JP3424906B2 - 偏向ヨーク装置 - Google Patents

偏向ヨーク装置

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JP3424906B2
JP3424906B2 JP16955898A JP16955898A JP3424906B2 JP 3424906 B2 JP3424906 B2 JP 3424906B2 JP 16955898 A JP16955898 A JP 16955898A JP 16955898 A JP16955898 A JP 16955898A JP 3424906 B2 JP3424906 B2 JP 3424906B2
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scale
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yoke device
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和夫 香山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気特性を調整す
るための可変抵抗器を装着した基板と、この基板を覆っ
て基板を保護する保護カバーとを備えた偏向ヨーク装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は従来の偏向ヨーク装置の一例を
示す斜視図である。図14において、セパレータ1は、
絶縁素材の樹脂にて形成された一対の半環状のものを組
み合わせて漏斗状とされている。セパレータ1の一方
(図中の下側)は大径部1aとされ、他方(図中の上
側)は小径部1bとされている。なお、大径部1aは陰
極線管(以下、CRTと略記する)の画面(フェイス)
側であり、小径部1bはネック側である。
【0003】このセパレータ1の内面には、サドル型の
水平偏向コイル(図示せず)が装着され、外面にはサドル
型の垂直偏向コイル2が装着され、セパレータ1は水平
偏向コイルと垂直偏向コイル2とを電気的に絶縁して保
持する。垂直偏向コイル2の外側には、フェライト等で
形成されたコア3が装着されている。
【0004】このように構成される偏向ヨーク装置にお
いて、偏向特性を補正する回路及び部品等を搭載した基
板4がセパレータ1の側部に配置されている。この基板
4は、セパレータ1に一体成形により設けられた係止爪
(図示せず)等によりセパレータ1に係止される。基板4
の回路には高電圧が印加されるので、感電防止と回路及
び部品等の保護のため、絶縁素材にて形成された保護カ
バー5(ここでは図示せず、図15参照)が被せられ
る。絶縁素材としては、変性PPE(ポリフェニレンエ
ーテル)やPP(ポリプロピレン)等の樹脂を用いるのが
一般的である。
【0005】図14に示すように、基板4の部品取付面
4aには、偏向ヨーク装置の電気特性を調整するため
に、一例として、補正コイル41,固定抵抗器42,コ
ンデンサ43,可変抵抗器(以下、ボリュームと称す
る)44が装着されている。また、基板4には、各種の
リード線を絡めて半田付けするためのピン45が設けら
れている。なお、ここでは、リード線は部分的に省略し
ている。
【0006】図15は、図14に示す偏向ヨーク装置の
基板4に保護カバー5を装着した状態を示す斜視図であ
る。保護カバー5は、1つの面が開放した箱状に形成さ
れており、開放面側の上下(フェイス−ネック方向)端部
及び左右端部には、基板4のセパレータ1側の面に当接
する弾性を有する複数の爪(図示せず)が一体成形により
設けられている。また、保護カバー5の内面の上下端部
及び左右端部には、基板4のセパレータ1とは反対側の
面(部品取付面4a)に当接する複数のリブ(図示せず)
が一体成形により設けられている。
【0007】即ち、保護カバー5は、上記の爪及びリブ
との間に基板4を挟み、基板4を抱え込むようにして基
板4に保持される。
【0008】ここで、ボリューム44の構成について詳
細に説明する。図16は従来より一般的に使用されてい
るボリューム44を示す斜視図である。図16に示すよ
うに、ボリューム44は、抵抗値を可変するために回転
