JP3425055B2 - ホログラム素子の製造方法 - Google Patents

ホログラム素子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCD、CD−RO
M、MD、LD等の光ディスク用ピックアップ部品に使
用するホログラム素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク用ピックアップ部品として使
用されるホログラム素子は、通常数mm角の大きさであ
り、大量かつ安価に製造することを目的に、大型の光透
過性基板上に一括して複数個の素子が形成された後、分
断して提供される。
【0003】ホログラム素子には、きわめて微細な回折
格子が精密に形成されている。該回折格子を形成する方
法として、図5に示す半導体装置の製造方法を利用する
方法、図6並びに図7に示す、一般にフォトポリマ法
(Photo Polymer;以下2P法と称す)と
呼ばれる成形方法によって製造する方法等、種々の製法
が提案されている。
【0004】半導体装置の製造方法を利用するホログラ
ム素子の製造方法は、図5に示すように、まずガラス基
板11の片面に感光性材料12をスピンコート法等によ
って塗布する。次に、所定のパターンをフォトリソグラ
フィによって形成する。その後、CF4やCHF3等のガ
ス雰囲気中で、反応性イオンエッチング法によりガラス
基板11に微細なパターンを形成する。このとき感光性
材料12も同時に加工されるが、ガラス基板11の加工
レートと感光性材料12の加工レートとの関係をあらか
じめ把握しておき、ガラス基板11に所定の深さのパタ
ーンが形成された後も感光性材料12がガラス基板上に
残留するように感光性材料12の塗布厚さを決定する。
ガラス基板上11に残留した感光性材料12は、溶剤で
除去するか、酸素ガス雰囲気中で灰化除去する。以上の
方法でガラス基板11上に形成された複数個のホログラ
ム素子は、最終的に必要とされる形状に分割して完成す
る。
【0005】図5に示す製造方法では、反応性イオンエ
ッチングの工程に多くの時間を要し、製造効率が上がら
ないので、さらに効率良く安価に製造する方法のひとつ
として、図6並びに図7に示す2P法を利用する方法が
提案されている。
【0006】図6に示す2P法によるホログラム素子の
製造方法は、あらかじめ作製した原盤2上に紫外線硬化
型液状樹脂3を塗布し、前記紫外線硬化型液状樹脂3を
介して前記原盤2上に光透過性基板1を配置する。次
に、必要であれば加圧しながら、前記紫外線硬化型樹脂
3を前記基板1と前記原盤3で形成される空間に充分圧
し広げる。その後紫外線を照射することによって樹脂3
を硬化し、しかる後、基板1と原盤3を剥離する。紫外
線硬化型液状樹脂3は、硬化後、原盤2より光透過性基
板1との接着性に優れるような材料を選択するか、前処
理によって光透過性基板との接着性を向上させておく
と、光透過性基板1に、原盤2の転写パターンを有する
樹脂層が形成される。
【0007】図5では、ガラス基板11の片面にのみ素
子を形成する方法を示したが、ひとつのホログラム素子
にトラッキングビーム生成機能と光分岐・誤差信号生成
機能等を集積化する場合には、ガラス基板の両面に位置
決めされた回折格子を形成する必要がある。
【0008】しかしながら、図5に示す従来の方法で
は、両面に一括して回折格子を形成することは困難であ
り、片面に素子を形成した後、同様の工程を経て、もう
一方の面に素子を形成する方法を採用している。
【0009】一方、フォトポリマ法では、図7に示すよ
うに、紫外線を透過する基板1並びに紫外線を透過する
原盤2、2を用いることによって、両面一括して素子を
形成することが可能であり、製造効率の向上が期待でき
る。
【0010】両面パターンを同時に形成する場合、少な
くとも一方の原盤は紫外線を透過する材質からなる。例
えば図8に示すように、片方のみが紫外線を透過する原
盤2を用いると、2つの原盤2、7の材質が異なるた
め、例えば成形時の温度上昇等の温度変化が生じた場
合、膨張係数の差によって、2つの原盤2、7の伸びが
異なる。そのため両面の微細パターンの位置がずれる問
題が生じた。
【0011】紫外線透過性原盤でない原盤7としては、
スタンパと呼ばれる金属板を用いるのが一般的である。
