JP3424292B2 - 車両のシート構造 - Google Patents

車両のシート構造

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JP3424292B2
JP3424292B2 JP31162693A JP31162693A JP3424292B2 JP 3424292 B2 JP3424292 B2 JP 3424292B2 JP 31162693 A JP31162693 A JP 31162693A JP 31162693 A JP31162693 A JP 31162693A JP 3424292 B2 JP3424292 B2 JP 3424292B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のシート構造、と
りわけ、後席の不使用時にこれを格納してラゲージスペ
ースを拡張するようにしたシート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワンボックスカーではワンフロア
となった広い室内空間に多くの乗員を乗車させる事がで
きる反面、後席を倒して格納することによりラゲージス
ペース拡張し、この拡張部分により多くの荷物を積載す
ることができるようになっている。ところで、前記後席
の格納手段としては、例えば、特開昭63−17373
6号公報(B60N 1/10)に開示されるものがあ
り、車室内両側に後席を折り畳むようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の車両のシート構造にあっては、後席が車室内両側
に折り畳まれるため、この折り畳まれた後席が車室内に
突出する状態となる。このため、折り畳まれて小さくな
ったとはいえ、後席が車室内に突出することにより、ラ
ゲージスペースの有効スペースが大幅に減少されてしま
うという課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、前席と後席との間にフロアを凹設したスペースを設
け、このスペース部分に後席を格納することにより、後
席の車室内への突出量を著しく低減してラゲージスペー
スの更なる拡張を図ることができる車両のシート構造を
提供することを目的とする。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の第1の構成は、フロア面に、後席の配置部
分から車両前方が下段となり車両後方が上段となり、少
なくとも後席のシートクッションの厚さ分の高さとなる
段差部を形成し、この段差部から車両前方に所定間隔を
もって前席を配置すると共に、段差部の上段に後席を配
置し、後席のシートクッションをフロア面から分離し、
このシートクッションの前端部下側を中心として後方を
前方に回動して、このシートクッションを裏返し状態で
段差部と前席との間のフロア下段部分に収納するシート
クッション格納手段を設けると共に、後席のシートバッ
クを前席のシートバック背面近傍に移動させるシートバ
ック移動手段を設け、このシートバック移動手段は、シ
ートバックをシートクッションと分離して、フロア下段
部分に収納したシートクッションの裏面を移動するスラ
イド機構を備えていることを特徴とする。
【0007】また、本発明の第2の構成は、フロア面
に、後席の配置部分から車両前方が下段となり車両後方
が上段となり、少なくとも後席のシートクッションの厚
さ分の高さとなる段差部を形成し、この段差部から車両
前方に所定間隔をもって前席を配置すると共に、段差部
の上段に後席を配置し、後席のシートクッションをフロ
ア面から分離し、このシートクッションの前端部下側を
中心として後方を前方に回動して、このシートクッショ
ンを裏返し状態で段差部と前席との間のフロア下段部分
に収納するシートクッション格納手段を設けると共に、
後席のシートバックを前席のシートバック背面近傍に移
動させるシートバック移動手段を設け、このシートバッ
ク移動手段は、上記シートバックをシートクッションの
裏面方向に略直角状態に折曲する折曲機構と、上記シー
トバックをリターンスプリングを介して回動可能に支持
する上記折曲機構とは別体のリクライニング機構とを備
え、上記シートクッション格納手段およびシートバック
移動手段に、それぞれロック機構を設けたことを特徴と
する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】更に、前記後席は、前後方向に3列設けら
れた中間となる2列目のシートに適用することが望まし
い。
【0012】
【0013】
【作用】以上の構成により本発明にかかる車両のシート
構造の第1の構成にあっては、 シートクッション格納手
段とシートバック移動手段とを設け、シートクッション
格納手段により後席のシートクッションを、前端部下側
を中心として後方を前方に回動して裏返し状態で段差部
と前席との間のフロア下段部分に収納すると共に、シー
トバック移動手段により後席のシートバックを前席のシ
ートバック背面近傍に移動させるようにしたので、シー
トクッションはフロア下段部分に収納した状態で裏面が
上面となるため、この裏面に荷物が積載されることにな
り、シートクッションの表面つまり着座面が汚れるのを
防止することができる。また、後席のシートバックは前