される円柱状の抵抗器本体44aと、この抵抗器本体4
4aを収納する樹脂製のケース44bとより構成されて
いる。
【0009】抵抗器本体44aは、基板4の回路等との
電気的接続及び機械的接合のための端子44cを備えて
いる。また、抵抗器本体44aの円形の表面部には、こ
の抵抗器本体44aを回転させて抵抗値を可変するた
め、樹脂製の十字ドライバ等の調整棒の先端部が挿入さ
れる十字溝44dを備えている。さらに、十字溝44d
の近傍には、抵抗器本体44aの回転位置を特定しやす
いよう、丸穴状の目印44eが形成されている。
【0010】一方、ケース44bには、抵抗器本体44
aの円形の表面部を外部に臨ませる円形の開口部が形成
されており、抵抗器本体44aの表面部は、その開口部
より外部に臨んでいる。抵抗器本体44aの表面部(ケ
ース44bの開口部)の周囲部には、抵抗器本体44a
の回転位置を識別するための目盛44fが形成されてい
る。この目盛44fは、放射状に所定の角度間隔で所定
の角度範囲に渡って設けられている。
【0011】このように構成されるボリューム44は、
端子44cを介して、基板4の回路等との電気的接続及
び機械的結合が半田によりなされ、基板4の部品取付面
4aに装着される。そして、偏向ヨーク装置の特性を調
整するに際しては、ボリューム44の抵抗器本体44a
に設けられた十字溝44dに調整棒の先端部を挿入し、
抵抗器本体44aを回転させる。
【0012】このとき、図17に示すように、抵抗器本
体44aの回転範囲は、抵抗器本体44aが実際に回転
可能な回転範囲θ1に対し、それよりも狭い回転範囲θ
2に収まるように調整する。これは、偏向ヨーク装置の
出荷先であるITC(Integrated Tube Component)メ
ーカでのさらなる調整に対して裕度を得るためである。
このようにしてボリューム44が調整され、偏向ヨーク
装置の特性が調整された後、保護カバー5が基板4に装
着される。
【0013】CRTに偏向ヨーク装置を取り付けるIT
Cメーカにおいても、CRTの製造上の特性のばらつき
等を調整するため、ボリューム44を回転調整すること
が必要である。そこで、保護カバー5には、保護カバー
5を基板4に装着した状態でボリューム44を回転調整
することができるよう、図15に示すように、ボリュー
ム44の軸上となる位置にボリューム調整穴5aが形成
されている。なお、ボリューム調整穴5aの大きさはボ
リューム44の外形寸法とほぼ同じ程度である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の偏
向ヨーク装置におていは、次のような2つの大きな問題
点を有している。
【0015】まず、従来用いていたボリューム44は、
前述のように、抵抗器本体44aに加えて、ケース44
bを備えているので、ボリューム44の部品自体が高価
であるという第1の問題点があった。
【0016】さらに、ボリューム44は偏向ヨーク装置
専用に用いられる部品ではなく、汎用部品であるため、
ケース44bに形成した目盛44fの形態や間隔が偏向
ヨーク装置にとって最適なものとはなっていない。これ
に加えて、以下に詳述する理由により、従来用いていた
ボリューム44を備えた偏向ヨーク装置は、ボリューム
44の調整作業がしづらく作業効率が悪く、また誤調整
を起こす可能性も高いという第2の問題点があった。
【0017】ここで、第2の問題点について詳細に説明
する。図18は、保護カバー5に設けられたボリューム
調整穴5aの位置で、保護カバー5と基板4を切断した
断面図である。図18の左右方向は図15の上下方向に
相当している。図18に示すように、保護カバー5は、
その内面5bが、基板4に装着された各種の部品(補正
コイル41,ボリューム144,ピン45等)に接触し
ないような深さとなっている。
【0018】一般的に、ボリューム44は小さな部品で
あるので、ボリューム44の基板4からの高さhは、基
板4から保護カバー5の内面5bまでの間隔よりもかな
り小さい。従って、ボリューム44の頂部(表面)と保
護カバー5の内面5bとの間には、間隔jが存在する。
【0019】ところで、基板4に保護カバー5を装着し
た状態で、ボリューム44を回転調整する際には、ボリ
ューム調整穴5aを介してボリューム44を覗き込み、
