JP3425827B2 - 金属多孔質吸音板 - Google Patents

金属多孔質吸音板

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JP3425827B2
JP3425827B2 JP18596595A JP18596595A JP3425827B2 JP 3425827 B2 JP3425827 B2 JP 3425827B2 JP 18596595 A JP18596595 A JP 18596595A JP 18596595 A JP18596595 A JP 18596595A JP 3425827 B2 JP3425827 B2 JP 3425827B2
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福治 宮里
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路用防音壁、鉄
道用防音壁、橋梁、高架道路橋等の高架構造物の下部、
或いは堀割や半地下道路の側面、高速道路、又は一般ビ
ルの壁面や地下道の天井面等に、主として防音、吸音用
として取付けられる金属多孔質吸音板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の金属多孔質吸音板としては、主と
してアルミニウム合金等の金属焼結材、金属発泡材、金
属繊維等からなる吸音材が用いられている。しかし金属
焼結材や金属発泡材は所定以上曲げると割れる恐れがあ
る等、曲げ加工性に問題があるため、最近では金属繊維
が多用されている。この金属繊維が用いられた吸音板と
しては、例えば特公平4−13142号公報に、アルミ
系エクスパンドメタルとアルミ系金属繊維層との積層体
を圧着してなる金属多孔質吸音板が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
きアルミ系エクスパンドメタルとアルミ系金属繊維層と
の積層体を圧着してなる金属多孔質吸音板は、不織布状
の金属繊維層がそのままエクスパンドメタルに圧着され
ているだけなので、金属繊維はエクスパンドメタルから
透過してくる空気、水気に対して直接触れており、長期
的には耐蝕性の問題が生じていた。また金属繊維だけか
らなる前記金属繊維層は強度、剛性に乏しく、エクスパ
ンドメタルだけで強度、剛性を保持しているため、強
度、剛性についても十分ではなかった。特に剛性面につ
いては、局所的な荷重が加わると極めて容易に変形して
元に戻らず、また強度面についても、引張強度、曲げ強
度共に弱かった。従って、この金属多孔質吸音板が室内
等条件の良い所に用いられる場合は、さほど問題ではな
いが、屋外のしかも道路周辺、さらには高架橋上等の条
件のきびしい所に用いられる場合は、剛性面、強度面か
らの問題があった。
【0004】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
耐蝕性に優れ、且つ強度、剛性にも優れた金属多孔質吸
音板を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究した結果、金属繊維を集積して
不織布状の金属繊維集積体とし、その金属繊維集積体に
有機樹脂バインダーおよび/または無機バインダーを混
入させ、且つその内部または裏面にさらに多孔板を配
し、前記金属繊維集積体を多孔質状に保ちつつそれらを
圧着成形すれば、吸音効果に優れ、しかも金属繊維の表
面が有機樹脂バインダーや無機バインダーに覆われて直
接空気や水気に触れることがなく、耐蝕性が向上するこ
と、またこれらバインダーにより金属繊維の強度、剛性
も向上し、しかも多孔板の強度、剛性も相まって、優れ
た強度、剛性を有する金属多孔質吸音板が得られること
等を知得し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明に係る金属多孔質吸音板
は、再加圧可能な有機樹脂バインダーおよび/または無
機バインダーを混入した不織布状の金属繊維集積体の内
部または裏面に多孔板を配し、金属繊維の表面が有機樹
脂バインダーや無機バインダーで覆われて直接空気や水
気に触れることがないように圧着成形してなり、再加圧
により金属繊維集積体部分の厚みやかさ比重を変化させ
ることができることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し、具体的に説明する。すなわち図1は本
発明の実施の一形態を示す断面模式図、図2は本発明の
実施の他の形態を示す断面模式図である。
【0008】図1による形態は、有機樹脂バインダーお
よび/または無機バインダーを混入した不織布状の金属
繊維集積体1の内部に多孔板2を配し、金属繊維集積体
1を多孔質状に保ちつつ、それらが圧着成形されてなる
ものであり、図2による形態は、有機樹脂バインダーお
よび/または無機バインダーを混入した不織布状の金属
繊維集積体1の裏面に多孔板2を配し、金属繊維集積体
1を多孔質状に保ちつつ、それらが圧着成形されてなる
ものである。
【0009】かように不織布状の金属繊維集積体1に有
機樹脂バインダーおよび/または無機バインダーを混入
させ、且つその内部または裏面に多孔板2を配し、それ
を圧着成形することにより、金属繊維11の表面が有機
樹脂バインダーや無機バインダーに覆われて直接空気や
水気に触れることがなく、耐蝕性が向上し、またこれら
バインダーにより金属繊維集積体1部分の強度、剛性も
向上し、しかも多孔板2の強度、剛性も相まって、優れ
た強度、剛性を有する金属多孔質吸音板が得られるので
ある。
【0010】前記有機樹脂バインダーや無機バインダー
の種類は、上記の如く圧着成形して得られた本発明に係
る金属多孔質吸音板を、さらに再加圧して金属繊維集積
体1部分の厚みやかさ比重を変化させることができるよ
うな有機樹脂バインダーや無機バインダーを使用し、
の変化に応じて吸音特性を容易に変更させることができ
ようにする。
【0011】すなわち金属繊維等の吸音材自体は、固有
の吸音特性を有しており、設置される場所に応じて吸音