席のシートバック背面近傍に移動されることにより、収
納したシートクッションの裏面の略全面をラゲージスペ
ースとして用いることができる。しかも、シートバック
をシートクッションと分離して、フロア下段部分に収納
したシートクッションの裏面を移動するスライド機構を
備えたので、前記シートバックの移動はシートクッショ
ンを格納した後にこのシートバックを単に前方に押すだ
けで、容易に前席のシートクッションの背面近傍まで移
動させることができ、シートバックの格納を簡単に行う
ことができる。
【0014】
【0015】
【0016】本発明にかかる車両のシート構造の第2の
構成にあっては、第1の構成と同様に、シートクッショ
ン格納手段とシートバック移動手段とを設け、シートク
ッション格納手段により後席のシートクッションを、前
端部下側を中心として後方を前方に回動して裏返し状態
で段差部と前席との間のフロア下段部分に収納すると共
に、シートバック移動手段により後席のシートバックを
前席のシートバック背面近傍に移動させるようにしたの
で、シートクッションはフロア下段部分に収納した状態
で裏面が上面となるため、この裏面に荷物が積載される
ことになり、シートクッションの表面つまり着座面が汚
れるのを防止することができ、また、後席のシートバッ
クは前席のシートバック背面近傍に移動されることによ
り、収納したシートクッションの裏面の略全面をラゲー
ジスペースとして用いることができる。またそれだけで
はなく、更に前記シートバック移動手段には、シートバ
ック下端部とシートクッションの後端部との間に、シー
トバックをシートクッションの裏面方向に略直角状態に
折曲する折曲機構と、上記シートバックをリターンスプ
リングを介して回動可能に支持する上記折曲機構とは別
体のリクライニング機構とを備えたので、シートクッシ
ョンを前端部下側を中心として後方を前方に回動しつ
つ、シートバックをシートクッションの裏面方向に折曲
することにより、シートクッションを格納した段階でシ
ートバックを前席のシートバック背面に配置することが
できる。このとき、後席のシートバック移動手段の折曲
機構とリクライニング機構とが別であるので、シートク
ッション収納時にシートバックをリターンスプリングの
付勢力に抗して180度回転る必要がなく、軽快にシー
トバックの操作が行えるとともに、必要なラゲッジスペ
ースが比較的狭い場合には、シートバックをフロア下段
に収納されたシートクッションの裏面中央部で立設状態
とし、より広いラゲッジスペースを確保するためには、
後席のシートバックをリクライニング角度も調節しつつ
前方に移動してシートクッションの裏面方向に対して略
直角状態にすることができる。
【0017】また、前記シートクッション格納手段およ
びシートバック移動手段に、それぞれロック機構を設け
ることにより、通常の使用状態でロックしておくことに
より、乗員の着座状態で後席が移動するのを阻止するこ
とができる。
【0018】更に、上記第1の構成及び第2の構成にお
いて、前記後席は、前後方向に3列設けられた中間とな
る2列目のシートに適用することにより、この2列目の
後席を1列目となる運転席側に格納することができるた
め、後席の格納構造を簡単にすることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図10は本発明にかかる車両
のシート構造の第1実施例を示し、図1は後席の使用状
態を示す側面図、図2は後席のシートクッションの収納
状態を示す側面図、図3は後席のシートバックの格納状
態を示す側面図、図4は後席の使用状態を示す斜視図、
図5は後席のシートクッションの収納状態を示す斜視
図、図6は後席の格納手段の1つを取り出して示す斜視
図、図7は格納手段の分解斜視図、図8は図6中A−A
線からの拡大断面図、図9は図6中B−B線からの拡大
断面図、図10は本実施例が適用される車両の全体側面
図である。
【0020】本実施例の車両のシート構造は図10に示
すワンボックスカー10に適用されるようになってお
り、このワンボックスカー10のシートは、運転席及び
助手席が設けられる前席(1列目)12と、この前席1
2の車両後方に設けられる中間席(2列目)14と、こ
の中間席14の車両後方に設けられる最後席(3列目)
16とから成り、これら座席12,14,16がフロア
面18上に配置される。そして、多くの荷物を積載する
際には中間席14および最後席16を格納することによ
り、前席12後方の車室内空間をラゲッジスペースとし
て用いることができるようになっている。ところで、本
実施例では2列目となる前記中間席14に本発明のシー
ト構造が適用されるようになっており、以下この中間席
をシート14として述べる。
【0021】即ち、本実施例のシート構造では図1,図
4に示すシート14の使用状態からこれを格納する際に
は、まず、図2,図5に示すようにシートクッション2
0を車両前方に回動して収納した後、図3に示すように
シートバック22を前席12のシートバック24の背面
近傍に移動させるようになっている。前記フロア面18
には前記シート14の配置部分から車両前方が下段26
aとなり、車両後方が上段26bとなる段差部26が形
成される。そして、前記1列目の前席12は前記下段2
6aに配置されると共に、前記2列目のシート14およ
び3列目の最後席16は上段26bに配置され、特にシ
