JP3424442B2 - 手ブレ補正機能を備えたカメラ - Google Patents

手ブレ補正機能を備えたカメラ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手ブレ補正機能を
備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】手ブレによる写真撮影の失敗を防ぐため
に、従来より手ブレ補正機能を備えたカメラ(以下、手
ブレ補正カメラと呼ぶ。)が開発されている。特に、い
わゆる一眼レフカメラにおいて望遠レンズを使用する場
合や、シャッター速度を遅くして撮影する必要がある場
合は、上記手ブレ補正機能が有効である。
【0003】このような手ブレ補正機能を用いて手ブレ
を補正する場合は、まず、手ブレ検出光学系に入射して
結像レンズを通過してきた被写体からの光を、CCD(c
harge-coupled device) (電荷結合素子)のような光電
変換素子等で構成される手ブレ検出センサで受光して、
手ブレを検出する。そして、その手ブレ量と手ブレ方向
に応じて、手ブレ補正用のレンズ群を、手ブレ補正レン
ズ駆動系によって、撮影光学系の光軸に対して平行偏心
させる事により、撮影光学系に入射してきた被写体から
の光のブレを補正し、被写体像を常にフィルムの表面上
の同じ位置に結像させる。以上のような構成により、従
来より手ブレ補正が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、一眼レフカメラのように撮影光学系を
通った光に基づいてファインダー観察用画像が形成され
るようなカメラにおいては、撮影光学系における手ブレ
補正の様子がそのままファインダーから観察できるの
で、撮影時に行う完全な手ブレ補正を、ファインダーを
通して撮影範囲と構図を決定するいわゆるフレーミング
時にも行うと、ファインダー像が手ブレによるカメラの
動きに完全に追随することになり、静止している使用者
にとってはかえって過剰な手ブレ補正のように感じてし
まうという違和感が生じる。本発明は、フレーミング時
に上記のような違和感を生じさせない手ブレ補正カメラ
を提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、フレーミング時に行う手ブレ補正の度
合いを、焦点距離に応じて変化させ、撮影時に行う手ブ
レ補正の度合いよりも小さく設定する構成とする。
【0006】フレーミング時に行う手ブレ補正の度合い
を、撮影用レンズの焦点距離に応じて変化させる事によ
り、撮影用レンズの種類に影響される事なく、フレーミ
ング時には常に違和感のない手ブレ補正が行われる事に
なる。
【0007】さらに、フレーミング時において、手ブレ
量が所定値以上のとき或いは手ブレに比べてより振動数
の低い振動があったときは、前記撮影用手ブレ補正光学
系を、前記撮影光学系の光軸の中心へ駆動する。これに
より、手ブレではなく構図変更のための追い写し、即ち
パンニングが行われた時には、一旦手ブレ補正を解除す
る事ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の手
ブレ補正カメラの基本的な構成を模式的に示す縦断面図
である。同図において、1〜4は撮影光学系のレンズ
群、5は絞り、6はシャッター、7はフィルム、8は手
ブレ検出センサ、9は撮影光学系の手ブレ補正レンズ駆
動系、10はペリクルミラー、11はビームスプリッタ
ー、12は結像レンズ、13はファインダーレンズ、1
4はファインダーである。
【0009】被写体像をフィルム7に露光するいわゆる
撮影時の手ブレを補正する場合は、まず、撮影光学系に
入射してレンズ群1〜3と絞り5を通過し、ペリクルミ
ラー10により反射されて結像レンズ12を通過してき
た被写体からの光を、CCD(charge-coupled device)
(電荷結合素子)のような光電変換素子等で構成される
手ブレ検出センサ8で受光して、手ブレを検出する。そ
して、その手ブレ量と手ブレ方向に応じて、手ブレ補正
用のレンズ群3を、手ブレ補正レンズ駆動系9によっ
て、撮影光学系の光軸X1 に対して平行偏心させる事に
より、撮影光学系に入射してきた被写体からの光のブレ
を補正し、被写体像を常にフィルム7の表面上の同じ位
置に結像させる。
【0010】ファインダー14を通して撮影範囲と構図
を決定するいわゆるフレーミングを行うときは、ペリク
ルミラー10により反射されて結像レンズ12を通過し
てきた被写体からの光を、更にビームスプリッター11
で反射してファインダーレンズ13を通過させ、ファイ
ンダー14で観察する。
【0011】図2は、図1におけるペリクルミラー10
をシャッター6の直前に置いて、手ブレ検出用とフレー
ミング用の光を取り出すもので、このタイプによれば結
像レンズ12が不要となる。また、このタイプは、いわ
ゆる一眼レフカメラの典型的な形態でもある。
【0012】図3は、撮影系とファインダー系のそれぞ
れについて手ブレ補正を行うタイプである。同図におい
て、5′は絞り・シャッターユニット、9′は撮影系と
ファインダー系兼用の手ブレ補正レンズ駆動系、15は
