JP3424128B2 - 潤滑油の給油方法および給油装置 - Google Patents

潤滑油の給油方法および給油装置

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JP3424128B2
JP3424128B2 JP2001174128A JP2001174128A JP3424128B2 JP 3424128 B2 JP3424128 B2 JP 3424128B2 JP 2001174128 A JP2001174128 A JP 2001174128A JP 2001174128 A JP2001174128 A JP 2001174128A JP 3424128 B2 JP3424128 B2 JP 3424128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マシニングセンタ
などの工作機械におけるスピンドルに備えられた工具ホ
ルダクランプ装置に潤滑油を給油する潤滑油給油方法お
よび潤滑油の給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタなどの工作機械とし
て、自動工具交換装置が設けられたものが知られてい
る。この自動工具交換装置が設けられた工作機械は、複
数の工具が収納されたマガジンを備えており、マガジン
に収納された工具のうちの一つを自動工具交換装置によ
って把持し、スピンドルに装着された工具と交換するも
のである。スピンドルに装着される工具は、スピンドル
に備えられた工具ホルダクランプ装置によって工具ホル
ダがクランプされる。
【0003】この種の工作機械では、スピンドルに装着
された工具で所定のワークの加工を行なった後、工具自
動交換装置によって工具を交換し、以後適宜工具を自動
的に交換しながらワークの加工を進めていく。そして、
所定時間、または所定回数の加工を行なったら、スピン
ドルに備えられた工具ホルダクランプ装置に定期的に潤
滑油を給油するようにしている。
【0004】工具ホルダクランプ装置に潤滑油を給油す
るにあたっては、スピンドルの構造上、スピンドルの内
部から潤滑油を給油するのは困難であった。このため、
工具ホルダクランプ装置に潤滑油を給油する際には、作
業員がスピンドルの正面からグリースまたはスプレーに
よって潤滑油を給油していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
給油方法のように、作業員が潤滑油を供給する方法で
は、潤滑油を給油する際、その都度作業員が工作機械を
停止させなければならないという問題があった。また、
たとえば作業員が潤滑油を給油し忘れた場合には、工具
ホルダクランプ装置のクランプ不良が発生し、工作機械
が停止してしまう問題もある。
【0006】そこで、本発明の課題は、潤滑油を自動的
に給油することによって作業員による潤滑油の給油の手
間を省き、また給油忘れによるクランプ不良の発生を防
止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明の請求項1に係る発明は、工具ホルダクランプ装置を
内部に備えるスピンドルを有するとともに、マガジンに
収納された工具と前記スピンドルに装着された工具とを
交換する自動工具交換装置を有する工作機械における前
記工具ホルダクランプ装置に潤滑油を給油する潤滑油の
給油方法であって、前記マガジンに収納された給油装置
を前記自動工具交換装置によって前記スピンドルに挿入
し、前記スピンドルに挿入された前記給油装置から前記
工具ホルダクランプ装置に潤滑油を給油することを特徴
とする潤滑油の給油方法である。
【0008】請求項1に係る発明によれば、工作機械で
工具を交換するために用いていた自動工具交換装置によ
って自動的に給油作業を行なうことができる。このた
め、作業員による潤滑油の給油の手間を省き、また給油
忘れによるクランプ不良の発生を防止することができ
る。
【0009】請求項2に係る発明は、前記工具ホルダク
ランプ装置で工具ホルダをクランプして所定回数の工具
の交換を行なった後、前記工具ホルダクランプ装置にク
ランプされた工具ホルダと前記給油装置を交換して、前
記工具ホルダクランプ装置に潤滑油を給油し、以後、こ
の工程を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の潤
滑油の給油方法である。
【0010】請求項2に係る発明によれば、工具を所定
回数交換し、使用して潤滑油が消費されてきたときに、
潤滑油を給油する。したがって、必要となった潤滑油を
適切に給油することができる。
【0011】請求項3に係る発明は、前記工具ホルダク
ランプ装置における工具ホルダのクランプ・アンクラン
プを検知するクランプ検知装置が設けられており、前記
工具ホルダクランプ装置が所定回数連続してクランプ動
作を繰り返し、前記クランプ動作の際に、前記クランプ
検知装置が、工具ホルダのクランプを検知することなく
連続してアンクランプを検知したときに前記給油装置か
ら前記工具ホルダクランプ装置に潤滑油を給油すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の潤滑油の
給油方法である。
【0012】工具ホルダのアンクランプは潤滑油不足に
よるもののほか、単純なクランプミスによっても生じ
る。このような単純なクランプミスの場合には、潤滑油
を給油する必要はない。そこで、請求項3に係る発明で
は、前記工具ホルダクランプ装置が所定回数連続してク
ランプ動作を繰り返し、前記クランプ検知装置が、前記
クランプ動作の際に、工具ホルダのクランプを検知する
ことなくアンクランプを検知したときに工具ホルダクラ
ンプ装置に潤滑油を給油するようにしている。アンクラ
ンプ検知が所定回数連続したときには、潤滑油が不足し
ていると判断することができるので、さらに適切なタイ
ミングで潤滑油を給油することができる。
【0013】請求項4に係る発明は、前記給油装置が、
前記工具ホルダクランプ装置のアンクランプとクランプ
動作により、給油状態と非給油状態を切り換えるように
構成されており、前記工具ホルダクランプ装置で前記給
油装置のクランプ・アンクランプを繰り返すことによ
り、前記工具ホルダクランプ装置に潤滑油の供給と停止
を繰り返すことを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の潤滑油の給油方法である。
【0014】請求項4に係る発明によれば、工作機械に
おいて単にクランプ・アンクランプの動作を繰り返すこ
とにより、給油装置から潤滑油を供給と停止を繰り返す
ことができる。したがって、簡単な操作によって、潤滑
油の供給と停止を行うことができる。
【0015】請求項5に係る発明は、前記自動工具交換
装置は、工具ホルダを把持する第1把持部および第2把
持部が形成された工具交換アームを備えており、前記ス
ピンドルに工具ホルダを装着してワークの加工を行なっ
た後、前記第1把持部および前記第2把持部の一方で前
記スピンドルに装着されていた工具ホルダを把持し、他
方で前記給油装置を把持し、前記給油装置から前記工具
ホルダクランプ装置に潤滑油を供給している間に、前記
第1把持部および前記第2把持部の一方で把持していた
工具ホルダを、他の工具ホルダと交換することを特徴と
