JP3424953B2 - 非孔質重合体組成物から多孔質重合体製品を製造する方法及びその製品 - Google Patents

非孔質重合体組成物から多孔質重合体製品を製造する方法及びその製品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、多孔質重合体製品の製造法及
びそのようにして製造した製品に関する。より具体的に
言えば、本発明は、中実非孔質層を含むことができ又は
それを欠いてもよい多孔質製品を製造するために均質組
成物から形成される中実非孔質重合体構造体から多孔質
重合体製品を製造するための方法に関する。
【0002】
【発明の背景】本発明以前には、膜は、熱若しくは溶液
転相、延伸、焼結又はトラックエッチング(track etc
hing)によって製造されてきた。微孔質膜を製造するた
めの最も一般的な方法は溶液転相法(湿式及び/又は乾
式)であり、これによってポリ弗化ビニリデン(PVD
F)、セルロース、ポリスルホン又はポリアミド(ナイ
ロン)の如き重合体から多くの工業的に有効な膜が作ら
れている。転相膜は、重合体を適当な溶剤中に溶解させ
て溶液を形成することによって作られる。この溶液は、
基体上に流延させて通常25um〜250um厚の薄膜
にされる。次いで、この薄膜は、気(乾燥)相又は液
(湿潤)相にある適当な非溶剤に暴露される。この後者
の工程は、相分離、即ち、溶剤相から重合体を固体物質
として沈殿させることを包含する。相分離の条件は、比
較的均一な孔寸法分布を有する多孔質重合体構造体を形
成するように制御することができる。
【0003】米国特許第2,783,984号には、先
ず初期ポリアミド沈殿点においてポリアミドに対する非
溶剤と溶剤との混合物中においてポリアミドの溶液を形
成することによってポリアミド微孔質膜を製造すること
が提案されている。所望の沈殿を生じさせるために、ま
た自己維持性の不透明微孔質膜を形成するために添加剤
例えば硼酸又はクエン酸の如き非溶剤が添加される。こ
の方法では、第一工程として、均質ポリアミド溶液が形
成される。溶液は、ガラスの如き平らな表面上に流延さ
れ、そして溶剤の蒸発を生じさせると共に微孔質膜を形
成させるために加熱される。米国特許第3,408,3
15号にも、ポリアミド微孔質膜を製造するための同様
な方法が開示されている。
【0004】米国特許第3,876,738号には、ナ
イロン膜の如き重合体の微孔質膜を製造するための方法
が開示されている。重合体のドープ溶液が先ず形成さ
れ、そして所定の表面上に直接流延される。この表面
は、重合体に対する非溶剤の表面よりも下に位置づけす
ることができる。ドープ溶液は、重合体の沈殿及び膜の
形成を生じさせるために非溶剤中で急冷される。プロセ
ス制御のパラメーターは、高湿度雰囲気中でゲル化する
という従来技術の工程を排除するように調整することが
できる。プロセスにおける第一工程として、ドープ溶液
の形成が要求される。
【0005】米国特許第4,340,479号には、ス
キンレス親水性アルコール不溶性ポリアミド膜の製造法
が開示されている。第一工程では、懸濁粒子を含まない
ポリアミド膜の溶液が形成される。ポリアミドに対する
非溶剤の溶液への制御した添加によって溶液の核形成が
実施される。製造されたポリアミド膜は、その軟化温度
のすぐ下の温度に加熱したときに親水性物質から疎水性
物質(これは水によって湿潤されない)に転化されるこ
とによって特徴づけられる。
【0006】米国特許第4,203,847号及び同第
4,203,848号にも、重合体の微孔質膜の製造法
が開示されている。この方法では、先ず重合体の溶液が
形成される。次いで、溶液は、重合体の沈殿及び膜の形
成を生じさせるために重合体に対する非溶剤の浴を通さ
れる。浴における溶剤対非溶剤の比率が監視され、そし
てその組成が所望の範囲に調整される。
【0007】米国特許第3,839,516号には、結
晶質重合体フィルムに膨潤剤を接触させ次いで膨潤剤を
除去しながらフィルムを延伸させて多孔質フィルムを形
成することが提案されている。細孔の形状は、延伸間に
フィルムに及ぼされる引張力のために一方向性である。
同様に、米国特許第3,426,754号には、結晶質
重合体フィルムにその元の長さの10〜300%の量で
常温延伸を施し次いでそのフィルムを張力下にヒートセ
ットさせて多孔質フィルムを製造することが提案されて
いる。このフィルムに形成された細孔の形状も、常温延
伸及びヒートセット間にフィルムに及ぼされる引張力の
ために一方向性である。
【0008】また、抽出可能な組成物か又は離脱可能な
組成物のどちらかを含有する不均質重合体組成物から形
成したフィルムを例えば溶剤抽出又は加熱によって処理
し、しかしてその組成物を抽出及び/又は離脱させた後
に重合体フィルムに細孔を形成させるようにすることも
提案されている。この態様で処理することができる重合
体組成物は、抽出可能な組成物か又は離脱可能な組成物
のどちらかの存在を要件とするので制限を受ける。
【0009】製造される多孔質膜は、一般にはろ過にお
いて又はDNA、RNA、たんぱく質、細胞等の如き核
酸を結合させる如き特定の用途において利用することが
できる。ポリアミド膜は、核酸の結合に特に有用であ
る。というのは、それらは、大きい表面積を提供し且つ
核酸と共有結合するからである。直接吸取電気泳動(D
BE)におけるようなある種の用途では、コンベヤー及
び固定用マトリックスの両方として使用するには剛性の
基体が望まれる。現在入手可能なポリアミド膜は、剛性
基体に積層させることを要件とする。湿っていると、こ
れらの積層体は膨潤し、しわができそして剥離する。
【0010】上記の特許に記載される方法の多くは、後
