JP3423555B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP3423555B2
JP3423555B2 JP34732396A JP34732396A JP3423555B2 JP 3423555 B2 JP3423555 B2 JP 3423555B2 JP 34732396 A JP34732396 A JP 34732396A JP 34732396 A JP34732396 A JP 34732396A JP 3423555 B2 JP3423555 B2 JP 3423555B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の画像形成装置に用いられる定着装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画
像形成装置に用いられる定着装置は、記録紙上にトナー
像を定着させる定着手段と、この定着手段を加熱するた
めの加熱手段と、前記定着手段の定着温度を検出する温
度検出手段と、この温度検出手段の温度検出信号に基づ
いて前記加熱手段を制御する制御手段とを有するものが
ある。 【0003】また、特公平6−73053号公報には、
複数個の加熱手段を内蔵した定着ローラと加圧ローラと
を圧接し、これらのローラの間にのみ記録済みの転写紙
を通過させて圧力と加熱により転写紙上のトナーの定着
を行い、定着ローラの温度を検出する1個の温度検出手
段の検出信号に基づいて複数個の加熱手段を制御し、定
着ローラの温度が所定の設定温度に達しないときには複
数個の加熱手段を同時に駆動して定着ローラの温度を所
定の設定温度に維持する定着装置が記載されている。 【0004】特開平3−185482号公報には、内部
に加熱用のヒータを配設した加熱ローラと、該加熱ロー
ラに所定の圧力で接している加圧ローラと、上記ヒータ
の駆動制御手段とを有し、未定着画像を有する転写材が
上記加熱ローラと加圧ローラとの間に通紙されて挾圧搬
送されながら定着される定着装置において、上記加熱ロ
ーラ内に該加熱ローラの両端部での発熱量が中央部より
も大である第一のヒータと、上記中央部での発熱量が上
記両端部よりも大きい第二のヒータを設け、上記ヒータ
の駆動手段は、上記第一のヒータへの通電を通紙時及び
非通紙時において行い、上記第二のヒータへの通電を通
紙時にのみ行い、上記加熱ローラの温度が所定の設定温
度に達しないときは上記第一のヒータ及び上記第二のヒ
ータへの通電を同時に断続的に行って上記加熱ローラの
温度を所定の設定温度に維持することを特徴とする定着
装置が記載されている。 【0005】特開平2−129681号公報には、電子
写真式プリンタにおける熱定着装置において、記録材に
転写されたトナー像を挾持搬送する一対のローラと、少
なくともトナー画像面に接触する側の定着ローラに熱を
供給する熱源と、前記定着ローラの温度を検知する温度
検知器と、前記温度検知器の出力によって定まる少なく
とも2種以上の出力電圧を出力する熱源用電源とを有す
ることを特徴とする電子写真式プリンタにおける熱定着
装置が記載されている。 【0006】特開昭61−94080号公報には、加熱
定着ローラの温度をセンサーにて検出し、該センサーの
検出温度に基づいて加熱定着ローラに供給される電力を
制御して加熱定着ローラの温度を所定の温度に制御する
ようにした定着温度制御装置において、前記センサーに
て検出される検出温度と設定温度との温度差をその温度
差に比例したパルス幅のパルスに変換する時間比例制御
手段と、前記設定温度を所定の温度に設定する第1の設
定手段と、前記設定温度を該第1の設定手段より高い温
度に設定する第2の設定手段と、通常時は前記第1の設
定手段を有効とし通紙時は前記第2の設定手段を有効と
する選択手段を設けたことを特徴とする定着温度制御装
置が記載されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】1993年1月からの
EU(欧州連合)の市場統合により、EC(欧州)市場
の製品に均一な安全性の要求事項が適用されており、製
造者には安全な製品のみをEC市場で販売する義務があ
る。EC市場に適用するための安全保護基準は、製品ご
とのEC指令及び整合国内規格、整合国内法の中で規定
されている。製造者は、その製品が該当するEC指令に
適合していることを宣言する上で、CEマーキングが義
務づけられており、CEマーキングを通して、製品の指
令の中で適用されている保護基準への適合性を証明して
いる。 【0008】EC指令の中にあるEMC(Electr
omagnetic Compatibility:電
磁的環境の両立性)指令には、EMI(Electro
magnetic Interference:電磁波
妨害)規格とEMS(Electromagnetic
Susceptibity:電磁波感受性)規格が有
り、その測定方法や規制値に関してはIEC規格やEN
規格により規定されている。 【0009】EMC指令の中でも電源電圧変動試験(頻
繁に繰り返される電圧変動によって、周囲の照明がちら
つき、人が不快な思いをすることが有り、この状態をフ
リッカ状態といい、そのフリッカ状態を測定した測定値
が規制されている。)と高調波電流試験(インバータを
使用したOA機器やエアコン等により、電源ラインへの
高調波電流の流出が増大して受電設備の火災事故や力率
低下による電力送電設備の効率低下の抑制のために、高
調波電流値が規制されている。)については、他の試験
項目と異なり、従来から対策・抑制ということがあまり
なされていないので、今後、その対策・抑制が急務であ
る。 【0010】また、これらは、EC諸国だけでなく日本
国内における規制も決定しており、いずれ世界各国にお
ける法的な規制がされることは間違い無いであろう。さ
らに、近年、複写機等は電子写真プロセスの制御の複雑
化や高電力な発熱装置の使用により、旧年に比べて製品
の電流変動が大きく、発生するノイズや電源電圧変動・
高調波電流が周辺の別の電子機器の中に侵入することに
よる機器の誤動作や故障などの影響が心配される。ま
た、ノイズに対しての安全規格や法的規制が厳しくなっ
てきており、その対策・抑制も必要である。 【0011】特に、消費電力の大きな発熱体を有する加
熱手段を用いた定着装置は、その加熱手段の動作により
電源電圧変動試験(頻繁に繰り返される電圧変動によっ
て、周囲の照明がちらつき、人が不快な思いをすること
が有り、この状態をフリッカ状態といい、そのフリッカ
状態を測定した測定値が規制されている。)に対して、
規格値を達成することが困難になっている。 【0012】上記特公平6−73053号公報記載の定
着装置では、定着ローラの温度を検出する1個の温度検
出手段の検出信号に基づいて複数個の加熱手段を制御す
るので、複数の加熱手段を同時に駆動することにより急
激な突入電流が発生することが多くなり、電源に与える
電圧変動が著しい。 【0013】また、上記特開平3−185482号公報
記載の定着装置では、第一のヒータ及び第二のヒータか
らなる複数の加熱手段への通電を同時に断続的に行って
加熱ローラの温度を所定の設定温度に維持するので、上
記特公平6−73053号公報記載の定着装置と同様に
急激な突入電流が発生することが多くなり、電源に与え
る電圧変動が著しい。本発明は、電源電圧変動に対する
規格値を達成することができ、かつ、高調波電流に対す
る規格値を達成することができる定着装置を提供するこ
とを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、記録紙上にトナー像を定着
させる定着手段と、この定着手段を加熱するための加熱
手段とを有する定着装置において、前記加熱手段を不点
灯から点灯にする時に前記加熱手段の印加電圧を前記加
熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異なる第1の電圧へ
一旦切り換えてから前記点灯時印加電圧に切り換え、前
記加熱手段を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段に
前記点灯時印加電圧とは異なる第2の電圧を一旦印加し
てから前記加熱手段を所定の不点灯時状態に切り換え
画像形成状態に比べて待機状態及び予熱状態でよりフリ
ッカの発生を少なくするように、待機状態及び予熱状態
の時の前記第1の電圧及び前記第2の電圧と画像形成状
態の時の前記第1の電圧及び前記第2の電圧とを異なる
電圧に設定する制御手段を備えたものであり、電源電圧
変動に対する規格値を達成することができ、かつ、高調
波電流に対する規格値を達成することができる。 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【0023】 【0024】 【0025】 【発明の実施の形態】 【0025】 【発明の実施の形態】図1は請求項1、3〜11に係る
発明の一実施形態の定着ローラ及び制御系を示す。定着
ローラ1は図示しない加圧ローラが加圧手段により圧接
され、定着ローラ1及び加圧ローラが駆動源により回転
駆動される。定着ローラ1と加圧ローラとは定着手段を
構成する。定着ローラ1は、内部に2本のヒータからな
る加熱手段2、3を内蔵し、ヒータ2が定着ローラ1の
中央部に配置されてヒータ3が定着ローラ1の端部に配
置される。 【0026】ヒータ2、3の一端はリレーRA1の常開
接点RA1−aを介して交流電源14の片側に接続さ
れ、ヒータ2、3の他端と交流電源14のもう一方の片
側との間にはそれぞれトライアック4、5が接続され
る。このトライアック4、5は制御用ドライバ6、7に
より駆動され、制御用ドライバ6、7は制御手段として
のCPU(マイクロコンピュータ)8によりオン/オフ
制御される。また、リレーRA1のコイルはトランジス
タ12を介してDC24Vの電源とアースとの間に接続
され、ドライバ11はCPU8により制御されてトラン
ジスタ12をオン/オフさせることによりリレーRA1