する請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載
の潤滑油の給油方法である。
【0016】請求項5に係る発明によれば、潤滑油を給
油している間に工具ホルダの交換を行なうことができ
る。このため、効率的な作業を行なうことができ、全体
的なサイクルタイムの短縮に寄与することができる。
【0017】請求項6に係る発明は、潤滑油が充填され
た潤滑油タンクと、この潤滑油タンクが取り付けられた
タンクホルダ部とを有し、自動工具交換装置に把持され
るホルダ筒が設けられており、工作機械におけるスピン
ドルに挿入されたときに、前記潤滑油タンクに充填され
た潤滑油を前記スピンドルにおける工具ホルダクランプ
装置に給油する噴射孔が形成されていることを特徴とす
る潤滑油の給油装置である。
【0018】請求項6に係る発明によれば、自動工具交
換装置を用いて工具ホルダクランプ装置に潤滑油を給油
できる給油装置を提供することができる。
【0019】請求項7に係る発明は、前記タンクホルダ
部に当金が設けられており、前記当金が前記スピンドル
に押圧されることによって、前記潤滑油タンクに充填さ
れた潤滑油が前記噴射孔から噴出されるように構成され
ていることを特徴とする請求項6に記載の潤滑油の給油
装置である。
【0020】請求項7に係る発明によれば、当金が設け
られているので、スピンドルを前進させて、当金を押圧
することによって、潤滑油を噴射孔から噴出させること
ができる。したがって、給油を始めるためのスイッチな
どを別途設ける必要がなくなり、その分装置を簡素化す
ることができる。
【0021】請求項8に係る発明は、前記ホルダ筒に前
記噴射孔が形成されていることを特徴とする請求項6ま
たは請求項7に記載の潤滑油の給油装置である。
【0022】請求項8に係る発明においては、ホルダ筒
に潤滑油を噴射するための噴射孔が形成されている。こ
のため、工具ホルダクランプ装置に確実に潤滑油を供給
することができる。
【0023】請求項9に係る発明は、前記噴射孔から噴
出される潤滑油の給油量を調整する潤滑油給油量調整手
段が設けられていることを特徴とする請求項6から請求
項8のうちのいずれか1項に記載の潤滑油の給油装置で
ある。
【0024】請求項9に係る発明においては、潤滑油給
油量調整手段が設けられている。このため、たとえば工
具ホルダクランプ手段のサイズや給油時間などに合わせ
て潤滑油の給油量を調整することができる。
【0025】請求項10に係る発明は、前記潤滑油タン
クは、前記タンクホルダ部に対して取り外し可能であ
り、他の潤滑油タンクと交換可能であることを特徴とす
る請求項6から請求項9のうちのいずれか1項に記載の
潤滑油の給油装置である。
【0026】請求項10に係る発明によれば、潤滑油タ
ンクが交換可能とされているので、潤滑油タンク内に充
填されている潤滑油が消費されたときに、新しい潤滑油
タンクと交換することができる。
【0027】請求項11に係る発明は、前記潤滑油タン
クには、潤滑油を充填可能であることを特徴とする請求
項6から請求項10のうちいずれか1項に記載の潤滑油
の給油装置である。
【0028】請求項11に係る発明によれば、潤滑油タ
ンク内の潤滑油が消費されたときに、潤滑油を補充する
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明の第
1の実施形態に係る潤滑油の給油装置を示す図であり、
(a)はその側断面図、(b)はその正面図、(c)は
その変形例の正面図である。図1(a)に示すように、
本実施形態に係る給油装置1は、潤滑油タンク部2とタ
ンクホルダ部3を有している。潤滑油タンク部2には、
潤滑油および充填ガスが充填された圧力室11が形成さ
れている。圧力室11の後方(図1(a)の右方)には
キャップ12が取り付けられ、キャップ12の内側には
充填用弁13が配設されている。圧力室11に潤滑油を
補充する際には、キャップ12を開けて、充填用弁13
を介して圧力室11に潤滑油が補充される。
【0030】また、圧力室11の前方には開口部が形成
されており、この開口部は前後進可能である円盤状のピ
ストン14によって塞がれている。このピストン14
は、圧力室11内に配設されたスプリング15によって
前方に付勢されている。さらに、圧力室11の最前方に
は、その周縁に沿って大径環状溝16が形成されてい
る。また、ピストン14の左前部には、潤滑油が通過す
る流出路17が形成されている。さらに、ピストン14
の前方においては、流出路17の入口部の外周を覆うよ
うにして小径Oリング18が埋設されている。また、ピ
ストン14の後方位置には、ピストン14の外周部が密
接する大径Oリング19が埋設されている。
【0031】そして、ピストン14が最前方に位置して
いるときには、ピストン14の前面と小径Oリング18
が密接して大径環状溝16と流出路17は遮断され、そ
の間を潤滑油が移動不能となる。また、ピストン14が
後退して、ピストン14の前面が小径Oリング18から
離れているときには、大径環状溝16と流出路17が連
通するとともに、大径環状溝16と圧力室11が連通し
て、圧力室11内の潤滑油が流出路17まで移動するこ
とができるようになる。また、さらにピストン14が後
方に移動して最後端にまで移動した場合には、ピストン
14の外周部が大径Oリング19と密接して圧力室11
と大径環状溝16が遮断されて、その間を潤滑油が移動
できなくなるようになる。
【0032】さらに、ピストン14の前面には、棒状の
ピストンロッド21がピストン14と一体となるように
設けられており、ピストンロッド21の長手方向略中央
部には、潤滑油が通過するための小径環状溝22が形成
されている。また、ピストンロッド21の外周部に沿っ
て溝23が形成されている。この溝23は、流出路17
と連通しており、大径環状溝16を通じて流出路17に
流出した潤滑油は、溝23に到達するようになってい
る。そして、ピストン14が圧力室11の最前方に位置
しているとき、すなわちピストンロッド21が前方に位
置するとき、およびピストンロッド21が後退したと
き、ともに小径環状溝22と溝23が連通するようにな
っている。
【0033】また、流出路17の中途位置には、潤滑油
給油量調整手段である油量調整弁24がカートリッジ部
27に螺子により前後進可能に配設されている。この油
量調整弁24の前後進の調整によって流出路17を通過
する潤滑油の量を調整することができる。油量調整弁2
4の上方位置にはロックプラグ25が設けられている。
ロックプラグ25には、油量調整弁24によって潤滑油
の通過量を調整された後にシール剤が塗布される。さら
に、ピストンロッド21の内部にはその軸方向に沿って
タンク側流路26が形成されている。このタンク側流路
26は、小径環状溝22と連通している。したがって、
ピストン14が圧力室11の前方から後方へ移動してい
るとき、すなわちピストンロッド21が後退していると
き、流出路17を通過した潤滑油は、溝23および小径
環状溝22を経てピストンロッド21に形成されたタン
ク側流路26に流入する。
【0034】このピストンロッド21よりも後方に位置
する部分が潤滑油タンク部2に形成されており、その前
端部にカートリッジ部27が形成されている。このカー
トリッジ部27はホルダ筒4に螺合されており、このカ
