JP3422959B2 - 織編布 - Google Patents

織編布

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は織物または編物から
なる織編布に係わり、特に視覚に拠らずに識別可能なシ
ンボルを形成したシンボルつき織編布に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニフォームレンタルやリネンサプライ
において、個々の商品(織編布)の使用履歴を残すこと
で作業の合理化、たとえば洗浄の頻度を適正化してコス
ト削減を達成できる。個々の商品は利用元から回収さ
れ、センターでまとめて適当な洗浄を施された後に、利
用元へと戻されるという過程を繰り返す。取り違えを防
ぎ、商品の個別管理を行うには各商品にバーコードのよ
うなID(自己認証)をつけることが望ましい。
【0003】しかしながら、例えば織布の洗浄を繰り返
すことから、印刷によってつけられた通常のバーコード
ではIDが薄れて不確かなものとなり、取り違えなどの
原因となる。
【0004】この問題を解決するために、地と異なった
色の糸を用いてシンボルや数字をミシンで縫い込んだ織
布がある。こうして作製した織布は印刷インキの代りに
糸で情報を記入しているので耐久性が高い。このように
織布に縫い込んだシンボル、特にバーコードは情報を確
実に伝達するために有効な手段である。
【0005】一方、織布に縫い込んで得られた従来のバ
ーコードでは可視光の反射率の差によって読取りを行
う。具体的にはシンボルを作製する糸の色として、地の
色と異なる色を使用するのでシンボルが目立ち、デザイ
ン性を損なうという問題が生じる。また、製品の内側に
シンボルをつけた場合、光学的な読取りを行うにはシン
ボルに直接光を当てる必要があるので、たとえば製品が
たたんであってシンボルがその内側に隠れている状態で
は読取りができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
織布にIDなどのシンボルを付与する際には、そのデザ
イン性を犠牲にしなければならないという問題があっ
た。
【0007】本発明は、デザイン性を損なうことなく、
目立たないシンボルを付与することが可能な織布を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
方がシアノ基を有する樹脂を含む第一の糸および第二の
糸から形成されるシンボルが付与され、前記第一の糸お
よび前記第二の糸は、シアノ基を有する樹脂の含有量が
異なる同系色の糸であり、かつ第一の糸に対して第二の
糸の太さが1/3〜3倍の範囲内にあることを特徴とす
る織編布である。
【0009】シアノ基を有する樹脂は、シアノ基を持た
ない樹脂などに比べて赤外光の吸収率が異なるため、そ
れぞれに赤外光を照射したときの輻射される赤外光が異
なる。
【0010】本発明は、このような特性を利用しシアノ
基を含有する樹脂の異なる少なくとも2種の糸によって
シンボルを作成することで、輻射される赤外光によるシ
ンボルの識別が可能にしている。したがって、可視光で
は目立たないが赤外光で識別容易なマークが形成でき、
織布のデザイン性を損なうことなく織布の識別が可能に
なる。
【0011】さらに、第一の糸に対する第二の糸の太さ
を1/3〜3倍の範囲内にすることが重要であり、この
ようにすることで織布表面を平滑にし、表面凹凸の差に
よる赤外の吸収・輻射特性の変化を低減させることが可
能となり、より正確に赤外によるシンボルの識別が可能
になる。
【0012】加えて、糸自体の物性を利用しているた
め、印刷されたシンボルと異なり、シンボルのはがれな
どの問題も低減される。
【0013】前記シンボルとして、具体的にはバーコー
ドなどを採用することができる。例えば、通常使用され
る白地に黒線が形成されたバーコードと対比して説明す
ると、白地部に対応する位置が第一の糸、黒線に対応す
る位置(シンボル)が第二の糸となるように織られたシ
ンボル、あるいはその逆に織られたシンボルを形成した
織布である。
【0014】第一の糸と第二の糸から形成されたシンボ
ルを視覚的に目立たなくさせるたには、それぞれ実質的
