JP3423035B2 - ボイラの伝熱管支持装置 - Google Patents
ボイラの伝熱管支持装置Info
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- JP3423035B2 JP3423035B2 JP20742793A JP20742793A JP3423035B2 JP 3423035 B2 JP3423035 B2 JP 3423035B2 JP 20742793 A JP20742793 A JP 20742793A JP 20742793 A JP20742793 A JP 20742793A JP 3423035 B2 JP3423035 B2 JP 3423035B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は排熱回収ボイラ等のボイ
ラの伝熱管支持装置に係り、特に高温の燃焼ガス中に配
置されたフィンチューブ等からなる伝熱管群の管寄せ部
を支持するのに好適な構造のボイラの伝熱管支持装置に
関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のガスタービン等から排出される高
温の排ガス中の熱を回収し、蒸気を発生させる排熱回収
ボイラは、例えば図４（図３のＢ部拡大図）に示すよう
に、伝熱効率向上のためチューブ（伝熱管）の外面に、
熱交換面積を増大させるためのフィン等を螺旋状に巻き
付けた、いわゆるフィンチューブ伝熱管１が使用されて
いる。そして、その配列は、例えば図５（図４のＣ−Ｃ
矢視図を示す）に示すごとく、熱交換効率の良い千鳥足
状（ジグザグ状）に配列されている。また、フィンチュ
ーブ伝熱管１は、その上端部および下端部を、それぞれ
上下の管寄せ２に接続され、伝熱管群をパネル状に接続
した伝熱管パネル１５（図３に示す）を構成している。
この伝熱管パネル１５は、例えば図４に示すごとく、上
部の管寄せ２を、上部ケーシング３より、スリングボル
ト４およびフォークエンド５で吊り下げ支持される構造
となっている。この伝熱管支持構造において、管寄せ２
は、図６（ａ）、（ｂ）〔図４のＤ部拡大図〕に示され
るように上部の管寄せ２にラグ６を溶接し、フォークエ
ンド５と、スリングボルト４にて支持する構造と、図７
（ａ）、（ｂ）〔図４のＥ部拡大図〕に示されるように
Ｕ形ロッド７、ブラケット１２、スリングボルト４にて
吊り下げ支持する構造の２種類に大別される。なお、図
６（ｂ）は、図６（ａ）のＦ−Ｆ矢視図、図７（ｂ）
は、図７（ａ）のＧ−Ｇ矢視図である。上記図６
（ａ）、（ｂ）に示す支持構造は、ラグ６と管寄せ２の
温度差による熱応力の制限からボイラの比較的低温部に
適用される。また、図７（ａ）、（ｂ）に示される支持
構造は、ボイラの高温部に適用されるもので、管寄せ２
に溶接接続するラグ類（図６に示すラグ６）を無くし、
熱応力の発生を抑制したものである。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上述したごとく、従来
の図６（ａ）、（ｂ）に示す伝熱管の支持構造では、ボ
イラの比較的低温部にしか適用できず、ボイラの高温部
に用いる場合には、高温の燃焼ガスによりラグ６が加熱
され、その先端部はほぼ燃焼ガスの温度にまで昇温する
が、管寄せ２との取付け部（溶接部）におけるラグ６の
温度は、管寄せ２の内部を流れる流体温度程度となり、
ラグ６の先端部と取付け部における温度差によりラグ６
の溶接部に熱応力が生じ、長時間のボイラの運転および
起動停止の繰返しによってラグ６に割れが発生し、伝熱
管の支持構造体としての役目が果たせなくなるという問
題がある。また、図７（ａ）、（ｂ）に示す伝熱管の支
持構造では、上記図６のような管寄せ２にラグ６を溶接
することなく支持できる構造となっているが、管寄せ２
の下部にＵ形ロッド７を設けるため、Ｕ形ロッド７の設
置スペースを余裕をもって十分に確保しなければならな
