JP3424380B2 - 高周波加熱炊飯器 - Google Patents
高周波加熱炊飯器Info
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Description
マイクロ波と、加熱コイルから発生する高周波磁界の両
方による加熱によって炊飯を行う高周波加熱炊飯器に関
するものである。
いる。炊飯器本体20は鍋21を内装しており、鍋21
の上部開口を覆うように蓋22を形成している。この蓋
22内には、マイクロ波を発信するマグネトロン23を
設置している。
マイクロ波によって加熱して、炊飯を実行するものであ
る。
鍋21の上方に設けているマグネトロン23は、炊飯に
伴う水蒸気や熱気に曝されるものとなっている。このた
めマグネトロン23は劣化したり、異常加熱による熱暴
走等が非常に起こりやすいものとなっている。またマグ
ネトロン23の重量が蓋22にかかるため、使い勝手も
非常に悪いものとなっている。
20の側面に配置して、金属によって構成した導波管に
よってマグネトロン23のマイクロ波を鍋20まで案内
して鍋20内の米を加熱し、同時に鍋20の底面に加熱
コイルを設け、この加熱コイルから発生する高周波磁界
によって鍋20を誘導加熱する方式の高周波加熱炊飯器
を開発している。
に対する加熱が均等にできないという課題を有している
ものである。つまり、炊飯使用中のマイクロ波が装置外
へ漏洩することを防止する必要があって、鍋20はキャ
ビティを構成する金属部品によって囲う必要があるもの
となっている。鍋20はこのキャビティの一部を構成し
ているため、炊飯時には鍋20内の熱がキャビティを構
成する金属部品によって鍋20外に放熱されるものであ
る。また、導波管を接続するなど鍋20の円周方向に対
して金属部品が不均等に存在する構成となっているた
め、鍋20からの放熱量が部分的に変わってくるものと
なっている。
熱炊飯器が有している課題を解決するもので、鍋の円周
方向の温度分布を均一に保持して、美味しいご飯を炊飯
・保温できる高周波加熱炊飯器を提供することを第一の
目的としている。
の手段を提供することを、第二・第三の目的としている
ものである。
めの本発明の第一の手段は、本体に着脱自在に収納され
る有底筒状の金属製の鍋と、本体の上面開口部を開閉自
在に覆う蓋と、この蓋の下面を形成し前記鍋の上部開口
を覆う金属製の蓋下と、前記鍋の側部を囲う金属製の保
護枠と、この保護枠に設けた前記鍋を誘導加熱する加熱
コイルと、保護枠に設けている鍋の胴部を加熱する胴ヒ
ーターと、マイクロ波を発信して前記鍋内の調理物を加
熱するマグネトロンと、マグネトロンのマイクロ波を前
記鍋が構成するキャビティまで案内する導波管とを備
え、前記胴ヒーターは前記導波管とキャビティとの接続
位置近傍を重点的に加熱する配置とした高周波加熱炊飯
器とするものである。
第二の手段は、特に、マグネトロンと鍋との間に隔壁を
配置した高周波加熱炊飯器とするものである。
の第三の手段は、特に、隔壁とマグネトロンとの間に断
熱材を設けた高周波加熱炊飯器とするものである。
の接続位置近傍を重点的に加熱する配置とした胴ヒータ
ーの発熱によって、鍋の円周方向の温度分布は均一とな
り、美味しいご飯を炊飯でき、また保温時にも結露が発
生することもなく、美味しく保温できるものである。
と鍋との間に配置した隔壁が、マグネトロンの発熱によ
る放射熱を遮蔽して鍋の局部的な温度上昇を抑制し、美
味しいご飯を炊飯できるものである。
ネトロンとの間に設けた断熱材が、マグネトロンと隔壁
との間隙を短縮できるように作用し、本体を小型化した
高周波加熱炊飯器とするものである。
る。図1(a)は本実施例の高周波加熱炊飯器を示して
いる。本体1の上部には、内面を金属板2aで構成した
開閉自在の蓋2を設けている。本体1の内部には、蓋2
を開放すると着脱自在となる有底筒状の金属製の鍋3を
設けている。鍋3の側面と底面とには、鍋3を包むよう
に配置した金属性の保護枠4を配置している。鍋3と保
護枠4とは、キャビティ5を構成しているものである。
また本体1内の鍋3の側部には、マイクロ波を発生する
マグネトロン6を設けている。このとき前記蓋2の内面
を構成している金属板2aは、マグネトロン6が発信す
るマイクロ波をキャビティ5まで案内する導波管6を形
成している。また前記キャビティを構成する保護枠4
は、マイクロ波が装置外へ漏洩することを防止するチョ
ーク部4a・4bを備えている。また鍋3の底部には高
周波磁界を発生する誘導加熱コイル7を設けており、誘
導加熱コイル7の中央部には温度センサ8を設けてい
る。また本体1の底部には、温度センサ8の信号と、炊
飯開始からの経過時間とによって、マグネトロン6と誘
導加熱コイル7とを駆動する制御手段9を設けている。
また10は、前記制御手段9とマグネトロン6とを冷却
する冷却手段である。
いる保護枠4に、鍋3の胴部を加熱する胴ヒーター11
を設けている。この胴ヒーター11は、導波管6とキャ
ビティ5との接続位置近傍を重点的に加熱する配置とし
ているものである。つまり、図1(b)に示しているよ
うに、この部分を意識して湾曲或いは屈曲させて、この
部分の電力密度を高めているものである。
用者が図示していない炊飯釦を操作して炊飯を開始する
と、同時に制御手段9が駆動を開始する。つまり、鍋3
の底部に設けている誘導加熱コイル7に高周波電流が供
給されるものである。この高周波電流によって誘導加熱
コイル7は、高周波磁界を発生し、鍋3にこの高周波磁
界が鎖交して鍋3が誘導加熱されるものである。またマ
グネトロン6が発信を開始して、キャビティ5にマイク
ロ波を供給するものである。このマグネトロン6の駆動
時には冷却手段10を駆動して、冷却風をマグネトロン
6の放熱部にガイド等を用いて吹付け、さらに本体1外
へ排気する。こうして所定の時間が経過した時点で、補
助的な熱源である胴ヒーター11に通電が開始される。
ル7による高周波誘導加熱と、マグネトロン6によるマ
イクロ波加熱と、胴ヒーター11からの熱の伝搬による
間接的な加熱とが行われるものである。
1の電力密度を導波管6側付近に集中するように配置し
ているものである。導波管6側は、キャビティ5を構成
する金属性の保護枠4等が集中して配置されているもの
