JPH06226611A - トーリックレンズの切削加工用保持装置 - Google Patents

トーリックレンズの切削加工用保持装置

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JPH06226611A
JPH06226611A JP5043220A JP4322093A JPH06226611A JP H06226611 A JPH06226611 A JP H06226611A JP 5043220 A JP5043220 A JP 5043220A JP 4322093 A JP4322093 A JP 4322093A JP H06226611 A JPH06226611 A JP H06226611A
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lens
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guide
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    • B24B13/005Blocking means, chucks or the like; Alignment devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23Q27/00Geometrical mechanisms for the production of work of particular shapes, not fully provided for in another subclass
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歪などのない良質のトーリックレンズを、優
れた加工精度と良好なる生産性をもって製作することの
できる切削加工用保持装置を提供すること。 【構成】(a)レンズ材料16を保持するチャック部材
14と、(b)円形の案内孔40を備えたガイド部材4
2と、(c)案内孔40の中心軸に対して偏心した回転
主軸22回りに回転可能に、且つ該回転主軸22に直交
する変位直線上で変位可能に配設されると共に、その変
位方向の端部が案内孔40の内周面にて案内されること
により、ガイド部材42に対する相対回転に伴って前記
変位直線上で変位せしめられる、前記チャック部材14
を回転主軸22に対して偏心可能に支持せしめるチャッ
ク支持部材60と、(d)ガイド部材42の案内孔40
の中心軸と回転主軸22との偏心距離を調節する調節機
構とを、設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズや眼内レンズ
等の光学レンズを切削加工する際にレンズ材料を保持す
るために用いられる保持装置に係り、特にトーリック形
状を有する光学レンズの製造に際して有利に用いられる
トーリックレンズの切削加工用保持装置に関するもので
ある。
【0002】
【背景技術】従来から、光学分野、特に眼科学における
眼用レンズの分野においては、単純な球面レンズの他、
乱視矯正用コンタクトレンズ等として、トーリック形状
の光学レンズが用いられている。
【0003】ところで、トーリックレンズの製造方法と
しては、従来から各種のものが提案されてきており、例
えば、特公昭63−12742号公報には、粗削りした
レンズ素材を径方向に圧縮して湾曲変形させた状態下、
該レンズ素材を一軸回りに回転駆動せしめつつ、その表
面を切削バイトにて球面形状に切削することにより、ト
ーリックレンズを製造する方法が提案されている。
【0004】ところが、このような方法にあっては、レ
ンズ素材を無理に変形させるために、レンズ素材に歪等
の悪影響を与えることとなり、良質のレンズ製品を得る
ことが難しいという問題を有していたのである。
【0005】また、米国特許第4884482号明細書
には、レンズ材料を保持装置にて保持せしめて一軸回り
に回転させる一方、切削バイトを該レンズ材料に当接さ
せつつ、レンズ材料の回転軸に対して直交する一軸回り
に旋回移動せしめることにより、レンズ材料の表面を切
削加工するに際して、レンズ材料の回転角度および切削
バイトの旋回角度を検出し、レンズ材料の回転角度に同
期させて、レンズ材料(保持装置)を、切削バイトの旋