いと言う問題が生じる。さらに、上述のごとくフィンチ
ューブ伝熱管１は、熱交換効率を向上させるために千鳥
状の配列としており、そのままではＵ形ロッド７を挿入
することができない。したがって、図４および図５（図
４のＣ−Ｃ矢視図）に示すごとく、フィンチューブ伝熱
管１を湾曲させて配列を変え、Ｕ形ロッド７を挿入する
スペースを確保している。このため、湾曲させたフィン
チューブ伝熱管８は、フィンの取付け範囲が縮少し、、
他のフィンチューブ伝熱管１に比べて熱交換面積が少な
くなり熱吸収量が減少する。これは、単に上記フィンチ
ューブ伝熱管１の熱吸収量の減少のみに留まらず、伝熱
管のフィン取付範囲が不規則となることから燃焼ガス流
に偏流が発生し、ボイラ全体の熱効率にも影響を及ぼす
という問題が生じる。 【０００４】本発明の目的は、上記従来技術における問
題点を解消するものであって、複数の伝熱管をジグザグ
に配列したボイラ伝熱管の上部に管寄せを設け、この管
寄せ部を、ボイラの上部ケーシングから懸垂支持する構
造のボイラの伝熱管支持装置において、管寄せ部にラグ
を溶接することなく、また湾曲させたフィンチューブ伝
熱管を用いることなく、高温の燃焼ガス中であっても熱
応力の発生が少なく、機械的に十分に耐え得る支持構造
体であって、燃焼ガスの偏流や熱効率の低下等の問題が
生じない構造のボイラの伝熱管支持装置を提供すること
にある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、例えば図１および図２に示すごとく、管寄
せ２の下部に、ジグザグ状に配列したフィンチューブ伝
熱管１の外側の間隙を縫って管寄せ２に密着固定した受
け板１０を介して、フィンチューブ伝熱管１の間隙部に
挿入したベンドプレート９を接合固着し、このベンドプ
レート９にサポートプレート１１を接合固定し、さらに
ブラケット１２、フォークエンド５等を設けて、最終的
にスリングボルト４で懸垂支持する構造とするものであ
る。このような構造とすることにより、管寄せ部にラグ
を溶接することなく、また湾曲させたフィンチューブ伝
熱管を用いることなく、高温の燃焼ガス中であっても熱
応力の発生が少なく十分に耐え得る構造であって、しか
も燃焼ガスの偏流や熱効率の低下等の問題が生じない機
械的強度が大きく信頼性の高い構造のボイラの伝熱管支
持装置を実現することができる。本発明の具体的構成
は、複数の伝熱管をジグザグに配列したボイラの伝熱管
の上部に管寄せを設け、この管寄せ部を、ボイラの上部
ケーシングから懸垂支持する構造の排熱回収ボイラ等の
ボイラの伝熱管支持装置において、上記伝熱管の管寄せ
に、伝熱管の配列ピッチに合わせて伝熱管の外側の間隙
部に挿入可能に湾曲させた所定強度のベンドプレート
を、上記管寄せ部の伝熱管の接続部を囲んで管寄せに密
着固定された所定厚さの受け板を介して接合固定し、上
記ベンドプレートに懸垂支持部材を設けて懸垂支持する
構造とするものである。 【０００６】 【実施例】以下に本発明の実施例を挙げ、図面を用いて
さらに詳細に説明する。図１（ａ）、（ｂ）は、本発明
のボイラの伝熱管支持装置の懸垂部の構造の一例を示す
模式図で、図１（ｂ）は、図１（ａ）のＡ−Ａ矢視図を
示し、図２は、図１（ｂ）のＨ−Ｈ矢視図である。図に
おいて、管寄せ２の下側の面には、図２に示すような受
け板１０を密着して設け、その下にベンドプレート９
を、配列されているフィンチューブ伝熱管１の間隙を縫
って、受け板１０に溶接して設け、さらにベンドプレー
ト９の端部を、サポートプレート１１に溶接し、ブラケ
ット１２、フォークエンド５を介して、図４に示すよう
に、ボイラの上部ケーシング３により支持される構造と
している。図２において、ベンドプレート９は、フィン
チューブ伝熱管１の配列ピッチに合わせて湾曲加工を施
すすることにより成形でき、フィンチューブ伝熱管１の
配列ピッチが狭くても、フィンチューブ伝熱管１を従来
の図４に示すような曲げ加工を施さなくても挿着が可能
である。なお、ベンドプレート９は、管寄せ２およびフ
