JP3422042B2 - 巻線機におけるテンション付与機構及びテンション制御方法 - Google Patents
巻線機におけるテンション付与機構及びテンション制御方法Info
- Publication number
- JP3422042B2 JP3422042B2 JP10135093A JP10135093A JP3422042B2 JP 3422042 B2 JP3422042 B2 JP 3422042B2 JP 10135093 A JP10135093 A JP 10135093A JP 10135093 A JP10135093 A JP 10135093A JP 3422042 B2 JP3422042 B2 JP 3422042B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tension
- wire
- core
- movable piece
- applying mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 title claims description 31
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 title claims description 22
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 13
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 7
- 230000008569 process Effects 0.000 description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000010297 mechanical methods and process Methods 0.000 description 1
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
- Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップトランスやチッ
プインダクタ等の巻線部品を製造する際に、線材をコア
に巻き回す巻線機のテンション付与機構及びテンション
制御方法に関する。
プインダクタ等の巻線部品を製造する際に、線材をコア
に巻き回す巻線機のテンション付与機構及びテンション
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、巻線機を使用して線材をコアに巻
き回す際には、コアに供給される線材に一定のテンショ
ンを付与しなければならず、そのテンションは線材の張
力の変動に応じて自動的に調整可能とされている。従
来、線材のテンションの調整は、巻線作業中の微小なテ
ンションの変動に対応するために、弾性を有するテンシ
ョンアームの先端にガイドプーリを取り付け、このガイ
ドプーリから線材をコアに対して繰り出している。さら
に、メカ方式と電磁方式のいずれか又は双方のテンショ
ン調整手段が付設されている。電磁方式の調整手段は線
材を引き回すための主プーリをヒステリシスブレーキに
取り付けると共に、線材のテンションを検出する検出手
段(例えば、テンションアームの基端を回動自在として
その回動角度を検出するポテンショメータ)を設け、通
常はヒステリシスブレーキの制御電圧を昇圧して主プー
リに制動力を作用せしめ、線材のテンションの増加が検
出されると、ヒステリシスブレーキの制御電圧を降下さ
せて制動力を弛める。しかし、このような電磁方式は、
テンションの調整範囲が設定値の10%程度の狭さであ
る。
き回す際には、コアに供給される線材に一定のテンショ
ンを付与しなければならず、そのテンションは線材の張
力の変動に応じて自動的に調整可能とされている。従
来、線材のテンションの調整は、巻線作業中の微小なテ
ンションの変動に対応するために、弾性を有するテンシ
ョンアームの先端にガイドプーリを取り付け、このガイ
ドプーリから線材をコアに対して繰り出している。さら
に、メカ方式と電磁方式のいずれか又は双方のテンショ
ン調整手段が付設されている。電磁方式の調整手段は線
材を引き回すための主プーリをヒステリシスブレーキに
取り付けると共に、線材のテンションを検出する検出手
段(例えば、テンションアームの基端を回動自在として
その回動角度を検出するポテンショメータ)を設け、通
常はヒステリシスブレーキの制御電圧を昇圧して主プー
