ティーチング動作が簡素化されることから、NC制御な
どによりコントロールされるアームを備えた工作機械へ
の置き換えが容易となり、コスト低下を図ることができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明してきたように、第1の発明ま
たは第6の発明によれば、先端に刃具を備えた駆動部が
ホルダに対して弾性的に支持された状態で一方向に揺動
するので、バリ取り作業時における刃具のバリ取り反力
を受ける方向が一定し、過大バリに対してもバリ取り作
業が確実に行え、しかもワークにおけるバリ取り面が、
刃具の当初の押付け方向と異なり変化した場合には、ホ
ルダを、支持体に設けたホルダ回転用モータの駆動によ
って、刃具による押付け方向がワークのバリ取り面に対
して直角となる位置まで、支持体に対して駆動部および
刃具とともに回転させることで、対応可能となる。
【0038】第2の発明によれば、刃具駆動用モータが
収納固定されるハウジングが、ホルダに対して弾性的に
支持された状態で一方向に揺動するので、バリ取り作業
時における刃具のバリ取り反力を受ける方向が一定し、
過大バリに対してもバリ取り作業が確実に行え、しかも
ワークにおけるバリ取り面が、刃具の当初の押付け方向
と異なり変化した場合には、ホルダを、刃具による押付
け方向がワークのバリ取り面に対して直角となる位置ま
で、支持体に対し、刃具駆動用モータが収納されるハウ
ジングおよび刃具とともに回転させることで、対応可能
となる。
【0039】第3の発明によれば、ホルダ回転用モータ
を駆動させることで、ホルダ回転用モータに連結された
歯車が回転し、この回転力はホルダの外周に設けた歯車
部に伝達されてホルダが回転し、ホルダの回転動作は容
易になされる。
【0040】第4の発明によれば、弾性支持機構によ
り、ホルダの駆動部に対する弾性支持力を調整すること
で、バリ高さが異なるワークに対しても精度よくバリ取
り作業が行える。
【0041】第5の発明によれば、駆動部の揺動動作
は、ホルダに設けたガイドピンによってガイドされるの
で、がたの発生が抑えられて揺動動作がスムーズになさ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すバリ取り装置の
側面断面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【符号の説明】
W ワーク B バリ 1 刃具 5 刃具駆動用モータ(駆動部) 9 ハウジング(駆動部) 11 ホルダ 19 ガイドピン 25 弾性支持機構 47 支持体 53 ホルダ回転用モータ 57 歯車 59 歯車部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に切刃を有する刃具を先端に備えて
    この刃具を回転駆動する駆動部を、この駆動部の外周側
    に設けられたホルダに対し、前記刃具と反対側の端部を
    支点として刃具の回転中心線を含む一つの平面に沿って
    揺動可能に設け、前記駆動部の揺動方向に対向する部位
    の前記ホルダに、駆動部を弾性的に支持する弾性支持機
    構を設け、前記ホルダを、ロボットハンドに固定され
    前記ホルダの外周側に設けられた支持体に対し、この支
    持体に設けたホルダ回転用モータの駆動によって前記駆
    動部とともに前記刃具の回転中心線を中心に回転変位可
    能として、前記駆動部の揺動方向を、ワークのバリ取り
    部位に対応して変化させることを特徴とするバリ取り装
    置。
  2. 【請求項2】 駆動部は、刃具を回転駆動する刃具駆動
    用モータと、この刃具駆動用モータを収納固定するハウ
    ジングとからなり、このハウジングをホルダに対して揺
    動可能に設けたことを特徴とする請求項1記載のバリ取
    り装置。
  3. 【請求項3】 ホルダを軸受を介して支持体に対し回転
    可能に設け、前記ホルダの外周に歯車部を設ける一方、
    支持体にホルダを回転させるホルダ回転用モータを固定
    し、このホルダ回転用モータに連結された歯車に前記歯
    車部を歯合させて、ホルダ回転用モータの駆動により前
    記ホルダを回転変位させるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のバリ取り装置。
  4. 【請求項4】 弾性支持機構は、弾性力を調整可能であ
    ることを特徴とする請求項1記載のバリ取り装置。
  5. 【請求項5】 駆動部の揺動方向と直交する方向に対向
    する部位のホルダに、先端が駆動部の外周面に摺接して
    揺動動作をガイドするガイドピンを設けたことを特徴と
    する請求項1記載のバリ取り装置。
  6. 【請求項6】 外周に切刃を有する刃具を先端に備えて
    この刃具を回転駆動する駆動部を、この駆動部の外周側
    に設けられたホルダに対し、前記刃具と反対側の端部を
    支点として刃具の回転中心線を含む一つの平面に沿って
    揺動可能に支持させつつ、前記刃具をワークのバリに押
    付けてバリ取りを行うバリ取り方法において、前記ホル
    ダをロボットハンドに固定された支持体に対し、この支
    持体に設けたホルダ回転用モータの駆動によって前記駆
    動部とともに前記刃具の回転中心線を中心に回転変位さ
    せることで、前記駆動部の支持体に対する揺動方向を、
    ワークのバリ取り部位に対応して変化させてバリ取りを
    行うことを特徴とするバリ取り方法。
JP23577495A 1995-09-13 1995-09-13 バリ取り装置およびバリ取り方法 Expired - Fee Related JP3427585B2 (ja)

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