ィンチューブ伝熱管１の全荷重を負担しなければならな
いので、強度上からベンドプレート９の板厚と高さの比
は大きくなる。また、ベンドプレート９は湾曲させてい
るので、支持点（サポートプレート１１との溶接部）に
対し偏心した荷重が掛かり、ベンドプレート９に転倒モ
ーメントが働くことになるので、これを抑制するために
受け板１０を管寄せ２の外面に設け、この受け板１０に
ベンドプレート９を溶接接合する構造とするものであ
る。受け板１０は、管寄せ２の下側の外面に合わせて円
弧上に成形し、管寄せ２に溶接されているフィンチュー
ブ伝熱管１の部分には穴を開ける。また、管寄せ２に受
け板１０を設けることにより、図２に示すようにフィン
チューブ伝熱管１の管寄せ２のフィンチューブ取付溶接
部１３により、ベンドプレート通過スペース１４の幅が
制約されることがなくなるので、ベンドプレート９の板
厚を十分に確保することができるようになる。したがっ
て、上記構造のボイラの伝熱管支持装置とすることによ
り、従来の伝熱管支持装置のように、管寄せ２にラグ６
を溶接することなく、またフィンチューブ伝熱管１を彎
曲させてフィンの取付範囲を縮少することなくフィンチ
ューブ伝熱管を支持することができるので、熱応力の発
生が少なく、燃焼ガス流の偏流や熱交換効率の低下等の
問題がなくなり、高強度で信頼性の高いボイラの伝熱管
支持構造体が得られる。 【０００７】 【発明の効果】以上詳細に説明したごとく、本発明のボ
イラの伝熱管支持装置によれば、従来の伝熱管支持構造
のように管寄せ部にラグを溶接する必要がなく、またＵ
形ロッドの貫通部のスペースを確保するためにフィンチ
ューブ伝熱管を曲げる必要もなく、伝熱管を強固に支持
する構造体が得られるので、従来の伝熱管支持構造のラ
グ部での熱応力の発生や、あるいは彎曲させたフィンチ
ューブ伝熱管のフィン取付け範囲の縮少による燃焼ガス
流の偏流や熱効率の低下等の問題がなくなり、機械的強
度が大きく信頼性の高い伝熱管支持装置を実現すること
ができる。
ラの伝熱管支持装置に係り、特に高温の燃焼ガス中に配
置されたフィンチューブ等からなる伝熱管群の管寄せ部
を支持するのに好適な構造のボイラの伝熱管支持装置に
関する。 【０００２】 【従来の技術】従来のガスタービン等から排出される高
温の排ガス中の熱を回収し、蒸気を発生させる排熱回収
ボイラは、例えば図４（図３のＢ部拡大図）に示すよう
に、伝熱効率向上のためチューブ（伝熱管）の外面に、
熱交換面積を増大させるためのフィン等を螺旋状に巻き
付けた、いわゆるフィンチューブ伝熱管１が使用されて
いる。そして、その配列は、例えば図５（図４のＣ−Ｃ
矢視図を示す）に示すごとく、熱交換効率の良い千鳥足
状（ジグザグ状）に配列されている。また、フィンチュ
ーブ伝熱管１は、その上端部および下端部を、それぞれ
上下の管寄せ２に接続され、伝熱管群をパネル状に接続
した伝熱管パネル１５（図３に示す）を構成している。
この伝熱管パネル１５は、例えば図４に示すごとく、上
部の管寄せ２を、上部ケーシング３より、スリングボル
ト４およびフォークエンド５で吊り下げ支持される構造
となっている。この伝熱管支持構造において、管寄せ２
は、図６（ａ）、（ｂ）〔図４のＤ部拡大図〕に示され
るように上部の管寄せ２にラグ６を溶接し、フォークエ
ンド５と、スリングボルト４にて支持する構造と、図７
（ａ）、（ｂ）〔図４のＥ部拡大図〕に示されるように
Ｕ形ロッド７、ブラケット１２、スリングボルト４にて
吊り下げ支持する構造の２種類に大別される。なお、図
６（ｂ）は、図６（ａ）のＦ−Ｆ矢視図、図７（ｂ）
は、図７（ａ）のＧ−Ｇ矢視図である。上記図６
（ａ）、（ｂ）に示す支持構造は、ラグ６と管寄せ２の
温度差による熱応力の制限からボイラの比較的低温部に
適用される。また、図７（ａ）、（ｂ）に示される支持
構造は、ボイラの高温部に適用されるもので、管寄せ２
に溶接接続するラグ類（図６に示すラグ６）を無くし、