リに制動力を作用せしめ、線材のテンションの増加が検
出されると、ヒステリシスブレーキの制御電圧を降下さ
せて制動力を弛める。しかし、このような電磁方式は、
テンションの調整範囲が設定値の10%程度の狭さであ
る。
【0003】ところで、巻線作業は、(1)コアの巻線
位置への移動工程、(2)コアの鍔部への線材の固着工
程(電極への固定又は端子へのからげ)、(3)コアへ
の線材の巻き回し工程、を含んでいる。そして、これら
の各工程ごとに線材のテンションを変更することが好ま
しい。即ち、テンションは巻き回し工程で最大、固着工
程で中位、移動工程で最小に変更することが好ましい。
しかし、前記電磁方式はテンションの調整範囲が狭く、
本来的にテンションを多段に変更するという機能を欠如
しており、移動工程や固着工程で線材に傷が発生した
り、断線するおそれを有している。
位置への移動工程、(2)コアの鍔部への線材の固着工
程(電極への固定又は端子へのからげ)、(3)コアへ
の線材の巻き回し工程、を含んでいる。そして、これら
の各工程ごとに線材のテンションを変更することが好ま
しい。即ち、テンションは巻き回し工程で最大、固着工
程で中位、移動工程で最小に変更することが好ましい。
しかし、前記電磁方式はテンションの調整範囲が狭く、
本来的にテンションを多段に変更するという機能を欠如
しており、移動工程や固着工程で線材に傷が発生した
り、断線するおそれを有している。
【0004】一方、メカ方式は、テンションアームの基
端にコイル状のスプリングの一端を係止し、このスプリ
ングの他端をボルトの回転に伴ってボルト上を移動する
可動板に係止したものである。ボルトを手動で回転させ
て可動板を前進/後退させ、スプリングの張力を変更す
ることにより線材のテンションを調整する。しかし、こ
のメカ方式は線材の材質や線径の変更に対応してボルト
を手動で回転させてテンションを調整するためのもので
あり、巻線作業中にその工程に応じてテンションを自動
的に変更することはできない。
端にコイル状のスプリングの一端を係止し、このスプリ
ングの他端をボルトの回転に伴ってボルト上を移動する
可動板に係止したものである。ボルトを手動で回転させ
て可動板を前進/後退させ、スプリングの張力を変更す
ることにより線材のテンションを調整する。しかし、こ
のメカ方式は線材の材質や線径の変更に対応してボルト
を手動で回転させてテンションを調整するためのもので
あり、巻線作業中にその工程に応じてテンションを自動
的に変更することはできない。
【0005】
【発明の目的、構成、作用、効果】そこで、本発明の目
的は、巻線作業中に線材のテンションを変更可能として
線材の損傷、断線を防止できるテンション付与機構及び
テンション制御方法を提供することにある。以上の目的
を達成するため、本発明に係るテンション付与機構は、
回動自在なテンションアームの自由端に設けたガイドプ
ーリと電磁ブレーキ手段を有する主プーリとに線材を張
り渡し、ガイドプーリから繰り出される線材のテンショ
ンに基づいて電磁ブレーキを制御するテンション付与機
構において、テンション調整用のボルトと、前記テンシ
ョンアームの基端に一端が連結されたテンションスプリ
ングと、このテンションスプリングの他端を連結した可
動片と、この可動片の位置を複数段に切り替え可能なシ
リンダ又はソレノイドを含む切替え手段とシリンダのピ
ストンロッド又はソレノイドのアクチュエータの前進位
置を少なくとも2段階に規制するストッパ手段とを備え
ている。前記ボルトはベース板上にベース板とほぼ平行
状態で回転可能に設置されている。前記シリンダ又はソ
レノイドは前記ボルトに取り付けられ、ボルトの回転に
伴ってボルト上で移動可能である。
的は、巻線作業中に線材のテンションを変更可能として
線材の損傷、断線を防止できるテンション付与機構及び
テンション制御方法を提供することにある。以上の目的
を達成するため、本発明に係るテンション付与機構は、
回動自在なテンションアームの自由端に設けたガイドプ
ーリと電磁ブレーキ手段を有する主プーリとに線材を張
り渡し、ガイドプーリから繰り出される線材のテンショ
ンに基づいて電磁ブレーキを制御するテンション付与機
構において、テンション調整用のボルトと、前記テンシ
ョンアームの基端に一端が連結されたテンションスプリ
ングと、このテンションスプリングの他端を連結した可
動片と、この可動片の位置を複数段に切り替え可能なシ
リンダ又はソレノイドを含む切替え手段とシリンダのピ
ストンロッド又はソレノイドのアクチュエータの前進位
置を少なくとも2段階に規制するストッパ手段とを備え
