JP3425659B2 - 部分メッキ装置用同調装置 - Google Patents

部分メッキ装置用同調装置

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JP3425659B2
JP3425659B2 JP2001114917A JP2001114917A JP3425659B2 JP 3425659 B2 JP3425659 B2 JP 3425659B2 JP 2001114917 A JP2001114917 A JP 2001114917A JP 2001114917 A JP2001114917 A JP 2001114917A JP 3425659 B2 JP3425659 B2 JP 3425659B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺帯状体の表面
に連続して部分メッキを施す装置に係わり、特にマスキ
ングベルトに設けた透孔と、長尺帯状体の部分メッキを
施す領域とを位置合わせしてメッキ液に浸漬されている
回転ドラムに送り出すための同調装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼、銅等からなるコイル状の
薄板あるいは金属箔(以下、長尺帯状体という)、及び
予め打抜き加工したこれら長尺帯状体の表面に、所定の
間隔をおいて金、銀、ニッケルあるいはこれらの金属を
含む合金を部分的に連続してメッキを施す方法について
は、従来から種々の方法及び装置が提案されている。
【0003】これらの従来技術のうち、長尺帯状体をメ
ッキ液に浸漬した回転ドラムの周面上に所定の形状の透
孔を穿設したマスキングベルトとともに同調して同期的
(以下、同調という)に送り出すことにより、長尺帯状
体に部分メッキを連続的に施す方法(いわゆるドラムベ
ルト方式)及びその装置については既に多数の技術が提
案されている。
【0004】例えば、特開昭59−13090号公報に
は、長尺帯状体と所望のパターンの透孔が穿設されたマ
スキングベルトとを回転ドラムの周面上で同調するよう
に送り出し、さらにマスキングベルトの外側からテンシ
ョンベルトでこれら長尺帯状体とマスキングベルトとを
回転ドラムの周面に押圧しつつ連続的に移動させ、回転
ドラムの外側からメッキ液を長尺帯状体に接触させるこ
とにより部分メッキを行なう方法が開示されている。ま
た、同公報には長尺帯状体送出スプロケットホイールと
マスキングベルト送出スプロケットホイールとによっ
て、回転ドラム上で長尺帯状体とマスキングベルトとを
同調して位置合せすることが記載されている。
【0005】特公昭60−20476号公報の第8図に
は、長尺帯状体の切欠部と協同するピックアップピンを
有するローラと、マスキングベルトの切欠部と協同する
突出部を有するローラとを対向して組合せた状態で配置
し、これら2個のローラにより長尺帯状体とマスキング
ベルトとの同調を行って回転ドラムに送出す機構が開示
されている。
【0006】また、長尺帯状体とマスキングベルトとの
相対位置を自動的に調節する技術も提案されている。例
えば、特開平5−255887号公報には、一定の張力
に保持されている長尺帯状体とマスキングベルトとに穿
設されているガイド孔の位置を近接センサーで検出して
目標位置との偏差を求め、この偏差に基づいてマスキン
グベルトまたは長尺帯状体を減速または加速させること
により、マスキングベルトと長尺帯状体の相対位置を修
正する選択電気メッキ方法が開示されている。
【0007】さらに特開平10−183390号公報に
は、長尺帯状体とマスキングテープに穿設されているガ
イド孔をセンサで検出して対応する両ガイド孔が一致す
るように長尺帯状体とマスキングテープとの相対的送り
速度を調節するパターンめっき方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−1309
0号公報に開示されている連続部分メッキ方法は、長尺
帯状体とマスキングベルトを各々別個のスプロケットホ
ィールで送り出して、メッキ液に浸漬された回転ドラム
の周面上で長尺帯状体とマスキングベルトとを密着させ
