JP3424646B2 - Vco発振余裕チェック方法及びpll回路 - Google Patents

Vco発振余裕チェック方法及びpll回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL回路に関
し、特にPLL回路に用いられる電圧制御発振器(VC
O)の発振余裕のチェックが可能なPLL回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種のPLL回路は、使用初期の
段階で問題がない場合でも、温度変動や経年変化により
電圧制御発振器の変調特性がずれて、電圧制御発振器が
発振を停止しPLL回路の出力断となることがある。
【0003】例えば、マイナス電源で動作している電圧
制御発振器が、同じマイナスの位相制御電圧で発振しプ
ラスの位相制御電圧が印加されると全く発振しない場
合、温度変動や経年変化で電圧制御発振器の変調特性が
ずれたとき、発振するはずのマイナスの位相制御電圧で
も発振できないという事態が起こり得る。
【0004】この電圧制御発振器の位相制御電圧がプラ
ス電圧側に振れて発振できなくなるときのプラス電位を
電圧制御発振器の発振余裕とする。この発振余裕は電圧
制御発振器によって異なり、電源を投入し通常使用する
位相制御電圧の範囲外の電圧を印加しない限り確認でき
ない。
【0005】従来の回路では、この発振余裕をチェック
するために電圧制御発振器の位相制御電圧端子を接続信
号線から切り離し外部から制御電圧を印加する必要があ
った。そのため電圧制御発振器を実装基板から一時的に
外すか、あるいは電圧制御発振器の位相制御電圧入力側
で接続信号線を切断することになり、作業性が悪く生産
性が低下していた。
【0006】また、電圧制御発振器の位相制御電圧端子
に外部から制御電圧を印加する場合に、誤って過大な電
圧を加え電圧制御発振器を破壊してしまうこともあっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のPLL
回路は、電圧制御発振器の発振余裕をチェックするた
め、電圧制御発振器を実装基板から一時的に外すか電圧
制御発振器の位相制御電圧の入力側で接続信号線を切断
するなどの作業が発生して生産性が低下するという欠点
がある。
【0008】また、電圧制御発振器の位相制御電圧端子
に外部から制御電圧を印加する場合に、誤って過大な電
圧を加え電圧制御発振器を破壊してしまうという欠点が
ある。
【0009】本発明の目的は、このような従来の欠点を
除去するため、電圧制御発振器の位相制御電圧入力側に
切替器とショットキーバリアダイオードを設け外部制御
信号を印加することにより、電圧制御発振器の発振余裕
のチェックが可能なPLL回路を提供することにある。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】発明のVCO発振余裕
チェック方法は、入力信号と電圧制御発振器(VCO)
の出力信号との周波数または位相を比較し、比較した結
果の誤差電圧を前記電圧制御発振器に入力する一巡ルー
プにおいて、前記一巡ループを開き、前記誤差電圧と極
性の異なる特定の電圧を前記電圧制御発振器に入力し前
記電圧制御発振器の発振状態を前記出力信号でチェック
することを特徴としている。
【0012】また、本発明のPLL回路は、基準周波数
とする入力信号と出力信号との周波数または位相を比較
する位相比較器と、前記位相比較器出力の誤差電圧を入
力し位相制御電圧を出力するループフィルタと、前記位
相制御電圧により制御されて前記出力信号を出力する電
圧制御発振器(VCO)とよりなる位相同期ループ(P
LL)回路において、前記ループフィルタと前記電圧制
御発振器との間に接続し前記位相同期ループを開閉する
切替器と、前記位相同期ループを開いたとき、前記切替
器を介して外部制御信号を前記電圧制御発振器に供給す
るバイアス回路とを備え、前記バイアス回路が前記外部
制御信号を入力し前記誤差電圧と極性の異なる電圧側を
制限するダイオードと、前記ダイオードの順方向電流を
制限する抵抗とより構成されることを特徴としている。
【0013】
【0014】また、前記ダイオードは、前記電圧制御発
振器の入力側に接続される変調用ダイオードより順方向
電圧が低いことを特徴としている。
【0015】さらに、前記ダイオードは、ショットキー
バリアダイオードであることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明のPLL回路の一つの実施
の形態を示すブロック図である。
【0018】図1に示す本実施の形態は、基準周波数と
する入力信号と出力信号との周波数または位相を比較す
る位相比較器1と、位相比較器1出力の誤差電圧を入力
し位相制御電圧を出力するループフィルタ2と、位相制
御電圧により制御されて出力信号を出力する電圧制御発
振器(VCO)4とよりなる位相同期ループ(PLL)
回路において、ループフィルタ2と電圧制御発振器4と
の間に接続し位相同期ループを開閉する切替器3と、位
相同期ループを開いたとき切替器3を介して外部制御信
号を電圧制御発振器4に供給するバイアス回路5と、よ
り構成されている。
【0019】また、バイアス回路5は、外部制御信号を
入力し誤差電圧と極性の異なる電圧側を制限するダイオ
ード11と、ダイオード11の順方向電流を制限する抵
抗12と、より構成されている。
【0020】次に、本実施の形態のPLL回路の動作を
図1を参照して詳細に説明する。
【0021】図1において、電圧制御発振器4は、その
電源電圧および位相制御電圧がマイナス電位で動作して
いるものとする。
【0022】図1を参照すると、位相比較器1は、基準
周波数である入力信号と電圧制御発振器4から出力され
る出力信号とを入力し、2つの信号の周波数または位相
を比較して誤差電圧を出力する。
【0023】ループフィルタ2は、位相比較器1から出
力された誤差電圧を入力し、高周波成分を除去するとと
もに、位相制御電圧を電圧制御発振器4に供給する。
【0024】切替器3は、通常動作時にはループフィル
タ2と電圧制御発振器4とを接続し、電圧制御発振器4
の発振余裕チェック時にはバイアス回路5と電圧制御発
振器4とを接続する。
【0025】電圧制御発振器4は、通常動作時にはルー
プフィルタ2から出力された位相制御電圧により、基準
周波数と同一周波数で位相制御された出力信号を出力す
る。また、発振余裕チェック時には外部制御信号によ
り、出力周波数が可変される。
【0026】バイアス回路5は、抵抗12とダイオード
11とが直列に接続され、外部制御信号を入力し抵抗1
2とダイオード11との接続点から出力する。このダイ
オード11は、電圧制御発振器4の通常動作時の位相制
御電圧に対して逆バイアスとなるように接続される。す
なわち、電圧制御発振器4の電源電圧およびその位相制
御電圧がマイナス電位の場合では、ダイオード11のア
ノードが外部制御信号側に、ダイオード11のカソード
がグランド電位に接続される。また、抵抗12は外部制
御信号が印加されたとき、ダイオード11に流れる電流
を制限してダイオード11を保護する。
【0027】次に、電圧制御発振器4の発振余裕をチェ
ックする場合の動作を説明する。
【0028】図1において、切替器3は位相同期ループ
を開放し、外部制御信号をバイアス回路5内の抵抗12
およびダイオード11の一端を経て電圧制御発振器4の
位相制御電圧端子に供給するよう切り替えられる。
【0029】電圧制御発振器4は、通常の動作時の極
性、例えばマイナスの位相制御電圧では発振動作をして
も、逆極性すなわちプラスの位相制御電圧では、一般に
使用される電圧制御発振器4の変調用バラクタダイオー
ドに順方向電流が流れて電力損が大きくなるため、発振
動作が停止してしまう。したがって、電圧制御発振器4
の発振余裕をチェックする場合、電圧制御発振器4の変
調用バラクタダイオードに順方向電流が流れることのな
い制御電圧に押さえることが必要である。
【0030】ダイオード5は、外部から印加される逆極
性、すなわちプラスの制御電圧を制限するために用いら
れるが、通常のダイオードでは順方向電圧が0.6〜
0.7V程度あるため、電圧制御発振器4の位相制御電
圧端子に+0.6〜+0.7V程度の電圧が印加される
ことになる。一方、電圧制御発振器4の変調用バラクタ
ダイオードも、順方向電圧が一般には0.6〜0.7V
程度と同様の電圧であるため、それぞれのダイオードの
ばらつきによっては変調用バラクタダイオードに順方向
電流が流れて発振動作が停止することになる。
【0031】ここで、このダイオード5を順方向電圧が
約0.3Vであるショットキーバリアダイオードに変え
れば、電圧制御発振器4の位相制御電圧端子に印加され
る電圧を約+0.3Vに抑えることができるため、電圧