ファインダー系の手ブレ補正レンズである。この手ブレ
補正レンズ駆動系9′は、手ブレ補正用のレンズ群3と
ファインダー系の手ブレ補正レンズ15を、それぞれ別
に、或いは同時に駆動する事ができる。これは、例えば
望遠撮影時は、手ブレ補正の駆動量が多くなるので、手
ブレ補正用のレンズ群3のみを駆動して駆動電力を集中
させ、広角撮影時は、手ブレ補正の駆動量が少なくて済
むので、両方の駆動を行うという事である。
【0013】また、例えば、撮影時は撮影系の手ブレ補
正用のレンズ群3のみを駆動し、フレーミング時はファ
インダー光学系の手ブレ補正レンズ15のみを駆動する
ようにすれば、全体として少ない電力消費量で、手ブレ
補正効果を出す事ができる。
【0014】図4に、本発明の手ブレ補正カメラの制御
系の構成を示す。37は例えばマイクロコンピュータで
構成されるカメラ動作制御部、16はシャッターボタ
ン、17は測距センサ、18は測光センサ、19はフォ
ーカシングレンズ位置検出センサ、20はシャッター、
21はシャッター駆動回路、22は絞り、23は絞り駆
動回路、24は焦点合わせを行うフォーカシングレンズ
駆動用アクチュエータ、25はフォーカシングレンズ駆
動回路、26はフラッシュ、27はフラッシュ電圧供給
回路、28はフィルム給送モータ、29はフィルム給送
モータ駆動回路である。
【0015】また、8は手ブレ検出センサ、30は例え
ばマイクロコンピュータで構成される手ブレ補正制御
部、31は撮影光学系手ブレ補正レンズ位置検出セン
サ、32はファインダー光学系手ブレ補正レンズ位置検
出センサ、33は撮影光学系手ブレ補正レンズ駆動用ア
クチュエータ、34は撮影光学系手ブレ補正レンズ駆動
回路、35はファインダー光学系手ブレ補正レンズ駆動
用アクチュエータ、36はファインダー光学系手ブレ補
正レンズ駆動回路である。
【0016】同図において、使用者によってシャッター
ボタン15が半押しの状態(S1 ON)にされると、カ
メラ動作制御部14は、測距センサ16の出力に基づい
て、被写体とカメラとの距離又は焦点ズレ量を算出す
る。また、カメラ動作制御部14は測光センサ17から
出力される被写体の輝度情報に基づいて、露出量を算出
する。
【0017】一方、手ブレ補正制御部30は、手ブレ検
出センサ8の出力に基づいて手ブレ量を算出し、この手
ブレ量に応じてファインダー光学系手ブレ補正レンズ駆
動回路36を制御し、ファインダー光学系手ブレ補正レ
ンズ駆動用アクチュエータ35を作動させる。そして、
駆動されたファインダー光学系手ブレ補正レンズ11の
位置をファインダー光学系手ブレ補正レンズ位置検出セ
ンサ32によって検出し、これをフィードバックする事
によりファインダー光学系の手ブレ補正を行う。
【0018】次に、使用者によってシャッターボタン1
5が全押しの状態(S2 ON)にされると、カメラ動作
制御部14は、既に算出した被写体距離又は焦点ズレ量
に応じてフォーカシングレンズ駆動回路25を制御し、
フォーカシングレンズ駆動用アクチュエータ24を作動
させる。そして、駆動されたフォーカシングレンズの位
置をフォーカシングレンズ位置検出センサ19によって
検出し、これをフィードバックする事により、撮影光学
系の焦点調節を行う。また、カメラ動作制御部14は、
焦点調節動作後、手ブレ補正制御部30に撮影光学系の
手ブレ補正を指示し、続いて既に算出した露出量に応じ
て絞り・シャッター駆動回路20を制御し、絞り・シャ
ッターユニット4を作動させて露出動作を行う。
【0019】一方、手ブレ補正制御部30はS2ON
後、カメラ動作制御部14からの指示に基づいて撮影光
学系の手ブレ補正を行う。具体的には、S2ON後露光
中も、手ブレ検出センサ8の出力に基づいて手ブレ量を
算出し、この手ブレ量に応じて撮影光学系手ブレ補正レ
ンズ駆動回路34を制御し、撮影光学系手ブレ補正レン
ズ駆動用アクチュエータ33を作動させる。そして、駆
動された撮影光学系手ブレ補正レンズ2の位置を撮影光
学系手ブレ補正レンズ位置検出センサ31により検出
し、これをフィードバックする事により、撮影光学系の
手ブレ補正を行う。尚、この時ファインダー光学系の手
ブレ補正を同時に行っても良い。
【0020】露出が完了したら上記の動作を終了し、フ
ィルム給送モータ駆動回路29を制御して、フィルム給
送モータ28を駆動し、フィルムの給送を行う。尚、フ
ラッシュ26の発光時を含めた手ブレ補正のフローチャ
ートについては後に述べる。また、フレーミング時と撮
影時の手ブレ補正制御の違いについても後に詳しく述べ
る。
【0021】図5は、手ブレ検出センサ8の光学系を模
式的に示す縦断面図である。ここでは測距センサ17を
兼用している。同図において第1レンズアレイ41は二
つの凸レンズの組み合わせであり、第2レンズアレイ4
2は二つの凹レンズの組み合わせであって、これらによ
って被写体像を結像させるとともに、二つの光軸におけ
る収差特性を改善している。また、遮光シート43によ
り、センサに有害な光をカットしている。44はセンサ
の本体である1チップの半導体で形成された受光素子で
あり、二つの受光エリア45,46によって被写体から
の光を検出する。尚、40はレンズホルダー、47は受