ている。前記ボルトはベース板上にベース板とほぼ平行
状態で回転可能に設置されている。前記シリンダ又はソ
レノイドは前記ボルトに取り付けられ、ボルトの回転に
伴ってボルト上で移動可能である。
【0006】以上の構成において、線材のテンションは
テンションアームの撓みと電磁ブレーキ手段の制御電圧
の昇降とによって微調整される。即ち、テンションが強
まればテンションアームの若干の回動及び撓みによって
テンションが吸収され、それ以上にテンションが強まれ
ば電磁ブレーキ手段の制御電圧が降下されて主プーリへ
の制動が解除ないし弱められ、テンションを吸収する。
テンションアームの撓みと電磁ブレーキ手段の制御電圧
の昇降とによって微調整される。即ち、テンションが強
まればテンションアームの若干の回動及び撓みによって
テンションが吸収され、それ以上にテンションが強まれ
ば電磁ブレーキ手段の制御電圧が降下されて主プーリへ
の制動が解除ないし弱められ、テンションを吸収する。
【0007】そして、巻線作業において、コアへの線材
の巻き回し工程では可動片をテンションアームの基端か
ら最も離れた位置(初期位置)にセットする。この場
合、テンションアームの基端と可動片との間に張り渡さ
れたテンションスプリングが最も強く張られ、線材に対
するテンションが最も強くなる。また、コアの鍔部への
線材の固着工程では、前記切替え手段を動作させて可動
片をテンションアームの基端に若干近付ける。これにて
テンションスプリングの張力が若干弱められると共に、
線材に対するテンションが若干弱くなる。コアの巻線位
置への移動工程では、再度切替え手段を動作させて可動
片をテンションアームの基端にさらに近付ける。これに
てテンションスプリングの張力が最も弱くなり、線材に
対するテンションも最小となる。
の巻き回し工程では可動片をテンションアームの基端か
ら最も離れた位置(初期位置)にセットする。この場
合、テンションアームの基端と可動片との間に張り渡さ
れたテンションスプリングが最も強く張られ、線材に対
するテンションが最も強くなる。また、コアの鍔部への
線材の固着工程では、前記切替え手段を動作させて可動
片をテンションアームの基端に若干近付ける。これにて
テンションスプリングの張力が若干弱められると共に、
線材に対するテンションが若干弱くなる。コアの巻線位
置への移動工程では、再度切替え手段を動作させて可動
片をテンションアームの基端にさらに近付ける。これに
てテンションスプリングの張力が最も弱くなり、線材に
対するテンションも最小となる。
【0008】また、線材の材質や線径が変更される場
合、それらに応じた最適なテンションを設定するため、
前記ボルトを回転させ、可動片の初期位置を変更する。
以上の構成及び作用によって、本発明では、巻線作業中
に線材に加わるテンションの変動をテンションアーム自
体の回動、撓み及び電磁ブレーキ手段によって自動的に
吸収できることは勿論、切替え手段を動作させることに
よってテンションの強さを多段階に変更することがで
き、各工程に最適なテンション値が得られる。従って、
線材に余分な負荷が加わり、線材の損傷、断線による作
業の中止といった不具合が解消される。しかも、可動片
を移動させてその初期位置を変更することにより、線材
自体の変更等に対応してテンションの初期設定値を調整
できる。
合、それらに応じた最適なテンションを設定するため、
前記ボルトを回転させ、可動片の初期位置を変更する。
以上の構成及び作用によって、本発明では、巻線作業中
に線材に加わるテンションの変動をテンションアーム自
体の回動、撓み及び電磁ブレーキ手段によって自動的に
吸収できることは勿論、切替え手段を動作させることに
よってテンションの強さを多段階に変更することがで
き、各工程に最適なテンション値が得られる。従って、
線材に余分な負荷が加わり、線材の損傷、断線による作
業の中止といった不具合が解消される。しかも、可動片
を移動させてその初期位置を変更することにより、線材
自体の変更等に対応してテンションの初期設定値を調整
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るテンション付与機構及び
テンション制御方法の実施例について添付図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例であるテンション
付与機構を備えたスピンドル方式の巻線機を示す。
テンション制御方法の実施例について添付図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例であるテンション