にプロセス処理される初期流延用溶液の調製に依存して
いる。流延用溶液は、重合体粒子をその粒子が完全に溶
解されるまで混合させることによって形成される。粒子
の寸法は様々であるので、個々の粒子を溶媒和するのに
要する時間はバッチ毎に変動する。これらの溶液の組成
は、溶液を重合体に対する非溶剤と接触させる後続工程
において所望の重合体沈殿及び膜形成を達成するために
は注意深く制御されなければならない。この操作は、重
合体溶液を形成することによってプロセスが開始される
ところのバッチ法としてプロセスを実施しなければなら
ないことを要件とする。加えて、生成物のコンシステン
シーをバッチ毎に正確に制御するのは困難である。とい
うのは、溶液の組成をバッチ毎に正確に複製するのは困
難であるからである。
【0011】それ故に、効率を向上させるためにバッチ
法よりもむしろ連続法である重合体多孔質製品の製造法
を提供するのが望ましい。加えて、溶剤が固体重合体と
接触する時間を正確に制御することができるようなかか
る方法を提供するのが望ましい。このような制御は、よ
り均一な表面多孔度を有する多孔質製品の形成を可能に
する。加えて、平均細孔寸法を正確に制御することがで
き且つ細孔が生成物の表面から生成物の厚さまで伸びる
距離を正確に制御することができるようなかかる方法を
提供するのが望ましい。加えて、多孔質構造体を形成す
るのに抽出可能な又は離脱可能な組成物の存在に頼らな
い方法を提供するのが望ましい。更に、多孔質構造体を
形成するのに延伸工程における如き引張力の使用を要件
としないかかる方法を提供するのが望ましい。
【0012】
【発明の概要】本発明は、フィルム、繊維、菅状体等の
如き非孔質中実重合体構造体から中実非孔質層を含むこ
とができる微孔質若しくは限外ろ過膜又は膜様の製品の
如き多孔質重合体製品を製造する方法を提供するもので
ある。便宜上、本明細書では中実非孔質フィルム又はシ
ートに関して本発明を具体的に説明する。しかしなが
ら、本発明は、フィルム、繊維、シート、スラブ、管状
体、円柱体、棒又は類似物の如きその形状に関係なしに
中実の非孔質重合体組成物と共に使用するのに応用可能
であることを理解されたい。本発明の方法は、溶剤がフ
ィルム又はシートの如き非孔質構造体と接触する時間を
制御することによって重合体−溶剤相互作用度を正確に
制御することができるような連続式リール巻取法の使用
を可能にする。これは、製品の表面多孔度の均一性及び
異なる層間における平均細孔寸法の面で製品多孔度の正
確な制御を可能にする。この方法では、重合体シートは
その重合体シートに対する溶剤中に浸漬され、しかして
シートの片面又は両面が溶剤と直接接触される。溶剤
は、シートをゲル化によって軟化する。ゲル化した重合
体シートは、溶剤から取り出され、そしてその溶剤を除
去して重合体の沈殿及び細孔の形成を生じさせるところ
の工程に向けられる。溶剤は、乾燥雰囲気若しくは湿潤
雰囲気のどちらかにおける溶剤の蒸発又は蒸発と非溶剤
接触との組み合わせによって、重合体シートに対する非
溶剤(これは溶剤と混和性である)と共に除去すること
ができる。重合体の沈殿を生じさせるための他の手段
は、ゲル化した重合体組成物の温度を変動させこれによ
って多孔質構造体を形成し、その後にその沈殿を受けた
多孔質構造体から溶剤を除去することである。溶剤が重
合体シートをゲル化させる時間は容易に制御することが
できる。というのは、シートが溶剤浴を出る時間とそれ
が沈殿し始める時間との間の時間は、2つの工程間にお
けるシートの距離及び/又は走行速度を制御することに
よって正確に制御することができるからである。重合体
シートは、2つの工程間における走行時に支持されても
又は支持されなくてもよい。
【0013】
【発明の具体的な説明】便宜上、本明細書では非溶剤浴
を使用して重合体沈殿を生じさせる場合に関して本発明
を具体的に説明する。しかしながら、本発明は、ゲル化
した重合体組成物から重合体の沈殿を生じさせるための
任意の手段、例えば溶剤の蒸発等によって行うことがで
きることを理解されたい。ゲル化した重合体シートを非
溶剤中に浸漬させると、シートのゲル化部分が沈殿して
多孔質構造を形成する。ゲル化の程度は、重合体シート
の厚みの全部又は一部分のみがゲル化されるように制御
することができる。シート厚みの一部分のみがゲル化さ
れると、シートの厚みの一部分は、非孔質のままであり
そして最終の部分多孔質製品に対して追加的な機械的強
度を提供する。
【0014】本明細書における用語「溶剤」は、重合体
組成物のいくらかのゲル化を生じさせる化合物を意味す
る。いくらかの溶剤は、いくらかの重合体組成物に対し
て強いゲル化効果そして他の重合体組成物に対しては比
較的弱いゲル化効果を及ぼすことを理解されたい。本発
明の目的に対して必要なことは、溶剤がいくらかのゲル
化効果を有することである。同様に、本明細書における
用語「非溶剤」は、ゲル化した重合体組成物の沈殿を生
じさせこれによってそのゲル化した重合体組成物中で細
孔の形成を生じさせる化合物を意味する。加えて、本発
明で有用な非溶剤は、支持基体を使用するときにかかる
基体をゲル化しない。本明細書で使用する用語「ゲル形
成」又は「ゲル化」は、溶剤との接触後の重合体組成物
の状態であって、溶剤との接触前の重合体組成物の固体
形態と比較して重合体組成物を少なくとも一部分軟化し
た状態にさせるために溶剤の一部分が重合体組成物によ
って吸収されているような状態を意味する。本明細書で
使用する用語「均質重合体組成物」は、重合体組成物か
ら除去したときに重合体組成物中で多孔質構造の形成を
生じさせるような抽出可能な組成物及び/又は離脱可能
な組成物を含まない重合体組成物を意味する。本発明の