光素子44のパッケージである。
【0022】図6は、受光素子44の表面を拡大し、模
式的に示したものである。この受光素子44を手ブレ検
出に用いる場合は、同図に示す二つの受光エリアの内の
いずれか一方のエリアの出力を用いて、被写体像のコン
トラストの高い部分を使用する。この手ブレ検出のシー
ケンスについては後に詳しく述べる。受光素子44を測
若しくは焦点検出に用いる場合は、図7において斜線
で示すように、二つの受光エリアの帯状の一部分を用い
て、撮影レンズ(この場合は図1で述べた結像レンズ1
2)からの光束を光軸を挟んで二つに分けて取り扱うい
わゆる位相差検出方式により、このエリア上の二つの被
写体像を比較して距離若しくは焦点を検出する。また、
測距若しくは焦点検出に使用する帯状のエリアを前記エ
リアに対して上下させる事により、測距エリアを上下さ
せる事も可能である。
【0023】図8は、図5における光軸を一つにした場
合である。第1レンズ48は凸レンズ、第2レンズ49
は凹レンズである。ここで受光素子44を測距若しくは
焦点検出に用いる場合は、焦点の合った被写体像のコン
トラストが最大になる事を利用するいわゆるコントラス
ト方式により、距離若しくは焦点を検出する。
【0024】図9は、回折格子付きレンズ50を使う事
によって収差特性を改善し、第2レンズを省いてコンパ
クトにまとめたものである。この回折格子の幅は80μ
m〜200μm程度であり、レンズの周辺部になるほど
狭くなっている。
【0025】図10は、受光素子44を図6とは違った
構成にした場合を示す。同図においては、位相差検出方
式の測距センサの受光部51の一つに近接するように、
四つの手ブレ検出センサの受光部52を配置し、1チッ
プ化している。このように1チップ化する事により、手
ブレ検出センサを追加する事によるコストとスペースの
問題を解決する事ができる。この場合、同図に二点鎖線
で模式的に示すように、センサの光学系は二系統であ
る。尚、この例のように手ブレ検出センサの受光部を分
割する事によって、各受光部の画素数を減らして読み出
し時間を短縮し、手ブレ補正の演算処理速度を高める事
ができる。尚、本図の受光素子の場合は測距用受光素子
が1対のライン上の受光部51により構成されているの
で、図5の素子のように測距エリアを変更する事はでき
ず、上下方向に対して中央部に固定となる。
【0026】図11は、上半分と下半分に分けた手ブレ
検出センサの受光部53を、二系統のセンサの光学系に
それぞれ配置した例である。
【0027】図12は、本発明による手ブレ補正カメラ
の本体内部に、手ブレ補正装置が組み込まれた状態の全
体構造を示す側面図である。同図に示すように、レンズ
群L1〜L3より成る撮影光学系の内、手ブレ補正レン
ズ群L2を基準光軸AXに対して平行偏心させる事によ
り、撮影時の手ブレを補正する。基準光軸AXは、手ブ
レ補正動作の基準となる撮影光学系の光軸であり、即ち
手ブレ補正動作前のレンズ群L1,L2及びL3の共通
軸である。従って、この基準光軸AXに対して平行偏心
させるとは、偏心後の手ブレ補正レンズ群L2の光軸
が、基準光軸AXに対して平行に位置するように偏心さ
せる事をいう。
【0028】図13(a)は、図13(b)のB−B線
断面図であり、主に手ブレ補正に関する構造を示してい
る。図13(b)は、図13(a)のA−A線断面図で
あり、主に焦点合わせに関する構造を示している。同図
に示すように、本発明による手ブレ補正カメラに組み込
まれた手ブレ補正装置は、手ブレ補正レンズ群L2を保
持する玉枠71と、手ブレ補正レンズ群L2を平行偏心
させるために玉枠71を駆動するインパクトアクチュエ
ータAx,Ayを備え、また、インパクトアクチュエー
タAx,Ayを介して玉枠71を保持し、撮影光学系L
1〜L3の焦点合わせに際して、玉枠71及びインパク
トアクチュエータAx,Ayと共に基準光軸AXに沿っ
た方向(図13中のZ方向)に移動する台枠72を備え
た事を特徴としている。
【0029】図13に示すように、この手ブレ補正装置
は、第1保持部材を構成する玉枠71と、第2保持部材
を構成する台枠72とが、二つのインパクトアクチュエ
ータAx,Ayで連結されて、ユニット化されたもので
ある。そして、インパクトアクチュエータAx,Ayを
前記平行偏心のための手ブレ補正駆動源として用い、こ
れにより基準光軸AXに対して垂直な方向(即ちx,y
方向)に手ブレ補正レンズ群L2を駆動する構成となっ
ている。
【0030】一方、焦点合わせの際は、後述するフォー
カシング機構を構成しているインパクトアクチュエータ
Azをフォーカシング駆動源として用い、これにより基
準光軸AXに沿った方向(即ちz方向)に台枠72を駆
動する事によって、手ブレ補正装置ごと台枠72を移動
するという構成となっている。尚、上述の3つのインパ
クトアクチュエータAx,Ay,Azは、いずれも電圧
を印加すると変形する圧電素子(piezo-electric elemen
t)の特性を利用した圧電リニアアクチュエータであり、
駆動部材を取り付けた圧電素子に伸びと縮みの速度を異
なるように電圧を印加する事により、駆動部材に摩擦結
合された被駆動部材を移動させるものである。動作原理