金属スタンパ7は、微細パターンを有するガラス原盤に
スパッタ法等により導電薄膜を形成し、電鋳技術を用い
て厚さ0.2〜0.3mm程度の板に形成したものであ
る。このような薄い板厚の金属スタンパ7を用いての2
P成形では、金属スタンパ7と基板1とを離型する過程
において、数百〜数千回の成形を行うと、金属スタンパ
7が変形してしまうという問題があった。そのため、ス
タンパ7の裏面に補強部材を接合する手法等が取られた
(例えば特開平3−230336号公報参照)。
【0012】以上のような問題点に鑑みて、両面に微細
パターンを同時に形成しようとする場合においては、図
7に示すように、紫外線を透過する基板1並びに紫外線
を透過する2枚の原盤2、2を用いることによって、両
面に一括した加工を施すことにより素子を形成する手法
が考えられる。
【0013】この手法によると、2つの原盤2、2は同
一の材質を用いることにより、温度変化による両面パタ
ーンの位置ずれは解消でき、かつ石英ガラスのように比
較的厚みのある剛性体とすることにより、原盤の寿命を
飛躍的に伸ばすことが可能となり、数千枚オーダーの成
形が可能となる。さらにスタンパを作製して裏打ちを行
なうような面倒な方法をとる必要もない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、2つの紫外線透過原盤2、2を用いた場合、紫外
線の大半が透過してしまうため、従来に比べて多くの紫
外線照射エネルギーが必要である。紫外線照射エネルギ
ーの多大な消費は紫外線照射ランプの寿命を縮めること
となり、装置や設備コストの増加を招いた。
【0015】そこで、本発明は、フォトポリマ法によっ
て両面に同時に微細パターンを形成するホログラム素子
の製造方法において、石英材質等の紫外線透過性原盤を
そのまま用いながら、紫外線照射エネルギーを出来るだ
け効率良く利用することを目的とし、反射部材を与える
ことにより低コストで量産性のある2P成形方法を提供
するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係わるホログラム素子の製造方法は、請求
項1においては、第1、第2の光透過性原盤を用い、第
1の光透過性原盤は微細パターンを有する面の裏面側に
反射面を有してなり、該第1の原盤の微細パターンを有
する面と光透過性基板、及び該基板と第2の光透過性原
盤の微細パターンを有する面とを、それぞれ紫外線硬化
型樹脂を介して当接させる工程と、これらに圧力を与え
て樹脂が原盤の微細パターンに充填するように加圧する
加圧工程と、第2の光透過性原盤の裏面側より紫外線を
照射して紫外線硬化型樹脂を両方の原盤の微細パターン
形状に倣って硬化させる露光工程と、基板と両方の原盤
とを剥離する離型工程と、を有することを特徴とするも
のである。
【0017】請求項2においては、第1、第2の光透過
性原盤を用い、第1の光透過性原盤は微細パターンを有
する面の裏面側にRmax100μm以上の面粗度の乱
反射面を有してなり、該第1の原盤の微細パターンを有
する面と光透過性基板、及び該基板と第2の光透過性原
盤の微細パターンを有する面とを、それぞれ紫外線硬化
型樹脂を介して当接させる工程と、これらに圧力を与え
て樹脂が原盤の微細パターンに充填するように加圧する
加圧工程と、第2の光透過性原盤の裏面側より紫外線を
照射して紫外線硬化型樹脂を両方の原盤の微細パターン
形状に倣って硬化させる露光工程と、基板と両方の原盤
とを剥離する離型工程と、を有することを特徴とするも
のである。
【0018】請求項3においては、第1、第2の光透過
性原盤を用い、第1の光透過性原盤は微細パターンを有
する面の裏面側に、反射面およびRmax100μm以
上の面粗度の乱反射面を有してなり、該第1の原盤の微
細パターンを有する面と光透過性基板、及び該基板と第
2の光透過性原盤の微細パターンを有する面とを、それ
ぞれ紫外線硬化型樹脂を介して当接させる工程と、これ
らに圧力を与えて樹脂が原盤の微細パターンに充填する
ように加圧する加圧工程と、第2の光透過性原盤の裏面
側より紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を両方の原盤
の微細パターン形状に倣って硬化させる露光工程と、基