ート14は上段26bの最前端部に配置される。尚、前
記段差部26と前席12との間には、前記シート14を
格納するだけの格納スペースSが設けられる。
【0022】シート14は図6,図7に示す後席格納手
段28を介してフロア面18に取り付けられるようにな
っている。後席格納手段28は、シート14の両側部に
位置して車体前後方向を指向するロアレール30と、こ
のロアレール30の前端部に移動可能に差し込まれるイ
ンナースライドレール32と、このインナースライドレ
ール32の前端部に、シートクッション格納手段として
のヒンジ34を介して回動可能に取り付けられるアッパ
ーレール36とを備える。
【0023】前記ロアレール30は前後両端部に取付部
30a,30bが設けられ、これら取付部30a,30
bは、前方の取付部30aが段差部26の上端角部に位
置してそれぞれフロア面18にビス止めされる。一方、
前記アッパーレール36はシート14のシートクッショ
ン20の裏面20aにビス止めされる。
【0024】前記ロアレール30と前記アッパーレール
36は図8に示すようにそれぞれチャンネル状に形成さ
れ、ロアレール30の開放口30c周縁は凹設されると
共に、アッパーレール36の開放口36a周縁は凸設さ
れる。そして、前記ロアレール30とアッパーレール3
6とをヒンジ34から折り畳むことにより、前記凹設部
分に前記凸設部分が嵌合されるようになっている。前記
ロアレール30と前記アッパーレール36の内面両側に
は鍔部30d,30eおよび36b,36cが突設さ
れ、これら鍔部30d,30eおよび36b,36cに
沿って後述するシートバックスライダー44が摺動され
る。
【0025】前記インナースライドレール32は片側が
直角に折曲されて横断面形状がL字状に形成され、その
折曲部分32aには長さ方向に沿って多数の開口部3
8,38…が形成される。そして、前記インナースライ
ドレール32は前記ロアレール30の底面と前記鍔部3
0d,30eとの間に摺動可能に挿入される。尚、この
とき、図8に示したように前記鍔部30dは、前記イン
ナースライドレール32の折曲部分32aとの干渉を避
けるために上方にクランク状に折曲されている。また、
車幅方向片側に設けられるロアレール30には、前記イ
ンナースライドレール32の開口部38,38…に係合
可能な櫛歯状の突起40aが形成されたスライダーロッ
クレバー40が設けられる。スライダーロックレバー4
0は図外の付勢手段を介して、突起40aがロアレール
30の側面に形成した開口部42を貫通して前記開口部
38,38…に係合される方向に付勢され、この係合を
解除する方向にスライダーロックレバー40を操作する
ことにより、インナースライドレール32が移動できる
ようになっている。
【0026】前記ロアレール30にはシートバック移動
手段としてのシートバックスライダー44が移動可能に
取り付けられる。このシートバックスライダー44は図
7に示したように下端部にスライドプレート44aが設
けられ、このスライドプレート44aが図9に示すよう
に前記ロアレール30の開放口30cと鍔部30d,3
0eとの間に挿入され、この鍔部30d,30e上をス
ライドするようになっており、このスライド部分によっ
てスライド機構が構成される。
【0027】前記スライドプレート44aの上面から開
放口30cを貫通してナックルロアプレート44bが立
設されると共に、このナックルロアプレート44bにナ
ックル44cを介してナックルアッパープレート44d
が取り付けられ、このナックルアッパープレート44d
にシートバック22の両側が固定されるようになってい
る。そして、ナックル44cに設けたロックレバー44
eを操作することにより、ナックルロアプレート44b
とナックルアッパープレート44dとの間の相対角度変
化により、シートバック22のリクライニング角度を調
節できるようになっている。
【0028】前記ナックルロアプレート44bの外側面
には、車両前方側に鉤部46aが形成された掛止レバー
46が回動可能に取り付けられると共に、前記アッパー
レール36の後端部にコ字状のロック片48が突設され
る。前記ロック片48に前記掛止レバー46の鉤部46
aが掛止されることにより、シートクッション20とシ
ートバック22とが互いに結合される。
【0029】以上の構成により本第1実施例の車両のシ
ート構造にあっては、2列目として設置されるシート1
4は通常の使用状態では、シートバックスライダー44
の掛止レバー46をアッパーレール36のロック片48
に掛止してシートクッション20とシートバック22と
を一体に結合しておく(図1,図4参照)。この状態で
スライダーロックレバー40を操作して、突起40aと
インナースライドレール32の開口部38との係合を解
除することにより、このインナースライドレール32は
アッパーレール36と共にロアレール30を摺動可能と
なり、シートクッション20はシートバック22と一体
となって前後位置調整を行うことができる。
【0030】次に、前記シート14を格納する際には前
記掛止レバー46と前記ロック片48との掛止状態を解
除し、シートクッション20の後端部を上方に持ち上げ
ることにより、このシートクッション20はアッパーレ
ール36とインナースライドレール32の前端部を連結
するヒンジ34を中心として車両前方に回動されて、フ
ロア面18の段差部26と前席12との間の下段26a
