JP3425512B2 - はっ水性ポリイミド、その前駆体溶液、前駆体、及びそれらの製造方法 - Google Patents

はっ水性ポリイミド、その前駆体溶液、前駆体、及びそれらの製造方法

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JP3425512B2 JP28291196A JP28291196A JP3425512B2 JP 3425512 B2 JP3425512 B2 JP 3425512B2 JP 28291196 A JP28291196 A JP 28291196A JP 28291196 A JP28291196 A JP 28291196A JP 3425512 B2 JP3425512 B2 JP 3425512B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なはっ水性を
示すポリイミド、その前駆体溶液、前駆体、及びそれら
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドは種々の有機ポリマーの中で
耐熱性に優れているため、宇宙、航空分野から電子通信
分野まで幅広く使われ始めている。特に最近では、単に
耐熱性に優れているだけでなく、用途に応じて種々の性
能を合せ持つことが期待されている。例えばプリント板
や、LSI用の層間絶縁膜などでは、熱膨張係数、誘電
率が小さいことが期待され、光通信関係特に光導波路の
クラッド材には屈折率が小さいことが期待されている。
また、安定な物性値を保つには、吸水率が小さいことが
必要である。しかし、一般的にポリイミドは分子内に極
性の大きなイミド基を多く有するために吸水率が大きい
という性質を示す。そこでこれまでに低吸水率を有する
ポリイミドとしては例えば第3回SAMPEエレクトロ
ニクス国際会議資料、第209〜217ページ、198
9年6月20日〜22日(3rd International SAMPE El
ectronics Conference, June 20-22, pp. 209-217, 198
9)に示されているように、ポリイミドの分子構造にフッ
素を導入することでポリイミドの吸水率を低減してい
る。また、ポリイミドを湿潤雰囲気で使用する部品の保
護膜として用いる場合にはポリイミドの材料表面にはっ
水性を付与することが有効である。また、ポリイミドを
耐熱性の離型材料として用いる場合にも表面のはっ水性
やはつ油性が有効となる。しかし既存のポリイミドは分
子内にフッ素を含有していても、その表面の水に対する
接触角は比較的小さく、大きなはっ水効果を得られない
という問題があった。一方、優れたはっ水性を有する有
機高分子材料としてはポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)が代表的である。PTFEは材料表面がフッ素
含有率の高い−CF2 −基であることから優れたはっ水
性を示す。また、その他の高分子材料にはっ水性を付与
する方法として、例えばジャーナル オブ ポリマー
サイエンス、ポリマー ケミストリー エディション、
第22巻、第831〜840ページ、1984年〔Jour
nal of Polymer Science: Polymer Chemistry Editio
n、22、 831〜840(1984) 〕に示されているように、エ
ポキシ樹脂に、下記の構造式(化7)で表され、−CF
3 基を多く含むフッ素含有置換基であるパーフルオロ
ニルオキシ基:
【0003】
【化7】
【0004】を少量導入することではっ水性を有するエ
ポキシ樹脂を実現している。この含フッ素エポシキ樹脂
においては導入されたパーフルオロノネニルオキシ基の
−CF3 基が材料表面に多く存在することにより、少量
のパーフルオロノネニルオキシ基の導入で優れたはっ水
性を付与することが可能である。しかし、上記のPTF
Eやフッ素化エポキシ樹脂はポリイミドと比較して耐熱
性に劣るという問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまでに、耐熱性に
優れたポリイミドに−CF3 基を多く含むフッ素含有置
換基をポリイミド分子の末端に導入してポリイミド表面
のはっ水性を向上する試みはなされていなかった。本発
明の目的は従来のポリイミドでは有していなかった優れ
たはっ水性を有するポリイミド、その前駆体溶液、前駆
体、及びそれらの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は優れたはっ水性を有するポリイミド
に関する発明であって、下記一般式(化1):
【0007】
【化1】
【0008】〔式中Rfは−Cm 2m-1(ただしmは6
以上の整数を示す)で表されるパーフルオロアルケニル
基(以下、同じ)、XはO、S、又は単結合、R1 は2
価の有機基、R2 は4価の有機基、nは5以上の整数を
示す〕で表される構造を有することを特徴とする。ま
た、本発明の第2の発明は優れたはっ水性を有するポリ
イミドに関する発明であって、前記一般式(化1)にお
いて、Rfが−C611 のパーフルオロヘキセニル基
(以下、同じ)、又は−C917 のパーフルオロノネニ
ルオキシ基(以下、同じ)であることを特徴とする。ま
た、本発明の第3の発明は優れたはっ水性を有するポリ
イミドの前駆体溶液に関する発明であって、下記一般式
(化2):
【0009】
【化2】
【0010】〔ただしR1 、R2 は一般式(化1)と同
義である〕で表される繰り返し単位からなるポリアミド
酸の溶液と下記一般式(化3):
【0011】
【化3】
【0012】〔ただし、Rf、Xは一般式(化1)と同
義である〕で表される含フッ素酸無水物を主成分とする
ことを特徴とする。また、本発明の第4の発明は優れた
はっ水性を有するポリイミドの前駆体溶液に関する発明
であって、前記一般式(化2)において、Rfが−C6
11又は−C9 17であることを特徴とする。また、本
発明の第5の発明は優れたはっ水性を有するポリイミド
の前駆体に関する発明であって、下記一般式(化4):
【0013】
【化4】
【0014】〔式中Rf、X、R1 、及びR2 は一般式
(化1)と同義であり、kは5以上の整数を示す〕で表
される構造を有することを特徴とする。また、本発明の
第6の発明は優れたはっ水性を有するポリイミドの前駆
体に関する発明であって、前記一般式(化4)におい
て、Rfが−C611又は−C917であることを特徴
とする。また、本発明の第7の発明は優れたはっ水性を
有するポリイミドの前駆体溶液の製造方法に関する発明
であって、前記の一般式(化2)で表される繰り返し単
位からなるポリアミド酸の溶液と、前記の一般式(化
3)で表される含フッ素酸無水物を主成分として混合す
ることを特徴とする。また、本発明の第8の発明は優れ
たはっ水性を有するポリイミドの前駆体溶液の製造方
法に関に関する発明であって、第7の発明において、前
記の一般式(化3)のRfが−C611又は−C917
であることを特徴とする。また、本発明の第9の発明は
優れたはっ水性を有するポリイミドの製造方法に関する
発明であって、前記の一般式(化2)で表される繰り返
し単位からなるポリアミド酸の溶液と、前記の一般式
(化3)で表される含フッ素酸無水物を主成分としてこ
れらを混合して得られる第1の発明のはっ水性ポリイミ
ドの前駆体溶液を加熱することを特徴とする。また、本
発明の第10の発明は優れたはっ水性を有するポリイミ
ドの製造方法に関する発明であって、第9の発明におい
て、前記の一般式(化3)のRfが−C611又は−C
917であることを特徴とする。また、本発明の第11
の発明は優れたはっ水性を有するポリイミドの前駆体
溶液の製造方法に関する発明であって、下記一般式(化
5):
【0015】
【化5】 H2 N−R1 −NH2
【0016】〔ただし、R1 は一般式(化1)と同義で
ある〕で表されるジアミンと下記一般式(化6):
【0017】
【化6】
【0018】〔ただし、R2 は一般式(化1)と同義で
ある〕で表される酸二無水物、及び前記の一般式(化
3)で表される含フッ素酸無水物を有機溶媒中で混合
し、反応させることを特徴とする。また、本発明の第1
2の発明は優れたはっ水性を有するポリイミドの前駆体
溶液の製造方法に関する発明であって、第11の発明
において、前記の一般式(化3)のRfが−C611
は−C917であることを特徴とする。また、本発明の
第13の発明は優れたはっ水性を有するポリイミドの製
造方法に関する発明であって、前記の一般式(化5)で
表されるジアミンと一般式(化6)で表される酸二無水
物、及び前記の一般式(化3)で表される含フッ素酸無
水物を有機溶媒中で混合し、反応させて得られるポリア
ミド酸溶液を加熱することを特徴とする。また、本発明
の第14の発明は優れたはっ水性を有するポリイミドの
製造方法に関する発明であって、第13の発明におい
て、前記の一般式(化3)のRfが−C611又は−C
917であることを特徴とする。
【0019】本発明者らは、ポリイミドの分子構造と合
成方法、及びポリイミド表面の水に対する接触角につい
て種々検討した。その結果、ポリイミドの前駆体である
ポリアミド酸を極性有機溶媒に溶解した溶液中に−CF
3 基を多く含む含フッ素酸無水物を少量添加した後、こ
れを加熱すること、若しくはポリアミド酸の合成を行う
際に原料として用いる酸二無水物に少量の上記含フッ素
酸無水物を添加して重合を行うことでポリアミド酸を得
た後、これをイミド化することにより、ポリイミド分子
の末端に−CF3 基を多く含むフッ素含有酸無水物を結
合することで、ポリイミドの水に対する接触角を高め、
はっ水性を付与できることを明らかにした。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明の構成要素である第1の発明の一般式(化
1)で表されるポリイミドは1つのポリイミド分子の末
端に多フッ素置換基Rf(ただしRfは−Cm 2m-1
表され、mは6以上の整数を示す)を結合した分子構造
を有している。ここでRfのmは6以上の整数であれば
よいが、mが著しく大きくなるとポリイミドの耐熱性が
低下し、また製造時のRfを含む多フッ素化合物をポリ
イミドの前駆体溶液であるポリアミド酸溶液に混合する
際、均一な混合が困難となるため、mは12以下である
ことが好ましい。一方、mが6未満の場合にはポリイミ
ドにはっ水性を発現させるフッ素の割合が小さくなるた
め、十分なはっ水性をポリイミド表面に持たせることが
不可能となるため、不適である。Rfの具体的な構造の
例としては、−C611、−C917、−C1019 のパ
ーフルオロデセニル基、−C1223 のパーフルオロドデ
セニル基等を挙げることができる。本発明のポリイミド
では分子末端のRf基中の−CF3 基が得られたポリイ
ミド膜の表面付近に数多く存在することにより既存の含
フッ素ポリイミドと比較して大きなはっ水性を有する。
【0021】Xについては、Rfが直接芳香族環に結合
してもよいし、酸素(O)や硫黄(S)を介して結合し
てもよい。また、一般式(化1)及び一般式(化4)に
おいて、n及びkは5以上の整数を示すが、n及びkが
5未満の場合にはポリイミド鎖が短く、すなわち、ポリ
イミドの分子量が小さくなるために得られたポリイミド
フィルムの強度が著しく弱くなり、不適である。
【0022】分子末端以外のポリイミドの前駆体、及び
ポリイミドの構造の具体例としては、2,2′−ビスト
リフルオロメチル−4,4′−ジアミノビフェニル、
4,4′−オキシジアニリン、3,4′−オキシジアニ
リン、2,4′−オキシジアニリン、テトラフルオロ−
m−フェニレンジアミン、ビス(4−アミノ−テトラフ
ルオロフェニル)エーテル、又はビス(4−アミノ−テ
トラフルオロフェニル)スルホン等をジアミンとして用
い、一方、ピロメリット酸二無水物、3,3′,4,
4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロ
プロパン二無水物、3,3′,4,4′−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、1−トリフルオロメチル
−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸二無水
物、1,4−ジトリフルオロメチル−2,3,5,6−
ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、1,4−ジフルオ
ロメチル−2,3,5,6−ベンゼンテトラカルボン酸
二無水物、又は1,4−ビス(3,4−カルボキシトリ
フルオロフェノキシ)テトラフルオロベンゼン二無水物
等を酸二無水物として用いて、これらのジアミンとテト
ラカルボン酸二無水物を重合させてポリアミド酸を得、
更にこれを脱水閉環して得られるポリイミドを挙げるこ
とができる。
【0023】次にこれらのはっ水性ポリイミド、その前
駆体、及び前駆体溶液の製造方法について説明する。第
1番目の方法は種々の酸二無水物とジアミンを有機溶媒
中で重合させて得られるポリアミド酸溶液に含フッ素酸
無水物を混合してはっ水性ポリイミドの前駆体溶液を製
造し、更にこれを加熱イミド化することでアミド酸の脱
水閉環反応(イミド化反応)と同時に添加した含フッ素
酸無水物とポリアミド酸の酸二無水物成分の交換反応を
起こさせて、ポリイミド分子の末端に含フッ素基(R
f)を導入し、はっ水性ポリイミドを製造する方法であ
る。この場合には、予め、ポリイミドの原料となる酸二
無水物とジアミンを等モルずつ用い、これを極性溶媒中
で重合させることにより、高分子量のポリアミド酸溶液
を製造し、これにはっ水性を発現する含フッ素酸無水物
を添加する。使用するポリアミド酸はその合成原料の酸
二無水物がテトラカルボン酸やこれらの酸から誘導され
る酸塩化物等の誘導体であってもよい。ポリアミド酸の
製造に用いる極性溶媒としてはN−メチル−2−ピロリ
ドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン等
を挙げることができる。モノマーの酸二無水物とジアミ
ンからポリイミドへの反応は解重合との平衡反応である
ため、高分子量化したポリイミドの前駆体であるポリア
ミド酸の溶液に含フッ素酸無水物を混合し、更に加熱す
ることで、解重合して生成した分子末端に添加した含フ
ッ素酸無水物が反応して、分子末端に含フッ素基(R
f)を有するポリイミドを製造することができる。含フ
ッ素酸無水物の添加量は多い方が大きなはっ水効果を付
与することができるが、一方、添加量の増大に伴って、
分子末端の割合が多くなり、すなわち分子量が小さくな
って、ポリイミドの機械的強度が低下するため、ポリイ
ミドの質量に対して20重量%以下とすることが好適で
ある。
【0024】第2番目の方法は種々の酸二無水物、ジア
ミン、及び少量の含フッ素酸無水物を有機溶媒中で重合
させて、末端に含フッ素基(Rf)を有するはっ水性ポ
リイミドの前駆体を製造し、更にその前駆体の溶液を加
熱イミド化することで、ポリイミド分子の末端に含フッ
素基(Rf)を導入し、はっ水性ポリイミドを製造する
方法である。一般のポリイミドの合成では酸二無水物と
ジアミンを等モルずつ用いて重合を行うが、本製造方法
では含フッ素酸無水物の使用量に応じて酸二無水物の仕
込量を減じ、酸二無水物と含フッ素酸無水物の無水物
基、すなわち下記式(化8)で表される基:
【0025】
【化8】
【0026】の和の数とジアミンのアミノ基(−N
2 )の数が等しくなるように用いる。含フッ素酸無水
物の添加量についても第1番目の製造方法と同様であ
り、ポリイミドの質量に対して20重量%以下とするこ
とが好適である。また、用いる極性溶媒はこの場合にも
第1番目と同様でよい。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明のはっ水性ポリイ
ミド及びその製造方法について更に具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されない。ポリイミド
の構造の確認は赤外吸収スペクトルにおけるカルボニル
基の対称及び非対称伸縮振動による特性吸収から行っ
た。測定はシリコン基板上のポリイミド膜を測定試料と
し、基板に用いたシリコンウェハと同じ仕様のシリコン
ウェハをリファレンスとして行った。また、高分子量化
は前駆体の固有粘度を高分子希薄溶液粘度法で測定する
ことにより確認した。また、下記各例中、ポリイミド表
面の水に対する接触角は共和界面科学(株)製CA−Z
型接触角測定装置を用いて測定した。
【0028】実施例1 下記構造式(化9)で表される2,2−ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水
物(6FDA):
【0029】
【化9】
【0030】と下記構造式(化10)で表される2,
2′−ビス(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミ
ノビフェニル(TFDB):
【0031】
【化10】
【0032】を等モルずつ用い、これをN,N−ジメチ
ルアセトアミド(DMAc)中で重合させて得られた固
形分濃度15重量%のポリアミド酸溶液(6FDA/T
FDB溶液)20gに下記構造式(化11)で表される
パーフルオロノネニルオキシフタル酸無水物(PFP
A):
【0033】
【化11】
【0034】を0.727g添加し、これを室温で2日
間かくはんすることで、PFPA含有率19.5%を有
する均一な前駆体溶液を得た。この前駆体の固有粘度は
0.6dl/gであり、高分子量であることがわかっ
た。この溶液をシリコン基板上にスピンコーティング
し、窒素雰囲気下で70℃で2時間、160℃で1時
間、250℃で30分、更に350℃で1時間で加熱キ
ュアした。この操作によりシリコン基板上に膜厚5μm
のポリイミド膜が得られた。このポリイミドは、前記の
一般式(化1)において、R1 が下記構造式(化1
2):
【0035】
【化12】
【0036】で表される2価の有機基、R2 が下記構造
式(化13):
【0037】
【化13】
【0038】で表される4価の有機基、Rfが−C9
17、Xが酸素(O)である分子構造を有する。得られた
ポリイミド膜の赤外吸収スペクトルを図1に示した。図
1において、縦軸は透過率、横軸は波数(cm-1)を示
す。このスペクトルには、1730、及び1790cm
-1にポリイミドのイミド環のカルボニル基の対称及び非
対称伸縮振動に基づく鋭い吸収ピークが観測され、この
ことからポリイミドが合成できていることを確認した。
また、1200cm-1付近にはフッ素含有置換基の炭素
−フッ素結合の伸縮振動に基づく吸収が観測され、この
ことからポリイミド分子にフッ素含有置換基が導入され
ていることを確認した。このポリイミド膜表面の水に対
する接触角を測定したところ97.7°であった。
【0039】実施例2 実施例1で用いた6FDA/TFDB溶液20gにPF
PAを0.302g添加し、これを室温で2日間かくは
んすることで、PFPA含有率9.2%を有する均一な
前駆体溶液を得た。この前駆体の固有粘度は0.7dl
/gであり、高分子量であることがわかった。この溶液
をシリコン基板上にスピンコーティングし、実施例1と
同様の条件で加熱キュアした。この操作によりシリコン
基板上に膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。得られ
たポリイミド膜の赤外吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、1730、及び1790cm-1にポリイミドのイミ
ド環のカルボニル基の対称及び非対称伸縮振動に基づく
鋭い吸収ピークが観測され、このことからポリイミドが
合成できていることを確認した。また、1200cm -1
付近にはフッ素含有置換基の炭素−フッ素結合の伸縮振
動に基づく吸収が観測され、このことからポリイミド分
子にフッ素含有置換基が導入されていることを確認し
た。このポリイミド膜表面の水に対する接触角を測定し
たところ94.6°であった。
【0040】実施例3 実施例1で用いた6FDA/TFDB溶液20gにPF
PAを0.153g添加し、これを室温で2日間かくは
んすることで、PFPA含有率4.9%を有する均一な
前駆体溶液を得た。この前駆体の固有粘度は0.7dl
/gであり、高分子量であることがわかった。この溶液
をシリコン基板上にスピンコーティングし、実施例1と
同様の条件で加熱キュアした。この操作によりシリコン
基板上に膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。得られ
たポリイミド膜の赤外吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、1730、及び1790cm-1にポリイミドのイミ
ド環のカルボニル基の対称及び非対称伸縮振動に基づく
鋭い吸収ピークが観測され、このことからポリイミドが
合成できていることを確認した。また、1200cm-1
付近にはフッ素含有置換基の炭素−フッ素結合の伸縮振
動に基づく吸収が観測され、このことからポリイミド分
子にフッ素含有置換基が導入されていることを確認し
た。このポリイミド膜表面の水に対する接触角を測定し
たところ89.6°であった。
【0041】実施例4 下記構造式(化14)で表されるピロメリット二無水物
(PMDA):
【0042】
【化14】
【0043】とTFDBを等モルずつ用い、これをDM
Ac中で重合させて得られた固形分濃度10重量%のポ
リアミド酸溶液(PMDA/TFDB溶液)20gにP
FPAを0.155g添加し、これを室温で2日間かく
はんすることで、PFPA含有率12.4%を有する均
一な前駆体溶液を得た。この前駆体の固有粘度は0.7
dl/gであり、高分子量であることがわかった。この
溶液をシリコン基板上にスピンコーティングし、実施例
1と同様の条件で加熱キュアした。この操作によりシリ
コン基板上に膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。こ
のポリイミドは、前記の一般式(化1)において、R1
が前記の式(化13)で表される2価の有機基、R2
下記構造式(化15):
【0044】
【化15】
【0045】で表される4価の有機基、Rfが−C9
17、Xが酸素(O)である分子構造を有する。得られた
ポリイミド膜の赤外吸収スペクトルを図2に示した。な
お、図2の縦軸、横軸は図1と同義である。このスペク
トルには、1730、及び1780cm-1にポリイミド
のイミド環のカルボニル基の対称及び非対称伸縮振動に
基づく鋭い吸収ピークが観測され、このことからポリイ
ミドが合成できていることを確認した。また、1200
cm-1付近にはフッ素含有置換基の炭素−フッ素結合の
伸縮振動に基づく吸収が観測され、このことからポリイ
ミド分子にフッ素含有置換基が導入されていることを確
認した。このポリイミド膜表面の水に対する接触角を測
定したところ91.1°であった。
【0046】実施例5 実施例4で用いたPMDA/TFDB溶液20gにPF
PAを0.144g添加し、これを室温で2日間かくは
んすることで、PFPA含有率6.7%を有する均一な
前駆体溶液を得た。この前駆体の固有粘度は0.8dl
/gであり、高分子量であることがわかった。この溶液
をシリコン基板上にスピンコーティングし、実施例1と
同様の条件で加熱キュアした。この操作によりシリコン
基板上に膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。得られ
たポリイミド膜の赤外吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、1730、及び1780cm-1にポリイミドのイミ
ド環のカルボニル基の対称及び非対称伸縮振動に基づく
鋭い吸収ピークが観測され、このことからポリイミドが
合成できていることを確認した。また、1200cm-1
付近にはフッ素含有置換基の炭素−フッ素結合の伸縮振
動に基づく吸収が観測され、このことからポリイミド分
子にフッ素含有置換基が導入されていることを確認し
た。このポリイミド膜表面の水に対する接触角を測定し
たところ84.8°であった。
【0047】実施例6 実施例4で用いたPMDA/TFDB溶液20gにPF
PAを0.089g添加し、これを室温で2日間かくは
んすることで、PFPA含有率4.3%を有する均一な
前駆体溶液を得た。この前駆体の固有粘度は1.0dl
/gであり、高分子量であることがわかった。この溶液
をシリコン基板上にスピンコーティングし、実施例1と
同様の条件で加熱キュアした。この操作によりシリコン
基板上に膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。得られ
たポリイミド膜の赤外吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、1730、及び1780cm-1にポリイミドのイミ
ド環のカルボニル基の対称及び非対称伸縮振動に基づく
鋭い吸収ピークが観測され、このことからポリイミドが
合成できていることを確認した。また、1200cm-1
付近にはフッ素含有置換基の炭素−フッ素結合の伸縮振
動に基づく吸収が観測され、このことからポリイミド分
子にフッ素含有置換基が導入されていることを確認し
た。このポリイミド膜表面の水に対する接触角を測定し
たところ81.1°であった。
【0048】実施例7 PMDAと下記構造式(化16)で表される4,4′−
オキシジアニリン(ODA):
【0049】
【化16】
【0050】を等モルずつ用い、これをDMAc中で重
合させて得られた固形分濃度10重量%のポリアミド酸
溶液(DMDA/ODA溶液)20gにPFPAを0.
424g添加し、これを室温で2日間かくはんすること
で、PFPA含有率17.4%を有する均一な前駆体溶
液を得た。この前駆体の固有粘度は0.7dl/gであ
り、高分子量であることがわかった。この溶液をシリコ
ン基板上にスピンコーティングし、実施例1と同様の条
件で加熱キュアした。この操作によりシリコン基板上に
膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。このポリイミド
は前記の一般式(化1)において、R1 が下記構造式
(化17):
【0051】
【化17】
【0052】で表される2価の有機基、R2 が前記の構
造式(化15)で表される4価の有機基、Rfが−C9
17、Xが酸素(O)である分子構造を有する。得られ
たポリイミド膜の赤外吸収スペクトルを図3に示した。
なお、図3の縦軸、横軸は図1と同義である。このスペ
クトルには、1720、及び1780cm-1にポリイミ
ドのイミド環のカルボニル基の対称及び非対称伸縮振動
に基づく鋭い吸収ピークが観測され、このことからポリ
イミドが合成できていることを確認した。また、120
0cm-1付近にはフッ素含有置換基の炭素−フッ素結合
の伸縮振動に基づく吸収が観測され、このことからポリ
イミド分子にフッ素含有置換基が導入されていることを
確認した。このポリイミド膜表面の水に対する接触角を
測定したところ85.3°であった。
【0053】実施例8 三角フラスコに3.416g(10.67mmol)の
TFDBと4.442g(10.00mmol)の6F
DA、及びDMAc49.0gを加え、更に0.792
g(1.333mmol)のPFPAを加えた。これを
窒素雰囲気下、室温で3日間かくはんし、ポリアミド酸
のDMAc溶液を得た。この前駆体の固有粘度は0.7
dl/gであり、高分子量であることがわかった。この
溶液をシリコン基板上にスピンコーティングし、実施例
1と同様の条件で加熱キュアした。この操作によりシリ
コン基板上に膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。こ
のときのポリアミド酸溶液、及びポリイミドはそれぞれ
前記の一般式(化4)、及び一般式(化1)において、
1 が前記の構造式(化12)で表される2価の有機
基、R2 が前記の構造式(化13)で表される4価の有
機基、Rfが−C9 17、Xが酸素(O)である分子構
造を有する。得られたポリイミド膜の赤外吸収スペクト
ルを測定したところ、1730、及び1790cm-1
ポリイミドのイミド環のカルボニル基の対称及び非対称
伸縮振動に基づく鋭い吸収ピークが観測され、このこと
からポリイミドが合成できていることを確認した。ま
た、1200cm-1付近にはフッ素含有置換基の炭素−
フッ素結合の伸縮振動に基づく吸収が観測され、このこ
とからポリイミド分子にフッ素含有置換基が導入されて
いることを確認した。このポリイミド膜表面の水に対す
る接触角を測定したところ94.2°であった。
【0054】比較例1 実施例1で用いた6FDA/TFDB溶液20gをシリ
コン基板上にスピンコーティングし、実施例1と同様の
条件で加熱キュアした。この操作によりシリコン基板上
に膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。得られたポリ
イミド膜の赤外吸収スペクトルを測定したところ、17
20、及び1790cm-1にポリイミドのイミド環のカ
ルボニル基の対称及び非対称伸縮振動に基づく鋭い吸収
ピークが観測され、このことからポリイミドが合成でき
ていることを確認した。しかし、このポリイミド膜表面
の水に対する接触角を測定したところ、その値は実施例
1〜3、及び実施例8と比較して小さく、77.0°で
あった。
【0055】比較例2 実施例4で用いたPMDA/TFDB溶液20gをシリ
コン基板上にスピンコーティングし、実施例1と同様の
条件で加熱キュアした。この操作によりシリコン基板上
に膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。得られたポリ
イミド膜の赤外吸収スペクトルを測定したところ、17
20、及び1790cm-1にポリイミドのイミド環のカ
ルボニル基の対称及び非対称伸縮振動に基づく鋭い吸収
ピークが観測され、このことからポリイミドが合成でき
ていることを確認した。しかし、このポリイミド膜表面
の水に対する接触角を測定したところ、その値は実施例
4〜6と比較して小さく、75.9°であった。
【0056】比較例3 実施例7で用いたPMDA/ODA溶液20gをシリコ
ン基板上にスピンコーティングし、実施例1と同様の条
件で加熱キュアした。この操作によりシリコン基板上に
膜厚5μmのポリイミド膜が得られた。得られたポリイ
ミド膜の赤外吸収スペクトルを測定したところ、171
0、及び1780cm-1にポリイミドのイミド環のカル
ボニル基の対称及び非対称伸縮振動に基づく鋭い吸収ピ
ークが観測され、このことからポリイミドが合成できて
いることを確認した。しかし、このポリイミド膜表面の
水に対する接触角を測定したところ、その値は実施例7
と比較して小さく、70.2°であった。
【0057】これらの結果から、本発明のはっ水性ポリ
イミドは既存のポリイミドと比較して水に対する大きな
接触角を有し、大きなはっ水性を示すことが明らかとな
った。また、前記の一般式(化1)、一般式(化4)、
一般式(化5)、及び(化6)で表される本発明のはっ
水性ポリイミド、及びその前駆体、更にそれらの製造方
法においてR1 、及びR2 は本実施例で述べた有機基以
外のそれぞれ2価、及び4価の有機基であり、またRf
の−Cm 2m-1におけるmは9以外で6以上の整数であ
れば本実施例と同様の合成が可能であるので、本実施例
と同様の優れたはっ水性が達成される。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のはっ水性
ポリイミドは、従来のポリイミドの持つ優れた耐熱性に
加えて、従来のポリイミドにない優れたはっ水性を合せ
持つため、電子部品や光学部品の保護膜材料や離型材料
として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られたポリイミド膜の赤
外吸収スペクトルを示す図である。
【図2】本発明の実施例4で得られたポリイミド膜の赤
外吸収スペクトルを示す図である。
【図3】本発明の実施例7で得られたポリイミド膜の赤
外吸収スペクトルを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−252634(JP,A) 特開 平3−72528(JP,A) 特開 平3−220235(JP,A) 特開 平5−178991(JP,A) 特開 平6−271670(JP,A) 特開 平7−228838(JP,A) 特開 平8−143666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/00 - 73/26 CAS ONLINE

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(化1): 【化1】 〔式中Rfは−Cm 2m-1(ただしmは6以上の整数を
    示す)で表されるパーフルオロアルケニル基、XはO、
    S、又は単結合、R1 は2価の有機基、R2 は4価の有
    機基、nは5以上の整数を示す〕で表される構造を有す
    ることを特徴とするはっ水性ポリイミド。
  2. 【請求項2】 一般式(化1)において、Rfが−C6
    11 のパーフルオロヘキセニル基、又は−C917 のパ
    ーフルオロノネニル基であることを特徴とする請求項1
    記載のはっ水性ポリイミド。
  3. 【請求項3】 下記一般式(化2): 【化2】 〔ただしR1 、R2 は一般式(化1)と同義である〕で
    表される繰り返し単位からなるポリアミド酸の溶液と下
    記一般式(化3): 【化3】 〔ただし、Rf、Xは一般式(化1)と同義である〕で
    表される含フッ素酸無水物を主成分とすることを特徴と
    する請求項1記載のはっ水性ポリイミドの前駆体溶液。
  4. 【請求項4】 一般式(化)において、Rfが−C6
    11 のパーフルオロヘキセニル基、又は−C917 のパ
    ーフルオロノネニル基であることを特徴とする請求項3
    記載のはっ水性ポリイミドの前駆体溶液。
  5. 【請求項5】 下記一般式(化4): 【化4】 〔式中Rf、X、R1 、及びR2 は一般式(化1)と同
    義であり、kは5以上の整数を示す〕で表される構造を
    有することを特徴とする請求項1記載のはっ水性ポリイ
    ミドの前駆体。
  6. 【請求項6】 一般式(化4)において、Rfが−C6
    11 のパーフルオロヘキセニル基、又は−C917 のパ
    ーフルオロノネニル基であることを特徴とする請求項5
    記載のはっ水性ポリイミドの前駆体。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の一般式(化2)で表され
    る繰り返し単位からなるポリアミド酸の溶液と請求項3
    記載の一般式(化3)で表される含フッ素酸無水物を主
    成分として混合することを特徴とする請求項3記載のは
    っ水性ポリイミドの前駆体溶液の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、請求項3記載の一般
    式(化3)のRfが−C611 のパーフルオロヘキセニ
    ル基、又は−C917 のパーフルオロノネニル基である
    ことを特徴とする請求項3記載のはっ水性ポリイミドの
    前駆体溶液の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の一般式(化2)で表され
    る繰り返し単位からなるポリアミド酸の溶液と請求項3
    記載の一般式(化3)で表される含フッ素酸無水物を主
    成分としてこれらを混合して得られる請求項1記載のは
    っ水性ポリイミドの前駆体溶液を加熱することを特徴と
    する請求項1記載のはっ水性ポリイミドの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、請求項3記載の一
    般式(化3)のRfが−C611 のパーフルオロヘキセ
    ニル基、又は−C917 のパーフルオロノネニル基であ
    ることを特徴とする請求項1記載のはっ水性ポリイミド
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 下記一般式(化5): 【化5】 〔ただし、R1 は一般式(化1)と同義である〕で表さ
    れるジアミンと下記一般式(化6): 【化6】 〔ただし、R2 は一般式(化1)と同義である〕で表さ
    れる酸二無水物、及び請求項3記載の一般式(化3)で
    表される含フッ素酸無水物を有機溶媒中で混合し、反応
    させることを特徴とする請求項5記載のはっ水性ポリイ
    ミドの前駆体溶液の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、請求項3記載の
    一般式(化3)のRfが−C611 のパーフルオロヘキ
    セニル基、又は−C917 のパーフルオロノネニル基
    あることを特徴とする請求項5記載のはっ水性ポリイミ
    ドの前駆体溶液の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の一般式(化5)で表
    されるジアミンと一般式(化6)で表される酸二無水
    物、及び請求項3記載の一般式(化3)で表される含フ
    ッ素酸無水物を有機溶媒中で混合し、反応させて得られ
    るポリアミド酸溶液を加熱することを特徴とする請求項
    1記載のはっ水性ポリイミドの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13において、請求項3記載の
    一般式(化3)のRfが−C611 のパーフルオロヘキ
    セニル基、又は−C917 のパーフルオロノネニル基
    あることを特徴とする請求項1記載のはっ水性ポリイミ
    ドの製造方法。
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