方法では、低分子量成分の如き重合体組成物の少部分は
溶剤で抽出され得ることを理解されたい。しかしなが
ら、この抽出機構は、重合体組成物中に細孔の形成を生
じさせるには不十分である。これとは対照的に、本発明
で使用する均質重合体組成物中での細孔の形成は、重合
体組成物のゲル化部分が多孔質固体組成物に転化される
ような転相によって行われる。多孔質構造を表わすのに
本明細書で使用する用語「全方向性」は、すべての方向
においてランダムである多孔質モルホロギーを意味す
る。かかる構造は、細孔を延伸工程間に遭遇する引張力
の方向に整列させる延伸工程を使用する方法で得られる
ように細孔が所定の方向に整列された一方向性構造とは
対照的である。本発明の方法では、中実非孔質重合体構
造体は、固体を典型的な流延法で使用される如き液体溶
液に転化させるような工程の不在下に、多孔質重合体生
成物に直接転化される。本発明の方法ではかかる液体溶
液は必要とされないので、本発明の多孔質生成物は、非
孔質中実重合体出発材料から連続的に形成することがで
きる。
【0015】本発明に従えば、均質重合体組成物から形
成された非孔質重合体シートから多孔質重合体生成物が
形成される。非孔質シートは、先ず、シートの片面又は
両面が溶剤と直接接触するようにシートに対する溶剤で
ある溶剤組成物と接触される。次いで、シートは、接触
されたシートが固体又は半固体の形態で移送、支持又は
無支持にされるのに十分な機械的強度を有するままであ
るように、シートを溶解する前に溶剤組成物から取り出
される。溶剤は、シートが溶剤浴、溶剤スプレー、トラ
ンスファーローラー等の如き溶剤の源から取り出される
ときにシートに連行される。連行された溶剤は、シート
が固体からゲルに転化され(これはシート表面で始まり
そしてシートの厚みの内部に進行する)るようにシート
表面をゲル化し続ける。このゲル化期間の間に、シート
の機械的強度は、シートを後続のプロセス工程に送給す
るために、溶剤によってゲル化されない支持ベルトの如
き支持体が必要とされるような状態に低下され得る。
【0016】第二工程では、ゲル化シートは、その重合
体シートに対する非溶剤と接触される。非溶剤は溶剤と
混和性である。この接触は、ゲル化重合体組成物の沈殿
及びその沈殿が生じた重合体組成物内での細孔の形成を
もたらす。ゲル化されない重合体シートの部分は、プロ
セスを通してそしてプロセスの完結後に非孔質中実体と
して残る。
【0017】第三工程では、多孔質重合体シートは、溶
剤及び非溶剤の実質上全部を除去するために濯ぎ浴と接
触される。濯ぎ浴は、溶剤及び非溶剤の両方と混和性で
あり、そして多孔質重合体シートを攻撃しない。次い
で、濯いだ多孔質重合体シートは、加熱によるが如き任
意の通常の手段によって乾燥される。
【0018】本発明に従って形成された生成物は、非孔
質重合体フィルムから誘導され、そして細孔が生成物の
厚み全体を通して延在しているような多孔質膜からなる
ことができる。別法として、本発明の生成物は、非孔質
重合体中実体である層と、多孔質重合体構造体からなる
片方又は両方の外面層とを有する複合体生成物からなる
こともできる。本発明の完全多孔質の膜生成物は、生成
物の厚み全体を通して曲がりくねったランダムな全方向
性通路を有することによって特徴づけられる。これらの
通路は、それらが互いに連通しているような連続型か又
は独立型であってよい。本明細書における用語「独立型
通路」は、互いに連通していない独立気泡を意味する。
本発明の完全多孔質の膜生成物は、ランダムでない真直
ぐな通路を有するトラックエッチング(track-etched)
した多孔質生成物とは異なる。また、非孔質重合体中実
シートから誘導された本発明の完全多孔質の膜生成物
は、重合体組成物の溶液から製造された従来技術の形態
の完全多孔質の膜生成物と比較して大きいマトリックス
引張強度によって特徴づけられる。一般には、所定の重
合体組成物から形成された本発明の完全多孔質の膜生成
物は、通常の流延操作によって同じ重合体組成物の溶液
から形成された完全多孔質の膜生成物よりも少なくとも
約30%大きいそして通常70%よりも大きいマトリッ
クス引張強度を有する。本明細書において使用する用語
「マトリックス引張強度」は、多孔質生成物の引張強度
を多孔質生成物中の中実部分の容積%によって割ったも
のを意味する。
【0019】本発明の完全多孔質の生成物はろ過膜とし
て使用することができ、これに対して、孔質層を有する
複合構造体は、核酸若しくはたんぱく質吸取の如き吸取
プロセスにおいて、多孔質領域が診断用試薬を含有する
ことができるような診断用途において、又は薄層クロマ
トグラフィーの如きクロマトグラフ分離プロセスにおい
て利用することができる。
【0020】本発明の生成物は様々な厚さを有する重合
体シート又はフィルムから作ることができ、かくして最
終製品は所望の如き強度に又は剛性にすることができ
る。直接吸取電気泳動における如きある種の用途では、
剛性基体をコンベヤー及び固定用マトリックスの両方と
して特にポリアミド多孔質表面を設けて使用することが
望まれる。本発明の方法は、膜を剛性支持体に積層する
必要性を回避しながらこれらの所望の機械的強度を有す
る生成物を提供する。本発明の非積層生成物は湿潤時に
無視し得る膨潤を示しそして平らなままであり、これに
対して、ポリアミド膜の如き積層膜は湿潤時に膨潤して
しわの発生や剥離を引き起こす。しかしながら、所望な
らば本発明に従って積層生成物を生成することができ、
そして本発明の多孔質生成物又は非孔質層を含有する本
発明の多孔質生成物は基体に積層させることができるこ
とを理解されたい。
【0021】本発明の別の具体例では、多孔質又は非孔
