JP3423079B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3423079B2
JP3423079B2 JP20727194A JP20727194A JP3423079B2 JP 3423079 B2 JP3423079 B2 JP 3423079B2 JP 20727194 A JP20727194 A JP 20727194A JP 20727194 A JP20727194 A JP 20727194A JP 3423079 B2 JP3423079 B2 JP 3423079B2
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中でも陸上でも利用
可能なカメラの技術に関し、より詳しくは、水中におい
ても、正しい露出のために調光可能なストロボ装置を有
するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アウトドアライフの普及により、
水中写真に対するユ―ザ指向や要求が高まっており、水
中でも、空気中(陸上)でも使用可能なカメラである防
水カメラ(水陸両用カメラ)に関する提案が種々なされ
ている。
【0003】それら提案の中で、水中におけるストロボ
装置に関するものとしては、例えば、実開昭60−98
836号公報には、水中でのストロボ装置とカメラ本体
の防水接続技術について記載されており、また、実開平
3−31721号公報には、水中検知センサを有し、水
中であるかどうかに従ってカメラの制御を変更する手法
が記載されている。
【0004】すなわち、上記実開昭60−98836号
公報によれば、ストロボ装置とカメラ本体との間を弾性
材で防水された中空パイプで連結して、ストロボ装置を
収納位置と突出位置との間で移動可能にし、上記ストロ
ボ装置とカメラ本体のストロボ装置収納部との接触面の
いずれか一方、あるいは双方に水切りのため、溝あるい
は突起を設けた防水カメラについて記載されている。
【0005】また、上記実開平3−31721号公報に
よれば、水検知センサを設け、この水検知センサがカメ
ラ周囲に水を検知したとき、レンズの進退をロックする
レンズロック手段を設けたカメラについて記載されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭60−98836号公報、及び実開平3−3172
1号公報においては、水中において被写体を正しい露出
のために、照明し再現性の良い写真撮影が可能なストロ
ボ装置等の調光技術については記載されていなかった。
そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであ
り、再現性の良い水中写真が容易に撮影できるカメラを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のカメラは、ストロボ装置と、使用
環境が水中であるか否かを判別する水中判別手段と、水
中の光減衰率を推定する減衰率推定手段と、上記水中判
別手段で水中であると判別された場合には、上記減衰率
推定手段の出力に応じてストロボ露光量を陸上時よりも
増加するように演算する演算手段と、を具備することを
特徴とする。
【0008】さらに、請求項2に記載にカメラは、上記
水中判別手段が、光の減衰率に基づいて判別することを
特徴とする。また、請求項3に記載のカメラは、ストロ
ボ装置を備え、少なくとも水中においても便用可能なカ
メラにおいて、上記カメラの使用環境が水中であるとき
特徴信号を発する水中判別手段と、被写体に向けて所定
光量の光束を投射し、上記被写体からの反射光量を測定
する反射光量測定手段と、上記被写体までの距離を求め
る測距手段と、上記特徴信号と、上記反射光量測定結果
とに基づいて、上記使用環境の光減衰率を推定し上記
測距手段による測距結果に応じてストロボ露光量を設定
する設定手段とを具備することを特徴する。
【0009】
【作用】本発明のカメラにおいては、調光可能なストロ
ボ装置を備え、少なくとも水中においても使用可能なカ
メラであって、上記カメラの使用環境が水中であるとき
特徴信号が水中判別手段により発せられ、測距手段によ
り被写体に向けて測距光束が投射され、上記被写体まで
の距離と上記被写体からの反射光量が測定される。