ートリッジ部27によって、潤滑油タンク部2をタンク
ホルダ部3から取り外すことができるようになってい
る。
【0035】一方、タンクホルダ部3の内部には、弾性
材よりなる密封材31が配設されている。この密封材3
1は、タンクホルダ部3に潤滑油タンク部2が取り付け
られたときに、ピストンロッド21の前方に位置するよ
うになっている。密封材31の前部は押出し軸32に嵌
め込まれている。また、密封材31と押出し軸32の接
続位置には、ストッパ33が設けられており、密封材3
1および押出し軸32は、ストッパ33によって前方へ
の移動を抑制されている。さらに、押出し軸32の前方
位置は大径前部32Aとされている。押出し軸32の周
囲には空間部が形成されており、この空間部に押出し軸
32の大径前部32Aを前方に付勢するスプリング34
が配設されている。また、密封材31および押出し軸3
2には、その軸方向に沿ってホルダ側流路32Bが形成
されている。このホルダ側流路32Bは、密封材31と
ピストンロッド21が当接したときにピストンロッド2
1に形成されたタンク側流路26と連通する位置に形成
されている。
【0036】押出し軸32における大径前部32Aの前
端位置には当金35が配設されている。この当金35
は、図1(b)に示すように、正面視して円形をなして
おり、取付ボルト36,36,36によって押出し軸3
2における大径前部32Aに嵌合状態で固定されてい
る。また、当金35の外周面には、後方に狭まるような
テーパが付されている。
【0037】さらに、当金35には3本の給油路38,
38,38が形成されている。この流通孔の端部が給油
孔である噴射孔39,39,39となっている。さら
に、潤滑油タンク部2がタンクホルダ部3に取り付けら
れたときに、ピストンロッド21に形成されたタンク側
流路26と密封材31に形成されたホルダ側流路32B
が連通するようになっている。そして、当金35が主軸
50(図4)におけるスピンドル61(図4)に挿入さ
れ押圧されることによって、潤滑油タンク部2に充填さ
れた潤滑油が噴射孔39,39,39から噴射されるよ
うになっている。
【0038】また、タンクホルダ部3には、自動工具交
換装置の交換アームにおける工具ホルダ把持爪などで把
持されるホルダ筒4が形成されている。他方、当金35
は、図1(b)に示すように前面側からみて円形状をな
しているが、たとえば図1(c)に示すように、円形状
から側部を切断された形状の当金35′として、2つの
噴射孔39′,39′を形成した態様とすることもでき
る。
【0039】さらに、圧力室11内に充填された潤滑油
の量が消費されて減少しまたはなくなった場合には、キ
ャップ12を開けて充填用弁13を介して潤滑油を補充
することができるほか、潤滑油タンク部2をタンクホル
ダ部3から取り外して、潤滑油タンク部2ごと新品のも
のと取り替えることなどもできる。
【0040】次に、本実施形態に係る潤滑油の給油方法
に用いる工作機械であるマシニングセンタについて説明
する。図2は、本実施形態に係る潤滑油の給油方法を行
なうマシニングセンタの正面図、図3はその側面図であ
る。図2および図3に示すように、マシニングセンタ4
0は、ベース41を有している。ベース41の上面に
は、左右方向(X軸方向)に延在するX軸ガイドレール
42,42が敷設されており、このX軸ガイドレール4
2,42の上にはコラム43が設けられている。コラム
43は、図示しないX軸モータを駆動させて、図3に示
すX軸用ボールネジ44を回転させることによって、X
軸ガイドレール42,42上をX軸方向に沿って移動す
るようになっている。
【0041】コラム43の前面には上下方向(Y軸方
向)に延在するY軸ガイドレール45,45が固定され
ており、Y軸ガイドレール45,45には、第1サドル
46が取り付けられている。この第1サドル46は、Y
軸モータ47を駆動させて図示しないY軸用ボールネジ
を回転させることによってY軸方向に移動するようにな
っている。
【0042】また、第1サドル46の上部には、前後方
向(Z軸方向)に延在するZ軸ガイドレール48が敷設
されており、Z軸ガイドレール48の上には、第2サド
ル49が設けられている。第2サドル49は、図示しな
いZ軸モータを駆動させて、やはり図示しないZ軸ボー
ルネジを回転させることにより、Z軸方向に移動可能と
なっている。また、第2サドル49には、主軸50が設
けられており、主軸50の後方には主軸モータ51が配
設されている。そして、主軸50はこれらのコラム4
3、第1サドル46、第2サドル49の動きによって、
X軸方向,Y軸方向,Z軸方向のいずれの方向にも移動
できるようになっている。主軸50の構成については後
に説明する。
【0043】さらに、主軸50の上方には、ベース41
の両端から上方に起立した架台41Aに設けられた円盤
方式の工具マガジン52が配設されている。本実施形態
では、工具マガジン52が自動工具交換装置として機能
している。工具マガジン52は、図2に示すように、複
数の工具ホルダ把持爪52A,52A…を備えており、
これらの工具ホルダ把持爪52A,52A…に適宜の工
具ホルダTや給油装置1などが把持されて収納されてい
る。なお、図3には、工具マガジン52における一つの
工具ホルダ把持爪52Aに給油装置1が収納されている
状態を示す。また、工具マガジン52の後方には工具マ
ガジンの割出用モータ53が配設されており、工具マガ
ジン用モータ53を駆動することにより、工具マガジン
52が回転するようになっている。
【0044】他方、図示しないX軸モータ、Y軸モータ
47、図示しないZ軸モータ、主軸モータ51、および
工具マガジン用モータ53はいずれも図示しない制御装
置に接続されており、制御装置から出力される制御信号
に基づいて、その回転方向や回転量が制御されている。
【0045】続いて、主軸50の構成について説明す
る。図4に示すように、主軸50にはスピンドル61が
配設されており、スピンドル61の前部には工具ホルダ
クランプ装置62が設けられている。スピンドル61
は、図3に示す主軸モータ51によって回転させること
ができるようになっている。スピンドル61の周囲に
は、回転するスピンドル61を回転自在に保持するベア
リング63,63が配設されている。
【0046】また、工具ホルダクランプ装置62は、複
数のコレット64,64…とコレットアクチュエータ6
6を備えている。コレットアクチュエータ66の後端部
は、ドローバー65に螺合されている。コレット64の
後部には皿バネ67が配設されているとともに、コレッ
ト64の先端部はスピンドル61のクランプ部68に突
出している。また、コレットアクチュエータ66の先端
部にはロックナット69が配設されている。
【0047】そして、工具交換装置により交換され仮想
線で示す工具ホルダTをクランプ部68に挿入した後、
図8に示す皿バネ96によりドローバー65を引っ張る
と、コレット64とクランプ部68の間に工具ホルダT
が挟まれてクランプされる。この状態で図3に示す主軸
モータ51でスピンドル61を回転させて図示しないワ
ークを加工する。ワークの加工が済んで工具ホルダTを
取り外すときは、ドローバー65を押し出す。ドローバ
ー65を押し出すと、コレットアクチュエータ66およ
び皿バネ67の作用でコレット64,64…が押し出さ
れ先端部が内方へ収縮し、コレット64,64…とクラ