質基体シートに露出面を有する1つ又は2つの重合体シ
ートを付着させてなる積層生成物が形成される。基体シ
ートは、追加的な機械的強度が望まれるところの用途に
おいてかかる機械的強度を提供する。加えて、2つ以上
の重合体シートを使用するときには、それらは同じ又は
異なる重合体組成物から形成することができる。この具
体例は、片方の表面に第二表面の多孔度から独立した多
孔度を持たせた多孔質生成物を形成することが望まれる
ときに、又は片方の表面に第二表面の化学的特性から独
立した化学的特性を持たせることが望まれるときに有用
である。異なる重合体組成物を有する2つ以上のシート
を用いるときには、変動する親水性若しくは疎水性又は
変動する活性度の如き複数の異なる表面特性を有する積
層構造体を形成することができる。重合体シートは互い
に100%重なり合う必要はないが、しかし例えば図1
0に示されるように積層生成物の片面又は両面上に各シ
ートの一部分を露出させるようにオーバーレイすること
ができる。シートが重なり合わされるこの具体例は、同
じ重合体組成物を有するシートであるがしかし溶剤浴の
滞留時間、溶剤組成又は温度の如き変動する溶剤接触条
件下に処理されこれによって最終生成物の多孔質シート
間の多孔度及び/又は構造モルホロジーを変えるように
処理されたシートと共に使用することもできる。また、
積層体は、中間基体層の必要なしに多孔性にされる複数
の重合体シートから形成することができることを理解さ
れたい。これらの積層体は、中間接着剤層の必要なしに
直接形成することができる。
【0022】便宜上、本発明を先ず非積層生成物に関し
て次いで積層生成物に関して説明する。本発明の第一工
程において、重合体シートは、シートを溶剤浴中に通す
か、溶剤をシート上に吹き付けるか又は溶剤を溶剤含有
基体との接触によって適用することによるが如くして任
意の都合の良い態様でシートの重合体組成物に対する溶
剤と接触される。シートの片方の面のみを溶剤と接触さ
せることを望むときには、他方の面は、その第二面に一
時的に若しくは永久的に積層されるか又は付着される保
護シートで保護される。保護マスクは、溶剤中において
可溶性でない。いずれにしても、溶剤の量、種類、溶剤
及び/又はシート温度及びシートと溶剤との接触時間を
含めて、重合体シートと溶剤との相互作用の程度は、溶
剤が重合体シートの所望の厚さに浸透してゲル化重合体
組成物を形成するように重合体シートの所望の膨潤度及
びゲル化度を生じせしめる程のものである。かかるゲル
化重合体組成物は、支持体を用いても又は用いなくても
その元のシート形態を保持するのに十分な機械的強度を
有するものであり、しかもその後にその重合体組成物に
対する非溶剤と接触させたときに、沈殿してシート表面
から始まってその厚みの全部又は一部分を通して多孔質
構造を生じるものである。
【0023】溶剤と接触した重合体シートは、次いで、
重合体シートに対する非溶剤と接触される。シート及び
溶剤は、一連のローラー又はベルトの如き任意の都合の
良い手段によって非溶剤と接触される。接触されたシー
トは、支持されても又は支持されなくてもよい。シート
を溶剤と次いで非溶剤と接触させる時間は、所望のゲル
化度(これはその後に形成される生成物の多孔度に相当
する)を生じさせるように制御される。非溶剤との接触
は、ゲル化シートが沈殿によって多孔質生成物に転化さ
れるように制御される。最終工程では、多孔質生成物
は、溶剤及び非溶剤を除去するために洗浄されそして乾
燥される。
【0024】本発明の好ましい具体例では、プロセスは
リール巻取法(reel-to-reel porocess )によって実施
される。非孔質フィルムは、供給ローラーに備えられそ
して溶剤、非溶剤と接触されて連続的に送給され、洗浄
され、そして一連のローラー及び/又はベルトで乾燥さ
れ、ここで溶剤及び非溶剤との接触時間は、所望のゲル
化度、及び細孔が比較的均一な寸法を有するところのそ
の後の多孔質構造の形成を生じさせるように制御され
る。本発明の方法は、非孔質層を含むことができ又はそ
れを欠いてもよい微孔質又は限外ろ過製品を製造するの
に使用することができる。
【0025】本発明において使用することができる代表
的で好適な均質重合体組成物としては、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ二弗化ビニリデ
ンデン、ポリオレフィン例えばポリエチレン又はポリプ
ロピレン、セルロースエステル例えば酢酸セルロース又
は硝酸セルロース、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエ
ーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、
アクリル重合体、メタクリル重合体、それらの共重合
体、それらの混合物等が挙げられる。重合体組成物は、
結晶質、非結晶質又は部分結晶質であってよい。重合体
組成物の唯一の要件は、重合体組成物に対する有効な溶
剤が存在すること、及び非溶剤を使用するときにはそれ
が重合体に対する溶剤と混和性でありしかして重合体組
成物を逐次的にゲル化及び沈殿させることができること
である。本発明の生成物の多孔質部分は、典型的には約
0.05〜10ミクロンの寸法を有する微細孔、又は典
型的には約40Å〜0.05ミクロンの寸法を有する限
外ろ過細孔である細孔を有することができる。本発明の
生成物の表面モルホロジーは、スキン層を有せずに開放
したレース状又は結節状の構造を有してよく、又はスキ
ン層を有するものでもよい。
【0026】積層製品をリール巻取法で製造することを
望むときには、第一重合体シートは、第一重合体シート
を基体シートに付着させる第一融着工程において基体シ