部分に収納される(図2,図5参照)。この状態でシー
トクッション20は裏返し状態となり、裏面20aは段
差部26の上端26bと面一になると共に、アッパーレ
ール36は展開されてロアレール30と一直線状に配置
される。
【0031】そして、シートバック22を前方に押すこ
とにより、シートバックスライダー44がロアレール3
0およびアッパーレール36を連続的に摺動して、シー
トバック22を前席12のシートバック24の背面近傍
に移動して格納することができる(図3参照)。また、
前記シートバックスライダー44はロアレール30およ
びアッパーレール36の任意位置で固定できるロック機
構を設けることが望ましく、シートバック22背面で積
み荷を固定することにより、走行振動により荷崩れを起
こすのを防止することができる。
【0032】このように、前記シート14のシートクッ
ション20およびシートバック22を段差部26と前席
12との間のスペース部分に格納することにより、上段
26bと面一に配置されるシートクッション20の裏面
20aをフロア面18の一部として用いることができ、
運転席となる前席12後方のラゲッジスペースの有効ス
ペース部分を拡張することができる。尚、3列目の最後
席16は図示は省略したが、この最後席16は従来と同
様に車室側方に折り畳んで格納することができ、特に、
フロア面18に形成した収納凹部に面一に格納すること
により、ラゲッジスペースの有効スペース部分をより拡
張することができる。
【0033】ところで、本実施例ではシートクッション
20はフロア下段26a部分に収納した状態で裏面20
aが上面となるため、この裏面20aに荷物が積載され
ることになり、シートクッション20の表面つまり着座
面が汚れるのを防止することができる。また、前記シー
トバック22を格納するに、シートバックスライダー4
4を介して展開状態にあるロアレール30およびアッパ
ーレール36を移動する構成であるため、シートクッシ
ョン20を格納した後にシートバック22を単に前方に
押せば良く、このシートバック22の格納を簡単に行う
ことができる。尚、前記シート14はかかる格納状態か
ら使用状態にセットするには、格納時とは逆の操作を行
い、シートバック22をロアレール30の後方端部に移
動した後、シートクッション20を後方に回動して掛止
レバー44をロック片48に掛止することにより、図
1,図4に示した状態にセットできる。
【0034】図11から図19は本発明の第2実施例を
示し、図11は後席の使用状態を示す側面図、図12は
後席の格納時の第1段階を示す側面図、図13は後席格
納時の第2段階を示す側面図、図14は後席の格納状態
を示す側面図、図15は後席格納時の要部を示す斜視
図、図16は後席のシートクッション部分の分解斜視
図、図17は後席のシートクッションとシートバックと
の結合部分の要部を示す側面図、図18は同結合部分の
要部分解斜視図、図19は図15中のC−C線からの拡
大断面図である。尚、この実施例にあっても前記第1実
施例と同様に、ワンボックスカー10の2列目の中間席
を後席のシート14として適用するようになっており、
前記第1実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複
する説明を省略して述べる。
【0035】即ち、この第2実施例のシート14は図1
1に示す使用状態からこれを格納する際には、まず図1
2に示すようにシートバック22を後方に倒した後、図
13に示すようにシートクッション20の後端部を持ち
上げてシートバック22を背面方向に略直角方向に折曲
し、次いでシートバック22の前端下端部を中心にこの
シートバック20およびシートバック22を一体に前方
に回動して、このシートクッション20を段差部26の
下段26aに収納することによりシート14を格納する
ようになっている。
【0036】前記シートクッション20は図15,図1
6に示したように、裏面20aが皿状に形成された樹脂
パネル50で覆われ、この樹脂パネル50の両内側に一
対の側方プレート52が配置され、両側の側方プレート
52は車幅方向を指向する前後一対のフレームパイプ5
4,54aによって結合されると共に、前記樹脂パネル
50内にウレタン等のクッション材56が装填される。
尚、前記側方プレート52は樹脂パネル50から突設さ
れるフック50aに係止されると共に、前方のフレーム
パイプ54はフック50bに係止される。一方、前記側
方プレート52の後方端部にはL字状プレート58を介
してシートバック22の下端部が結合される。
【0037】前記シートクッション20は、樹脂パネル
50の下面両側に配置されるスライドプレート60が、
フロア面18の上段26bに前後方向を指向して固定し
たレール62に摺動可能に嵌合され、シート22の前後
移動調整が可能となっている。尚、前記レール62およ
びスライドプレート60は互いに嵌合された状態で、フ
ロア面18に固定されるカバー63によって覆われる。
【0038】前記スライドプレート60の前端部に一方
のヒンジ穴60aを形成する一方、前記側方プレート5
2の前端部から下方に突設した腕片64の先端部に他方
のヒンジ穴64aを形成し、この腕片64を樹脂パネル
50の前端部に形成した開口部50cを貫通させて、そ
れぞれのヒンジ穴60a,64aに相対回動可能にカラ