回角度に応じた所定量だけ、切削バイトに対して接近・
離隔方向に往復移動せしめるようにした非球面レンズの
製造方法が提案されている。
【0006】しかしながら、切削バイトによるレンズ材
料の経済的な切削速度を考慮すると、レンズ材料を少な
くとも1000回転/分以上の高速で回転させる必要が
あることから、該レンズ材料、ひいてはレンズ材料を保
持する保持装置を2000回転/分以上の速さで往復移
動させなければならず、回転駆動機構を備えた保持装置
を、それだけの高速度で往復移動させるためには、極め
て大きな出力の駆動装置が必要となることに加えて、往
復移動に伴って回転軸の軸心回りの振動(ブレ)が増幅
され易く、生産性と加工精度の両立が極めて困難である
ために、その実用化は極めて困難であったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであり、その解決課題とする
ところは、歪などのない良質のトーリックレンズを、優
れた加工精度と良好なる生産性をもって製作することの
できる、トーリックレンズの切削加工用保持装置を提供
することにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明にあっては、レンズ材料を切削加工せしめてトーリ
ックレンズを形成するに際し、かかるレンズ材料を保持
するトーリックレンズの切削加工用保持装置であって、
(a)前記レンズ材料を保持するチャック部材と、
(b)該チャック部材の外側に配された、円形の案内孔
を備えたガイド部材と、(c)該ガイド部材の案内孔内
において、該案内孔の中心軸に対して偏心した回転主軸
回りに回転可能に、且つ該回転主軸に直交して該回転主
軸と共に回転する変位直線上で変位可能に配設されると
共に、その変位方向の端部が前記案内孔の内周面にて案
内されることにより、かかるガイド部材に対する相対回
転に伴って前記変位直線上で変位せしめられる、前記チ
ャック部材を前記回転主軸に対して偏心可能に支持せし
めるチャック支持部材と、(d)前記ガイド部材を前記
回転主軸に対して、該回転主軸に直交する方向に相対移
動せしめて、該ガイド部材の案内孔の中心軸と該回転主
軸との偏心距離を調節する調節機構とを、有するトーリ
ックレンズの切削加工用保持装置を、その特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】すなわち、本発明に従う構造とされたトーリッ
クレンズの切削加工用保持装置においては、チャック支
持部材の回転主軸が、案内孔の中心軸に対して偏心して
いることから、チャック支持部材を回転主軸回りに回転
させることにより、チャック支持部材が、案内孔の内周
面にて案内されて変位直線上を、該チャック支持部材の
ガイド部材に対する相対回転角度に応じて、往復変位せ
しめられることとなり、ひいては該チャック支持部材に
より支持されたチャックにて保持されたレンズ材料が往
復変位せしめられる。
【0010】それ故、かかる切削加工用保持装置におい
ては、レンズ材料を保持せしめて切削バイトにて切削加
工するに際して、かかるレンズ材料を回転せしめること
により、該レンズ材料の回転軸が固定なら真円となる、
その加工面上での切削バイトの当接点の軌跡を、該レン
ズ材料の回転に伴う変位直線上での往復変位により、略
楕円とすることができるのである。
【0011】そして、それによって、レンズ材料の軸方
向において同一高さで切削される点が、レンズ材料の軸
心回りで軸直角方向(レンズ径方向)に変化せしめられ
る結果、かかるレンズ材料の切削加工面が、上記切削バ
イトの当接点の軌跡である略楕円上における長軸方向と
短軸方向で曲率半径の異なるトーリック形状をもって形
成され得るのである。
【0012】なお、このようにして形成されるトーリッ
ク面において、互いに直交する経線方向の曲率半径の差
(トーリックレンズの度)は、チャック支持部材の回転
主軸と、ガイド部材の案内孔の中心軸との偏心距離を調
節することにより、チューニングすることが可能であ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0014】先ず、図1には、本発明に従う構造とされ
た切削加工用保持装置を備えた、コンタクトレンズの旋
盤装置の全体構成が、概略的に示されている。かかる旋
盤装置は、基台上に互いに対向位置して配設された保持
