JP3425203B2 - 電着塗料用顔料分散樹脂組成物およびこれを含有する顔料分散ペースト - Google Patents
電着塗料用顔料分散樹脂組成物およびこれを含有する顔料分散ペーストInfo
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Description
として好適に用いうるカチオン性樹脂組成物およびこれ
を含有する顔料分散ペーストに関する。
浴中にある被塗物体に塗料成分を電気泳動させ、被塗面
に電気析出させることで塗装を行う方法である。この塗
装法は自動車車体の防食塗装を主な用途としており、産
業上重要である。
剤が含有される。顔料を塗料に導入する際には、予め、
顔料を高濃度で水性媒体に分散させた顔料分散ペースト
を中間組成物として用いる。この顔料分散ペーストに十
分な保存安定性を付与するために分散剤が用いられるの
である。この分散剤には、顔料分散ペーストの分散安定
性を増大させる特性と共に、顔料分散ペーストを水性媒
体で希釈することにより電着塗料とした場合に、この塗
料を長期間安定に保つ性能が要求される。近年では電着
塗料用顔料分散剤にはカチオン性樹脂が一般に用いられ
ている。
含有樹脂は他に比べて腐食抑制機能が優れていることが
知られている。しかし、カチオン性樹脂は、塩基性顔料
である酸化チタンや塩基性ケイ酸鉛を分散した場合、静
電的反発力が生じるため分散安定性が劣るという問題点
を有している。
チオン化アクリル共重合体製造のためのモノマーの一部
に不飽和カルボン酸を用いたものが開示されている。ま
た、特願平4-33141号には、カルボキシル基を樹脂に導
入することにより、優れた顔料安定性が得られることが
開示されている。
ル樹脂を用いた場合には、電着で一般に用いられる主樹
脂のカチオン化エポキシ樹脂との相溶性に劣るため、こ
の樹脂で顔料分散したものを電着塗料に導入すると、得
られる塗膜の耐食性に不具合が生じるという問題点を有
している。
題を解決するものであり、その目的とするところは、種
々の顔料およびその混合系において分散安定性に優れた
顔料分散ペースト、および防食性に優れる塗膜を提供し
うる保存安定性に優れた電着塗料、を与えることができ
る電着塗料用顔料分散樹脂および顔料分散樹脂組成物を
提供することにある。
ルA型、ビスフェノールF型およびビスフェノールS型の
エポキシ樹脂からなる群から選択されるエポキシ当量15
0〜2000の少なくとも1種のエポキシ樹脂とハーフブロ
ック化ジイソシアネートとを反応させて得られる変性エ
ポキシ樹脂に、炭素数1〜20の一塩基酸および炭素数10
以下の水酸基含有二塩基酸の存在下で、式 R1−S−R2 [式中、R1およびR2は同一でも異なっていてもよい、炭
素数2から12のアルキル基、ヒドロキシアルキル基また
はヒドロキシアルキレン基である。]で示すスルフィド
を反応させて得られるカチオン性樹脂を含有する電着塗
料用顔料分散樹脂組成物を提供するものであり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
中に平均1個以上の1,2-エポキシ基を有するいわゆるポ
リエポキシドである。これらのエポキシ樹脂のエポキシ
当量は好ましくは150〜2000であり、さらに好ましくは4
00〜1500である。エポキシ当量が150を下回ると、電着
時に造膜できず塗膜を得ることができない。また、エポ
キシ当量が2000を上回ると1分子あたりのカチオン基の
量が不足し、十分な水溶性を得ることができない。
ェノールのポリグリシジルエーテルが挙げられる。この
ポリフェノールのポリグリシジルエーテルは、ポリフェ
ノールとエピクロルヒドリンまたはジクロルヒドリンと
をアルカリ存在下で反応させることによって得られる。
ポリフェノールの例としては、ビスフェノールA、ビス
フェノールF、ビスフェノールSおよびその類似物が挙げ
られる。
キシ樹脂と反応させるハーフブロック化ジイソシアネー
トは、ポリイソシアネートと活性水素を有する化合物と
を反応させることによって得られる。この反応は、必要
に応じてスズ系触媒の存在下で、撹拌下、活性水素含有
化合物を滴下しながら40〜50℃に冷却することにより行
うことが好ましい。ポリイソシアネートと活性水素含有
化合物との反応割合は、生成したハーフブロック化ジイ