【0010】そして、上記特徴信号と上記反射光量測定
結果とに基づいて、上記使用環境の光減衰率が推定さ
れ、上記ストロボ装置の発光量が発光量設定手段により
設定される。
【0011】また、さらに上記カメラの使用環境が水中
であるか否かが、上記水中判別手段により光の減衰率に
基づいて判別される。また、本発明のカメラにおいて
は、調光可能なストロボ装置を備え、少なくとも水中に
おいても使用可能なカメラであって、上記カメラの使用
環境が水中であるとき特徴信号が水中判別手段により発
せられ、反射光量測定手段により被写体に向けて所定光
量の光束が投射され、上記被写体からの反射光量が測定
される。さらに、上記被写体までの距離が測距手段によ
り求められる。
【0012】そして、上記特徴信号と上記反射光量測定
結果とに基づいて、上記使用環境の光減衰率が推定され
た後、上記測距手段による測距結果に応じて上記ストロ
ボ装置の発光量が発光量設定手段により設定される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明に係る第1実施例のカメラの構成
を示す図である。同図において、ワンチップマイコン等
から成る演算制御回路であるCPU(Central Proce
ssing Unit ;CPU)1には、被写体までの距離を測
定する測距部2と、本カメラの使用環境が水中である
か、空気中(陸上)であるかを検知する水中検知部3が
接続され、また、このCPU1には、低輝度下で所定の
露出時間内で適正露出が得られないとき、これを発光さ
せて露出を補助するストロボ部4と、シャッタ等から成
り本カメラの露出を制御する露出制御部5が接続され
る。
【0014】上述のように構成されたカメラにおいて、
CPU1は測距部2、水中検知部3からの出力結果に基
づいて、ストロボ部4と露出制御部5の制御を行う。図
2は、海水中での光の吸収特性を示すための図である。
【0015】同図に示すように、水中では波長依存性を
有する吸収係数αによって光が吸収され、光の減衰が起
こる。つまり、水中でストロボ撮影を行うと、空気中と
は異なりストロボ光が吸収される。このため、空気中で
被写体を適正な光量で照らすことができる光量であって
も、水中においては、同一距離にある同一被写体を適正
な光量で照らすことができない。
【0016】そこで本第1実施例では、図1に示した構
成により、カメラの使用環境が水中であるか否かを、水
中検知部3で検知しその結果に基づいて、ストロボ部4
の調光制御手段を切り換えるようにした。
【0017】ここで、空気中では、一般に被写体までの
距離(被写体距離)をLとし、撮影時のカメラの絞りを
FNoとすると、ストロボ部4の発光時の光量を示すガ
イドナンバ(以下GNoと記す)は、 GNo = FNo × L …(1) の関係となるとき、適正とされる。なお、これは使用す
るフィルム感度がISO100の場合である。ISO
(アイ・エス・オー)とは、国際標準化機構(Interna
tional Organization for Standardization)のこと
であり、上記ISO100とは、ISOで定めたセンシ
トメトリー方法によって求められた写真スピードの一例
である。
【0018】そこで、ストロボ内蔵カメラの場合、CP
U1は被写体距離L、及び絞りFNoに応じて、ストロ
ボ光の光量GNoが(1)式を満たすように、ストロボ
部4を制御する。
【0019】本第1実施例では、水中では水の光の吸収
係数αを考慮した調光を行うことを特徴としている。こ
こで、水中において、被写体に対して光量P0 にて投光
された場合、被写体距離Lにおいて被写体からの反射光
の光量をP1 とすると、この関係は上記吸収係数αを用
いて、
【0020】
【数1】
【0021】として表される。したがって、水中でのス
トロボ発光の場合、投射時の往路と反射時の復路を考慮
して上記(1)、(2)式より、GNoは、
【0022】
【数2】
【0023】とする必要がある。本第1実施例における
水陸両用のストロボ付きのカメラでは、空気中では上記
(1)式により調光を行ない、水中では上記(3)式を
用いて調光を行うようにする。このとき上記吸収係数α
は、例えば、ストロボ光の波長を考慮して、図2よりほ
ぼ0.1と置くことができる。
【0024】また、いわゆるレンズシャッタカメラで
は、絞りとシャッタが兼用となった機構をとるものが多