装置10と切削装置12を含んで構成されている。
【0015】保持装置10は、先端部にチャック14を
備えており、かかるチャック14にてレンズ材料16を
保持するようになっている。そして、図示しない外部駆
動装置からプーリ18に伝達される駆動力により、保持
したレンズ材料16が回転せしめられるようになってい
る。
【0016】また、切削装置12は、保持装置10に対
向位置する先端部に切削バイト20を備えている。さら
に、かかる切削装置12は、鉛直軸回りに旋回可能とさ
れて、首振作動せしめられるようになっていると共に、
水平方向に移動可能とされて、保持装置10に対して接
近,離隔方向に移動せしめられるようになっている。
【0017】そして、このような旋盤装置では、レンズ
材料16を回転させると共に、切削装置12を保持装置
10側に移動させて、切削バイト20によりレンズ材料
16の表面を切削せしめるに際して、かかる切削装置1
2を鉛直軸回りに旋回させつつ、水平方向に移動させる
ことにより、目的とする曲率のレンズ面が切削形成され
ることとなるのである。
【0018】そこにおいて、保持装置10にあっては、
チャック14ひいてはレンズ材料16が、その回転時
に、回転主軸22に対し、回転角度に応じて軸直角方向
に往復変位せしめられるようになっている。以下、この
保持装置10の構造と作用を、具体的に説明する。
【0019】先ず、保持装置10の詳細な構造が、図2
及び図3に示されている。かかる保持装置10には、略
筒状のハウジング24の内部を貫通して回転軸26が配
設されている。また、この回転軸26の一方の軸方向端
部には、プーリ18が取り付けられていると共に、他方
の軸方向端部には、略円環板状の取付板28がボルト固
定されている。
【0020】そして、取付板28が、ハウジング24の
開口部に固設された支持金具32の円形支持孔34に嵌
め込まれて回転可能に支持されていると共に、回転軸2
6のプーリ側端部も図示しない支持機構にて回転可能に
支持されている。それによって、回転軸26が、回転主
軸22回りに回転可能に支持されているのである。な
お、取付板28の支持金具32による支持面には、エア
供給孔36を通じて圧縮空気が導かれてエアベアリング
面が形成されるようになっている。
【0021】さらに、取付板28の軸方向外面上には、
該取付板28の中心孔30を一径方向に挟んだ両側に位
置して、一対の案内金具38,38が、ボルト固定され
ている。また、これら案内金具38,38には、取付板
28への固定側とは反対側の端部において、それぞれ、
対向方向に突出する係止片39が設けられている。
【0022】更にまた、案内金具38,38の外方に
は、それらの周りを所定距離を隔てて取り囲むようにし
て、円形の案内孔40を有する矩形板状のガイド部材4
2が配設されている。また、このガイド部材42の上下
方向外方には、それぞれ、支持金具32に一体的に突設
されて、該ガイド部材42の外周面と平行に延びる支持
片44が、対向位置せしめられている。そして、これら
各ガイド部材42と支持片44の対向面には、長手方向
に延びるV字溝がそれぞれ形成されており、かかるV字
溝間に嵌め込まれたガイドロッド46により、該ガイド
部材42が支持片44に対して連結されている。
【0023】それによって、ガイド部材42は、ガイド
ロッド46,46の軸方向である回転主軸22に直交す
る一方向(図3中、左右方向)にのみ変位可能に、ハウ
ジング24に対して取り付けられているのであり、かか
るガイド部材42に設けられた案内孔40の中心軸が、
回転主軸22に対して、偏心可能とされているのであ
る。なお、図2中、各支持片44において、ガイドロッ
ド46に向かって螺入されたボルト48は、ガイド部材
42に設けられた案内孔40の中心軸の位置を調節する
ためのものである。
【0024】さらに、ガイド部材42には、連結アーム
50を介して、ボールねじのナット52が接続されてい
る。そして、ボールねじのボルト54が、支持金具32
に固設されたサーボモータ56にて回転駆動されること
により、かかるガイド部材42が、回転主軸22に直交
する一方向に、変位せしめられるようになっている。な
お、本実施例では、ボルト54がサポートユニット58
にて支持されて芯振れが防止されていると共に、サーボ
モータ56により、ガイド部材42の変位量、即ち該ガ
イド部材42における案内孔40の中心軸と回転主軸2