ートの第一表面と接触させて第一重合体シートの重合体
組成物に対する溶剤を、次いで第一重合体シート及び基
体シートに対する非溶剤を逐次的に通される。第二重合
体シートを使用するときには、それは、第二重合体シー
トを基体シートに付着させる第二融着工程において第二
重合体シートの重合体組成物に対する溶剤を、次いで第
二重合体シート及び基体シートに対する非溶剤を逐次的
に通される。好ましい具体例では、第一融着工程及び第
二融着工程は同じ工程である。また、好ましい具体例で
は、非溶剤浴は第一重合体シート及び第二重合体シート
に対する同じ浴である。基体シートの使用は随意であ
り、そして使用しないときには第一及び第二重合体シー
トは、積層生成物を形成するために上記の如しくして互
いに直接融着させることができることを理解されたい。
【0027】ここで、特にポリアミドフィルム又はシー
トを加工処理することに関して本法を更に説明する。し
かしながら、この説明は例示的であり、そして逐次的な
ゲル化及び沈殿を生じさせるために適当な溶剤及び非溶
剤並びに適当なプロセス条件を使用して他の重合体組成
物を加工処理するのに適用可能であることを理解された
い。約3ミル厚のポリアミドフィルムを使用してその厚
み全体に細孔を有する多孔質膜を製造するときには、シ
ートは蟻酸と接触される。3ミルの厚さを有するポリア
ミドフィルムの蟻酸によるゲル化は、フィルムの厚み全
体にゲル化を生じさせるために一般には約5〜30秒の
期間の間実施される。元の重合体シートの全厚よりも薄
い多孔質構造の形成を生じさせるのを望むときには、よ
り短いゲル化時間が使用される。加えて、出発シートの
厚さ及び/又は溶剤及び/又はシートの温度に依存して
長い又は短い時間が使用される。次いで、ゲル化シート
は、重合体組成物に対する非溶剤と、ゲル化重合体組成
物を多孔質生成物として沈殿させるのに十分な短い時間
の間接触される。典型的には、非溶剤は、約0℃〜50
℃の温度における湿り空気、水、水/蟻酸、アルコール
又は水−アルコール混合物であってよい。ゲル化重合体
組成物の沈殿を生じさせて多孔質生成物を製造するため
には、非溶剤との接触は典型的には約1〜10分の間で
ある。次いで、生成物は、溶剤及び非溶剤を除去するた
めに約0℃〜50℃の間の温度において水、アルコール
等の中で濯がれる。
【0028】図1を説明すると、本発明を実施するため
のリール巻取法(reel-to-reel process)が例示されて
いる。非孔質重合体シート10は、電動式ローラー12
に備えられる。キャリヤーベルト23は、電動式ローラ
ー12に備えられる。シート10は、キャリヤーベルト
23と一緒にローラー16及び18の下側を経て溶剤浴
14を通される。ゲル化したシート20及びベルト23
は、ローラー22の上を通される。浴24におけるシー
ト26は、沈殿を受けて多孔質生成物28を形成する。
多孔質生成物28及びベルト23はローラー30の上を
通され、そして多孔質生成物28は濯ぎ浴32に向けら
れる。ベルト23は、ローラー25に巻き取られる。濯
いだ多孔質生成物34は、加熱ランプ36によるが如く
して乾燥されそして巻取ロール38に貯蔵される。ポリ
アミド非孔質シートの場合には、溶剤浴14は、蟻酸、
トリフルオルエタノール、フェノール、これらの混合
物、非溶剤との混合物又は類似物を含むことができる。
非溶剤浴24及び濯ぎ浴32は、水、水/蟻酸、アルコ
ール、これらの混合物又は類似物を含むことができる。
非溶剤浴24及び濯ぎ浴32は、その中に蓄積した溶剤
を除去するためにそれを非溶剤又は濯ぎ溶液で置き換え
ることによって定期的に又は連続的に補充することがで
きる。非孔質シートの片方の面のみを溶剤と接触させる
と、多孔質生成物の片方の面は細孔を含み、そして他方
の面は細孔を含むことができ又は含まない。非孔質シー
トの片面のみと溶剤との接触は、非孔質シートの片方の
面で保護接触マスクを使用することによって行うことが
できる。別法として、これは、非孔質シートの片方の面
に溶剤を吹き付けることによって、又はローラーの如き
接触面を使用して非孔質シートの片面に溶剤を付着させ
ることによって行うこともできる。完全には多孔質でな
い生成物を形成するときには、生成物の厚さの一部分は
非孔質中実体としてとどまり、そしてその生成物の構造
は溶剤と初期に接触した多孔質生成物の表面に位置され
る。
【0029】図2を説明すると、本発明の積層製品を製
造するための方法が示されている。ポリアミド66の如
き第一重合体シート40は、重合体シート40をゲル化
させるためにリール42からローラー44の下側を経て
98%蟻酸の如き溶剤浴46を通される。基体56は、
シート59と接触してそれを支持するためにローラー5
7から出される。ポリアミド6の如き第二重合体シート
48は、重合体シート48をゲル化させるためにリール
50からローラー52の下側を経て88%蟻酸の如き溶
剤浴54を通される。ゲル化したシート40及び48
は、基体シート56と接触される。供給ローラー61か
らキャリヤーベルト59が出るが、これはローラー63
によって巻き取られる。キャリヤーベルト59は、ゲル
化シート40及び48並びに基体シート56を支持す
る。これらのシートは、ローラー58及び65の間を通
ってキャリヤーベルト59に支持された単一の積層シー
ト60を形成する。他方、ゲル化シート40及び48
は、互いに直接接触させることができる。れる。積層シ
ート60は、重合体シート40及び48の両方並びに基
体シート56に対する非溶剤である水の如き非溶剤浴6
2を通される。非溶剤62との接触は、積層されたシー
ト40及び48のゲル化部分の沈殿を生じさせ、これに
よって最終積層生成物64においてシート40及び48