るとともに、マスキングベルトの透孔との位置合わせの
同調を行なうものである。しかし、長尺帯状体とマスキ
ングベルトとを各々別個のスプロケットホィールで送り
出す方式であるために、両者の正確な同調には困難性が
ある。
【0009】特公昭60−20476号公報に開示され
ている部分メッキ方法は、互いに対向して配置された2
個のローラの間に、長尺帯状体とマスキングベルトとを
導いて、長尺帯状体とマスキングベルトの透孔との同調
を計るとともに、両者を密着させてメッキ液に浸漬され
ている回転ドラムの周面上に導く方法である。しかし、
長尺帯状体及びマスキングベルトは、上記2個のローラ
の周面上に突設したピックアップピンや突出部により案
内されるが、ローラの周面上にはこれら密着した長尺帯
状体とマスキングベルトの位置ずれを防止するための溝
部を設ける等の対策は開示されていない。従って、ロー
ラ上で密着した長尺帯状体とマスキングベルトとがこの
ローラの周面上を移動するときに位置ずれを起こす可能
性がある。
【0010】特開平5−255887号公報および特開
平10−183390号公報に開示されている部分メッ
キ方法は、長尺帯状体とマスキングベルトとに穿設され
ているガイド孔をセンサにより検出して互いの位置ずれ
の偏差を求め、この偏差量から長尺帯状体またはマスキ
ングベルトの加速あるいは減速の制御を行なうものであ
る。しかし、これらの部分メッキ方法は、長尺帯状体及
びマスキングベルトの送出し速度を制御するためのセン
サーや制御装置を必要とするため、メッキライン全体の
設備が複雑になり高価なメッキ装置になるという欠点が
ある。
【0011】本発明は上記した従来の部分メッキ装置に
おけるマスキングベルトの透孔と長尺帯状体に部分メッ
キを施す領域との位置合わせ、すなわち同調(同期)機
構を改良したもので、その目的とするところは、従来の
ドラムベルト方式のメッキ装置の長尺帯状体の供給側
に、新たに1個の同調ローラを採用することにより、長
尺帯状体とマスキングベルトとの同調が極めて簡単に実
現できる部分メッキ装置用同調装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、長尺帯状体
に、所定の間隔で透孔を有するマスキングベルトを密着
させてメッキ液に浸漬した回転ドラムの周面上に導くこ
とにより前記長尺帯状体に部分メッキを施すためのメッ
キ装置に用いる同調装置であって、前記同調装置は、前
記メッキ前の長尺帯状体の供給側に設置されるととも
に、前記長尺帯状体の長手方向に穿設されたガイド孔と
嵌合するガイドピンと、前記マスキングベルトの長手方
向に穿設されたガイド孔と嵌合するガイドピンとがそれ
ぞれ周面上に所定の間隔をいて突設された1個の同調
ローラと、前記メッキ前の長尺帯状体を前記同調ローラ
の周面上に導くための帯状体方向変換ローラと、前記同
調ローラの周面に導かれた前記長尺帯状体上に前記マス
キングベルトを導くためのマスキングベルト方向変換ロ
ーラとを備えている部分メッキ装置用同調装置である。
【0013】さらに本発明において、前記同調ローラ
は、その周面の円周面上に前記マスキングベルトが嵌入
する第1の溝部を有するとともに、前記第1の溝部の端
部近傍の円周面上には前記マスキングベルトのガイド孔
と嵌合するガイドピンが所定の間隔をおいて突設され、
前記第1の溝部内の円周面上には前記長尺帯状体が嵌入
する第2の溝部を有し、前記第2の溝部の端部近傍の円
周面上には前記長尺帯状体のガイド孔と嵌合するガイド
ピンが所定の間隔をおいて突設されているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明を適用した部分メッキ装置の
一例を示すものである。図1において、1はメッキ槽、
2は電解メッキ液である。メッキ槽1内には、メッキ液
2を噴出させるためのメッキ液供給ノズル3が設けられ
ている。4は矢印A方向に駆動装置(図示せず)により
回転する合成樹脂製の回転ドラムであり、その一部はメ
ッキ液2に浸漬した状態で設置されている。なお、メッ
キ液2は、例えば金メッキを施す場合は金イオンを含有
する電解メッキ液、銀メッキを施す場合には銀イオンを
含有する電解メッキ液を使用する。また、図1には示し
