JP3425998B2 - アルキルエーテルカルボン酸塩の液状濃厚水溶液、及び該水溶液の製造方法 - Google Patents

アルキルエーテルカルボン酸塩の液状濃厚水溶液、及び該水溶液の製造方法

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JP3425998B2 JP20205893A JP20205893A JP3425998B2 JP 3425998 B2 JP3425998 B2 JP 3425998B2 JP 20205893 A JP20205893 A JP 20205893A JP 20205893 A JP20205893 A JP 20205893A JP 3425998 B2 JP3425998 B2 JP 3425998B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭素数が少なくとも1
0のアルカノールに由来するアルキルエーテルカルボン
酸塩の液状濃厚水溶液、及び該濃厚水溶液の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】アルキルエーテルカルボン酸塩は、例え
ば化粧品用途における洗浄作用を有する皮膚にやさしい
製品及び洗剤として、また穿削油及び切削油への添加剤
として、さらに分散剤として広い用途に用いられること
が知られている。しかしながら、アルキルエーテルカル
ボン酸塩は水に溶解しその水溶液の液状性を保持する
が、限られた程度しか水に溶解しないという欠点を有し
ている。一般にこれらの溶液に要求されることは、室温
でポンプ圧送可能(pumpable)であることと均
質であることである。これらの溶液は完全に透明である
必要はなく、少しの濁りがあっても均質性を低下させる
ことはない。濃度が高くなると、一般にゲル化が起こ
る。液体から固体状ゲル化生成物へ移行は、しばしば徐
々に進行するのではなく、きわめて急変的に起こる。ゲ
ル化した生成物はもはやポンプ圧送不可能となり、従っ
て取扱いが困難となる。一般に、この生成物は粘度が8
0,000mPa.sを越えると殆ど処理できないと言
ってよい。なお、この水溶液は10〜15°Cまでの低
温安定性が良好でなければならない。本発明において
は、低温安定性は、(例えば更なる温度低下における、
結晶化、相分離あるいは粘度の急激な増加など)のよう
な生成物の物性の好ましくない変化が起きる温度であ
る。一般に、この水溶液の濃度は25%を超えず、この
濃度では、輸送及び貯蔵性の点で欠点がある。このよう
な低い濃度においては、一般に微生物によって変質が起
きないように生成物を保存することが必要である。
【0003】従来技術によると、アルキルエーテルカル
ボン酸塩は、特定の成分を添加した場合のみ室温におい
て安定な濃厚な液状の水溶液として得ることができる。
EP−A−0344442は、添加物として炭素数1〜
6の1〜3価のアルコールの使用を開示している。しか
しながら、これらのアルコールのほとんどは、引火点が
低く、あるいは不快な臭いを発するので好ましくない。
EP−A−0357561は、炭素数3〜6のアルカン
ジオールと炭素数1〜4のアルカングリコールモノエー
テルまたはアルカンジグリコールモノエーテルから選ば
れた少なくとも2成分を添加物として使用し、アルキル
エーテルカルボン酸塩の濃厚水溶液を得ることができる
ことを開示している。炭素数3〜6のアルコールは、上
記の成分の内の1成分の代わりとして、または、追加の
成分として使用することができる。これらの生成物にお
けるアルキルエーテルカルボン酸塩のカルボキシメチル
化度は、例えば80%と、高い。これらの溶液は、一般
におよそ50%である。
【0004】上記したように、ゲル化の危険は、濃度の
増加と共に増加する。高いカルボキシメチル化度(例え
ば、75〜95%)を有する生成物の代わりに、低いカ
ルボキシメチル化度(例えば、30〜60%)を有する
対応の生成物を使用しても、溶解度、粘度または低温安
定性を実質的に改善することはできない。このように、
カルボキシメチル化度が約60%である同様の公知の生
成物、Betadet1211(花王社製)は、濃度2
2%以上の濃厚な水溶液中では、殆ど取扱うことができ
ない。
【0005】しかし、多数の用途において、室温でも、
好ましくは10〜15℃でも、液状であるアルキルエー
テルカルボン酸塩の溶液であって、容易に入手可能な、
濃度の高い(例えば少なくとも45%)、ポンプ圧送可
能な均質溶液が必要とされている。実際に、低いカルボ
キシメチル化度(約40%)及び良好な粘度特性を有す
る約80%の濃厚ラウリル/ミリスチル 10 EO
(10個のエチレンオキシド)エーテルカルボン酸塩
が、Sandopan LS24 Paste 115
%[サンドツ(Sandoz)社製]の名前で知られて
