JP3423567B2 - ベルト組付装置 - Google Patents

ベルト組付装置

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JP3423567B2
JP3423567B2 JP04256197A JP4256197A JP3423567B2 JP 3423567 B2 JP3423567 B2 JP 3423567B2 JP 04256197 A JP04256197 A JP 04256197A JP 4256197 A JP4256197 A JP 4256197A JP 3423567 B2 JP3423567 B2 JP 3423567B2
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忍 小林
公保 杉本
佐藤  裕
輝雄 吉岡
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/24Equipment for mounting belts, ropes, or chains

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離間配置した2個
のプーリにベルトを張り渡すベルト組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2個のプーリにベルトを張渡す際は、プ
ーリの軸方向をZ軸方向として、一端部を一方のプーリ
に係合させたベルトの他端部を他方のプーリにZ軸方向
一側方から係合させている。
【0003】この作業を自動的に行う装置として、従
来、特公昭57−33463号公報に記載のものが知ら
れている。この装置は、他方のプーリの軸心と回転中心
が一致するように配置された回転自在なフィンガを備え
ており、フィンガにベルトの他端部をZ軸方向一側方か
ら押圧するZ軸方向に傾斜した押圧部を形成し、フィン
ガの回転によりベルトの他端部を他方のプーリのベルト
巻掛部の一方の端部から他方の端部に向けて順に押し込
むようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
フィンガの回転途中でベルトがプーリ側板部の外周縁と
フィンガとの間に噛み込んだり、ベルトがよじれる等し
て作動不良を生ずることがある。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、ベルトの他端
部を他方のプーリに確実に係合し得るようにした信頼性
の高いベルト組付装置を提供することを課題としてい
る。
【0006】上記課題を解決すべく、本発明は、離間配
置した2個のプーリにベルトを張り渡すベルト組付装置
であって、プーリの軸方向をZ軸方向として、一端部を
一方のプーリに係合させたベルトの他端部を他方のプー
リにZ軸方向一側方から係合させるものにおいて、ベル
トの他端部のZ軸方向一側縁に当接可能であって、先端
にベルトの他端部内面のZ軸方向一側部に係合可能なフ
ックをそれぞれ突設した2本のアームと、該アームの移
動機構とを備え、前記フックによるベルト引出し位置を
2個のプーリの中心を通る中心線に近い位置で、他方の
プーリの外径よりも外方の2つの位置に設定し、前記移
動機構は、一方のアームのフックにベルトの他端部の一
部が係合した状態で一方のベルト引出し位置に引出され
るように該一方のアームをベルトの引張り方向に移動さ
せると共に、引出されたベルトの他端部内面が他方のプ
ーリの外周面に対向するように該一方のアームをZ軸方
向に移動させ、この状態で該一方のアームのフックを前
記一方のベルト引出し位置から他方のプーリのベルト巻
掛部の一方の端部に向けて周方向に移動させ、最終的に
ベルトの内面のZ軸方向他側部が他方のプーリの外周面
にオーバーラップするようなZ軸方向位置で該一方のア
ームのフックを他方のプーリのZ軸方向投影面内に進入
させて、該投影面の該ベルト捲掛部の一方の端部に合致
する部分に内接させ、且つ、他方のアームのフックにベ
ルトの他端部の一部が係合した状態で他方のベルト引出
し位置に引出されるように該他方のアームをベルトの引
張り方向に移動させると共に、引出されたベルトの他端
部内面が他方のプーリの外周面に対向するように該他方
のアームをZ軸方向に移動させ、この状態で該他方のア