に同色の糸を使用することが好ましい。
【0015】前記第一、第二の両方の糸に、シアノ基を
有する樹脂が含有されていても構わないが、輻射される
赤外光の比を大きくするためには、いずれかの糸にはシ
アノ基を有する樹脂が含まれていないことが望ましい。
【0016】また、例えばバーコードのバーの配列方向
に等間隔に所定の形状のマークを複数作成することが好
ましい。紙等と異なり、織布はその表面にうねりやしわ
がはいりやすく、それによるバーコードの読取り誤差が
生じやすい。前記マークを形成し、マーク情報をシンボ
ル情報と同時に読取ることで、しわやうねりなどの情報
を把握し、シンボル情報を補正することで、より正確な
シンボル情報を読取ることが可能となる。
【0017】また、本発明の別の織編布は、赤外の輻射
率の異なる第一の及び第二の糸から形成されるシンボル
が付与され、前記第一の糸に対し第二の糸の太さが1/
3〜3倍の範囲にあることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るシアノ基を有する樹
脂としては、例えばポリアクリロニトリルや、アクリル
繊維などのアクリロニトリル系コポリマーを使用するこ
とができる。
【0019】また、シアノ基を有する樹脂を含有する糸
は、このような樹脂を繊維状に形成したもの、あるいは
必要に応じこの繊維を縒り合わせることでシアノ基を有
する樹脂からなる糸を作成することができる。また、シ
アノ基を有する樹脂からなる繊維と、シアノ基を持たな
い繊維とを縒り合わせた糸を使用することもできる。
【0020】本発明は、前述したように視認できない、
あるいは視認し難いシンボルを織布に形成するものであ
り、さらにこのシンボルに赤外光を照射した際の輻射を
検出することでシンボルを認識できる。
【0021】視認し難いシンボルを織布に形成するため
には、地を形成する糸と、シンボル部を形成する糸を同
色にすることや、シンボルに対応した凹凸を織布表面に
出さずに、均一な表面形状にすることが重要である。
【0022】表面形状を決める要因として、まず糸の太
さが挙げられる。
【0023】図1(a)は、本発明の一実施形態のシン
ボルつき織布の表面状態を説明するための図、(b)は
その平面図、(c)は断面図である。
【0024】図1に示すように、シンボル部と、地とか
らなる織布を形成した場合、例えば地の部分では、緯糸
(縦方向の糸)、経糸(横方向の糸)ともに第一の糸1
を使用して均一の平布が織られており、シンボル部で
は、緯糸に第一の糸1に対して1〜3倍の太さの第二の
糸2を用い、経糸に第一の糸1を用いて織られている。
【0025】例えば、シアノ基を含有する糸が細いと、
この糸で織られた部位は凹部(図1の地)を形成し、シ
アノ基を含有しない糸が凸部(図1のシンボル部)を形
成する織布となる。
【0026】第二の糸2の太さが、第一の糸1の太さの
3倍を超えると、前記凹部および凸部によって形成され
る段差が大きくなり、視認されてしまう。
【0027】また、このような織布を表面から加熱する
と、凸部が選択的に強く過熱されるため、凹部(シアノ
基を含有する糸)からの輻射量と、凸部(シアノ基を含
有しない糸)からの輻射量のS/N比が小さくなる恐れ
がある。
【0028】すなわち、シンボル部を形成する糸の太さ
と、地を形成する糸の太さを同程度の太さとすること
で、地の部分とシンボル部の部分とを分離する段差を小
さくし、さらに、凸部の幅の違いによる、凸部の違いを
小さくすることができるために、シンボルの視認をし難
くし、さらに検出シンボルの検出限界を向上させること
ができる。
【0029】具体的にはシンボルを形成する繊維の太さ
に対して、ラベルを形成する繊維の太さが1/3〜3倍
程度、さらには1/2〜2倍程度であることが望まし
い。
【0030】さらに、可視性に影響する要因として、色
が挙げられる。例えば色度を表系の で示
したとき、一方の糸に対する他方の糸の違いΔ 、Δ
およびΔ が、それぞれ9以下、7以下、27以
下の同色系であることが望ましい。さらには、実質的に
同色であることが望ましい。
【0031】他にシンボルの可視性に影響する要因とし
て、糸の光沢がある。光沢には鏡面光沢、シーン、対比