いるが、これは、エトキシル化及び/またはカルボキシ
メチル化した低級アルコール、例えばヘキサノール、を
添加することによってのみ得ることができる。しかし、
この生成物は、好ましくない刺激臭を有しており、特
に、化粧品用途においては重大な障害となる。
【0006】また、JP−A−60071031[特開
昭60−71031]は、60重量%以上の濃度を有す
るアルキルエーテルカルボン酸塩の溶液中での粘度調整
剤として、親水親油バランス[hydrophile−
lipophile balance(HLB)]が1
1以上のエトキシル化した高級アルコールの使用を開示
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、炭素
数が少なくとも10のアルカノールに由来するアルキル
エーテルカルボン酸塩の濃厚水溶液であって、水で急速
に希釈することができ、且つ室温でポンプ圧送可能な均
質液状濃厚水溶液を提供することであり、更に、好まし
くない引火点や不快な臭いなどの欠点が無い該濃厚溶液
を簡単に調製する方法を提供することである。更に、良
好な低温安定性を有する該濃厚溶液を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、この目
的は、炭素数が少なくとも10のアルカノールに由来す
るアルキルエーテルカルボン酸塩、ならびに、多価アル
コールに由来し且つエトキシル化度が少なくとも0.5
であるエトキシル化生成物またはエトキシル化及びカル
ボキシメチル化生成物またはそれらの混合物を含有する
濃厚水溶液を提供することにより、達成される。
【0009】本発明において、エトキシル化度は、(未
エトキシル化型の)出発物質の1水酸基当たり添加され
るエチレンオキシドの平均モル数である。
【0010】アルキルエーテルカルボン酸塩は、以下、
「生成物A」と称し、エトキシル化生成物は、以下、
「生成物B」と称し、更に、エトキシル化及びカルボキ
シメチル化生成物は、以下、「生成物C」と称する。
【0011】本発明で用いられる生成物Aは、それ自身
公知である。生成物Aは、式 R−(OC24)n−[CM] [Rは、最大炭素数30を有し且つ炭素数10〜22の
最長鎖を有する分枝状または直鎖状アルキル基であり、
nはエトキシル化度(「EO度」)であってその値は
0.5〜20、好ましくは2.1〜16、更に好ましく
は6〜12であり、[CM]はカルボキシメチル化部を
表わし、従って、(OCH2COOM)qに対応し、これ
はOH(1-q)も存在することを意味し、Mはアルカリ金
属イオンまたはアンモニウムイオン、特にナトリウムイ
オン、を表わし、qは最大0.95であって、好ましく
は0.3〜0.75の範囲内の値、より好ましくは0.
4〜0.6の範囲内の値である]で表わされる化合物で
ある。n、q及びMを変化させることにより、生成物の
特性を更に変化させることができる。当業者は容易にこ
れを決定できる。nとqとの変化は、エトキシル化反応
及びカルボキシメチル化反応において調節することがで
き、Mの変化は、まずカルボキシメチル化生成物を高温
において鉱酸で処理し、それにより生成した遊離カルボ
ン酸を分離することにより精製し、続いてMに由来する
塩基で中和することによって調節することができる。
【0012】生成物Bは、多価アルコールまたはその混
合物のエトキシル化誘導体であって、そのエトキシル化
度が少なくとも0.5、好ましくは2.1以上のもので
ある。この多価アルコールには、ジエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール(PEG)、及びその他の
エトキシル化した多価アルコールが含まれる。生成物B
の例としては、PEG300、PEG1500、EO度
が例えば2、4、4.5または10であるグリセリン、
EO度が例えば10であるトリメチロールプロパン、及
びそれらから得られる二次生成物を更にエトキシル化し
たものが含まれる。皮膚科学的特性を考慮すると、グリ
セリンに由来する生成物が好ましい。
【0013】生成物Cは、多価アルコールまたはその混
合物のエトキシル化及びそれに続く部分カルボキシメチ
ル化によって得ることができ、少なくとも0.5のエト
キシル化度を有し、且つ、カルボキシメチル化度(CM
度)によって規定される。生成物Cの製造のためのエト
キシル化反応及びカルボキシメチル化反応は、対応する
生成物Aの製造と同時に(同じエトキシル化及びカルボ
キシメチル化反応器内で)行なうことができるし、或い
は、場合によっては反応物の量を変えて、生成物Aの製
造とは別に行なうことができる。後者の場合、生成物C
について、生成物Aとは異なるCM度を得ることができ
る。生成物CのCM度は、一般に1水酸基当たり0.9
5以下であり、好ましくは0.3〜0.75の範囲内の
値、より好ましくは0.4〜0.6の範囲内の値であ
る。
【0014】生成物B及び生成物Cの両方とも、多価ア