付与機構を備えたスピンドル方式の巻線機を示す。
【0010】この巻線機は、概略、コア1を保持/回転
させるチャック10、線材5をコア1に供給するための
ノズル15とその駆動機構20、線材5へのテンション
付与機構30にて構成されている。チャック10は図示
しないモータによって回転駆動可能であり、図1に示す
位置でコア1に対する巻線作業が行われ、巻線終了後チ
ャック10は矢印D方向に移動し、コア1を装填した新
たなチャックが矢印D’方向から図示の巻線位置にセッ
トされる。
させるチャック10、線材5をコア1に供給するための
ノズル15とその駆動機構20、線材5へのテンション
付与機構30にて構成されている。チャック10は図示
しないモータによって回転駆動可能であり、図1に示す
位置でコア1に対する巻線作業が行われ、巻線終了後チ
ャック10は矢印D方向に移動し、コア1を装填した新
たなチャックが矢印D’方向から図示の巻線位置にセッ
トされる。
【0011】ノズル駆動機構20は、水平駆動用のボー
ルねじ22と水平移動コラム24と垂直駆動用のボール
ねじ25とノズルホルダ27とで構成されている。水平
駆動用のボールねじ22はベース21上にモータ23で
回転駆動可能に設置されている。水平移動コラム24は
ボールねじ22に螺着され、ボールねじ22の正逆回転
に基づいてボールねじ22上で前進/後退する。垂直駆
動用のボールねじ25は水平移動コラム24にモータ2
6で回転駆動可能に設置されている。ノズルホルダ27
は、上部に線材5をガイドするためのノズル15を備
え、ボールねじ25に螺着され、ボールねじ25の正逆
回転に基づいてボールねじ25に沿って昇降する。
ルねじ22と水平移動コラム24と垂直駆動用のボール
ねじ25とノズルホルダ27とで構成されている。水平
駆動用のボールねじ22はベース21上にモータ23で
回転駆動可能に設置されている。水平移動コラム24は
ボールねじ22に螺着され、ボールねじ22の正逆回転
に基づいてボールねじ22上で前進/後退する。垂直駆
動用のボールねじ25は水平移動コラム24にモータ2
6で回転駆動可能に設置されている。ノズルホルダ27
は、上部に線材5をガイドするためのノズル15を備
え、ボールねじ25に螺着され、ボールねじ25の正逆
回転に基づいてボールねじ25に沿って昇降する。
【0012】線材5はボビン71から引き出され、以下
に詳述するテンション付与機構30及びガイドプーリ7
2を経てノズル15へ導かれ、ノズル15から前記チャ
ック10に保持されたコア1へ供給される。以上の構成
からなる巻線機において、まず、ノズル15は図1に図
示の位置よりも高くセットされ、コア1の巻線位置への
移動工程が行われる。即ち、既に巻線が終了したコア1
がチャック10と共に矢印D方向に送り出され、新たな
コア1を装着したチャック10が矢印D’方向から送り
込まれる。次に、ノズル15から引き出された線材5が
コア1の鍔部2上の電極に熱圧着によって固定される
(線材固着工程)。さらに、チャック10を回転させて
線材5をコア1の巻芯部3へ巻き回す(巻き回し工
程)。
に詳述するテンション付与機構30及びガイドプーリ7
2を経てノズル15へ導かれ、ノズル15から前記チャ
ック10に保持されたコア1へ供給される。以上の構成
からなる巻線機において、まず、ノズル15は図1に図
示の位置よりも高くセットされ、コア1の巻線位置への
移動工程が行われる。即ち、既に巻線が終了したコア1
がチャック10と共に矢印D方向に送り出され、新たな
コア1を装着したチャック10が矢印D’方向から送り
込まれる。次に、ノズル15から引き出された線材5が
コア1の鍔部2上の電極に熱圧着によって固定される
(線材固着工程)。さらに、チャック10を回転させて
線材5をコア1の巻芯部3へ巻き回す(巻き回し工
程)。
【0013】次に、テンション付与機構30について図
2、図3を参照して説明する。このテンション付与機構
30は、ベース板31と、ヒステリシスブレーキ35に
取り付けた主プーリ36と、ガイドプーリ38を備えた
テンションアーム37と、ポテンショメータ40と、テ
ンション調整用ボルト41と、テンションスプリング4
5と、可動片50を備えたテンション切替え用シリンダ
51と、ストッパシリンダ55とで構成されている。ボ
ビン71から引き出された線材5はガイド片61でガイ
ドされてベース板31の裏側へ導かれ、ガイドプーリ6
2,63を経て主プーリ36へ架け回され、さらにテン
ションアーム37の先端に設けたガイドプーリ38から
前記ガイドプーリ72を経てノズル15へ到る。主プー
リ36はヒステリシスブレーキ35の電磁制動部に組み