ー66を嵌合した後ビス68止めすることにより、ヒン
ジ69を構成するようになっている。
【0039】一方、前記スライドプレート60の後端部
にはピン70を突設する一方、前記側方プレート52の
後端部内側にL字状のキャッチャー72を設け、このキ
ャッチャー72を樹脂パネル50の開口部50dを貫通
させて前記ピン70に係合可能となっている。前記キャ
ッチャー72の一端部は前記側方プレート52に固設さ
れるブラケット74に回動可能に取り付けられ、かつ、
両側に配置されるキャッチャー72はシャフト76を介
して互いに連動される。
【0040】また、前記スライドプレート60の中間部
にはロック部材76が設けられ、このロック部材76に
よってシート14のスライド位置が固定されるようにな
っている。前記ロック部材76はスライドプレート60
に固設されるブラケット76aに、スプリング76bを
介して回動可能にピン76c結合されるロックプレート
76dを備える。そして、ロックプレート76dの下端
部に形成された爪部76eは、前記スプリング76bの
付勢力により前記レール62の外側に形成されたロック
穴62a(図19参照)に係合される。
【0041】前記両側に配置される側方プレート52の
片側(本実施例では右側)の中央部には、樹脂パネル5
0の外側に配置される解除レバー78の回動軸78aが
回動可能に枢着され、この回動軸78aには解除カム7
8bが固設されている。前記解除カム78bは樹脂パネ
ル50に形成された開口部50eを貫通して前記ロック
プレート76dの上端部に対向配置され、前記解除レバ
ー78を上方に回動することにより、解除カム78bで
ロックプレート76dを押圧して下端爪部76eとロッ
ク穴62aとの係合を解除し、シート14の前後移動が
可能となる。尚、前記解除レバー78の操作はプシュプ
ルワイヤー80を介して反対側(図外の左側)の解除カ
ムに連動される。
【0042】一方、前記シートクッション20と前記シ
ートバック22とを連結する前記L字状プレート58
は、図18に示すように前方部下側に形成された切欠部
58aにフック82が設けられると共に、後方部に貫通
穴58bが形成される。そして、前記側方プレート52
の後端部に外方に向かって前後方向に2本突設されたピ
ン84,84aのうち、後方のピン84aにカラー86
を介して前記貫通穴58bが回動可能に挿通されてビス
88固定されると共に、前方のピン84に前記フック8
2が係合可能となっている。尚、ピン84にはカラー9
0が嵌合される。前記フック82は上端部がピン92を
介して回動可能にL字状プレート58に取付けられると
共に、スプリング94によって前記ピン84に係合する
方向に付勢される。また、前記フック82の中間部はプ
シュプルワイヤー96の一端部に接続される一方、この
プシュプルワイヤー96の他端部はシートバック22の
上半部側方に設けられるノブ98に接続され、このノブ
98を上方に押し上げることにより、前記フック82を
前記ピン84との係合を解除する方向に回動させる。従
って、前記フック82とピン84とが係合解除されるこ
とにより、シートバック22はピン84aを中心に背面
方向に回動できるようになっており、この回動構造をも
って折曲機構100が構成される。
【0043】尚、シートクッション20とシートバック
22との間にリクライニング機構が設けられるが、この
リクライニング機構の回動中心O1 は図17に示したよ
うに、前記折曲機構100の回動中心O2 としたピン8
4aとは別にこれより上方位置に設けられる。また、前
記シートバック22は前記ピン84aを中心に背面方向
に回動される際、L字状プレート58の図17中後方側
部58cが前記ピン84aに当接されて、シートバック
22がシートクッション20に対して略直角方向に逆折
れされた状態で停止される。
【0044】以上の構成により本第2実施例では、キャ
ッチャー72がスライドプレート60のピン70と係合
され、かつ、フック82がピン84に係合された通常の
使用状態(図11参照)からシート14を格納するに
は、まず、シートバック22側方のノブ98を操作して
フック82とピン84との係合を解除して、このシート
バック22をO2 を中心として後方に回動させ、シート
クッション20とシートバック22とを略一直線上に配
置する(図12参照)。この状態でキャッチャー72を
連結したシャフト76の中間部分に形成した握持部76
aを引き上げてピン70に係合しているキャッチャー7
2を離脱し、シートクッション20の後端部を前端部の
ヒンジ69を中心として上方に持ち上げる(図13参
照)。このとき、シートバック22はピン84aを中心
として逆折れ状態で背面方向に折曲され、シートクッシ
ョン20を更に回動させることにより、このシートクッ
ション20は段差部26と前席12との間の下段26a
部分に裏返し状態で収納されると共に、シートバック2
2は前席12のシートバック背面に格納される(図14
参照)。
【0045】従って、この第2実施例にあっても前記第
1実施例と同様にシートクッション20の裏面20aを
フロア面18の一部として用いて、ラゲッジスペースの
有効スペース部分を拡張することができる。勿論、この
実施例にあっても格納されたシートクッション12の裏
面12aとフロア面18とを面一に設定しておくことが
望ましい。
【0046】また、この実施例では前記折曲機構100