である。このため、炊飯中の鍋3の熱量が金属性の保護
枠4に伝導熱として鍋3外に放熱されるものである。こ
の点本実施例によれば、胴ヒーター11の電力密度をこ
の導波管6側に付近に集中して配置するようにしている
ため、胴ヒーター11による発熱を補充することができ
るものとなっている。
温度分布は均一となり、美味しいご飯を炊飯することが
できるものである。また保温時にも、保護枠4による放
熱を補充することができるため部分的に温度が下がった
りすることがなく、結露が発生することがないものであ
る。つまり、美味しく保温することもできるものであ
る。
に基づいて説明する。本実施例では、マグネトロン6と
鍋3との間に隔壁15を配置しているものである。
して、マグネトロン6の駆動時にマグネトロン6の発熱
が直接鍋3に放射されることを防止しているものであ
る。また、冷却手段10の冷却風が鍋3の周辺に混入す
ることを防止しているものである。なおこの隔壁15
は、耐熱性樹脂で構成することが望ましいものである。
ロン6の発熱による放射熱を遮蔽して、鍋3の局部的な
温度上昇を抑制し、美味しいご飯を炊飯できるものであ
る。
しているように、マグネトロン6と鍋3との間に隔壁1
5を配置し、隔壁15とマグネトロン6との間に隔壁1
5と同形状とした断熱材16を設けているものである。
この断熱材16は、例えば隔壁15のマグネトロン6側
に接着して構成しても良く、また隔壁15と一体に構成
にしても良いものである。
様、マグネトロン6の発熱による放射熱を遮蔽して鍋3
の局部的な温度上昇を抑制でき、特に本実施例によれば
マグネトロン6と隔壁15との間隙を短縮することがで
きるものである。つまり、本体1を小型化できる高周波
加熱炊飯器を実現できるものである。
に収納される有底筒状の金属製の鍋と、本体の上面開口
部を開閉自在に覆う蓋と、この蓋の下面を形成し前記鍋
の上部開口を覆う金属製の蓋下と、前記鍋の側部を囲う
金属製の保護枠と、この保護枠に設けた前記鍋を誘導加
熱する加熱コイルと、保護枠に設けている鍋の胴部を加
熱する胴ヒーターと、マイクロ波を発信して前記鍋内の
調理物を加熱するマグネトロンと、マグネトロンのマイ
クロ波を前記鍋が構成するキャビティまで案内する導波
管とを備え、前記胴ヒーターは前記導波管とキャビティ
との接続位置近傍を重点的に加熱する配置とした構成と
して、鍋の円周方向の温度分布を均一に保持して、美味
しいご飯を炊飯・保温できる高周波加熱炊飯器を実現す
るものである。
ンと鍋との間に隔壁を配置した構成として、マグネトロ
ンの発熱を遮蔽して鍋の部分的な加熱を防止でき、美味
しいご飯を炊飯できる高周波加熱炊飯器を実現するもの
である。
マグネトロンとの間に断熱材を設けた構成として、マグ
ネトロンの発熱を遮蔽して鍋の部分的な加熱を防止で
き、本体を小型化することができる高周波加熱炊飯器を
実現するものである。
熱炊飯器を示す断面図 (b)同、胴ヒーターの形状を説明する斜視図
示す断面図
示す断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 本体に着脱自在に収納される有底筒状の
金属製の鍋と、本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋
と、この蓋の下面を形成し前記鍋の上部開口を覆う金属
製の蓋下と、前記鍋の側部を囲う金属製の保護枠と、こ
の保護枠に設けた前記鍋を誘導加熱する加熱コイルと、
保護枠に設けている鍋の胴部を加熱する胴ヒーターと、
マイクロ波を発信して前記鍋内の調理物を加熱するマグ
ネトロンと、マグネトロンのマイクロ波を前記鍋が構成
するキャビティまで案内する導波管とを備え、前記胴ヒ
ーターは前記導波管とキャビティとの接続位置近傍を重
点的に加熱する配置とした高周波加熱炊飯器。 - 【請求項2】 マグネトロンと鍋との間に隔壁を配置し
た請求項1記載の高周波加熱炊飯器。 - 【請求項3】 隔壁とマグネトロンとの間に断熱材を設
けた請求項2記載の高周波加熱炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07546495A JP3424380B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 高周波加熱炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07546495A JP3424380B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 高周波加熱炊飯器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08266414A JPH08266414A (ja) | 1996-10-15 |
JP3424380B2 true JP3424380B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=13577064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07546495A Expired - Fee Related JP3424380B2 (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 高周波加熱炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3424380B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6138345B2 (ja) * | 2014-03-25 | 2017-05-31 | 三菱電機株式会社 | 炊飯器 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP07546495A patent/JP3424380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08266414A (ja) | 1996-10-15 |
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