目視にてケース44bに形成した目盛44fを確認しな
がら、抵抗器本体44aの回転位置を調整することにな
る。
【0020】このとき、上記のように、ボリューム44
の頂部と保護カバー5の内面5bとの間には間隔jが存
在するので、目盛44fが見づらく、誤調整を起こしや
すい。また、ボリューム44とボリューム調整穴5aが
ほぼ一直線になるような位置からボリューム44を覗き
込まなければ、目盛44fを見ることができない。図1
8に示すように、目盛44fを見ることができる視野範
囲は、E1のような狭い範囲である。従って、ボリュー
ム44を回転調整する調整工程において、個々の偏向ヨ
ーク装置を、ボリューム44が見やすい位置に動かすこ
とが必要となり、作業効率を悪化させていた。
【0021】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、可変抵抗器(ボリューム)の部品自体のコ
ストダウンを図ることができ、もって、偏向ヨーク装置
のコストダウンを図ることができる偏向ヨーク装置を提
供することを目的とする。さらに、ボリュームの回転調
整を容易に行うことができ、もって、偏向ヨーク装置の
調整作業を効率化することができる偏向ヨーク装置を提
供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、電気特性を調整するため
の可変抵抗器(144)を装着した基板(4)と、前記
可変抵抗器を外部より調整するための調整穴(15a)
を有し、前記基板を覆って前記基板を保護する保護カバ
ー(15)とを備えた偏向ヨーク装置において、前記調
整穴を、前記保護カバーの表面に形成した開口部(15
b)より前記可変抵抗器に接触しない状態で前記可変抵
抗器の近傍に向かう略円筒状の壁部(15c)を備えた
ものとすると共に、前記保護カバーの表面側の開口部の
径を、前記壁部における前記可変抵抗器側の開口部の径
と同じかあるいは大きくし、前記調整穴の少なくとも前
記壁部に、前記可変抵抗器の回転位置を識別するための
目盛(15f,150f,151f,152f)を形成
したことを特徴とする偏向ヨーク装置を提供するもので
ある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨーク装置に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1及び図2は
本発明の偏向ヨーク装置の一実施例を示す斜視図、図3
は本発明の偏向ヨーク装置で用いる可変抵抗器の一例を
示す斜視図、図4は本発明の偏向ヨーク装置の一実施例
を示す部分斜視図、図5は本発明の偏向ヨーク装置にお
けるボリューム調整穴の第1実施例を示す斜視図、図6
は本発明の偏向ヨーク装置におけるボリューム調整穴の
第1実施例を示す断面図、図7は本発明の偏向ヨーク装
置におけるボリューム調整穴の第2実施例を示す斜視
図、図8は本発明の偏向ヨーク装置におけるボリューム
調整穴の第2実施例を示す断面図、図9は本発明の偏向
ヨーク装置におけるボリューム調整穴の第3実施例を示
す斜視図、図10は本発明の偏向ヨーク装置におけるボ
リューム調整穴の第3実施例を示す断面図、図11は本
発明の偏向ヨーク装置におけるボリューム調整穴の第4
実施例を示す斜視図、図12は本発明との比較例を示す
斜視図、図13は本発明の偏向ヨーク装置におけるボリ
ューム調整穴の他の実施例を示す断面図である。なお、
図1及び図2において、図14及び図15と同一部分に
は同一符号が付してある。
【0024】図1において、セパレータ1は、絶縁素材
の樹脂にて形成された一対の半環状のものを組み合わせ
て漏斗状とされている。セパレータ1の一方(図中の下
側)は大径部1aとされ、他方(図中の上側)は小径部
1bとされている。なお、大径部1aは陰極線管(以
下、CRTと略記する)の画面(フェイス)側であり、
小径部1bはネック側である。
【0025】このセパレータ1の内面には、サドル型の
水平偏向コイル(図示せず)が装着され、外面にはサドル
型の垂直偏向コイル2が装着され、セパレータ1は水平
偏向コイルと垂直偏向コイル2とを電気的に絶縁して保
持する。垂直偏向コイル2の外側には、フェライト等で
形成されたコア3が装着されている。