ていないが、メッキ槽1の下方部にはメッキ液を蓄えた
タンクが設置され、メッキ槽1とこのタンク間をメッキ
液供給ノズル3等を介してメッキ液2が循環するように
なっている。
【0015】5は被メッキ材であり、例えばステンレス
鋼等からなる長尺帯状体である。この長尺帯状体5は矢
印B方向に移動する。また、長尺帯状体5は、図示して
いない巻き出しリールから送出され、下地メッキ処理等
の前処理工程を経由して図1に示す部分メッキ装置に導
かれる。部分メッキ装置に対して、メッキ前の長尺帯状
体5を供給する供給側であって、回転ドラム4の上方部
には、帯状体方向変換ローラ6、同調ローラ7、位置決
めローラ8が設置されている。また、部分メッキを施し
た長尺帯状体5を搬出する搬出側であって、回転ドラム
4の上方部には、搬出ローラ9が配設されている。図示
していないが、部分メッキを施した長尺帯状体5は、洗
浄工程、乾燥工程等の後処理工程を経由して巻取りリー
ルに巻き取られる。
【0016】10は無端マスキングベルトであり、マス
キングベルト方向変換ローラ11、同調ローラ7、位置
決めローラ8、回転ドラム4、送りローラ12、13、
14、15、16を経由して矢印C方向に循環移動す
る。なお、送りローラ14、15は、エアーダンパー1
7、18の作動により矢印D方向に移動可能に設置さ
れ、無端マスキングベルト10に適切な張力が付与され
るようになっている。なお、無端マスキングベルト10
は、軟質であって伸縮性が小さく、かつメッキ電解液2
に対する耐食性が高い合成樹脂等からなる材料を使用す
るとよい。
【0017】上記した帯状体方向変換ローラ6、同調ロ
ーラ7、位置決めローラ8、マスキングベルト方向変換
ローラ11は、本発明の同調装置を構成する。
【0018】図2に示すように、長尺帯状体5には予め
長手方向の両端部に所定のピッチP1でガイド孔19
a、19bが穿設されているとともに、所定の間隔で打
ち抜き加工部20がプレス加工等により施されている。
なお、本発明の実施にあたっては、必ずしも長尺帯状体
5に打ち抜き加工部20を有していなくてもよい。
【0019】図3に示すように、無端マスキングベルト
10には、予め長手方向の両端部に所定のピッチP2で
ガイド孔21a、21bが穿設されているとともに、所
定の形状の透孔22a、22bが所定の間隔で穿設され
ている。この透孔22a、22bは、長尺帯状体5の表
面の所望する領域S1、S2等に部分メッキを施すため
の孔である。なお、本発明においては、無端マスキング
ベルト10の幅(W2)は、長尺帯状体5の幅(W1)
より大きくした方が好ましい。また、無端マスキングベ
ルト10の両端部に穿設しているガイド孔21a、21
bのピッチP2は、長尺帯状体5の両端部に穿設されて
いるガイド孔19a、19bのピッチP1と同一にす
る。
【0020】続いて、同調ローラ7の構成を図4、図5
に基づいて説明する。同調ローラ7の外周面には、その
全円周にわたって第1の溝部23を設ける。この第1の
溝部23は、この溝部23内に無端マスキングベルト1
0を嵌め込ませながら送り出すための溝である。そし
て、この溝部23の円周面上の両端部近傍にはガイドピ
ン24a、24bを円周方向に所定の間隔をおいて多数
個突設する。ガイドピン24a、24bは、それぞれ無
端マスキングベルト10の両端部に穿設したガイド孔2
1a、21bに嵌合して、無端マスキングベルト10を
送り出すためのガイドピンである。従って、稼動時には
無端マスキングベルト10に適切な張力を付与して、ガ
イドピン24a、24bの円周面上の間隔は、無端マス
キングベルト10に穿設しているガイド孔21a及び2
1bのピッチP2と同一になるようにする。また、ガイ
ドピン24a、24bの突出高さは、無端マスキングベ
ルト10の厚さとほぼ同一にし、その先端部の断面形状
はU字状のR部を設けるようにする。さらに、第1の溝
部23の幅は、無端マスキングベルト10の幅とほぼ同
一にし、同じく第1の溝部23の面取り部を除いた深さ
h1は無端マスキングベルト10の厚さとほぼ同一にす
る。
【0021】第1の溝部23内の円周面上には、その周
面上の全周にわたって第2の溝部25を設ける。この第
2の溝部25は、長尺帯状体5を案内するための溝であ