ソシアネート1分子中のイソシアネート残基が1.0〜0.5
モル当量、好ましくは、0.99〜0.88モル当量となるよう
に、化学量論計算により、活性水素化合物の割合を定め
ることができる。イソシアネート残基が1.0モル当量を
上回るとエポキシ樹脂との反応時にゲル化する可能性が
生じる。0.5モル当量を下回るとエポキシ樹脂と反応せ
ずに残存する全ブロック化イソシアネートが増加し、水
溶性を阻害するので好ましくない。
平均で2個以上のイソシアネート基を有するものであれ
ば特に限定されない。代表的な例としては、トリメチレ
ンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、1,2-プロピレンジイソシアネート、
1,2-ブチレンジイソシアネート、2,3-ブチレンジイソシ
アネート、1,3-ブチレンジイソシアネート、エチリジン
ジイソシアネートおよびブチリデンジイソシアネートの
ような脂肪族ジイソシアネート;1,3-シクロペンタンジ
イソシアネート、1,4-シクロジイソシアネート、ヘキサ
ンジイソシアネート、1,2-シクロヘキサンジイソシアネ
ートのような脂環式ジイソシアネート;m-フェニレンジ
イソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、4,4'
-ジフェニルジイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソ
シアネートおよび1,4-ジナフタレンジイソシアネートの
ような芳香族ジイソシアネート;4,4'-ジフェニレンメ
タンジイソシアネート、2,4-または2,6-トリレンジイソ
シアネート、もしくはその混合物、4,4'-トルイジンジ
イソシアネートおよび1,4-キシリレンジイソシアネート
化合物のような脂肪族-芳香族ジイソシアネート;ジア
ニシジンイソシアネート、4,4'-ジフェニルエーテルジ
イソシアネートおよびクロロジフェニレンジイソシアネ
ートのような核置換ジイソシアネート;トリフェニルメ
タン-4,4',4''-トリイソシアネート、1,3,5-トリイソシ
アネートトルエンのようなトリイソシアネート;4,4'-
ジフェニルジメチルメタン-2,2',5,5'-テトライソシア
ネートのようなテトライソシアネート;およびトリレン
ジイソシアネート二量体および三量体のような重合ポリ
イソシアネート等が挙げられる。
分的ブロッキング反応にとって有利となるような、1分
子中に異なる反応性を持つイソシアネート基を有するこ
とが好ましい。
するために用いられる活性水素化合物としては、炭素数
1〜20のアルコールまたはアミンまたはカルボン酸また
はオキシムまたはカプロラクタムなどが挙げられる。
環式アルコール、フェノール類が挙げられる。具体的に
は、脂肪族アルコールとして、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール、アミルアルコール、ヘ
キシルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、ヘプ
チルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコー
ル、3,3,5-トリメチルヘキサノール、デシルアルコー
ル、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ベンジルアルコール
などが、脂環式アルコールとして、シクロヘキサノール
などが、フェノール類として、フェノール、クレゾー
ル、キシレノール、クロロフェノール、エチルフェノー
ルなどが挙げられる。
ニリン、ブチルアミン、ジブチルアミンなどが挙げられ
る。カルボン酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、プロピ
オン酸、オクチル酸、ステアリン酸などが挙げられる。
オキシムとしては、例えば、ホルムアミドキシム、アセ
トアルドキシム、アセトキシム、メチルエチルケトキシ
ム、ジアセチルモノオキシム、シクロヘキサンオキシム
などが挙げられる。ラクタムとしては、例えば、ε-カ
プロラクタム、δ-バレロラクタム、γ-ブチロラクタ
ム、β-プロピオラクタムなどが挙げられる。
イソシアネートとを反応させることにより、変性エポキ