ンプ部68の間に空間が形成され、アンクランプ状態と
なる。そうして、容易に工具ホルダTを取り外すことが
できるようになる。
【0048】また、クランプ部68には、図1に示す給
油装置1における当金35の外周面に形成されたテーパ
と同じ傾斜を有し、前方に拡幅するテーパが付されてい
る。したがって、当金35の外周はクランプ部68の内
面に対して挿入可能とされている。
【0049】それでは、本実施形態に係る給油方法につ
いて説明する。本実施形態に係る給油方法では、図5に
示すように、工具ホルダクランプ装置62に対して潤滑
油を給油する。ワークの加工中には、図4に示すよう
に、工具ホルダクランプ装置62には仮想線で示す工具
ホルダTがクランプされている。そして、工具ホルダT
をクランプした状態で工具によってワークを加工する。
ワークを加工する際には、加工に適した適宜の工具を工
具ホルダクランプ装置62に取り付けるために、工具の
交換が行なわれる。工具の交換は、次の手順によって行
なわれる。
【0050】まず、図2に示す工具マガジン52におい
て、給油装置1や工具を把持していない工具ホルダ把持
爪52Aが一番下に位置するように工具マガジン用モー
タ53によって工具マガジン52を回転させる。次に、
図示しないX軸モータによってコラム43を移動させ
て、スピンドル61が一番下に位置する工具ホルダ把持
爪52Aの真下にくるようにする。次に、Y軸モータ4
7によって第1サドル46を上昇させて工具ホルダTの
ホルダ筒を工具ホルダ把持爪52Aに挿入し把持させ
る。それから、図4に示す工具ホルダクランプ装置62
で工具ホルダTをアンクランプし、図示しないZ軸モー
タによって第2サドル49とともに主軸50におけるス
ピンドル61を後退させて主軸50と工具ホルダTを離
脱させる。
【0051】続いて、工具マガジン用モータ53によっ
て工具マガジン52を回転させ、次の工程で使用するた
めに指定された工具を割り出し、一番下に移動させる。
さらに、図示しないZ軸モータによって第2サドル49
とともに主軸50におけるスピンドル61を前進させ、
主軸50に新しい工具を挿入する。そして、工具ホルダ
クランプ装置62で工具ホルダTをクランプして、所定
の加工動作に入る。
【0052】このような工程を所定の回数経た後に、工
具ホルダクランプ装置62に潤滑油を給油する。この潤
滑油の給油工程を説明すると、まず、主軸50における
スピンドル61に装着された工具を交換する場合と同様
に、工具マガジン52における何も把持していない工具
ホルダ把持爪52Aが一番下にくるように工具マガジン
52を回転させる。次に、Y軸モータ47によって第1
サドル46を上昇させて工具ホルダTのホルダ筒を工具
ホルダ把持爪52Aに挿入し把持させる。それから、図
4に示す工具ホルダクランプ装置62で工具ホルダTを
アンクランプし、図示しないZ軸モータによって第2サ
ドル49とともに主軸50におけるスピンドル61を後
退させて主軸50と工具ホルダTを離脱させる。
【0053】続いて、給油装置1を把持する工具ホルダ
把持爪52Aが一番下にくるように工具マガジン用モー
タ53によって工具マガジン52を回転させる。給油装
置1を把持する工具ホルダ把持爪52Aが一番下に位置
し、給油装置1におけるタンクホルダ部3がスピンドル
61と向かい合ったら、図示しないZ軸モータによって
第2サドル49とともに主軸50におけるスピンドル6
1を前進させる。スピンドル61を前進させると、図5
に示すように、給油装置1の前方に設けられた当金35
がスピンドル61の前方のクランプ部68に接合し、さ
らにスピンドル61の前進によって当金35が押圧され
て右後方に後退させられる。このとき、噴射孔39,…
を含む給油装置1の一部がスピンドル61における工具
ホルダクランプ装置62に挿入され、噴射孔39,…が
工具ホルダクランプ装置62に対向する位置に配置され
る。なお、給油装置1におけるホルダ筒4は、工具ホル
ダ把持爪52Aに把持されたままである。
【0054】当金35が後退させられると、押出し軸3
2もスプリング34の付勢力に抗して右後方に後退させ
られる。押出し軸32が後退させられることにより、今
度は密封材31によってピストンロッド21およびピス
トン14がスプリング15の付勢力に抗して後退する。
このとき、ピストン14が後退することによって、ピス
トン14の前面が小径Oリング18から離れて圧力室1
1と大径環状溝16が連通し、圧力室11内の圧力によ
って圧力室11内の潤滑油が大径環状溝16に流出す
る。大径環状溝16に流出した潤滑油は、そのまま流出
路17および溝23を経てピストンロッド21内のタン
ク側流路26に流入する。
【0055】ピストンロッド21およびピストン14が
後退している間、密封材31とピストンロッド21は当
接しており、ピストンロッド21内のタンク側流路26
と密封材31から押出し軸32にかけて形成されている
ホルダ側流路32Bとは連通している。このため、タン
ク側流路26に流入した潤滑油はそのまま給油路38,
…を経て噴射孔39,…から噴射される。このとき、噴
射孔39,…の先には工具ホルダクランプ装置62が配
置されているので、噴射孔39,…から噴射された潤滑
油は工具ホルダクランプ装置62に給油されることにな
る。噴射孔39,…から噴射される潤滑油の量は流出路
17の途中位置に設けられた油量調整弁24の開度によ
って適宜調整される。
【0056】やがて、ピストン14が最後端まで移動す
ると、ピストン14の外周部が大径Oリング19に密接
して、圧力室11と大径環状溝16の間を潤滑油が移動
できなくなる。このため、噴射孔39,…まで潤滑油が
到達しなくなるので、噴射孔39,…からの潤滑油の給
油が停止される。
【0057】逆に、主軸50が後退すると、当金35は
スピンドル61の押圧力から解放される。当金35に掛
かっていた押圧力がなくなると、スプリング34の付勢
力によって押出し軸32および密封材31が前方に移動
する。密封材31が前方に移動すると、ピストンロッド
21およびピストン14が押出し軸32より与えられて
いた押圧力から解放される。押出し軸32の押圧力から
解放されたピストンロッド21およびピストン14に
は、スプリング15の付勢力が働く。このスプリング1
5の付勢力によってピストン14が前進させられる。こ
の過程で、ピストン14が大径Oリング19から離れる
と、圧力室11と大径環状溝16が連通して、再び噴射
孔39,…から潤滑油が噴射される。こうして、工具ホ
ルダクランプ装置62に潤滑油を確実に給油する。そし
て、ピストン14が最前端まで移動すると、ピストン1
4の前面が小径Oリング18に当接して、潤滑油の供給
が停止され、潤滑油の給油が終了する。
【0058】潤滑油の給油が終了すると、所定の工具を
用いたワークの加工が再開される。ワークの加工を再開
する際には、工具マガジン用モータ53によって工具マ
ガジン52を回転させ、次の工程で使用するために指定
された工具を割り出し、一番下に移動させる。さらに、
図示しないZ軸モータによって第2サドル49とともに
主軸50を前進させ、主軸50に新しい工具を挿入す
る。そして、工具ホルダクランプ装置62で工具ホルダ
Tをクランプして、所定の加工動作に入る。
【0059】このような潤滑油の給油を、所定回数の工
具の交換がある毎に行なうようにする。
【0060】次に、本発明の第2の実施形態に係る給油