によりシートクッション20を前端部下側のヒンジ69
を中心として後方を前方に回動しつつ、シートバック2
2をシートクッション20の裏面方向に折曲することに
より、シートクッション20を格納した段階でシートバ
ック22を前席12のシートバック背面に配置すること
ができる。
【0047】図20から図26は本発明の第3実施例を
示し、図20は後席の使用状態を示す側面図、図21は
後席の格納時の途中状態を示す側面図、図22は後席の
シートクッションの格納状態を示す側面図、図23は後
席の最終格納状態を示す側面図、図24は後席の使用状
態を示す斜視図、図25は後席の格納状態を示す斜視
図、図26は要部構成部品の分解斜視図である。尚、こ
の実施例にあっても前記各実施例と同様に、ワンボック
スカー10の2列目の中間席を後席のシート14として
適用するようになっており、前記各実施例と同一構成部
分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0048】即ち、この第3実施例のシート14は図2
0,図24に示す使用状態からこれを格納する際には、
まず図21に示すようにシートクッション20の前端下
端部を中心に、このシートクッション20の後端部をシ
ートバック22と共に上方に回動し、そして、図22に
示すようにシートクッション20を裏返し状態で段差部
26の下段26aに収納すると共に、図23,図25に
示すようにシートバック22を前席12のシートバック
背面に押しつけることにより格納するようになってい
る。
【0049】図26に示すように前記シートクッション
20の車幅方向両側にはそれぞれ側方フレーム102が
設けられるが、これら側方フレーム102の前端部下端
には前方に突出されて車幅方向を指向する軸部104が
固設されると共に、段差部26の上段26b近傍の前側
に前記軸部104を回動可能に支持する軸受部106が
固設され、これら軸部104および軸受部106によっ
てヒンジ108が構成される。そして、前記側方フレー
ム102の外側にはシートバック22を連結するリンク
110の前端部が回動可能に取付けられる。また、シー
トバック22の下端部両側にはレバー112によって回
動される鉤部114が設けられると共に、これら鉤部1
14に対応してフロア面18には逆U字状のキャッチャ
ー116が突設される。
【0050】前記リンク110が側方プレート102に
取付けられる部分には、側方プレート102側にロック
爪118が設けられると共に、リンク110にはこのロ
ック爪118に係合可能なピン120が突設される。前
記ロック爪118は巻きばね122によってピン120
に係合される方向に付勢され、この係合状態でシートク
ッション20とシートバック22とが固定される。
【0051】前記リンク110の後端部にはリクライニ
ング装置122を介してシートバック22が回動可能に
取付けられる。リクライニング装置122は、シートバ
ック22下端部両側に固設した固定プレート124を前
記リンク110にリターンスプリング126を介して回
動可能に取付け、この回動中心と同軸状のギア128が
リンク後端部に形成される。前記ギア128に係合され
る係止爪130を前記固定プレート124に回動可能に
取付け、この係止爪130をレバー132で解除操作す
るようになっている。
【0052】ところで、前記側方プレート102に設け
られたロック爪118には、ヒンジ108部分に連結さ
れるケーブル134が接続され、シートクッション20
が前記ヒンジ108を中心に所定量だけ上方に回動され
た時点で、ケーブル134が前記ロック爪118を下方
に回動してピン120との係合が解除されるようになっ
ている。
【0053】従って、本第3実施例にあっては図20,
図24に示した使用状態では、キャッチャー116に鉤
部114が係合されており、シート14の格納時にはレ
バー112を操作してこの鉤部114をキャッチャー1
16から離脱する。すると、シートクッション20はヒ
ンジ108を中心として回動が可能となり、このシート
クッション20の後端部を手動で持ち上げる。尚、前記
ヒンジ108の軸部104と軸受部106との間にスプ
リング136を取付けて、シートクッション20を上方
に回動させる方向に付勢しておくことにより、前記鉤部
114を離脱させた時に図21中(a)状態に示すよう
にシートクッション20を若干上方に回動させて、後方
の持ち上げ操作を容易にすることができる。
【0054】そして、前記シートクッション20の後端
部を更に上方に回動して(b)状態にまで持ち上げたと
きに、ロック爪118がピン120から離脱してシート
バック22は後方に回動される。この状態でシートクッ
ション20を更に前方に回動することにより、このシー
トクッション20は段差部26と前席12との間の下段
26a部分に裏返し状態で収納される(図22参照)。
このとき、シートバック22はシートクッション20の
裏側中央部分で立設状態となり、より広いラゲッジスペ
ースを確保するためには、図23,図25に示したよう
にシートバック22を前方に移動し、積荷でこのシート
バック22を押さえておく。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に示す車両のシート構造にあっては、シートクッション
格納手段とシートバック移動手段とを設け、シートクッ