2との偏心量が、0.1μmオーダで制御せしめられる
ようになっている。
【0025】また一方、案内金具38,38の対向面間
には、チャック支持部材60が配設されており、ガイド
部材42の案内孔40内に位置せしめられている。この
チャック支持部材60は、案内金具38,38の対向面
間に嵌まり込む幅寸法と、取付板28と係止片39の対
向面間に嵌まり込む厚さ寸法とを有するブロック形状を
呈しており、案内金具38,38および取付板28にて
保持されることにより、案内金具38,38の対向方向
および回転主軸22にそれぞれ直交する変位直線上での
み変位可能に配設されている。なお、かかるチャック支
持部材60の案内金具38,38および取付板28に対
する摺動面には、エア供給孔36を通じて圧縮空気が導
かれてエアベアリング面が形成されるようになってい
る。
【0026】また、このチャック支持部材60の変位方
向両端面は、それぞれ円弧形状をもって形成されてお
り、ガイド部材42の案内孔40の内周面に沿うように
して位置せしめられている。更に、チャック支持部材6
0の変位方向寸法(図3中、左右方向の長さ)は、ガイ
ド部材42の案内孔40の直径よりも僅かに小さくされ
ていると共に、円弧形状とされた変位方向両端面の曲率
半径が、案内孔40の半径よりも僅かに小さくされてい
る。更にまた、かかるチャック支持部材60の変位方向
両端面には、エア供給孔36を通じて圧縮空気が導かれ
るようになっている。それによって、該チャック支持部
材60の変位方向両端面と案内孔40の内周面との間に
隙間が形成されて、エアベアリング面が形成されるよう
になっていると共に、ガイド部材42が変位せしめられ
て、案内孔40の中心軸が回転主軸22に対して偏心せ
しめられた際にも、回転軸26の回転主軸22回りの回
転が許容されるようになっているのである。
【0027】なお、かかるチャック支持部材60は、変
位方向両端面と案内孔40の内周面との間に形成される
エアベアリングの作用により、案内孔40内において、
常に、変位方向中央部に位置せしめられることとなる。
【0028】さらに、かかるチャック支持部材60の中
央部分には、回転主軸22と平行に外方に向かって突出
する筒状部62が設けられていると共に、該筒状部62
内を貫通して、装着孔64が設けられている。そして、
この装着孔64内に、チャック14が挿入配置されてい
る。
【0029】かかるチャック14は、略有底円筒形状を
呈しており、開口部側が軸方向に延びるスリットにより
拡縮可能とされている。また、このチャック14には、
その底部に、コイルスプリング68が収容されていると
共に、その開口部に、対向ブロック66が挿入され、位
置決めボルト67により、筒状部62から抜出不能に配
されている。これにより、コイルスプリング68の付勢
力が、対向ブロック66とチャック14の底壁部との間
に及ぼされ、以て、チャック14が、筒状部62の内方
に向かって押し込まれているのである。
【0030】そして、チャック14が筒状部62の内方
に向かって押し込まれると、その開口部の外周面に、筒
状部62の開口部が押し付けられて縮径力が及ぼされる
ようになっており、以て、かかるチャック14の開口部
により、レンズ材料16が把持されるようになっている
のである。
【0031】なお、チャック14の底部側は、チャック
支持部材60の装着孔64を貫通して、取付板28の中
心孔30内にまで延び出して位置せしめられている。ま
た、かかる取付板28の中心孔30内には、ピストン部
材70が配設されており、回転軸26に設けられたエア
供給孔72を通じて導かれる圧縮空気により駆動せしめ
られるようになっている。そして、このピストン部材7
0にてチャック14を外方に押し出すことにより、チャ
ック14の開口部に及ぼされる縮径力を解除せしめて、
レンズ材料16を取り外すことが可能とされているので
ある。
【0032】次に、このような構造とされた保持装置1
0によりレンズ材料16を保持せしめて、図1に示され
ているように、切削装置12により、該レンズ材料16
を切削加工するに際しての作動を説明する。
【0033】先ず、図4(a)には、ガイド部材42を
図中右方向に移動させ、その案内孔40の中心軸:P
を、回転主軸22に対して、偏心量:eだけ偏心して位
置せしめた状態が、概略的に示されている。また、図4
(b)には、チャック14の中心軸:Qの回転主軸22