装置について説明する。図6は、本発明の第2の実施形
態に係る給油装置の側断面図である。なお、本実施形態
においては、前記第1の実施形態と同様のマシニングセ
ンタ40を用いているので、同一の部材に同一の番号を
付してその説明を省略する。図6に示すように、本実施
形態に係る給油装置70は、タンクホルダ部71を有し
ており、このタンクホルダ部71に潤滑油タンクである
封入缶72が取り付けられる。タンクホルダ部71の後
部(図6右側)には、タンクホルダ部71の周方向に等
間隔で離間して配置された複数の保持爪73,73,…
がそれぞれボルト73A,73A…で固定されている。
図6にはそのうちの2つのみが示される。これらの保持
爪73,73,…は弾性を有しており、封入缶72を保
持している。この封入缶72としては、たとえば市販の
エアゾール缶を用いることができる。
【0061】封入缶72の突端にはノズル74が設けら
れており、このノズル74を押圧することによって、封
入缶72内の潤滑油がノズル74から噴射されるように
なっている。ノズル74の先端部には、密封材75が嵌
め込まれている。押出し軸76の周囲には空間が形成さ
れ、この空間部にはスプリング77が配設されており、
押出し軸76における大径前部76Aを前方に付勢して
いる。また、密封材75および押出し軸76には、その
軸方向に沿って流路75B,76Bが形成されている。
この流路75B,76Bは密封材75が押出し軸76に
当接して連通するようになっている。
【0062】さらに、押出し軸76の前端部には、前後
進可能な当金78が取り付けられている。この当金78
は、前記実施形態で示した給油装置1における当金35
と同一の形状を有している。そして、当金78が後退す
ることによって、密封材75が後退してノズル74を押
圧することができるようになっている。この当金には、
前記実施形態と同様の噴射孔79,79,79(図6に
は2つのみを示す)が形成されている。この噴射孔7
9,…は、流路76Bと連通しており、流路76Bを通
じて供給された潤滑油が噴射孔79,…から噴射される
ようになっている。また、タンクホルダ部71には、自
動工具交換装置の交換アームにおける工具ホルダ把持爪
52Aなどに把持されるホルダ筒5が設けられている。
【0063】そして、本実施形態に係る給油装置70に
おいても、前記第1の実施形態で示した給油装置1と同
様に、当金78を押圧することによって、噴射孔79,
…から潤滑油が噴射される。すなわち、スピンドル61
を前進させて当金78を押圧すると、押出し軸76が後
退する。押出し軸76が後退すると、密封材75に当接
し、密封材75を介してノズル74が封入缶72に押し
込まれ、封入缶72内に充填された潤滑油がノズル74
から噴射される。ノズル74から噴射された潤滑油は、
流路75B,76Bを通過して当金78に形成された噴
射孔79,…に到達し、噴射孔79,…から噴射され
る。逆に、スピンドル61が後退した場合には押出し軸
76の大径前部76Aがスプリング77によって前方に
付勢されて、押出し軸76も前進する。押出し軸76が
前進すると、密封材75が嵌め込まれたノズル74は押
圧力から解放され、潤滑油の噴射が停止される。
【0064】また、前記実施形態では、本発明に係る潤
滑油の給油方法を行なうマシニングセンタにおける自動
工具交換装置として、円盤方式の工具マガジンを用いた
ものを例にとって説明した他の自動工具交換装置を用い
たものとすることもできる。
【0065】図7は、自動工具交換装置として工具交換
アームを用いたマシニングセンタの正面図である。図7
に示すマシニングセンタ80は、ベース41やコラム4
3、第1サドル46、第2サドル49などの構成は図2
および図3に示すマシニングセンタ40と同一の構成を
有するので、適宜同一の番号を付してその説明を省略す
る。図7に示すように、マシニングセンタ80は、工具
交換アーム81を備えている。この工具交換アーム81
は、その両端に、工具ホルダを把持する第1把持部81
Aおよび第2把持部81Bを備えている。さらに、工具
交換アーム81の上方には工具搬送装置82が配設され
ている。工具搬送装置82は、マシニングセンタ80の
後部に設けられている図示しないリニアマガジンに収納
されている工具を工具交換アーム81の位置まで搬送し
てくるものである。給油装置としては、図1に示す給油
装置1および図6に示す給油装置70のいずれをも用い
ることができる。
【0066】かかる工具交換アーム81を有するマシニ
ングセンタ80における潤滑油の給油方法について図
3、図5、および図7を参照して説明する。潤滑油の給
油が行なわれる前、スピンドル61には、適宜の工具ホ
ルダTがクランプされ適宜の加工が行なわれている。続
いて、潤滑油を給油する場合には、スピンドル61の回
転を止め、コラム43をX軸方向に移動させて、スピン
ドル61が工具交換アーム81の真下の位置に来るよう
にする。これと同時に、工具交換アーム81を90°回
転させて、第2把持部81Bが下方を向いて開口するよ
うに位置させる。このとき、第1把持部81Aには、給
油装置1のホルダ筒4が把持されている。
【0067】次に、第1サドル46とともに主軸50に
おけるスピンドル61を上昇させて、工具ホルダTを工
具交換アーム81の第2把持部81Bに挿入し把持させ
る。工具ホルダTを第2把持部81Bに把持させたら、
工具ホルダTをアンクランプ状態にして第2サドル49
とともに主軸50におけるスピンドル61を後退させ
る。その後、工具交換アーム81を180°回転させ
る。工具交換アーム81が180°回転すると、スピン
ドル61の正面に第1把持部81Aに把持された給油装
置1が配置され、工具搬送装置82の正面には第2把持
部81Bに把持された工具ホルダTが配置される。この
状態から第2サドル49とともに主軸50におけるスピ
ンドル61を前進させてスピンドル61に給油装置1を
挿入する。スピンドル61に給油装置1を挿入してか
ら、工具ホルダクランプ装置62に潤滑油を給油する手
順は前記実施形態と同一であるので、その説明は省略す
る。
【0068】一方、第2把持部81Bに把持された工具
ホルダは、潤滑油の給油が行なわれている間に、図示し
ないリニアマガジンに収納されていた他の工具ホルダと
交換される。このように、潤滑油の給油を行なっている
間に工具ホルダを他の工具ホルダと交換することができ
るので、全体のサイクルタイムの短縮を図ることができ
る。
【0069】第1把持部81Aに把持された給油装置1
によって潤滑油の給油が行なわれ、第2把持部81Bに
把持された工具ホルダTの交換が完了したら、第2サド
ル49とともに主軸50におけるスピンドル61を後退
させる。続いて、工具交換アーム81を180°回転さ
せて、スピンドル61の正面に第2把持部81Bに把持
された工具ホルダTを配置させ、工具搬送装置82の正
面に第1把持部81Aを配置させる。
【0070】第2把持部81Bに把持された工具ホルダ
Tがスピンドル61の正面に配置されたら、第2サドル
49とともに主軸50におけるスピンドル61を前進さ
せ、工具ホルダクランプ装置62によって工具ホルダT
をクランプする。それと同時に、第1把持部81Aに把
持された給油装置1を工具搬送装置82によってリニア
マガジンに搬送し、収納する。工具ホルダクランプ装置
62によって工具ホルダTをクランプし、給油装置1を
