JP3426314B2 - ブロックの施工方法 - Google Patents

ブロックの施工方法

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JP3426314B2
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洋一郎 加藤
信玄 長岡
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岡部株式会社
フリー工業株式会社
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、地山や法面に対する安
定化のための施工などに適用可能なブロックの施工方法
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、地山や土木工事によって形成され
る法面に対してブロックを施工する場合にそのブロッ
下方の地盤側に凹凸がある場合には、予めモルタル等
により整形が行われている。しかしながら、この整形作
業には、手間がかかると同時に、斜面の足場が悪い状態
での手作業のため危険が伴った。また、モルタル等を吹
付けて凹部をなくす方法もあるが、全面を平坦にするこ
とは技術的に困難であり、コスト的にも高くついた。さ
らに、ブロックの据付け後、地盤側との空隙部にモルタ
ル等を人力で押込んで処理する方法もあるが、ブロッ
周辺部はともかく、中央部まで押込むことは技術的に
困難であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は次の点にある。すなわち、 (1)ブロックの下方の地盤側と空隙部をなくし、面で
接触するようにする。 (2)従来のような下地の整形作業を削減し、施工上の
作業性を改善する。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、底面部にグラ
ウト材流入用の溜め部を形成したブロックに形成された
貫通孔に管状部材を途中まで挿入するとともに、アンカ
ーを該管状部材に挿通した状態にアンカー挿入孔内に設
置してグラウト材を注入することにより、そのグラウト
材が前記アンカー挿入孔内に充填された後、前記管状部
材の内面と前記アンカーとの間隙を介して該管状部材の
上端からオーバーフローし、さらにその管状部材と前記
貫通孔との間隙を介して前記底面部に形成された溜め部
に流入してブロックの底面部の下方の空隙部にグラウト
材を充填することを特徴とする。 【0005】 【作用】本発明によれば、適宜の注入方法によりアンカ
ー部分にグラウト材を注入すると、アンカー挿入孔内に
グラウト材が充填された後、前記管状部材の上端からオ
ーバーフローして、その管状部材とブロックに形成され
た貫通孔との間隙を介して底面部に形成された溜め部に
グラウト材が流入する。これにより、ブロックの底面部
の下方の空隙部にはグラウト材が自動的に充填されるこ
とになる。その結果、地盤側との密着性が改善されてブ
ロックの安定性が向上する。 【0006】 【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例に関して
説明する。図1〜図3はそれぞれ本発明の一実施例にお
ける施工状態を順に示した縦断面図である。図1は地盤
1にアンカー挿入孔2を削孔したところを示したもので
ある。そのアンカー挿入孔2の上端開口部には内部にア
ンカーが挿通される鋼管パイプなどの金属あるいは合成
樹脂等からなる管状部材3が固定されている。この管状
部材3は、その上部が後述のブロックの貫通孔の途中ま
で遊嵌されるように、ブロックの上面より低い適宜の高
さに固定されている。その固定手段としては、管状部材
3と前記アンカー挿入孔2との間隙に固着材を詰めて固
定する等、適宜の固定手段が採用される。 【0007】図2は前記管状部材3にブロック4の略中
央部に形成した貫通孔5を遊嵌して定置した状態を示し
たものである。前記貫通孔5の大きさは、管状部材3よ
り大径に形成され、ブロック4が管状部材3に吊下支持
された状態において、両者間にその管状部材3の上端か
らオーバーフローしたグラウト材が流下し得る間隙が形
成されるように設定されている。また、ブロック4の下
部には、該ブロック4の底面部にグラウト材が流入し得
る溜め部6が形成されている。この溜め部6は、図4の
底面図に示すように、略U字状の突条部7により形成さ
れる。突条部7には、その地盤側との間隙をより完全に
塞ぐため、ゴムやスポンジ状の合成樹脂等の弾性材料を
付設したり、独立して上下調整可能な複数の単片からな
る閉塞片を付設したりすることが可能である。なお、必
要に応じて予備的に下地の整形をしておくと、突条部7
と地盤と接合作業上、更に具合いがよい。 【0008】図3は前記管状部材3の内部を通じてアン
カー8を前記アンカー挿入孔2内に挿入してグラウト材
を注入した状態を示したものである。しかして、アンカ
ー8を管状部材3の内部を通じてアンカー挿入孔2内に