板と両方の原盤とを剥離する離型工程と、を有すること
を特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を以下の実施例に基づき詳
細に説明する。
【0020】図1、図2、図3、図4は、本発明による
第1、第2、第3、第4の実施例を示す。いずれも、紫
外線硬化型樹脂を介して光透過性基板と所定の微細パタ
ーンを有する2枚の光透過性原盤とを当接し、加圧を行
う加圧工程、紫外線を照射する露光工程、そして離型工
程を示す。
【0021】図1乃至図4いずれの場合も、紫外線硬化
型液状樹脂3を介して原盤2(a)、2(b)と光透過
性基板1を当接し、該樹脂が加圧力によって広がり始め
た時点より一定時間の加圧保持を行った。光透過性基板
1として100mm角アクリル樹脂基板(住友化学社製
商品名スミペックグレード名E011押し出し板材)を
使用し、純水、イソプロピルアルコールに各2分超音波
をかけて浸漬・洗浄し、自然乾燥を行った。その後、プ
ライマー処理としてN−ビニル−2−ピロリドン溶剤を
基板に滴下、スピンコート法にて、3000rpm、2
0〜30秒で塗布し、30分間自然乾燥させた。
【0022】紫外線硬化型液状樹脂3(三菱レイヨン社
製ダイヤームM−121若しくはM−107)としては
粘度330〜770cpsのものを使用した。加圧・露
光条件は、加圧力2〜4kg/cm2 程度、紫外線照射
時間20秒程度で、この時の紫外線硬化樹脂の樹脂の膜
厚は10〜30μmであった。紫外線照射装置の紫外線
光のエネルギー源としてはアイキュアーライト(アイグ
ラフィクス社製M04−141)を用いた。ライトと成
形品との距離は約120cmであった。
【0023】原盤2、2としてはφ125mm、厚み3
mmの石英を用い、原盤への微細パターンの転写はフォ
トリソグラフ技術を用いて、フォトマスクより密着露光
により作製した。
【0024】(実施例1)上記基板、上記洗浄、上記プ
ライマー処理、上記紫外線硬化型樹脂を用い、図1に示
すように、2枚の光透過性原盤2、2を用いて、第1の
光透過性原盤2(a)の微細パターンを有する面の裏面
に反射面4としてNi薄膜をスパッタ法によって形成し
た。この時の金属薄膜の膜厚は1000〜1200Åで
あった。
【0025】該原盤2(a)と光透過性基板1とを紫外
線硬化型樹脂3を介して当接させ、また該基板1と第2
の光透過性原盤2(b)とを紫外線硬化型樹脂3を介し
て当接させ加圧を行った。加圧力は3kg/cm2 、加
圧保持時間は180秒であった。第2の該光透過性原盤
2(b)側より紫外線を20秒間照射した。しかる後、
基板1と原盤2、2とを離型した。
【0026】離型後、基板1全面において、微細パター
ンが形成されていることを確認した。また、テープ剥離
試験を行い、基板1の全面で樹脂の剥離が生じないこと
を確認した。さらに、1000回の成形を行ったが、基
板1の両面パターンの位置ずれは±20μmの仕様を越
えることはなかった。また、成形実施に際して何ら支障
も及ぼさなかった。
【0027】(実施例2)上記基板、上記洗浄、上記プ
ライマー処理、上記紫外線硬化型樹脂を用い、図2に示
すように、2枚の光透過性原盤2、2を用いて、第1の
光透過性原盤2(a)の微細パターンを有する面の裏面
を、テープ研磨法によってRmax200〜300μm
の面粗度に加工(乱反射面5)した。
【0028】該原盤2(a)と光透過性基板1とを紫外
線硬化型樹脂3を介して当接させ、また該基板1と第2
の光透過性原盤2(b)とを紫外線硬化型樹脂3を介し
て当接させ加圧を行った。加圧力は4kg/cm2 、加
圧保持時間は180秒であった。第2の該光透過性原盤
2(b)側より紫外線を20秒間照射した。しかる後、
基板1と原盤2とを離型した。
【0029】離型後、基板1全面において、微細パター
ンが形成されていることを確認した。また、テープ剥離
試験を行い、基板1の全面で樹脂の剥離が生じないこと
を確認した。
【0030】(実施例3)実施例1及び実施例2と同様
の基板で同様の洗浄、同様にプライマー処理を行い、図
3に示すように2枚の光透過性原盤2、2を用いて、第
1の光透過性原盤2(a)の微細パターンを有する面の
裏面を、テープ研磨法によってRmax200〜300