工具搬送装置82に移動させたら、工具交換アーム81
を90°回転させ、図7に示すように、長手方向が水平
を向くように配置させる。続いて、第1サドル46を下
降させるとともに、コラム43をX軸方向に移動させ
て、図示しないワークの加工を再開する。
【0071】なお、本実施形態では、工具交換アーム8
1として前後進不能のものを用いているが、前後進可能
な工具交換アームを用いた場合には、スピンドル61を
前後進させる工程に代えて、工具交換アームを前後進さ
せる態様とすることもできる。この場合、スピンドル6
1の前進に対応するときには工具交換アームは後退し、
スピンドル61の後退に対応するときには工具交換アー
ムを前進させることになる。
【0072】続いて、本発明の第3の実施形態に係る潤
滑油の給油方法について説明する。図8は、本実施形態
に用いるマシニングセンタにおける主軸の側断面図であ
る。図8に示す主軸90のうち、図4に示す部材と同一
の部材については、同一の番号を付して適宜その説明を
省略する。図8に示すように、本実施形態に用いるマシ
ニングセンタの主軸90には、工具ホルダクランプ装置
62における工具ホルダTのクランプ・アンクランプを
検知するクランプ検知装置91が設けられている。ま
た、主軸90には、アンクランプシリンダ92が設けら
れており、アンクランプシリンダ92は、アンクランプ
圧油路92Aとクランプ圧油路92Bが形成されてい
る。このアンクランプシリンダ92にアンクランプピス
トン93が嵌め込まれている。アンクランプピストン9
3の後端部には、押出し部材94がアンクランプピスト
ン93と一体的に設けられており、ドローバー65の後
端部にねじ込まれたナット97に当接する当金95を押
し出すようになっている。また、ドローバー65の周囲
には空間が形成され、この空間にドローバー65の後端
部にねじ込まれたナット97を介してドローバー65を
後方に付勢する皿バネ96が配設されている。
【0073】そして、工具ホルダクランプ装置62で工
具ホルダTをアンクランプする場合には、アンクランプ
圧油路92Aに作動油を供給してアンクランプピストン
93を前進させ押出し部材94によって当金95を押し
出す。押し出された当金95は、そのまま前進してナッ
ト97を介してドローバー65を押し出す。すると、工
具ホルダクランプ装置62のクランプ状態が解除され
る。一方、工具ホルダTをクランプする場合には、クラ
ンプ圧油路92Bに作動油を供給してアンクランプピス
トン93を後退させる。アンクランプピストン93が後
退すると、押出し部材94によって与えられていた押出
し力から当金95およびドローバー65が解放される。
押出し力がなくなると、皿バネ96の付勢力によってド
ローバー65が後退する。ドローバー65が後退するこ
とによって工具ホルダクランプ装置62によって工具ホ
ルダTがクランプされる。
【0074】クランプ検知装置91は、スイッチ98と
ドグ99を有している。スイッチ98は、ピストン後退
限検知スイッチ98A、クランプ検知スイッチ98B、
およびアンクランプ検知スイッチ98Cを備えており、
この順で後方から並べられて結合部材98Dに固定され
ている。結合部材98Dの先端部はアンクランプシリン
ダ92に固定されている。また、ドグ99は、ピストン
後退限検知用ドグ99A、クランプ検知用ドグ99B、
およびアンクランプ検知用ドグ99Cを備えており、こ
の順で後方から並べられて結合部材99Dに固定されて
いる。結合部材99Dの先端部はアンクランプピストン
93と一体的に形成されている押出し部材94に固定し
て取り付けられている。
【0075】そして、工具ホルダクランプ装置62に工
具ホルダTがなく、ドローバー65が最も後退している
場合には、ピストン後退限検知スイッチ98Aがピスト
ン後退限検知用ドグ99Aを検知する。また、工具ホル
ダクランプ装置62に工具ホルダTがクランプされてい
て、ドローバー65が少し前進した状態にある場合に
は、クランプ検知スイッチ98Bがクランプ検知用ドグ
99Bを検知する。さらに、工具ホルダクランプ装置6
2に工具ホルダTが存在しているが、工具ホルダTが引
っかかってアンクランプ状態にある場合には、アンクラ
ンプ検知スイッチ98Cがアンクランプ検知用ドグ99
Cを検知する。
【0076】それでは、本実施形態における潤滑油の給
油方法について説明する。ワークの加工を行なうにあた
り、順次工具を交換しながら加工が進められるが、工具
を交換するたびに、クランプ検知装置91によって工具
ホルダクランプ装置62における工具ホルダTのクラン
プ・アンクランプを検知する。工具ホルダクランプ装置
62に工具ホルダTが正常にクランプされたら、そのま
まワークの加工を継続する。
【0077】一方、工具ホルダクランプ装置62に工具
ホルダTがクランプされず、アンクランプ状態がクラン
プ検知装置91によって検知された場合に、工具ホルダ
クランプ装置62に潤滑油を給油することもできる。し
かし、アンクランプとなった原因としてたとえば工具ホ
ルダの装着不良なども考えられる。また、潤滑油の給油
を頻繁に行ないすぎると、マシニングセンタの稼働率も
悪くなってしまう。そのため、再度工具ホルダクランプ
装置62に工具ホルダTをクランプし直してみて、クラ
ンプ検知装置91によってクランプ・アンクランプを判
断する。その結果、工具ホルダTが正常に工具ホルダク
ランプ装置62にクランプされた場合には、ワークの加
工を開始する。しかし、再びアンクランプが検知された
場合には、さらにクランプし直してみて、クランプ検知
装置91によってクランプ・アンクランプを判断する。
その結果、工具ホルダTが正常に工具ホルダクランプ装
置62にクランプされた場合には、ワークの加工を継続
する。その一方、たとえば3回目のクランプもアンクラ
ンプとなった場合には、工具ホルダクランプ装置62に
潤滑油が不足していると判断する。そして、給油装置1
などを用いて工具ホルダクランプ装置62に潤滑油を給
油する。
【0078】なお、本実施形態では3度連続してアンク
ランプが検知された場合に工具ホルダクランプ装置62
に潤滑油を給油するようにしているが、1度のアンクラ
ンプが検知された場合でも、工具ホルダクランプ装置6
2に潤滑油を給油する態様とすることもできる。また、
他の複数回、たとえば2回、4回など継続してアンクラ
ンプが検知された場合に工具ホルダクランプ装置62に
潤滑油を給油する態様とすることもできる。さらには、
前記各実施形態で示したように、所定回数の工具の交換
があったときに工具ホルダクランプ装置に潤滑油を供給
し、補助的にアンクランプを検知してアンクランプが検
知されたときに潤滑油を給油する態様とすることもでき
る。
【0079】続いて、本発明の第4の実施形態について
説明する。図9は、本実施形態に係る給油装置をアンク
ランプしている状態を示す側断面図、図10は本実施形
態に係る給油装置をクランプしている状態を示す側断面
図である。なお、本実施形態において、図6に示す前記
第2の実施形態において用いた部材と同一の部材につい
ては、同一の符号を付してその説明は簡単なものに留め
る。
【0080】図9に示すように、本実施形態に係る給油
装置100は、タンクホルダ部101を有しており、こ
のタンクホルダ部101の後部(図9の右側)には、封
入缶72を挿入する筒体102がボルト102A,10