ション格納手段により後席のシートクッションを、前端
部下側を中心として後方を前方に回動して裏返し状態で
段差部と前席との間のフロア下段部分に収納すると共
に、シートバック移動手段により後席のシートバックを
前席のシートバック背面近傍に移動させるようにしたの
で、シートクッションはフロア下段部分に収納した状態
で裏面が上面となるため、この裏面に荷物が積載される
ことになり、シートクッションの表面つまり着座面が汚
れるのを防止することができる。また、後席のシートバ
ックは前席のシートバック背面近傍に移動されることに
より、収納したシートクッションの裏面の略全面をラゲ
ージスペースとして用いることができる。しかも、シー
トバックをシートクッションと分離して、フロア下段部
分に収納したシートクッションの裏面を移動するスライ
ド機構を備えたので、前記シートバックの移動はシート
クッションを格納した後にこのシートバックを単に前方
に押すだけで、容易に前席のシートクッションの背面近
傍まで移動させることができ、シートバックの格納を簡
単に行うことができる。
【0056】また、本発明の請求項2に示す車両のシー
ト構造にあっては、上記請求項1の場合と同様に、シー
トクッションを裏返し状態で段差部と前席との間のフロ
ア下段部分に収納し得て、着座面が汚れるのを防止する
ことができるとともに、後席のシートバックを前席のシ
ートバック背面近傍に移動させて、収納したシートクッ
ションの裏面の略全面をラゲージスペースとして用いる
ことができるだけでなく、更に前記シートバック移動手
段には、シートバック下端部とシートクッションの後端
部との間に、シートバックをシートクッションの裏面方
向に略直角状態に折曲する折曲機構と、上記シートバッ
クをリターンスプリングを介して回動可能に支持する上
記折曲機構とは別体のリクライニング機構とを備えてい
るので、シートクッションを前端部下側を中心として後
方を前方に回動しつつ、シートバックをシートクッショ
ンの裏面方向に折曲することにより、シートクッション
を格納した段階でシートバックを前席のシートバック背
面に配置することができる。このとき、後席のシートバ
ック移動手段の折曲機構とリクライニング機構とが別で
あるので、シートクッション収納時にシートバックをリ
ターンスプリングの付勢力に抗して180度回転る必要
がなく、軽快にシートバックの操作が行えるとともに、
必要なラゲッジスペースが比較的狭い場合には、シート
バックをフロア下段に収納されたシートクッションの裏
面中央部で立設状態とし、より広いラゲッジスペースを
確保するためには、後席のシートバックをリクライニン
グ角度も調節しつつ前方に移動してシートクッションの
裏面方向に対して略直角状態にすることができる。
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】更に、前記シートクッション格納手段およ
びシートバック移動手段にそれぞれロック機構を設けた
ので、通常の使用状態でロックしておくことにより、乗
員の着座状態で後席が移動するのを阻止することができ
る。
【0061】更にまた、本発明の請求項にあっては
前記請求項1及び2において、前記後席を、前後方向に
3列設けられた中間となる2列目のシートに適用するこ
とにより、この2列目の後席を1列目となる運転席側に
格納することができるため、後席の格納構造を簡単にす
ることができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両のシート構造の第1実施例を示す
使用状態の側面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す後席のシートクッシ
ョンの収納状態の側面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す後席のシートバック
の格納状態の側面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す後席の使用状態の斜
視図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す後席のシートクッシ
ョンの収納状態の斜視図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す後席の格納手段の1
つを取り出した斜視図である。
【図7】本発明の第1実施例に用いられる格納手段の分
解斜視図である。
【図8】図6中A−A線からの拡大断面図である。
【図9】図6中B−B線からの拡大断面図である。
【図10】本発明のシート構造が適用される車両の一実
施例を示す全体側面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す後席の使用状態の
側面図である。
【図12】本発明の第2実施例を示す後席格納時の第1
段階の側面図である。
【図13】本発明の第2実施例を示す後席格納時の第2
段階の側面図である。
【図14】本発明の第2実施例を示す後席の格納状態の
側面図である。
【図15】本発明の第2実施例を示す後席格納時の要部
を示す斜視図である。
【図16】本発明の第2実施例を示す後席のシートクッ
ション部分の分解斜視図である。
【図17】本発明の第2実施例を示す後席のシートクッ
ションとシートバックとの結合部分の要部側面図であ