いが、この場合、シャッタが所定の絞り値となったタイ
ミングで、所定のGNoのストロボを発光させるという
調光手法が公知となっている。このような調光手法を用
いる上記レンズシャッタカメラにおいても、水中では上
記(3)式を用いて調光を行うことができる。
【0025】なお、本第1実施例における調光は、すで
に説明したようにGNoを制御する方式でも良いし、ま
た所定のGNoのストロボ光を所定のFNoのときに発
光させる方式による制御でも良く、これらはカメラの構
成によって選択すれば良い。
【0026】次に、本発明に係る第2実施例のカメラに
ついて説明する。図3は、第2実施例のカメラの構成を
示す図である。本第2実施例は、測距部・水中検知部1
1により、被写体12に対し測距用光を投光し、その反
射光によって被写体距離を検出する、いわゆる、光投光
型のアクティブ方式のオートフォーカス(AF)を応用
している。水中では、図2に示したように赤外光、及び
紫外光は吸収係数αが大きいため、本第2実施例では、
光源として可視光成分の多いキセノン放電管(以下Xe
管と記す)13を用いている。
【0027】また、狭い範囲に測距用光を集光投光する
ために、Xe管13の前に微小窓を有するマスク13
a、及び投光レンズ14を配置している。また、被写体
12からの反射光は2つの受光レンズ15a,15bを
介して、2つの半導体光位置検出素子(PSD)16
a,16bにそれぞれ入射する。
【0028】図4は、上述した投光から受光までの光学
系を示す図である。三角測距の原理により、被写体距離
Lが近距離になる程、入射光位置X1,X2は大きな値
となる。ここで、距離Lの位置にある被写体を測距した
場合、投光レンズ14と受光レンズ15a,15bの間
の距離を各々S1,S2とし、受光レンズ15a,15
bとPSD16a,16bの間の距離をfjとすると、
上記入射光位置X1,X2は、 X1=S1・fj/L、 X2=S2・fj/L …(4) にて表すことができる。
【0029】なお、Xe管13の光は、気体放電時の発
光であるため発光毎に放電径路が変化して、図4に示し
たように設計上においてAのように投光される光線が、
発光時の条件によっては、Bのように傾いてしまうこと
がある。
【0030】しかし、図4に示したように、受光系を2
つ用意し入射光位置X1,X2を加算する手法で測距演
算を行えば、上述のように投光された場合の光線の傾き
を補正することが可能となる。すなわち、 L=(S1+S2)・fj/(X1+X2) …(5) という上記(5)式を用いて測距演算を行えば、図4に
示した誤差ΔX1,ΔX2が相殺されて、光線がA,B
のいずれの方向に投光されても正しい測距が可能となる また、PSD16a,16bは、入射光の入射光位置と
光量に依存した2つの電流信号を出力する半導体素子
で、図3に示したオートフォーカス用集積回路(以下A
FICと記す)17a,17bは上記電流信号をアナロ
グ的に処理する集積回路である。
【0031】図5は、上記AFIC17a内の回路を示
すブロック図である。PSD16aはI1,I2という
電流信号を出力するが、これら電流信号I1,I2は、
PSD16aのキャリア分割効果により、光の入射光位
置をXとすると、以下の関係を満たす。
【0032】
【数1】 この電流信号I1、I2は、各々プリアンプ18、1
9、及びトランジスタ20、21によりβ倍に増幅され
る。なお、βは上記トランジスタ20、21の電流増幅
率である。
【0033】また、対のトランジスタ22,23と、2
4,25から成るカレントミラ―回路によって、このβ
倍に増幅された電流は電流加算されて、積分回路26に
入力され積分される。このように、積分回路26から
は、PSD16aの電流信号和I1+I2に依存した信
号が出力される。なお、この電流信号和I1+I2は、
PSD16aに入射した光量に依存する。
【0034】また、トランジスタ20,21のコレクタ
電流の形で増幅されたI1,I2は圧縮ダイオ―ド2
7,28に入力される。この圧縮ダイオ―ド27,28
の電流は、バッファ29,30を介して、エミッタを共
通とし定電流源31を接続した形の差動形に構成された
トランジスタ32,33のそれぞれのベ―スに入力され
る。
【0035】ここで、定電流源31に流れる電流をIφ
とし、抵抗34に流れる電流をIOUT とすると、 IOUT = {I1/(I1+I2)}・Iφ …(7) の関係が成立する。
