JPH0593199A - 高濃度界面活性剤水溶液又はスラリー及びその製造方法 - Google Patents
高濃度界面活性剤水溶液又はスラリー及びその製造方法Info
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- JPH0593199A JPH0593199A JP25518491A JP25518491A JPH0593199A JP H0593199 A JPH0593199 A JP H0593199A JP 25518491 A JP25518491 A JP 25518491A JP 25518491 A JP25518491 A JP 25518491A JP H0593199 A JPH0593199 A JP H0593199A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 高濃度で安定で、しかも低粘度の高級アルコ
ール硫酸エステル塩及び/又は高級アルコールエトキシ
レート硫酸エステル塩の水溶液又はスラリー及びその製
造方法を提供する。 【構成】 下記の(a)〜,(e) 成分を含有する界
面活性剤水溶液又はスラリー。 (a) C8〜C18 の高級アルコール硫酸エステル塩及び/
又は高級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩
30〜50 (b) 平均分子量1,000〜20,000のポリエチレングリコ
ール 0.5〜5.0 (c) C8〜C18 の高級アルコール及び/又はそのエトキ
シレート化物 0.5〜3.0 (d) 硫酸ナトリウム
0.3〜3.0 (e) アルカリ物質
1.0〜10.0 【効果】 この組成物は低粘度でハンドリング(取扱
い)性に優れている。
ール硫酸エステル塩及び/又は高級アルコールエトキシ
レート硫酸エステル塩の水溶液又はスラリー及びその製
造方法を提供する。 【構成】 下記の(a)〜,(e) 成分を含有する界
面活性剤水溶液又はスラリー。 (a) C8〜C18 の高級アルコール硫酸エステル塩及び/
又は高級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩
30〜50 (b) 平均分子量1,000〜20,000のポリエチレングリコ
ール 0.5〜5.0 (c) C8〜C18 の高級アルコール及び/又はそのエトキ
シレート化物 0.5〜3.0 (d) 硫酸ナトリウム
0.3〜3.0 (e) アルカリ物質
1.0〜10.0 【効果】 この組成物は低粘度でハンドリング(取扱
い)性に優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高濃度で安定で、しか
も低粘度の高級アルコール硫酸エステル塩及び/又は高
級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩の水溶液又
はスラリー及びその製造方法に関する。
も低粘度の高級アルコール硫酸エステル塩及び/又は高
級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩の水溶液又
はスラリー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】界面活
性剤は昔から我々の生活に欠かせないものであり、用途
に応じて多種多様のものが開発されてきた。しかしなが
ら、最近界面活性剤の地球環境に対する影響を懸念する
声が高まってきており、これに呼応する形で界面活性剤
の原料の天然化を望む声が強まってきている。この為、
生物分解性が良好で環境に優しいことから、高級アルコ
ールを原料とする高級アルコール硫酸エステル塩や、高
級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩等の利用が
以前にも増して盛んになってきている。
性剤は昔から我々の生活に欠かせないものであり、用途
に応じて多種多様のものが開発されてきた。しかしなが
ら、最近界面活性剤の地球環境に対する影響を懸念する
声が高まってきており、これに呼応する形で界面活性剤
の原料の天然化を望む声が強まってきている。この為、
生物分解性が良好で環境に優しいことから、高級アルコ
ールを原料とする高級アルコール硫酸エステル塩や、高
級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩等の利用が