光沢、ブルームなし光沢、鮮明度光沢の5種類の定義が
あり、糸など低光沢表面では対比光沢(鏡面反射領域と
他の反射領域でも反射率の比)を用いる。対比光沢を合
致させることにより、シンボルを透明にすることができ
る。目安として白色光に対する反射率や明度を色彩色差
計で測定し、2種類の糸の明度の差を1以下とすること
が望ましい。
【0032】さらに、シンボルを形成する布地編布であ
ってもよい。具体的には縦メリヤス地や横メリヤス地を
用いることができる。また平織りや綾織の組織に刺繍に
よってシンボルを形成しても良い。
【0033】次に、織布に形成されたシンボルの読取装
置について説明する。
【0034】一般の光学読取装置が可視光を試料に照射
して反射光を検知するのに対して、発明者らの手法では
試料を加熱して試料から発せられる赤外発光(輻射光)
を検知する。試料から赤外発光を得るためには、試料の
分子状態を励起する必要がある。励起には光または熱を
用いることができ、接触により加熱するヒーター、たと
えばホットステージ、サーマルヘッド、サーマルバー、
ホットスタンプ、温風により加熱する温風器、はんだ溶
融器、幅広い赤外光により加熱する光源、たとえばハロ
ゲンランプなどを加熱装置として使用することが望まし
い。試料を加熱する際に周囲を必要以上に加熱すると熱
雑音の原因になりS/N比が悪化する。
【0035】試料の加熱方法はパターン読み取りのコン
トラストが向上するように到達温度だけでなく、温度変
化のさせ方を試料に応じて変化させることも望ましい。
試料を不必要に高温にすると試料に損傷を与えるおそれ
がある。そのためシンボルを作製した織布の表面付近を
接触によって加熱することが望ましい。
【0036】また、試料を保持する台は試料の過剰な加
熱を防ぐために、放熱や冷却できる機構を持っているこ
とが望ましい。たとえば温度調整したホットステージで
布ラベルを一定温度に保った場合、シンボルを形成した
糸と地の間で熱の拡散が起こるので、シンボルが存在す
る部分からの信号が増大すると同時に、背景部分からの
熱発光も増大する。その結果として信号と背景のコント
ラストが低下する。
【0037】加熱後に熱源から試料を離して温度が変化
する過程において、読み出しを行うことが望ましい。熱
源から試料を離す手段としては、加熱部から試料を検知
位置まで移動させることが望ましい。また、加熱部から
検知位置までの移動速度と、検知位置での読取りの際の
搬送速度は独立して設定できることが望ましい。
【0038】加熱手段としてたとえばサーマルヘッドや
サーマルバーを用いる場合、試料の加熱状態は、これら
の加熱具の表面温度だけでなく接触している時間によっ
ても変化する。表面温度は加熱具に供給する電流によっ
て調整されるが、接触時間は加熱位置を移動する際の搬
送速度で決定されるので、上述した二つの搬送速度の他
に加熱時の搬送速度も独立して調整できることが望まし
い。
【0039】試料からの赤外発光を周囲の熱雑音から区
別して検出するには、波長選択と変調による位相検波が
ある。波長を選択するにはグレーティング、フィルター
などいくつかの方法があるが、急峻な感度曲線を持つ検
出器、たとえばMCT(水銀カドミウムテルル)などを
用いて実効的に波長の選択を行うことも望ましい。光軸
上の適当な位置に光学絞りをいれることにより、背景か
らの発光(別波長)を減らすことが可能であり、よりコ
ントラストを向上させることができる。
【0040】このようにして試料の各部分に対応して測
定した赤外発光は、シンボルの規則に従って、規則的な
信号が得られることが予想される。実際に測定した結果
には装置関数がコンポルートされており、また熱雑音が
影響しているため、測定結果をデータ処理することが望
ましい。一定速度で搬送できるカード型試料などと異な
り、織布の読み取りはハンドヘルド型読み取り器を手動
で掃引して信号を読み取る可能性が高い。シンボルの規
則性を利用するだけでなく、織布に一定間隔に所定のマ
ークを織り込み、これを読取り速度の標準として利用し
たり、織布の表面状態のデータとして検出結果の補正デ
ータとして利用することもできる。
【0041】また、本発明の織布は、ラベルとして用
い、このラベルを他の織布に縫い付けるなどして使用す