【0036】したがって、図3に示したCPU35が、
抵抗34の両端に発生した電圧出力を上記CPU35に
内蔵する不図示のアナログ/デジタル(A/D)変換器
を介して読み込めば、上記(6)、(7)式を利用し
て、光の入射光位置Xを求めることができる。以上のよ
うな働きを持つAFIC17a,17bの出力から、C
PU35は、入射光位置X1,X2と反射信号光量を検
出する。
【0037】したがって、上記入射光位置X1,X2を
上記(5)式に代入すると、S1,S2、fjはすでに
決定している値なので、水の屈折率を加味して、被写体
距離Lが求められる。以上が、本第2実施例の測距・水
中検知部11、CPU35の動作である。次に、反射信
号光量をPとすると、Pと被写体距離Lの間には、被写
体が所定の反射率を有するとき、空気中では以下の関係
が成立する。
【0038】
【数3】
【0039】ここで、Poは比例定数である。一方、水
中では水の減衰定数αを考慮すると、反射信号光量P
は、
【0040】
【数4】
【0041】となる。なお、この減衰定数αは、水の塩
分の濃度等によって変化する値である。本第2実施例で
は、反射信号光量P、及び被写体距離Lを用いて、
【0042】
【数5】
【0043】により、減衰定数αを算出することが可能
である。次に、CPU35はこの算出された減衰定数α
を上記(3)式に代入して、ストロボ部36の制御を行
う。ストロボ部36は、Xe管37の光を反射傘37a
を介して照射するようになっており、Xe管37はコン
デンサ38の電荷を放電して発光する。このコンデンサ
38は、整流ダイオード39を介して、昇圧用DC/D
Cコンバータ40によって充電される。また、Xe管3
7には、トリガ回路41により高電圧が印加され、Xe
管37内がイオン化されることにより、Xe管37は発
光を開始する。
【0044】また、放電ル―プにはスイッチ42が設け
られており、これをCPU35がオン/オフすることに
よりストロボ部36のXe管37の発光時間を切り換
え、発光量、すなわち、GNoを制御する。
【0045】同様に、露出制御用の上記ストロボ部36
のXe管37の発光と同じ原理で、オートフォーカス用
のXe管13も発光制御され、放電用電荷を蓄えるコン
デンサ43と、これを充電するための充電回路44、及
び整流ダイオード45が設けられている。そして、CP
U35はトリガ回路46を介して、オートフォーカス用
のXe管13の発光制御を行う。
【0046】また、CPU35は、カメラのレリ―ズボ
タンに連動するレリ―ズスイッチ47のオン/オフを検
出し、さらに被写体の輝度を自動露出機構(Automatic
Exposure ;AE)部48を介して検出する。
【0047】また、CPU35には、撮影レンズ49の
絞り値がエンコーダ等から成る絞り値入力部50を介し
て入力され、CPU35はこれらの情報をもとにシャッ
タ51等を制御して、撮影シ―ケンスを制御する。
【0048】図6は、上記第2実施例のカメラの外観図
の一例である。同図に示すように、このカメラのカメラ
ボディ60には、オートフォーカス用の投光レンズ14
と受光レンズ15a,15b、ストロボ発光部であるX
e管37、レリーズ釦に連動するレリ―ズスイッチ4
7、撮影レンズ49、さらにグリップ部61、AE用の
センサが被写体輝度を検出するための窓62、ファイン
ダの対物レンズ63が配置されている。上記ファインダ
の対物レンズ63は、水中での使用のため、通常のカメ
ラのものよりも大型のものを採用している。
【0049】上記カメラボディ60は、水中での利用に
耐えられるように、防水耐圧構造となるよう工夫されて
いる他、不図示の測光用のAE部48は、青一色の水中
においても、正しい露出値が得られるように補正機能を
有するものとする。
【0050】一般に、オ―トフォ―カスの測距用光やス
トロボの光は、水中における光の減衰によって、被写体
まで届かないと思われがちである。しかし、水中写真を
分析してみると、図7(a),(b)のような写真が多
く、一般に、陸上で撮影されるような集合写真のよう
に、被写体が5m以遠に存在する写真が撮影されること
は、さらに水の透明度が良くないこと等を考慮すると、
確率的に高くない。
【0051】例えば、図2に示した光の波長と吸収係数
との関係を示した図より、可視光の吸収係数αを、0.