2Aで固定されている。筒体102の後方には、ネジ溝
102Bが形成されており、このネジ溝102Bにキャ
ップ103がねじ込まれることによって、筒体102の
内部に封入缶72がキャップ103により締め付けられ
る。
【0081】タンクホルダ部101には、押出し軸10
4の大径前部104Aと嵌まり合う位置において、溝1
01Aが周方向に沿って形成され、その左方位置には、
軸案内部101Bが形成されている。この大径前部10
4Aには、水平方向から径方向に屈曲する流路104B
が形成されている。押出し軸104が右方に移動してい
るときには、流路104Bと溝101Aが連通して、給
油状態となる。また、押出し軸104が左方に移動して
いるときには、流路104Bはタンクホルダ部101の
軸案内部101Bと向かい合って、流路104Bの出口
部分は塞がれて非給油状態となる。
【0082】したがって、押出し軸104が右方に移動
したとき、給油装置100は給油状態となる。そして、
封入缶72内の潤滑油は、ノズル74、密封材75に形
成された流路75B、および押出し軸104に形成され
た流路104Bを介してタンクホルダ部101に形成さ
れた溝101Aに流入するようになっている。また、押
出し軸104が左方に移動したときには、非給油状態と
なる。そして、封入缶72内の潤滑油は流れ出ないよう
になっている。
【0083】また、タンクホルダ部101の前部には、
ホルダ筒105が形成されている。このホルダ筒105
は、工具マガジン52(図2)の工具ホルダ把持爪52
Aによって把持することができるようになっている。こ
のホルダ筒105の前方には、スピンドル61のクラン
プ部68に嵌まり合うテーパ部105Aが形成されてい
る。このテーパ部105Aには、噴射孔106がコレッ
ト64の周囲に潤滑油が当たるような位置に複数個開口
している。また、ホルダ筒105には、溝101Aと噴
射孔106を連通する流路105Bが形成されている。
【0084】また、押出し軸104の前端部には、当金
107が設けられている。そして、当金107を押圧す
ることによって、押出し軸104が右方向に後退して、
給油装置100が給油状態となり、流路104Bと溝1
01Aが連通して、噴射孔106,106…から潤滑油
が噴射される。また、当金107の押圧を解除すること
により、押出し軸104がスプリング77の拡張により
前進して給油装置100が非給油状態となり、噴射孔1
06,106…からの潤滑油の噴射が停止される。
【0085】かかる構成を有する給油装置100は、次
のように作用する。まず、スピンドル61に設けられた
ドローバー65の軸方向の進退により、加工用工具のテ
ーパ部の内径部をクランプするコレット64の突起部が
コレットアクチュエータ66により径方向に開閉する。
このドローバー65の進退は、図8に示すアンクランプ
シリンダ92等の駆動手段により行われる。このドロー
バー65の図9の右方向への移動により、工具はアンク
ランプされる。このアンクランプ状態で、加工用工具と
交換される給油装置100が工具マガジン52から工具
ホルダ把持爪52Aに把持された状態で抜き出され、ス
ピンドル61のクランプ部68にテーパ部105Aが嵌
まり合う状態で挿入される。この挿入動作により、右方
向に移動して待機中のコレットアクチュエータ66の先
端が当金107に当接し、さらにスプリング77に抗し
て右方向に後退移動して、封入缶72に充填された潤滑
油が密封材75、流路75B,104Bを通過して、溝
101Aに至る。さらに、ホルダ筒105の流路105
Bを介して噴射孔106,106…からクランプ部68
に向けて噴射される。
【0086】次に、図10に示すように、アンクランプ
シリンダ92等の駆動手段によりドローバー65を左方
向に移動すると、コレットアクチュエータ66はコレッ
ト64の内部に入り込み、テーパ部105Aの内径にコ
レット64の突起部が当接して、給油装置100がスピ
ンドル61にクランプされる。この状態では、コレット
アクチュエータ66の先端が当金107から離れ、当金
107はスプリング77の力で左方向に移動する。この
とき、給油装置100は非給油状態となり、流路104
Bの出口部分は軸案内部101Bに対面して塞がれる。
流路104Bから溝101Aに潤滑油が充填されず、し
たがって、噴射孔106,106…からの潤滑油の噴射
が停止される。
【0087】このようにして、給油装置100をアンク
ランプすることにより、給油状態となって潤滑油が噴射
され、給油装置100をクランプすることにより、非給
油状態となって潤滑油の噴射が停止される。そして、こ
のアンクランプ状態とクランプ状態を繰り返すことによ
り、潤滑油の噴射と停止が繰り返される。これと同時
に、工具ホルダクランプ装置のコレット64やコレット
アクチュエータ66等の開閉動作を繰り返し、これらの
部材間と潤滑油とのなじみが促進される。このようにし
て、切粉や錆等によるクランプ動作の不良が確実に防止
される。なお、給油装置100を工具ホルダクランプ装
置52Aで把持させることにより、アンクランプ動作と
クランプ動作による給油装置100の噴射と停止を逆に
構成することも可能である。
【0088】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は前記各実施形態に限定されるもので
はない。たとえば、工具ホルダクランプ装置として、他
の2面拘束式のものを対象とすることもできるし、プル
スタッド式のものなどを対象とすることもできる。
【0089】
【発明の効果】以上の通り、本発明のうちの請求項1に
係る発明によれば、自動的に給油作業を行なうことがで
きる。このため、作業員による潤滑油の給油の手間を省
き、また給油忘れによるクランプ不良の発生を防止する
ことができる。
【0090】請求項2に係る発明によれば、必要となっ
た潤滑油を適切に給油することができる。
【0091】請求項3に係る発明によれば、アンクラン
プ検知が所定回数連続したときには、潤滑油が不足して
いると判断することができるので、さらに適切なタイミ
ングで潤滑油を給油することができる。
【0092】請求項4に係る発明によれば、簡単な操作
によって、潤滑油の供給と停止を行うことができる。
【0093】請求項5に係る発明によれば、潤滑油を給
油している間に工具ホルダの交換を行なうことができ
る。このため、効率的な作業を行なうことができ、全体
的なサイクルタイムの短縮に寄与することができる。
【0094】請求項6に係る発明によれば、自動工具交
換装置を用いて工具ホルダクランプ装置に潤滑油を給油
できる給油装置を提供することができる。
【0095】請求項7に係る発明によれば、スピンドル
を前進させて、当金を押圧することによって、潤滑油を
噴射孔から噴出させることができる。したがって、給油
を始めるためのスイッチなどを別途設ける必要がなくな
り、その分装置を簡素化することができる。
【0096】請求項8に係る発明によれば工具ホルダク
ランプ装置に確実に潤滑油を供給することができる。
【0097】請求項9に係る発明によれば、たとえば工
具ホルダクランプ手段のサイズや給油時間などに合わせ
て潤滑油の給油量を調整することができる。
【0098】請求項10に係る発明によれば、潤滑油タ
ンクが交換可能とされているので、潤滑油タンク内に充
填されている潤滑油が消費されたときに、新しい潤滑油