の両方から多孔質相を形成させる。次いで、積層シート
60は、上記の如くして濯がれそして乾燥される。
【0030】図9を説明すると、シート70に対する溶
剤(しかしシート66及び68に対する溶剤でない)を
含浸された2つの多孔質キャリヤーシート66及び68
は、シート70と接触するためにローラー72及び74
の間を通され、これによって溶剤をシート70に移行さ
せる。次いで、溶剤を含有するシート70は、非溶剤浴
を通されそして上記の如くして処理される。
【0031】図10を説明すると、多層多孔質生成物8
0は、複数の非孔質重合体シートを上記の如くして溶剤
と次いで非溶剤と逐次的に接触させることによって製造
される。各シートが溶剤と逐次的に接触された後に、そ
れらは、ベルトの上で重なり合った形態で共に接触され
る。次いで、ゲル化シートの多層体は、細孔を形成させ
るためにゲル化シートの各々に対する非溶剤を通され
る。多孔質多層生成物80は、例えば、3つの多孔質シ
ート82、84及び86、又は2つの多孔質シート或い
は3つよりも多い多孔質シートから形成することができ
る。
【0032】
【実施例】次の実施例は、本発明を例示するものであっ
て、いかなる点においても本発明を限定するものではな
い。
【0033】例1 本例は、2つの多孔質表面と非孔質のその厚みの内部に
ある層とを有する多孔質製品の製造を例示するものであ
る。ナイロン66ポリアミドの4ミル厚シートを蟻酸溶
剤中に25℃で20秒間浸漬させた。このフィルムは、
膨潤しそして次の特性即ち軟質且つ粘着性であるがしか
し広範な変形なしにそれ自体を維持するのに十分な強度
を有していた。次いで、ゲル化フィルムをイソプロパノ
ール−水非溶剤中に25℃で2分間浸漬させると、フィ
ルムのゲル化部分は、沈殿して多孔質面を形成した。次
いで、多孔質生成物を水中で濯ぎそして30℃で乾燥さ
せた。この多孔質構造体の露出した両面を図3及び4に
示す。多孔質構造体の横断面は図5に示される。図5に
示されるように、図3の表面40及び図4の表面42
は、構造体全体に最大細孔寸法を有する細孔を含んでい
る。構造体44の内部は最小細孔を有する。層45は非
孔質である。この構造体は、その多孔質構造全体が親水
性であり、そして核酸の如き生物分子を不動化するため
の媒体として、又は薄層クロマトグラフィーにおける如
きクロマトグラフ分析用の基体として特に有用である。
【0034】例2 本例は、2つの多孔質表面を有しそしてその厚み全体が
多孔質である膜として有用な多孔質製品の製造を例示す
るものである。ナイロン6/66ポリアミド共重合体の
3ミル厚シートを蟻酸溶剤中に25℃で5〜10秒間浸
漬させた。次いで、溶剤からシートを取り出し、ガラス
支持体の上に置き、そして25℃で5分間放置してゲル
化させた。このフィルムは、膨潤しそしてその後に粘着
コンシステンシーを持つゲルを形成した。次いで、ゲル
化フィルムをイソプロパノール−水非溶剤中に25℃で
5分間浸漬させると、フィルムのゲル化部分は、沈殿し
て多孔質面を形成した。次いで、多孔質生成物を水中で
濯ぎそして30℃で乾燥させた。この微孔質構造体の露
出した両面を図6及び7に示す。微孔質構造体の横断面
は図8に示される。この生成物は、その厚み全体を通し
て親水性表面構造を有し、そしてろ過媒体として特に有
用である。
【0035】例3 本例は、2つの多孔質表面を有しそしてその厚み全体が
多孔質である膜として有用な積層又は単一シート多孔質
製品の製造を例示するものである。ポリエーテルイミド
の2ミル厚シートをN−メチルピロリドン中に90〜1
00℃で3〜5秒間浸漬させた。次いで、溶剤からシー
トを取り出し、ポリアミド繊維から形成した不織布支持
体の上に置き、そしてこれをガラス支持体の上に置い
た。シートを90〜100℃で30〜60秒間放置して
シートをゲル化させた。シートは膨潤し、そして粘着コ
ンシステンシーを有し且つ不織布に緊密に付着した状態
になったゲルを形成した。次いで、ゲル化シートを有す
る不織布を、20%メタノール/80%N−メチルピロ
リドンを含有する溶液中に25℃で1〜2分間浸漬させ
た。この点において、目に見える沈殿は全く観察されな
かった。次いで、ゲル化シートを有する不織布を50%
メタノール/50%N−メチルピロリドンよりなる非溶
剤浴中に25℃で2〜5分間浸漬させると、ゲル化シー
トは、沈殿を受けて補強積層複合体多孔質膜、即ち、そ
の横断面の一部分に永久的に埋没されそして最終生成物
の強度及び/又は剛性を向上させるための支持体として
働く不織布を有する多孔質ポリエーテルイミド膜を形成
した。次いで、多孔質生成物をメタノール中で次いで水
中で濯ぎそして30℃で乾燥させた。不織布基体の不在
下に単層非積層多孔質シートを製造するにも、同じ操作
を実施することができる。
【0036】例4 本例は、2つの多孔質表面を有しそしてその厚み全体が
多孔質である膜として有用な積層又は単一シート多孔質
製品の製造を例示するものである。ポリスチレンの2ミ
ル厚シートを酢酸n−ブチル中に25℃で3〜5秒間浸
漬させた。次いで、溶剤からシートを取り出し、ポリプ
ロピレン繊維から形成した不織布支持体の上に置き、そ
してこれをガラス支持体の上に置いた。シートを25℃
で1〜5秒間放置してシートをゲル化させた。シートは
膨潤し、そして粘着コンシステンシーを有し且つ不織布
に緊密に付着した状態になったゲルを形成した。次い
で、ゲル化シートを有する不織布を、20%メタノール
/80%酢酸n−ブチルを含有する溶液中に25℃で1
〜2分間浸漬させた。この点において、目に見える沈殿
は全く観察されなかった。次いで、ゲル化シートを有す
る不織布を50%メタノール/50%酢酸n−ブチルよ