ルコールとして用いる出発物質を選択することによって
EO度を変えることができる。このために、PEGのよ
うな既にエトキシル化しており且つ異なったEO度を持
つ化合物を用いた場合、生成物AのEO度は、生成物B
及び/または生成物CのEO度とは異なる。しかし、生
成物B及び/または生成物Cには、生成物AのEO度に
対応する「追加のEO度」がある。
【0015】生成物Cが生成物Aと同時に製造された場
合に、本発明による優れた結果が得られ、CM度及び
(追加の)EO度に関する限り、生成物Cはアルキルエ
ーテルカルボン酸塩(生成物A)に類似するものであ
る。本発明において、この類似するCM及び(追加の)
EO度は、用いられた多価アルコールが、アルキルエー
テルカルボン酸塩の製造に用いられた出発物質と同時に
エトキシル化及びカルボキシメチル化した場合に得られ
る生成物CのCM及び(追加の)EO度となる。「追加
のEO度」という用語は、生成物Cの製造用に、既にエ
トキシル化した出発物質が用いられる場合に、使用され
る。以下では、単に「EO度」という用語のみを使用す
るが、この用語は「追加のEO度」を包含するものであ
る。
【0016】本発明の他の実施態様において、生成物A
を、EO度及び/またはEO度及びCM度が生成物Aの
ものに類似する別途製造された生成物B及び/または生
成物Cと混合することによって、本発明による優れた結
果が得られる。
【0017】更に別の実施態様において、本発明の方法
により生成物Aを、EO度、及び/またはEO度及びC
M度が生成物Aのものとは異なる別途製造された生成物
B及び/または生成物Cと混合することによって、好適
な濃厚水溶液が得られる。
【0018】生成物B及び/または生成物CのEO度、
及び/またはEO度及びCM度は、得られた結果から判
断するとさほど重要ではないが、化合物BまたはCのE
O度、或いはEO度及びCM度を変えることによって、
当業者は容易に本発明による好適な組成物を製造するこ
とができる。
【0019】本発明による濃厚溶液中の生成物B及び/
または生成物Cの含量は、広い範囲内で変化させること
ができるが、生成物B及び/または生成物Cの量の全固
形物含量に対する割合には好ましい範囲がある。すなわ
ち、生成物B及び/または生成物Cを、重量%で表わし
て、Aと、B及び/またはCとの全固形量に対して少な
くとも1%、好ましくは2〜25%の量で溶液中に存在
させる。特に溶液中で生成物Cを用いる場合では、しば
しば5〜15%の量で充分である。生成物B及び/また
は生成物Cの量が上記の範囲の下限より少ない場合は、
効果が認められない。また、生成物B及び/または生成
物Cの量が上記の範囲の上限より多くても、追加的な利
点は得られない。
【0020】室温でポンプ圧送可能な均質の液状水溶液
を得るために生成物AとB及び/またはCとの混合物に
加える水の量は、原則的には、最大55%(溶液の重量
に対する重量)、好ましくは最大30%である。勿論、
多量に水を加えてもよいが、濃厚な溶液としての利点が
失われる。より薄い溶液では、微生物によって変質しな
いように防腐剤を使用することが必要となる。望ましい
低温安定性に従がって、当業者は、水の必要最小量と生
成物B及び/または生成物Cの必要最小量とを容易に決
定することができる。本発明の濃厚水溶液の重要な利点
は、その希釈速度が、多価アルコールに由来する生成物
を含まない対応する溶液のそれより実質的に高いことで
ある。この利点は、望ましい濃度の調節のために、ま
た、濃厚溶液の以後の使用において重要である。
【0021】
【実施例】本発明を、以下の実施例及び比較例によって
更に説明するが、それらによってなんら限定されるもの
ではない。実験 A.次の実験において使用する原料及び/または添加剤
の製造
【0022】A.1.アルキル−10 EO−非イオン
性(nonionic) 炭素数が少なくとも10のアルカノールに由来するエト
キシル化アルカノール誘導体の一例として、エトキシル
化二次生成物を、ロロール(Lorol)1216[約65%の
ラウリルアルコール、約25%のミリスチルアルコール
及び約10%のセチルアルコールとからなる粗組成を有
するヘンケル(Henkel)社の商品)]を用い、触
媒として粒状水酸化ナトリウム(NaOH)の存在下、
175℃のステンレス鋼製オートクレーブ中で1751
g(8.93当量)のロロール(Lorol)1216 を
3932g(89.4当量)のエチレンオキシドと縮合
することによって製造した。得られた反応生成物、すな
わち全量5683gの、10 EO-非イオン性生成物
を、以下、単に[A1]と称す。
【0023】A.2.アルキル−10 EOカルボン酸
別に製造したアルキルエーテルカルボン酸塩の一例は、
[A1]の部分カルボキシメチル化によって得た。これ
は、ビーカー内で約70°Cで800g(1.28当