制御発振器4の変調用バラクタダイオードに順方向電流
が流れず、電圧制御発振器4の変調用バラクタダイオー
ドの影響をなくして電圧制御発振器4の発振余裕をチェ
ックすることが可能となる。この+0.3Vが印加され
たときの電圧制御発振器4の出力信号が正規のレベルで
出力されていれば発振余裕が0.3V以上あり、何も出
力されていないか、あるいは著しくレベルの低い出力信
号が出力されている場合は発振余裕が0.3V未満とな
る。
【0032】また、+0.3Vを得るために、抵抗ブリ
ーダ回路あるいはトランジスタを用いたエミッタフォロ
アなどの回路もあるが、インピーダンスが低く、回路構
成が簡単な点より、ショットキーバリアダイオードが最
も好ましい。
【0033】以上の説明において、切替器3は、回路基
板から取り外す必要をなくすための切替器であり、機械
的あるいは電気的のどちらでも良い。
【0034】また、ダイオード5は、電圧制御発振器4
の変調用に使用されるダイオードの順方向電圧より低い
電圧であれば、ショットキーバリアダイオードに限らず
使用することができるとともに、PLL回路の高周波特
性に影響しないため比較的許容電力の大きいタイプを選
定することにより、電圧制御発振器の変調用ダイオード
あるいは電圧制御発振器を過大な電圧から保護すること
ができる。
【0035】さらに、従来は温度試験や経年変化により
判明していた電圧制御発振器の発振余裕が、回路基板に
実装された製品検査の段階でも電圧制御発振器の発振余
裕を確認することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のPLL回
路によれば、位相同期ループを開閉する切替器でループ
を開いたときに、電圧制御発振器へショットキーバリア
ダイオードで制限された逆極性の位相制御電圧を印加
し、電圧制御発振器の出力信号をチェックすることによ
り、回路基板に実装したままで電圧制御発振器の発振余
裕のチェックが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPLL回路の一つの実施の形態を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 位相比較器 2 ループフィルタ 3 切替器 4 電圧制御発振器 5 バイアス回路 11 ダイオード 12 抵抗

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号と電圧制御発振器(VCO)の
    出力信号との周波数または位相を比較し、比較した結果
    の誤差電圧を前記電圧制御発振器に入力する一巡ループ
    において、前記一巡ループを開き、前記誤差電圧と極性
    の異なる特定の電圧を前記電圧制御発振器に入力し前記
    電圧制御発振器の発振状態を前記出力信号でチェックす
    ることを特徴とする電圧制御発振器発振余裕チェック方
    法。
  2. 【請求項2】 基準周波数とする入力信号と出力信号と
    の周波数または位相を比較する位相比較器と、前記位相
    比較器出力の誤差電圧を入力し位相制御電圧を出力する
    ループフィルタと、前記位相制御電圧により制御されて
    前記出力信号を出力する電圧制御発振器(VCO)とよ
    りなる位相同期ループ(PLL)回路において、前記ル
    ープフィルタと前記電圧制御発振器との間に接続し前記
    位相同期ループを開閉する切替器と、前記位相同期ルー
    プを開いたとき、前記切替器を介して外部制御信号を前
    記電圧制御発振器に供給するバイアス回路とを備え、前
    記バイアス回路が前記外部制御信号を入力し前記誤差電
    圧と極性の異なる電圧側を制限するダイオードと、前記
    ダイオードの順方向電流を制限する抵抗とより構成され
    ることを特徴とするPLL回路。
  3. 【請求項3】 前記ダイオードは、前記電圧制御発振器
    の入力側に接続される変調用ダイオードより順方向電圧
    が低いことを特徴とする請求項2記載のPLL回路。
  4. 【請求項4】 前記ダイオードは、ショットキーバリア
    ダイオードであることを特徴とする請求項2又は3記載
    のPLL回路。
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