挿入した後、図示しない公知のグラウト材注入手段を用
いてグラウト材を注入すると、やがてアンカー挿入孔2
内の空間部がグラウト材によって完全に充填される。さ
らにグラウト材の注入を続けると、グラウト材の逃げ場
がないため、グラウト材は管状部材3の内周面とアンカ
ー8との間隙を介して上昇し、その管状部材3の上端部
からオーバーフローして更にブロック4の貫通孔5の内
周面と管状部材3の外周面との間隙を介して流下し、底
面部に形成された前記溜め部6へ流入する。なお、管状
部材3の上端部との上下位置関係から溜め部6の上部へ
のグラウト材の供給が不足する場合には、前記突条部7
間の上方開口部からグラウト材を補給できる。また、ブ
ロック4の貫通孔5の上方を、前記管状部材3の上方に
オーバーフロー用の間隙を残して適宜手段により密封し
ておけば、グラウト材の供給圧により溜め部6の上端部
までグラウト材を確実に供給することができる。以上に
より、ブロック4の底面部の下方に生じる地盤側との空
隙はグラウト材によって完全に充填され、固化により高
度の密着性が確保される。しかる後、公知のように、ア
ンカー8の上端部をクサビやナットなどを用いてブロッ
ク4に対して締付け固定することによりアンカー8を緊
張し、さらに防錆のためのオイルキャップなどの頭部処
理を行う。 【0009】図5は他の実施例を示した底面図である。
本実施例のブロック9は、図示のように、十字状の形状
からなり、該ブロック9を単に縦横に並べるだけで法枠
が形成されるものである。図中、10はアンカー挿通用
の貫通孔、11は突条部で、該突条部11により十字状
の溜め部12が形成される。なお、本実施例の場合、ブ
ロック9を法面等に定置した場合に上方に位置する溜め
部12の上方部13にはグラウト材が流入されないた
め、別途、上方の突条部11間に形成される開口部14
からグラウト材を補給することになる。あるいは、前述
の実施例の場合と同様に、貫通孔10の上方開口部を密
封することにより、グラウト材の供給圧を利用して、前
記溜め部12の上方部13へグラウト材を供給すること
も可能である。 【0010】以上のように、本発明は、種々の形状のブ
ロックに適用でき、またコンクリートブロックのみなら
ず、樹脂などの種々の材料から形成されるブロックに
用できることはいうまでもない。さらに、複数の種類の
材料からなる各構成部分を一体化して形成したブロック
や、ブロックに他の付属物が付設されているものにも適
用できる。また、前記貫通孔5,10の内周面にグラウ
ト材流通用の縦溝部を形成して、その内径部を管状部材
3に接するように構成することも可能である。 【0011】 【発明の効果】本発明は、その構成に基づいて次の効果
を得ることができる。 (1)ブロックの底面部下方に形成される地盤側との空
隙部にはグラウト材が充填されるため、そのグラウト材
を介して両者が全面で均等に接触する結果、地盤側に対
するブロックの安定性が極めてよい。 (2)前記ブロックの底面部下方の空隙部へのグラウト
材の供給は、アンカー部へのグラウト材の注入作業によ
って、アンカー挿入孔への充填完了に引き続いて自動的
に行われるため作業が極めて簡便である。 (3)ブロックの下面の地盤に対する下地処理作業が削
減でき、コスト的にも軽減される。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例における施工状態を示した
縦断面図である。 【図2】 同実施例における他の施工状態を示した縦断
面図である。 【図3】 同実施例における他の施工状態を示した縦断
面図である。 【図4】 同実施例のブロックを下方からみた底面図で
ある。 【図5】 他の実施例のブロックを下方からみた底面図
である。 【符号の説明】 1…地盤、2…アンカー挿入孔、3…管状部材、4…ブ
ロック、5…貫通孔、6…溜め部、7…突条部、8…ア
ンカー、9…ブロック、10…貫通孔、11…突条部、
12…溜め部、13…上方部、14…開口部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20 103 E02D 17/20 106

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 底面部にグラウト材流入用の溜め部を形
    成したブロックに形成された貫通孔に管状部材を途中ま
    で挿入するとともに、アンカーを該管状部材に挿通した
    状態にアンカー挿入孔内に設置してグラウト材を注入す
    ることにより、そのグラウト材が前記アンカー挿入孔内
    に充填された後、前記管状部材の内面と前記アンカーと
    の間隙を介して該管状部材の上端からオーバーフロー
    し、さらにその管状部材と前記貫通孔との間隙を介して
    前記底面部に形成された溜め部に流入してブロックの
    面部の下方の空隙部にグラウト材を充填することを特徴
    とするブロックの施工方法。
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