JP3422250B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JP3422250B2
JP3422250B2 JP09000698A JP9000698A JP3422250B2 JP 3422250 B2 JP3422250 B2 JP 3422250B2 JP 09000698 A JP09000698 A JP 09000698A JP 9000698 A JP9000698 A JP 9000698A JP 3422250 B2 JP3422250 B2 JP 3422250B2
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岩野  浩
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの制御装置、特
にドライバのアクセル操作と独立して開閉駆動されるス
ロットル弁により吸入空気量を制御するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンの制御装置としては、例
えば特開平4−101037号に開示されたものがあ
る。この従来装置においては、ドライバによるアクセル
操作量から所定のマップを参照して目標トルクを演算
し、この目標トルクに基づいてスロットル弁の基本操作
量と燃料噴射量を設定するとともに、アクセル開度に見
合ったトルクを発生するのに必要な吸気量と実吸気量の
差を理論空燃比補正フィードバック係数の偏差によって
検出し、スロットル弁の基本操作量を補正して吸気量を
補正し、目標トルクの実現を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
スロットル弁開度に対するトルク特性がエンジン回転数
により大きく異なるため、この従来技術のように目標ト
ルクをマップを参照して演算すると誤差を生じやすく、
演算された目標トルクがわずかでも誤差を持つとそれ以
降の演算過程でその誤差が相乗してしまい、ドライバが
要求した通りのトルクが得られないという問題があっ
た。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題を鑑
みてなされたものであり、ドライバの要求したトルクを
精度よく実現するエンジンの制御装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】このため、第1の発明
に係るエンジンの制御装置は、ドライバのアクセル操作
と独立して開閉駆動されるスロットル弁により吸入空気
量を制御するエンジンの制御装置において、図1に示す
ように、ドライバのアクセルペダル操作量を検出する手
段21と、検出されたアクセル操作量に基づきドライバ
が要求するスロットル弁の開口面積を演算する手段22
と、アイドル時の回転数を安定化するために必要な吸気
量を演算する手段23と、このアイドル要求吸気量をス
ロットル弁の開口面積に換算する手段24と、これら2
つの開口面積を合計して要求総開口面積を演算する手段
25と、この要求総開口面積をエンジン排気量と回転数
で除して正規化した開口面積を演算する手段26と、こ
の正規化した開口面積を基に基準吸気量比を演算する手
段27と、この基準吸気量比を基に目標吸気量比を演算
する手段28と、この目標吸気量比を基に目標正規化開
口面積を演算する手段29と、この目標正規化開口面積
にエンジン排気量と回転数を乗じてスロットル弁の目標
開口面積を演算する手段30と、この目標開口面積に対
応する目標スロットル弁開度を演算する手段31とを備
える。
【0006】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、図1に示すように、運転条件に応じて目標空燃比を
演算する手段33を備え、前記目標吸気量比を演算する
手段28が、目標空燃比に応じて前記基準吸気量比を補
正するように構成される。
【0007】また、第3の発明は、第1の発明におい
て、図1に示すように、運転条件に応じて目標空燃比を
演算する手段33と、演算された空燃比等を基に燃費率
を演算する手段34とを備え、前記目標吸気量比を演算
する手段28が、目標空燃比と燃費率に応じて前記基準
吸気量比を補正するように構成される。
【0008】また、第4の発明は、第1から第3の発明
において、前記アイドル時の回転数を安定化するために
必要な吸気量を演算する手段23を、図2に示すよう
に、アイドル時の目標回転数を演算する手段35と、こ
の目標回転数を維持するために必要な吸気量を演算する
手段36と、現在の回転数と目標値との偏差に応じて吸
気量のフィードバック補正量を演算する手段37と、補
機負荷分の吸気量を演算する手段38と、これら3つの
吸気量を合計し要求吸気量を演算する手段39とで構成
する。
【0009】
【作用及び効果】第1の発明によると、ドライバの操作
したアクセル開度と、アイドル時の回転数を安定化する