は特開平4−69070号公報等に開示されており、こ
こでは詳細な説明は省略する。
【0031】図13に示すように、上記手ブレ補正装置
は、玉枠71、台枠72、圧電素子PEx,PEy、ロ
ッド74x,74y、移動子75x,75y等から成っ
ている。そして図14に示すように、玉枠71には結合
部71a,71bが一体的に形成されており、また図1
5に示すように、結合部71aと71bとの間の距離は
ロッド74x,74yの直径より小さくなっているの
で、結合部71aと71bとの間にロッド74x,74
yを挟み込むと、玉枠71自身の弾性によってロッド7
4x,74yは結合部71a,71bと摩擦結合され
る。つまり、直交する2本のロッド74x,74yを結
合部71a,71bで同時に挟み込む事によって、玉枠
71を基準光軸AXに対して垂直な面内(即ちx−y
面)に位置決めすることができる。
【0032】また、図15に示すように、断面がC形状
を成す移動子75x,75yの内径は、ロッド74x,
74yの直径より小さくなっており、また、ロッド74
x,74yは、移動子75x,75yより硬い材料で構
成されている。従って、移動子75x,75yの穴75
hにロッド74x,74yを挿入すると、移動子75
x,75yの内周面がロッド74x,74yの外周面を
締め付けながら弾性変形を起こす。つまり、移動子75
x,75yは、ロッド74x,74yの軸方向に沿って
摺動可能に、それ自身の弾性力によってロッド74x,
74yに摩擦結合される。
【0033】そして、図16に示すように、台枠72に
は固定部72ax,72ay、軸受け部72bx,72
by、結合部72c、ガイド部72dが一体的に形成さ
れており、台枠72の固定部72ax,72ayには、
図13に示すように圧電素子PEx,PEyがその一端
面で固着されている。軸受け部72bx,72byに形
成されている穴72bhには、ロッド74x,74yが
摺動可能に嵌合しており、固定部72ax,72ayに
固着された圧電素子PEx,PEyの反対側の端面に、
ロッド74x,74yの一端が固着されている。これら
の圧電素子PEx,PEyが電圧を印加されて急速変形
する事により、それぞれロッド74x,74yを各々の
長手方向に振動させ、それぞれ移動子75x,75yを
摩擦摺動させる。
【0034】また、図14に示す結合部71a,71b
の側面71c,71dの間には、図13(a)に示すよ
うに、移動子75x,75yが嵌合している。そのた
め、圧電素子PEx,PEyで移動子75x,75yを
駆動すると、玉枠71は側面71c又は71dで移動子
75x,75yに押されて移動する。この時、移動子7
5xが駆動されても、ロッド74y側ではロッド74y
を挟んでいる結合部71a,71bが駆動方向に滑るの
で、横方向(図13中のx方向)の手ブレ補正駆動は妨
げられない。これは縦方向(図13中のx方向)につい
ても同様である。
【0035】以上のように、図13に示す手ブレ補正駆
動源を構成するインパクトアクチュエータAx,Ay
が、手ブレ補正レンズ群L2を保持している玉枠71を
基準光軸AXに垂直な面内で移動させる事によって、手
ブレ補正レンズ群L2を平行偏心させる。この平行偏心
によって、手ブレ補正レンズ群L2の位置がx,y方向
に変化するが、その位置はピンホール板及びLED(lig
ht emitting diode)(発光ダイオード、図示せず)と2
次元PSD(position sensing device) 70との組み合
わせで検出される。ここでPSDとは、スポット光が照
射されるとそのスポット光がどの位置を照射したかを検
出する素子である。
【0036】前記ピンホール板(図示せず)は玉枠71
に固定されており、前記LEDと図13に示す2次元P
SD70は台枠72に固定されている。ピンホール板
は、LEDと2次元PSD70との間に挟み込まれるよ
うに位置している。従って、玉枠71の動きがピンホー
ル板の動き、即ちピンホールからでてくる光の動きとし
て、その照射位置から2次元PSD70で読み取られる
事により、平行偏心した位置が検出される。尚、ピンホ
ール板とLEDを玉枠71に固定しても良い。
【0037】次に、焦点合わせを行うフォーカシング機
構を説明する。フォーカシング機構は、図13(b)に
示すように、台枠72,保持枠73,圧電素子PEz,
フォーカスロッド74z等から成っている。保持枠73
には、図12,図13に示すように、台枠72とシャッ
タユニット(図示せず)が保持されており、ズーミング
及び沈胴の際には、この保持枠73が基準光軸AXに沿
った方向に移動する。また、台枠72は、フォーカスロ
ッド74zよりも軟らかい材料からなっている。
【0038】図16(b)に示すように、台枠72に形
成されている結合部72cには、フォーカスロッド74
zの直径より小さい穴72chが形成されている。ま
た、フォーカスロッド74zは台枠72より硬い材料で
構成されている。従って、図13(a)に示すように、
この穴72chにフォーカスロッド74zを挿入する
と、結合部72cの内周面がフォーカスロッド74zの
外周面を締め付けながら弾性変形を起こす。つまり、台