量)の[A1]を撹拌しながら、それに、合計81.8
g(0.70当量)のモノクロロ酢酸ナトリウム(SM
CA)及び28.4g(0.71当量)のNaOH小粒
を、4回に分け且つ2時間かけて加えてから、次の反応
を70°Cで2時間行なった。反応終了時に、46%の
カルボキシメチル化度を有する生成物902gを白色の
ペーストとして得た。これを、以下、単に[A2]と呼
ぶ。
【0024】A.3.洗浄したアルキル−10 EOカ
ルボン酸塩 例えば、上記のA.2で得たような、比較的に粗なアル
キルエーテルカルボン酸塩から、まず最初にその粗生成
物を塩酸で遊離酸に転換し、より純粋な製品を得ること
もできる。洗浄とも呼ぶこの手順を、さらに精製するた
めに必要ならば二三回繰り返した後、元の塩の陽イオン
を別の陽イオンで置き換える操作を行なう。例えば、3
00gの[A2]を90°Cに加熱し、ガラス製反応容
器内で撹拌しながら112gの塩酸水溶液に加え、同じ
く90°に維持した。15分間撹拌した後、撹拌機を停
止し、静置後、水層を除いた。遊離のアルキル−10
EO−カルボン酸を含む残った無色の生成物も室温で液
状であった。この手順を別の新しい粗[A2]について
二三回繰り返した。分析した結果、回収された全生成物
は7.9重量%の水と0.60meq/gの陰イオン活
性物質を含むことがわかった(電位差測定で決定し
た)。続いて、48.5gの50%可性ソーダを、この
生成物967gに室温で徐々に加えたが、温度は50°
C未満にとどまった。透明な液状生成物1013gが得
られたが、室温で一夜放置すると白色の固形物にかわっ
た。この生成物(以下では[A3]と呼ぶ)を分析した
ところ、結果は以下の通りであった。 含水率:11重量% 塩化物含量(電位差測定):0.16meq/g 生成物[A3]の一部を40°Cで水で希釈し、25重
量%の含水率を有する濃厚液を得た。室温にまで冷すと
ゲルになった。
【0025】A.4.グリセリン−10 EO オートクレーブの充填度の関係で、反応を2段階で実行
しなければならなかったことを除いて、上記した[A
1]の製造法と同様にして、本発明における添加剤とし
て使用するエトキシル化グリセリン誘導体を製造した。
第1段階では、344g(11.22当量)のグリセリ
ン(1,2,3−プロパントリオール)を998g(2
2.68当量)のエチレンオキシドと共にオートクレー
ブに導入した。得られた反応生成物1342gは、グリ
セリン分子内の1水酸基当たり平均2.02のオキシエ
チレン基を有していた。続いて、同様に、得られた反応
生成物のうち、380g(3.18当量)を1081g
(24.57当量)のエチレンオキシドと共に同じオー
トクレーブ中に導入した。反応後得られる生成物は、室
温で固形状であり、重量は1461gであった。得られ
た生成物において、グリセリン1モル当り、29.3モ
ルのエチレンオキシドがこの生成物に組み込まれてい
る。これは、1個の水酸基当たり、ほぼ10個のエチレ
ンオキシド単位に相当する。以下、この生成物を単に
[A4]と呼ぶ。
【0026】A.5.グリセリン−10 EO−カルボ
ン酸塩 [A4]のカルボキシメチル化をA.2で記載した方法
と同様にして行ない、(別途に製造された)カルボキシ
メチル化エトキシル化グリセリン誘導体を塩の形で得
る。そのために、400g(0.87当量)の[A
4]、54.4g(0.47当量)のSMCA、及び1
8.9g(0.47当量)のNaOHをA.2に記載し
たように反応させた。わずかに黄色を帯びたペーストが
468g得られた。以下、この生成物を[A5]と呼
ぶ。
【0027】A.6.高いカルボキシメチル化度を有す
るアルキル−10 EO−カルボン酸塩 A.2に記載した方法と同様にし、それに約46%のカ
ルボキシメチル化度を有する(洗浄され且つ中和され
た)生成物を製造するためのA.3を組み合わせ、約8
5%のカルボキシメチル化度を有する対応生成物を製造
したが、反応物のモル比は変更した。630gの[A
1]、175gのSMCA、及び60gのNaOHを出
発物質として反応を行なった。反応の結果、853gの
ペースト状生成物が得られたが、これは室温で固化し
た。これを、A.3に記載した方法に従って、酸性化し
てから再び中和した。その結果、室温で白色の固形生成
物を得た。この生成物を、以下、単に[A6]と呼ぶ。
【0028】A.7.アルキル−4.5 EO−非イオ
ン性 A.1に記載した方法と同様にして、ロロール 70ス
ペチアル(Lorol70 Spezial)(ラウリ
ルアルコール約73%、ミリスチルアルコール約25
%、デシルアルコール約2%、及び僅かのセチルアルコ
ール)から出発し、アルカノール1モル当り平均4.5
モルのエチレンオキシドを有するエトキシレートを得
た。以下、この生成物を単に[A7]と呼ぶ。
【0029】A.8.グリセリン−4.5 EO A.4に記載した方法と同様にして、グリセリン−4.