ームのフックを前記他方のベルト引出し位置から他方の
プーリのベルト巻掛部の他方の端部に向けて周方向に移
動させ、最終的にベルトの内面のZ軸方向他側部が他方
のプーリの外周面にオーバーラップするようなZ軸方向
位置で該他方のアームのフックを他方のプーリのZ軸方
向投影面内に進入させて、該投影面の該ベルト捲掛部の
他方の端部に合致する部分に内接させることを特徴とす
る。
【0007】アームが2本の場合は、ベルト引出し位置
を2個のプーリの中心を通る中心線に近い位置で、他方
のプーリの外径よりも外方の2つの位置に設定し、一方
のアームのフックを一方のベルト引出し位置から他方の
プーリのベルト巻掛部の一方の端部に向けて周方向に移
動させて最終的に前記投影面の該一方の端部に合致する
部分に内接させると共に、他方のアームのフックを他方
ベルト引出し位置から他方のプーリのベルト巻掛部の
他方の端部に向けて周方向に移動させて最終的に前記投
影面の該他方の端部に合致する部分に内接させる。
【0008】フックをベルト引出し位置からプーリ投影
面のベルト捲掛部の端部に合致する部分に内接する位置
まで移動させることにより、ベルトの他端部は他方のプ
ーリにその捲掛部の全長に亘って確実に係合される。
【0009】ここで、フックはベルト内面のZ軸方向一
側部に係合するだけであるから、ベルト内面のZ軸方向
他側部をプーリに係合させつつフックをプーリとの干渉
を生ずることなくプーリ投影面内に進入させることがで
きる。
【0010】尚、アームに、ベルトのZ軸方向他側縁に
当接可能なベルト押えを設け、ベルトの引出し時やフッ
クのプーリ周方向への移動時にフックからベルトが外れ
ることをベルト押えによって防止することが望ましい。
この場合、ベルト押えをフックに向けて進退自在とし、
フックをプーリ投影面内に進入させるときはベルト押え
を退動させて、ベルト押えがプーリに干渉しないように
する。
【0011】前記移動機構は、Z軸方向に直交する面上
で動く可動テーブルと、可動テーブル上に前記アームの
長手方向に移動自在に支持させた可動枠とを備えるもの
に構成すれば良い。そして、可動枠にアームを連結し
て、可動枠の動きによりアームをベルトの引張り方向に
移動させると共に、可動テーブルの動きにより前記フッ
クがベルト引出し位置から他方のプーリの周方向に該他
方のプーリに接近しつつ動くようにアームを移動させ、
更に、可動テーブルをZ軸方向に移動可能とするか、可
動枠を可動テーブルに対しZ軸方向に移動可能とする
か、アームを可動枠に対しZ軸方向に移動可能とするか
して、アームをZ軸方向に移動させる。
【0012】この場合、可動テーブルをZ軸に直交する
X,Yの2軸直交座標型の駆動機構で移動させることも
可能であるが、構造を簡素化してコストダウンを図るに
は、可動テーブルをZ軸方向に直交する面上に平行リン
クによって移動自在に支持することが望ましい。このよ
うにすると、アームはプーリ周方向に平行移動すること
になり、平行リンクによる可動テーブルの動きだけでフ
ックはアームの長手方向に直交するプーリの直径線の端
点に合致するプーリ投影面の部分に内接する位置まで移
動されるが、この位置からベルト巻掛部の端部に合致す
るプーリ投影面の部分までフックをプーリ投影面に内接
させつつ移動させるには、可動テーブルの動きと可動枠
のアーム長手方向への動きとの合成動作が必要になっ
て、制御が複雑になる。
【0013】これに対し、前記可動テーブルを、Z軸方
向に直交する面上に平行リンクによって移動自在に支持
される第1テーブルと、前記可動枠を前記アームの長手
方向に移動自在に支持する第2テーブルとで構成し、第
2テーブルをZ軸方向の枢軸を介して第1テーブルに揺
動自在に、且つ、前記フックのベルト引出し位置からの
移動方向に揺動付勢して支持させておけば、平行リンク
による第1テーブルの動きでフックをプーリ投影面の上
記端点に合致する部分に内接する位置まで移動させた
後、可動枠をアームの長手方向先方に移動させれば、ア
ームと可動枠とを介して第2テーブルに作用するベルト
からの反力で第2テーブルがその付勢方向とは反対方向
に揺動して、プーリ投影面のベルト巻掛部の端部に合致
する部分までフックがプーリ投影面に内接した状態で移
動し、制御が容易になる。
【0014】この場合、第2テーブルの揺動を検出する