枠72は、結合部72cでフォーカスロッド74zの軸
方向に沿って摺動可能に、それ自身の弾性力によってフ
ォーカスロッド74zに摩擦結合される。
【0039】図13(b)に示すように、フォーカスロ
ッド74zの一端には底付き穴74zhが形成されてお
り、この穴74zhの底面74zaに圧電素子PEzの
一端が固着されている。一方、保持枠73の穴73hの
底面部73aには、圧電素子PEzの他端が固着されて
おり、上記フォーカスロッド74zは、穴74zhが形
成されている側の端部で保持枠73の穴73hに基準光
軸AXに沿って摺動可能に嵌合している。また、圧電素
子PEzの伸縮が確実にフォーカスロッド74zに伝達
されるように、フォーカスロッド74zは、上記嵌合し
ている部分で穴73hの底面部73aとの間に隙間があ
くように、穴74zhの深さが調整されている。この圧
電素子PEzが電圧を印加されて急速変形する事によ
り、フォーカスロッド74zをその長手方向に振動さ
せ、台枠72を摩擦摺動させる。
【0040】上記図13に示すように、フォーカシング
駆動源を構成するインパクトアクチュエータAzが、台
枠72に駆動力を与える事により、フォーカシングに際
して前記手ブレ補正装置を基準光軸AXに沿った方向
(図13中のz方向)に移動させる。この時、台枠72
に形成されているガイド部72d(図16に示す)に
は、保持枠73に固定されているフォーカスガイドFG
が嵌合しているため、基準光軸AXに対して垂直な面内
での台枠72の移動が規制される。
【0041】尚、ここでは手ブレ補正レンズ群L2をフ
ォーカシングレンズに兼用する事により、手ブレ補正レ
ンズ群L2のみで焦点合わせを行う構成となっている
が、他のレンズ群を焦点合わせ時の手ブレ補正装置の移
動に連動させて、焦点合わせを行う構成としても良い。
また、インパクトアクチュエータAzが、台枠72に駆
動力を与える事により、ズーミングに際して前記手ブレ
補正装置を基準光軸AXに沿った方向に移動させる構成
としても良い。
【0042】焦点合わせ時の手ブレ補正装置の移動によ
って、手ブレ補正レンズ群L2の位置がz方向に変化す
るが、その位置は、着磁されたフォーカスロッド74z
と台枠72に固定されているMR(magnetic resistanc
e) センサ76との組み合わせで検出される。このMR
センサ76は、磁界がかかると抵抗値が変化する特性を
有する磁気抵抗素子からなる磁気センサである。尚、前
記平行偏心した位置の検出を、着磁されたロッド74
x,74yと移動子75x,75yに固定されているM
Rセンサとの組み合わせで行うようにしても良い。
【0043】図17は、フォーカシング駆動源として圧
電素子PEzの代わりにモータMを使用する場合を示す
図である。同図において、台枠72′は雌ネジ部分を持
ち、これがリードネジ74′zの雄ネジ部分と互いには
まり合っている。リードネジ74′zは保持枠73′に
回転自在に嵌合し、また、モータMは保持枠73′に保
持されている(図示せず)。モータMの駆動力は、図示
しない減速ギヤを介してリードネジ74′zに伝えられ
る。リードネジ74′zが回転すると台枠72′はネジ
送りされ、フォーカシングに際して手ブレ補正装置を基
準光軸AXに沿った方向(z方向)に移動させる。
【0044】尚、ここまでの実施例説明においては撮影
光学系の手ブレ補正機構について説明してきたが、ファ
インダー光学系の手ブレ補正機構についても基本的に同
様の構造を有するものとする。但し、ファインダー光学
系においては焦点調節のための構成はない。従ってファ
インダー光学系の手ブレ補正レンズを光軸に垂直に駆動
するためのインパクトアクチュエータはファインダー光
学系を保持する不図示の保持部材上に配置される事にな
る。
【0045】図18は、図4で説明したカメラ動作制御
部37の、撮影に関する動作のフローチャートである。
手ブレ補正のモードは2種類あり、フレーミング時をモ
ード1、撮影時をモード2とする。図18において、電
源がONされると、カメラ動作制御部37は、ステップ
#5において、S1 ONの状態になっているか、即ち使
用者がシャッターボタン16を半押しの状態にしている
か否かを判定し、S1ONの状態になっているときはス
テップ#10に移行する。ステップ#10において、手
ブレ補正モード1の開始を手ブレ補正制御部30に指示
し、引き続きステップ#15において測光と露出演算を
行う。
【0046】上記の状態の時、例えば手ブレ補正制御部
30より手ブレ量のデータを入力させるように構成し、
手ブレ量が大きいときはシャッター速度が高速になるよ
うなプログラムラインを選択するようにしても良い。
【0047】続いてステップ#20に移行し、S1 ON
の状態が継続しているか否かを判定し、継続している場
合はステップ#25に移行する。継続していない場合は
シャッターボタン16が離されたとみなして最初に戻
る。ステップ#25において、S2 ONの状態になって
いるか、即ち使用者がシャッターボタン16を完全に押
したか否かを判定し、S2 ONの状態になっているとき
はステップ#30に移行する。ステップ#30において
手ブレ補正モード1からモード2に変更し、引き続きス