μmの面粗度に加工し、係る乱反射面5にさらに反射面
4としてスパッタ法によってNi金属薄膜を400Å形
成した。
【0031】紫外線硬化型樹脂3を介して該原盤2
(a)と光透過性基板1とを接触させ、該基板と第2の
光透過性原盤2(b)とを紫外線硬化型樹脂3を介して
当接させ、加圧した。加圧力は4kg/cm2 、加圧保
持時間は180秒であった。第2の該光透過性原盤2
(b)の側より紫外線を20秒間照射した。しかる後、
基板1と原盤2、2とを離型した。
【0032】離型後、基板1の全面において、微細パタ
ーンが形成されていることを確認した。又、テープ剥離
試験を行い、基板1の全面で樹脂との剥離がないことを
確認した。
【0033】(実施例4)実施例1及び実施例2と同様
の基板で同様の洗浄、同様にプライマー処理を行い、図
4に示すように2枚の光透過性原盤2、2を用いて、第
1の光透過性原盤2(a)の微細パターンを有する面の
裏面にステンレス製の金属反射板6を設置し、紫外線硬
化型樹脂3を介して該原盤2(a)と光透過性基板1と
を当接させ、該基板1と第2の光透過性原盤2(b)と
を紫外線硬化型樹脂3を介して当接させ、加圧した。加
圧力は2kg/cm2 、加圧保持時間は150秒であっ
た。第2の該光透過性原盤2(b)の側より紫外線を2
0秒間照射した。紫外線照射後、基板と原盤とを離型し
た。
【0034】離型後、基板1の全面において、微細パタ
ーンが形成されていることを確認した。又、テープ剥離
試験を行い、基板1の全面で樹脂との剥離がないことを
確認した。
【0035】(比較例1)図7に示す方法にて両面パタ
ーンを形成した。紫外線を透過する2枚の原盤2、2
は、上記実施例と同様のφ125mm、厚み3mmの石
英を用い、原盤2、2への微細パターンの転写はフォト
リソグラフ技術を用いて、フォトマスクより密着露光に
より作製したものを用いた。
【0036】上記実施例と同様の基板で同様の洗浄、同
様にプライマー処理を行い、その両面に上記実施例と同
様の紫外線効果型樹脂3を滴下し、加圧は3kg/cm
2 、加圧保持時間は150秒であった。紫外線照射を2
0秒間行い、基板1と原盤2、2とを離型した。離型
後、基板の外周の一部で未硬化部分生じた。又、テープ
剥離試験を実施した。その結果、最外周部の一部で剥離
が生じた。
【0037】(比較例2)図8に示す方法にて両面パタ
ーンを形成した。実施例1及び実施例2と同様の基板で
同様の洗浄、同様にプライマー処理を行い、上記の紫外
線効果型樹脂を基板両面に滴下した。原盤1は上記実施
例と同様の石英原盤で、原盤7は金属スタンパで、微細
パターンを有するガラス原盤にスパッタ法によりNi導
電薄膜を形成し、電鋳技術を用いて厚さ約0.2mm程
度の板に形成されたものである。加圧力は3kg/cm
2 、加圧保持時間は150秒であった。紫外線照射を2
0秒間行い、しかる後基板と原盤とを離型した。
【0038】離型後、基板1に全面において、微細パタ
ーンが形成されていることを確認した。又、テープ剥離
試験を行い、基板1の全面で樹脂との剥離がないことを
確認した。しかしながら、約100回の2P成形におい
て、基板の両面パターンの位置ずれは30〜40μm
と、仕様±20μmを越えてしまった。また、200回
の2P成形後、スタンパの変形が著しくなり、樹脂の広
がりが均一でなくなり、継続して成形を行うことが不可
能になった。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によるホログラム素子の製造方法は、光透過性基板の両
面に微細パターンを形成する場合において、第1の光透
過性原盤の微細パターンを有する面の裏面に設けた金属
薄膜や反射部材等による反射面により、紫外線の光エネ
ルギー利用効率を向上することが出来る。また、光透過
性原盤の微細パターンを有する面の裏面をRmax10
0μm以上の面粗度の乱反射面とすることにより、露光
時に紫外線光が乱反射することで光エネルギー利用効率
を向上することが出来る。さらに、反射面およびRma
x100μm以上の面粗度の乱反射面を併用すれば、露
光時の光エネルギーが散乱、反射して、光エネルギーを
より効率良く利用することが出来る。
【0040】また、以上の各請求項にわたり、光透過性
原盤の材質が同一であるため、両面パターンの位置ずれ