ることもできる。ラベルを縫い付ける織布がシアノ基を
含有する糸で織られている場合には、ラベルの地をシア
ノ基を含有する糸で織り、シンボル部分をシアノ基を含
有しない糸で織ることが望ましい。
【0042】このようにすることで、織編布のデザイン
を損なうことなく、製品の認識を行い製品管理が可能と
なる。また、製品管理だけでなく、不正に作成された折
編布製品との判別等にも使用でき、偽造製品の防止とし
ても役立つ。
【0043】
【実施例】実施例1 シアノ基を有する樹脂としてアクリル長繊維を用い、太
さ150デニール、白色、無光沢のアクリル単糸(旭化
成工業社製:商品名ピューロン ダルキヌビア色番号9
54)を用い、このアクリル単糸2本を縒り合わせ、太
さ300デニールのシアノ基を含有する糸(双糸)を準
備した。
【0044】シアノ基を持たない樹脂としてポリエステ
ル長繊維を用い、太さ90デニール、白色、無光沢のポ
リエステル単糸(I.C.I.社製:メリネックス、ダ
ルキヌビア、色番号954)を用い、このポリエステル
単糸2本を縒り合わせ、太さ180デニールのシアノ基
を含有しない糸を準備した。
【0045】準備した2種の糸からシンボルのついた織
布を作成した。
【0046】ここで作成したシンボルは1次元バーコー
ド(コード:ITF、基本幅:600μm、5文字+チ
ェックディジット、パターン:010115)であり、
地がシアノ基を含有しない糸で織られ、バーの部分には
シアノ基を含有する糸で織られたものである。このバー
コードが付与された織布を図2に示す。
【0047】織布に形成されたシンボルはほとんど目視
では確認できなかった。
【0048】図3は、シンボルの評価装置を示す模式図
であるが、この評価装置を用いて実施例1で得られた織
布を測定した。なお、図中矢印は検出光の流れ、点線は
データの流れを示す。
【0049】評価装置は、光学チョッパ301、フッ化
カルシウムレンズ302(直径:25mm、焦点距離:
50mm)、パンドパス赤外フィルタ303(トプコン
社製、中心波長:4.5μm)、MCT検出器304
(最高感度波長:4.5μm、1mm角、液体窒素冷却
で−200℃で使用)、バイアス電源305から構成さ
れる。レンズ302と検出器304間との距離は、レン
ズと試料との距離の2.5倍(拡大率2.5倍)とし
た。
【0050】光軸を調整するためのガイド光(波長:6
40nmの半導体レーザ)の焦点位置は熱発光の焦点位
置からずれるため、ガイド光で光軸の面内位置を調整し
た後にMCT検出器304からの出力をオシロスコープ
で確認しながら最終調整を行った。信号強度が大きい場
合には、光軸上に光学絞りを入れて別の波長成分を減少
させることにより、実効的に波長選別を行い、その場合
にはバンドパス赤外フィルタ303は使用しなかった。
【0051】MCT検出器からの出力はプリアンプ30
6で100倍に増幅した後、ロックインアンプ307で
位相検波して増幅した。信号は光学チョッパー301か
らの出力をトリガーとしたオシロスコープで波形を観察
した後、パソコン308のAD変換ボード309へ入力
した。パルスステージ310に試料とする織布を固定具
で保持し、読み取り装置の焦点位置に試料が一致するよ
うに設置した。試料と光軸の位置合わせには、ターゲッ
ト311を用いた。加熱装置として棒状ヒーター312
をパルスステージ上のホルダ313に内蔵した。ホルダ
313に内蔵した熱電対からの信号を温度コントローラ
により棒状ヒーターに流す電流を調整した。ステージコ
ントローラによりパルスステージ310を定速(10〜
30mm/秒)で移動させながら試料を70℃に加熱し
焦点位置の赤外発光を検出し、パソコンにファイルとし
て取り込んだ。
【0052】このようにして得られた実測データの一部
を図4に示す。この実測データから得られた信号をデコ
ードしたところ、正しい数字に変換された。
【0053】実施例2 地をシアノ基を含有する糸で、シンボルをシアノ基を含
しない糸で織ったことを除き、実施例1と同様にして
織布を作成した。
【0054】布ラベル上に存在するシンボルはほとんど
目視では確認できなかった。
【0055】実施例1で使用した評価装置を使用してシ
ンボルの信号を読み取った結果を図5に示す。図4をち