テップ#35においてシャッター20を開く。
【0048】続いてステップ#40に移行し、フラッシ
ュ26が発光するタイミングであるか否かを判定し、発
光するタイミングであるときはステップ#45に移行す
る。発光するタイミングでないときはステップ#60に
移行する。ステップ#45においては、手ブレ検出を禁
止する。これは、フラッシュ発光からくるノイズの影響
による手ブレ量の誤検出を防ぐためである。引き続きス
テップ#50においてフラッシュ発光を行い、ステップ
#55において手ブレ検出の禁止を解除する。
【0049】ステップ#60においては、露出時間が終
了したか否かを判定し、終了したときはステップ#65
に移行する。終了していないときはステップ#40に戻
る。尚、撮影条件によっては、フラッシュ発光を行わな
い場合も当然あるので、その場合は上記ステップ#4
5,#50,#55における動作は省略される。そして
ステップ#65においてシャッター20を閉じ、引き続
きステップ#70において手ブレ補正の動作を終了し、
ステップ#75においてフィルムの給送を行い、最初に
戻る。
【0050】図19は、図4で説明した手ブレ補正制御
部30の、手ブレ補正に関する動作のフローチャートで
ある。手ブレ補正制御部30は、同図のステップS5に
おいて、カメラ動作制御部37より手ブレ補正開始の指
示がなされたか否かを判定し、指示がなされたときはス
テップS10に移行する。手ブレ検出用の被写体像を得
るために、ステップS10において、手ブレ検出センサ
8からの情報を基にCCD積分等の画像処理を行う。引
き続きステップS15において、得られた画像データを
複数のブロックに分割し、最もコントラストの高いブロ
ックを手ブレ量算出の基準とし、基準部とする。
【0051】続いてステップS20に移行して所定時間
後に再度画像処理を行い、ステップS25において手ブ
レ検出が禁止されているか否かを判定し、禁止されてい
ない場合はステップS65に移行する。ステップS65
において、基準部を中心として一回り広いエリアを参照
部とし、引き続きステップS70において、参照部内で
基準部と最も相関の高いブロック(これが次回の画像処
理時に基準部となる)を検出して基準部からの移動量を
算出し、手ブレ量とする。続いてステップS75に移行
し、手ブレ量が所定値以上か否かを判定し、所定値未満
の時は、手ブレ補正を行うために、ステップS35に移
行する。
【0052】尚、ステップS25において、手ブレ検出
が禁止されている場合はステップS30に移行し、前回
算出した手ブレ量を今回の手ブレ量とする。手ブレ補正
動作は高速で繰り返し行われるので、手ブレ補正開始当
初より手ブレ検出が禁止され、前回のデータが存在しな
いという事はない。
【0053】ステップS35において、現在の手ブレ補
正レンズの位置を検出し、ステップS40に移行する。
ステップS40において、手ブレ補正モード1が指示さ
れているか否かを判定し、指示されている場合はステッ
プS45に移行し、モード1に応じた手ブレ補正量(手
ブレ補正レンズ駆動量)と駆動速度を算出する。ステッ
プS40において手ブレ補正モード1が指示されていな
い場合、即ちモード2が指示されている場合はステップ
S60に移行し、モード2に応じた手ブレ補正量(手ブ
レ補正レンズ駆動量)と駆動速度を算出する。
【0054】ところで、ステップS75において、手ブ
レ量が所定値以上のときは、手ブレではなく構図変更の
ための追い写し、即ちパンニングが行われたと判断して
ステップS80に移行する。そしてステップS80にお
いて手ブレ補正レンズの位置を検出し、引き続きステッ
プS85において、手ブレ補正レンズを光学系の中心へ
所定速度で駆動する事を決定する。尚、上記のように手
ブレ量を検出するのではなく、手ブレに比べてより振動
数の低いゆっくりとした動きを検出し、パンニングとみ
なす制御を行っても良い。
【0055】続いてステップS50に移行し、前記のよ
うに算出或いは決定された値に基づいて手ブレ補正レン
ズを駆動する。このとき手ブレ補正モードが1である時
はファインダー光学系でのみ手ブレ補正を行い、手ブレ
補正モードが2である時は撮影光学系でのみ手ブレ補正
を行う。それにより、消費電流を削減する事が可能とな
る。引き続きステップS55において手ブレ補正の指示
が継続中か否かを判定し、継続中のときはステップS2
0に戻り、手ブレ補正動作を繰り返す。手ブレ補正の指
示が解除されているとき、即ち手ブレ補正終了の指示が
なされているときは最初に戻る。
【0056】図20に、手ブレ検出シーケンスを示す。
同図における格子状の部分は、手ブレ検出センサ8の受
光部を示している。まず、手ブレ検出用の被写体像を得
るために、手ブレ検出センサ8からの情報を基にCCD
積分等の画像処理を行う。そして得られた画像データを
複数のブロックに分割し、最もコントラストの高いブロ
ックを手ブレ量算出の基準とし、同図(a)に示すよう
に基準部101とする。所定時間後に、同図(b)に示
すように基準部101を中心として一回り広いエリアを
参照部102とし、参照部102内で基準部101と最
も相関の高いブロック103を検出して基準部101か
らの移動量を算出し、これを手ブレ量として、これを基