シ樹脂が得られる。反応は、通常の方法により行われる
が、140℃程度の温度で、エポキシ樹脂とハーフブロッ
ク化ジイソシアネートとの反応割合が官能基当量比で
1:2〜1:1となる量で行うことが望ましい。
とスルフィドとを、脱イオン水中に入れ、一塩基酸およ
び水酸基含有二塩基酸の存在下で混合撹拌して反応させ
ることにより、本発明のカチオン性樹脂が得られる。
〜75℃で行うことが望ましい。好ましい反応比率は、ス
ルフィドは変性エポキシ樹脂のエポキシ基に対して1〜
5当量、水酸基含有二塩基酸はエポキシに対して0.1〜
0.2当量、一塩基酸は1〜1.1当量である。これらの範囲
以外では、目的とする顔料分散性に劣る可能性がある。
ウム基および酸基が導入されて本発明のカチオン性樹脂
に親水性が付与され、特に酸基が導入されることによ
り、本発明のカチオン性樹脂に塩基性顔料との相互作用
が発現するものと考えられる。
し、かつ妨害基を含まないものであれば特に限定されな
いが、好ましくは、式 R1−S−R2 [式中、R1およびR2は上記と同意義である。]で示すス
ルフィドが挙げられる。具体的には、例えば、ジエチル
スルフィド、ジプロピルスルフィド、ジブチルスルフィ
ド、ジヘキシルスルフィド、ジフェニルスルフィド、エ
チルフェニルスルフィド、テトラメチレンスルフィド、
ペンタメチレンスルフィド、チオジエタノール、チオジ
プロパノール、チオジブタノール、1−(2−ヒドロキ
シエチルチオ)-2,3-プロパンジオール、1-(2-ヒドロキ
シエチルチオ)-2-プロパノール、1-(2-ヒドロキシエチ
ルチオ)-2-ブタノール、1-(2-ヒドロキシエチルチオ)-3
-ブトキシ-1-プロパノールなどであり、さらに好ましく
は、1-(2-ヒドロキシエチルチオ)-2,3-プロパンジオー
ル、1-(2-ヒドロキシエチルチオ)-2-プロパノール、1-
(2-ヒドロキシエチルチオ)-2-ブタノール、1-(2-ヒドロ
キシエチルチオ)-3-ブトキシ-1-プロパノールである。
入およびチオールにエポキシ化合物を反応させることに
よって得ることができる。例えば、1-(2-ヒドロキシエ
チルチオ)-2,3-プロパンジオールは、2-メルカプトエタ
ノールとグリシドールの反応で、1-(2-ヒドロキシエチ
ルチオ)-2-ブタノールは、2-メルカプトエタノールと1,
2-ブチレンオキサイドの反応で、1-(2-ヒドロキシエチ
ルチオ)-3-ブトキシ-1-プロパノールは、2-メルカプト
エタノールとブチルグリシジルエーテルの反応で、当業
者に周知の手法により得ることができる。
ために用いる水酸基含有二塩基酸は、10個以下、特に4
個以下の炭素を有するものが好ましい。炭素数が10を上
回ると酸性度が低くなり十分な分散安定性が得られな
い。具体的には酒石酸、リンゴ酸などが挙げられるが、
酒石酸が好ましい。コハク酸、アジピン酸、フタル酸な
どの水酸基を持たない二塩基酸では、得られるカチオン
性樹脂に良好な顔料分散性が付与されない。
対アニオンに成り得るとして当業者に知られているもの
であれば特に限定されない。具体的には、蟻酸、乳酸、
酢酸、プロピオン酸、酪酸、ジメチロールプロピオン
酸、N-アセチルグリシン、N-アセチル-β-アラニンなど
が好ましい。
2〜100の酸価および500〜2000の3級スルホニウム基当
量および100〜40000のブロック化イソシアネート基当量
を有し、一塩基酸を対アニオンとする樹脂が得られる。
この場合に、副反応として一塩基酸がエポキシ基と反応
した樹脂が含まれうるが、上記範囲の官能基当量を有す
る樹脂であれば特に問題はない。
安定性が得られない。スルホニウム基当量が2000を上回
ると耐食性が低下し、30を下回ると分散性が低下する。
ブロック化イソシアネート基当量が40000を上回ると水
分散安定性が低下し、100を下回ると顔料分散安定性が
低下する。なお、本発明における3級スルホニウム基当
量は、スルホニウム基を1g当量含む樹脂のg重量で表わ
される。
するために、水酸基含有二塩基酸の第一酸解離定数pKa
1は一塩基酸の酸解離定数pKaより小さいことが好まし
い。この条件を満たす例として、酒石酸(pKa1=2.8)と
ジメチロールプロピオン酸(pKa=4.4)との組合せ、およ
び酒石酸(pKa1=2.8)とN-アセチル-β-アラニン(pKa=4.