込まれている。
2、図3を参照して説明する。このテンション付与機構
30は、ベース板31と、ヒステリシスブレーキ35に
取り付けた主プーリ36と、ガイドプーリ38を備えた
テンションアーム37と、ポテンショメータ40と、テ
ンション調整用ボルト41と、テンションスプリング4
5と、可動片50を備えたテンション切替え用シリンダ
51と、ストッパシリンダ55とで構成されている。ボ
ビン71から引き出された線材5はガイド片61でガイ
ドされてベース板31の裏側へ導かれ、ガイドプーリ6
2,63を経て主プーリ36へ架け回され、さらにテン
ションアーム37の先端に設けたガイドプーリ38から
前記ガイドプーリ72を経てノズル15へ到る。主プー
リ36はヒステリシスブレーキ35の電磁制動部に組み
込まれている。
【0014】テンションアーム37は支軸39を支点と
して回動自在にベース板31上に設けられ、支軸39に
はポテンショメータ40が設置されている。ポテンショ
メータ40はテンションアーム37の回動角度に基づい
て線材5のテンションを検出し、この検出結果に応じて
ヒステリシスブレーキ35の動作を制御するようになっ
ている。
して回動自在にベース板31上に設けられ、支軸39に
はポテンショメータ40が設置されている。ポテンショ
メータ40はテンションアーム37の回動角度に基づい
て線材5のテンションを検出し、この検出結果に応じて
ヒステリシスブレーキ35の動作を制御するようになっ
ている。
【0015】テンション調整用ボルト41はベース板3
1上にブラケット32,32によってベース板31と平
行状態で回転自在に設置され、一端には手動で回転させ
るためのつまみ42が取り付けられている。テンション
切替え用のエアシリンダ51はボルト41に螺着したナ
ット43にブラケット44を介して取り付けられ、ボル
ト41の真上に位置している。エアシリンダ51のピス
トンロッド52の先端には可動片50が固定され、この
可動片50と前記テンションアーム37の基端37aと
の間にコイル状のテンションスプリング45が張り渡さ
れている。一方、ストッパとして機能するエアシリンダ
55はベース板31上にブラケット57を介して設置さ
れ、そのピストンロッド56の先端は前記可動片50に
対向している。
1上にブラケット32,32によってベース板31と平
行状態で回転自在に設置され、一端には手動で回転させ
るためのつまみ42が取り付けられている。テンション
切替え用のエアシリンダ51はボルト41に螺着したナ
ット43にブラケット44を介して取り付けられ、ボル
ト41の真上に位置している。エアシリンダ51のピス
トンロッド52の先端には可動片50が固定され、この
可動片50と前記テンションアーム37の基端37aと
の間にコイル状のテンションスプリング45が張り渡さ
れている。一方、ストッパとして機能するエアシリンダ
55はベース板31上にブラケット57を介して設置さ
れ、そのピストンロッド56の先端は前記可動片50に
対向している。
【0016】可動片50は、エアシリンダ51が非動作
のとき位置Aにセットされる。エアシリンダ51,55
が動作すると、ピストンロッド56の先端が位置Bまで
前進し、ピストンロッド52の前進はその先端がピスト
ンロッドの先端に当接することにより位置Bで停止し、
可動片50は位置Bにセットされることとなる。エアシ
リンダ51が動作し、エアシリンダ55が非動作のと
き、ピストンロッド56は位置Cへ後退すると共にピス
トンロッド52が位置Cまで前進し、可動片50は位置
Cにセットされる。即ち、可動片50はエアシリンダ5
1,55の動作、非動作の設定状態に応じて位置A,
B,Cのいずれかにセットされ、位置Aにセットされて
いるときテンションスプリング45が最も強く張られ、
位置Bにセットされているときが中位の張力、位置Cに
セットされているときが最小の張力となり、それに応じ
てテンションアーム37を介して線材5へ作用するテン
ションが最大、中位、最小と変更される。
のとき位置Aにセットされる。エアシリンダ51,55
が動作すると、ピストンロッド56の先端が位置Bまで
前進し、ピストンロッド52の前進はその先端がピスト
ンロッドの先端に当接することにより位置Bで停止し、
可動片50は位置Bにセットされることとなる。エアシ
リンダ51が動作し、エアシリンダ55が非動作のと
き、ピストンロッド56は位置Cへ後退すると共にピス
トンロッド52が位置Cまで前進し、可動片50は位置
Cにセットされる。即ち、可動片50はエアシリンダ5
1,55の動作、非動作の設定状態に応じて位置A,