【0026】このように構成される偏向ヨーク装置にお
いて、偏向特性を補正する回路及び部品等を搭載した基
板4がセパレータ1の側部に配置されている。この基板
4は、セパレータ1に一体成形により設けられた係止爪
(図示せず)等によりセパレータ1に係止される。基板4
の回路には高電圧が印加されるので、感電防止と回路及
び部品等の保護のため、絶縁素材にて形成された保護カ
バー15(ここでは図示せず、図2参照)が被せられ
る。絶縁素材としては、変性PPE(ポリフェニレンエ
ーテル)やPP(ポリプロピレン)等の樹脂を用いるのが
一般的である。
【0027】図1に示すように、基板4の部品取付面4
aには、偏向ヨーク装置の電気特性を調整するために、
一例として、補正コイル41,固定抵抗器42,コンデ
ンサ43,可変抵抗器(以下、ボリュームと称する)1
44が装着されている。また、基板4には、各種のリー
ド線を絡めて半田付けするためのピン45が設けられて
いる。なお、ここでは、リード線は部分的に省略してい
る。
【0028】図2は、図1に示す偏向ヨーク装置の基板
4に保護カバー15を装着した状態を示す斜視図であ
る。保護カバー15は、1つの面が開放した箱状に形成
されており、開放面側の上下(フェイス−ネック方向)端
部及び左右端部には、基板4のセパレータ1側の面に当
接する弾性を有する複数の爪(図示せず)が一体成形によ
り設けられている。また、保護カバー15の内面の上下
端部及び左右端部には、基板4のセパレータ1とは反対
側の面(部品取付面4a)に当接する複数のリブ(図示
せず)が一体成形により設けられている。
【0029】即ち、保護カバー15は、上記の爪及びリ
ブとの間に基板4を挟み、基板4を抱え込むようにして
基板4に保持される。
【0030】ここで、ボリューム144の構成について
詳細に説明する。図3に示すように、ボリューム144
は、抵抗値を可変するために回転される略円柱状の抵抗
器本体144aを備えているが、従来用いていたボリュ
ーム44のように、抵抗器本体144aを収納する樹脂
製のケースを備えていない。
【0031】抵抗器本体144aは、基板4の回路等と
の電気的接続及び機械的接合のための端子144cを備
えている。また、抵抗器本体144aの表面には、この
抵抗器本体44aを回転させて抵抗値を可変するため、
樹脂製の十字ドライバ等の調整棒の先端部が挿入される
十字溝144dを備えている。さらに、十字溝144d
の近傍には、抵抗器本体144aの回転位置を特定しや
すいよう、三角状の突起144gが形成されている。
【0032】このように構成されるボリューム144
は、端子144cを介して、基板4の回路等との電気的
接続及び機械的結合が半田によりなされ、基板4の部品
取付面4aに装着される。そして、偏向ヨーク装置の特
性を調整するに際しては、ボリューム144の抵抗器本
体144aに設けられた十字溝144dに調整棒の先端
部を挿入し、抵抗器本体144aを回転させる。このよ
うにしてボリューム144が調整され、偏向ヨーク装置
の特性が調整された後、保護カバー15が基板4に装着
される。
【0033】CRTに偏向ヨーク装置を取り付けるIT
Cメーカにおいても、CRTの製造上の特性のばらつき
等を調整するため、ボリューム144を回転調整するこ
とが必要である。そこで、保護カバー15には、保護カ
バー15を基板4に装着した状態でボリューム144を
回転調整することができるよう、図2もしくは図4の拡
大図に示すように、ボリューム144の軸上となる位置
にボリューム調整穴15aが形成されている。
【0034】ここで、保護カバー15に形成したボリュ
ーム調整穴15aについて詳細に説明する。
【0035】<第1実施例> 図5及び図6はボリューム調整穴15aの第1実施例を
示しており、図5は斜視図、図6は断面図である。な
お、図2及び図4においては、この第1実施例のボリュ
ーム調整穴15aを示している。従来は、保護カバー5
にただ単に円形の開口部を形成して、これをボリューム
調整穴5aとしていたが、本発明では次のように構成し
ている。
【0036】図5及び図6に示すように、ボリューム調
整穴15aは、保護カバー15の表面に形成した開口部
15bと、この開口部15bよりボリューム144の方
向にボリューム144の近傍まで伸びた略円筒状の壁部