揺動検出器を設けておけば、該検出器からの信号でベル
トが他方のプーリに係合されたか否かを判別でき、有利
である。
【0015】
【発明の実施の形態】図7は単気筒の汎用エンジンを示
し、エンジン本体をクランク軸線に対し斜交する分割面
PでシリンダブロックAとクランクケースBとに分割
し、シリンダブロックAの下部に設けた軸受部Aaとク
ランクケースBに設けた軸受部Baとでクランクシャフ
トCを軸支している。そして、シリンダブロックAの上
部に形成したプーリ装着穴AbにカムプーリDを装着
し、クランクシャフトCに取付けたクランクプーリEと
カムプーリDとの間にシリンダブロックAに形成したプ
ーリ装着穴Abに達する透孔Acを通してタイミングベ
ルトFを張り渡し、カムプーリDに一体に形成したカム
Daにより図外の動弁機構を介して吸排気弁を駆動する
ように構成されている。
【0016】エンジンの組立は、クランクケースBを取
外した状態でシリンダブロックAのシリンダボアAdに
ピストンGを挿入し、次に、シリンダブロックAに設け
た軸受部AaにクランクシャクトCの一端部を嵌合軸支
して、コンロッドHの大端部をクランクシャフトCのク
ランクピンに連結し、次に、タイミングベルトFを組付
け、その後にシリンダブロックAにクランクケースBを
結合する。
【0017】以下、タイミングベルトFの組付装置につ
いて詳述する。
【0018】この組付装置は、図1及び図2に示す如
く、基台1上に設けた、シリンダブロックAを分割面P
を上にし、且つ、シリンダヘッド側を前方に向けた水平
姿勢で位置決め支持する治具2と、クランクプーリEに
係合させたタイミングベルトFの後端部を押圧するベル
ト押圧手段3と、タイミングベルトFを細長いループ状
になるように絞るベルト絞り手段4と、クランクシャフ
トCを位相決めするクランク位相決め手段5と、タイミ
ングベルトFの前端部を引下げるベルト下げ手段6と、
カムプーリDを位相決めするカム位相決め手段7と、タ
イミングベルトFの前端部を、カムプーリDの軸方向た
るZ軸方向一側方、即ち、下方からカムプーリDに係合
させるベルト係合手段8とを備えている。
【0019】ベルト押圧手段3とベルト絞り手段4と
は、治具2の後方に立設した架台1aに搭載されてい
る。ベルト押圧手段3は、架台1a上のレール3aにリ
ニアガイド3bを介して前後動自在に支持される可動枠
3cの前端に押圧子3dを取付け、シリンダ等の図外の
駆動源で可動枠3cを前進させることにより、タイミン
グベルトFの後端部に押圧子3dを当接させて、該ベル
トFをクランクプーリEに軽く押し付けるように構成さ
れている。
【0020】ベルト絞り手段4は、架台1a上のリニア
ガイド4aに下面のレール4bを介して前後動自在に支
持される可動枠4cに前方にのびる左右1対の絞り片4
d,4dを取付け、シリンダ等の図外の駆動源で可動枠
4cを前進させることにより、1対の絞り片4d,4d
間にタイミングベルトFを挟んで該ベルトFを絞るよう
に構成されている。
【0021】クランク位相決め手段5は、治具2の左右
両側方に立設した1対の架台1b,1b上に搭載したシ
リンダ5a,5aにより横方向に接近離間される左右1
対の押圧子5b,5bで構成されており、両押圧子5
b,5bをクランクシャフトCのウェイト部Caの左右
両側端に当接させてクランクシャフトCを位相決めし、
また、一方の押圧子5bを横方向内方、他方の押圧子5
bを横方向外方に移動させることでクランクシャフトC
を微小回転し得るようにしている。図中5cは押圧子5
bに連結した回り止め用のガイドバーである。尚、クラ
ンク位相決め手段5は、図5に示すように、架台1aに
開閉及び進退自在に設けた1対の爪片5d,5dで構成
しても良い。この場合は、両爪片5d,5dを開いた状
態で前進させ、次いで両爪片5d,5dを閉じて後退さ
せ、図5に仮想線で示すように両爪片5d,5dをウェ
イト部Caに係合させてクランクシャフトCを位相決め
する。
【0022】ベルト下げ手段6は、治具2の前方に位置
する基台1上のレール6aに前後動自在に支持される可
動枠6bにシリンダ6cによって上下動される爪片6d
を取付けて構成されており、シリンダ等の図外の駆動源
により可動枠6bを治具2側に移動させた状態で爪片6
dを下降させることにより、爪片6dをタイミングベル
トFの前端部に引掛けて該ベルトFを引下げる。