に対する位置が、示されている。そして、かかる状態下
で、回転軸26を回転主軸22の回りに左回転させたと
きの、チャック支持部材60およびチャック14の動き
が、90°の回転角度毎に、図5〜7に示されている。
【0034】すなわち、図4(a),(b)に示された
状態下では、チャック14の中心軸:Qが、回転主軸2
2に対して、図中右方向(偏心方向)に、偏心量:eだ
け偏位して位置することとなる。
【0035】次いで、そこから回転軸26を90°左回
転させた、図5(a),(b)に示された状態下では、
チャック14の中心軸:Qが、回転主軸22上に位置す
ることとなる。
【0036】更に、そこから回転軸26を90°左回転
させた、図6(a),(b)に示された状態下では、チ
ャック14の中心軸:Qが、図4(a),(b)に示さ
れた状態と同様、回転主軸22に対して、図中右方向
(偏心方向)に、偏心量:eだけ偏位して位置すること
となる。但し、チャック14は、図4に示された状態か
ら、180°反転している。
【0037】更に、そこから回転軸26を90°左回転
させた、図7(a),(b)に示された状態下では、チ
ャック14の中心軸:Qが、図5(a),(b)に示さ
れた状態と同様、回転主軸22上に位置することとな
る。但し、チャック14は、図5に示された位置から、
180°反転している。
【0038】そして、回転軸26が回転主軸22回りに
連続的に回転せしめられることにより、チャック14
が、図4〜7に示された状態を繰り返し、チャック14
の中心軸:Qが、回転主軸22に対する案内孔40の中
心軸:Pの偏心方向において、略往復移動せしめられる
こととなる。
【0039】その結果、このように略往復移動しつつ回
転するチャック14にて保持されたレンズ材料16の加
工面に対して、切削装置12の切削バイト20が当接せ
しめられると、かかる切削バイト20の当接点の軌跡が
真円とならず、図8に示されている如く、楕円に近い形
状となる。なお、このように形成される楕円状軌跡74
における、真円に対する短軸方向:b−dの縮径量は、
チャック14の中心軸:Qの回転主軸22に対する偏心
量:eと等しくなる。
【0040】従って、上述の如き保持装置10を用いて
レンズ材料16を切削加工すると、切削バイト20によ
って同一高さで切削される点が、レンズ材料16の回転
に伴ってレンズ径方向に変化せしめられる結果、かかる
レンズ材料16の切削加工面が、切削バイト20の楕円
状軌跡74における長軸方向:a−cと短軸方向:b−
dで曲率半径の異なるトーリック形状をもって形成され
得るのである。
【0041】ところで、トーリック面を形成するには、
図9に示されているように、ある基準の径線(a−c)
方向の断面の曲率半径:R1と、それに直交する径線
(b−d)方向の断面の曲率半径:R2とを、それぞ
れ、目的とする値に設定する必要がある。そこにおい
て、上述の如き保持装置10においては、a−c方向の
曲率半径:R1が、切削装置12における切削バイト2
0の旋回軌跡によって決定され得る一方、b−d方向の
曲率半径:R2が、チャック14の中心軸:Qの回転主
軸22に対する偏心量:eによって決定され得る。
【0042】すなわち、図10に示されている如く、基
準径線(a−c)方向の断面:M、および該基準径線に
直交する径線(b−d)方向の断面:Nは、それぞれ、
下記(式1)および(式2)にて表される。 x2 +(y−R1)2 = R12 ・・・(式1) x2 +(y−R2)2 = R22 ・・・(式2)
【0043】また、これら(式1),(式2)より、下
記(式3)および(式4)が導かれる。 xn =√(R12 −(yn +R1)2 ) ・・・(式3) xn ′=√(R22 −(yn +R2)2 ) ・・・(式4)
【0044】さらに、その場合の偏心量:en は、下記
(式5)にて表される。 en =xn −xn ′ ・・・(式5)
【0045】それ故、切削ポイント(切削バイト20の
旋回角度)に応じて、上記(式3)〜(式5)に従い、
偏心量:en を調節し、変化させていくことにより、R
1の曲率半径で旋回せしめられる切削バイト20によっ
て、前記図9に示されている如く、互いに直交する径線
方向でR1,R2の曲率半径を有するトーリック面を切
削形成することができるのである。
【0046】因みに、R1=8の曲率半径で旋回せしめ
られる切削バイト20によって、R1=8,R2=7.