5 EO(1個の水酸基当り平均4.5個のEO基)を
得た。この生成物を、以下、[A8]と呼ぶ。
【0030】B.実施例及び比較例
【0031】
【実施例1】アルキルエーテルカルボン酸塩[A2]の
ペースト610gとエトキシル化多価アルコール[A
4]67.8gを2リットルのビーカーに入れ、約50
°Cにまで加熱撹拌して均質な生成物を得た。この混合
物の含水率は、0.7重量%であった。続いて、約60
°Cの水220gを加え、総含水率を25重量%にし
た。得られた透明な濃厚溶液は、18〜20°Cで12
ヵ月間保存した後でも、室温で液体であり、かつポンプ
圧送可能であった。この溶液の特性について分析したと
ころ、以下のようであった: 含水率:25重量% 塩化物含量(電位差測定):0.56meq/g 陰イオン活性物質:0.44meq/g pH(10%水溶液にまで希釈、20°C):7.2 粘度(20°C):1000mPa.s 比較データ:[A4]が存在しない場合には、[A2]
から40mPa.sの粘度を有し且つ20°Cで透明か
つポンプ圧送可能な液体生成物を得ることは、75重量
%の含水率を有する溶液にまで希釈することによっての
み可能であった。[A2]を75%または50%の固形
物含量にまで希釈すると、本発明の添加剤が存在しない
場合、得られる生成物は、自然にゲルを形成した。生じ
たゲルは、さらに塩を加えても崩解できないことがわか
った。
【0032】
【実施例2】0.5リットル・ビーカーを使用した以外
は実施例1と同様にして、[A2]のペースト72gと
[A5]のペースト8gを混合し、約50°Cにまで加
熱し、その後で含水率を25重量%にまで調整した。得
られた透明な濃厚液は、18〜20°Cで12時間保存
した後でも、室温で液体であり、ポンプ圧送可能であっ
た。特性は以下の通りであった。 含水率:25重量% 塩化物含量(電位差測定):0.65meq/g 陰イオン活性物質:0.48meq/g pH(10%水溶液):7.2 粘度(20°C):750mPa.s (15°C):2600mPa.s
【0033】
【実施例3】A.2に記載した方法で、[A1]400
gと[A4]44.4gの混合物をSMCA 42.9
g及びNaOH 14.9gでカルボキシメチル化し
た。これらの量は、当量で表わした場合、それぞれ0.
64、0.096、0.37及び0.37に対応する。
この反応によって白色ペ−ストが生成し、それを60°
Cの水で固形物が75重量%になるように調整した。得
られた透明な濃厚水溶液は、18〜20°Cで12ヵ月
間保存した後でも、室温で液体であり、ポンプ圧送可能
であった。特性は以下の通りであった。 含水率:25重量% 塩化物含量(電位差測定):0.62meq/g 陰イオン活性物質:0.46meq/g pH(10%水溶液):6.2 粘度(20°C):750mPa.s
【0034】
【実施例4】アルカノール混合物ロロール(Loro
l)1216(上記のA.1でも使用したもの)156
2gをグリセリン36.3gと混合した。この混合物
を、A.1に記載した方法で、ステンレス鋼製オートク
レーブ中でエチレンオキシド3980gでエトキシル化
して、「混合エトキシレート」生成物5580gを得
た。この反応を同じ条件で再度行ない、同じ量の反応物
から、より大量の「混合エトキシレート」生成物を得
た。得られた全生成物のうち、8584g(すなわち1
4.08当量)を、A.2に記載した方法と同様にし
て、30リットルの反応器中でSMCA 909g
(7.8当量)及びNaOH 315g(7.88当
量)でカルボキシメチル化した。得られた生成物を固形
物含量が75重量%になるように60°Cの水で希釈し
た。得られた透明な濃厚水溶液は、18〜20°Cで1
2ヵ月間保存した後でも、室温で液体であり、ポンプ圧
送可能であった。特性は以下の通りであった。 含水率:25重量% 塩化物含量(電位差測定):0.73meq/g 陰イオン活性物質:0.50meq/g pH(10%水溶液):6.2 粘度(20°C):750mPa.s (15°C):1250mPa.s (10°C):2100mPa.s 溶液の固形物含量が75重量%から22重量%になるよ
うに希釈するのに要する時間(室温で):21/4
【0035】
【実施例5】50gの白色固形物[A3]を約40°C
に加熱して液状化し、5.0gの[A4]と混合した。
続いて、含水率を25重量%に調整した。その結果、無
色の液体を得た。これは、低温でも液体であり、ポンプ
圧送可能であった。特性は以下の通りであった。 含水率:25重量% 塩化物含量(電位差測定):0.12meq/g 陰イオン活性物質:0.43meq/g pH(10%水溶液):7.0 粘度(20°C):750mPa.s (15°C):1250mPa.s (10°C):2000mPa.s
【0036】
【実施例6】[A4]の代わりに5.0gの[A5]を
使用した以外は、実施例5と同様の操作を繰り返した。
この場合も、無色の濃厚水溶液を得た。それは室温で液
体であり、ポンプ圧送可能であった:種々の特性は以下
に示す。 含水率:25重量% 塩化物含量(電位差測定):0.20meq/g 陰イオン活性物質:0.47meq/g pH(10%水溶液):7.0 粘度(20°C):750mPa.s (15°C):1250mPa.s (10°C):2000mPa.s
【0037】
【実施例7】285gの白色固形物[A6]を約60°
Cに加熱して液状化し、15gの[A4]と混合した。
その後で、得られた混合物を60°Cの水で希釈して固
形物含量が80重量%の生成物を得た。この生成物は、
20°Cではわずかに濁っていたが、液体であり、20
°Cで容易にポンプ圧送可能であった。比較のために付
言すると、[A6]を、固形物含量80重量%、75重
量%及び50重量%に水で希釈した場合、本発明に用い
る添加剤を添加しないと、すべての場合に濃厚なゲルを
生じた。
【0038】
【実施例8】本発明の効果は、さらに、他の添加剤また
は組成物を用いた以下の追加の実験結果によって説明す
ることができる。
【0039】a)[A2]と、表に掲げた量の、別途に
得た生成物Bとの混合物を、実施例1の方法と同様にし
て製造し、水で希釈して、以下の表1に掲げた固形物含
量のものを得た。すべての場合に、20°Cで液体であ
り、容易にポンプ圧送可能なアルキルエーテルカルボン
酸塩[A2]の均質な濃厚溶液を得た。
【0040】
【表1】 ─────────────────────────────────── 生成物 B [A2]+生成物B 固形物含量 に対する生成物Bの重量% (%) ─────────────────────────────────── 8.1.1. PEG.600 20 90 8.1.2. PEG.600 20 85 8.1.3. PEG.600 20 80 8.1.4. PEG.600 20 75 8.2.1. グリセリン 2.4 EO 10 80 8.2.2. グリセリン 2.4 EO 10 75 ───────────────────────────────────
【0041】b)[A2]と、別途に得た生成物Cとの
混合物を実施例2の方法と同様にして調製し、水で希釈
し、以下の表2に掲げた固形物含量のものを得た。すべ
ての場合に、20°Cで液体であり、容易にポンプ圧送
可能なアルキルエーテルカルボン酸塩[A2]の均質な
濃厚溶液を得た。
【0042】
【表2】 ─────────────────────────────────── 生成物 C [A2]+生成物C 固形物含量 に対する生成物Cの重量% (%) ─────────────────────────────────── 8.3.1. PEG.600 CZZ 10 75 8.3.2. PEG.600 CZZ 15 75 8.3.3. PEG.600 CZZ 20 85 8.3.4. PEG.600 CZZ 20 75 ───────────────────────────────────
【0043】c)実施例3に記載した方法と同様にし
て、[A1]と、表3に掲げた量の生成物Bとの混合物
を(共に)カルボキシメチル化して約45%のカルボキ
シメチル化度を達成してから、水で希釈し、表3に掲げ
た固形物含量のものを得た。すべのて場合に、20°C
で液状であり、容易にポンプ圧送可能なアルキルエーテ
ルカルボン酸塩[A2]の均質な濃厚溶液を得た。
【0044】
【表3】 ─────────────────────────────────── カルボキシメチル化されるべき混合物 生成物 B [A1]+ B 固形物含量 に対するBの重量% (%) ─────────────────────────────────── 8.4.1. PEG.600 10 75 8.4.2. PEG.1500 10 75 8.5.1. グリセリン 2.4 EO 5 80 8.5.2. グリセリン 2.4 EO 5 75 8.6.1. [A4] 5 75 8.6.2. [A4] 10 75 8.6.3. [A4] 15 80 8.6.4. [A4] 15 75 8.7.1. トリメチロール プロパン 10 EO 10 80 8.7.2. トリメチロール プロパン 10 EO 10 75 ───────────────────────────────────
【0045】d)実施例4と同様にして、グリセリンと
ロロール(Lorol)1216から出発し、エトキシ
ル化反応とカルボキシメチル化反応を組み合わせて行な
った。その際、ロロール(Lorol)1216に対す
るグリセリンの量は、10EOとなるようにエトキシル
化を行なった後に、混合物中に10%[A4]及び90
%[A1]が存在するように選択した。約45%のカル
ボキシメチル化度にまでカルボキシメチル化した後、水
で希釈して、それぞれ75%及び50%の固形物含量の
ものを得た。どの場合にも、20℃で液体であり容易に
ポンプ圧送可能なアルキルエーテルカルボン酸塩[A
2]の均質な濃厚溶液を得た。 注意:実施例8で使用した出発物質に関して、以下のこ
とを明記しておく。 ・PEG 600は、平均分子量600の市販ポリエチ
レングリコールである。 ・グリセリン2.4 EOは、グリセリン本来の1水酸
基当り2.4当量のエチレンオキシドが組み込まれてい
るグリセリン誘導体である。 ・PEG 600.CZZは、カルボキシメチル化によっ
て得られる、PEG600に由来するカルボン酸塩であ
り、約45%のカルボキシメチル化度を有する。 ・PEG 1500は、PEG 600に類似している
が、平均分子量が1500である。 トリメチロールプロパン10 EOは、製造法に関する
かぎりA.4と同様であるが、トリメチロールプロパン
([2−エチル−2−ヒドロキシメチル]−1,3−プ
ロパンジオール)を出発物質とするものである。
【0046】
【実施例9】A.2に記載した方法と同様にして、42
5gの[A7]と75gの[A8]の混合物を89.4
gのSMCA及び30.7gのNaOHでカルボキシメ
チル化した。これらの量は、当量で表わすと、それぞれ
1.06、0.33、0.77及び0.77に対応す
る。この反応により、白色のペーストが得られた。これ
を塩酸で中和した後、固形物含量70重量%になるよう
に水で調整した。特性の測定結果は、以下の通りであっ
た。 含水率:30重量% pH(10%水溶液):7.1 陰イオン活性物質:0.60meq/g 塩化物含量(電位差測定):0.60meq/g 粘度(20°C):1300mPa.s(揺変性) 溶液の固形物含量が70重量%から22重量%になるよ
うに希釈するのに要する時間(室温で):212
【0047】
【比較例】A.2に記載した方法と同様にして、502
gの[A7]を、80.6gのSMCA及び27.7g
のNaOHでカルボキシメチル化した。これらの量は、
当量で表わすと、それぞれ1.26、0.69及び0.
69に相当する。この反応により白色のペーストを得
た。これを、塩酸で中和した後、固形物含量が70重量
%になるように水で調整した。特性の測定結果は、以下
の通りであった。 含水率:30重量% pH(10%水溶液):7.2 陰イオン活性物質:0.76meq/g 塩化物含量(電位差測定):0.62meq/g 粘度(20°C):93,000mPa.s 溶液の固形物含量が70重量%から22重量%になるよ
うに希釈するのに要する時間(室温で):134時間
【0048】
【発明の効果】本発明により、炭素数が少なくとも10
のアルカノールに由来するアルキルエーテルカルボン酸
塩の濃厚水溶液であって、水で急速に希釈することがで
き、且つ室温でポンプ圧送可能であり、また良好な低温
安定性を有する均質液状濃厚水溶液を提供することがで
き、更に、好ましくない引火点や不快な臭いなどの欠点
が無い該濃厚溶液を簡単に調製する方法を提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−112795(JP,A) 特開 平3−47147(JP,A) 特開 平3−31298(JP,A) 特開 平2−245025(JP,A) 特開 平2−258051(JP,A) 特開 平2−28133(JP,A) 特開 平1−146840(JP,A) 特表 平5−500804(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 59/00 C11D 1/00 C11D 3/00 B01F 17/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数が少なくとも10のアルカノール
    に由来するアルキルエーテルカルボン酸塩、ならびに、
    多価アルコールに由来する、エトキシル化生成物または
    エトキシル化及びカルボキシメチル化生成物またはそれ
    らの混合物を含有し、該生成物のエトキシル化度が少な
    くとも0.5であることを特徴とする液状濃厚水溶液。
  2. 【請求項2】 該生成物のエトキシル化度が少なくとも
    2.1である、請求項1に記載の液状濃厚水溶液。
  3. 【請求項3】 該多価アルコールがグリセリンである、
    請求項1及び2のいずれかに記載の液状濃厚水溶液。
  4. 【請求項4】 該多価アルコールに由来する該生成物の
    カルボキシメチル化度が最大0.95である、請求項1
    〜3のいずれかに記載の液状濃厚水溶液。
  5. 【請求項5】 該多価アルコールに由来する該カルボキ
    シメチル化生成物がナトリウム塩として存在する、請求
    項1〜4のいずれかに記載の液状濃厚水溶液。
  6. 【請求項6】 該アルキルエーテルカルボン酸塩が、式 R−(OC24)n−[CM] [Rは最大炭素数30を有し且つ炭素数10〜22の最
    長鎖を有する分枝状または直鎖状アルキル基であり、n
    はエトキシル化度であってその値は0.5〜20であ
    り、[CM]は(OCH2COOM)qとOH(1-q)の合計
    に対応し、Mはアルカリ金属イオンまたはアンモニウム
    イオンを表わし、qは最大0.95である]で表わされ
    る化合物である、請求項1〜5のいずれかに記載の液状
    濃厚水溶液。
  7. 【請求項7】 Mがナトリウムイオンである請求項6に
    記載の液状濃厚水溶液。
  8. 【請求項8】 該多価アルコールに由来する該エトキシ
    ル化及び/またはカルボキシメチル化生成物のエトキシ
    ル化度及び/またはカルボキシメチル化度が、該アルキ
    ルエーテルカルボン酸塩のエトキシル化度及び/または
    カルボキシメチル化度に対応する、請求項6〜7のいず
    れかに記載の液状濃厚水溶液。
  9. 【請求項9】 該カルボキシメチル化生成物がナトリウ
    ム塩として存在する、請求項6〜8のいずれかに記載の
    液状濃厚水溶液。
  10. 【請求項10】 該多価アルコールに由来する該エトキ
    シル化生成物またはエトキシル化及びカルボキシメチル
    化生成物の量が、これらの生成物とアルキルエーテルカ
    ルボン酸塩との乾燥総重量に対して少なくとも1重量%
    である、請求項6〜9のいずれかに記載の液状濃厚水溶
    液。
  11. 【請求項11】 該水溶液が、該水溶液の総重量に対し
    て最大で55重量%の水を含む、請求項6〜10のいず
    れかに記載の液状濃厚水溶液。
  12. 【請求項12】 炭素数が少なくとも10のアルカノー
    ルに由来するアルキルエーテルカルボン酸塩の液状濃厚
    水溶液の製造方法であって、該アルカノールと少なくと
    も一種の多価アルコールとの混合物を順次エトキシル化
    及びカルボキシメチル化することにより、エトキシル化
    度が0.5以上であるアルキルエーテルカルボン酸塩を
    製造し、そして、得られる混合物を水で希釈して、固形
    物含量が少なくとも45重量%であるポンプ圧送可能な
    液状溶液を形成することを特徴とする製造方法。
  13. 【請求項13】 炭素数が少なくとも10のアルカノー
    ルに由来するアルキルエーテルカルボン酸塩の液状濃厚
    水溶液の製造方法であって、多価アルコールに由来し、
    且つエトキシル化度が少なくとも0.5であるエトキシ
    ル化生成物またはエトキシル化及びカルボキシメチル化
    生成物またはそれらの混合物を炭素数が少なくとも10
    のアルキルエーテルカルボン酸塩に添加し、そして、得
    られる混合物を水で希釈して、固形物含量が少なくとも
    45重量%であるポンプ圧送可能な液状溶液を形成する
    ことを特徴とする製造方法。
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