る。第2の溝部25の位置は、必ずしも第1の溝部23
の中央部に設ける必要はない。第2の溝部25の円周面
上の両端部近傍には、ガイドピン26a、26bを円周
方向に所定の間隔をおいて多数個突設する。ガイドピン
26a、26bは、長尺帯状体5の両端部に穿設したガ
イド孔19a、19bに嵌合させるためのガイドピンで
ある。従って、ガイドピン26a、26bの円周面上の
間隔は、長尺帯状体5に穿設しているガイド孔19a、
19bのピッチP1と同一にする。また、第2の溝部2
5の幅は、長尺帯状体5の幅とほぼ同一にし、溝部25
の深さは長尺帯状体5の厚さとほぼ同一にする。また、
ガイドピン26a、26bの突出高さは長尺帯状体5の
厚さとほぼ同一にし、図5に示すように、同調ローラ7
の円周面上において長尺帯状体5と無端マスキングベル
トとが密着するようにする。
【0022】なお、第1の溝部23、第2の溝部25へ
のガイドピン24a、24b、26a、26bの取付け
は、次の方法により行なうことができる。すなわち、第
1の溝部23、第2の溝部25の周面上に各ガイドピン
24a、24b、26a、26bが嵌まり込む孔を設
け、これらの孔にガイドピン24a、24b、26a、
26bをろう付けするか、あるいはネジ締結等により固
定する手段を適宜採用することができる。
【0023】なお、本発明の同調装置を構成する帯状体
方向変換ローラ6の設置位置は、同調ローラ7の上方部
の適切な位置にして、長尺帯状体5を同調ローラ7の第
2の溝部25の円周上の長い距離にわたって確実に嵌め
込んで送り出すようにする。また、マスキングベルト方
向変換ローラ11の設置位置は、図1に示すように同調
ローラ7の左上側になるようにして、同調ローラ7の第
1の溝部23に嵌まり込んだ無端マスキングベルト10
は、そのガイド孔21a、21bの数個がガイドピン2
4a、24bと嵌合するようにする。すなわち、長尺帯
状体5と無端マスキングベルト10とは、同調ローラ7
の周面上に異なる位置に、かつその導く角度が異なるよ
うに案内することにより、無端マスキングベルト10が
同調ローラ7の周面と係合している長さは、長尺帯状体
5が同調ローラ7と係合している長さより大幅に少なく
する。これにより、無端マスキングベルト10の不必要
な延びが防止できるとともに、同調ローラ7の周面上に
おいて無端マスキングベルト10の透孔22a、22b
を長尺帯状体5の部分メッキを施す領域に精度良く位置
合わせを行なうことが可能になる。
【0024】続いて、図1に示す部分メッキ装置の動作
について説明する。まず、図1に示すように、部分メッ
キを施す長尺帯状体5を帯状体方向変換ローラ6、同調
ローラ7、位置決めローラ8、回転ドラム4、搬出ロー
ラ9を経由するように配置する。このとき、長尺帯状体
5の両端部に穿設したガイド孔19a、19bを同調ロ
ーラ7の周面に突設したガイドピン26a、26bに嵌
合させる。なお、長尺帯状体5にはメッキライン上に設
置されている張力付与手段(図示せず)により適切な張
力を付与する。
【0025】次に、図1に示すように、無端マスキング
ベルト10をマスキングベルト方向変換ローラ11、同
調ローラ7、位置決めローラ8、回転ドラム4、送りロ
ーラ12、13、14、15、16を経由するように配
置する。このとき、無端マスキングベルト10の両端部
に穿設したガイド孔21a、21bを同調ローラの周面
に突設したガイドピン24a、24bに嵌合させる。そ
して、エアダンパー17、18を作動して送りローラ1
4、15の位置を微調整することにより、無端マスキン
グベルト10に適切な張力を付与する。この微調整によ
り、同調ローラ7の周面上において、無端マスキングベ
ルト10の透孔22a、22bを長尺帯状体5に部分メ
ッキを施す領域S1、S2に位置合わせを行なうことが
できる。
【0026】次に、メッキ槽1にメッキ液2を充填し、
回転ドラム4の周面の約半分がメッキ液2に浸漬される
ようにする。続いて、長尺帯状体5がメッキライン全体
を所定の速度Vで進行するように駆動装置を作動させる
とともに、回転ドラム4も駆動装置を作動させてこの速
度Vに同期して矢印A方向に回転させる。すなわち、回
転ドラム4の周速度は長尺帯状体5の進行速度Vと同一