りなる非溶剤浴中に25℃で2〜5分間浸漬させると、
ゲル化シートは、沈殿を受けて補強積層複合体多孔質
膜、即ち、その横断面の一部分に永久的に埋没されそし
て最終生成物の強度及び/又は剛性を向上させるための
支持体として働く不織布を有する多孔質ポリスチレン膜
を形成した。次いで、多孔質生成物をメタノール中で次
いで水中で濯ぎそして30℃で乾燥させた。不織布基体
の不在下に単層非積層多孔質シートを製造するにも、同
じ操作を実施することができる。
【0037】例5 本例は、2つの多孔質表面を有しそしてその厚み全体が
多孔質である膜として有用な積層又は単一シート多孔質
製品の製造を例示するものである。ポリスルホンの2ミ
ル厚シートをN−メチルピロリドン中に90〜100℃
で3〜5秒間浸漬させた。次いで、溶剤からシートを取
り出し、ポリアミド繊維から形成した不織布支持体の上
に置き、そしてこれをガラス支持体の上に置いた。シー
トを90〜100℃で30〜60秒間放置してシートを
ゲル化させた。シートは膨潤し、そして粘着コンシステ
ンシーを有し且つ不織布に緊密に付着した状態になった
ゲルを形成した。次いで、ゲル化シートを有する不織布
を、30%メタノール/70%N−メチルピロリドンを
含有する溶液中に25℃で1〜2分間浸漬させた。この
点において、目に見える沈殿は全く観察されなかった。
次いで、ゲル化シートを有する不織布を100%メタノ
ールよりなる非溶剤浴中に25℃で2〜5分間浸漬させ
ると、ゲル化シートは、沈殿を受けて補強積層複合体多
孔質膜、即ち、その横断面の一部分に永久的に埋没され
そして最終生成物の強度及び/又は剛性を向上させるた
めの支持体として働く不織布を有する多孔質ポリスルホ
ン膜を形成した。次いで、多孔質生成物をメタノール中
で次いで水中で濯ぎそして30℃で乾燥させた。不織布
基体の不在下に単層非積層多孔質シートを製造するに
も、同じ操作を実施することができる。
【0038】例6 本例は、2つの多孔質表面を有しそしてとその厚さ全体
が多孔質である膜として有用な多孔質製品の製造を例示
するものである。ポリ二弗化ビニリデン重合体の3ミル
厚シートをN−メチルピロリドン溶剤中に80〜90℃
で5〜10秒間浸漬させた。次いで、溶剤からシートを
取り出し、ガラス支持体の上に置き、そして25℃で5
分間放置してゲル化させた。このフィルムは膨潤し、そ
してその後に粘着コンシステンシーを有するゲルを形成
した。次いで、ゲル化フィルムをメタノール非溶剤浴中
に25℃で5分間浸漬させると、フィルムのゲル化部分
は、沈殿して多孔質構造を形成した。次いで、多孔質生
成物をメタノール中で次いで水中で濯ぎそして30℃で
乾燥させた。
【0039】例7 本例は、ゲル化重合体組成物を沈殿させるのに湿り空気
と組み合わせて溶剤蒸発工程を使用する方法を例示する
ものである。例2の方法を反復したが、但し、ゲル化フ
ィルムはガラス板基体の上に置かれそして室温で湿り空
気に暴露された。得られた生成物は、その厚み全体が多
孔質であった。多孔質フィルムを水中で濯ぐことによっ
て残留溶剤を除去した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を例示する。
【図2】積層体が形成される本発明の別法を例示する。
【図3】非孔質層を含む本発明のポリアミド多孔質生成
物の片方の面を2000倍拡大した顕微鏡写真である。
【図4】図3の生成物の他方の面を500倍拡大した顕
微鏡写真である。
【図5】図3及び4の生成物の横断面を1000倍拡大
した顕微鏡写真である。
【図6】厚み全体が微孔質であるポリアミド膜の片方の
面を990倍拡大した顕微鏡写真である。
【図7】図6の膜面の他方の表面を990倍拡大した顕
微鏡写真である。
【図8】図6の膜の横断面を813倍拡大した顕微鏡写
真である。
【図9】本発明に従って溶剤を中実非孔質重合体シート
に適用するための別の手段を例示する。
【図10】本発明の多層多孔質生成物の横断面図であ
る。
【符号の説明】
10,40,48 非孔質重合体シート 14,46,54 溶剤浴 24,62 非溶剤浴 32 濯ぎ浴 56 基体シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/28 WPI/L(QUESTEL)

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 均質組成を有する中実非孔質重合体構造
    体から直接誘導された多孔質重合体製品であって、全方
    向性の曲がりくねった通路を有する多孔質重合体製品。
  2. 【請求項2】 第一重合体組成物から形成された多孔質
    重合体製品であって、該第一重合体組成物の溶液から形
    成された多孔質重合体製品のマトリックス引張強度より
    も少なくとも30%高いマトリックス引張強度を有する
    請求項1記載の多孔質重合体製品。
  3. 【請求項3】 第一重合体組成物から形成された多孔質
    重合体製品であって、該第一重合体組成物の溶液から形
    成された多孔質重合体製品のマトリックス引張強度より
    も少なくとも70%高いマトリックス引張強度を有する
    請求項1記載の多孔質重合体製品。
  4. 【請求項4】 製品がシートの形態にある請求項1〜3
    のいずれか一項記載の多孔質重合体製品。
  5. 【請求項5】 製品が中実繊維の形態にある請求項1〜
    3のいずれか一項記載の多孔質重合体製品。
  6. 【請求項6】 製品が中空繊維の形態にある請求項1〜
    3のいずれか一項記載の多孔質重合体製品。
  7. 【請求項7】 製品が第一表面及び第二表面と所定の厚