をオン/オフさせる。 【0027】従って、リレーRA1がオン状態であって
トライアック4、5がオンした時は交流電源14からト
ライアック4、5を介してヒータ2、3に電力が供給さ
れてヒータ2、3がオン(点灯)し、定着ローラ1の中
央部と端部がヒータ2、3によりそれぞれ加熱される。
定着ローラ1と加圧ローラとの間にはトナー像を担持し
た記録紙が通され、定着ローラ1及び加圧ローラは加熱
及び加圧により記録紙にトナー像を定着させる。 【0028】サーミスタからなる温度検出素子9、10
は、定着ローラ1の中央部と端部の外周面にそれぞれ接
触して配置され、定着ローラ1におけるヒータ2、3に
対応した中央部と端部の温度をそれぞれ検出する。この
サーミスタ9、10からの温度検出信号はCPU8に入
力される。CPU8は、サーミスタ9、10からのアナ
ログの温度検出信号をデジタル信号に変換してプログラ
ムにより定着ローラ1の温度データを得る。 【0029】CPU8は、サーミスタ9により検出され
た定着ローラ1の中央部温度を基に制御用ドライバ6を
介してトライアック4を制御してヒータ2の点灯/消灯
制御を行い、サーミスタ10により検出された定着ロー
ラ1の端部温度を基に制御用ドライバ7を介してトライ
アック5を制御してヒータ3の点灯/消灯制御を行う。
従って、定着ローラ1の中央部温度に対応してヒータ2
の点灯/消灯制御が行われ、定着ローラ1の端部温度に
対応してヒータ3の点灯/消灯制御が行われる。 【0030】また、CPU8は、本実施形態の定着装置
が装着された画像形成装置、例えば複写機の本体カバー
が開けられたか否かを検出するカバースイッチ13から
検出信号が入力されて本体カバーが開けられた時にはド
ライバ11をオフさせてトランジスタ12をオフさせる
ことによりリレーRA1をオフさせ、本体カバーが閉じ
られた時にはドライバ11をオンさせてトランジスタ1
2をオンさせることによりリレーRA1をオンさせる。
従って、本体カバーの開放時にヒータ2、3が点灯する
ことはない。 【0031】次に、本実施形態の発熱制御について説明
する。本実施形態においては、CPU8は、図5に示す
ように、画像形成時(複写時)に制御用ドライバ6を介
してトライアック4を制御してヒータ2を点灯させる際
にはヒータ2を点灯時印加電圧としての定格電圧(例え
ばAC100V)Vfで点灯させる前に定格電圧Vfよ
り低い電圧Vrcで任意の時間Trcだけ点灯させてか
ら定格電圧Vfで点灯させ、画像形成時(複写時)に制
御用ドライバ6を介してトライアック4を制御してヒー
タ2を消灯させる際にはヒータ2を定格電圧Vfで点灯
させている状態から任意の時間Trcだけ定格電圧Vf
より低い電圧Vrcで点灯させた後に消灯させる。 【0032】また、CPU8は、図5に示すように、待
機時(定着動作を行わず定着ローラ1の表面温度:定着
温度が画像形成動作時と同じで待機している時)及び予
熱時(定着動作を行わず定着ローラ1の表面温度:定着
温度が画像形成動作時より低い温度に制御されている
時)に制御用ドライバ6を介してトライアック4を制御
してヒータ2を点灯させる際にはヒータ2を点灯時印加
電圧としての定格電圧Vfで点灯させる前に定格電圧V
fより低い電圧Vrsで任意の時間Trsだけ点灯させ
てから定格電圧Vfで点灯させ、待機時及び予熱時に制
御用ドライバ6を介してトライアック4を制御してヒー
タ2を消灯させる際にはヒータ2を定格電圧Vfで点灯
させている状態から任意の時間Trsだけ定格電圧Vf
より低い電圧Vrsで点灯させた後に消灯させる。 【0033】画像形成時(複写時)にヒータ2を定格電
圧Vfで点灯させる前にTrcだけ点灯させるための電
圧Vrcは定格電圧の50%以上で且つ60%以下の電
圧、例えば交流電源14がAC100VならばAC50
Vとし、画像形成時(複写時)にヒータ2を消灯させる
際にヒータ2を定格電圧Vfで点灯させている状態から
任意の時間Trcだけ点灯させるための電圧Vrcは定
格電圧の50%以上で且つ60%以下の電圧、例えば交
流電源14がAC100VならばAC50Vとする。な
お、画像形成時(複写時)にヒータ2を定格電圧Vfで
点灯させる前にTrcだけ点灯させるための電圧Vrc
と、画像形成時(複写時)にヒータ2を消灯させる際に
ヒータ2を定格電圧Vfで点灯させている状態から任意
の時間Trcだけ点灯させるための電圧Vrcとは、異
なる電圧としてもよい。 【0034】また、待機時及び予熱時にヒータ2を定格
電圧Vfで点灯させる前にTrsだけ点灯させるための
電圧Vrsは定格電圧の20%以上で且つ40%以下の
電圧、例えば交流電源14がAC100VならばAC5
0Vとし、画像形成時(複写時)にヒータ2を消灯させ
る際にヒータ2を定格電圧Vfで点灯させている状態か
ら任意の時間Trcだけ点灯させるための電圧Vrcは
定格電圧の20%以上で且つ40%以下の電圧、例えば
交流電源14がAC100VならばAC50Vとする。
なお、待機時及び予熱時にヒータ2を定格電圧Vfで点
灯させる前にTrsだけ点灯させるための電圧Vrs
と、待機時及び予熱時にヒータ2を消灯させる際にヒー
タ2を定格電圧Vfで点灯させている状態から任意の時
間Trsだけ点灯させるための電圧Vrsとは、異なる
電圧としてもよい。 【0035】画像形成時(複写時)にヒータ2を定格電
圧Vfで点灯させる前に電圧Vrcで点灯させるための
時間Trcは100msec以上で且つ500msec
以下の時間とし、画像形成時(複写時)にヒータ2を消
灯させる際にヒータ2を定格電圧Vfで点灯させている
状態から電圧Vrcで点灯させるための時間Trcは1
00msec以上で且つ500msec以下の時間とす
る。なお、画像形成時(複写時)にヒータ2を定格電圧
Vfで点灯させる前に電圧Vrcで点灯させるための時
間Trcと、画像形成時(複写時)にヒータ2を消灯さ
せる際にヒータ2を定格電圧Vfで点灯させている状態
から電圧Vrcで点灯させるための時間Trcとは、異
ならせてもよい。 【0036】待機時及び予熱時にヒータ2を定格電圧V
fで点灯させる前に電圧Vrsで点灯させるための時間
Trsは300msec以上で且つ700msec以下
の時間とし、待機時及び予熱時にヒータ2を消灯させる
際にヒータ2を定格電圧Vfで点灯させている状態から
電圧Vrsで点灯させるための時間Trsは300ms
ec以上で且つ700msec以下の時間とする。な
お、画像形成時(複写時)にヒータ2を定格電圧Vfで
点灯させる前に電圧Vrcで点灯させるための時間Tr
cと、待機時及び予熱時にヒータ2を消灯させる際にヒ
ータ2を定格電圧Vfで点灯させている状態から電圧V
rsで点灯させるための時間Trsとは、異ならせても
よい。 【0037】同様に、CPU8は、画像形成時(複写
時)に制御用ドライバ7を介してトライアック5を制御
してヒータ3を点灯させる際にはヒータ3を点灯時印加
電圧としての定格電圧(例えばAC100V)Vfで点
灯させる前に定格電圧Vfより低い電圧Vrc’で任意
の時間Trc’だけ点灯させてから定格電圧Vfで点灯
させ、画像形成時(複写時)に制御用ドライバ7を介し
てトライアック5を制御してヒータ3を消灯させる際に
はヒータ3を定格電圧Vfで点灯させている状態から任
意の時間Trc’だけ定格電圧Vfより低い電圧Vr
c’で点灯させた後に消灯させる。 【0038】また、CPU8は、待機時及び予熱時に制
御用ドライバ7を介してトライアック5を制御してヒー
タ3を点灯させる際にはヒータ3を点灯時印加電圧とし
ての定格電圧Vfで点灯させる前に定格電圧Vfより低
い電圧Vrs’で任意の時間Trs’だけ点灯させてか
ら定格電圧Vfで点灯させ、待機時及び予熱時に制御用
ドライバ7を介してトライアック5を制御してヒータ3
を消灯させる際にはヒータ3を定格電圧Vfで点灯させ
ている状態から任意の時間Trs’だけ定格電圧Vfよ
り低い電圧Vrs’で点灯させた後に消灯させる。 【0039】画像形成時(複写時)にヒータ3を定格電
圧Vfで点灯させる前にTrc’だけ点灯させるための
電圧Vrc’は定格電圧の50%以上で且つ60%以下
の電圧、例えば交流電源14がAC100VならばAC
50Vとし、画像形成時(複写時)にヒータ3を消灯さ
せる際にヒータ3を定格電圧Vfで点灯させている状態
から任意の時間Trc’だけ点灯させるための電圧Vr
c’は定格電圧の50%以上で且つ60%以下の電圧、
例えばAC50Vとする。なお、画像形成時(複写時)
にヒータ3を定格電圧Vfで点灯させる前にTrc’だ
け点灯させるための電圧Vrc’と、画像形成時(複写
時)にヒータ3を消灯させる際にヒータ3を定格電圧V
fで点灯させている状態から任意の時間Trc’だけ点
灯させるための電圧Vrc’とは、異なる電圧としても
よい。 【0040】また、待機時及び予熱時にヒータ3を定格
電圧Vfで点灯させる前にTrs’だけ点灯させるため
の電圧Vrs’は定格電圧の20%以上で且つ40%以
下の電圧、例えば交流電源14がAC100VならばA
C50Vとし、画像形成時(複写時)にヒータ3を消灯
させる際にヒータ3を定格電圧Vfで点灯させている状
態から任意の時間Trc’だけ点灯させるための電圧V
rc’は定格電圧の20%以上で且つ40%以下の電
圧、例えば交流電源14がAC100VならばAC50
Vとする。なお、待機時及び予熱時にヒータ3を定格電
圧Vfで点灯させる前にTrs’だけ点灯させるための
電圧Vrs’と、待機時及び予熱時にヒータ3を消灯さ
せる際にヒータ3を定格電圧Vfで点灯させている状態
から任意の時間Trc’だけ点灯させるための電圧Vr
c’とは、異なる電圧としてもよい。 【0041】画像形成時(複写時)にヒータ3を定格電
圧Vfで点灯させる前に電圧Vrc’で点灯させるため
の時間Trc’は100msec以上で且つ500ms
ec以下の時間とし、画像形成時(複写時)にヒータ3
を消灯させる際にヒータ3を定格電圧Vfで点灯させて
いる状態から電圧Vrc’で点灯させるための時間Tr
c’は100msec以上で且つ500msec以下の