になるようにする。以上の操作により、無端マスキング
ベルト10も長尺帯状体5と同期して循環移動を開始
し、長尺帯状体5への部分メッキが施されるようにな
る。なお、メッキ槽1のメッキ液2内には陽極(図示せ
ず)を設置し、長尺帯状体5は陰極とし、メッキ液供給
ノズル3からは適量のメッキ液が継続して供給されるよ
うにする。
【0027】部分メッキを行なう前の長尺帯状体5は、
本発明を構成する同調装置の帯状体方向変換ローラ6を
経由して同調ローラ7に導かれる。同調ローラ7に導か
れた長尺帯状体5は、その周面に設けられた第2の溝部
25に嵌まり込むとともに、その両端部に穿設されたガ
イド孔19a、19bが第2の溝部25の両端部の近傍
に突設しているガイドピン26a、26bと嵌合した状
態で同調ローラ7の周面に沿って進行する。
【0028】一方、無端マスキングベルト10は、マス
キングベルト方向変換ローラ11を経由して同調ローラ
7に導かれる。すなわち、メッキ前の長尺帯状体5と無
端マスキングベルト10とは同調ローラ7の周面上の異
なる位置に異なる角度で導かれる。同調ローラ7に導か
れた無端マスキングベルト10は、直ちにその周面に設
けられた第1の溝部23に嵌まり込むとともに、その両
端部に穿設されたガイド孔21a、21bが第1の溝部
23の両端部の近傍に突設しているガイドピン24a、
24bと嵌合した状態で同調ローラ7の周面に沿って進
行しながら、図5に示すように、同調ローラ7の周面上
で長尺帯状体5と密着する。このとき、無端マスキング
ベルト10のガイド孔21a、21bは、その数個がガ
イドピン24a、24bと嵌合するようにする。このガ
イドピン24a、24bの数個の嵌合により、長尺帯状
体5の部分メッキを施す領域に、無端マスキングベルト
10の透孔22a、22bを精度良く位置合わせ、すな
わち同調させることができる。
【0029】同調ローラ7の周面上で密着した長尺帯状
体5と無端マスキングベルト10は、密着状態を維持し
たまま位置決めローラ8を経由してメッキ槽1に設置さ
れている回転ドラム4の周面に導かれる。このとき、位
置決めローラ8により密着した長尺帯状体5と無端マス
キングベルト10とに、無端マスキングベルト10方向
から若干の押圧力を付与する。
【0030】メッキ槽1では、回転ドラム4のほぼ下半
分はメッキ液2に浸漬している。そして、互いに密着し
た状態の長尺帯状体5と無端マスキングベルト10は回
転ドラム4の周面上に導かれる。回転ドラム4の周面上
に導かれた長尺帯状体5は、無端マスキングベルト10
の透孔22a、22bを通してメッキ液2に触れるの
で、長尺帯状体5の所望する領域S1、S2に部分メッ
キを連続して施すことができるようになる。部分メッキ
を施された長尺帯状体5は搬出ローラ9を経由して次工
程に進行する。一方、無端マスキングベルト10は、送
りローラ12により長尺帯状体5と離反して送りローラ
13、14、15、16、マスキングベルト方向変換ロ
ーラ11、同調ローラ7、位置決めローラ8を介して循
環移動する。
【0031】なお、上記した本発明の実施の形態におい
て、マスキングベルトはエンドレスの無端マスキングベ
ルト10を例にして説明したが、本発明においては、長
尺のマスキングベルト又はマスキングテープを使用する
ことも可能である。また、予め打ち抜き加工部を設けた
長尺帯状体に部分メッキを施す例について説明したが、
本発明は、予めガイド穴のみを設けた長尺帯状体に部分
メッキを施した後に、打ち抜き加工を施すようなメッキ
方法にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上に説明した本発明は次のような効果
を有している。 1)1個の同調ローラの周面上でメッキ前の長尺帯状体
とマスキングベルトの透孔とを同調させるとともに密着
させ、この密着した長尺帯状体とマスキングベルトとを
メッキ液に浸漬されている回転ドラムの周面上に導くの
で、長尺帯状体に精度の高い部分メッキを施すことがで
きる。従って、長尺帯状体の必要とする部分のみに、精
度良く貴金属である金、銀等の部分メッキを施すことが
でき、メッキ工程のコスト低減に大きく貢献することが
できる。本発明は、従来から採用されているドラムベル