ょうど上下反転させたようになり、信号の符号を反転さ
せた後にデコードしたところ、正しい数値にデコードで
きた。
【0056】
【0057】実施例3 シアノ基を含有しない糸として、実施例1で用いたシア
ノ基を含有しない糸2本を縒った太さ180デニールの
ものを使用し、シアノ基を含有する糸は、実施例1と同
じ150デニールの糸を使用してシンボルをつけた織布
を作成した。
【0058】実施例3のシンボルは、実施例1のシンボ
ルと同じ1次元バーコードと、さらにバーコードの上下
に一定間隔(0.5mm幅のマーク、1mm間隔)に同
一のマークをつけた。布ラベル上に存在するシンボルの
視認は不可能であった。
【0059】実施例1で説明した読取装置の検出器を2
つ並べた構成とし、シンボル部とマーク部とを同時に測
定できるように光学部を一部改造した。焦点位置から下
げた位置に試料台の表面を設定して布ラベル試料を載
せ、布ラベルからの発光強度が最大になるように台の高
さを調整した。台の上を滑らすようにして手動で布ラベ
ルを平行移動させ、信号を読み取った。移動速度は実施
例1と同程度となるように調整した。得られた信号に関
して、マーク部からの信号を時間の刻みの標準として、
シンボル部からの信号の時間を規格化した。その後に実
施例1と同様に信号をデコードしたところ、正しい数値
にデコードすることができた。
【0060】織布は、紙などと違いその表面にうねり
や、伸び縮みが生じやすい、実施例3のように、シンボ
ル表面に一定間隔の同一のマークを設けることで、マー
ク部から得られた情報から、うねりや伸び縮みなどの表
面状態に関する情報を読取り、このマーク部からの情報
をもとにシンボル部から得られた情報を補正すること
で、より正確なシンボルの認識が可能となる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば目視が困難であり、赤外
光などの検出により織布に織られたシンボルを認識する
ことができるために、織布のデザインを損ねることなく
織布にシンボルを作成することが可能となり、ひいては
製品管理や、偽造防止手段として使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明の織布の表面形状を説明するた
めの概念図。 (b)図1aに示す織布の略平面図。 (c)図1aに示す織布の略断面図。
【図2】 本実施例で用いたバーコードつき織布を示す
図。
【図3】 読み出し装置のブロック図。
【図4】 本実施例のシンボル検出結果を示す図。
【図5】 地とシンボルを逆転させた試料の測定結果を
示す図。
【符号の説明】
1・・・第一の糸 2・・・第二の糸 301・・・光学チョッパー 302・・・フッ化カルシウムレンズ 303・・・バンドパス赤外フィルター 304・・・MCT検出器 305・・・バイアス電源 306・・・プリアンプ 307・・・ロックインアンプ 308・・・パソコン 309・・・AD変換ボード 310・・・パルスステージ 311・・・ターゲット 312・・・棒状ヒータ 313・・・ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−161172(JP,A) 特開 平8−325886(JP,A) 実開 昭63−195584(JP,U) 国際公開99/037836(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 1/00 - 27/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方がシアノ基を有する樹脂
    を含む第一の糸および第二の糸から形成されるシンボル
    が付与され、 前記第一の糸および前記第二の糸は、シアノ基を有する
    樹脂の含有量が異なる同系色の糸であり、かつ第一の糸
    に対して第二の糸の太さが1/3〜3倍の範囲内にある
    ことを特徴とする織編布。
  2. 【請求項2】 前記シンボルは、バーコードであること
    を特徴とする請求項1記載の織編布。
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