時間とする。なお、画像形成時(複写時)にヒータ3を
定格電圧Vfで点灯させる前に電圧Vrc’で点灯させ
るための時間Trc’と、画像形成時(複写時)にヒー
タ3を消灯させる際にヒータ3を定格電圧Vfで点灯さ
せている状態から電圧Vrc’で点灯させるための時間
Trc’とは、異ならせてもよい。 【0042】待機時及び予熱時にヒータ3を定格電圧V
fで点灯させる前に電圧Vrs’で点灯させるための時
間Trs’は300msec以上で且つ700msec
以下の時間とし、待機時及び予熱時にヒータ3を消灯さ
せる際にヒータ3を定格電圧Vfで点灯させている状態
から電圧Vrs’で点灯させるための時間Trs’は3
00msec以上で且つ700msec以下の時間とす
る。なお、待機時及び予熱時にヒータ3を定格電圧Vf
で点灯させる前に電圧Vrs’で点灯させるための時間
Trs’と、待機時及び予熱時にヒータ3を消灯させる
際にヒータ3を定格電圧Vfで点灯させている状態から
電圧Vrs’で点灯させるための時間Trs’とは、異
ならせてもよい。 【0043】また、待機状態及び予熱状態の時にヒータ
2、3に電圧Vrsを印加する時間Trsと、画像形成
状態の時にヒータ2、3に電圧Vrcを印加する時間T
rcとは、同一としてもよいが、ここでは異なる時間に
設定する。 【0044】以下、上記ヒータ2、3の点灯/消灯制御
について説明する。なお、本実施形態の定着装置が装着
される複写機における本体カバーの開放時及び記録紙ジ
ャム発生時等の複写機の異常時には、CPU8がドライ
バ11をオフさせてトランジスタ12をオフさせること
によりリレーRA1をオフさせてAC100Vの交流電
源14の通電を遮断する。 【0045】図2は本実施形態におけるヒータ2の点灯
/消灯制御フローを示す。図2に於いて、「A」のルー
トがヒータ2を点灯させる制御であり、「B」のルート
がヒータ2を消灯させるルートである。CPU8は、サ
ーミスタ9からの温度検出信号により定着ローラ1の中
央部温度が(目標温度M−3℃)以下であるか否かをチ
ェックし、定着ローラ1の中央部温度が(目標温度M−
3℃)以下であれば「A」のルートの制御を行い、定着
ローラ1の中央部温度が(目標温度M−3℃)以下でな
い場合には「B」のルートの制御を行う。 【0046】CPU8は、「A」のルートでは、ステッ
プでヒータ2が現在、定格電圧Vfにより点灯してい
る状態であるか否かをチェックし、ヒータ2が現在、定
格電圧Vfにより点灯している状態であれば制御用ドラ
イバ6を介してトライアック4をオン/オフ制御してヒ
ータ2を定格電圧Vfで点灯させることによりヒータ2
の点灯状態を維持するというヒータ2点灯処理(定格出
力(Vf))を行って低電圧出力タイマ1(Trs)及
び低電圧出力タイマ2(Trc)をクリアする。 【0047】また、CPU8は、ヒータ2が現在、定格
電圧Vfにより点灯している状態でなければステップ
で本実施形態の定着装置が装着される複写機が画像形成
動作中(コピー中)であるか待機中又は予熱中であるか
をチェックし、複写機がコピー中である場合にはステッ
プにて低電圧出力タイマ2(Trc)がタイムアップ
したか否かをチェツクする。ここに、低電圧出力タイマ
2(Trc)は設定時間Trcの計時を行う。 【0048】CPU8は、ステップにて低電圧出力タ
イマ2(Trc)がタイムアップしていれば制御用ドラ
イバ6を介してトライアック4をオン/オフ制御してヒ
ータ2を定格電圧Vfで点灯させることによりヒータ2
の点灯状態を維持するというヒータ2点灯処理(定格出
力(Vf))を行って低電圧出力タイマ1(Trs)及
び低電圧出力タイマ2(Trc)をクリアする。 【0049】また、CPU8は、ステップにて低電圧
出力タイマ2(Trc)がタイムアップしていなければ
制御用ドライバ6を介してトライアック4をオン/オフ
制御してヒータ2を電圧Vrcで点灯させるというヒー
タ2点灯処理(コピー中低電圧出力(Vrc))を行
う。また、CPU8は、ステップでコピー中でなけれ
ばステップで低電圧出力タイマ1(Trs)がタイム
アップしたか否かをチェツクする。ここに、低電圧出力
タイマ1(Trs)は設定時間Trsの計時を行う。 【0050】CPU8は、ステップで低電圧出力タイ
マ1(Trs)がタイムアップしていれば制御用ドライ
バ6を介してトライアック4をオン/オフ制御してヒー
タ2を定格電圧Vfで点灯させることによりヒータ2の
点灯状態を維持するというヒータ2点灯処理(定格出力
(Vf))を行って低電圧出力タイマ1(Trs)及び
低電圧出力タイマ2(Trc)をクリアする。また、C
PU8は、ステップで低電圧出力タイマ1(Trs)
がタイムアップしていなければ制御用ドライバ6を介し
てトライアック4をオン/オフ制御してヒータ2を電圧
Vrsで点灯させるというヒータ2点灯処理(待機中低
電圧出力(Vrs))を行う。 【0051】また、CPU8は、「B」のルートでは、
サーミスタ9からの温度検出信号により定着ローラ1の
中央部温度が目標温度Mに達したか否かをチェックし、
定着ローラ1の中央部温度が目標温度Mに達すればステ
ップでヒータ2が消灯状態であるか否かをチェックす
る。CPU8は、ステップでヒータ2が消灯状態であ
れば制御用ドライバ6を介してトライアック4をオフに
してヒータ2を消灯させるというコータ2消灯処理を行
い、低電圧出力タイマ1(Trs)及び低電圧出力タイ
マ2(Trc)をクリアする。 【0052】また、CPU8は、ステップでヒータ2
が消灯状態でなければステップで本実施形態の定着装
置が装着される複写機が画像形成動作中(コピー中)で
あるか待機中又は予熱中であるかをチェックし、複写機
がコピー中である場合にはステップで低電圧出力タイ
マ2(Trc)がタイムアップしたか否かをチェツクす
る。CPU8は、ステップで低電圧出力タイマ2(T
rc)がタイムアップしていれば制御用ドライバ6を介
してトライアック4をオフにしてヒータ2を消灯させる
というコータ2消灯処理を行い、低電圧出力タイマ1
(Trs)及び低電圧出力タイマ2(Trc)をクリア
する。 【0053】CPU8は、ステップで低電圧出力タイ
マ2(Trc)がタイムアップしていなければ制御用ド
ライバ6を介してトライアック4をオン/オフ制御して
ヒータ2を電圧Vrcで点灯させるというヒータ2点灯
処理(コピー中低電圧出力(Vrc))を行う。また、
CPU8は、ステップで複写機が待機中又は予熱中で
あればステップで低電圧出力タイマ1(Trs)がタ
イムアップしたか否かをチェックし、低電圧出力タイマ
1(Trs)がタイムアップしている場合には制御用ド
ライバ6を介してトライアック4をオフにしてヒータ2
を消灯させるというコータ2消灯処理を行って低電圧出
力タイマ1(Trs)及び低電圧出力タイマ2(Tr
c)をクリアする。 【0054】また、CPU8は、ステップで低電圧出
力タイマ1(Trs)がタイムアップしていなければ制
御用ドライバ6を介してトライアック4をオン/オフ制
御してヒータ2を電圧Vrsで点灯させるというヒータ
2点灯処理(待機中低電圧出力(Vrs))を行う。 【0055】ここに、低電圧出力タイマ1(Trs)及
び低電圧出力タイマ2(Trc)は、それぞれ、図示し
ない任意時間毎に実行されるインターバル処理によりカ
ウントアップされる。また、低電圧出力タイマ1(Tr
s)及び低電圧出力タイマ2(Trc)のタイムアップ
時間は各々任意に設定される。さらに、ヒータ2点灯処
理(待機中低電圧出力(Vrs))、ヒータ2点灯処理
(コピー中低電圧出力(Vrc))は、ヒータ2に印加
する電圧が各々任意に設定される。 【0056】図3は本実施形態におけるヒータ3の点灯
/消灯制御フローを示す。図3に於いて、「A’」のル
ートがヒータ3を点灯させる制御であり、「B’」のル
ートがヒータ3を消灯させるルートである。図3に示す
ヒータ3の点灯/消灯制御フローと、図2に示すヒータ
2の点灯/消灯制御フローとは、低電圧出力タイマ3
(Trs’)及び低電圧出力タイマ4(Trc’)と低
電圧出力タイマ1(Trs)及び低電圧出力タイマ2
(Trc)とのどちらかを用いてヒータ3とヒータ2の
どちらかを制御する点が異なる。 【0057】すなわち、ヒータ3の点灯/消灯制御フロ
ーにおいては、CPU8は、サーミスタ10からの温度
検出信号により定着ローラ1の端部温度が(目標温度K
−3℃)以下であるか否かをチェックし、定着ローラ1
の端部温度が(目標温度K−3℃)以下であれば
「A’」のルートの制御を行い、定着ローラ1の端部温
度が(目標温度K−3℃)以下でない場合には「B’」
のルートの制御を行う。 【0058】CPU8は、「A’」のルートでは、ステ
ップ’でヒータ3が現在、定格電圧Vfにより点灯し
ている状態であるか否かをチェックし、ヒータ3が現
在、定格電圧Vfにより点灯している状態であれば制御
用ドライバ7を介してトライアック5をオン/オフ制御
してヒータ3を定格電圧Vfで点灯させることによりヒ
ータ3の点灯状態を維持するというヒータ3点灯処理
(定格出力(Vf))を行って低電圧出力タイマ3(T
rs’)及び低電圧出力タイマ4(Trc’)をクリア
する。 【0059】また、CPU8は、ヒータ3が現在、定格
電圧Vfにより点灯している状態でなければステップ
’で本実施形態の定着装置が装着される複写機が画像
形成動作中(コピー中)であるか待機中又は予熱中であ
るかをチェックし、複写機がコピー中である場合にはス
テップ’にて低電圧出力タイマ4(Trc’)がタイ
ムアップしたか否かをチェツクする。ここに、低電圧出
力タイマ4(Trc’)は設定時間Trc’の計時を行
う。 【0060】CPU8は、ステップ’にて低電圧出力
タイマ4(Trc’)がタイムアップしていれば制御用
ドライバ7を介してトライアック5をオン/オフ制御し
てヒータ3を定格電圧Vfで点灯させることによりヒー
タ3の点灯状態を維持するというヒータ3点灯処理(定
格出力(Vf))を行って低電圧出力タイマ3(Tr
s’)及び低電圧出力タイマ4(Trc’)をクリアす
る。 【0061】また、CPU8は、ステップ’にて低電