熱応力の発生を抑制したものである。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上述したごとく、従来
の図６（ａ）、（ｂ）に示す伝熱管の支持構造では、ボ
イラの比較的低温部にしか適用できず、ボイラの高温部
に用いる場合には、高温の燃焼ガスによりラグ６が加熱
され、その先端部はほぼ燃焼ガスの温度にまで昇温する
が、管寄せ２との取付け部（溶接部）におけるラグ６の
温度は、管寄せ２の内部を流れる流体温度程度となり、
ラグ６の先端部と取付け部における温度差によりラグ６
の溶接部に熱応力が生じ、長時間のボイラの運転および
起動停止の繰返しによってラグ６に割れが発生し、伝熱
管の支持構造体としての役目が果たせなくなるという問
題がある。また、図７（ａ）、（ｂ）に示す伝熱管の支
持構造では、上記図６のような管寄せ２にラグ６を溶接
することなく支持できる構造となっているが、管寄せ２
の下部にＵ形ロッド７を設けるため、Ｕ形ロッド７の設
置スペースを余裕をもって十分に確保しなければならな
いと言う問題が生じる。さらに、上述のごとくフィンチ
ューブ伝熱管１は、熱交換効率を向上させるために千鳥
状の配列としており、そのままではＵ形ロッド７を挿入
することができない。したがって、図４および図５（図
４のＣ−Ｃ矢視図）に示すごとく、フィンチューブ伝熱
管１を湾曲させて配列を変え、Ｕ形ロッド７を挿入する
スペースを確保している。このため、湾曲させたフィン
チューブ伝熱管８は、フィンの取付け範囲が縮少し、、
他のフィンチューブ伝熱管１に比べて熱交換面積が少な
くなり熱吸収量が減少する。これは、単に上記フィンチ
ューブ伝熱管１の熱吸収量の減少のみに留まらず、伝熱
管のフィン取付範囲が不規則となることから燃焼ガス流
に偏流が発生し、ボイラ全体の熱効率にも影響を及ぼす
という問題が生じる。 【０００４】本発明の目的は、上記従来技術における問
題点を解消するものであって、複数の伝熱管をジグザグ
に配列したボイラ伝熱管の上部に管寄せを設け、この管
寄せ部を、ボイラの上部ケーシングから懸垂支持する構
造のボイラの伝熱管支持装置において、管寄せ部にラグ
を溶接することなく、また湾曲させたフィンチューブ伝
熱管を用いることなく、高温の燃焼ガス中であっても熱
応力の発生が少なく、機械的に十分に耐え得る支持構造
体であって、燃焼ガスの偏流や熱効率の低下等の問題が
生じない構造のボイラの伝熱管支持装置を提供すること
にある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、例えば図１および図２に示すごとく、管寄
せ２の下部に、ジグザグ状に配列したフィンチューブ伝
熱管１の外側の間隙を縫って管寄せ２に密着固定した受
け板１０を介して、フィンチューブ伝熱管１の間隙部に
挿入したベンドプレート９を接合固着し、このベンドプ
レート９にサポートプレート１１を接合固定し、さらに
ブラケット１２、フォークエンド５等を設けて、最終的
にスリングボルト４で懸垂支持する構造とするものであ
る。このような構造とすることにより、管寄せ部にラグ
を溶接することなく、また湾曲させたフィンチューブ伝
熱管を用いることなく、高温の燃焼ガス中であっても熱
応力の発生が少なく十分に耐え得る構造であって、しか
も燃焼ガスの偏流や熱効率の低下等の問題が生じない機
械的強度が大きく信頼性の高い構造のボイラの伝熱管支
持装置を実現することができる。本発明の具体的構成
は、複数の伝熱管をジグザグに配列したボイラの伝熱管
の上部に管寄せを設け、この管寄せ部を、ボイラの上部
ケーシングから懸垂支持する構造の排熱回収ボイラ等の
ボイラの伝熱管支持装置において、上記伝熱管の管寄せ
に、伝熱管の配列ピッチに合わせて伝熱管の外側の間隙
部に挿入可能に湾曲させた所定強度のベンドプレート
を、上記管寄せ部の伝熱管の接続部を囲んで管寄せに密
着固定された所定厚さの受け板を介して接合固定し、上
記ベンドプレートに懸垂支持部材を設けて懸垂支持する
構造とするものである。 【０００６】 【実施例】以下に本発明の実施例を挙げ、図面を用いて