ために要求される吸気量とを合成してスロットル弁の要
求総開口面積を求め、この要求総開口面積を正規化した
値を基に目標とするスロットル弁開度を求めるので、演
算過程でエンジン回転数の変化を受けて誤差が生じにく
く、ドライバの要求する吸気量とアイドル安定性から要
求される吸気量を全回転数において精度よく実現でき
る。
【0010】また、空燃比が異なると必要とされる空気
量が変わってくるが、第2の発明によると、空燃比に応
じて目標吸気量比を補正し、これに基づきスロットル弁
の目標開度を求めるので、空燃比変更時にドライバが意
図しないトルク変動が生じるのを防止することができ
る。
【0011】また、空燃比が異なると燃費率も変わって
くるが、第3の発明によると空燃比に加え燃費率に応じ
ても吸気量比を補正するので、より一層トルク変動を抑
えることができる。
【0012】また、第4の発明によると、エアコン、パ
ワーステアリング等の補機作動状態を検出し、補機の作
動状態に応じて吸気量の補正を行うので、アイドル時の
安定性がさらに向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0014】図3は本発明が適用されるエンジンの概略
構成を示し、エンジン1には、燃料噴射信号に基づき燃
焼室に燃料を直接的に噴射する燃料噴射弁2と、燃焼室
に装着され点火信号に基づいて点火を行う点火プラグ3
が備えられる。燃料噴射弁2は燃焼室ではなく吸気通路
4(吸気ポート又は吸気マニホールド)に燃料噴射する
ものでも構わない。
【0015】エンジン1の吸気通路4には、アクセル操
作とは独立して開閉駆動されエンジン1への吸入空気量
を制御するスロットル弁5が介装され、スロットル弁5
にはそれを駆動するためのDCモータ等からなるスロッ
トル弁駆動装置6と、その開度を検出するためのスロッ
トル開度センサ7が接続されている。
【0016】エンジン1の排気通路8には、排気ガス中
の酸素濃度を検出し混合気の空燃比を求める酸素センサ
9と、図示しない排気ガスを浄化するための触媒が備え
られる。また、排気ガスの一部を排気通路8から吸気通
路4に還流するためのEGR通路10を備え、EGR通
路10にはEGR率(排気還流率)をコントロールする
ためのEGRバルブ11が介装される。
【0017】ドライバによって操作されるアクセルペダ
ルの開度を検出するアクセル開度センサ12を備えると
ともに、エンジン1の運転条件を検出する手段として、
エンジン1への吸入空気量を検出するエアフロメータ1
3、単位クランク毎に信号を発生するクランク角センサ
14を備える。このクランク角センサ14からの単位時
間当たりの発生信号数を計測することにより、あるいは
信号の発生周期を計測することによりエンジン1の回転
数を検出できる。他にエンジン冷却水の温度を検出する
水温センサ15を備え、これら各種センサから出力され
る信号はコントロールユニット16へ入力される。
【0018】コントロールユニット16は、各種センサ
からの信号に基づいて検出される運転条件に応じて目標
とする吸気量、燃料噴射量、点火時期やEGR率を設定
し、設定された吸気量が得られるように前記スロットル
弁駆動装置6を介して前記スロットル弁5の開度を制御
し、また、設定された燃料噴射量、点火時期、EGR率
が得られるよう前記燃料噴射弁2、点火プラグ3、EG
Rバルブ11をそれぞれ制御する。
【0019】以下、このコントロールユニット16で実
行されるスロットル開度制御の内容について説明する。
【0020】図4は、スロットル弁5の目標開度Θth
の演算ルーチンのフローチャートで、一定時間毎(例え
ば10ms毎)に実行される。
【0021】まず、ステップS1でアクセル開度センサ
12によって検出されたアクセル操作量Θapを読み込
み、ステップS2でそのアクセル操作量Θapから図5
を内容とするテーブルを検索してアクセル要求開口面積
Aaを求める。
【0022】ステップS3ではアイドル時の回転数を安
定化するために必要な吸気量Qiを演算する。この部分
の処理は図12に示すフローチャートに従って行われる
が、これについては後述する。
【0023】ステップS4では、アイドル要求吸気量Q
iから図6を内容とするテーブルを検索してステップS
3で求めたアイドル要求吸気量Qiをアイドル要求開口
面積Aiに換算する。
【0024】ステップS5では、ステップS2で求めた
アクセル要求開口面積Aaと、ステップS4で求めたア
イドル要求開口面積Aiを合計し、それをスロットル弁
5の要求総開口面積Asとする。
【0025】ステップS6では、この要求総開口面積A
sをエンジン回転数Neと排気量Veで除して基準正規
化開口面積ADNVを演算する。ここで、一般にスロッ
トル弁5の開口面積と時間当たりの吸気量の間には図7
に示すような相関があり、エンジン回転数によってその
傾向が大きく異なる。しかしながら、この図7に示す特
性を基に、開口面積をエンジン回転数と排気量で除した
ものを正規化開口面積として横軸にとり、吸気量をその
吸気量を得た時の回転数における最大吸気量で除した値