圧出力タイマ4(Trc’)がタイムアップしていなけ
れば制御用ドライバ7を介してトライアック5をオン/
オフ制御してヒータ3を電圧Vrc’で点灯させるとい
うヒータ3点灯処理(コピー中低電圧出力(Vr
c’))を行う。また、CPU8は、ステップ’でコ
ピー中でなければステップ’で低電圧出力タイマ3
(Trs’)がタイムアップしたか否かをチェツクす
る。ここに、低電圧出力タイマ3(Trs’)は設定時
間Trs’の計時を行う。 【0062】CPU8は、ステップ’で低電圧出力タ
イマ3(Trs’)がタイムアップしていれば制御用ド
ライバ7を介してトライアック5をオン/オフ制御して
ヒータ3を定格電圧Vfで点灯させることによりヒータ
3の点灯状態を維持するというヒータ3点灯処理(定格
出力(Vf))を行って低電圧出力タイマ3(Tr
s’)及び低電圧出力タイマ4(Trc’)をクリアす
る。また、CPU8は、ステップ’で低電圧出力タイ
マ3(Trs’)がタイムアップしていなければ制御用
ドライバ7を介してトライアック5をオン/オフ制御し
てヒータ3を電圧Vrs’で点灯させるというヒータ3
点灯処理(待機中低電圧出力(Vrs’))を行う。 【0063】また、CPU8は、「B’」のルートで
は、サーミスタ10からの温度検出信号により定着ロー
ラ1の端部温度が目標温度Kに達したか否かをチェック
し、定着ローラ1の端部温度が目標温度Kに達すればス
テップ’でヒータ3が消灯状態であるか否かをチェッ
クする。CPU8は、ステップ’でヒータ3が消灯状
態であれば制御用ドライバ7を介してトライアック5を
オフにしてヒータ3を消灯させるというコータ3消灯処
理を行い、低電圧出力タイマ3(Trs’)及び低電圧
出力タイマ4(Trc’)をクリアする。 【0064】また、CPU8は、ステップ’でヒータ
3が消灯状態でなければステップ’で本実施形態の定
着装置が装着される複写機が画像形成動作中(コピー
中)であるか待機中又は予熱中であるかをチェックし、
複写機がコピー中である場合にはステップ’で低電圧
出力タイマ4(Trc’)がタイムアップしたか否かを
チェツクする。CPU8は、ステップ’で低電圧出力
タイマ4(Trc’)がタイムアップしていれば制御用
ドライバ7を介してトライアック5をオフにしてヒータ
3を消灯させるというコータ3消灯処理を行い、低電圧
出力タイマ3(Trs’)及び低電圧出力タイマ4(T
rc’)をクリアする。 【0065】CPU8は、ステップ’で低電圧出力タ
イマ4(Trc’)がタイムアップしていなければ制御
用ドライバ7を介してトライアック5をオン/オフ制御
してヒータ3を電圧Vrc’で点灯させるというヒータ
3点灯処理(コピー中低電圧出力(Vrc’))を行
う。また、CPU8は、ステップ’で複写機が待機中
又は予熱中であればステップ’で低電圧出力タイマ3
(Trs’)がタイムアップしたか否かをチェックし、
低電圧出力タイマ3(Trs’)がタイムアップしてい
る場合には制御用ドライバ7を介してトライアック5を
オフにしてヒータ3を消灯させるというコータ3消灯処
理を行って低電圧出力タイマ3(Trs’)及び低電圧
出力タイマ4(Trc’)をクリアする。 【0066】また、CPU8は、ステップ’で低電圧
出力タイマ3(Trs’)がタイムアップしていなけれ
ば制御用ドライバ7を介してトライアック5をオン/オ
フ制御してヒータ3を電圧Vrs’で点灯させるという
ヒータ3点灯処理(待機中低電圧出力(Vrs’))を
行う。 【0067】ここに、低電圧出力タイマ3(Trs’)
及び低電圧出力タイマ4(Trc’)は、それぞれ、図
示しない任意時間毎に実行されるインターバル処理によ
りカウントアップされる。また、低電圧出力タイマ3
(Trs’)及び低電圧出力タイマ4(Trc’)のタ
イムアップ時間は各々任意に設定される。さらに、ヒー
タ3点灯処理(待機中低電圧出力(Vrs’))、ヒー
タ3点灯処理(コピー中低電圧出力(Vrc’))は、
ヒータ3に印加する電圧が各々任意に設定される。 【0068】次に、CPU8がヒータ2を低電圧Vr
c、Vrsで点灯させる処理は、複写機等の画像形成装
置における光学系の露光ランプの点灯制御で一般的に実
施されている位相制御で行っている。すなわち、CPU
8は上記交流電源14の交流電圧に同期してパルス幅変
調パルス(PWMパルス)を出力して制御用ドライバ6
を介してトライアック4をオン/オフさせることで、交
流電源14からヒータ2へ供給される交流電圧の位相制
御を行ってヒータ2を低電圧Vrc又は低電圧Vrsで
点灯させる。 【0069】図4は、交流電源14からヒータ2へ供給
される交流電圧(AC電源波形)と、CPU8から出力
されるPWMパルス(PWM出力波形)を示す。このP
WM出力波形が高レベルの時に交流電源14からヒータ
2へAC電源波形が印加される。図4に示すPWM出力
波形は、初期(AC電源波形の2周期)がヒータ2を低
電圧Vrc、Vrsで点灯させる波形であり、その後に
ヒータ2を定格電圧Vfで点灯させる波形となる。 【0070】図4を見て分かるようにAC電源波形の半
波の時間「t1」に対して、CPU8がPWM出力波形
の低電圧出力時の高レベル出力時間「t2」を変化させ
ることにより、交流電源14からヒータ2への通電電圧
を0V〜100V(定格電圧)に可変することができ
る。CPU8は同様に上記交流電源14の交流電圧に同
期してPWMパルスを出力して制御用ドライバ7を介し
てトライアック5をオン/オフさせることで、交流電源
14からヒータ3へ供給される交流電圧の位相制御を行
ってヒータ3を低電圧Vrc’又は低電圧Vrs’で点
灯させる。 【0071】このように、本実施形態は、請求項1に係
る発明の一実施形態であって、記録紙上にトナー像を定
着させる定着ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段
と、この定着手段を加熱するための加熱手段としてのヒ
ータ2、3とを有する定着装置において、前記加熱手段
2、3を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3
の印加電圧を前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電
圧(定格電圧Vf)とは異なる第1の電圧Vr(Vr
c、Vrs、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてか
ら前記点灯時電圧Vfに切り換え、前記加熱手段2、3
を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3に前記
点灯時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを一旦印
加してから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時状態に
切り換える制御手段としてのCPU8を備えたので、加
熱手段がオフからオンになる時(加熱手段の印加電圧が
0VからVf(欧州の場合は230V、国内の場合は1
00V、北米の場合は120V)になる時)に加熱手段
の印加電圧が一気に上昇して急激な突入電流が流れるこ
とや、加熱手段がオンからオフになる時(Vfから0V
になる時)に加熱手段の印加電圧が一気に下降して加熱
手段の負荷電流が急激に変化することにより発生する電
圧変動が少なくなり、電圧変動(物理量)をフリッカ
(知覚量)に変換する測定機器であるフリッカメータに
よる測定値であるフリッカ値のPst(短時間フリッカ
値:規格値 1.0以下)、Plt(長時間フリッカ
値:規格値 0.65以下)の測定値に対する十分な低
減・抑制の効果を得ることができ、電源電圧変動に対す
る規格値を達成することができる。また、他の対策とし
て考えられるトランス、フィルタ回路(LCR回路)等
の追加による対策部品の増加、対策部品の取り付けのた
めのスペースの増加による製品の大型化や重量の増大、
コストアップを招くことなく電源電圧変動に対して十分
な低減・抑制の効果を得ることができる。 【0072】また、本実施形態は、請求項3に係る発明
の一実施形態であって、記録紙上にトナー像を定着させ
る定着ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段と、こ
の定着手段を加熱するための加熱手段としてのヒータ
2、3とを有する定着装置において、前記加熱手段2、
3を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3の印
加電圧を前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧
(定格電圧Vf)とは異なる第1の電圧Vr(Vrc、
Vrs、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてから前
記点灯時印加電圧Vfに切り換え、前記加熱手段2、3
を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3に前記
点灯時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを一旦印
加してから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時状態に
切り換え、待機状態及び予熱状態の時の前記第1の電圧
Vrs、Vrs’及び前記第2の電圧Vrs、Vrs’
を前記点灯時印加電圧Vfの40%以下の電圧とする制
御手段としてのCPU8を備えたので、加熱手段がオフ
からオンになる時(加熱手段の印加電圧が0VからVf
になる時)に加熱手段の印加電圧が一気に上昇して急激
な突入電流が流れることや、加熱手段がオンからオフに
なる時(Vfから0Vになる時)に加熱手段の印加電圧
が一気に下降して加熱手段の負荷電流が急激に変化する
ことにより発生する電圧変動が少なくなり、Pst、P
ltの測定値に対する十分な低減・抑制の効果を得るこ
とができる。 【0073】実際の効果を確認するために電源電圧変動
を測定したところ、Pst、Pltの測定値は、従来装
置では待機時及び予熱時にPstが1.453、Plt
が1.371であったものが、本実施形態では待機時及
び予熱時にPstが0.65以下、Pltが0.6以下
となり、約50%以上の低減及び抑制の効果あって規格
値を達成することができた。ここに、電源電圧変動測定
の規格としては、欧州ではEN61000−3−3(I
EC1000−3−3)がある。 【0074】また、他の対策として考えられるトラン
ス、フィルタ回路(LCR回路)等の追加による対策部
品の増加、対策部品の取り付けのためのスペースの増加
による製品の大型化や重量の増大、コストアップを招く
ことなく電源電圧変動に対して十分な低減・抑制の効果
を得ることができる。 【0075】また、本実施形態は、請求項4に係る発明
の一実施形態であって、記録紙上にトナー像を定着させ
る定着ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段と、こ
の定着手段を加熱するための加熱手段としてのヒータ
2、3とを有する定着装置において、前記加熱手段2、
3を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3の印
加電圧を前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧
(定格電圧Vf)とは異なる第1の電圧Vr(Vrc、
Vrs、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてから前
記点灯時印加電圧Vfに切り換え、前記加熱手段2、3
を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3に前記
点灯時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを一旦印
加してから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時状態に
切り換え、画像形成状態の時の前記第1の電圧Vrc、
Vrc’及び前記第2の電圧Vrc、Vrc’を前記点
灯時印加電圧Vfの60%以下の電圧とする制御手段と
してのCPU8を備えたので、加熱手段がオフからオン
になる時(加熱手段の印加電圧が0VからVfになる
時)に加熱手段の印加電圧が一気に上昇して急激な突入
電流が流れることや、加熱手段がオンからオフになる時
(Vfから0Vになる時)に加熱手段の印加電圧が一気
に下降して加熱手段の負荷電流が急激に変化することに
より発生する電圧変動が少なくなり、電源に与える電圧
変動を軽減してPst、Pltの測定値に対する十分な
低減・抑制の効果を得ることができる。 【0076】実際の効果を確認するために電源電圧変動
を測定したところ、Pstの測定値は、従来装置では画
像形成時に1.296であったものが、本実施形態では
画像形成時に0.9以下となり、約30%以上の低減及
び抑制の効果あって規格値を達成することができた。ま
た、他の対策として考えられるトランス、フィルタ回路
(LCR回路)等の追加による対策部品の増加、対策部
品の取り付けのためのスペースの増加による製品の大型
化や重量の増大、コストアップを招くことなく電源電圧
変動に対して十分な低減・抑制の効果を得ることができ
る。 【0077】また、本実施形態は、請求項5に係る発明
の一実施形態であって、記録紙上にトナー像を定着させ
る定着ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段と、こ
の定着手段を加熱するための加熱手段としてのヒータ
2、3とを有する定着装置において、前記加熱手段2、
3を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3の印
加電圧を前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧
(定格電圧Vf)とは異なる第1の電圧Vr(Vrc、
Vrs、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてから前
記点灯時印加電圧Vfに切り換え、前記加熱手段2、3
を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3に前記
点灯時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを一旦印
加してから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時状態に
切り換え、待機状態及び予熱状態の時の前記第1の電圧
Vrs、Vrs’及び前記第2の電圧Vrs、Vrs’
を前記点灯時印加電圧Vfの20%以上の電圧とする制
御手段としてのCPU8を備えたので、高調波電流に対
してあまり影響を及ぼさない効果がある。 【0078】実際の効果を確認するために高調波電流の
測定を実施したところ、規格に定められた各次数におけ
る高調波電流の測定値の中で最も大きな数値のもので規
格値に対してマージンが約15%以上あり、その他のも
ののマージンが約50%以上あり、規格値を達成するこ
とができた。ここに、高調波電流測定の規格としては、
欧州でEN61000−3−2(IEC1000−3−
2)があり、国内では家電・汎用品高調波抑制対策ガイ
ドライン(資源エネルギー庁公報参照)がある。 【0079】また、加熱手段がオフからオンになる時に
加熱手段の印加電圧が一気に上昇して急激な突入電流が
流れることや、加熱手段がオンからオフになる時に加熱
手段の印加電圧が一気に下降して加熱手段の負荷電流が
急激に変化することにより発生する電圧変動が少なくな
り、電源に与える電圧変動を軽減してPst、Pltの
測定値に対する十分な低減・抑制の効果を得ることがで
きる。 【0080】また、他の対策として考えられるトラン
ス、フィルタ回路(LCR回路)等の追加による対策部
品の増加、対策部品の取り付けのためのスペースの増加
による製品の大型化や重量の増大、コストアップを招く
ことなく電源電圧変動に対して十分な低減・抑制の効果
を得ることができる。 【0081】また、本実施形態は、請求項6に係る発明
の一実施形態であって、記録紙上にトナー像を定着させ
る定着ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段と、こ
の定着手段を加熱するための加熱手段としてのヒータ
2、3とを有する定着装置において、前記加熱手段2、
3を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3の印
加電圧を前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧
(定格電圧Vf)とは異なる第1の電圧Vr(Vrc、
Vrs、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてから前
記点灯時印加電圧Vfに切り換え、前記加熱手段2、3
を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3に前記
点灯時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを一旦印
加してから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時状態に
切り換え、画像形成状態の時の前記第1の電圧Vrc、
Vrc’及び前記第2の電圧Vrc、Vrc’を前記点
灯時印加電圧Vfの50%以上の電圧とする制御手段と
してのCPU8を備えたので、高調波電流に対してあま
り影響を及ぼさない効果がある。 【0082】実際の効果を確認するために高調波電流の
測定を実施したところ、規格に定められた各次数におけ
る高調波電流の測定値の中で最も大きな数値のもので規
格値に対してマージンが約20%以上あり、その他のも
ののマージンが約50%以上あり、規格値を達成するこ
とができた。 【0083】また、加熱手段がオフからオンになる時に
加熱手段の印加電圧が一気に上昇して急激な突入電流が
流れることや、加熱手段がオンからオフになる時に加熱
手段の印加電圧が一気に下降して加熱手段の負荷電流が
急激に変化することにより発生する電圧変動が少なくな
り、電源に与える電圧変動を軽減してPst、Pltの
測定値に対する十分な低減・抑制の効果を得ることがで
きる。 【0084】また、他の対策として考えられるトラン
ス、フィルタ回路(LCR回路)等の追加による対策部
品の増加、対策部品の取り付けのためのスペースの増加
による製品の大型化や重量の増大、コストアップを招く
ことなく電源電圧変動に対して十分な低減・抑制の効果
を得ることができる。 【0085】ところで、複写機等の画像形成装置におい
て、機械の待機状態及び予熱状態は、加熱手段以外の電
源(スイッチング電源)の消費電力が少ないために、加
熱手段の点灯、不点灯の電源電圧変動への影響が複写状
態などの画像形成状態に比べて大きいが、その反面、高
調波電流が小さい。機械の画像形成状態は、加熱手段以
外の電源(露光ランプやスイッチング電源など)の消費
電力が多くなることと、高調波成分のノイズが増加する
ことにより、加熱手段の点灯、不点灯による急激な電流
変化が比較的少なくなるので、加熱手段の点灯、不点灯
の電源電圧変動への影響が待機状態及び予熱状態に比べ
て少ないが、その反面、高調波電流が大きくなる。 【0086】また、電圧変動(物理量)をフリッカ(知
覚量)に変換する測定機器であるフリッカメータによる
測定値であるフリッカ値のPst(短時間フリッカ値:
規格値 1.0以下)は待機状態及び予熱状態、画像形
成状態が対象とされ、フリッカメータによる測定値であ
るフリッカ値のPlt(長時間フリッカ値:規格値0.
65以下)は待機状態及び予熱状態が対象とされるため
に画像形成状態に比べて待機状態及び予熱状態でより少
なくしなければならない。 【0087】こように、待機状態及び予熱状態と画像形
成状態とでは、電源電圧変動と高周波電流の関係が相反
する関係にあり、一旦切り換える電圧Vr(Vrc、V
rs、Vrc’、Vrs’)を同一の電圧にすると、電
源電圧変動と高周波電流の規格により定められている各
々の規格値を達成できない可能性が有る。また、一旦切
り換える電圧Vr(Vrc、Vrs、Vrc’、Vr
s’)の印加時間Tr(Trc、Trs、Trc’、T
rs’)についても電源電圧変動と高周波電流の測定値
に影響する場合があり、規格により定められている各々
の帰還値を達成できない可能性が有る。つまり、印加時
間Trが短かすぎると電源電圧変動が大きくなり、印加
時間Trが長すぎると高調波電流が大きくなる。 【0088】本実施形態は、請求項7に係る発明の一実
施形態であって、記録紙上にトナー像を定着させる定着
ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段と、この定着
手段を加熱するための加熱手段としてのヒータ2、3と
を有する定着装置において、前記加熱手段2、3を不点
灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3の印加電圧を
前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧(定格電圧
Vf)とは異なる第1の印加電圧Vr(Vrc、Vr
s、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてから前記点
灯時印加電圧Vrに切り換え、前記加熱手段2、3を点
灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3に前記点灯
時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを一旦印加し
てから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時状態に切り
換え、待機状態及び予熱状態の時に前記加熱手段2、3
に前記第1の電圧Vrs、Vrs’を印加する第1の時
間Trs、Trs’及び前記加熱手段2、3に前記第2
の電圧Vrs、Vrs’を印加する第2の時間Trs、
Trs’を、画像形成状態の時に前記加熱手段2、3に
前記第1の電圧Vrc、Vrc’を印加する第1の時間
Trc、Trc’及び前記加熱手段2、3に前記第2の
電圧Vrc、Vrc’を印加する第2の時間Trc、T
rc’とは異なる時間とする制御手段としてのCPU8
を備えたので、加熱手段がオフからオンになる時(加熱
手段の印加電圧が0VからVfになる時)に加熱手段の
印加電圧が一気に上昇して急激な突入電流が流れること
や、加熱手段がオンからオフになる時(Vfから0Vに
なる時)に加熱手段の印加電圧が一気に下降して加熱手
段の負荷電流が急激に変化することにより発生する電圧
変動が少なくなり、電源に与える電圧変動を軽減してP
st、Pltの測定値に対する十分な低減・抑制の効果
を得ることができる。また、高周波電流に関しても規格
に定められている規格値を達成することが可能である。
また、他の対策として考えられるトランス、フィルタ回
路(LCR回路)等の追加による対策部品の増加、対策
部品の取り付けのためのスペースの増加による製品の大
型化や重量の増大、コストアップを招くことなく電源電
圧変動に対して十分な低減・抑制の効果を得ることがで
きる。 【0089】また、本実施形態は、請求項8に係る発明
の一実施形態であって、記録紙上にトナー像を定着させ
る定着ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段と、こ
の定着手段を加熱するための加熱手段としてのヒータ
2、3とを有する定着装置において、前記加熱手段2、
3を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3の印
加電圧を前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧
(定格電圧Vf)とは異なる第1の印加電圧Vr(Vr
c、Vrs、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてか
ら前記点灯時印加電圧Vfに切り換え、前記加熱手段
2、3を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3
に前記点灯時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを
一旦印加してから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時
状態に切り換え、待機状態及び予熱状態の時に前記加熱
手段2、3に前記第1の電圧Vrs、Vrs’を印加す
る第1の時間Trs、Trs’及び前記加熱手段2、3
に前記第2の電圧Vrs、Vrs’を印加する第2の時
間Trs、Trs’を300msec以上とする制御手
段としてのCPU8を備えたので、加熱手段がオフから
オンになる時に加熱手段の印加電圧が一気に上昇して急
激な突入電流が流れることや、加熱手段がオンからオフ
になる時に加熱手段の印加電圧が一気に下降して加熱手
段の負荷電流が急激に変化することにより発生する電圧
変動が少なくなり、電源に与える電圧変動を軽減してP
st、Pltの測定値に対する十分な低減・抑制の効果
を得ることができる。 【0090】実際の効果を確認するために電源電圧変動
の測定を実施したところ、Pst、Pltの測定値は、
従来装置では待機時及び予熱時にPstが1.453、
Pltが1.371であったものが、本実施形態では待
機時及び予熱時にPstが0.65以下、Pltが0.
6以下となり、約50%以上の低減及び抑制の効果あっ
て規格値を達成することができた。 【0091】また、他の対策として考えられるトラン
ス、フィルタ回路(LCR回路)等の追加による対策部
品の増加、対策部品の取り付けのためのスペースの増加
による製品の大型化や重量の増大、コストアップを招く
ことなく電源電圧変動に対して十分な低減・抑制の効果
を得ることができる。 【0092】また、本実施形態は、請求項9に係る発明
の一実施形態であって、記録紙上にトナー像を定着させ
る定着ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段と、こ
の定着手段を加熱するための加熱手段としてのヒータ
2、3とを有する定着装置において、前記加熱手段2、
3を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3の印
加電圧を前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧
(定格電圧Vf)とは異なる第1の印加電圧Vr(Vr
c、Vrs、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてか
ら前記点灯時印加電圧Vfに切り換え、前記加熱手段
2、3を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3
に前記点灯時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを
一旦印加してから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時
状態に切り換え、画像形成状態の時に前記加熱手段2、
3に前記第1の電圧Vrc、Vrc’を印加する第1の
時間Trc、Trc’及び前記加熱手段2、3に前記第
2の電圧Vrc、Vrc’を印加する第2の時間Tr
c、Trc’を100msec以上とする制御手段とし
てのCPU8を備えたので、加熱手段がオフからオンに
なる時に加熱手段の印加電圧が一気に上昇して急激な突
入電流が流れることや、加熱手段がオンからオフになる
時に加熱手段の印加電圧が一気に下降して加熱手段の負
荷電流が急激に変化することにより発生する電圧変動が
少なくなり、電源に与える電圧変動を軽減してPst、
Pltの測定値に対する十分な低減・抑制の効果を得る
ことができる。 【0093】実際の効果を確認するために電源電圧変動
の測定を実施したところ、Pstの測定値は、従来装置
では画像形成時に1.296であったものが、本実施形
態では画像形成時に0.8以下となり、約40%の低減
及び抑制の効果あって規格値を達成することができた。
また、他の対策として考えられるトランス、フィルタ回
路(LCR回路)等の追加による対策部品の増加、対策
部品の取り付けのためのスペースの増加による製品の大
型化や重量の増大、コストアップを招くことなく電源電
圧変動に対して十分な低減・抑制の効果を得ることがで
きる。 【0094】また、本実施形態は、請求項10に係る発
明の一実施形態であって、記録紙上にトナー像を定着さ
せる定着ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段と、
この定着手段を加熱するための加熱手段としてのヒータ
2、3とを有する定着装置において、前記加熱手段2、
3を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3の印
加電圧を前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧
(定格電圧Vf)とは異なる第1の印加電圧Vr(Vr
c、Vrs、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてか
ら前記点灯時印加電圧Vfに切り換え、前記加熱手段
2、3を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3
に前記点灯時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを
一旦印加してから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時
状態に切り換え、待機状態及び予熱状態の時に前記加熱
手段2、3に前記第1の電圧Vrs、Vrs’を印加す
る第1の時間Trs、Trs’及び前記加熱手段2、3
に前記第2の電圧Vrs、Vrs’を印加する第2の時
間Trs、Trs’を700msec以下とする制御手
段としてのCPU8を備えたので、高調波電流に対して
あまり影響を及ぼさない効果がある。 【0095】実際の効果を確認するために高調波電流の
測定を実施したところ、規格に定められた各次数におけ
る高調波電流の測定値の中で最も大きな数値のもので規
格値に対してマージンが約15%以上あり、その他のも
ののマージンが約50%以上あり、規格値を達成するこ
とができた。 【0096】また、加熱手段がオフからオンになる時に
加熱手段の印加電圧が一気に上昇して急激な突入電流が
流れることや、加熱手段がオンからオフになる時に加熱
手段の印加電圧が一気に下降して加熱手段の負荷電流が
急激に変化することにより発生する電圧変動が少なくな
り、電源に与える電圧変動を軽減してPst、Pltの
測定値に対する十分な低減・抑制の効果を得ることがで
きる。 【0097】また、他の対策として考えられるトラン
ス、フィルタ回路(LCR回路)等の追加による対策部
品の増加、対策部品の取り付けのためのスペースの増加
による製品の大型化や重量の増大、コストアップを招く
ことなく電源電圧変動に対して十分な低減・抑制の効果
を得ることができる。 【0098】また、本実施形態は、請求項11に係る発
明の一実施形態であって、記録紙上にトナー像を定着さ
せる定着ローラ1及び加圧ローラからなる定着手段と、
この定着手段を加熱するための加熱手段としてのヒータ
2、3とを有する定着装置において、前記加熱手段2、
3を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段2、3の印
加電圧を前記加熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧
(定格電圧Vf)とは異なる第1の電圧Vr(Vrc、
Vrs、Vrc’、Vrs’)へ一旦切り換えてから前
記点灯時印加電圧Vfに切り換え、前記加熱手段2、3
を点灯から不点灯にする時に前記加熱手段2、3に前記
点灯時印加電圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを一旦印
加してから前記加熱手段2、3を所定の不点灯時状態に
切り換え、画像形成状態の時に前記加熱手段2、3に前
記第1の電圧Vrc、Vrc’を印加する第1の時間T
rc、Trc’及び前記加熱手段2、3に前記第2の電
圧Vrc、Vrc’を印加する第2の時間Trc、Tr
c’を500msec以下とする制御手段としてのCP
U8を備えたので、高調波電流に対してあまり影響を及
ぼさない効果がある。 【0099】実際の効果を確認するために高調波電流の
測定を実施したところ、規格に定められた各次数におけ
る高調波電流の測定値の中で最も大きな数値のもので規
格値に対してマージンが約20%以上あり、その他のも
ののマージンが約50%以上あり、規格値を達成するこ
とができた。 【0100】また、加熱手段がオフからオンになる時に
加熱手段の印加電圧が一気に上昇して急激な突入電流が
流れることや、加熱手段がオンからオフになる時に加熱
手段の印加電圧が一気に下降して加熱手段の負荷電流が
急激に変化することにより発生する電圧変動が少なくな
り、電源に与える電圧変動を軽減してPst、Pltの
測定値に対する十分な低減・抑制の効果を得ることがで
きる。 【0101】また、他の対策として考えられるトラン
ス、フィルタ回路(LCR回路)等の追加による対策部
品の増加、対策部品の取り付けのためのスペースの増加
による製品の大型化や重量の増大、コストアップを招く
ことなく電源電圧変動に対して十分な低減・抑制の効果
を得ることができる。 【0102】また、上述のように画像形成装置におい
て、機械の待機状態及び予熱状態は、加熱手段以外の電
源(スイッチング電源)の消費電力が少ないために、加
熱手段の点灯、不点灯の電源電圧変動への影響が複写状
態などの画像形成状態に比べて大きいが、その反面、高
調波電流が小さい。機械の画像形成状態は、加熱手段以
外の電源(露光ランプやスイッチング電源など)の消費
電力が多くなることと、高調波成分のノイズが増加する
ことにより、加熱手段の点灯、不点灯による急激な電流
変化が比較的少なくなるので、加熱手段の点灯、不点灯
の電源電圧変動への影響が待機状態及び予熱状態に比べ
て少ないが、その反面、高調波電流が大きくなる。 【0103】また、電圧変動(物理量)をフリッカ(知
覚量)に変換する測定機器であるフリッカメータによる
測定値であるフリッカ値のPst(短時間フリッカ値:
規格値 1.0以下)は待機状態及び予熱状態、画像形
成状態が対象とされ、フリッカメータによる測定値であ
るフリッカ値のPlt(長時間フリッカ値:規格値0.
65以下)は待機状態及び予熱状態が対象とされるため
に画像形成状態に比べて待機状態及び予熱状態でより少
なくしなければならない。 【0104】このように、待機状態及び予熱状態と画像
形成状態とでは、電源電圧変動と高周波電流の関係が相
反する関係にあり、一旦切り換える電圧Vr(Vrc、
Vrs、Vrc’、Vrs’)を同一の電圧にすると、
電源電圧変動と高周波電流の規格により定められている
各々の規格値を達成できない可能性が有る。 【0105】そこで、請求項2に係る発明の一実施形態
は、上記請求項1、3〜11に係る発明の一実施形態に
おいて、待機状態及び予熱状態の時の電圧Vrs、Vr
s’と画像形成状態の時の電圧Vrc、Vrc’とを異
なる電圧に設定したものである。 【0106】このように、請求項2に係る発明の一実施
形態では、記録紙上にトナー像を定着させる定着ローラ
1及び加圧ローラからなる定着手段と、この定着手段を
加熱するための加熱手段としてのヒータ2、3とを有す
る定着装置において、前記加熱手段2、3を不点灯から
点灯にする時に前記加熱手段2、3の印加電圧を前記加
熱手段2、3の所定の点灯時印加電圧(定格電圧Vf)
とは異なる第1の電圧Vr(Vrc、Vrs、Vr
c’、Vrs’)へ一旦切り換えてから前記点灯時印加
電圧Vfに切り換え、前記加熱手段2、3を点灯から不
点灯にする時に前記加熱手段2、3に前記点灯時印加電
圧Vfとは異なる第2の電圧Vrを一旦印加してから前
記加熱手段2、3を所定の不点灯時状態に切り換え、待
機状態及び予熱状態の時の前記第1の電圧Vrs、Vr
s’及び前記第2の電圧Vrs、Vrs’と画像形成状
態の時の前記第1の電圧Vrc、Vrc’及び前記第2
の電圧Vrc、Vrc’とを異なる電圧とする制御手段
としてのCPU8を備えたので、加熱手段がオフからオ
ンになる時に加熱手段の印加電圧が一気に上昇して急激
な突入電流が流れることや、加熱手段がオンからオフに
なる時に加熱手段の印加電圧が一気に下降して加熱手段
の負荷電流が急激に変化することにより発生する電圧変
動が少なくなり、電源に与える電圧変動を軽減してPs
t、Pltの測定値に対する十分な低減・抑制の効果を
得ることができる。 【0107】また、高調波に関しても規格により定めら
れている規格値を達成することが可能である。また、他
の対策として考えられるトランス、フィルタ回路(LC
R回路)等の追加による対策部品の増加、対策部品の取
り付けのためのスペースの増加による製品の大型化や重
量の増大、コストアップを招くことなく電源電圧変動に
対して十分な低減・抑制の効果を得ることができる。な
お、各請求項に係る発明は、上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば複写機以外の画像形成装置に用い
られる定着装置に適用することができる。 【0108】 【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、記録紙上にトナー像を定着させる定着手段と、この
定着手段を加熱するための加熱手段とを有する定着装置
において、前記加熱手段を不点灯から点灯にする時に前
記加熱手段の印加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印
加電圧とは異なる第1の電圧へ一旦切り換えてから前記
点灯時電圧に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯
にする時に前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異な
る第2の電圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の
不点灯時状態に切り換える制御手段を備えたので、電源
電圧変動に対する規格値を達成することができる。ま
た、他の対策として考えられるトランス、フィルタ回路
(LCR回路)等の追加による対策部品の増加、対策部
品の取り付けのためのスペースの増加による製品の大型
化や重量の増大、コストアップを招くことなく電源電圧
変動に対して十分な低減・抑制の効果を得ることができ
る。 【0109】請求項2に係る発明によれば、記録紙上に
トナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加熱
するための加熱手段とを有する定着装置において、前記
加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の印
加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異な
る第1の電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印加電圧
に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にする時に
前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第2の電
圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点灯時状
態に切り換え、待機状態及び予熱状態の時の前記第1の
電圧及び前記第2の電圧と画像形成状態の時の前記第1
の電圧及び前記第2の電圧とを異なる電圧とする制御手
段を備えたので、電源電圧変動に対する規格値を達成す
ることができ、かつ、高調波電流に対する規格値を達成
することができる。また、他の対策として考えられるト
ランス、フィルタ回路(LCR回路)等の追加による対
策部品の増加、対策部品の取り付けのためのスペースの
増加による製品の大型化や重量の増大、コストアップを
招くことなく電源電圧変動に対して十分な低減・抑制の
効果を得ることができる。 【0110】請求項3に係る発明によれば、記録紙上に
トナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加熱
するための加熱手段とを有する定着装置において、前記
加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の印
加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異な
る第1の電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印加電圧
に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にする時に
前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第2の電
圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点灯時状
態に切り換え、待機状態及び予熱状態の時の前記第1の
電圧及び前記第2の電圧を前記点灯時印加電圧の40%
以下の電圧とする制御手段を備えたので、電源電圧変動
に対する規格値を達成することができる。また、他の対
策として考えられるトランス、フィルタ回路(LCR回
路)等の追加による対策部品の増加、対策部品の取り付
けのためのスペースの増加による製品の大型化や重量の
増大、コストアップを招くことなく電源電圧変動に対し
て十分な低減・抑制の効果を得ることができる。 【0111】請求項4に係る発明によれば、記録紙上に
トナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加熱
するための加熱手段とを有する定着装置において、前記
加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の印
加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異な
る第1の電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印加電圧
に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にする時に
前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第2の電
圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点灯時状
態に切り換え、画像形成状態の時の前記第1の電圧及び
前記第2の電圧を前記点灯時印加電圧の60%以下の電
圧とする制御手段を備えたので、電源電圧変動に対する
規格値を達成することができる。また、他の対策として
考えられるトランス、フィルタ回路(LCR回路)等の
追加による対策部品の増加、対策部品の取り付けのため
のスペースの増加による製品の大型化や重量の増大、コ
ストアップを招くことなく電源電圧変動に対して十分な
低減・抑制の効果を得ることができる。 【0112】請求項5に係る発明によれば、記録紙上に
トナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加熱
するための加熱手段とを有する定着装置において、前記
加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の印
加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異な
る第1の電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印加電圧
に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にする時に
前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第2の電
圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点灯時状
態に切り換え、待機状態及び予熱状態の時の前記第1の
電圧及び前記第2の電圧を前記点灯時印加電圧の20%
以上の電圧とする制御手段を備えたので、高調波電流に
対する規格値を達成することができ、電源に与える電圧
変動に対する十分な低減・抑制の効果を得ることができ
る。また、他の対策として考えられるトランス、フィル
タ回路(LCR回路)等の追加による対策部品の増加、
対策部品の取り付けのためのスペースの増加による製品
の大型化や重量の増大、コストアップを招くことなく電
源電圧変動に対して十分な低減・抑制の効果を得ること
ができる。 【0113】請求項6に係る発明によれば、記録紙上に
トナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加熱
するための加熱手段とを有する定着装置において、前記
加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の印
加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異な
る第1の電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印加電圧
に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にする時に
前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第2の電
圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点灯時状
態に切り換え、画像形成状態の時の前記第1の電圧及び
前記第2の電圧を前記点灯時印加電圧の50%以上の電
圧とする制御手段を備えたので、高調波電流に対する規
格値を達成することができ、電源に与える電圧変動に対
する十分な低減・抑制の効果を得ることができる。ま
た、他の対策として考えられるトランス、フィルタ回路
(LCR回路)等の追加による対策部品の増加、対策部
品の取り付けのためのスペースの増加による製品の大型
化や重量の増大、コストアップを招くことなく電源電圧
変動に対して十分な低減・抑制の効果を得ることができ
る。 【0114】請求項7に係る発明によれば、記録紙上に
トナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加熱
するための加熱手段とを有する定着装置において、前記
加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の印
加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異な
る第1の印加電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印加
電圧に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にする
時に前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第2
の電圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点灯
時状態に切り換え、待機状態及び予熱状態の時に前記加
熱手段に前記第1の電圧を印加する第1の時間及び前記
加熱手段に前記第2の電圧を印加する第2の時間を、画
像形成状態の時に前記加熱手段に前記第1の電圧を印加
する第1の時間及び前記加熱手段に前記第2の電圧を印
加する第2の時間とは異なる時間とする制御手段を備え
たので、電源電圧変動に対する規格値を達成することが
でき、かつ、高調波電流に対する規格値を達成すること
ができる。また、他の対策として考えられるトランス、
フィルタ回路(LCR回路)等の追加による対策部品の
増加、対策部品の取り付けのためのスペースの増加によ
る製品の大型化や重量の増大、コストアップを招くこと
なく電源電圧変動に対して十分な低減・抑制の効果を得
ることができる。 【0115】請求項8に係る発明によれば、記録紙上に
トナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加熱
するための加熱手段とを有する定着装置において、前記
加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の印
加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異な
る第1の印加電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印加
電圧に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にする
時に前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第2
の電圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点灯
時状態に切り換え、待機状態及び予熱状態の時に前記加
熱手段に前記第1の電圧を印加する第1の時間及び前記
加熱手段に前記第2の電圧を印加する第2の時間を30
0msec以上とする制御手段を備えたので、電源電圧
変動に対する規格値を達成することができる。また、他
の対策として考えられるトランス、フィルタ回路(LC
R回路)等の追加による対策部品の増加、対策部品の取
り付けのためのスペースの増加による製品の大型化や重
量の増大、コストアップを招くことなく電源電圧変動に
対して十分な低減・抑制の効果を得ることができる。 【0116】請求項9に係る発明によれば、記録紙上に
トナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加熱
するための加熱手段とを有する定着装置において、前記
加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の印
加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異な
る第1の印加電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印加
電圧に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にする
時に前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第2
の電圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点灯
時状態に切り換え、画像形成状態の時に前記加熱手段に
前記第1の電圧を印加する第1の時間及び前記加熱手段
に前記第2の電圧を印加する第2の時間を100mse
c以上とする制御手段を備えたので、電源電圧変動に対
する規格値を達成することができる。また、他の対策と
して考えられるトランス、フィルタ回路(LCR回路)
等の追加による対策部品の増加、対策部品の取り付けの
ためのスペースの増加による製品の大型化や重量の増
大、コストアップを招くことなく電源電圧変動に対して
十分な低減・抑制の効果を得ることができる。 【0117】請求項10に係る発明によれば、記録紙上
にトナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加
熱するための加熱手段とを有する定着装置において、前
記加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の
印加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異
なる第1の印加電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印
加電圧に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にす
る時に前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第
2の電圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点
灯時状態に切り換え、待機状態及び予熱状態の時に前記
加熱手段に前記第1の電圧を印加する第1の時間及び前
記加熱手段に前記第2の電圧を印加する第2の時間を7
00msec以下とする制御手段を備えたので、高調波
電流に対する規格値を達成することができ、電源に与え
る電圧変動に対する十分な低減・抑制の効果を得ること
ができる。また、他の対策として考えられるトランス、
フィルタ回路(LCR回路)等の追加による対策部品の
増加、対策部品の取り付けのためのスペースの増加によ
る製品の大型化や重量の増大、コストアップを招くこと
なく電源電圧変動に対して十分な低減・抑制の効果を得
ることができる。 【0118】請求項11に係る発明によれば、記録紙上
にトナー像を定着させる定着手段と、この定着手段を加
熱するための加熱手段とを有する定着装置において、前
記加熱手段を不点灯から点灯にする時に前記加熱手段の
印加電圧を前記加熱手段の所定の点灯時印加電圧とは異
なる第1の電圧へ一旦切り換えてから前記点灯時印加電
圧に切り換え、前記加熱手段を点灯から不点灯にする時
に前記加熱手段に前記点灯時印加電圧とは異なる第2の
電圧を一旦印加してから前記加熱手段を所定の不点灯時
状態に切り換え、画像形成状態の時に前記加熱手段に前
記第1の電圧を印加する第1の時間及び前記加熱手段に
前記第2の電圧を印加する第2の時間を500msec
以下とする制御手段を備えたので、高調波電流に対する
規格値を達成することができ、電源に与える電圧変動に
対する十分な低減・抑制の効果を得ることができる。ま
た、他の対策として考えられるトランス、フィルタ回路
(LCR回路)等の追加による対策部品の増加、対策部
品の取り付けのためのスペースの増加による製品の大型
化や重量の増大、コストアップを招くことなく電源電圧
変動に対して十分な低減・抑制の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】請求項1、3〜11に係る発明の一実施形態の
定着ローラ及び制御系を示す概略図である。 【図2】同実施形態におけるヒータ2の点灯/消灯制御
フローを示すフローチャートである。 【図3】同実施形態におけるヒータ3の点灯/消灯制御
フローを示すフローチャートである。 【図4】同実施形態のAC電源波形とPWM出力波形を
示す波形図である。 【図5】同実施形態のコピー中のヒータ印加電圧と待機
中及び予熱中のヒータ印加電圧を示す波形図である。 【符号の説明】 11 定着ローラ 2、3 ヒータ 4、5 トライアック 6、7 制御用ドライバ 8 CPU 9、10 サーミスタ 11 ドライバ 12 トランジスタ 13 カバースイッチ RA1 リレー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−16018(JP,A) 特開 平8−273470(JP,A) 特開 平6−242644(JP,A) 特開 平2−59782(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】記録紙上にトナー像を定着させる定着手段
    と、この定着手段を加熱するための加熱手段とを有する
    定着装置において、前記加熱手段を不点灯から点灯にす
    る時に前記加熱手段の印加電圧を前記加熱手段の所定の
    点灯時印加電圧とは異なる第1の電圧へ一旦切り換えて
    から前記点灯時印加電圧に切り換え、前記加熱手段を点
    灯から不点灯にする時に前記加熱手段に前記点灯時印加
    電圧とは異なる第2の電圧を一旦印加してから前記加熱
    手段を所定の不点灯時状態に切り換え、画像形成状態に
    比べて待機状態及び予熱状態でよりフリッカの発生を少
    なくするように、待機状態及び予熱状態の時の前記第1
    の電圧及び前記第2の電圧と画像形成状態の時の前記第
    1の電圧及び前記第2の電圧とを異なる電圧に設定する
    制御手段を備えたことを特徴する定着装置。
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