B,Cのいずれかにセットされ、位置Aにセットされて
いるときテンションスプリング45が最も強く張られ、
位置Bにセットされているときが中位の張力、位置Cに
セットされているときが最小の張力となり、それに応じ
てテンションアーム37を介して線材5へ作用するテン
ションが最大、中位、最小と変更される。
【0017】また、つまみ42を指でつまんでボルト4
1を回転させることにより、ナット43と共にエアシリ
ンダ51が前進/後退し、可動片50の初期位置A(即
ち、テンションの最大値)が変更される。可動片50は
図示しないカバーに設けた窓部からオペレータが確認可
能であり、窓部に設けた目盛によって現在設定されてい
るテンションの最大値を判別することができる。
1を回転させることにより、ナット43と共にエアシリ
ンダ51が前進/後退し、可動片50の初期位置A(即
ち、テンションの最大値)が変更される。可動片50は
図示しないカバーに設けた窓部からオペレータが確認可
能であり、窓部に設けた目盛によって現在設定されてい
るテンションの最大値を判別することができる。
【0018】以上の構成からなるテンション付与機構3
0において、テンションアーム37はスプリング45に
よって常時反時計回り方向の回動力を付与され、図2に
示す角度で釣り合っている。巻線作業中に線材5のテン
ションが増加すると、テンションアーム37は時計回り
方向に撓み、かつ、スプリング45に抗して回動する。
微小なテンションの増加であれば、この撓みと回動で吸
収される。それ以上のテンションが線材5へ作用する
と、ポテンショメータ40がこれを検出し、この検出結
果に応じてヒステリシスブレーキ35が作動し、主プー
リ36に対する制動を解除ないし弱める。これにて線材
5が繰り出されて線材5に対するテンションの増加分が
解消される。
0において、テンションアーム37はスプリング45に
よって常時反時計回り方向の回動力を付与され、図2に
示す角度で釣り合っている。巻線作業中に線材5のテン
ションが増加すると、テンションアーム37は時計回り
方向に撓み、かつ、スプリング45に抗して回動する。
微小なテンションの増加であれば、この撓みと回動で吸
収される。それ以上のテンションが線材5へ作用する
と、ポテンショメータ40がこれを検出し、この検出結
果に応じてヒステリシスブレーキ35が作動し、主プー
リ36に対する制動を解除ないし弱める。これにて線材
5が繰り出されて線材5に対するテンションの増加分が
解消される。
【0019】一方、コア1の巻芯部3への巻き回し工程
においては、エアシリンダ51は非動作とされ、可動片
50は位置Aにセットされ、スプリング45の張力は最
大、換言すれば線材5へのテンションは最大である。ま
た、コア1の鍔部2上の電極へ線材5を固着する工程中
は、エアシリンダ51,55が動作され、可動片50は
位置Bにセットされ、線材5へのテンションは中位に変
更される。さらに、コア1の移動工程中はエアシリンダ
51が動作、エアシリンダ55が非動作とされ、可動片
50は位置Cにセットされ、線材5へのテンションは最
小に変更される。このようにテンション値が巻線作業の
各工程に応じて自動的に切り替えられることにより、線
材5の損傷、断線のおそれがなくなる。
においては、エアシリンダ51は非動作とされ、可動片
50は位置Aにセットされ、スプリング45の張力は最
大、換言すれば線材5へのテンションは最大である。ま
た、コア1の鍔部2上の電極へ線材5を固着する工程中
は、エアシリンダ51,55が動作され、可動片50は
位置Bにセットされ、線材5へのテンションは中位に変
更される。さらに、コア1の移動工程中はエアシリンダ
51が動作、エアシリンダ55が非動作とされ、可動片
50は位置Cにセットされ、線材5へのテンションは最
小に変更される。このようにテンション値が巻線作業の
各工程に応じて自動的に切り替えられることにより、線
材5の損傷、断線のおそれがなくなる。
【0020】また、線材5を巻線機に新たにセットする
際、ボルト41を回転させ、可動片50の初期位置Aを
変更することにより、線材5の材質や線径に応じたテン
ション値に調整することができる。なお、本発明に係る
テンション付与機構及びテンション制御方法は前記実施
例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に
変更することができる。
際、ボルト41を回転させ、可動片50の初期位置Aを
変更することにより、線材5の材質や線径に応じたテン
ション値に調整することができる。なお、本発明に係る
テンション付与機構及びテンション制御方法は前記実施