を基準吸気量比として縦軸にとると、図8に示すよう
に、回転数や排気量によらず正規化開口面積と基準吸気
量比の相関が一定に決まる。
【0026】そこでステップS7では、ステップS6で
演算した正規化開口面積ADNVを基に、図8に示した
相関をそのままテーブル設定して基準吸気量比QH0s
tを演算する。上述の通り基準吸気量比QH0stはエ
ンジン回転数によらず正規化開口面積ADNVに対して
一義的に定まるので、演算時にエンジン回転数の変化を
受けて誤差が生じることはない。なお、ここで演算され
た基準吸気量比QH0stはスロットル弁5の開口度合
いを表す。
【0027】ステップS8へ進み、クランク角センサ1
4からの信号を基にエンジン1の回転数Neを検出す
る。そして、ステップS9では、このエンジン回転数N
eとステップS7で求めた基準吸気量比QH0stとか
ら図9を内容とするテーブルを検索して運転条件に応じ
た目標空燃比を演算する。
【0028】さらに、空燃比やEGR率によって燃費率
が異なるため、ステップS10では燃費率の違いを補正
するための燃費率補正値ηfを演算する。この部分の処
理は図13に示すフローチャートに従って行われるが、
これについては後述する。
【0029】ステップS11では、前記基本吸気量比Q
H0stに対して目標空燃比と燃費率による補正を施
し、実際に必要な目標吸気量比tQH0を演算する。目
標吸気量比tQH0は次式、 tQH0=QH0st・λ・ηf により演算される。ここでλは空気過剰率で理論空燃比
に対する目標空燃比の割合、ηfはステップS10で求
めた燃費率補正値である。
【0030】なお、基本吸気量比QH0stに対して実
際の吸気量が全負荷近傍でずれる場合には、基本吸気量
比QH0stに対する実吸気量を求め、この実吸気量に
対して空燃比や燃費率による補正を行えばよい。前記基
準吸気量比QH0stと実吸気量の相関をマップで記述
すれば、ほぼ直線的な特性のマップが得られるので、基
準吸気量比QH0stから実吸気量を容易に求めること
ができる。
【0031】ステップS12ではこの目標吸気量比tQ
H0を基に目標正規化開口面積tADNVを演算する。
これは前述の図8に示した相関の逆変換であり、目標正
規化開口面積tADNVは目標吸気量比tQH0から図
10を内容とするテーブルを検索して求められる。
【0032】ステップS13ではこの目標正規化開口面
積tADNVにエンジン回転数Neと排気量Veを乗算
し、スロットル弁5の目標開口面積Athを求める。目
標開口面積Athは次式、 Ath=tADNV・Ne・Ve により演算される。
【0033】ステップ14ではこの目標開口面積Ath
に応じてスロットル弁5の目標開度Θthを演算する。
スロットル弁5の開口面積と開度の関係はスロットルボ
ディや弁の形状や寸法で決まり、目標開口面積Athか
ら図11を内容とするテーブルを検索して求められる。
演算された目標スロットル弁開度Θthはスロットル弁
駆動装置6へと出力され、スロットル弁駆動装置6はこ
れに基づきスロットル弁5を開閉駆動する。
【0034】続いて、先のステップS3において実行さ
れるアイドル要求吸気量Qiの演算ルーチンを図12に
示すフローチャートに基づき説明する。
【0035】まず、ステップS21では各種センサから
の信号に基づきエンジン1の運転条件を検出する。そし
て、検出されたエンジン1の運転条件からステップS2
2でアイドル時の目標回転数を演算し、ステップS23
ではこの目標回転数を維持するのに必要な吸気量を演算
する。これは、例えばエンジン回転数と冷却水温に対す
る目標吸気量を所定のテーブルを検索して求めることが
できる。
【0036】ステップS24では実回転数と目標回転数
との偏差を演算し、ステップS25ではこの偏差に基づ
きエンジン回転数が目標回転数となるように吸気量のフ
ィードバック補正量を演算する。
【0037】ステップS26では、エアコン、パワース
テアリング、各種電気負荷等の補機が作動しているかど
うかを検出し、補機が作動中ならばステップ27へ進
み、補機負荷分に費やされるトルクを補うために増量す
る吸気量を演算する。これに対して、補機が作動中でな
ければそのままステップ28へ進む。
【0038】ステップS28では、ステップS23で求
めたアイドル時の目標回転数維持に必要な空気量に、ス
テップS25、S27で求めたフィードバック補正量と
補機負荷分の吸気量を加え、アイドル時の回転数を安定
化するために要求される吸気量を演算する。
【0039】続いて、先のステップS10において行わ
れる燃費率補正値ηfの演算ルーチンを図13に示すフ
ローチャートに基づき説明する。
【0040】まず、ステップS31、S32で目標空燃
比と設定EGR率を読み込み、ステップS33では目標
空燃比と設定EGR率を基に図14を内容とするマップ
から基準燃費率補正値(理論混合比時の燃費率を1とし
たときの比率)を演算する。一般に、空燃比がリーンの
場合にはポンプ損失低減と熱損失低減により燃費率が向
上し、燃焼安定限界(リーン限界)までは燃費率は向上
する。また、EGRも同様にポンプ損失と熱損失を低減
させるが、空燃比によっては燃焼を悪化させ燃費率が低
下することもある。
【0041】次に、エンジンの運転条件によって燃費率
が変わる場合もあるため、ステップS34ではエンジン
運転条件(負荷と回転数)に応じた燃費率補正係数を求
める。燃費率補正係数は図15に示すように回転数と基
準吸気量比に対して燃費率補正係数を割り付けるマップ
を参照して求める。そして、ステップS35ではこの燃
費率補正係数でステップS33で求めた基準燃費率補正
値を補正し燃費率補正値ηfを演算する。
【0042】したがって、この実施形態によると、コン
トロールユニット16は、まず、ドライバのアクセル操
作量Θapに対応するスロットル弁の開口面積Aaと、
アイドル時回転数を安定させるために必要な開口面積A
iを演算し、これらを合計して要求総開口面積Asを演
算する。
【0043】次に、この総要求開口面積Asをエンジン
排気量Veと回転数Neで除して正規化開口面積ADN
Vを演算し、この正規化開口面積ADNVを基に基準吸
気量比QH0stを演算する。このとき、基準吸気量比
QH0stは正規化開口面積に対してエンジン回転数に
関係なく一義的に定まるので、演算時(テーブル参照
時)にエンジン回転数の変化を受けて誤差が生じること
がない。
【0044】そして、この基準吸気量比QH0stに対
して空燃比や燃費率の補正を施し目標吸気量tQH0を
演算子、それを基に上記と逆の演算により目標正規化開
口面積tADNVを演算する。そして、この目標正規化
開口面積tADNVを基に目標開口面積Athを演算
し、この目標開口面積Athに対応する目標スロットル
弁開度Θthをバルブ駆動装置6に出力する。
【0045】このように本実施形態では、アイドル時に
要求される吸気量を開口面積Aiに換算し、アクセル要
求開口面積Aaに加算するので、ドライバの要求する吸
気量とアイドル安定性からの要求吸気量を全回転数にお
いて精度よく実現でき、ドライバの意図、アイドル時の
安定性を全て満足することができる。アイドル要求開口
面積Aiは補機負荷の作動を考慮して演算されるので、
エアコン、パワーステアリング等の補機負荷が作動して
いる状態でも安定したアイドル回転数を維持できる。
【0046】また、目標空燃比と燃費率に応じてスロッ
トル開度を決めるので、空燃比設定の変更に伴いドライ
バの意図しないトルク変動が生じることがない。例え
ば、図16に示すようにドライバがある瞬間にアクセル
を踏み増して要求トルクを増加させ、空燃比設定がリー
ン設定から理論混合比設定に変化したとしても、空燃比
切り換えと同時にスロットル開度が小側に補正され吸入
空気量を調整するので、トルクの変動を生じることなく
ドライバが要求したトルクを精度よく実現することがで
きる。
【0047】スロットル弁開度に対する吸気量、トルク
特性はエンジン回転数毎に大きく異なるが、本発明では
エンジン回転数により正規化した開口面積を用いている
ので、回転数の変化に伴う演算誤差が演算過程で入り込
むのを抑えられ、従来装置のように回転数のわずかな変
化を受けて全開近くのスロットル弁開度が急変したりす
るのを防止できる。
【0048】なお、本発明と同様にスロットル弁開口面
積を回転数と排気量で除した正規化開口面積を基にエン
ジンの吸気量比を求める従来装置もある。しかしなが
ら、これらは実測の吸気量に基づいて正規化開口面積と
吸気量比の特性を表しており、エンジンの吸気(体積割
合)特性によってその特性が変わり、特にアクセル開度
が大の領域でエンジンスペックによる特性差が著しいた
め、エンジン機種毎にこの特性を求める必要があった。
これに対して本発明ではあくまで理論的な開口面積と吸
気量の特性に基づいて正規化開口面積と吸気量比の特性
を表しているので、エンジンスペックによる影響はなく
機種毎に特性を求める必要がない。
【0049】以上、本発明の実施の形態をスロットル弁
をDCモータ等によって駆動する電子制御スロットル弁
の例で説明したが、スロットル弁をアクセル操作に機械
的に連動させる機械式スロットル弁であっても本発明は
適用可能である。この場合、スロットル弁をバイパスし
て空気通路に接続する補助空気通路を設け、この補助空
気通路に補助空気弁を介装し、上記実施形態と同様に演
算された目標吸気量を実現するための総開口面積と実際
の機械式スロットル弁開口面積との差を前記補助空気弁
を制御して与えれば、機械式スロットル弁であっても電
子制御スロットル弁の場合と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】同じく本発明の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の概略構成を示す図であ
る。
【図4】目標スロットル弁開度の演算ルーチンのフロー
チャートである。
【図5】アクセル操作量とアクセル要求開口面積の関係
を表す特性図である。
【図6】アイドル要求吸気量とアイドル要求開口面積の
関係を表す特性図である。
【図7】開口面積と吸気量の関係を表す特性図である。
【図8】基準正規化開口面積と基準吸気量比の関係を表
す特性図である。
【図9】エンジンの運転条件と目標空燃比の関係を表す
特性図である。
【図10】目標吸気量比と目標正規化開口面積の関係を
表す特性図である。
【図11】目標開口面積と目標スロットル弁開度の関係
を表す特性図である。
【図12】アイドル要求吸気量の演算ルーチンのフロー
チャートである。
【図13】燃費率補正値の演算ルーチンのフローチャー
トである。
【図14】目標空燃比と設定EGR率に対する基準燃費
率補正値の関係を表す特性図である。
【図15】エンジンの運転状態と燃費率補正係数の関係
を表す特性図である。
【図16】本発明の作用効果を示すタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1 エンジン 5 スロットル弁 6 スロットル弁駆動装置 7 スロットル開度センサ 12 アクセル開度センサ 13 エアフロメータ 14 クランク角センサ 16 コントロールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 11/10 F02D 11/10 H 41/08 310 41/08 310 41/14 310 41/14 310P 41/16 41/16 P (56)参考文献 特開 平9−287513(JP,A) 特開 平9−240322(JP,A) 特開 平9−291841(JP,A) 特開 平2−291437(JP,A) 特開 平4−101037(JP,A) 特開 平11−62659(JP,A) 特開 平10−339205(JP,A) 特開 平7−208212(JP,A) 特開 平8−128348(JP,A) 特開 平10−73037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 45/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドライバのアクセル操作と独立して開閉駆
    動されるスロットル弁により吸入空気量を制御するエン
    ジンの制御装置において、 ドライバのアクセルペダル操作量を検出する手段と、 検出されたアクセル操作量に基づきドライバが要求する
    スロットル弁の開口面積を演算する手段と、 アイドル時の回転数を安定化するために必要な吸気量を
    演算する手段と、 このアイドル要求吸気量をスロットル弁の開口面積に換
    算する手段と、 これら2つの開口面積を合計して要求総開口面積を演算
    する手段と、 この要求総開口面積をエンジン排気量と回転数で除して
    正規化した開口面積を演算する手段と、 この正規化した開口面積を基に基準吸気量比を演算する
    手段と、 この基準吸気量比を基に目標吸気量比を演算する手段
    と、 この目標吸気量比を基に目標正規化開口面積を演算する
    手段と、 この目標正規化開口面積にエンジン排気量と回転数を乗
    じてスロットル弁の目標開口面積を演算する手段と、 この目標開口面積に対応する目標スロットル弁開度を演
    算する手段と、を備えたことを特徴とするエンジンの制
    御装置。
  2. 【請求項2】運転条件に応じて目標空燃比を演算する手
    段を備え、前記目標吸気量比を演算する手段が、目標空
    燃比に応じて前記基準吸気量比を補正するように構成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御
    装置。
  3. 【請求項3】運転条件に応じて目標空燃比を演算する手
    段と、演算された目標空燃比等を基に燃費率を演算する
    手段とを備え、前記目標吸気量比を演算する手段が、目
    標空燃比と燃費率に応じて前記基準吸気量比を補正する
    ように構成されることを特徴とする請求項1に記載のエ
    ンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】前記アイドル時の回転数を安定化するため
    に必要な吸気量を演算する手段を、 アイドル時の目標回転数を演算する手段と、 この目標回転数を維持するために必要な吸気量を演算す
    る手段と、 現在の回転数と目標値との偏差に応じて吸気量のフィー
    ドバック補正量を演算する手段と、 補機負荷分の吸気量を演算する手段と、 これら3つの吸気量を合計し要求吸気量を演算する手段
    と、で構成したことを特徴とする請求項1から3のいず
    れか一つに記載のエンジンの制御装置。
JP09000698A 1998-04-02 1998-04-02 エンジンの制御装置 Expired - Lifetime JP3422250B2 (ja)

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