15cを備える。第1実施例では、壁部15cのボリュ
ーム144側の端部は、径方向内側に折れ曲がってお
り、径方向に若干量突出した座部15dとなっている。
座部15dの内周面は、ボリューム144側の開口部1
5eとなっている。
【0037】さらに、壁部15cと座部15dとの角部
には、抵抗器本体144aの回転位置を識別するための
目盛15fが形成されている。この目盛15fは、壁部
15cと座部15dとの角部(開口部15eの周囲部)
に、放射状に所定の角度間隔で所定の角度に渡って設け
られている。なお、目盛15fを開口部15eの周囲部
全周に設けてもよい。また、目盛15fは、ボリューム
調整穴5aの深さ方向に直交する面で切断した断面形状
は四角形状となっているが、断面形状は半円状でも三角
形状でもよく、目盛15fの形状は任意である。
【0038】この第1実施例では、より好ましい実施形
態として、複数の目盛15fの内、センター位置を示す
目盛15fは、他の目盛15fより幅が大きい目盛15
f′となっている。ボリューム144の三角状の突起1
44gが目盛15f′を向いているとき、ボリューム1
44の抵抗値がセンター値となる。
【0039】さらに、より好ましい実施形態として、ボ
リューム調整穴15aにおける座部15dの壁部15c
側の端部(壁部15cと座部15dとの折曲部)の直径
をd1、ボリューム調整穴15aにおける保護カバー1
5の表面側の開口部15bの直径をd2としたとき、d
2>d1となるようにボリューム調整穴15aを形成し
ている。即ち、壁部15cは、ボリューム144側に向
かって径が小さくなるよう傾斜したすり鉢状となってい
る。
【0040】このようにすると、図6に示すように、視
野範囲をE2のように効果的に広げることができ、目盛
15f(目盛15f′を含む)やボリューム144を容
易に視認することができる。しかも、この第1実施例で
は、目盛15fとボリューム144が近接しているの
で、突起144gと目盛15fとの対応関係を極めて容
易に認識することができる。
【0041】以上のようにして、第1実施例の構成によ
れば、ケースを備えていないボリューム144を用い、
保護カバー15側(ボリューム調整穴15a)に目盛1
5fを形成したので、ボリューム144の部品自体のコ
ストダウンを図ることができ、偏向ヨーク装置のコスト
ダウンを図ることができる。なお、ケースを備えていな
いボリューム144を用いることによって、30%程度
のコストダウンが可能である。
【0042】また、ボリューム144として汎用部品を
用いたとしても、目盛15fにセンター位置を示す目盛
15f′を含ませる等、目盛15fの形態や間隔を偏向
ヨーク装置にとって最適なものとすることができる。よ
って、ボリュームの回転調整を容易に行うことができ
る。
【0043】さらに、ボリューム調整穴15aをすり鉢
状にすることによって、ボリューム144とボリューム
調整穴15aとを一直線にして真正面よりボリューム1
44を覗き込まなくても、多少斜めからでもボリューム
144及び目盛15fを視認することができる。また、
目盛15fをボリューム144に近い位置に形成するこ
とにより、突起144gと目盛15fとの対応関係を極
めて容易に認識でき、ボリューム144の回転調整を容
易に行うことができ、偏向ヨーク装置の調整作業を効率
化することができる。
【0044】ところで、本実施例では、上述した第1及
び第2の問題点を解決するため、即ち、ボリュームの部
品自体のコストダウンとボリュームの抵抗値の調整を容
易化するという2つの目的を同時に達成するため、図5
及び図6に示すよう構成した。上述した第1の問題点の
解決を意図しないのであれば、従来用いていたケース4
4b(目盛44fを有しないものを含む)を備えるボリ
ューム44と本発明によるボリューム調整穴15aを備
えた保護カバー15とを組み合わせてもよい。
【0045】逆に、上述した第1の問題点を解決するこ
とを中心に意図するのであれば、ケースを備えていない
ボリューム144を用い、壁部15cと座部15dとの
角部(開口部15eの周囲部)に限らず、保護カバー1
5のボリューム調整穴15a近傍に目盛15fを形成す
ればよい。また、ボリューム調整穴15aの形状自体
も、壁部15cや座部15dを備えていない従来と同様