特性を変更させようとすれば、一般には、吸音特性に影
響を及ぼす表面材や背後空気層、吸音材自体の厚さやか
さ比重等を変化させて対応せざるを得なかった。しかし
必要な吸音特性に対応していちいち表面材を変えるのは
面倒であり、またコストアップにもつながり、さらに背
後空気層を変化させるにも限界があり、さらにまた吸音
材自体の厚さやかさ比重等を変化させるには、製作段階
からその規格で個別に対応する必要があり、いずれにし
ても吸音特性を変更させるには大変面倒であった。
【0012】そこで上記の如く、再加圧可能な有機樹脂
バインダーや無機バインダーを使用すれば、再加圧によ
り金属繊維集積体1部分の厚みやかさ比重を変化させる
ことができ、その変化に応じて吸音特性を容易に変更さ
せることができる。このような再加圧可能な有機樹脂バ
インダーとしては一般に、エポキシ樹脂、PMMA、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコ
ーン樹脂等が好適に用いられ、無機バインダーとしては
アルカリシリケート、アルキルシリケート等が用いられ
る。またこれら有機樹脂バインダーや無機バインダーは
1種類のみ用いられていてもよいし、2種以上が混合さ
れて用いられてもよい。
【0013】次に、前記金属繊維11も特に限定される
ものではないが、一般には耐蝕性に優れたニッケル繊
維、アルミニウムやアルミニウム合金繊維、ステンレス
繊維等が用いられる。また金属繊維11の寸法は、より
安定した保形性を具備させるために、その繊維径を30
〜100μmとし、繊維長さを10mm以上とするのが
好ましい。
【0014】さらに多孔板2としては、パンチング板や
メッシュ板が一般に使用される。多孔板2の開口率、す
なわち多孔板2の全表面積に対する孔部21の面積の割
合は、多孔板2の強度、剛性を高めることからは、開口
率が低い方が好ましいが、あまり開口率が低いと音を孔
部21から金属繊維集積体1部分に効果的に入射させる
ことができなくなり、これらを勘案すると、開口率は3
5%以上とするのが好ましく、それ以下にすると吸音性
能の低下が問題となる。
【0015】多孔板2の材質は、強度、剛性を付与する
ことから、金属であってもよいし、合成樹脂であっても
よい。金属から形成する場合は、金属繊維11と異種の
金属から形成してもよいが、同種の金属から形成するの
が好ましい。すなわち金属繊維11にアルミニウム合金
繊維が用いられる場合は、多孔板2はアルミニウム合金
から形成するのが好ましい。その理由は、金属繊維11
と多孔板2とが異種金属であると、金属繊維11はバイ
ンダーで覆われているものの、万一金属繊維11の地肌
と多孔板2とが接触していると、その接触面で電界腐食
が生じるため等である。
【0016】多孔板2が合成樹脂から形成される場合、
使用される合成樹脂としては、耐衝撃性に優れるポリカ
ーボネート、アクリル樹脂、アクリル共重合塩化ビニル
樹脂、軟質塩化ビニル樹脂等が好適である。なお合成樹
脂から形成した多孔板2を使用すると、特に剛性が向上
し、局所的な荷重に対しても復元性に優れた吸音板が得
られる。このように復元性に優れることにより、この吸
音板は1枚のサイズを大きくしても、扱いやすく且つ運
搬等による破損も減少するため、1枚のサイズが比較的
大きくなる道路側端や高架構造物等の桁裏面にも好適に
用いられる。
【0017】他方、金属から形成した多孔板2を使用す
ると、特に引張強度や曲げ強度が向上する。従って、こ
の吸音板は強度の向上により、より安心して屋外等の条
件がきびしい所でも用いることができる。
【0018】本発明に係る金属多孔質吸音板の作製方法
は、一般には、金属繊維11を不織布状に集積し、得ら
れた不織布状の金属繊維集積体1に有機樹脂バインダー
および/または無機バインダーを浸透混入させ、この金
属繊維集積体1の内部または裏面に多孔板2を配し、前
記金属繊維集積体1を多孔質状に保ちつつ板状に圧着成
形することにより得られるが、予め金属繊維11に有機
樹脂バインダーおよび/または無機バインダーを混合付
着させ、しかる後に内部または裏面に多孔板2を配設し
つつ、この金属繊維11を不織布状に集積し、次いでそ
の得られた金属繊維集積体1を多孔質状に保ちつつ、そ
れらを板状に圧着成形してもよく、また他の方法であっ
てもよく、特にその作製方法は限定されるものではな
い。
【0019】
【発明の効果】この発明による金属多孔質吸音板は、金
属繊維が有機樹脂バインダーや無機バインダーに覆われ
て直接空気や水気に触れることがなく、耐蝕性に優れ、
またこれらバインダーにより金属繊維の強度、剛性も向
上し、しかも多孔板の強度、剛性も相まって、優れた強
度、剛性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明金属多孔質吸音板の 実施の一形態を示
す断面模式図である。
【図2】本発明金属多孔質吸音板の 実施の他の形態を
示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 金属繊維集積体 11 金属繊維 2 多孔板 21 孔部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再加圧可能な有機樹脂バインダーおよび
    /または無機バインダーを混入した不織布状の金属繊維
    集積体の内部または裏面に多孔板を配し、金属繊維の表
    面が有機樹脂バインダーや無機バインダーで覆われて直
    接空気や水気に触れることがないように圧着成形してな
    り、再加圧により金属繊維集積体部分の厚みやかさ比重
    を変化させることができることを特徴とする金属多孔質
    吸音板。
  2. 【請求項2】 前記多孔板が、金属繊維と同種の金属か
    らなることを特徴とする請求項1記載の金属多孔質吸音
    板。
  3. 【請求項3】 前記多孔板が、合成樹脂からなることを
    特徴とする請求項1記載の金属多孔質吸音板。
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