1とすると、図7(a)に示したようなシ―ンでは広角
レンズ使用時において、被写体距離L=1.5m程度な
ので、上記(3)式よりFNo=2.8となり、このと
きのGNoは、
【0052】
【数6】
【0053】となる。よって、通常のコンパクトカメラ
に搭載されたGNo=8程度のストロボ装置でも、十分
に水中での撮影に対応可能であることがわかる。図8
は、上記第2実施例のカメラ(水陸両用カメラ)におけ
る撮影時のCPU35の処理を示すフローチャートであ
る。
【0054】ステップS1では、レリ―ズ釦が押されレ
リーズスイッチ47がオンとなったか否かを判定し、オ
ンとなったとき撮影シ―ケンスが開始したとして、ステ
ップS2へ移行する。
【0055】ステップS2では、AE部48を用いて被
写体の明るさBVを求める。次に、ステップS3では、
オートフォーカス用のXe管13を発光させ、PSD1
6a,16bからの出力をAFIC17a,17bを介
して、CPU35が受け取り、測距による被写体距離L
と反射信号光量Pの検出を行う。このステップS3での
検出については、図5を用いてすでに説明してあるの
で、その説明は省略する。
【0056】次に、ステップS4,S5では、CPU3
5は測距・水中検知部11を用いて水中か否かの検知を
行う。本第2実施例では、図2に示したように水中おい
て光の減衰が大きいという傾向を利用し、水中か否かの
判定を行う。すなわち、ステップS4では、上記(1
0)式より光の吸収係数αを算出するが、このとき、α
=0.01程度の場合に水中であると判定する。
【0057】ただし、被写体の色調によっては、空気中
(陸上)においてもα=0.01程度となる場合があ
る。このため、より確度を向上させたい場合には、図3
に示したマスク13aを可動とし、画面内の複数のポイ
ントに対し投光を行い、その結果が一率同じように、α
=0.01程度となる場合のみ、水中であると判定する
ようにしても良い。
【0058】また、このように画面内の複数ポイントが
測距可能になると、他の効果として、図7(b)に示し
たような画面内の中央以外に被写体が存在しても、正し
いピント合せが可能となる。
【0059】次のステップS5では、CPU35は上記
ステップS4での吸収係数αの値に基づいて、水中か否
かを判定し、水中であると判定した場合はステップS6
へ移行し、光の吸収係数αを加味したGNoを算出す
る。
【0060】一方、上記ステップS5にて水中ではない
と判定した場合には、ステップS10に分岐し、上記
(1)式よりGNoを算出する。ただし、本第2実施例
では、説明をわかりやすくするために、使用するフィル
ムの感度をISO100と仮定している。仮に、ISO
400のフィルムを使用するときは、GNoは上記
(1)式による計算結果の半分で良い。
【0061】次に、ステップS7、ステップS11で
は、CPU35は被写体の明るさBVが、所定の値BV
2、BV1より小さいか否かを判定する。そして、小さ
いときには、ステップS8へ分岐し、上記ステップS3
での測距による被写体距離Lに従ってピント合せを行
う。
【0062】続いて、ステップS9では、上記ステップ
S6またはステップS10にて算出されたGNoによ
り、ストロボ部36のXe管37を発光させ、シャッタ
51を制御して露光を行う。
【0063】一方、上記ステップS7、ステップS11
にて、被写体の明るさBVが所定の値BV2、BV1よ
り小さくないと判定したとき、すなわち、被写体の明る
さが撮影に対して十分明るいと判定されたときには、ス
テップS12へ分岐し、上記ステップS3での測距によ
る被写体距離Lに従ってピント合せを行う。
【0064】続いて、ステップS13では、ストロボ部
36の制御を行わず、シャッタ51を所定時間開いて露
光制御を行う。以上説明したように、本第2実施例にお
いては、測距部と水中検知部が測距・水中検知部11と
して兼用されているので、単純かつ廉価なカメラが提供
可能となる。
【0065】また、被写体の明るさによってストロボ部
36の作動を切り換える、判定ステップS7、S11の
判定レベルBV1,BV2を水中と空気中(陸上)で切
り換えるようにしたので、カメラのホールディングが悪
く、手ぶれを起こしやすい水中において、なるべくスト
ロボ発光が起こるように設定して手ぶれを対策するとい
う効果が期待できる。
【0066】したがって、上記判定レベルBV1とBV
2では、BV2の方を高めに設定しておき、被写体輝度
が空気中と同じであって、空気中ではストロボ部36の
Xe管37の発光を行う必要がない場合などにおいて
も、Xe管37が発光されるようにしている。