タンクと交換することができる。
【0099】請求項11に係る発明によれば、潤滑油タ
ンク内の潤滑油が消費されたときに、潤滑油を補充する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る潤滑油の給油装
置を示す図であり、(a)はその側断面図、(b)はそ
の正面図、(c)はその変形例の正面図である。
【図2】第1の実施形態に係る潤滑油の給油方法を行な
うマシニングセンタの正面図である。
【図3】第1の実施形態に係る潤滑油の給油方法を行な
うマシニングセンタの側面図である。
【図4】マシニングセンタにおける主軸の側断面図であ
る。
【図5】第1の実施形態に係る給油装置によって工具ホ
ルダクランプ装置に給油している状態を示す側断面図で
ある。
【図6】第2の実施形態に係る給油装置の側断面図であ
る。
【図7】自動工具交換装置として工具交換アームを用い
たマシニングセンタの正面図である。
【図8】第3の実施形態に用いるマシニングセンタにお
ける主軸の側断面図である。
【図9】第4の実施形態に係る給油装置をアンクランプ
している状態を示す側断面図である。
【図10】第4の実施形態に係る給油装置をクランプし
ている状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 給油装置 2 潤滑油タンク部 3 タンクホルダ部 4 ホルダ筒 11 圧力室 12 キャップ 13 充填用弁 14 ピストン 15 スプリング 16 大径環状溝 17 流出路 18 小径Oリング 19 大径Oリング 21 ピストンロッド 22 小径環状溝 23 溝 24 油量調整弁(潤滑油給油量調整手段) 25 ロックプラグ 26 タンク側流路 27 カートリッジ部 31 密封材 32 押出し軸 32A 大径前部 32B ホルダ側流路 33 ストッパ 34 スプリング 35 当金 36 取付ボルト 38 給油路 39 噴射孔 40 マシニングセンタ 50 主軸 52 工具マガジン 52A 工具ホルダ把持爪 61 スピンドル 62 工具ホルダクランプ装置 64 コレット 65 ドローバー 66 コレットアクチュエータ 68 クランプ部 70 給油装置 71 タンクホルダ部 72 封入缶(潤滑油タンク) 91 クランプ検知装置 98 スイッチ 99 ドグ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具ホルダクランプ装置を内部に備える
    スピンドルを有するとともに、マガジンに収納された工
    具と前記スピンドルに装着された工具とを交換する自動
    工具交換装置を有する工作機械における前記工具ホルダ
    クランプ装置に潤滑油を給油する潤滑油の給油方法であ
    って、 前記マガジンに収納された給油装置を前記自動工具交換
    装置によって前記スピンドルに挿入し、 前記スピンドルに挿入された前記給油装置から前記工具
    ホルダクランプ装置に潤滑油を給油することを特徴とす
    る潤滑油の給油方法。
  2. 【請求項2】 前記工具ホルダクランプ装置で工具ホル
    ダをクランプして所定回数の工具の交換を行なった後、 前記工具ホルダクランプ装置にクランプされた工具ホル
    ダと前記給油装置を交換して、前記工具ホルダクランプ
    装置に潤滑油を給油し、 以後、この工程を繰り返すことを特徴とする請求項1に
    記載の潤滑油の給油方法。
  3. 【請求項3】 前記工具ホルダクランプ装置における工
    具ホルダのクランプ・アンクランプを検知するクランプ
    検知装置が設けられており、 前記工具ホルダクランプ装置が所定回数連続してクラン
    プ動作を繰り返し、 前記クランプ動作の際に、前記クランプ検知装置が、工
    具ホルダのクランプを検知することなく連続してアンク
    ランプを検知したときに前記給油装置から前記工具ホル
    ダクランプ装置に潤滑油を給油することを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の潤滑油の給油方法。
  4. 【請求項4】 前記給油装置が、前記工具ホルダクラン
    プ装置のアンクランプとクランプ動作により、給油状態
    と非給油状態を切り換えるように構成されており、 前記工具ホルダクランプ装置で前記給油装置のクランプ
    ・アンクランプを繰り返すことにより、前記工具ホルダ
    クランプ装置に潤滑油の供給と停止を繰り返すことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の潤滑油の給油
    方法。
  5. 【請求項5】 前記自動工具交換装置は、工具ホルダを
    把持する第1把持部および第2把持部が形成された工具
    交換アームを備えており、 前記スピンドルに工具ホルダを装着してワークの加工を
    行なった後、 前記第1把持部および前記第2把持部の一方で前記スピ
    ンドルに装着されていた工具ホルダを把持し、他方で前
    記給油装置を把持し、 前記給油装置から前記工具ホルダクランプ装置に潤滑油
    を供給している間に、前記第1把持部および前記第2把
    持部の一方で把持していた工具ホルダを、他の工具ホル
    ダと交換することを特徴とする請求項1から請求項4の
    うちのいずれか1項に記載の潤滑油の給油方法。
  6. 【請求項6】 潤滑油が充填された潤滑油タンクと、こ
    の潤滑油タンクが取り付けられたタンクホルダ部とを有
    し、自動工具交換装置に把持されるホルダ筒が設けられ
    ており、 工作機械におけるスピンドルに挿入されたときに、前記
    潤滑油タンクに充填された潤滑油を前記スピンドルにお
    ける工具ホルダクランプ装置に給油する噴射孔が形成さ
    れていることを特徴とする潤滑油の給油装置。
  7. 【請求項7】 前記タンクホルダ部に当金が設けられて
    おり、 前記当金が前記スピンドルに押圧されることによって、
    前記潤滑油タンクに充填された潤滑油が前記噴射孔から
    噴出されるように構成されていることを特徴とする請求
    項6に記載の潤滑油の給油装置。
  8. 【請求項8】 前記ホルダ筒に前記噴射孔が形成されて
    いることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の
    潤滑油の給油装置。
  9. 【請求項9】 前記噴射孔から噴出される潤滑油の給油
    量を調整する潤滑油給油量調整手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれか
    1項に記載の潤滑油の給油装置。
  10. 【請求項10】 前記潤滑油タンクは、前記タンクホル
    ダ部に対して取り外し可能であり、他の潤滑油タンクと
    交換可能であることを特徴とする請求項6から請求項9
    のうちのいずれか1項に記載の潤滑油の給油装置。
  11. 【請求項11】 前記潤滑油タンクには、潤滑油を充填
    可能であることを特徴とする請求項6から請求項10の
    うちのいずれか1項に記載の潤滑油の給油装置。
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