を生じることもなく、かつ原盤の厚みが3mmと従来の
金属スタンパよりも厚く剛性があるため1000回の成
形を行っても、成形に支障を及ぼすことはない。更に、
かかる光透過性原盤の微細パターンを有する面の裏面に
反射部材を設置することにより、該原盤裏面に配置され
ている、支持部材、真空吸着穴、ネジ穴等が、紫外線露
光時に光線に影響を及ぼすことにより微細パターンの正
しい形成を阻害することを、防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例を説明する工程図で
ある。
【図2】本発明による第2の実施例を説明する工程図で
ある。
【図3】本発明による第3の実施例を説明する工程図で
ある。
【図4】本発明による第4の実施例を説明する工程図で
ある。
【図5】従来の半導体素子の製造方法を利用したホログ
ラム素子の製造方法を説明する工程図である。
【図6】フォトポリマ法によるホログラム素子の製造方
法を説明する工程図である。
【図7】フォトポリマ法によるホログラム素子の製造方
法を説明する工程図である。
【図8】第2の比較例にて用いたホログラム素子の製造
方法を説明する工程図である。
【符号の説明】
1 光透過性基板 2 光透過性原盤 3 紫外線硬化型液状樹脂 4 反射面(金属薄膜) 5 乱反射面 6 反射板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03H 1/20 G02B 5/32 G03H 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2の光透過性原盤を用い、 第1の光透過性原盤は微細パターンを有する面の裏面側
    に反射面を有してなり、 該第1の原盤の微細パターンを有する面と光透過性基
    板、及び該基板と第2の光透過性原盤の微細パターンを
    有する面とを、それぞれ紫外線硬化型樹脂を介して当接
    させる工程と、 これらに圧力を与えて樹脂が原盤の微細パターンに充填
    するように加圧する加圧工程と、 第2の光透過性原盤の裏面側より紫外線を照射して紫外
    線硬化型樹脂を両方の原盤の微細パターン形状に倣って
    硬化させる露光工程と、 基板と両方の原盤とを剥離する離型工程と、を有するこ
    とを特徴とするホログラム素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1、第2の光透過性原盤を用い、 第1の光透過性原盤は微細パターンを有する面の裏面側
    にRmax100μm以上の面粗度の乱反射面を有して
    なり、 該第1の原盤の微細パターンを有する面と光透過性基
    板、及び該基板と第2の光透過性原盤の微細パターンを
    有する面とを、それぞれ紫外線硬化型樹脂を介して当接
    させる工程と、 これらに圧力を与えて樹脂が原盤の微細パターンに充填
    するように加圧する加圧工程と、 第2の光透過性原盤の裏面側より紫外線を照射して紫外
    線硬化型樹脂を両方の原盤の微細パターン形状に倣って
    硬化させる露光工程と、 基板と両方の原盤とを剥離する離型工程と、を有するこ
    とを特徴とするホログラム素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 第1、第2の光透過性原盤を用い、 第1の光透過性原盤は微細パターンを有する面の裏面側
    に、反射面およびRmax100μm以上の面粗度の乱
    反射面を有してなり、 該第1の原盤の微細パターンを有する面と光透過性基
    板、及び該基板と第2の光透過性原盤の微細パターンを
    有する面とを、それぞれ紫外線硬化型樹脂を介して当接
    させる工程と、 これらに圧力を与えて樹脂が原盤の微細パターンに充填
    するように加圧する加圧工程と、 第2の光透過性原盤の裏面側より紫外線を照射して紫外
    線硬化型樹脂を両方の原盤の微細パターン形状に倣って
    硬化させる露光工程と、 基板と両方の原盤とを剥離する離型工程と、を有するこ
    とを特徴とするホログラム素子の製造方法。
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