5の曲率半径を有するトーリック面を切削形成する場合
の、偏心量:eの値を幾つかのポイントで算出した結果
を、図11に示す。
【0047】以上の説明から明らかなように、上述の如
き構造の保持装置10を用いれば、保持装置をレンズ軸
方向に往復移動させることなく、任意のトーリック形状
を有するレンズを切削加工することができるのであり、
旋盤装置の構造が、極めて簡略化され得ると共に、駆動
装置の小型化、低コスト化が有利に図られ得るのであ
る。
【0048】しかも、かかる保持装置10を用いてトー
リックレンズを切削加工するに際しては、レンズ素材を
変形させる必要がないことから、歪等の発生が防止され
得、光学的にも良質のレンズ製品を容易に且つ安定して
得ることが可能となるのである。
【0049】また、本実施例の保持装置10では、チャ
ック支持部材60の案内金具38による支持がエアベア
リング面を介して為されており、それらの摺動面におけ
る摩擦が充分に軽減されていることから、レンズ材料1
6を高速回転することができるのであり、それによっ
て、高い加工精度を維持しつつ、優れた生産性が発揮さ
れ得るのである。
【0050】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではなく、当業
者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加
えた態様において実施され得るものであり、また、その
ような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何
れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言
うまでもないところである。
【0051】例えば、切削装置12の切削バイト20を
旋回させる代わりに、保持装置10を旋回させても良
い。
【0052】また、前記実施例では、本発明を、コンタ
クトレンズの切削加工用保持装置に対して適用したもの
の一具体例を示したが、本発明は、その他、コンタクト
レンズ以外のトーリック面を有する各種レンズの切削加
工用保持装置に対しても、有利に適用され得ることは、
勿論である。
【0053】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたトーリックレンズの切削加工用保持
装置においては、チャック支持部材の回転主軸と、ガイ
ド部材の案内孔の中心軸との偏心距離を調節することに
より、任意のトーリックレンズの度を有するトーリック
面を切削形成することができるのであり、しかも、切削
加工に際して、保持装置をレンズ軸方向に往復駆動した
り、レンズ素材を湾曲させたりする必要がないことか
ら、構造の簡略化が有利に図られ得ると共に、極めて良
質のトーリックレンズを安定して形成することができる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う構造とされた保持装置を備えたコ
ンタクトレンズの旋盤装置の全体構成を概略的に示す図
である。
【図2】図1に示された旋盤装置を構成する、本発明に
従う構造とされた保持装置を示す一部切欠側面図であ
る。
【図3】図2における III−III 断面図である。
【図4】(a),(b)は、それぞれ、図2に示された
保持装置におけるチャックの変位動作を説明するための
説明図である。
【図5】(a),(b)は、それぞれ、図2に示された
保持装置におけるチャックの変位動作を説明するため
の、図4とは異なる状態を示す図である。
【図6】(a),(b)は、それぞれ、図2に示された
保持装置におけるチャックの変位動作を説明するため
の、図4及び図5とは異なる状態を示す図である。
【図7】(a),(b)は、それぞれ、図2に示された
保持装置におけるチャックの変位動作を説明するため
の、図4〜6とは異なる状態を示す図である。
【図8】図2に示された保持装置により保持されたレン
ズ材料の切削加工面上における切削バイトの軌跡を示す
説明図である。
【図9】トーリック面の形状を説明するための説明図で
ある。
【図10】図2に示された保持装置を用いた加工により
形成されるトーリック面の形状を説明するための説明図
である。
【図11】図2に示された保持装置を用いた加工により
形成されるトーリック面の形状を設計した具体値の一例
を示す参考図である。
【符号の説明】
10 保持装置 12 切削装置 14 チャック 16 レンズ材料 20 切削バイト 22 回転主軸 26 回転軸 32 支持金具 36 エア供給孔 38 案内金具 40 案内孔 42 ガイド部材 46 ガイドロッド 56 サーボモータ 60 チャック支持部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ材料を切削加工せしめてトーリッ
    クレンズを形成するに際し、かかるレンズ材料を保持す
    るトーリックレンズの切削加工用保持装置であって、 前記レンズ材料を保持するチャック部材と、 該チャック部材の外側に配された、円形の案内孔を備え
    たガイド部材と、 該ガイド部材の案内孔内において、該案内孔の中心軸に
    対して偏心した回転主軸回りに回転可能に、且つ該回転
    主軸に直交して該回転主軸と共に回転する変位直線上で
    変位可能に配設されると共に、その変位方向の端部が前
    記案内孔の内周面にて案内されることにより、かかるガ
    イド部材に対する相対回転に伴って前記変位直線上で変
    位せしめられる、前記チャック部材を前記回転主軸に対
    して偏心可能に支持せしめるチャック支持部材と、 前記ガイド部材を前記回転主軸に対して、該回転主軸に
    直交する方向に相対移動せしめて、該ガイド部材の案内
    孔の中心軸と該回転主軸との偏心距離を調節する調節機
    構とを、有することを特徴とするトーリックレンズの切
    削加工用保持装置。
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