【0023】カム位相決め手段7は、治具2の斜め前方
に立設した架台1c上のレール7aに支持される可動枠
7bの先端に係合子7cを取付けて構成されており、シ
リンダ等の図外の駆動源で可動枠7bをカムプーリDに
向けて移動することにより、係合子7cをカムプーリD
の外周面の歯に係合させてカムプーリDを位相決めす
る。
【0024】ベルト係合手段8は、治具2の前方に配置
されており、治具2側にのびる、タイミングベルトFの
前端部の下側縁に当接可能なアーム80と、アーム80
の移動機構とで構成されている。移動機構は、カムプー
リDの軸方向(Z軸方向)に直交する面、即ち、水平面
上で動く可動テーブル81と、可動テーブル81上にア
ーム80の長手方向に移動自在に支持させた可動枠82
と、可動枠82に上下動自在に支持させた昇降枠83と
を備えており、昇降枠83にアーム80を固定してい
る。
【0025】アーム80の先端には、タイミングベルト
Fの前端部内面の下側部に係合可能なローラから成る先
端のフック80aが設けられている。アーム80には、
更に、フック80aに向けてシリンダ80bにより進退
されるベルト押え80cが設けられており、ベルト押え
80cをタイミングベルトFの上側縁に当接させて、フ
ック80aからタイミングベルトFが外れることを防止
できるようにしている。
【0026】可動テーブル81は、電動モータや油圧モ
ータ等の駆動源81aにより回転される駆動リンク81
bと従動リンク81cとから成る平行リンクによって水
平面上に移動自在に支持される第1テーブル811と、
前記可動枠82をアーム80の長手方向に移動自在に支
持する第2テーブル812とで構成されている。そし
て、駆動リンク81bを図1に実線で示す位置からスト
ッパ81dで規制される仮想線示の位置まで反時計方向
に回転させ、第1テーブル811の平行クランク運動で
フック80aを後記するベルト引出し位置からカムプー
リDの周方向に移動させるようにしている。
【0027】第2テーブル812は、上下方向の枢軸8
1eを介して第1テーブル811に揺動自在に支持され
ており、第2テーブル812上のブロック81fに第1
テーブル811に固定したロッド81gを遊挿し、ブロ
ック81fとロッド81gの先端のばね受け81hとの
間にばね81iを縮設して、第2テーブル812をベル
ト引出し位置からのフック80aの移動方向に揺動付勢
している。図中81jはブロック81fに当接して第2
テーブル812の揺動付勢位置を規制するストッパ兼用
のロードセルから成る揺動検出器である。尚、ストッパ
とは別に設けるリミットスイッチ等で揺動検出器を構成
しても良い。
【0028】可動枠82は、第2テーブル812上のレ
ール82aに沿ってシリンダ82bによりアーム80の
長手方向に進退される。尚、シリンダ82bのピストン
ロッド82cを可動枠82の尾端のブロック82dに挿
通し、該ブロック82dとピストンロッド82cの先端
のばね受け82eとの間にばね82fを縮設して、可動
枠82をシリンダ82bによりばね82fを介してアー
ム80の長手方向尾方に牽引するようにしている。
【0029】昇降枠83は、可動枠82の先端のレール
83aに沿ってシリンダ83bにより上下動される。ま
た、フック80aの上端がカムプーリDの下面と略同レ
ベルになる位置に昇降枠83が上昇したところでそれ以
上の上昇が規制されるように、ストッパ83cが設けら
れている。尚、本実施形態では、アーム80を可動枠8
2に昇降枠83を介して上下動自在に連結しているが、
アーム80を可動枠82に直結し、可動枠82を可動テ
ーブル81に対し上下動自在とするか、可動テーブル8
1を基板1に対し上下動自在として、アーム80を上下
動させることも可能である。
【0030】尚、図示しないがクランクシャフトCの上
端部を芯決めして支持する芯決め手段が設けられてお
り、該手段によってクランクシャフトCを回転し得るよ
うにもしている。
【0031】次に、上記組付装置によるタイミングベル
トFの組付け作業手順について説明する。前工程でタイ
ミングベルトFを、その前端部がシリンダブロックAの
透孔Abに挿入され、後端部がクランクプーリEを囲繞
するようにセットしておき、クランクシャフトCの上端
を芯決め手段で芯決め支持した後、ベルト押圧手段3の
押圧子3dによりタイミングベルトFをクランクプーリ
Eに軽く押し付け、この状態でクランク位相決め手段5
によりクランクシャフトCを微小回転させて、タイミン
グベルトFのクランクプーリEに対する歯合わせを行
い、その後でクランク位相決め手段5によりクランクシ
ャフトCを位相決めする。
【0032】次に、シリンダブロックAのプーリ装着穴
Abにベルト係合手段8のアーム80を可動枠82の動
きで挿入し、次いで、ベルト絞り手段4によりタイミン
グベルトFを絞り、その後でベルト下げ手段6によりタ
イミングベルトFの前端部を引き下げ、この状態でプー
リ装着穴AbにカムプーリDを所定の位相で挿入すると
共に、プーリ軸Dbを組付けて、図3に示す状態にす
る。
【0033】次に、カム位相決め手段7によりカムプー
リDを位相決めすると共に、アーム80上のベルト押え
80cをフック80a側に前進させて、アーム80とベ
ルト押え80cとでタイミングベルトFの前端部を上下
から挟む。次に、ベルト下げ手段6によるタイミングベ
ルトFの引下げを解除した状態でアーム80を可動枠8
2の動きでタイミングベルトFの引張り方向、即ち、ア
ーム80の長手方向尾方に移動する。これによれば、タ
イミングベルトFの前端部の一部がフック80aに係合
した状態で図4(A)(B)に示すようにカムプーリD
の外径の外方に引出される。次に、ベルト絞り手段4に
よるタイミングベルトFの絞りを解除した状態でアーム
80を図4(B)に仮想線で示す如く上昇させる。
【0034】ここで、ベルト引出し位置は、図4(A)
にaで示すように、カムプーリDのベルト巻掛部の一方
の端部を通る接線Lの若干外側に位置しており、アーム
80の上昇でタイミングベルトFの前端部一側の内面が
カムプーリDの前記一方の端部側の外周面に対向する。
【0035】次に、平行リンクの駆動リンク81bの回
転による第1テーブル811の平行クランク運動でフッ
ク80aをベルト引出し位置aからカムプーリDのベル
ト巻掛部の他方の端部に向けて移動させる。この際、カ
ムプーリDにベルト巻掛部の一方の端部側からタイミン
グベルトFが順に係合する。そして、この係合に伴いア
ーム80に作用するタイミングベルトFの張力が増加し
て、可動枠82がばね82fの付勢力に抗してアーム8
0の長手方向先方に引張られ、且つ、第1テーブル81
1が前方死点を超えたところでアーム80の長手方向先
方に向う運動成分を持つため、フック80aはカムプー
リDに次第に接近する図4(A)にbで示す軌跡上を動
き、遂にはカムプーリDの下方への投影面(以下、プー
リ投影面と記す)内に進入し、駆動リンク81bがスト
ッパ81dに当接する時点では、アーム80の長手方向
に直交するカムプーリDの直径線の端点に合致するプー
リ投影面の部分に内接する図4(A)にcで示す位置に
フック80aが移動する。
【0036】ここで、昇降枠83の上昇端位置は、前記
ストッパ83cにより、フック80aの上端がカムプー
リDの下面と略同レベルになるように設定されているか
ら、フック80aはカムプーリDに干渉することなくプ
ーリ投影面内に進入する。そして、フック80aは、タ
イミングベルトFの内面の下側部に係合するだけである
から、タイミングベルトFの内面の上側部はフック80
aの上方に張出す。従って、プーリ投影面内へのフック
80aの進入により、図4(C)に示すように、タイミ
ングベルトFの内面上側部がカムプーリDの外周面に係
合する。
【0037】尚、フック80aがプーリ投影面内に進入
する前にベルト押え80cをフック80aから離間する
方向に退動させ、ベルト押え80cがカムプーリDに当
接することを防止する。
【0038】フック80aが図4(A)のcの位置に到
達すると、カム位相決め手段7によるカムプーリDの位
相決めを解除し、その後で可動枠82の動きによってア
ーム80をその長手方向先方に移動させる。この際、フ
ック80aはプーリ投影面の外方にはみ出ようとする
が、アーム80と可動枠82とを介して第2テーブル8
2に作用するタイミングベルトFの張力によって第2
テーブル812がばね81iの付勢力に抗して揺動する
ため、フック80aはプーリ投影面に内接する図4
(A)にdで示す軌跡上を動き、最終的にカムプーリD
のベルト巻掛部の他方の端部に合致するプーリ投影面の
部分に内接する図4(A)にeで示す位置に到達し、タ
イミングベルトFがカムプーリDにそのベルト巻掛部の