に手ブレ補正を行う。
【0057】さらに、所定時間後に、同図(c)に示す
ようにブロック103を中心として一回り広いエリアを
参照部102′とし、参照部102′内でブロック10
3と最も相関の高いブロック103′を検出してブロッ
ク103からの移動量を算出し、これを手ブレ量とし
て、これを基に更に手ブレ補正を行う。
【0058】さらに、所定時間後に、同図(d)に示す
ようにブロック103′を中心として一回り広いエリア
を参照部102″とし、参照部102″内でブロック1
03′と最も相関の高いブロック103″を検出してブ
ロック103′からの移動量を算出し、これを手ブレ量
として、これを基に更に手ブレ補正を行う。露出終了ま
で以上のようなシーケンスを繰り返す。
【0059】ところで、手ブレ検出系によって算出され
た手ブレ量をΔxとし、フィルム面上で手ブレを完全に
補正するために必要な手ブレ補正レンズの偏心量をΔL
0 とすると、ΔL0 =k0 ・Δxとなり、撮影時の補正
はこの式に従って行えば良い。ここでk0 は補正係数で
あり、手ブレ量と手ブレ補正レンズの偏心量との比率を
表す定数である。ところが、フレーミング時にこの式に
従って手ブレを完全に補正すると、ファインダー像が手
ブレによるカメラの動きに完全に追随することになるの
で、静止している使用者にとってはかえって過剰な手ブ
レ補正のように感じてしまうという違和感が生じる。
【0060】そこで、違和感がないように見せるには、
フレーミング時の手ブレ補正レンズの偏心量ΔL1 =
{(β−1)/β}・k0 ・Δx=k1 ・Δx に従っ
て手ブレ補正レンズを駆動すると良い。ここでβはファ
インダー倍率(ファインダーによって見られる被写体の
大きさの、直接肉眼で見える大きさに対する比率)であ
り、k1 はフレーミング時の補正係数である。
【0061】また、一眼レフカメラにおいては、ファイ
ンダー倍率βは交換用の撮影レンズの焦点距離Fl によ
って変化し、β=Fl ・β0 とする事ができる。ここ
で、β0 はカメラボディのファインダーのみで決まる所
定値で、およそファインダー系の焦点距離の逆数であ
る。したがって、一眼レフカメラにおけるフレーミング
時の補正係数k1 ={(Fl ・β0−1)/Fl ・β0}
・k0 となる。
【0062】最後に、撮影光学系レンズの使用例を述べ
ておく。図21は、本発明によるSLR(single-lens r
eflex camera) (一眼レフカメラ)の光学系の実施例で
ある。同図に示すように、4成分からなるズームレンズ
を基本とし、括弧[で示す第二群全体を光軸方向に動か
して焦点合わせを行い、第二群中の斜線で示したレンズ
を光軸と垂直な方向に平行偏心させる事で、手ブレを補
正する。同図において、(a)は広角撮影時、(b)は
望遠撮影時である。図22は、別の実施例であり、斜線
で示したレンズを光軸と垂直な方向に平行偏心させる事
で、手ブレを補正する。同図においても、(a)は広角
撮影時、(b)は望遠撮影時である。このタイプの焦点
合わせは図の左端のレンズ群で行う。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、一眼
レフカメラのように撮影光学系を通った光に基づいてフ
ァインダー観察用画像が形成されるようなカメラにおい
て、ファインダーを通して撮影範囲と構図を決定するい
わゆるフレーミング時に行う手ブレ補正の度合いを、
点距離に応じて変化させ、被写体像をフィルムに露光す
るいわゆる撮影時に行う手ブレ補正の度合いよりも小さ
く設定する事によって、ファインダー像が手ブレによる
カメラの動きに完全に追随することでかえって過剰な手
ブレ補正のように感じてしまうという違和感を防ぐ事が
できる。
【0064】また、フレーミング時に行う手ブレ補正の
度合いを、撮影用レンズの焦点距離に応じて変化させる
事により、撮影用レンズの種類に影響される事なく、フ
レーミング時に常に違和感のない手ブレ補正を行う事が
できる。
【0065】さらに、請求項における手ブレ補正機能
を備えたカメラでは、フレーミング時において、手ブレ
量が所定値以上のとき或いは手ブレに比べてより振動数
の低いカメラの振動があったときに、撮影用手ブレ補正
光学系を、撮影光学系の光軸の中心へ駆動する事によ
り、手ブレではなく構図変更のための追い写し、即ちパ
ンニングが行われた時に、一旦手ブレ補正を解除する事
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手ブレ補正カメラの基本的な構成を模
式的に示す縦断面図。
【図2】ペリクルミラーをシャッターの直前に置くタイ
プを示す縦断面図。
【図3】撮影系とファインダー系のそれぞれについて手
ブレ補正を行うタイプを示す縦断面図。
【図4】本発明の手ブレ補正カメラの制御系の構成を示
す図。
【図5】手ブレ検出センサの光学系を模式的に示す縦断
面図。
【図6】受光素子の表面を拡大し、模式的に示した図。
【図7】受光素子を測距に用いる場合の、受光エリアの
部分を示す図。
【図8】図4における光軸を一つにした場合を示す図。
【図9】回折格子付きレンズを使う場合を示す図。
【図10】測距センサ付近に手ブレ検出センサを配置し
た図。
【図11】上半分と下半分に分けた手ブレ検出センサ
を、二系統のセンサの光学系にそれぞれ配置した例を示
す図。
【図12】手ブレ補正装置がカメラ本体に組み込まれた
状態を示す側面図。
【図13】手ブレ補正装置の構造を示す図。
【図14】玉枠の正面及び側面を示す図。
【図15】移動子,ロッド,及び玉枠の結合部を示す斜
視図。
【図16】台枠の上面,正面及び側面を示す図。
【図17】フォーカシング駆動源としてモータを使用す
る場合を示す図。
【図18】撮影に関する動作のフローチャート。
【図19】手ブレ補正に関する動作のフローチャート。
【図20】手ブレ検出のシーケンスを示す図。
【図21】本発明による一眼レフカメラの光学系の実施
例を示す図。
【図22】本発明による一眼レフカメラの光学系の別の
実施例を示す図。
【符号の説明】
1〜4 撮影光学系のレンズ群 5 絞り 5′ 絞り・シャッターユニット 6 シャッター 7 フィルム 8 手ブレ検出センサ 9,9′ 手ブレ補正レンズ駆動系 10 ペリクルミラー 11 ビームスプリッター 12 結像レンズ 13 ファインダーレンズ 14 ファインダー 15 ファインダー系の手ブレ補正レンズ 16 シャッターボタン 17 測距センサ 18 測光センサ 19 フォーカシングレンズ位置検出センサ 20 シャッター 21 シャッター駆動回路 22 絞り 23 絞り駆動回路 24 フォーカシングレンズ駆動用アクチュエータ 25 フォーカシングレンズ駆動回路 26 フラッシュ 27 フラッシュ電圧供給回路 28 フィルム給送モータ 29 フィルム給送モータ駆動回路 30 手ブレ補正制御部 31 撮影光学系手ブレ補正レンズ位置検出センサ 32 ファインダー光学系手ブレ補正レンズ位置検出
センサ 33 撮影光学系手ブレ補正レンズ駆動用アクチュエ
ータ 34 撮影光学系手ブレ補正レンズ駆動回路 35 ファインダー光学系手ブレ補正レンズ駆動用ア
クチュエータ 36 ファインダー光学系手ブレ補正レンズ駆動回路 37 カメラ動作制御部 40 レンズホルダー 41 第1レンズアレイ 42 第2レンズアレイ 43 遮光シート 44 受光素子 45,46 受光エリア 47 パッケージ 50 回折格子付きレンズ 51 測距センサの受光部 52,53 手ブレ検出センサの受光部 Ax,Ay,Az インパクトアクチュエータ PEx,PEy,PEz 圧電素子 71 玉枠 72 台枠 73 保持枠 74x,74y ロッド 74z フォーカスロッド 75x,75y 移動子 L2 手ブレ補正レンズ群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯川 和彦 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−101421(JP,A) 特開 平7−199263(JP,A) 特開 平2−287423(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 G03B 13/10 G03B 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影光学系と、該撮影光学系の一部を成す
    撮影用手ブレ補正光学系とを有し、該撮影用手ブレ補正
    光学系を前記撮影光学系の光軸に対して偏心させるため
    に駆動する駆動手段を備えた手ブレ補正機能を備えたカ
    メラにおいて、前記撮影用光学系を通った光をミラーで
    反射させてファインダーに導く機構を有し、該ファイン
    ダーによるフレーミング時に行う手ブレ補正の度合いを
    焦点距離に応じて変化させ、撮影時に行う手ブレ補正の
    度合いよりも小さく設定することを特徴とする手ブレ補
    正機能を備えたカメラ。
  2. 【請求項2】撮影光学系と、該撮影光学系の一部を成す
    撮影用手ブレ補正光学系とを有し、該撮影用手ブレ補正
    光学系を前記撮影光学系の光軸に対して偏心させるため
    に駆動する駆動手段を備えた手ブレ補正機能を備えたカ
    メラにおいて、前記撮影用光学系を通った光に基づいて
    ファインダー観察用画像を形成する手ブレ補正機能を備
    えたカメラであって、該ファインダーによるフレーミン
    グ時に行う手ブレ補正の度合いを焦点距離に応じて変化
    させ、撮影時に行う手ブレ補正の度合いよりも小さく設
    定することを特徴とする手ブレ補正機能を備えたカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】前記フレーミング時において、手ブレ量が
    所定値以上のとき或いは手ブレに比べてより振動数の低
    い振動があったときは、前記撮影用手ブレ補正光学系
    を、前記撮影光学系の光軸の中心へ駆動することを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の手ブレ補正機能を
    備えたカメラ。
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