さらに詳細に説明する。図１（ａ）、（ｂ）は、本発明
のボイラの伝熱管支持装置の懸垂部の構造の一例を示す
模式図で、図１（ｂ）は、図１（ａ）のＡ−Ａ矢視図を
示し、図２は、図１（ｂ）のＨ−Ｈ矢視図である。図に
おいて、管寄せ２の下側の面には、図２に示すような受
け板１０を密着して設け、その下にベンドプレート９
を、配列されているフィンチューブ伝熱管１の間隙を縫
って、受け板１０に溶接して設け、さらにベンドプレー
ト９の端部を、サポートプレート１１に溶接し、ブラケ
ット１２、フォークエンド５を介して、図４に示すよう
に、ボイラの上部ケーシング３により支持される構造と
している。図２において、ベンドプレート９は、フィン
チューブ伝熱管１の配列ピッチに合わせて湾曲加工を施
すすることにより成形でき、フィンチューブ伝熱管１の
配列ピッチが狭くても、フィンチューブ伝熱管１を従来
の図４に示すような曲げ加工を施さなくても挿着が可能
である。なお、ベンドプレート９は、管寄せ２およびフ
ィンチューブ伝熱管１の全荷重を負担しなければならな
いので、強度上からベンドプレート９の板厚と高さの比
は大きくなる。また、ベンドプレート９は湾曲させてい
るので、支持点（サポートプレート１１との溶接部）に
対し偏心した荷重が掛かり、ベンドプレート９に転倒モ
ーメントが働くことになるので、これを抑制するために
受け板１０を管寄せ２の外面に設け、この受け板１０に
ベンドプレート９を溶接接合する構造とするものであ
る。受け板１０は、管寄せ２の下側の外面に合わせて円
弧上に成形し、管寄せ２に溶接されているフィンチュー
ブ伝熱管１の部分には穴を開ける。また、管寄せ２に受
け板１０を設けることにより、図２に示すようにフィン
チューブ伝熱管１の管寄せ２のフィンチューブ取付溶接
部１３により、ベンドプレート通過スペース１４の幅が
制約されることがなくなるので、ベンドプレート９の板
厚を十分に確保することができるようになる。したがっ
て、上記構造のボイラの伝熱管支持装置とすることによ
り、従来の伝熱管支持装置のように、管寄せ２にラグ６
を溶接することなく、またフィンチューブ伝熱管１を彎
曲させてフィンの取付範囲を縮少することなくフィンチ
ューブ伝熱管を支持することができるので、熱応力の発
生が少なく、燃焼ガス流の偏流や熱交換効率の低下等の
問題がなくなり、高強度で信頼性の高いボイラの伝熱管
支持構造体が得られる。 【０００７】 【発明の効果】以上詳細に説明したごとく、本発明のボ
イラの伝熱管支持装置によれば、従来の伝熱管支持構造
のように管寄せ部にラグを溶接する必要がなく、またＵ
形ロッドの貫通部のスペースを確保するためにフィンチ
ューブ伝熱管を曲げる必要もなく、伝熱管を強固に支持
する構造体が得られるので、従来の伝熱管支持構造のラ
グ部での熱応力の発生や、あるいは彎曲させたフィンチ
ューブ伝熱管のフィン取付け範囲の縮少による燃焼ガス
流の偏流や熱効率の低下等の問題がなくなり、機械的強
度が大きく信頼性の高い伝熱管支持装置を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例で例示したボイラの伝熱管支持
装置の懸垂部の構成を示す模式図で、図１（ｂ）は、図
１（ａ）のＡ−Ａ矢視図。 【図２】図１（ｂ）のＨ−Ｈ矢視図。 【図３】従来の排熱回収ボイラの全体の構成を示す側断
面図。 【図４】図３のＢ部の構成を示す拡大図。 【図５】図４のＣ−Ｃ矢視図。 【図６】図４のＤ部の構成を示す拡大図で、図６（ｂ）
は図６（ａ）のＦ−Ｆ矢視図。 【図７】図４のＥ部の構成を示す拡大図で、図７（ｂ）
は図７（ａ）のＧ−Ｇ矢視図。 【符号の説明】 １…フィンチューブ伝熱管 ２…管寄せ ３…上部ケーシング ４…スリングボルト ５…フォークエンド ６…ラグ ７…Ｕ形ロッド ８…湾曲させたフィンチューブ伝熱管 ９…ベンドプレート １０…受け板 １１…サポートプレート １２…ブラケット １３…フィンチューブ取付け溶接部 １４…ベンドプレート通過スペース １５…伝熱管パネル