以前にも増して盛んになってきている。
【0003】高級アルコール硫酸エステル塩、又は高級
アルコールエトキシレート硫酸エステル塩は、高級アル
コール又はそのエトキシレート化したものを三酸化硫黄
又はクロルスルホン酸等を用いて硫酸化し、これを中和
することによって得られるが、中和工程後に得られる水
溶液又はスラリー中の界面活性剤の濃度が35重量%乃至
25重量%を超えると、溶液の粘度が急激に上昇するため
に取扱い上高濃度品の利用は困難であった。しかしなが
らこれらの水溶液又はスラリーを用いて噴霧乾燥を行
い、高嵩密度の粉体品を製造するためには、高濃度で且
つ低粘度である必要があり、このため高濃度品の低粘度
化に対するいくつかの技術が開発されてきた。ここで述
べている低粘度とは、50℃での粘度が5,000cps以下のこ
とを示す。特開昭50−116383号公報には高級アルコール
硫酸エステル塩及び/又は高級アルコールエトキシレー
ト硫酸エステル塩に平均分子量 300〜6,000 のポリエチ
レングリコールを混合することにより低粘度化する方法
が記載されているが、これは従来の粘度曲線を多少高濃
度側に平行にシフトする効果であり、35重量%を超える
と急激に粘度が上昇する。また特公昭54−15276 号公報
には、製造法として高級アルコール硫酸エステル及び/
又は高級アルコールエトキシレート硫酸エステルの中和
工程において、中和に必要なアルカリ量Aに加えて、そ
のアルカリ量の0.1〜0.6 倍量に相当するアルカリ量B
を過剰に加えることにより減粘化が計れる旨記載されて
いる。しかしながらこの方法によると界面活性剤濃度が
30〜50重量%の領域においては十分な効果が得られな
い。この他に特公昭54−15277 号公報には硫酸ナトリウ
ムを 4.0〜14.0重量%添加することにより低粘度化する
方法が記載されているが、高嵩密度洗剤を製造するに当
って、多量の硫酸ナトリウムの添加は好ましくない。
アルコールエトキシレート硫酸エステル塩は、高級アル
コール又はそのエトキシレート化したものを三酸化硫黄
又はクロルスルホン酸等を用いて硫酸化し、これを中和
することによって得られるが、中和工程後に得られる水
溶液又はスラリー中の界面活性剤の濃度が35重量%乃至
25重量%を超えると、溶液の粘度が急激に上昇するため
に取扱い上高濃度品の利用は困難であった。しかしなが
らこれらの水溶液又はスラリーを用いて噴霧乾燥を行
い、高嵩密度の粉体品を製造するためには、高濃度で且
つ低粘度である必要があり、このため高濃度品の低粘度
化に対するいくつかの技術が開発されてきた。ここで述
べている低粘度とは、50℃での粘度が5,000cps以下のこ
とを示す。特開昭50−116383号公報には高級アルコール
硫酸エステル塩及び/又は高級アルコールエトキシレー
ト硫酸エステル塩に平均分子量 300〜6,000 のポリエチ
レングリコールを混合することにより低粘度化する方法
が記載されているが、これは従来の粘度曲線を多少高濃
度側に平行にシフトする効果であり、35重量%を超える
と急激に粘度が上昇する。また特公昭54−15276 号公報
には、製造法として高級アルコール硫酸エステル及び/
又は高級アルコールエトキシレート硫酸エステルの中和
工程において、中和に必要なアルカリ量Aに加えて、そ
のアルカリ量の0.1〜0.6 倍量に相当するアルカリ量B
を過剰に加えることにより減粘化が計れる旨記載されて
いる。しかしながらこの方法によると界面活性剤濃度が
30〜50重量%の領域においては十分な効果が得られな
い。この他に特公昭54−15277 号公報には硫酸ナトリウ
ムを 4.0〜14.0重量%添加することにより低粘度化する
方法が記載されているが、高嵩密度洗剤を製造するに当
って、多量の硫酸ナトリウムの添加は好ましくない。
【0004】一般に高級アルコール硫酸エステル塩及び
/又は高級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩の
水溶液又はスラリーの粘度は、濃度を上げていくに従っ
て増加するが、およそ70重量%の濃度のところで突然粘
度が多少減少する領域が現れる。これは界面活性剤が溶
液又はスラリー中でラメラ層を形成するためである。こ
の領域の粘度(5,000〜10,000cps)であると、ハンドリン
グ(取扱い)の上で実用域であるが、界面活性剤溶液の
輸送や攪拌操作等において、高粘度であることから、従
来と異なった特別な装置を必要とし、好ましくない。