のものとしてもよい。なお、ボリューム調整穴15a近
傍とは、調整穴が開口部15bのみの場合にはその周囲
部、壁部15cや座部15dを備えている場合には、開
口部15bと壁部15cと座部15dのいずれかの少な
くとも1つの部分を意味する。
【0046】<第2実施例> 図7及び図8はボリューム調整穴15aの第2実施例を
示しており、図7は斜視図、図8は断面図である。な
お、図7及び図8において、図5及び図6と同一部分に
は同一符号を付し、その説明を省略することとする。第
2実施例では、目盛の形状が第1実施例と異なってい
る。
【0047】図7及び図8に示すように、第2実施例で
は、壁部15cと座部15dとの角部から開口部15b
まで伸び、さらに、保護カバー15の表面へと折れ曲が
ったL字状の目盛150fとしている。この目盛150
fは、放射状に所定の角度間隔で所定の角度範囲に渡っ
て設けられている。なお、目盛150fをボリューム調
整穴15aの周囲全周に設けてもよい。また、目盛15
0fは、ボリューム調整穴5aの深さ方向に直交する面
で切断した断面形状は四角形状となっており、保護カバ
ー15の表面に折れ曲がった部分でも断面形状は四角形
状となっているが、断面形状は半円状でも三角形状でも
よく、目盛150fの形状は任意である。
【0048】この第2実施例でも、複数の目盛150f
の内、センター位置を示す目盛150fは、他の目盛1
50fより幅が大きい目盛150f′としている。
【0049】第2実施例では、目盛150f(目盛15
0f′を含む)が保護カバー15の表面にも形成されて
いるので、目盛150fが見やすく、ボリューム144
の回転調整がしやすい。
【0050】<第3実施例> 図9及び図10はボリューム調整穴15aの第3実施例
を示しており、図9は斜視図、図10は断面図である。
なお、図9及び図10において、図5及び図6と同一部
分には同一符号を付し、その説明を省略することとす
る。第3実施例は、ボリューム調整穴15aの構造が第
1,第2実施例と若干異なり、また、目盛の形状も第
1,第2実施例と異なっている。
【0051】図9及び図10に示すように、第3実施例
では、ボリューム調整穴15aは、第1,第2実施例の
ような座部15dを備えておらず、壁部15cのボリュ
ーム144側の端部が開口部15eとなっている。そし
て、壁部15cにおけるボリューム144側の開口部1
5eから保護カバー15の表面側の開口部15bまでの
範囲に、四角柱状の目盛151fを形成している。この
目盛151fは、所定の角度間隔で所定の角度範囲に渡
って設けられている。なお、目盛151fを壁部15c
の全周に設けてもよい。また、目盛151fは四角柱状
となっているが、半円柱状や三角柱状でもよく、目盛1
51fの形状は任意である。
【0052】この第3実施例でも、複数の目盛151f
の内、センター位置を示す目盛151fは、他の目盛1
51fより幅が大きい目盛151f′としている。
【0053】第3実施例でも、目盛151f(目盛15
1f′を含む)が保護カバー15の表面近傍に形成され
ているので、目盛151fが見やすく、ボリューム14
4の回転調整がしやすい。第3実施例のように、ボリュ
ーム調整穴15aに座部15dは必ずしも必要なもので
はないので、第1,第2実施例の場合でも、座部15d
を取り除いた構成としてもよい。
【0054】<第4実施例> 図11はボリューム調整穴15aの第4実施例を示す斜
視図である。なお、図11において、図5及び図6と同
一部分には同一符号を付し、その説明を省略することと
する。第4実施例は、ボリューム調整穴15aの構造は
第1,第2実施例と同様であるが、目盛の形状が第1,
第2実施例と異なっている。
【0055】図11に示すように、第4実施例では、第
1〜第3実施例のように、凸状(リブ状)の目盛ではな
く、凹状の目盛を形成したものである。座部15dから
壁部15cの端部である開口部15bまでの範囲に、L
字状の溝よりなる目盛152fを形成している。この目
盛152fは、所定の角度間隔で所定の角度範囲に渡っ
て設けられている。なお、目盛152fを壁部15cの
全周に設けてもよい。また、目盛152fの溝の形状は
半円や三角形でもよく、目盛152fの形状は任意であ
る。
【0056】この第4実施例でも、複数の目盛152f
の内、センター位置を示す目盛152fは、他の目盛1
50fより幅が大きい目盛152f′としている。
【0057】第4実施例の変形として、スリットによっ
て目盛を形成してもよい。
【0058】<比較例> 図12はボリューム調整穴15aの比較例を示す斜視図
である。なお、図12において、図5及び図6もしくは
図9と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す
ることとする。比較例は、ボリューム調整穴15aの構
造は第3実施例と同様であるが、目盛の形状(位置)が
第3実施例と異なっている。
【0059】図12に示すように、比較例では、第3実
施例と同様、ボリューム調整穴15aは座部15dを備
えておらず、壁部15cのボリューム144側の端部が
開口部15eとなっている。そして、比較例では、壁部
15cには目盛を形成しておらず、保護カバー15の表
面側の開口部15bの周囲に四角柱状の目盛153fを
形成している。この目盛153fは、放射状に所定の角
度間隔で所定の角度範囲に渡って設けられている。な
お、目盛153fを開口部15bの周囲全周に設けても
よい。また、目盛153fは四角柱状となっているが、
半円柱状や三角柱状でもよく、目盛153fの形状は任
意である。
【0060】この比較例でも、複数の目盛153fの
内、センター位置を示す目盛153fは、他の目盛15
3fより幅が大きい目盛153f′としている。
【0061】比較例では、目盛153f(目盛153
f′を含む)とボリューム144とが、ボリューム調整
穴15aの深さ方向に若干離れることになるので、壁部
15c(座部15dを含む)に目盛を形成した第1〜第
4実施例よりは、突起144gと目盛153fとの対応
関係が認識しにくい。従って、目盛は、壁部15cを含
んだ部分に形成することがより好ましい実施形態である
と言うことができる。
【0062】しかしながら、保護カバー15の表面とボ
リューム144とが元々近接している場合には、比較
のように、目盛を開口部15bの周囲だけに形成しても
十分効果的である。また、前述のように、上述した第1
の問題点を解決することのみを意図するのであれば、こ
比較例は、コストダウンを達成するという効果を十二
分に発揮する。
【0063】以上説明した第1〜第実施例では、より
好ましい実施形態として、図6で説明したように、ボリ
ューム調整穴15aをすり鉢状に形成した。本発明はこ
れに限定されるものではなく、図13に示すように、壁
部15cを保護カバー15の表面に対して略直角な面で
形成してもよい。また、壁部15cのボリューム144
側の端部の座部15dは、図13に示すように、壁部1
5cに対して傾斜していてもよい。
【0064】さらに、図示はしないが、ボリューム調整
穴15aが座部15dを有する壁部15cを備える場合
には、座部15dのみに目盛を形成してもよい。座部1
5dは、本発明で言う壁部15cの一部である。
【0065】本発明は、以上説明した本実施例に限定さ
れることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能である。上述した第1〜第実施例及び
図13に示す他の実施例は、適宜組み合わせ可能であ
る。また、図1及び図2では、いわゆるサドル・サドル
型の偏向ヨーク装置を例に示したが、サドル・トロイダ
ル型の偏向ヨーク装置であってもよいことは当然であ
る。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨーク装置は以下の構成により以下のような効果を奏
する。抵抗値を可変するために回転する抵抗器本体の
みを備え、この抵抗器本体を収納するケースを備えない
可変抵抗器を用い、保護カバーの調整穴を、保護カバー
の表面に形成した開口部より可変抵抗器に接触しない状
態で可変抵抗器の近傍に向かう略円筒状の壁部を備えた
ものとすると共に、保護カバーの表面側の開口部の径
を、壁部における可変抵抗器側の開口部の径と同じかあ
るいは大きくし、調整穴の少なくとも壁部に、可変抵抗
器の回転位置を識別するための目盛を形成したので、可
変抵抗器の部品自体のコストダウンを図ることができ、
もって、偏向ヨーク装置のコストダウンを図ることがで