装置の懸垂部の構成を示す模式図で、図１（ｂ）は、図
１（ａ）のＡ−Ａ矢視図。 【図２】図１（ｂ）のＨ−Ｈ矢視図。 【図３】従来の排熱回収ボイラの全体の構成を示す側断
面図。 【図４】図３のＢ部の構成を示す拡大図。 【図５】図４のＣ−Ｃ矢視図。 【図６】図４のＤ部の構成を示す拡大図で、図６（ｂ）
は図６（ａ）のＦ−Ｆ矢視図。 【図７】図４のＥ部の構成を示す拡大図で、図７（ｂ）
は図７（ａ）のＧ−Ｇ矢視図。 【符号の説明】 １…フィンチューブ伝熱管 ２…管寄せ ３…上部ケーシング ４…スリングボルト ５…フォークエンド ６…ラグ ７…Ｕ形ロッド ８…湾曲させたフィンチューブ伝熱管 ９…ベンドプレート １０…受け板 １１…サポートプレート １２…ブラケット １３…フィンチューブ取付け溶接部 １４…ベンドプレート通過スペース １５…伝熱管パネル
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F22B 37/24
F22B 37/20
F28F 9/00 - 9/26
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】複数の伝熱管をジグザグに配置したボイラ
伝熱管の上部に管寄せを設け、該管寄せ部を、ボイラの
上部ケーシングから懸垂支持する構造のボイラの伝熱管
支持装置において、上記管寄せと伝熱管の接続部に、該
接続部を囲み管寄せに密着固定した所定厚さの受け板を
設け、該受け板に、伝熱管の配列ピッチに合わせて伝熱
管の外側の間隙部に挿入可能に湾曲させた所定強度のベ
ンドプレートを接合固定し、該ベンドプレートに懸垂支
持部材を設けて懸垂支持する構造としたことを特徴とす
るボイラの伝熱管支持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20742793A JP3423035B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | ボイラの伝熱管支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20742793A JP3423035B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | ボイラの伝熱管支持装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0755105A JPH0755105A (ja) | 1995-03-03 |
| JP3423035B2 true JP3423035B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=16539580
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20742793A Expired - Lifetime JP3423035B2 (ja) | 1993-08-23 | 1993-08-23 | ボイラの伝熱管支持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3423035B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100362917B1 (ko) * | 1998-10-21 | 2003-04-18 | 두산중공업 주식회사 | 복합발전용폐열보일러핀튜브블럭의롤러를이용한지지구조 |
-
1993
- 1993-08-23 JP JP20742793A patent/JP3423035B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0755105A (ja) | 1995-03-03 |
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