全長に亘って係合する。
【0039】次に、クランク位相決め手段5によるクラ
ンクシャフトCの位相決めと、ベルト押圧手段3による
タイミングベルトFの押圧とを解除し、クランクシャフ
トCを芯決め手段により回転する。これによれば、カム
プーリDに内面上側部において係合していたタイミング
ベルトFがその回転に伴って次第にせり上り、タイミン
グベルトFがその全幅に亘ってカムプーリDに係合す
る。すると、第2テーブル812がばね81iの付勢力
により揺動復帰して、フック80aが図4(A)にfで
示す位置に移動し、図4(D)に示すようにタイミング
ベルトFの下側縁にフック80aの上端が当接する状態
になる。
【0040】ここで、タイミングベルトFがカムプーリ
Dに係合されていれば、フック80aを図4(A)のc
の位置からeの位置に移動させる際、第2テーブル81
2が上記の如くばね81iの付勢力に抗して揺動して第
2テーブル812上のブロック81fが揺動検出器81
jから離れ、クランクシャフトCの回転でタイミングベ
ルトFがその全幅に亘ってカムプーリDに係合したとこ
ろで、第2テーブル812が上記の如くばね81iの付
勢力により揺動復帰して、ブロック81fが揺動検出器
81jに圧接する。従って、揺動検出器81jからの信
号によりタイミングベルトFをカムプーリDに係合でき
たか否かを判別することができる。
【0041】また、上記実施形態では、アーム80をフ
ック80aの上端がカムプーリDの下側面と略同レベル
になる高さに保持したままフック80aをベルト引出し
位置から移動させるようにしたが、アーム80をその上
面がカムプーリDの下側面と略同レベルになる高さまで
上昇させ、この状態でフック80aをベルト引出し位置
からプーリ投影面内に進入する直前の位置まで移動さ
せ、その後でフック80aの上端がカムプーリDの下側
面と略同レベルになる高さまでアーム80を下降させ、
この状態でフック80aをプーリ投影面内に進入させる
ようにしても良い。
【0042】尚、上記実施形態はタイミングベルトFの
組付装置であるため、クランク位相決め手段5やカム位
相決め手段7やタイミングベルトFを引下げてカムプー
リDの挿入スペースを確保するベルト下げ手段6を設け
ているが、離間配置された2個のプーリに平ベルト等を
張り渡すベルト組付装置として本発明は広く適用でき、
この場合上記各手段5,6,7は不要である。
【0043】また、上記実施形態では、アーム80を1
本にしているが、図6に示す如く、2本のアーム8
1,802を用いても良い。この場合は、ベルト引出し
位置を2個のプーリの中心を通る中心線LCに近い図中
a1,a2で示す位置に設定し、一方のアーム801
フック80aをベルト引出し位置a1からプーリのベル
ト巻掛部の一方の端部に合致するプーリ投影面の部分に
内接する図中b1で示す位置まで移動させ、他方のアー
ム802のフック80aをベルト引出し位置a2からプ
ーリのベルト巻掛部の他方の端部に合致するプーリ投影
面の部分に内接する図中b2で示す位置まで移動させ
る。尚、各アーム801,802の移動機構は上記実施形
態のものと同様に構成すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一例の平面図
【図2】 図1のII−II線截断側面図
【図3】 カムプーリの装着時の状態を示す側面図
【図4】 (A)フックの移動軌跡を示す図、(B)図
4のIVB−IVB線截断面図、(C)図4(A)のIVC−
IVC線截断面図、(D)図4(A)のIVD−IVD線截断
面図
【図5】 クランク位相決め手段の変形例を示す平面図
【図6】 アームを2本にした場合のフックの移動軌跡
を示す図
【図7】 本発明装置によって組付けるタイミングベル
トを有するエンジンの縦断面図
【符号の説明】
D カムプーリ(他方のプーリ) E クランクプ
ーリ(一方のプーリ) F タイミングベルト a ベルト引出
し位置 8 ベルト係合手段 80,801,802 アー
ム 80a フック 80c
ベルト押え 81 可動テーブル 811
第1テーブル 812 第2テーブル 81b,81c
平行リンク 81e 枢軸 81j
揺動検出器 82 可動枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 輝雄 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−4687(JP,A) 特開 平8−128511(JP,A) 特開 昭63−231048(JP,A) 特開 昭62−283246(JP,A) 特公 昭57−33463(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 B23P 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間配置した2個のプーリにベルトを張
    り渡すベルト組付装置であって、プーリの軸方向をZ軸
    方向として、一端部を一方のプーリに係合させたベルト
    の他端部を他方のプーリにZ軸方向一側方から係合させ
    るものにおいて、 ベルトの他端部のZ軸方向一側縁に当接可能であって、
    先端にベルトの他端部内面のZ軸方向一側部に係合可能
    なフックをそれぞれ突設した2本のアームと、該アーム
    の移動機構とを備え、 前記フックによるベルト引出し位置を2個のプーリの中
    心を通る中心線に近い位置で、他方のプーリの外径より
    も外方の2つの位置に設定し、前記移動機構は、 一方のアームのフックにベルトの他端部の一部が係合し
    た状態で一方のベルト引出し位置に引出されるように該
    一方のアームをベルトの引張り方向に移動させると共
    に、引出されたベルトの他端部内面が他方のプーリの外
    周面に対向するように該一方のアームをZ軸方向に移動
    させ、この状態で該一方のアームのフックを前記一方の
    ベルト引出し位置から他方のプーリのベルト巻掛部の一
    方の端部に向けて周方向に移動させ、最終的にベルトの
    内面のZ軸方向他側部が他方のプーリの外周面にオーバ
    ーラップするようなZ軸方向位置で該一方のアームのフ
    ックを他方のプーリのZ軸方向投影面内に進入させて、
    該投影面の該ベルト捲掛部の一方の端部に合致する部分
    に内接させ、且つ、 他方のアームのフックにベルトの他端部の一部が係合し
    た状態で他方のベルト引出し位置に引出されるように該
    他方のアームをベルトの引張り方向に移動させると共
    に、引出されたベルトの他端部内面が他方のプーリの外
    周面に対向するように該他方のアームをZ軸方向に移動
    させ、この状態で該他方のアームのフックを前記他方の
    ベルト引出し位置から他方のプーリのベルト巻掛部の他
    方の端部に向けて周方向に移動させ、最終的にベルトの
    内面のZ軸方向他側部が他方のプーリの外周面にオーバ
    ーラップするようなZ軸方向位置で該他方のアームのフ
    ックを他方のプーリのZ軸方向投影面内に進入させて、
    該投影面の該ベルト捲掛部の他方の端部に合致する部分
    に内接させる ことを特徴とするベルト組付装置。
  2. 【請求項2】 前記アームに、ベルトのZ軸方向他側縁
    に当接して前記フックからベルトが外れることを防止す
    るベルト押えをフックに向けて進退自在に設けることを
    特徴とする請求項1に記載のベルト組付装置。
  3. 【請求項3】 前記移動機構は、Z軸方向に直交する面
    上で動く可動テーブルと、可動テーブル上に前記アーム
    の長手方向に移動自在に支持させた可動枠とを備え、 前記可動テーブルを、Z軸方向に直交する面上に平行リ
    ンクによって移動自在に支持される第1テーブルと、前
    記可動枠を前記アームの長手方向に移動自在に支持する
    第2テーブルとで構成し、第2テーブルをZ軸方向の枢
    軸を介して第1テーブルに揺動自在に、且つ、前記フッ
    クのベルト引出し位置からの移動方向に揺動付勢して支
    持させ、 可動枠にアームを連結して、可動枠の動きによりアーム
    をベルトの引張り方向に移動させる ことを特徴とする請
    求項1または2に記載のベルト組付装置。
  4. 【請求項4】 前記第2テーブルの揺動を検出する揺動
    検出器を設けることを特徴とする請求項に記載のベル
    ト組付装置。
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