6)との組合せ等が挙げられる。
オン化エポキシ樹脂と共に使用することができる。その
他のカチオン化エポキシ樹脂としては、エポキシ当量15
0〜1000のエポキシ樹脂から誘導された、有機酸で中和
した窒素原子を含む塩基性基、またはカルボン酸イオン
を対アニオンとしたスルホニウム基を1分子に1個以上
含む、スルホニウム基当量400〜2000のカチオン化エポ
キシ樹脂が挙げられる。窒素原子を含む塩基性基として
は、1〜3級アミノ基、イミダゾール基、オキサゾリジ
ン基などが挙げられる。このカチオン化樹脂は、本発明
のカチオン性樹脂に対して重量比で2〜20倍含まれるこ
とが望ましく、混合により得られた組成物の酸価は3〜
10であることが好ましい。
樹脂または電着塗料用顔料分散樹脂組成物と顔料を用い
て、その重量比が1:0.05〜1:10、好ましくは1:0.
1〜1:5の割合で当業者に周知の方法により、電着塗
料用顔料分散ペーストを調製することができる。
ば特に限定されず、例えば酸化鉄、クロム酸ストロンチ
ウム、カーボンブラック、二酸化チタン、タルク、硫酸
バリウム、カドミウムイエロー、カドミウムレッド、ク
ロミックイエロー、リンモリブデン酸アルミ、リンモリ
ブデン酸亜鉛、塩基性ケイ酸鉛およびこれらの組み合わ
せなどが挙げられる。
およびカチオン性樹脂と混合し、さらに補助剤として、
樹脂、溶媒、酸化防止剤、界面活性剤および電着工程に
用いられる他の補助剤のような当業者に周知の添加剤を
加えることによって電着塗料が得られる。
するが、本発明はこれらに限定されない。尚、特に断ら
ない限り「部」は重量基準である。
た反応容器に、ヘキサメチレンジイソシアヌレート199.
1部を入れ、メチルイソブチルケトン(以下、MIBKと略
す)31.6部で希釈した後、ジブチルスズジラウレート0.2
部を加えた。50℃に昇温後、メチルエチルケトオキシム
87部を撹拌しながら乾燥窒素雰囲気中で滴下し、反応温
度を50℃に維持した。赤外吸収スペクトルによりイソシ
アネート基が消失するまで70℃に保ち、その後MIBK35.8
部、n-ブタノール4.0部で希釈してポリウレタン架橋剤
を得た。
た反応容器に、エピコート1001(油化シェルエポキシ社
製、エポキシ当量475のビスフェノールA型エポキシ樹
脂)99.8部、エピコート1004(油化シェルエポキシ社製、
エポキシ当量950のビスフェノールA型エポキシ樹脂)85
0.2部、ノニルフェノール55部、MIBK193.3部およびベン
ジルジメチルアミン4.5gを加え、140℃で4時間反応
し、エポキシ当量1175を有する樹脂を得た。ここにエチ
レングリコールn-ヘキシルエーテル69.1部、2-アミノエ
チルエタノールアミンのMIBKケチミン化物のMIBK溶液
(固形分78重量%)35.4部、N-メチルエタノールアミン2
6.5部およびジエタノールアミン37.1部を加えた。これ
を120℃で2時間反応させ、目的とする樹脂を得た。
調製 撹拌装置、冷却管、窒素導入管および温度計を備え付け
た反応容器に2-メルカプトエタノール78.1部を入れ、MI
BK159.6部で希釈した後、ジメチルベンジルアミン0.41
部を加え、50℃に昇温後、グリシドール81.5部を撹拌下
乾燥窒素雰囲気中、3時間かけて滴下した。反応容器は
冷却し、50℃に維持した。滴下終了2時間後、赤外吸収
スペクトルでで-SHのピーク(2540cm-1)とグリシジル基
のピーク(910cm-1)が消失しているのを確認した。ま
た、反応物は、メルカプト臭はしなかった。その後、MI
BKを減圧除去した後、粘稠な液体である1-(2-ヒドロキ