きる。さらに、可変抵抗器の回転位置と目盛との対応関
係を容易に認識することができ、誤調整を起こす可能を
大幅に低減することができる。よって、偏向ヨーク装置
の調整作業を効率化することができる。このとき、目盛
は、電気特性を調整する上で最適なものに設定すること
ができるので、可変抵抗器の回転調整を容易に行うこと
が可能となるという副次的効果もある。
【0067】部における保護カバーの表面側の開口
部の径を、可変抵抗器側の開口部の径より大きくするこ
とによって、可変抵抗器及び目盛の視認性が向上し、可
変抵抗器の調整作業がさらに容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明で用いる可変抵抗器の一例を示す斜視図
である。
【図4】本発明の一実施例を示す部分斜視図である。
【図5】本発明におけるボリューム調整穴の第1実施例
を示す斜視図である。
【図6】本発明におけるボリューム調整穴の第1実施例
を示す断面図である。
【図7】本発明におけるボリューム調整穴の第2実施例
を示す斜視図である。
【図8】本発明におけるボリューム調整穴の第2実施例
を示す断面図である。
【図9】本発明におけるボリューム調整穴の第3実施例
を示す斜視図である。
【図10】本発明におけるボリューム調整穴の第3実施
例を示す断面図である。
【図11】本発明におけるボリューム調整穴の第4実施
例を示す斜視図である。
【図12】本発明との比較例を示す斜視図である。
【図13】本発明におけるボリューム調整穴の他の実施
例を示す断面図である。
【図14】従来例を示す斜視図である。
【図15】従来例を示す斜視図である。
【図16】従来例で用いていた可変抵抗器の一例を示す
斜視図である。
【図17】従来例で用いていた可変抵抗器の調整方法を
説明するための図である。
【図18】従来例の問題点を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1 セパレータ 2 垂直偏向コイル 3 コア 4 基板 15 保護カバー 15a ボリューム調整穴 15b,15e 開口部 15c 壁部 15d 座部 15f,150f,151f,152f,153f,1
5f′,150f′,151f′,152f′,153
f′ 目盛 41 補正コイル 42 固定抵抗器 43 コンデンサ 144 可変抵抗器(ボリューム) 144a 抵抗器本体 144c 端子 144d 十字溝 144g 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−259792(JP,A) 実開 昭62−180905(JP,U) 実開 昭58−138301(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/76,29/96

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気特性を調整するための可変抵抗器を装
    着した基板と、前記可変抵抗器を外部より調整するため
    の調整穴を有し、前記基板を覆って前記基板を保護する
    保護カバーとを備えた偏向ヨーク装置において、 前記調整穴を、前記保護カバーの表面に形成した開口部
    より前記可変抵抗器に接触しない状態で前記可変抵抗器
    の近傍に向かう略円筒状の壁部を備えたものとすると共
    に、前記保護カバーの表面側の開口部の径を、前記壁部
    における前記可変抵抗器側の開口部の径と同じかあるい
    は大きくし、 前記調整穴の少なくとも前記壁部に、前記可変抵抗器の
    回転位置を識別するための目盛を形成したことを特徴と
    する偏向ヨーク装置。
  2. 【請求項2】前記目盛を、前記壁部の少なくとも前記可
    変抵抗器側の端部に形成したことを特徴とする請求項1
    記載の偏向ヨーク装置。
  3. 【請求項3】前記壁部における前記可変抵抗器側の開口
    部に、前記壁部の径方向内側に若干量突出した座部を形
    成すると共に、前記座部に前記目盛を形成したことを特
    徴とする請求項1または2のいずれかに記載の偏向ヨー
    ク装置。
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