【0067】また、本第2実施例では、露光用ストロボ
光であるXe管37の発光と同じ波長分布を持つ光源を
オートフォーカスに利用し、被写体距離Lと反射信号光
量Pより1回の撮影ごとに実測して、光の吸収係数αを
算出するようにした。これにより、水の状態によって小
きざみにGNoを制御することが可能となり、海水、真
水などの違いにかかわらず、自動にて適正な露出の撮影
が可能となった。
【0068】また、カメラの使用環境が水中であると判
定したときには、常にストロボ部36のXe管37を所
定量発光させるように単純化することも有効である。さ
らに、図4に示したように投光レンズ15a、15bや
PSD16a,16b等の受光系を2つ用意し、反射信
号光のズレを補正できるようにしたので、ストロボ投光
オートフォーカス時の、ビ―ム、すなわち投光光束の指
向性の誤差についても対策でき、正しい測距が可能とな
る。
【0069】また、本第2実施例における水中検知部に
ついては、例えば、水と空気の屈折率の差をもとに水中
か否かの判定を行う手法(図9参照)、抵抗値の差によ
り水中か否かの判定を行う手法等、その他の手法を用い
ても応用可能である。
【0070】次に、本発明に係る第3実施例のカメラに
ついて説明する。図9は、本発明に係る第3実施例のカ
メラの主要部の構成を示す図である。本第3実施例のカ
メラは、測距部にパッシブ方式のオートフォーカスを用
い、水中検知部にプリズムの臨界角を応用したものであ
り、このカメラの本発明に係る主要部は、測距部70、
水中検知部71、CPU72、ストロボ部73から構成
され、その他の構成については、第2実施例と同一であ
るため、ここに編入するものとしその説明は省略する。
【0071】測距部70はオートフォーカス用の受光レ
ンズ74,75、センサアレイ76,77、カバ―ガラ
ス78、比較回路79から成る。この比較回路79は、
センサアレイ76,77上の像の濃淡の位置関係を比較
するための回路である。そして、上記比較回路は、その
比較結果をCPU72へ出力し、CPU72は上記比較
結果より被写体距離を求める。上記測距部70は、この
ような構成により測距用光を投光をしなくても、三角測
距の原理に基づいた測距が可能となる。
【0072】また、水中検知部71は、投光素子80が
投光する光をプリズム81の臨界角を利用して受光素子
82に入射させ、この入射光を受光部83により検出す
る。ここで、水中撮影時にプリズム81の表面に水が接
すると、上記プリズム81の臨界角の条件がくずれて、
光の結合が行われなくなるため、受光素子82の入射光
に変化が生じる。このときの入射光の変化による光強度
の違いを受光部83を介してCPU72が検出し、水中
か否かを検知する。
【0073】そして、CPU72は被写体距離Lと、カ
メラの使用環境が水中であるか否かによって、ストロボ
部73の発光する調光量を切り換える制御を行う。ま
た、空気中において、図10に示すCのようにセンサア
レイ76に入射する光線が、水中においては、カバ―ガ
ラス78を境とした水と空気の屈折率の差より、Dのよ
うにセンサアレイ76に入射する。
【0074】したがって、これは同一距離であっても屈
折率の法則に従って、水中と、空気中とでは、測距デー
タが変化してしまうことを意味する。単純化すると、水
の屈折率n1と空気の屈折率n2の比は、
【数2】 が成り立つので、測距結果Lから、水中における被写体
距離Lwは、 Lw=(3/4)・L ・・・(11) によって求めることができる。
【0075】なおこれは、図3に示した第2実施例にお
いて、水と空気の屈折率の差をもとに水中か否かの判定
を行う手法を用いた場合についても考え方は同じであ
る。以上説明したように、本第3実施例では、図3に示
した第2実施例とは異なり、オートフォーカス用レンズ
が2つで済むので、カメラレイアウトの自由度が高ま
る。また、測距のための投光用のエネルギがいらないた
め、省エネルギ設計が可能である。
【0076】また、以上説明したように上記各実施例に
よれば、水中においても、また空気中(陸上)において
も自動的に正しい露出で写真撮影が楽しめる水陸両用カ
メラを単純な構成で提供することができる。
【0077】なお、本発明の上記実施態様によれば、以
下のごとき構成が得られる。 (1) カメラの使用環境が水中であるか否かを判別す
る水中判別手段と、撮影時に被写体に向け補助照明光を
投射するストロボ手段と、を備えたカメラにおいて、上
記水中判別手段の出力に応じて上記ストロボ手段の調光
を可変ならしめる調光演算手段を具備したことを特徴と
するカメラ。 (2) 被写体に対して測距光束を投射し、その反射光
量を測定する光量測定手段と、上記測距結果と、上記光
量測定結果とに基づき水中の光減衰率を求める算出手段
と、を具備し、上記光減衰率に応じて上記調光演算手段
が、上記ストロボ手段を制御することを特徴とする上記
(1)に記載のカメラ。 (3) カメラの使用環境が水中であるかを判別する水
中判別手段と、撮影時に被写体に向け補助照明光を投射
するストロボ手段と、を備えたカメラにおいて、被写体
輝度を判定する輝度検出手段と、上記被写体輝度と所定
の判定レベルとを比較して上記ストロボ手段の作動を決
定する決定手段と、を具備し、上記水中判別手段の出力
に応じて、上記決定手段の判定レベルを変更することを
特徴とするカメラ。 (4) 上記特徴信号に応答して、撮影光学系光路内に
光学補正部材が挿入されることを特徴とする上記(1)
に記載のカメラ。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、再現
性の良い水中写真が容易に撮影できるカメラを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のカメラの構成を示す図である。
【図2】海水中での光の吸収特性を示す図である。
【図3】第2実施例のカメラの構成を示す図である。
【図4】第2実施例での測距部の投光から受光までの光
学系を示す図である。
【図5】第2実施例でのAFIC17a内の回路を示す
ブロック図である。
【図6】第2実施例のカメラの外観図の一例である。
【図7】一般的な水中写真の一例を示す図である。
【図8】第2実施例のカメラ(水陸両用カメラ)におけ
る撮影時のCPU35の処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】第3実施例のカメラの主要部の構成を示す図で
ある。
【図10】光線の入射角度がカバ―ガラス78を境とし
た水と空気の屈折率の差より、変化する様子を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…CPU(Central Processing Unit )、2…測
距部、3…水中検知部、4…ストロボ部、5…露出制御
部、11…測距・水中検知部、12…被写体、13…キ
セノン管(Xe管)、13a…マスク、14…投光レン
ズ、15a,15b…受光レンズ、16a,16b…半
導体光位置検出素子(PSD)、17a,17b…オー
トフォーカス用集積回路(AFIC)、18,19…プ
リアンプ、20,21,22,23,24,25…トラ
ンジスタ、26…積分回路、27,28…圧縮ダイオー
ド、29,30…バッファ、31…定電流源、32,3
3…トランジスタ、34…抵抗、35…CPU(Centr
al Processing Unit )、36…ストロボ部、37…
キセノン管(Xe管)、37a…反射傘、38…コンデ
ンサ、39…整流ダイオード、40…DC/DCコンバ
ータ、41…トリガ回路、42…スイッチ、43…コン
デンサ、44…充電回路、45…整流ダイオード、46
…トリガ回路、47…レリーズスイッチ、48…AE
部、49…撮影レンズ、50…絞り値入力部、51…シ
ャッタ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ装置と、 使用環境が水中であるか否かを判別する水中判別手段
    と、 水中の光減衰率を推定する減衰率推定手段と、 上記水中判別手段で水中であると判別された場合には、
    上記減衰率推定手段の出力に応じてストロボ露光量を
    上時よりも増加するように演算する演算手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記水中判別手段は、光の減衰率に基づ
    いて判別することを特徴とする請求項1に記載のカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 ストロボ装置を備え、少なくとも水中に
    おいても便用可能なカメラにおいて、 上記カメラの使用環境が水中であるとき特徴信号を発す
    る水中判別手段と、 被写体に向けて所定光量の光束を投射し、上記被写体か
    らの反射光量を測定する反射光量測定手段と、 上記被写体までの距離を求める測距手段と、 上記特徴信号と、上記反射光量測定結果とに基づいて、
    上記使用環境の光減衰率を推定し上記測距手段による
    測距結果に応じてストロボ露光量を設定する設定手段
    と、を具備することを特徴するカメラ。
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