る。
【図18】本発明の第2実施例を示す後席のシートクッ
ションとシートバックとの結合部分の要部分解斜視図で
ある。
【図19】図15中のC−C線からの拡大断面図であ
る。
【図20】本発明の第3実施例を示す後席の使用状態を
示す側面図である。
【図21】本発明の第3実施例を示す後席格納時の途中
状態の側面図である。
【図22】本発明の第3実施例を示す後席のシートクッ
ションの格納状態の側面図である。
【図23】本発明の第3実施例を示す後席の最終格納状
態の側面図である。
【図24】本発明の第3実施例を示す後席の使用状態の
斜視図である。
【図25】本発明の第3実施例を示す後席の格納状態の
斜視図である。
【図26】本発明の第3実施例を示す要部構成部品の分
解斜視図である。
【符号の説明】
10 ワンボックスカー 12 前席 14 中間席(シート) 18 フロア面 20 シートクッション 22 シートバ
ック 26 段差部 26a 下段 26b 上段 28 後席格納
手段 30 ロアレール 36 アッパー
レール 34 ヒンジ(シートクッション格納手段) 44 シートバックスライダー(シートバック移動手
段) 44a スライドプレート 60 スライド
プレート 62 レール 69 ヒンジ 82 フック 84 ピン 108 ヒンジ 118 ロック
爪 120 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 稔 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 松橋 和裕 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 熊野 修司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−90733(JP,A) 特開 平5−69769(JP,A) 特開 平4−252749(JP,A) 実開 昭56−21238(JP,U) 実開 昭63−66337(JP,U) 実開 昭59−62040(JP,U) 実開 平4−113234(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/72

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロア面に、後席の配置部分から車両前
    方が下段となり車両後方が上段となり、少なくとも後席
    のシートクッションの厚さ分の高さとなる段差部を形成
    し、この段差部から車両前方に所定間隔をもって前席を
    配置すると共に、段差部の上段に後席を配置し、後席の
    シートクッションをフロア面から分離し、このシートク
    ッションの前端部下側を中心として後方を前方に回動し
    て、このシートクッションを裏返し状態で段差部と前席
    との間のフロア下段部分に収納するシートクッション格
    納手段を設けると共に、後席のシートバックを前席のシ
    ートバック背面近傍に移動させるシートバック移動手段
    を設け、このシートバック移動手段は、シートバックを
    シートクッションと分離して、フロア下段部分に収納し
    たシートクッションの裏面を移動するスライド機構を備
    えていることを特徴とする車両のシート構造。
  2. 【請求項2】 フロア面に、後席の配置部分から車両前
    方が下段となり車両後方が上段となり、少なくとも後席
    のシートクッションの厚さ分の高さとなる段差部を形成
    し、この段差部から車両前方に所定間隔をもって前席を
    配置すると共に、段差部の上段に後席を配置し、後席の
    シートクッションをフロア面から分離し、このシートク
    ッションの前端部下側を中心として後方を前方に回動し
    て、このシートクッションを裏返し状態で段差部と前席
    との間のフロア下段部分に収納するシートクッション格
    納手段を設けると共に、後席のシートバックを前席のシ
    ートバック背面近傍に移動させるシートバック移動手段
    を設け、このシートバック移動手段は、上記シートバッ
    クをシートクッションの裏面方向に略直角状態に折曲す
    る折曲機構と、上記シートバックをリターンスプリング
    を介して回動可能に支持する上記折曲機構とは別体のリ
    クライニング機構とを備え、上記シートクッション格納
    手段およびシートバック移動手段に、それぞれロック機
    構を設けたことを特徴とする車両のシート構造。
  3. 【請求項3】 前記後席は、前後方向に3列設けられた
    中間となる2列目のシートであることを特徴とする請求
    項1または2に記載の車両のシート構造。
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EP1188607A3 (en) * 2000-09-13 2002-12-11 Johnson Controls Technology Company Seating system for a vehicle having a cargo compartment
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