JP3426501B2 - バスの前部構造 - Google Patents
バスの前部構造Info
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- JP3426501B2 JP3426501B2 JP14226698A JP14226698A JP3426501B2 JP 3426501 B2 JP3426501 B2 JP 3426501B2 JP 14226698 A JP14226698 A JP 14226698A JP 14226698 A JP14226698 A JP 14226698A JP 3426501 B2 JP3426501 B2 JP 3426501B2
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- Japan
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- floorboard
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Description
ーバ型バスにおける前部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】近時の大型観光バスにおいては、客席か
らの前方視界を十分に確保するため、運転席を客席より
も低く設置される例が多く、この場合には客室における
フロアボードが運転者の後方で比較的高く配置されるこ
ととなる。一方、上記フロアボードは慣性が非常に大き
いと共に、車両前後方向の剛性が高いので、バスの前面
衝突時でもフロアボードが前方へ変位するおそれがない
ように、フロアボードを車両前後方向に保持する車体の
骨格全体を従来はきわめて頑丈に構成していたため、バ
スの重量が増加することは避けられなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、バスの前面
衝突時等に、バスにおける客室のフロアボードが前方へ
変位することを容易に抑制しながら、バスの重量を軽減
させようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
るバスの前部構造は、運転席が配置されたバスの前端部
から車両後方へ向かって延び客室のフロアボード前端に
連結された補強部材を有し、上記補強部材の後部上方及
びまたは上記補強部材より車両後方における上記フロア
ボードの下面に車幅方向へ延びる複数の切欠きからなる
脆弱部が形成されると共に、車幅方向へ延びる金属板が
上記切欠きに嵌め込まれ、上記補強部材より車両後方に
おける上記切欠きの下方に車幅方向へ延びる横ねだが配
設されて、上記補強部材に対する上記フロアボードの車
両前方への変位時に上記フロアボードが上記脆弱部から
上方へ折れ曲がるように構成されている。 【0005】すなわち、運転席が配置されたバスの前端
部から車両後方へ向かって延びる補強部材により、客室
のフロアボード前端が車両前方へ変位することは制止さ
れているので、バスが前面衝突したような場合には、フ
ロアボード自体がもつ非常に大きな慣性により補強部材
に対してフロアボードが車両前方へ変位しようとする
と、フロアボードの下面に形成された切欠きの下方に車
幅方向へ延びる横ねだが配設されているため、上記切欠
きからなる脆弱部は下方への折れ曲がりが阻止されて、
フロアボードは脆弱部から上方へ折れ曲がり、その結
果、フロアボードが直線的に車両前方へ変位することは
容易に抑制することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施形
態例について説明する。大型観光バスの前端部から車両
後方へ向かって補強部材1が延びていると共に、補強部
材1の後部2は上方への曲げにより高く配置されてお
り、上記前端部において運転席3が床板4を挟んで補強
部材1上に固定されている一方、客室の板材からなるフ
ロアボード5の前端6が補強部材後部2の上面へ図示し
ないボルト等により固定されている。 【0007】また、補強部材後部2の上方及び補強部材
1より車両後方におけるフロアボード5の下面には、そ
れぞれ車幅方向へ延びる断面略三角形の複数の切欠き7
が形成され、補強部材1より車両後方の切欠き7内にや
はり車幅方向へ延びる断面略V字状の金属板8が嵌め込
まれていて、フロアボード5の剛性が金属板8により補
強されていると共に、補強部材1より車両後方における
切欠き7の下方には車幅方向へ延びる横ねだ9が配設さ
れ、中間の切欠き7、7により挟まれたフロアボード5
の上面には、ドライバーガード兼物入れ10が固定され
ている。 【0008】上記バスが前面衝突した場合、慣性の非常
に大きいフロアボード5が車両前方へ変位しようとする
と、その前端6が補強部材後部2の上面へ固定されてい
て、車両前方への変位が制止されているため、フロアボ
ード5は比較的強度の小さい各切欠き7の部分で変形す
るが、補強部材後部2及び横ねだ9により下方への折れ
曲がりは確実に阻止されているので、図1に2点鎖線で
示されているように上方へ略梯形に盛り上がるように折
れ曲がる結果、フロアボード5全体が直線的に車両前方
へ変位することは容易に抑制することができる。 【0009】従って、従来のようにフロアボード5全体
が車両前方へ変位することを抑制する必要がなくなるた
め、車体におけるフロアボード5全体の支持構造を容易
に簡素化できるので、車体の重量を確実に軽減させるこ
とが可能となって、燃費の向上及び製造コストの低減を
図ることができる大きな長所がある。 【0010】 【発明の効果】本発明にかかるバスの前部構造にあって
は、バスが前面衝突したような場合、客室のフロアボー
ド自体がもつ非常に大きな慣性により補強部材に対して
フロアボードが車両前方へ変位しようとすると、フロア
ボードの下面に形成された脆弱部からフロアボードは上
方へ折れ曲がって、直線的に車両前方へ変位することを
容易に抑制することができるので、車体におけるフロア
ボード全体の支持構造を簡素化できて、車体の重量を確
実に軽減させることが可能となる特色がある。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 運転席が配置されたバスの前端部から車
両後方へ向かって延び客室のフロアボード前端に連結さ
れた補強部材を有し、上記補強部材の後部上方及びまた
は上記補強部材より車両後方における上記フロアボード
の下面に車幅方向へ延びる複数の切欠きからなる脆弱部
が形成されると共に、車幅方向へ延びる金属板が上記切
欠きに嵌め込まれ、上記補強部材より車両後方における
上記切欠きの下方に車幅方向へ延びる横ねだが配設され
て、上記補強部材に対する上記フロアボードの車両前方
への変位時に上記フロアボードが上記脆弱部から上方へ
折れ曲がるように構成されたバスの前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14226698A JP3426501B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | バスの前部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14226698A JP3426501B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | バスの前部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11321723A JPH11321723A (ja) | 1999-11-24 |
JP3426501B2 true JP3426501B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=15311358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14226698A Expired - Fee Related JP3426501B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | バスの前部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3426501B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020091432A (ko) * | 2001-05-30 | 2002-12-06 | 현대자동차주식회사 | 킥다운 프론트 프레임 |
-
1998
- 1998-05-08 JP JP14226698A patent/JP3426501B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11321723A (ja) | 1999-11-24 |
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