/又は高級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩の
水溶液又はスラリーの粘度は、濃度を上げていくに従っ
て増加するが、およそ70重量%の濃度のところで突然粘
度が多少減少する領域が現れる。これは界面活性剤が溶
液又はスラリー中でラメラ層を形成するためである。こ
の領域の粘度(5,000〜10,000cps)であると、ハンドリン
グ(取扱い)の上で実用域であるが、界面活性剤溶液の
輸送や攪拌操作等において、高粘度であることから、従
来と異なった特別な装置を必要とし、好ましくない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
を解決する為種々検討を行った結果、高級アルコール硫
酸エステル塩又は高級アルコールエトキシレート硫酸エ
ステル塩の高濃度水溶液又はスラリーを製造する工程に
おいて、調製後の組成が下記に示した水溶液又はスラリ
ーになるよう調整することにより、安定で且つ界面活性
剤濃度が30〜50%である中間領域における低粘度高濃度
水溶液又はスラリーを得ることができることを見出し、
本発明を完成するに至ったものである。
を解決する為種々検討を行った結果、高級アルコール硫
酸エステル塩又は高級アルコールエトキシレート硫酸エ
ステル塩の高濃度水溶液又はスラリーを製造する工程に
おいて、調製後の組成が下記に示した水溶液又はスラリ
ーになるよう調整することにより、安定で且つ界面活性
剤濃度が30〜50%である中間領域における低粘度高濃度
水溶液又はスラリーを得ることができることを見出し、
本発明を完成するに至ったものである。
【0006】即ち本発明は、下記の(a) 、(b) 、(c) 、
(d) 及び(e) 成分を下記に示す割合で含有することを特
徴とする界面活性剤水溶液又はスラリー。 成 分 割合,重量% (a) C8〜C18 の高級アルコール硫酸エステル塩及び/又は 30〜50 高級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩 (b) 平均分子量 1,000〜20,000のポリエチレングリコール 0.5〜5.0 (c) C8〜C18 の高級アルコール及び/又はそのエトキシレ 0.5〜3.0 ート化物 (d) 硫酸ナトリウム 0.3〜3.0 (e) アルカリ物質 1.0〜10.0 を提供するものである。
(d) 及び(e) 成分を下記に示す割合で含有することを特
徴とする界面活性剤水溶液又はスラリー。 成 分 割合,重量% (a) C8〜C18 の高級アルコール硫酸エステル塩及び/又は 30〜50 高級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩 (b) 平均分子量 1,000〜20,000のポリエチレングリコール 0.5〜5.0 (c) C8〜C18 の高級アルコール及び/又はそのエトキシレ 0.5〜3.0 ート化物 (d) 硫酸ナトリウム 0.3〜3.0 (e) アルカリ物質 1.0〜10.0 を提供するものである。
【0007】本発明の(a) 成分である高級アルコール硫
酸エステル塩及び/又は高級アルコールエトキシレート
硫酸エステル塩の原料となる高級アルコールの炭素数は
8〜18が好ましく、特に10〜18のものが好ましく、又高
級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩のエチレン
オキサイド付加モル数は1〜3が好ましい。本発明の減
粘効果は、溶液又はスラリー中における濃度が30〜50重
量%、好ましくは35〜45重量%の領域で特に効果的であ
る。(b) 成分であるポリエチレングリコールは平均分子
量が 1,000〜20,000のものが好ましく、最終の溶液又は
スラリー中での濃度が 0.5〜5.0 重量%になるように調
整される。 0.5重量%未満では効果が得られなく、一方
5.0重量%を超えると増粘する傾向にあり、又粉末洗剤
としての性能面に悪影響を与えるために好ましくない。
ポリエチレングリコールは水溶液にして用いることが好
ましい。(c) 成分である高級アルコールは炭素数が8〜
18の範囲のものを用いることができる。高級アルコール
は天然又は合成系由来の何れのものであっても使用可能
であり、特に制限しない。またエトキシレート化物につ
いては、エチレンオキサイドの平均付加モル数が1〜3
のものが好ましい。
酸エステル塩及び/又は高級アルコールエトキシレート
硫酸エステル塩の原料となる高級アルコールの炭素数は
8〜18が好ましく、特に10〜18のものが好ましく、又高
級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩のエチレン
オキサイド付加モル数は1〜3が好ましい。本発明の減
粘効果は、溶液又はスラリー中における濃度が30〜50重
量%、好ましくは35〜45重量%の領域で特に効果的であ
る。(b) 成分であるポリエチレングリコールは平均分子
量が 1,000〜20,000のものが好ましく、最終の溶液又は
スラリー中での濃度が 0.5〜5.0 重量%になるように調
整される。 0.5重量%未満では効果が得られなく、一方
5.0重量%を超えると増粘する傾向にあり、又粉末洗剤
としての性能面に悪影響を与えるために好ましくない。
ポリエチレングリコールは水溶液にして用いることが好
ましい。(c) 成分である高級アルコールは炭素数が8〜
18の範囲のものを用いることができる。高級アルコール
は天然又は合成系由来の何れのものであっても使用可能
であり、特に制限しない。またエトキシレート化物につ
いては、エチレンオキサイドの平均付加モル数が1〜3
のものが好ましい。
【0008】(c) 成分は溶液又はスラリー中に 0.5〜3.
0重量%配合される。 0.5重量%未満であると十分な性
能が得られなく、一方 3.0重量%を超えると増粘する。
(d)成分の硫酸ナトリウムは、高濃度溶液若しくはスラ
リー中に 0.3〜3.0 重量%になるように配合される。
0.3重量%未満であると十分な性能が得られなく、一方
3.0重量%を超えると増粘する。(e) 成分のアルカリ物
質は水溶液に溶解しアルカリ性を示すものであれば特に
制限しないが、本発明ではアルカリ金属のものが好まし
く、例えば一般的な水酸化ナトリウムや水酸化カリウム
といった水酸化物、又は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の弱酸強アルカリの塩等が挙げられる。
0重量%配合される。 0.5重量%未満であると十分な性
能が得られなく、一方 3.0重量%を超えると増粘する。
(d)成分の硫酸ナトリウムは、高濃度溶液若しくはスラ
リー中に 0.3〜3.0 重量%になるように配合される。
0.3重量%未満であると十分な性能が得られなく、一方
3.0重量%を超えると増粘する。(e) 成分のアルカリ物
質は水溶液に溶解しアルカリ性を示すものであれば特に
制限しないが、本発明ではアルカリ金属のものが好まし
く、例えば一般的な水酸化ナトリウムや水酸化カリウム
といった水酸化物、又は炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等の弱酸強アルカリの塩等が挙げられる。
【0009】アルカリ物質を添加する時は、室温で飽和
濃度近くの水溶液として調製しておき、高級アルコール
硫酸エステル及び/又は高級アルコールエトキシレート
硫酸エステルの中和工程時に混合する。この時アルカリ
物質は、中和に要する量の 1.3〜2.0 倍当量添加しなけ
ればならない。又この添加によりアルカリ物質が調整後
高濃度水溶液又はスラリー中に 1.0〜10.0重量%、好ま
しくは 2.0〜7.5 重量%配合される様にする。 1.0重量
%未満の時は十分な効果が得られなく、一方10.0重量%
を超えると増粘する傾向にある。
濃度近くの水溶液として調製しておき、高級アルコール
硫酸エステル及び/又は高級アルコールエトキシレート
硫酸エステルの中和工程時に混合する。この時アルカリ
物質は、中和に要する量の 1.3〜2.0 倍当量添加しなけ
ればならない。又この添加によりアルカリ物質が調整後
高濃度水溶液又はスラリー中に 1.0〜10.0重量%、好ま
しくは 2.0〜7.5 重量%配合される様にする。 1.0重量
%未満の時は十分な効果が得られなく、一方10.0重量%
を超えると増粘する傾向にある。
【0010】本発明の高濃度界面活性剤の低粘度水溶液
又はスラリーは、(e) 成分のアルカリ物質と高級アルコ
ール硫酸エステル及び/又は高級アルコールエトキシレ
ート硫酸エステルとを混合する時に、(b) 成分のポリエ
チレングリコールの溶液を同時に混合することにより調
製される。この際アルカリ物質の水溶液とポリエチレン
グリコール溶液は予め混合して使用しても良く、同時に
その他の成分の添加も可能である。
又はスラリーは、(e) 成分のアルカリ物質と高級アルコ
ール硫酸エステル及び/又は高級アルコールエトキシレ
ート硫酸エステルとを混合する時に、(b) 成分のポリエ
チレングリコールの溶液を同時に混合することにより調
製される。この際アルカリ物質の水溶液とポリエチレン
グリコール溶液は予め混合して使用しても良く、同時に
その他の成分の添加も可能である。
【0011】
【発明の効果】本発明により、高級アルコール硫酸エス
テル塩及び/又は高級アルコールエトキシレート硫酸エ
ステル塩の高濃度水溶液又はスラリーを調製、製造する
に当り、低粘度でハンドリング(取扱い)性に優れた組
成物を提供することが可能になる。
テル塩及び/又は高級アルコールエトキシレート硫酸エ
ステル塩の高濃度水溶液又はスラリーを調製、製造する
に当り、低粘度でハンドリング(取扱い)性に優れた組
成物を提供することが可能になる。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例1 薄膜式硫酸化反応装置を用い、 SO3ガスによって平均炭
素数13.0のやし油還元高級アルコールの硫酸化を行い、
高級アルコール硫酸エステル(平均分子量290)を合成し
た。次にこの高級アルコール硫酸エステル 200gと、表
1に示した添加割合(全アルカリ物質添加量/高級アル
コール硫酸エステルの中和に要するアルカリ物質量)で
のアルカリ物質とを混合した。この際同時にポリエチレ
ングリコール、高級アルコール、硫酸ナトリウムを添
加、混合し、攪拌下50℃、5分間反応させることによ
り、表1に示した組成の高濃度水溶液又はスラリーを得
た。これらの各高濃度水溶液又はスラリーの粘度をブル
ックフィールド型粘度計〔(株)東京計器製、BM型〕を
用いて、温度50℃、ローター回転数30rpm の条件にて測
定した。その結果を表1に示す。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例1 薄膜式硫酸化反応装置を用い、 SO3ガスによって平均炭
素数13.0のやし油還元高級アルコールの硫酸化を行い、
高級アルコール硫酸エステル(平均分子量290)を合成し
た。次にこの高級アルコール硫酸エステル 200gと、表
1に示した添加割合(全アルカリ物質添加量/高級アル
コール硫酸エステルの中和に要するアルカリ物質量)で
のアルカリ物質とを混合した。この際同時にポリエチレ
ングリコール、高級アルコール、硫酸ナトリウムを添
加、混合し、攪拌下50℃、5分間反応させることによ
り、表1に示した組成の高濃度水溶液又はスラリーを得
た。これらの各高濃度水溶液又はスラリーの粘度をブル
ックフィールド型粘度計〔(株)東京計器製、BM型〕を
用いて、温度50℃、ローター回転数30rpm の条件にて測
定した。その結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】実施例2 平均炭素数14.2の高級アルコールにエチレンオキサイド
を平均1モル付加させ、実施例1と同じ装置により SO3
ガスを反応させて高級アルコールエトキシレート硫酸エ
ステルを合成した。この後、実施例1と同様の操作を行
い、表2に示した組成の高濃度水溶液又はスラリーを得
た。評価方法は実施例1と同様にして行い、得られた高
濃度水溶液又はスラリーの粘度を測定した。その結果を
表2に示す。
を平均1モル付加させ、実施例1と同じ装置により SO3
ガスを反応させて高級アルコールエトキシレート硫酸エ
ステルを合成した。この後、実施例1と同様の操作を行
い、表2に示した組成の高濃度水溶液又はスラリーを得
た。評価方法は実施例1と同様にして行い、得られた高
濃度水溶液又はスラリーの粘度を測定した。その結果を
表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】表1と表2の結果より、本発明品は比較品
と比べて高級アルコール硫酸エステル塩又は高級アルコ
ールエトキシレート硫酸エステル塩の濃度が高いにも係
らず、50℃の粘度が 3000cps以下であり、減粘化が計れ
ていることが判る。
と比べて高級アルコール硫酸エステル塩又は高級アルコ
ールエトキシレート硫酸エステル塩の濃度が高いにも係
らず、50℃の粘度が 3000cps以下であり、減粘化が計れ
ていることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1:14 1:29 1:68 1:72) (C11D 3/60 3:04 3:37)
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の(a) 、(b) 、(c) 、(d) 及び(e)
成分を下記に示す割合で含有することを特徴とする界面
活性剤水溶液又はスラリー。 成 分 割合,重量% (a) C8〜C18 の高級アルコール硫酸エステル塩及び/又は 30〜50 高級アルコールエトキシレート硫酸エステル塩 (b) 平均分子量 1,000〜20,000のポリエチレングリコール 0.5〜5.0 (c) C8〜C18 の高級アルコール及び/又はそのエトキシレ 0.5〜3.0 ート化物 (d) 硫酸ナトリウム 0.3〜3.0 (e) アルカリ物質 1.0〜10.0 - 【請求項2】 請求項1記載の高濃度界面活性剤水溶液
又はスラリーを製造するに当って、高級アルコール及び
/又は高級アルコールエトキシレートを硫酸化し、次い
で生成される硫酸エステルに対し1.30〜2.0 倍当量のア
ルカリ物質と該硫酸エステルとを混合することを特徴と
する高濃度界面活性剤水溶液又はスラリーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25518491A JPH0593199A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 高濃度界面活性剤水溶液又はスラリー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25518491A JPH0593199A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 高濃度界面活性剤水溶液又はスラリー及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593199A true JPH0593199A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17275205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25518491A Pending JPH0593199A (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 高濃度界面活性剤水溶液又はスラリー及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0593199A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006070267A (ja) * | 2004-08-06 | 2006-03-16 | Kao Corp | 単核性洗剤粒子群の製造方法 |
JP2006342225A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Kao Corp | 界面活性剤組成物 |
JP2007055997A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-03-08 | Kao Corp | 界面活性剤組成物 |
JP2012092163A (ja) * | 2010-10-25 | 2012-05-17 | Kao Corp | 陰イオン界面活性剤組成物 |
KR101241791B1 (ko) * | 2005-06-08 | 2013-03-14 | 가오 가부시키가이샤 | 계면활성제 조성물 |
-
1991
- 1991-10-02 JP JP25518491A patent/JPH0593199A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006070267A (ja) * | 2004-08-06 | 2006-03-16 | Kao Corp | 単核性洗剤粒子群の製造方法 |
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KR101241791B1 (ko) * | 2005-06-08 | 2013-03-14 | 가오 가부시키가이샤 | 계면활성제 조성물 |
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JP2012092163A (ja) * | 2010-10-25 | 2012-05-17 | Kao Corp | 陰イオン界面活性剤組成物 |
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