    さを有し、曲がりくねった通路が第一表面に且つその厚
    みの一部分を通して形成され、そして該厚みの残りの部
    分が中の非孔質重合体構造からなる請求項1記載の
    孔質重合体製品
  8. 【請求項8】 製品が所定の厚さを有し、曲がりくねっ
    た通路が第一表面に且つその厚みの一部分を通して形成
    された細孔の形態にあり、そして該厚みの残りの部分が
    の非孔質重合体構造からなる請求項1記載の多孔質
    重合体製品
  9. 【請求項9】 厚みを通して細孔を有する微孔質膜から
    なる請求項1記載の製品。
  10. 【請求項10】 微孔質膜からなる請求項2記載の製
    品。
  11. 【請求項11】 厚みを通して細孔を有する微孔質膜か
    らなる請求項3記載の製品。
  12. 【請求項12】 厚みを通して細孔を有する限外ろ過膜
    からなる請求項1記載の製品。
  13. 【請求項13】 厚みを通して細孔を有する限外ろ過膜
    からなる請求項2記載の製品。
  14. 【請求項14】 厚みを通して細孔を有する限外ろ過膜
    からなる請求項3記載の製品。
  15. 【請求項15】 構造体がポリアミド組成物から形成さ
    れる請求項1〜8のいずれか一項記載の製品。
  16. 【請求項16】 構造体がニトロセルロース組成物から
    形成される請求項7又は8記載の製品
  17. 【請求項17】 構造体がポリカーボーネート組成物か
    ら形成される請求項7又は8記載の製品
  18. 【請求項18】 構造体がポリ(塩化ビニル)組成物か
    ら形成される請求項7又は8記載の製品
  19. 【請求項19】 構造体がポリ弗化ビニリデン組成物か
    ら形成される請求項7又は8記載の製品
  20. 【請求項20】 構造体がポリスルホン組成物から形成
    される請求項7又は8記載の製品
  21. 【請求項21】 構造体が酢酸セルロース組成物から形
    成される請求項7又は8記載の製品
  22. 【請求項22】 構造体がポリスチレン組成物から形成
    される請求項7又は8記載の製品
  23. 【請求項23】 曲がりくねった通路が、非孔質重合体
    構造体に該非孔質重合体構造体に対する溶剤を接触させ
    て該非孔質重合体構造体の少なくとも一部分のゲル化を
    生じさせ、そして該ゲル化構造体に該ゲル化構造体に対
    する非溶剤を接触させて該構造体の該ゲル化部分の沈殿
    を生じさせて多孔質重合体構造体の曲がりくねった通路
    を形成することによって形成される請求項1記載の多孔
    重合製品
  24. 【請求項24】 構造体がシートの形態にある請求項2
    3記載の製品
  25. 【請求項25】 ゲル化が構造体の厚みを通して行われ
    る請求項23記載の製品
  26. 【請求項26】 非孔質シートの2つの面から該シート
    の厚みの一部分を通してゲル化を生じさせて中間非孔質
    層を有する構造体を形成する請求項23記載の製品
  27. 【請求項27】 非孔質シートの片方の面から該シート
    の厚みの一部分を通してゲル化を生じさせて第一多孔質
    面及び第二非孔質面を有する構造体を形成する請求項2
    3記載の製品
  28. 【請求項28】 構造体が中実繊維の形態にある請求項
    23記載の製品
  29. 【請求項29】 構造体が中空繊維の形態にある請求項
    23記載の製品
  30. 【請求項30】 非孔質構造体が複数のシートからな
    り、そして多孔質構造体が一緒に積層された複数のシー
    トからなる請求項23記載の製品
  31. 【請求項31】 孔質重合体構造体が複数の非孔質重
    合体シートからなり、そして多孔質重合体構造体が一緒
    に積層された複数の多孔質重合体シートからなる請求項
    1記載の多孔質重合体製品
  32. 【請求項32】 非孔質重合体構造体から誘導された多
    孔質重合体構造体であって、非孔質重合体構造体が複数
    の非孔質重合体シートからなり、多孔質重合体構造体が
    一緒に積層された複数の多孔質重合体シートからなり、
    そして該多孔質重合体シートの片面の少なくとも一部分
    が露出されていることからなる多孔質重合体構造体。
  33. 【請求項33】 構造体がポリエーテルスルホン組成物
    から形成される請求項7又は8記載の製品
  34. 【請求項34】 製品がスラブの形態にある請求項1〜
    3のいずれか一項記載の多孔質重合体製品。
  35. 【請求項35】 構造体がポリオレフィン組成物から形
    成される請求項7又は8記載の製品
  36. 【請求項36】 構造体がポリアクリル組成物から形成
    される請求項7又は8記載の製品
  37. 【請求項37】 構造体がポリメタクリル組成物から形
    成される請求項7又は8記載の製品
  38. 【請求項38】 溶剤を蒸発させてゲル化部分の沈殿を
    生じさせる工程を含む請求項23記載の製品
  39. 【請求項39】 ゲル化構造体を湿りガス状組成物に暴
    露させて沈殿を生じさせる工程を含む請求項23記載の
    製品
  40. 【請求項40】 ゲル化構造体の温度を変えて沈殿を生
    じさせる工程を含む請求項23記載の製品
JP10878993A 1992-04-14 1993-04-13 非孔質重合体組成物から多孔質重合体製品を製造する方法及びその製品 Expired - Lifetime JP3424953B2 (ja)

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