ト方式のメッキ装置において、長尺帯状体の供給側の一
部を改造するのみでよい。特に、メッキ槽に浸漬させる
高価な回転ドラムを改造又は新設する必要がないため、
その設備投資額を少額に押さえることができる効果は
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した部分メッキ装置の概要を示
す全体図である。
【図2】 本発明が適用できる長尺帯状体を示す正面図
である。
【図3】 本発明が適用できるマスキングベルトを示す
正面図である。
【図4】 図1に示す同調ローラの側面図である。
【図5】 同調ローラの周面上で長尺帯状体と無端マス
キングベルトとを送り出しているときの状態を説明する
ための図であって、図4のL−L線断面の部分拡大図で
ある。
【符号の説明】
1:メッキ槽 2:メッキ液 3:メッキ液供給ノズル 4:回転ドラム 5:長尺帯状体 6:帯状体方向変換ロ
ーラ 7:同調ローラ 8:位置決めローラ 9:搬出ローラ 10:無端マスキングベ
ルト 11:マスキングベルト方向変換ローラ 12〜16:送りローラ 17:エアーダンパー 18:エアーダンパー 19a、19b:ガイ
ド孔 20:打ち抜き加工部 21a、21b:ガイ
ド孔 22a、22b:透孔 23:第1の溝部 24a、24b:ガイドピン 25:第2の溝部 26a、26b:ガイドピン
フロントページの続き (72)発明者 蓮沼 稔 新潟県西蒲原郡弥彦村美山6426 東洋精 箔株式会社新潟工場内 (72)発明者 稲葉 公栄 新潟県西蒲原郡弥彦村美山6426 東洋精 箔株式会社新潟工場内 (72)発明者 杉田 一彦 大阪府大阪市淀川区野中北1丁目13番20 号 東洋精箔株式会社関西営業所内 (56)参考文献 特開 昭61−124595(JP,A) 特開 平5−255887(JP,A) 特公 昭62−29518(JP,B2) 特公 昭55−9072(JP,B2) 特公 平6−105759(JP,B2) 特公 平4−27317(JP,B2) 特公 平3−1393(JP,B2) 特表 平9−504576(JP,A) 特許2645201(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 5/02 C25D 7/00 C25D 7/06 C25D 7/12 H01L 23/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺帯状体に、所定の間隔で透孔を有す
    るマスキングベルトを密着させてメッキ液に浸漬した回
    転ドラムの周面上に導くことにより前記長尺帯状体に部
    分メッキを施すためのメッキ装置に用いる同調装置であ
    って、前記同調装置は、前記メッキ前の長尺帯状体の供
    給側に設置されるとともに、前記長尺帯状体の長手方向
    に穿設されたガイド孔と嵌合するガイドピンと、前記マ
    スキングベルトの長手方向に穿設されたガイド孔と嵌合
    するガイドピンとがそれぞれ周面上に所定の間隔を
    て突設された1個の同調ローラと、前記メッキ前の長尺
    帯状体を前記同調ローラの周面上に導くための帯状体方
    向変換ローラと、前記同調ローラの周面に導かれた前記
    長尺帯状体上に前記マスキングベルトを導くためのマス
    キングベルト方向変換ローラとを備えていることを特徴
    とする部分メッキ装置用同調装置。
  2. 【請求項2】 前記同調ローラは、その周面の円周面上
    に前記マスキングベルトが嵌入する第1の溝部を有する
    とともに、前記第1の溝部の端部近傍の円周面上には前
    記マスキングベルトのガイド孔と嵌合するガイドピンが
    所定の間隔を置いて突設され、前記第1の溝部内の円周
    面上には前記長尺帯状体が嵌入する第2の溝部を有し、
    前記第2の溝部の端部近傍の円周面上には前記長尺帯状
    体のガイド孔と嵌合するガイドピンが所定の間隔をおい
    て突設されていることを特徴とする請求項1に記載の部
    分メッキ装置用同調装置。
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