シエチルチオ)-2,3-プロパンジオールを得た。収量は、
仕込量の90%であった。
ロンジイソシアネート(以下、IPDIと略す)222.2部を入
れ、メチルイソブチルケトン(以下、MIBKと略す)39.1部
で希釈した後にジブチルスズジラウレート0.2部を加え
た。50℃に昇温後、2-エチルヘキサノール131.5部を撹
拌しながら乾燥窒素雰囲気中で2時間かけて滴下反応さ
せた。反応温度を50℃に維持し、2-エチルヘキサノール
ハーフブロック化IPDI(固形分90%)を得た。
製 撹拌機、窒素導入管、冷却管を備えた反応容器にエポン
828(シェル化学社製エポキシ樹脂、エポキシ当量:190)
376.0部およびビスフェノールA96.9部を仕込み、窒素雰
囲気下130℃まで加熱し、ベンジルジメチルアミン0.75
部を添加し、170℃で約1時間反応させることにより、
エポキシ当量411のビスフェノール型エポキシ樹脂を得
た。次いで、140℃まで冷却した後、上で調製した2-エ
チルヘキサノールハーフブロック化IPDI228.3部(固形分
量205.5部)を加え反応させた。
レングリコールモノブチルエーテル255.6部を加えて希
釈した後に、反応混合物を100℃に冷却し、調製例3で
得られた1-(2-ヒドロキシエチルチオ)-2,3-プロパンジ
オール568.2部(固形分量189.4部)、酒石酸15.0部、ジメ
チロールプロピオン酸140.7部および脱イオン水144.0部
を加えた。これを70〜75℃で酸価8.0になるまで反応さ
せ、3級スルホニウム化率82%の樹脂を得た。これをジ
プロピレングリコールモノブチルエーテル221.5部で希
釈し、顔料分散樹脂を得た(樹脂固形分50%)。
ジオールに代えてSHP-100(1-(2-ヒドロキシエチルチオ)
-2-プロパノール、三洋化成製)408.0部(固形分量136.0
部)を用い、また、ジプロピレングリコールモノブチル
エーテルを207.2部と323.4部用いるほかは、同様の操作
を行い、顔料分散樹脂を得た。
た、最後に加えるジプロピレングリコールモノブチルエ
ーテルを220.0部用いるほかは、同様の操作を行い、顔
料分散樹脂を得た。
1 実施例1で酒石酸に代えてテレフタル酸16.6部を用い、
また、最後に加えるジプロピレングリコールモノブチル
エーテルを223.2部用いるほかは、同様の操作を行い、
顔料分散樹脂を得た。
2 実施例1で酒石酸に代えてアジピン酸14.6部を用い、ま
た、最後に加えるジプロピレングリコールモノブチルエ
ーテルを221.2部用いるほかは、同様の操作を行い、顔
料分散樹脂を得た。
3 実施例1で酒石酸に代えてコハク酸11.8部を用い、ま
た、最後に加えるジプロピレングリコールモノブチルエ
ーテルを218.4部用いるほかは、同様の操作を行い、顔
料分散樹脂を得た。
828の376.0部、ビスフェノールA114.0部を仕込み、窒素
雰囲気下130℃まで加熱した。ここに、ベンジルジメチ
ルアミン0.75部を添加し、170℃で約1時間反応させる
ことによりエポキシ当量490のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂を得た。次いで140℃まで冷却した後、2-エチル
ヘキサノールハーフブロック化イソホロンジイソシアネ
ート198.4部(固形分量178.6部)を加え、140℃で1時間
保った。
レングリコールモノブチルエーテル161.8部を加えて希
釈後、100℃に冷却し、2,2'-チオビス(エタノール)366.
0部(固形分量122.1部)、ジメチロールプロピオン酸134.
0部および脱イオン水144.0部を加えた。この混合物を70
〜75℃で酸価3.0になるまで反応させ、3級スルホニウ
ム化率72%の樹脂を得た。次いでジプロピレングリコー
ルモノブチルエーテル353.5部で希釈して顔料分散樹脂
を得た(樹脂固形分50%)。
828の533.2部、ビスフェノールA199.6部、ノニルフェノ
ール19.2部を仕込み、窒素雰囲気下107℃まで加熱し、
ビスフェノールAを溶解させた。ついで、ヨウ化エチル
トリフェニルホスホニウム0.75部を添加し、125℃で加
熱した。反応混合物を75℃に冷却し、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル201.6部、2,2'-チオビス(エタ
ノール)122.1部、ジメチロールプロピオン酸134.1部お
よび脱イオン水30.6部を加えた。これを70〜75℃で酸価
3.0以下になるまで反応させた。次いで固形分量が30%
になるまで水で希釈して、顔料分散樹脂を得た。
ンジイソシアネート(以下、TDIと略す)174.0部を入れ、
MIBK33.9部で希釈した後にジブチルスズジラウレート0.
2部を加えた。50℃に昇温後、2-エチルヘキサノール13
1.5部を撹拌しながら乾燥窒素雰囲気中で2時間かけて
滴下反応させた。反応温度を50℃に維持し、2-エチルヘ
キサノールハーフブロック化TDIを得た。この2-エチル
ヘキサノールハーフブロック化TDI320.0部(固形分量30
4.0部)をジメチルエタノールアミン87.2部に室温で加え
たところ、発熱が認められた。これを80℃で1時間撹拌
した後、75%乳酸水溶液117.6部(固形分量88.2部)を加
え、さらにエチレングリコールモノブチルエーテル39.2
部を加えた。反応混合物を65℃で約半時間撹拌し、4級
化剤を得た。
の調製 撹拌機、窒素導入管、冷却管を備えた反応容器にエポン
828(油化シェル社製エポキシ当量190のビスフェノールA
型エポキシ樹脂)681.2部およびビスフェノールA289.6部
を仕込み、窒素雰囲気下150〜160℃で約1時間反応さ
せ、次いで120℃に冷却後、2-エチルヘキサノールハー
フブロック化TDI406.4部(固形分量386.1部)を加えた。
次いで85〜95℃に冷却し、均一化し、さらに上で調製し
た4級化剤496.3部(固形分量421.9部)および脱イオン水
71.2部を加えた。酸価が1以下になるまで反応混合物を
80〜85℃に保持し、エチレングリコールモノブチルエー
テル85.6部を加えて希釈し、顔料分散樹脂を得た。
は塩基性顔料を用いた場合の分散安定性を評価するた
め、カチオン電着塗料のpH領域で塩基性を示す二酸化チ
タンR-900P(デュポン社製)の分散ペーストを調製した。
部)、脱イオン水75.4部、二酸化チタンR-900P100.0部
を、サンドグラインドミルで分散し、粒度10μ以下まで
粉砕した顔料分散ペーストを調製した。この顔料分散ペ
ーストは、総固形分56.0%、樹脂固形分7.3%、顔料固
形分48.7%であった。
脂を用いること以外は実施例4と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例4と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例4と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例4と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例4と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例4と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例4と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例4と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
ーストについて、40℃で2週間静置貯安した後の沈降状
態を観察することによって、顔料分散ペーストの分散安
定性を評価した。これらの評価結果を表1に示す。
以下の評価基準で目視評価した。 ○:沈降なし △:ソフト沈降 ×:ハード沈降 2)40℃で2週間静置貯安した後のペーストの粘度変化、
単位Ku
0部)、脱イオン水75.4部、二酸化チタンR-900P68.9部、
カオリン14.4部、リンモリブデン酸アルミ15.0部および
カーボンブラック1.7部を、サンドグラインドミルで分
散し、粒度10μ以下まで粉砕した顔料分散ペーストを調
製した。この顔料分散ペーストは、総固形分56.0%、樹
脂固形分7.3%、顔料固形分48.7%であった。
脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
脂を用いること以外は実施例6と同様にして、顔料分散
ペーストを調製した。
ーストについて、40℃で2週間静置貯安した後の沈降状
態を観察することによって、顔料分散ペーストの分散安
定性を評価した。これらの評価結果を表2に示す。
2) 実施例8 ○