例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に
変更することができる。
【0021】例えば、テンション値を変更するために、
エアシリンダ51,55に代えてソレノイドあるいは可
動片50を複数位置に切り替え可能な他の駆動機構を使
用することができる。また、ポテンショメータ40は、
線材5のテンションを検出する他のセンサ類に置き換え
ることも可能である。
エアシリンダ51,55に代えてソレノイドあるいは可
動片50を複数位置に切り替え可能な他の駆動機構を使
用することができる。また、ポテンショメータ40は、
線材5のテンションを検出する他のセンサ類に置き換え
ることも可能である。
【図1】本発明の一実施例であるテンション付与機構を
備えた巻線機の概略構成図。
備えた巻線機の概略構成図。
【図2】前記テンション付与機構を示す正面図。
【図3】図2のY矢視図。
1…コア
5…線材
30…テンション付与機構
31…ベース板
35…ヒステリシスブレーキ
36…主プーリ
37…テンションアーム
37a…基端
38…ガイドプーリ
40…ポテンショメータ
41…テンション調整用ボルト
45…テンションスプリング
50…可動片
51,55…エアシリンダ
Claims (2)
- 【請求項1】 ベース板上に基端を回動自在に取り付け
られたテンションアームの自由端に設けたガイドプーリ
と、電磁ブレーキ手段を有する主プーリとに線材を張り
渡し、前記ガイドプーリから繰り出される線材のテンシ
ョンに基づいて前記電磁ブレーキを制御するテンション
付与機構において、 前記ベース板上にベース板とほぼ平行状態で回転可能に
設置されたテンション調整用のボルトと、 前記テンションアームの基端に一端が連結されたテンシ
ョンスプリングと、 前記テンションスプリングの他端を連結した可動片と、 前記ボルトの回転に伴ってボルト上で移動可能に設置さ
れたシリンダ又はソレノイドを含み、シリンダのピスト
ンロッド又はソレノイドのアクチュエータが前記可動片
を保持してその位置を複数段に切り替え可能な切替え手
段と、前記ピストンロッド又はアクチュエータの前進位置を少
なくとも2段階に規制するストッパ手段と、 を備えたことを特徴とするテンション付与機構。 - 【請求項2】 請求項1に記載のテンション付与機構を
用いてコアに線材を巻き回す巻線作業において、 前記ストッパ手段を前進位置と後退位置との2段階に移
動可能とし、 コアを巻線位置にセットする際には前記ストッパ手段を
後端位置に設定すると共に前記シリンダ又はソレノイド
を作動させてそのピストンロッド又はアクチュエータを
ストッパ手段で位置決めし、 コアに線材を固着する際には前記ストッパ手段を前進位
置に設定すると共に前記シリンダ又はソレノイドを作動
させてそのピストンロッド又はアクチュエータをストッ
パ手段で位置決めし、 コアに線材を巻き回す際には前記シリンダ又はソレノイ
ドを非作動とする、 ことを特徴とするテンション制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10135093A JP3422042B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 巻線機におけるテンション付与機構及びテンション制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10135093A JP3422042B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 巻線機におけるテンション付与機構及びテンション制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06310353A JPH06310353A (ja) | 1994-11-04 |
JP3422042B2 true JP3422042B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=14298394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10135093A Expired - Fee Related JP3422042B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 巻線機におけるテンション付与機構及びテンション制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3422042B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITMI20111983A1 (it) * | 2011-11-02 | 2013-05-03 | Btsr Int Spa | Dispositivo alimentatore positivo per alimentare a tensione costante fili metallici |