2.0 実施例9 ○ 1.5 実施例10 ○〜△ 4.0 比較例13 △ 8.0 比較例14 △ 9.0 比較例15 △ 10.0 比較例16 △ 6.0 比較例17 × 測定不能比較例18 △ 8.5 1)40℃で2週間静置貯安した後、ペーストの沈降状態を
以下の評価基準で目視評価した。 ○:沈降なし △:ソフト沈降 ×:ハード沈降 2)40℃で2週間静置貯安した後のペーストの粘度変化、
単位Ku
調製例2で得られたアミノ化エポキシ樹脂576.0部をn-
ヘキシルセロソルブ30.3部と混合し、氷酢酸12.3部で中
和した後、脱イオン水1067.0部でゆっくり希釈した。次
いで、これを固形分36.0%になるまで減圧下で有機溶媒
を除去した。ここへ実施例5で調製した顔料分散ペース
ト546.8部を加えて均一に混合し、脱イオン水2598.2部
を加えて固形分20.0%のカチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例11と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
0で調製したものに代えた以外は、実施例11と同様にし
てカチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例11と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例11と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例11と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例11と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例11と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
で調製したものに代えた以外は、実施例11と同様にして
カチオン電着塗料を得た。
着塗料を、撹拌下40℃で4週間貯安した後の380メッシ
ュ網濾過性及び残渣量を評価することにより、保存安定
性を評価した。結果を表3に示す。
し)に、10μの膜厚で電着を行い、160℃で10分焼付けた
後にクロスカットを入れ、次いで塩水噴霧試験(SST)を1
20時間行った。この試験後の試料に幅2.4cmの粘着テー
プ(ニチバン社製、商品名「セロテープ」)を指で確実に貼
りつけた後に急激に粘着テープを剥離し、鋼板からの塗
膜の剥離幅を測定することにより、電着塗料の耐塩水防
食性を評価した。結果を表3に示す。
シュ網濾過性及び残渣量で、以下の基準により塗料の保
存安定性を評価した。括弧内は濾過残渣量を示す。 ○:良く通る △:通りづらい ×:つまって通らない 2)耐塩水防食性の評価基準 ○:剥離幅2mm未満 △:剥離幅2〜3mm ×:剥離幅
3mm以上
に酸基を導入することにより、顔料の分散性および主樹
脂のカチオン化エポキシ樹脂との相溶性が向上した。こ
の顔料分散樹脂を用いることにより、分散安定性に優れ
た顔料ペースト、保存安定性に優れ、防食性に優れる塗
膜を得ることができる電着塗料が得られた。
Claims (4)
- 【請求項1】 ビスフェノールA型、ビスフェノールF型
およびビスフェノールS型のエポキシ樹脂からなる群か
ら選択されるエポキシ当量150〜2000の少なくとも1種
のエポキシ樹脂とハーフブロック化ジイソシアネートと
を反応させて得られる変性エポキシ樹脂に、一塩基酸お
よび水酸基含有二塩基酸の存在下で、式 R1−S−R2 [式中、R1およびR2は同一でも異なっていてもよい、炭
素数2から12のアルキル基、ヒドロキシアルキル基また
はヒドロキシアルキレン基である。]で示すスルフィド
を反応させて得られるカチオン性樹脂を含有する電着塗
料用顔料分散樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記カチオン性樹脂が2〜100の酸価お
よび500〜2000の3級スルホニウム基当量を有する請求
項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 有機酸で中和された窒素原子を含む塩基
性基またはカルボン酸イオンを対アニオンとするスルホ
ニウム基を1分子に1個以上有するカチオン化されたエ
ポキシ樹脂を、請求項1記載のカチオン性樹脂に対して
重量比で2〜20倍の量でさらに含有する請求項1記載の
樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1記載のカチオン性樹脂を顔料の
重量に対して0.05〜10の割合で含有する電着塗料用顔料
分散ペースト。
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-
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-
1995
- 1995-01-09 US US08/370,299 patent/US5612395A/en not_active Expired - Lifetime
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