ITMI20131761A1 (it) | 2013-10-22 | 2015-04-23 | Marsilli & Co | Dispositivo per la regolazione automatica del tensionamento del filo durante le varie fasi di avvolgimento in macchine per l'avvolgimento di bobine elettriche. |
JP6547681B2 (ja) * | 2016-05-25 | 2019-07-24 | 株式会社村田製作所 | コイル部品製造方法 |
CN107481854B (zh) * | 2017-09-22 | 2024-02-13 | 广东电网有限责任公司电力科学研究院 | 一种高温超导双饼线圈绕线机 |
CN113213271B (zh) * | 2021-05-12 | 2022-12-20 | 盐城工业职业技术学院 | 一种基于绕线机的电子张力器 |
-
1993
- 1993-04-27 JP JP10135093A patent/JP3422042B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06310353A (ja) | 1994-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2997456B1 (ja) | テンション装置 | |
JP2007268631A (ja) | ワイヤカット放電加工機のワイヤ電極供給装置 | |
JP3422042B2 (ja) | 巻線機におけるテンション付与機構及びテンション制御方法 | |
CN110723595B (zh) | 一种伺服张力器的三段式张力控制方法 | |
EP0810718A1 (en) | Wire tensioner for dynamo-electric machine coil winder | |
US6098910A (en) | Self-compensating filament tension control device | |
JP3224928B2 (ja) | 糸条の巻取機 | |
JP2995188B2 (ja) | コイル用テ―ピング装置 | |
JP3696202B2 (ja) | 摩擦バンドを利用する、自己補償をするフィラメント材のテンション制御装置 | |
JPH05214642A (ja) | ガイドバーを有する経編機 | |
US2562990A (en) | Dereeling tension control | |
US4934627A (en) | De-reeler | |
JP2002184640A (ja) | 巻線装置および巻線方法 | |
JPH07106178A (ja) | 巻線装置におけるワイヤテンションの制御方法、および同装置 | |
JP4037490B2 (ja) | ワイヤカット放電加工機 | |
JP2005103260A (ja) | ミシンの糸張り装置 | |
JP2002184639A (ja) | 平角線の巻線方法および巻線装置 | |
JP2003169454A (ja) | 回転電機製造方法 | |
JP2006213522A (ja) | 綾巻きパッケージを製造する繊維機械に用いられる巻取り装置 | |
JP2675227B2 (ja) | 線条材の張力制御装置 | |
JP4456714B2 (ja) | ワイヤソーを用いた切断方法 | |
CN101407291B (zh) | 操作卷绕机构的方法以及纺织机械的卷绕机构 | |
US2388121A (en) | Tension control device | |
EP1187301B1 (en) | Wire tensioner for dynamo-electric machine coil winder | |
JPH0829887B2 (ja) | 配管・配線巻き取り装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |