JP3421696B1 - 公共事業計画立案支援方法とそのシステムとそのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

公共事業計画立案支援方法とそのシステムとそのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Info

Publication number
JP3421696B1
JP3421696B1 JP2002232807A JP2002232807A JP3421696B1 JP 3421696 B1 JP3421696 B1 JP 3421696B1 JP 2002232807 A JP2002232807 A JP 2002232807A JP 2002232807 A JP2002232807 A JP 2002232807A JP 3421696 B1 JP3421696 B1 JP 3421696B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage means
public works
evaluation value
public
ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002232807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004070863A (ja
Inventor
浩平 古川
雅生 荒川
裕司 小谷
丈晴 佐藤
荘一 海原
義則 荒木
賢太郎 小宮山
和正 倉本
Original Assignee
有限会社山口ティー・エル・オー
株式会社エイトコンサルタント
中電技術コンサルタント株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社山口ティー・エル・オー, 株式会社エイトコンサルタント, 中電技術コンサルタント株式会社 filed Critical 有限会社山口ティー・エル・オー
Priority to JP2002232807A priority Critical patent/JP3421696B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3421696B1 publication Critical patent/JP3421696B1/ja
Publication of JP2004070863A publication Critical patent/JP2004070863A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 明快、且つ客観的な施工の優先順位付けを容
易に行うことができる、公共事業計画立案支援方法とそ
のシステムなどを提供することを目的とする。 【解決手段】 複数の公共事業の計画立案の優先順位付
けに係わる複数の要因毎の評価値を第1の格納手段20
に入力する工程S2と、この評価値を読み出し標準化し
て得られる標準化評価値を第2の格納手段21に入力す
る工程S4と、データ包絡分析法を用いて公共事業毎の
比率尺度を最大化する解析により最適なウエイト値と比
率尺度を求め第3の格納手段23に入力する工程S5
と、この第3の格納手段23から比率尺度を読み出して
表示及び/又は出力する工程S6と、比率尺度が同一の
公共事業がある場合において影響度を演算して第4の格
納手段24に入力し表示及び/又は表示する工程S9
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の公共事業の
施工計画においてその施工の優先順位付けの設定を支援
するための公共事業計画立案支援方法とそのシステムと
そのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】土砂災害(土石流、がけ崩れ、地すべ
り)を防ぐための防災施設など、公共事業施設の施工計
画は、それを必要とする箇所が多いなどの理由により、
複数の計画の優先順位付けを行いその優先順位に従って
施工を行うことが多いが、その優先順位付けの方法は、
未だ十分には確立されたと言える状況にない。
【0003】例えば、土砂災害は、我が国の国土の約7
割が山地で地質的にも脆弱な地域が多く、急峻な地形が
多い等の地理的条件や、都市化の進展による山麓部の土
砂災害危険地域への人口増加等の社会的条件、更には土
砂災害の誘因となる台風や梅雨等の集中豪雨に見舞われ
易いといった気象的条件により、我が国における宿命的
な自然災害の一つとなっており、毎年、全国各地で多数
発生し、尊い人命が失われ、貴重な財産が破壊されてい
るが、かかる土砂災害の危険地域(土石流危険渓流、急
傾斜地崩壊危険箇所、地すべり危険箇所)は、全国で約
18万箇所と多く、ハード対策による整備率は25%台と低
いのが現状であり、また、これだけ多くの危険箇所全て
にハード対策を実施するには、予算的、時間的な制約も
あることから、ソフト対策によりハ−ド対策の遅れをカ
バーする必要性が認識されてきているのが実状である。
【0004】かかる防災施設計画の優先順位付けには様
々な要因が絡み合い、その優先順位付けの方法として
は、例えば、土砂災害発生の可能性の大きさに関する要
因としての土砂災害発生危険度、土砂災害発生時の損害
の大きさに関する要因としての保全人家戸数など、幾つ
かの重要な要因についてその相対的な優先度を◎、○、
△などで評価し、更に、それらの総合的な優先度を、同
様に、◎、○、△などで評価し、最終的に、かかる評価
情報に基づき、政策的、行政的な判断も含み、優先順位
付けを行う方法や、要因毎に所定の評価基準により数値
評価し、更に、各要因に所定の重み付けを行って総合的
な優先度を数値評価し、最終的に、かかる評価情報に基
づき、政策的、行政的な判断も含み、優先順位付けを行
う方法などがある。
【0005】かかる従来技術は、最終的に、政策的、行
政的な判断も含み優先順位付けを行うことは止むを得
ず、更には望ましいとも言えるが、前者の方法は、明確
な優先順位付けの評価ができず、また、評価者の意思に
よってその順位評価が変わるという問題があり、後者
は、評価者の意思によって各要因の重み付けが異なり、
総合的な優先度の評価が変わるという問題がある。即
ち、両者ともに、評価者が変わると優先順位付けも変化
することになり、明快、且つ客観的な施工の優先順位付
けが出来ないという問題があった。
【0006】また、周知の如く、ダムや干拓等の大規模
な公共事業施設の計画においては、費用と経済的効果
(その事業によって防止すべき損害を含む)との関係、
即ち、費用対効果比によって事業計画を評価する方法が
用いられているが、費用及び経済的効果を精度よく評価
するためには、膨大な費用と、時間、労力を要し、対象
とする計画が多い場合には、実質上、この方法を適用す
るのは困難である。
【0007】なお、優先順位付けの技術に関連し、特開
2001-325686号公報(防災情報処理方法及びシステ
ム)、特開2000-067125号公報(災害復旧計画支援装
置)、特開2000-048073号公報(対策の時間管理ルール
を考慮した災害時意思決定支援装置およびそのシステ
ム)、特開平11-316781号公報(災害発生時における意
思決定表示方法及びその装置)等には、優先順位に応じ
た資源量の割り当てなどが示されているが、何れも、予
め優先順位を記憶し、或いは優先順位を規定するルール
を記憶するものであって、優先順位付けを行う具体的な
技術は開示されていない。
【0008】また、特開平09-033684号公報(予防保全
方法及び予防保全装置)には、プラントの機器の損傷発
生防止に最適な予防保全計画を立案することを目的に、
損傷発生の可能性の大きさに関する損傷発生可能性指標
と損傷発生時のプラントへの影響度の大きさに関す機器
重要度指標に基づいて安全性を評価して、保全を適用す
べき機器の優先度を順位付けし、保全を適用すべき各機
器について、予防保全と事後保全の経済性の指標(コス
ト及び難易度)を比較して保全対策の優先度を順位付け
し、これらの優先度に基づき保全計画の素案を作成し、
現状及び対策後の機器の寿命の予測結果の比較に基づい
て各機器についての最適な保全計画を立案する技術が示
されている。この従来技術は、謂わば、費用対効果比の
経済合理性に基づき優先順位付けを行う技術の一形態で
あるが、本発明の意図する公共事業施設の施工順位付け
にそのまま使用できるものではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数の公共
事業施設の計画においてその施工の優先順位付けを行う
方法に係わる前述の状況に鑑み、明快、且つ客観的な施
工の優先順位付けを容易に行うことができる公共事業計
画立案支援方法とそのシステムとそのプログラムとその
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、本発明者らが非
線形のがけ崩れ発生限界線の設定に導入したデータ包絡
分析法(例えば、佐藤、他:DEAを用いたがけ崩れ発生
限界雨量線の設定手法,第53回平成13年度土木学会中国
支部研究発表会発表概要集,pp.673-674,2001.6)
が、公共事業施設の施工の優先順位付けにも適用できる
ことを見出し、更に、その好適な実施の形態を見出し、
本発明を完成するに至ったものである。
【0011】即ち、請求項1の発明は、複数の公共事業
の計画立案の優先順位付けに係わる複数の要因毎の評価
値を該複数の公共事業毎に書き込み可能な第1の格納手
段に入力する工程と、この複数の要因毎の評価値を第1
の格納手段から読み出してデータ包絡分析法を用いて該
公共事業毎に該複数の要因毎の評価値とそれに対するウ
エイト値の積の和として定義される該公共事業毎の比率
尺度をそれぞれ最大化する解析により最適なウエイト値
と比率尺度を求め該比率尺度を第3の格納手段に入力す
る工程(以下、本工程を「データ包絡分析法を用いて解
析する工程」ということがある。)と、この第3の格納
手段から該比率尺度を読み出して表示及び/又は出力す
る工程と、データ包絡分析法を用いて解析する工程で用
いた前記複数の要因のうち1の要因を選択する工程と、
該データ包絡分析法を用いて解析する工程でフロンティ
アを構成する公共事業として抽出された公共事業に係る
該選択された要因の評価値と該データ包絡分析法を用い
て解析する工程で求められた最適なウエイト値の積とし
て定義される影響度を該抽出された公共事業毎に第4の
格納手段に入力する工程と、この第4の格納手段から該
影響度を読み出して表示及び/又は出力する工程とを有
する公共事業計画立案支援方法である。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の発明と
構成を一部同じくし、第3の格納手段から比率尺度を読
み出して表示/又は出力する工程の後に、データ包絡分
析法を用いて解析する工程で用いた複数の要因のうち複
数要因を選択する工程と、この選択された複数要因の重
み値を入力する工程と、該データ包絡分析法を用いて解
析する工程でフロンティアを構成する公共事業として抽
出された公共事業に係る該選択された複数要因毎の評価
値と該データ包絡分析法を用いて解析する工程で求めら
れた該選択された複数要因毎の最適なウエイト値と該入
力された重み値の積の和として定義される合計影響度を
該抽出された公共事業毎に算出して第4の格納手段に入
力する工程と、この第4の格納手段から該合計影響度を
読み出して表示及び/又は出力する工程とを備える公共
事業計画立案支援方法である。
【0013】請求項3記載の発明も請求項1記載の発明
と構成の一部を同じくするが、第3の格納手段から比率
尺度を読み出して表示/又は出力する工程の後に、第1
の格納手段に入力された複数の公共事業に係る前記複数
の要因毎の評価値を読み出して、超CCRモデル又は領域
限定超CCRモデルによるデータ包絡分析法を用いて、該
複数の公共事業のうちフロンティアを構成する公共事業
について、該フロンティアを構成する公共事業毎に当該
公共事業を除く第2のフロンティアを構成してこれを基
準とし当該公共事業の要因毎の評価値とそれに対する第
2のウエイト値の積の和として定義される当該公共事業
の第2の比率尺度を最大化する解析により第2の最適な
ウエイト値と第2の比率尺度を求め該第2の比率尺度を
第4の格納手段に入力する工程と、この第4の格納手段
から該フロンティアを構成する公共事業の第2の比率尺
度を読み出して表示及び/又は出力する工程を有する
共事業計画立案支援方法である。
【0014】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
記載の発明において、前記第1の格納手段から前記複数
の公共事業に係る前記複数の要因毎の評価値を読み出し
標準化して得られる標準化評価値を第2の格納手段に入
力する工程を更に有し、前記データ包絡分析法を用いて
解析する工程は、この複数の要因毎の標準化評価値を第
2の格納手段から読み出してデータ包絡分析法を用いて
該公共事業毎に該複数の要因毎の標準化評価値とそれに
対するウエイト値の積の和として定義される該公共事業
毎の比率尺度をそれぞれ最大化する解析により最適なウ
エイト値と比率尺度を求め該比率尺度を第3の格納手段
に入力する工程であり、前記フロンティアを構成する公
共事業として抽出された公共事業に対して実施される解
析に用いられる前記評価値に代えて前記第2の格納手段
から前記標準化評価値を読み出して解析することを特徴
とする公共事業計画立案支援方法である。
【0015】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れか1に記載の公共事業計画立案支援方法を該公共事業
設備の優先順位付けに係る評価情報を求める工程とし、
この評価情報を求める工程から求められた最も優先すべ
き公共事業計画を除いて、該評価情報を求める工程を繰
り返し優先順位付けを行う公共事業計画立案支援方法で
ある。
【0016】請求項6の発明は、請求項1記載の発明を
システムとして捉えた発明であり、複数の公共事業の計
画立案の優先順位付けに係わる複数の要因毎の評価値を
該複数の公共事業毎に書き込み可能な第1の格納手段
と、この第1の格納手段から該評価値を読み出してデー
タ包絡分析法を用いて該公共事業毎に該複数の要因毎の
評価値とそれに対するウエイト値の積の和として定義さ
れる該公共事業毎の比率尺度をそれぞれ最大化する解析
により最適なウエイト値と比率尺度を求める第1の演算
手段と、この比率尺度を入力する第3の格納手段と、前
記データ包絡分析法を用いた解析の結果フロンティアを
構成するとして抽出された公共事業に関して、前記複数
の要因のうち1の要因を選択し該選択された要因の評価
値と,該評価値に対する前記最適なウエイト値と,の積
として定義される影響度を求める第2の演算手段と、該
影響度を入力する第4の格納手段と、該第4の格納手段
から前記影響度を読み出して表示及び/又は出力する表
示手段とを有する公共事業計画立案支援システムであ
る。
【0017】請求項7の発明は、請求項2記載の発明を
システムとして捉えた発明であり、複数の公共事業の計
画立案の優先順位付けに係わる複数の要因毎の評価値を
該複数の公共事業毎に書き込み可能な第1の格納手段
と、この第1の格納手段から該評価値を読み出してデー
タ包絡分析法を用いて該公共事業毎に該複数の要因毎の
評価値とそれに対するウエイト値の積の和として定義さ
れる該公共事業毎の比率尺度をそれぞれ最大化する解析
により最適なウエイト値と比率尺度を求める第1の演算
手段と、この比率尺度を入力する第3の格納手段と、前
記データ包絡分析法を用いた解析の結果フロンティアを
構成するとして抽出された公共事業に関して、前記複数
の要因のうち複数の要因をさらに選択し該選択された複
数要因毎の評価値と,前記さらに選択された複数要因毎
の重み値と,前記さらに選択された複数の要因毎の評価
値に対する前記最適なウエイト値と,の積の和として定
義される合計影響度を求める第2の演算手段と、該合計
影響度を入力する第4の格納手段と、該第4の格納手段
から前記合計影響度を読み出して表示及び/又は出力す
る表示手段とを有する公共事業計画立案支援システムで
ある。
【0018】請求項8の発明は、請求項3記載の発明を
システムとして捉えた発明であり、複数の公共事業の計
画立案の優先順位付けに係わる複数の要因毎の評価値を
該複数の公共事業毎に書き込み可能な第1の格納手段
と、この第1の格納手段から該評価値を読み出してデー
タ包絡分析法を用いて該公共事業毎に該複数の要因毎の
評価値とそれに対するウエイト値の積の和として定義さ
れる該公共事業毎の比率尺度をそれぞれ最大化する解析
により最適なウエイト値と比率尺度を求める第1の演算
手段と、この比率尺度を入力する第3の格納手段と、前
記第1の格納手段に入力された前記複数の公共事業に係
る前記複数の要因毎の評価値を読み出して、超CCRモデ
ル又は領域限定超CCRモデルによるデータ包絡分析法を
用いて、該複数の公共事業のうちフロンティアを構成す
る公共事業について、該フロンティアを構成する公共事
業毎に当該公共事業を除く第2のフロンティアを構成し
てこれを基準とし当該公共事業の要因毎の評価値とそれ
に対する第2のウエイト値の積の和として定義される当
該公共事業の第2の比率尺度を最大化する解析により第
2の最適なウエイト値と第2の比率尺度を求める第2の
演算手段と、該第2の比率尺度を入力する第4の格納手
段と、該第4の格納手段から該フロンティアを構成する
公共事業の第2の比率尺度を読み出して表示及び/又は
出力する表示手段とを有する公共事業計画立案支援シス
テムである。
【0019】請求項9乃至11の発明は、請求項1乃至
請求項3記載の発明をそれぞれプログラムとして捉えた
発明である。
【0020】請求項12の発明は、請求項9乃至請求項
11記載の発明である公共事業立案支援プログラムのい
ずれか1を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】一般に多次元の意思決定軸を持っ
ている問題を定量的に評価する際には、人間は、何らか
の方法を利用してそれを一次元化しなければ順位付けで
きず、何らかのウエイト値を設定して一次元化を行って
いる。このウエイト付けが、明快、且つ客観的な合理性
を有する場合にはその順位付けの評価に問題が生じない
が、殆どの場合、明快な設定が困難であり、経験とか勘
とかによって決めざるを得ないことも多い。
【0024】本発明は、かかる多次元の要因(多次元の
意思決定軸)間のウエイト付けをデータ包絡分析法(DE
A:Data Envelopment Analysis)により行おうとするも
ので、公共事業施設の施工の優先順位付けにDEAを適用
し、その解析で得られる比率尺度を含む情報を施工順位
付けの評価情報とすることに最大の特徴を有すものであ
る。DEAは、経営効率の改善を目的に、1978年、Cooper
らが提唱した効率を定量的に評価する手法(例えば、刃
根:経営効率性の測定と改善‐包絡分析法DEAによる
‐、日科技連出版社、1993)であり、それぞれのデータ
(DEAで言う「意思決定者(DMU)」)が、許される範囲
内で、最も都合がよい(順位が高くなる)ウエイト値
(本発明でいう「最適なウエイト値」)を自動的に決定
して、そのウエイト付けに基づく荷重和(本発明でいう
「比率尺度」)により評価するという特徴がある。即
ち、DEAの考え方の概念は、それぞれのDMUが有する特徴
を、許される範囲内で最大限生かす評価が、適正な評価
になるというものである。
【0025】次に、かかるDEAを適用した本発明の実施
の形態として、先ず、DEAの特徴であるフロンティアの
設定方法、及びそのフロンティアを基準とした比率尺度
の求め方について説明する。図1は、二次元データを例
として、DEAのCCRモデル(Charnes-Cooper-Rhodesモデ
ル:Charnes、Cooper、Rhodesによって1978年に提案さ
れたデータ包絡分析法の最初のモデル)を用いた解析方
法を説明するための概念図であって、要因1、要因2
は、公共事業施設の施工の優先順位付けに係わる要因と
し、A〜Eは、検討対象である公共事業施設の計画の評価
データ点とする。
【0026】比率尺度の基準(=1)となるフロンティ
ア(包絡線)は、図1において、右上の領域には他のデ
ータが無い(優位集合が無い)データの包絡線として設
定される。即ち、全ての点についてその点を通る直線を
設定し、優位集合が存在しない直線を設定し得る点が、
フロンティアを構成する点として抽出される。図1の場
合、点A、C、Dがフロンティアを構成する点(比率尺度
=1)であり、これらを結ぶ曲線がフロンティアであ
る。一方、B、Eは、どのような傾きにしても優位集合が
存在するため、フロンティアに内包される点となり、こ
れらの比率尺度は、フロンティアを基準として求めら
れ、例えば、Bの比率尺度は、OB/OPとして求められる。
【0027】なお、一般的に、次元の異なるデータを等
しく用いる場合には、データの範囲、単位などの影響を
避けるため、無次元化したデータを用いるのが適当であ
り、また、データ包絡分析法ではその解析データに正値
条件が課せられていることもあり、本発明の実施におい
ては、解析の対象となる要因データ(本発明でいう「要
因の評価値」)の標準化を実施するのが好ましい。即
ち、本発明でいう要因データの標準化とは、何らかの方
法を用いてデータの次元の統一をある程度図ると共に、
データを正値に変換することを意味し、かかる要因デー
タの標準化は、例えば、要因データをXi、標準偏差σ
i、平均値μi、標準化したデータ(本発明でいう「要因
の標準化評価値」)をNiとして、最大化したいデータ
(例えば、危険度)、最小化したいデータ(例えば、概
算工費)をそれぞれ次式により標準化することができ
る。この平均値と標準偏差を用いる標準化が最もポピュ
ラーではあるが、本発明は、特にこのような標準化の方
法に限定されるものではない。
【0028】
【数1】 上式において例えばaとして50を、bとして10を代
入するとよい。
【0029】図1は、DEAのCCRモデルによる設定を示し
たものであるが、DEAにはCCRモデル以外に、GDEA(Gener
alized Data Envelopment Analysis)モデル、BCC(Bank
er-Charnes-Cooperが提案)モデル、DRS(Decreasing R
eturns to Scale)モデル、IRS(Increasing Returns
to Scale)モデル、GRS(General Returns toScal
e)モデルなど様々なモデルがあり、特に本発明を限定す
るものではないが、パラメータ等の設定が不要で、デー
タのみからフロンティアの設定が可能なCCRモデルが好
適である。
【0030】また、DEAでは、許される範囲内で最も都
合よくウエイト値を設定するため、非常に重要な要因に
も拘らず、殆どその要因の影響を受けずに比率尺度が設
定される場合があり、例えば、図1のDの場合、要因1
の影響は大きいが、要因2の影響は非常に小さくなって
いる。このような極端な偏りのあるウエイト付けを避け
るため、全ての要因からそれぞれ最低限の影響を受ける
ように、それぞれの要因のウエイト値の上下限値を設定
する領域限定CCRモデルを用いることもできる。即ち、
厳密にそのウエイト値を決定することは出来ないが、常
識的にどの程度の範囲の重要度(ウエイト値)を持つか
を、ある程度ラフにでも設定できる場合には、この領域
限定CCRモデルを用いることにより、より明快な施工の
優先順位付けができる。
【0031】図2は、二次元データを例として、DEAの
領域限定CCRモデルを説明するための概念図であって、
破線で限定領域を示しており、この破線より外側の領域
にあるデータは、重み付けに制限が生じ、限定を設けな
いCCRモデルで優先度が高いと判定された箇所も、領域
限定CCRモデルでは優先度が低下する場合もある。
【0032】以上、説明したCCRモデル、領域限定CCRモ
デルは、フロンティアを構成する点(全点、比率尺度=
1)についてはその相対評価を行わない解析方法である
が、更に、フロンティアを構成する点についてその相対
評価を行う超CCRモデル、又は領域限定超CCRモデルを用
いた解析を行うこともできる。超CCRモデル、領域限定
超CCRモデルは、フロンティアを構成する当該の点を除
いた仮想的なフロンティア(本発明では、「第2のフロ
ンティア」又は「超フロンティア」と称する。)を設定
し、この超フロンティアを基準線として、当該の点の仮
想的な比率尺度(本発明では、「第2の比率尺度」又は
「超比率尺度」と称する。)を求めるものであり、超比
率尺度は1より大きい値となる。
【0033】図3は、図1と同様の二次元データを例と
して、DEAの超CCRモデルを説明するための概念図であっ
て、フロンティアを構成する点の一つであるCの超比率
尺度を求める場合を示したものである。この場合、当該
の点Cを除いた超フロンティアは、A〜Dの直線を含み設
定され、この超フロンティアを基準線として、当該の点
Cの超比率尺度は、OC/OQとして求められる。フロンティ
アを構成する他の点に対しても、同様の計算により超比
率尺度が求められる。
【0034】以上の実施の形態により、複数の公共事業
の計画立案の優先順位付けに係わる複数の要因毎の評価
値を入力データとし、その評価値又はそれを標準化した
標準化評価値を多次元の解析データとして、データ包絡
分析法を用いて公共事業毎に複数の要因毎の解析データ
とそれに対するウエイト値の積の和として定義される公
共事業毎の比率尺度をそれぞれ最大化する解析により最
適なウエイト値と比率尺度を求め、解析により得られた
比率尺度を評価指標として含む第一の評価情報を求める
ことができ、フロンティアを構成する計画を、少なくと
もフロンティアに内包される計画より優先順位が高く、
且つ最も優先順位が高い計画を含む集合として、抽出す
ることができる。
【0035】次に、以上のようなフロンティアの設定を
含む実施の形態を第一の工程とし、第一の工程で抽出さ
れたフロンティアを構成する複数の計画について、その
施工の優先順位付けのための第二の評価情報を求める、
第二の工程の好ましい実施の形態を説明する。
【0036】その一つは、第一の工程で得られた比率尺
度への特定の要因の影響度を評価指標として含み、フロ
ンティアを構成する複数の計画についてその施工順位を
評価する第二の評価情報を求めるものである。この特定
の要因としては、解析に用いた複数の要因の中から、施
工順位付け評価に係り最もすべき要因を一つ更に選択す
ることもでき、例えば、重視すべき複数の要因を更に選
択すると共にその選択した複数の要因の重み値を設定
し、この重み値を用いた複数の要因の影響度の合計を評
価指標して、フロンティアを構成する複数の計画につい
てその施工順位を評価する第二の評価情報を求めること
もできる。
【0037】本発明でいう比率尺度への要因の影響度と
は、DEAの解析により求められる比率尺度に対する当該
要因の寄与分であって、当該要因のウエイト値と解析に
用いた当該要因のデータ(評価値又は標準化評価値)と
の積で定義され、比率尺度は、各影響度の和であり、特
に、フロンティアを構成する計画(比率尺度=1)で
は、各影響度が、比率尺度に対する各要因の寄与率とな
っている。なお、影響度に係る特定の要因の選択と選択
した複数の要因の重み値の設定は、第一の工程のDEAを
用いた解析の前に行うこともでき、その解析の後に行う
こともできる。
【0038】第二の工程の好ましい実施の形態の二番目
は、前述の超CCRモデル又は領域限定超CCRモデルを用い
た解析により得られた、超比率尺度を評価指標して含み
第二の評価情報を求める形態である。即ち、この第二の
工程は、超比率尺度の大小を、フロンティアを構成する
点(公共事業施設の計画)の施工の優先順位付けの第二
の評価情報とする形態であり、超比率尺度は、当該のフ
ロンティアを構成する点が有する、類似のウエイト付け
を有する集合のなかでの特異性を示す指標であり、この
ことが、超比率尺度の大小を、フロンティアを構成する
点の施工の優先順位付け評価情報の一つとすることがで
きる論理的な根拠である。
【0039】なお、超CCRモデル又は領域限定超CCRモデ
ルを用いて第二の評価情報を求める解析は、第一の工程
のDEAを用いた解析として行うこともでき、或いは又、
第一の工程のDEAを用いた解析の後に、例えば、同じ多
次元の解析データを用いて第二の工程として行うことも
できる。また、この超比率尺度を評価指標とした評価情
報は、前述の要因の影響度又は合計影響度を評価指標と
した評価情報と併せ、第二の評価情報とすることもでき
る。
【0040】第二の工程の好ましい実施の形態の三番目
は、フロンティアを構成する複数の計画について、第一
の工程のDEAによる解析で用いた要因以外の要因に係る
第2の評価値を評価指標して含み、フロンティアを構成
する複数の計画についてその施工の優先順位を評価する
ものである。かかる第2の評価値の好ましい形態として
は、本発明を限定するものではないが、費用対効果比が
ある。即ち、第一の工程で抽出した少数のフロンティア
を構成する計画に対し、その必要とする費用と得られる
経済的効果との関係(費用対効果比)によって評価する
ことにより、比較的少ない費用、時間、労力で明快、且
つ客観的な施工の優先順位付けに係る第二の評価情報を
得ることができる。この費用対効果比による評価と共
に、前述の解析に用いた要因の影響度又は合計影響度に
よる評価、超比率尺度による評価などを含め、第二の評
価情報とすることもできる。また、第2の評価値の入力
は、第一の工程のDEAを用いた解析の前に行うこともで
き、或いは又、第一の工程のDEAを用いた解析の後に行
うこともできるが、前者の場合、抽出されたフロンティ
アを構成する計画に対する第2の評価値の有無を判定
し、入力されていないフロンティアを構成する計画の第
2の評価値を入力する工程を設ける必要がある。
【0041】なお、費用対効果比の評価においては、例
えば、前述の特開平09-033684号公報(予防保全方法及
び予防保全装置)などにも示されているように、対策の
規模、内容によって、その費用と防止できる(又は低減
できる)損害との関係が変わり、その組合せは無数に存
在するため、統一された基準の基で費用対効果比の評価
を行う必要がある。このような費用対効果比の評価は、
例えば、従来のダム事業計画の評価方法などと同様にし
て行うことができる。
【0042】以上のような第二の工程は、第一の工程で
求めた比率尺度が同じ複数の計画についてその優先順位
付けの評価情報を求めことができる工程であり、フロン
ティアを構成する計画に限らず、フロンティアに内包さ
れ比率尺度が同じ複数の計画についてその優先順位付け
の評価情報を求めることもできる。即ち、かかる実施の
形態によれば、第一の工程と第二の工程とにより、解析
の対象とした全ての計画について、明快、且つ客観的な
優先順位付けを容易に行うことが可能な評価情報を求め
ことができる。
【0043】以上のようにして求めた第一の評価情報及
び/又は第二の評価情報を含む情報を施工の優先順位付
けの評価情報とし、総合的な判断によって、解析した複
数の計画から最も優先すべき計画を決定する第三の工程
を設けるのが望ましい。即ち、公共事業施設は、その施
工の優先順位付けに非常に多くの要因が係り、その全て
を含めて評価情報を求めることは不可能であると共に、
効率的でもなく、最終的に、これらを含めて総合的な判
断を行う第三の工程を設けるのが望ましい。また、公共
事業施設では、数値的な評価が困難な要因、例えば、地
域的な偏りの是正、政策的誘導、或いは地域振興など、
政策的、行政的な判断も含み優先順位付けを行う必要が
ある場合もあり、この観点からも、第三の工程を設ける
のが望ましい。
【0044】第三の工程で決定した計画を除き、第一の
工程、第二の工程、及び第三の工程を順次繰り返すこと
により、所定の順位、例えば、当該年度予算で執行でき
る順位までの優先順位付けを行うことができる。なお、
第一の工程から繰り返すのは、先に抽出したフロンティ
アを構成する計画の中に二番目に高い優先度を有する計
画が含まれている保証はなく、例えば、最も高い優先度
を有する計画に近接し内包された計画が、二番目に高い
優先度を有する可能性があるからである。
【0045】かかる本発明の実施の形態において、例え
ば、政策的、行政的な判断を伴う第三の工程として、都
道府県議会、或いは市町村議会での審議・決定を待って
いたのでは、当然ながら、本発明を有効に利用すること
が困難になる。従って、例えば、第三の工程として、何
ケースかの判定モデルを設定し、この判定モデルに従っ
た何ケースかの施工の優先順位付けを行い、それぞれの
判定モデルによる施工の優先順位付けを審議資料とし
て、都道府県議会等で決定することが望ましい。このよ
うな判定モデルとしては、例えば、重要対策地域など特
定地域を所定の施工数まで最優先するモデル、重要対策
地域や危険度が高い地域など複数の特定地域を、順次、
それぞれ所定の施工数まで最優先するモデル、第二の評
価情報で最も優先度の高い計画をそのまま最も優先すべ
き計画として決定するモデルなどが挙げられる。
【0046】次に、施工の優先順位付けに係わり設定す
るDEA解析の要因について、土砂災害に対する防災施設
の計画を例として、具体的に説明する。設定する要因と
しては、土砂災害発生の可能性の大きさに関する要因
と、土砂災害発生時の損害の大きさに関する要因とをそ
れぞれ一つ以上を用いることが好ましく、更には、土砂
災害発生の可能性の大きさに関する要因の一つとして、
斜面要因毎又は渓流要因毎に評価した土砂災害発生の危
険度を用いるのが好ましい。
【0047】例えば、斜面要因は、地形要因、地質・土
質要因、環境要因、或いは地震要因などに区分され、更
に、それぞれの区分毎に、例えば、地形要因としては、
傾斜度、斜面高さ、斜面方位、斜面形状、横断形状、遷
急線などに細分され、具体的には、地方自治体等の急傾
斜地崩壊危険箇所点検調査データとして、非常に膨大な
データベースが構築されている。がけ崩れ発生の危険度
は、このデータベースを利用して評価することができる
が、評価に必要な作業量と得られる評価の信頼性とのバ
ランスの観点から、先ず、がけ崩れ発生に及ぼす影響度
が大きい重要な斜面要因を、例えば、ラフ集合を用いて
6要因程度、抽出するのが望ましい。
【0048】抽出した重要な斜面要因に基づく危険度の
評価は、公知の多変量解析、ファジイ理論、或いは点数
制などが使用でき、本発明を特に限定するものではない
が、斜面要因毎にカテゴリー別(5カテゴリー程度が好
ましい。)のがけ崩れ発生率を算出し、その発生率を当
該斜面要因・当該カテゴリーの設定点数とし、このよう
にして設定した斜面要因毎の得点を加算することにより
個別斜面の危険度を点数制により評価するのが好まし
い。この方法は、非常に簡易であり、経験的な判断を必
要とせず、更には、斜面要因間のウエイトを自動的に調
整できるものであり、実際の崩壊現象(潜在危険度との
関係においての、崩壊確率、或いは崩壊傾向)を非常に
良く再現できる方法である。
【0049】土砂災害発生時の損害の大きさに関する要
因としては、同様に、地方自治体等が行う急傾斜地崩壊
危険箇所点検調査のデータである保全人家戸数、公共施
設数、或いは、危険箇所に関係する人数、被害想定額な
どを用いることができる。また、概算工費などを要因と
することもできるが、DEAの解析に用いる要因数として
は、重要な要因を3〜5程度(三次元データ〜五次元デ
ータ程度)選択するのが好ましく、要因数を多くすると
フロンティアを構成する点として抽出される計画の数が
比例的に増大し、その中での優先順位付けの評価を行う
第二の工程の処理負荷が増大すると共に、一巡の処理
で、解析の対象とした中から最も優先度の高いものを決
定し、これを除き一巡の処理を繰り返すという実施の形
態の場合、要因数を増やしたからといって、優先順位付
けの評価の信頼性が増大する効果が得られるわけではな
い。
【0050】次に、本発明の公共事業立案支援システム
について説明する。本発明の支援システムは、上述した
本発明の方法を用いて公共事業施設の施工の優先順位付
けを支援するシステムであって、対象とする複数の公共
事業施設の優先順位付けに係わる複数の要因毎の評価値
などを入力する情報入力装置と、入力情報やそれを用い
た解析結果などを記憶する格納手段である情報格納装置
と、少なくともDEAによる解析を行う機能を有する演算
手段である情報処理演算装置と、解析結果などを表示及
び/又は出力する表示手段である情報出力装置とを備え
たシステムとして構成できる。
【0051】詳細には、実施例の説明で行うが、その具
体的な構成としては、例えば、情報入力装置をキーボー
ド、マウス、ペンタブレットなど複数種類の装置からな
り目的に応じた使い分け可能な装置とし、情報格納装置
を磁気ディスク等のコンピュータ用記憶装置とし、情報
処理演算装置をワークステーションやパーソナルコンピ
ュータ等のコンピュータとし、情報出力装置をCRTディ
スプレイ、プリンタなど複数種類の装置からなり目的に
応じた使い分け可能な装置として構成することができ、
このような構成において、対話型処理によって施工の優
先順位付けを行えるようにするのが好ましい。
【0052】かかる構成において、好ましい実施の形態
について、以下、説明する。対象とする公共事業施設の
解析データを情報格納装置に記憶させる方法として、DE
Aの解析に使用し得る解析データとして入力し、これを
記憶させる方法と、入力されたデータを記憶させると共
に、その入力データをコンピュータで例えば標準化など
の処理・加工をして解析データを作り、この処理・加工
した解析データを記憶させる方法があるが、可能な限
り、オペレータの負担を軽減させる意味で後者とするの
が好ましい。なお、入力する要因数は、DEAの解析にお
いてそれを選択する自由度を大きくするため、多い方が
好ましい。
【0053】操作者(評価者)が、情報格納装置に記憶
された公共事業施設の中から、解析の対象とする複数の
公共事業施設を指定できるようにすることが好ましく、
例えば、県内全域や市町村、重要対策地域、危険度が高
い地域、或いは、保全人家戸数が多い斜面など、その解
析対象とする公共事業施設の範囲を設定し指定可能とす
ることが望ましい。
【0054】また、DEAの解析に用いる複数の要因を選
択可能とし、第一の工程、第二の工程、第三の工程で用
いる解析・判定モデルの選択を可能とすることが望まし
い。解析・判定モデルとしては、例えば、上述のよう
に、第一の工程での好ましい解析法としての、DEAのCCR
モデル、領域限定CCRモデル、超CCRモデル、領域限定超
CCRモデルや、第二の工程でのフロンティアを構成する
計画についての好ましい評価法としての、要因の影響度
により評価するモデル、超比率尺度により評価するモデ
ル、費用対効果比により評価するモデルや、第三の工程
に係る政策的、行政的な判断などを含む判定モデルとし
ての、特定地域を所定の施工数まで最優先するモデル、
複数の特定地域を、順次、それぞれ所定の施工数まで最
優先するモデル、第二の評価情報で最も優先度の高い計
画をそのまま最も優先すべき計画として決定するモデ
ル、などを選択指定可能とすることが好ましい。
【0055】処理は、対話型処理によって、工程毎に評
価結果を表示させ、これを確認し、必要なら解析・判定
モデル或いは条件を変えた再計算をさせるなど、ステッ
プ毎に進めることもでき、或いは、所定の順位までの優
先順位付けを一連の処理として連続的に行わせることも
できる。評価結果は、一覧表での表示やグラフでの表
示、或いは、これらのカラーマッピング表示などを可能
とし、これらのプリンタ出力、必要に応じて、情報格納
装置への記憶を可能とする。
【0056】なお、本発明を好適に実施するために、先
ず、本発明により、過去の実績を用いた施工の優先順位
付けを行い、例えば、好ましい解析要因、好ましい解析
・判定モデルなどにつき検証・検討し、これらの結果を
用いて、新たな計画についての優先順位付けを行うのが
好ましい。また、新たな計画の優先順位付けの評価情報
に、例えば、過去の実績を併せて示し、過去の実績を参
照しながら、新たな計画の優先順位付けの決定を行える
ようにするのが望ましい。
【0057】また、以上の説明では、第一の工程、第二
の工程及び第三の工程を、順次、繰り返す実施の形態を
中心に説明したが、例えば、超CCRモデル又は領域限定
超CCRモデルを用いた一回の解析により得られる、フロ
ンティアに内包される計画に対する比率尺度と、フロン
ティアを構成する計画に対する超比率尺度とを評価指標
として含む評価情報を、解析対象の全計画についての優
先順位付けを行うための評価情報とすることもできる。
即ち、超CCRモデル又は領域限定超CCRモデルを用いて第
一の工程を一回実施することにより、その一回の解析に
より得られる比率尺度と超比率尺度とを評価指標とし
て、解析対象の全計画についての優先順位付けを行うこ
ともできる。
【0058】以上のような実施の形態により、本発明
は、複数の公共事業施設の計画においてその施工の優先
順位付けを行うに際し、明快、且つ客観的な優先順位付
けを容易に行うことができる公共事業計画立案支援方法
及びそのシステム、更にそのプログラム或いはプログラ
ムを格納した記録媒体を提供することができる。
【0059】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。図4は、本実施の形態に係る公共事業計画立案支援
方法の第一の実施例を示すフローチャートである。ステ
ップS1では施設整備など公共事業に関する要因の情報デ
ータベース10から要因を選択し、ステップS2ではその
要因毎の評価値を評価値格納部20へ入力している。さ
らに、評価値格納部20から要因毎の評価値を読み出し
てステップS3では評価値の平均値と標準偏差の計算を行
い、ステップS4で前述したような標準化を行うことによ
って標準化評価値を算出している。
【0060】この標準化評価値は標準化評価値格納部2
1に格納される。次のステップS5では、標準化評価値を
用いて、CCRモデルを採用しながらデータ包絡分析法に
よって最適なウエイト値と比率尺度の解析を行い、ウエ
イト値・比率尺度格納部23へ格納する。さらに、ステ
ップS6では求められた比率尺度を表示する。以上のよう
なステップをまとめて本実施例では第一の工程という。
この第一の工程を実施することによって、総合的には図
5に示されるようなグラフが求められる。
【0061】図5は、前述のCCRモデルを用いた解析方
法を概念的に説明するための図1と同様、二次元データ
を例とした、本発明の実施例を説明するための各データ
の散布とCCRモデルによるフロンティアを示す図であ
る。図5の要因とそのデータは、仮想的に設定した例で
あって、要因1、要因2は、公共事業施設の施工の優先
順位付けに係わる要因とし、1〜5は、検討対象である
公共事業施設の計画のデータ点とする。なお、図5中
の'標準化'は、そのような標準化を行った要因データを
用いたことを意味する。
【0062】図5のデータについての、DEAのCCRモデル
による解析結果を、表1に纏めて示すが、図5にも明ら
かなように、1、3、4がフロンティアを構成(比率尺
度=1)し、2、5がフロンティアに内包(比率尺度<
1)されている。
【0063】
【表1】
【0064】表1において、ウエイトは、各データの比
率尺度が最も大きくなるように、DEAの解析により自動
的に設定された各要因の重みであり、影響度は、例え
ば、影響度1は、比率尺度に対する要因1の寄与を意味
し、(ウエイト1)×(要因1)で求められる。従っ
て、比率尺度は、各影響度の和となっており、特に、フ
ロンティアを構成するデータ(比率尺度=1)では、各
影響度が、比率尺度に影響している各要因の割合となっ
ている。
【0065】この実施例では、先ず、第一の工程におい
て、DEAのCCRモデルによる解析により、最も優先度の高
いデータを含む集合として、フロンティアを構成するデ
ータ1、3、4が抽出され、第一の評価情報には、フロ
ンティアを構成するデータとして1、3、4が示され
る。
【0066】即ち、図4に示されたステップS7の第1の
優先順位判定では、これらの3つの計画がその他の2つ
の計画に比べて優先順位が高い判定となるものの、これ
らは比率尺度が同一の公共事業設備の施工計画となって
いる(ステップS8)。その場合には、さらに図4に示され
るとおりステップS9の第二の工程へと進む。第二の工程
では第2の評価値を算出して、この第2評価値を第2評
価値格納部24に格納し、この第2評価値を用いてステ
ップS10で第2の優先順位判定を行う。この第二の工程
について、図6を用いて詳細に説明する。
【0067】図6(a)では、第二の工程において、こ
のフロンティアを構成するデータ、1、3、4の中から
最も優先度の高い要因のデータを選択する。例えば要因
1を選択した場合には、図6(a)において、ステップ
S11で要因1を選択し、その要因に対する標準化評価値
とウエイト値の積を計算して前述の影響度をステップS1
2で算出する。そしてこの影響度を第2評価値格納部2
4に格納してステップS13で読み出して影響度を表示す
る。本実施例では、要因1を選択した場合には、データ
1、3、4の中では4が最も大きく、次に3、最後に1
の順となっている。大きい順序あるいは小さい順序な
ど、所望の序列に沿って表示する。
【0068】また、第一の工程で得られた比率尺度への
要因の影響度による評価は、優先すべき複数の要因を選
択し、その選択した複数の要因に重み値を設定して、重
み値を考慮した影響度の和として定義される合計影響度
を指標とすることもでき、図6(b)は、かかる形態の
第二の工程を示したフローチャート例であって、ステッ
プS11で複数の要因、即ち要因1と要因2を選択して、
重み値を考慮してステップS12で合計の影響度を計算し
第2評価値格納部24に格納して、ステップS13で合計
影響度を第2評価値格納部24から読み出して表示す
る。
【0069】本実施例では、第二の工程として、この合
計影響度を評価指標とするモデルを採用するものとし、
要因1と要因2との重み値を1:2とし、この重み付け
を用いた合計影響度を評価指標して、第一の工程で抽出
したフロンティアを構成するデータについての施工順位
を評価するものとする。重み付けを、要因1:要因2=
1:2とした場合、フロンティアを構成する各データに
ついて、図5に示したデータ点3を通る線分の傾きを有
する直線の優位性(原点からの距離)で評価されること
から、3が最も高い優先度を有するデータとなる。即
ち、第2評価値としての合計影響度からすると、最も高
い優先度を有するデータとして、3が示される。
【0070】次に、本実施例では、第一の工程で得られ
る第一の評価情報及び/又は第二の工程で得られる第二
の評価情報を含む情報を施工順位付けの評価情報とし、
総合的な判断によって、解析した複数のデータから最も
優先すべきデータを決定する第三の工程を、第二の工程
で評価した第2の評価情報によってこれを決定するもの
とする。即ち、この場合、最も優先度の高いデータとし
て3が決定される。
【0071】以上のようにして決定した最も優先度の高
い3を除く4データにつき、再度、DEAのCCRモデルによ
り解析した結果を、表2に纏めて示す。表2に明らかな
ように、二巡目においては、1、4がフロンティアを構
成し、2、5がフロンティアに内包されており、フロン
ティアを構成する1と4に関しては、一巡目と同様にし
て、要因1と要因2との重み付けを1:2とし、この重
み付けを用いた影響度の合計を評価指標した評価によ
り、二番目に優先度の高いデータとして1が決定され
る。
【0072】
【表2】
【0073】かかる一連の処理を、決定されたデータを
除き繰り返すことにより、本実施例では、公共事業施設
の施工の優先順位付けとして、最終的に、3、1、4、
5、2が得られる。
【0074】次に、第二の実施例として、図5のデータ
について、超CCRモデルによる解析を行い、第二の工程
で、フロンティアを構成するデータについての施工順位
を、超比率尺度を用いて評価した例について図6(c)
を参照しながら説明する。図6(c)は、第二の工程で
超CCRモデルを用いて最適なウエイト値と超比率尺度を
算出する場合を示すものである。標準化評価値格納部2
1から標準化評価値を読み出しステップS11で超CCRモデ
ルを用いて算出した最適ウエイト値と超比率尺度を算出
する。
【0075】表3は、一巡目の超CCRモデルによる解析
結果であり、表4は二巡目、表5は三巡目、表6は、四
巡目の超CCRモデルによる解析結果である。なお、これ
らの表中の'比率尺度'は、本発明でいう比率尺度と超比
率尺度とを含んでいるが、使用した解析プログラムの都
合上、纏めて比率尺度の表記になっている。表3と表1
を比較して分かるように、フロンティアに内包される2
と5の比率尺度は、両モデルで同じであるのに対し、フ
ロンティアを構成する1、3、4については、CCRモデ
ルで求めた比率尺度が1であり(表1)、超CCRモデル
で求めた超比率尺度は、1より大きくなっている(表
3)。
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】
【表6】
【0080】かかる一連の処理により、本実施例では、
最終的に、公共事業施設の施工の優先順位付けとして、
4、3、5、1、2が得られた。なお、表1に示した一
巡目の'比率尺度'によって全てのデータの優先順位付け
を行った場合、4、3、1、5、2の順位付けが得られ
る。
【0081】なお、図6(d)に示したのは第三の実施
例として、第二の工程において、新たに要因を追加選択
して入力し、この要因に関する評価値を算出する場合で
ある。ステップS11では、施設整備など公共事業に関す
る要因の情報データベース10には含まれていない新た
な要因を選択し、ステップS12でその要因に関する評価
値を算出し、第2評価値格納部24に格納し、さらにス
テップS13でその第2評価値を表示するものである。
【0082】以上のような本実施例によれば、公共事業
の計画立案時において明快で且つ客観的な優先順位付け
を容易に行うことができる。
【0083】次に、図7を用いて本発明に係る公共事業
計画立案支援システムについて説明する。図7は、本実
施例に係る公共事業計画立案支援システムの構成図であ
る。図7において、本システムは大まかには情報処理演
算装置11、情報格納装置12、情報入力装置13、情
報出力装置25、情報表示装置26から構成されてい
る。操作者14は、情報入力装置13を介して公共設備
施工などの公共事業の優先順位の決定に関する要因を選
択してその評価値を情報格納装置12の評価値格納部2
0に入力する。情報処理演算装置11の統計処理演算部
15では、この評価値を用いて平均値や標準偏差などを
求める統計処理を行い、これらのデータを用いて標準化
演算部16で標準化を行う。具体的な標準化の方法は先
に説明したとおりであり、標準化された評価値は標準化
評価値格納部21に格納される。
【0084】モデル格納部22は、データ包絡分析法で
用いるモデルを予め格納するものであり、この中の例え
ばCCRモデルなどが選択されて最適ウエイト値演算部1
7で最適ウエイト値が算出され、比率尺度演算部18で
は比率尺度が算出され、これらの値はウエイト値・比率
尺度格納部23に格納される。ウエイト値・比率尺度格
納部23に格納された比率尺度は、情報出力装置25が
読み出して情報表示装置26に出力し表示される。な
お、比率尺度を最大化するようにして最適なウエイト値
を求めるというデータ包絡分析法の解析原理で明らかな
ように、最適ウエイト値演算部17と比率尺度演算部1
8とは、シリーズに処理を行うものではなく、合わせて
両方の解析を行うものである。
【0085】第2評価値演算部19は、比率尺度の他の
第2の評価値を演算するもので例えば、影響度や複数の
要因の影響度を合計した合計影響度、さらに超CCRモデ
ルや領域限定超CCRモデルなどを使用してデータ包絡分
析法で演算した超比率尺度などの演算を行うものであ
る。第2評価値格納部24は、この第2評価値演算部1
9で演算された第2評価値を格納するものである。
【0086】以上のような公共事業計画立案支援システ
ムの実施例によっても、公共事業の計画立案時において
明快で且つ客観的な優先順位付けを容易に行うことがで
きる。
【0087】なお、以上説明した公共事業計画立案支援
方法の各ステップはコンピュータ内部に組み込まれるプ
ログラムが実行できるものであり、このプログラムにつ
いての説明及びそのプログラムを記録した記録媒体に関
する実施例の説明は省略する。
【0088】以上、本発明の実施例を説明したが、特許
請求の範囲で規定された本発明の精神と範囲から逸脱す
ることなく、その形態や細部に種々の変更がなされても
良いことは明らかである。
【0089】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明
は、複数の公共事業施設の計画などの公共事業計画にお
いてその施工の優先順位付けを行うという立案に際し、
明快、且つ客観的な優先順位付けを容易に行うことがで
きるという効果がある。即ち、本発明によれば、従来、
明確な順位付けの評価ができず、経験とか勘とかによっ
て決めざるを得ないため、評価者が変わると優先順位付
けも変わるといった問題があった、複数の公共事業施設
の計画の優先順位付けを、明快、客観的、且つ容易に行
うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】二次元データを例として、DEAのCCRモデルを用
いた解析方法を説明するための概念図である。
【図2】二次元データを例として、DEAの領域限定CCRモ
デルを説明するための概念図である。
【図3】二次元データを例として、DEAの超CCRモデルを
説明するための概念図である。
【図4】本発明の第一の実施例に係る公共事業計画立案
支援方法のステップを示すフローチャートである。
【図5】二次元データを例とした、本発明の実施例を説
明するための各データの散布とDEAのCCRモデルによるフ
ロンティアを示す図である。
【図6】(a)は本第一の実施例に係る第二の工程の一
例を示すフローチャートであり、(b)は本第一の実施
例に係る第二の工程のその他の例を示すフローチャート
であり、(c)は第二の実施例に係る第二の工程の一例
を示すフローチャートであり、(d)は、第三の実施例
に係る第二の工程の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る公共事業計画立案支援システムの
実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
10…施設整備など公共事業に関する要因の情報データ
ベース 11…情報処理演算装置 12…情報格納装置
13…情報入力装置 14…操作者 15…統計処理
演算部 16…標準化演算部 17…最適ウエイト値演
算部 18…比率尺度演算部 19…第2評価値演算部
20…評価値格納部 21…標準化評価値格納部 2
2…モデル格納部 23…ウエイト値・比率尺度格納部
24…第2評価値格納部 25…情報出力装置 26
…情報表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒川 雅生 香川県高松市林町2217−20 香川大学工 学部内 (72)発明者 小谷 裕司 岡山県岡山市津島京町3丁目1番21号 株式会社エイトコンサルタント内 (72)発明者 佐藤 丈晴 岡山県岡山市津島京町3丁目1番21号 株式会社エイトコンサルタント内 (72)発明者 海原 荘一 岡山県岡山市津島京町3丁目1番21号 株式会社エイトコンサルタント内 (72)発明者 荒木 義則 広島県広島市南区出汐2丁目3番30号 中電技術コンサルタント株式会社内 (72)発明者 小宮山 賢太郎 広島県広島市南区出汐2丁目3番30号 中電技術コンサルタント株式会社内 (72)発明者 倉本 和正 広島県広島市南区出汐2丁目3番30号 中電技術コンサルタント株式会社内 (56)参考文献 特開2001−325686(JP,A) 特開2000−67125(JP,A) 特開2000−48073(JP,A) 特開 平11−316781(JP,A) 特開 平9−33684(JP,A) 特開 平8−190427(JP,A) 山田善靖、末吉俊幸、杉山学、牧野智 謙,「日本的経営の為のDEA法:日本 経済に果たす公共事業投資の役割」,日 本オペレーションズ・リサーチ学会論文 誌,日本,1995年,38,381−397 上田徹,「包絡分析法DEAとファジ ィDEA」,日本ファジィ学会誌,日 本,1998年,Vol.10,No.2, 193−199 円谷友英、前田豊、田中英夫,「区間 効率値によるDEAモデル」,オペレー ションズ・リサーチ,日本,1999年 8 月,425−434 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 104

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の公共事業の計画立案の優先順位付
    けに係わる複数の要因毎の評価値を該複数の公共事業毎
    に書き込み可能な第1の格納手段に入力する工程と、こ
    の複数の要因毎の評価値を第1の格納手段から読み出し
    てデータ包絡分析法を用いて該公共事業毎に該複数の要
    因毎の評価値とそれに対するウエイト値の積の和として
    定義される該公共事業毎の比率尺度をそれぞれ最大化す
    る解析により最適なウエイト値と比率尺度を求め該比率
    尺度を第3の格納手段に入力する工程(以下、本願明細
    書の特許請求の範囲においては、本工程を「データ包絡
    分析法を用いて解析する工程」という。)と、この第3
    の格納手段から該比率尺度を読み出して表示及び/又は
    出力する工程と、前記データ包絡分析法を用いて解析す
    る工程で用いた前記複数の要因のうち1の要因を選択す
    る工程と、該データ包絡分析法を用いて解析する工程で
    フロンティアを構成する公共事業として抽出された公共
    事業に係る該選択された要因の評価値と該データ包絡分
    析法を用いて解析する工程で求められた最適なウエイト
    値の積として定義される影響度を該抽出された公共事業
    毎に第4の格納手段に入力する工程と、この第4の格納
    手段から該影響度を読み出して表示及び/又は出力する
    工程とを有することを特徴とする公共事業計画立案支援
    方法。
  2. 【請求項2】 複数の公共事業の計画立案の優先順位付
    けに係わる複数の要因毎の評価値を該複数の公共事業毎
    に書き込み可能な第1の格納手段に入力する工程と、こ
    の複数の要因毎の評価値を第1の格納手段から読み出し
    てデータ包絡分析法を用いて該公共事業毎に該複数の要
    因毎の評価値とそれに対するウエイト値の積の和として
    定義される該公共事業毎の比率尺度をそれぞれ最大化す
    る解析により最適なウエイト値と比率尺度を求め該比率
    尺度を第3の格納手段に入力する工程と、この第3の格
    納手段から該比率尺度を読み出して表示及び/又は出力
    する工程と、前記データ包絡分析法を用いて解析する工
    程で用いた前記複数の要因のうち複数要因を選択する工
    程と、この選択された複数要因の重み値を入力する工程
    と、該データ包絡分析法を用いて解析する工程でフロン
    ティアを構成する公共事業として抽出された公共事業に
    係る該選択された複数要因毎の評価値と該データ包絡分
    析法を用いて解析する工程で求められた該選択された複
    数要因毎の 最適なウエイト値と該入力された重み値の積
    の和として定義される合計影響度を該抽出された公共事
    業毎に算出して第4の格納手段に入力する工程と、この
    第4の格納手段から該合計影響度を読み出して表示及び
    /又は出力する工程とを有することを特徴とする公共事
    業計画立案支援方法。
  3. 【請求項3】 複数の公共事業の計画立案の優先順位付
    けに係わる複数の要因毎の評価値を該複数の公共事業毎
    に書き込み可能な第1の格納手段に入力する工程と、こ
    の複数の要因毎の評価値を第1の格納手段から読み出し
    てデータ包絡分析法を用いて該公共事業毎に該複数の要
    因毎の評価値とそれに対するウエイト値の積の和として
    定義される該公共事業毎の比率尺度をそれぞれ最大化す
    る解析により最適なウエイト値と比率尺度を求め該比率
    尺度を第3の格納手段に入力する工程と、この第3の格
    納手段から該比率尺度を読み出して表示及び/又は出力
    する工程と、前記第1の格納手段に入力された前記複数
    の公共事業に係る前記複数の要因毎の評価値を読み出し
    て、超CCRモデル又は領域限定超CCRモデルによるデータ
    包絡分析法を用いて、該複数の公共事業のうちフロンテ
    ィアを構成する公共事業について、該フロンティアを構
    成する公共事業毎に当該公共事業を除く第2のフロンテ
    ィアを構成してこれを基準とし当該公共事業の要因毎の
    評価値とそれに対する第2のウエイト値の積の和として
    定義される当該公共事業の第2の比率尺度を最大化する
    解析により第2の最適なウエイト値と第2の比率尺度を
    求め該第2の比率尺度を第4の格納手段に入力する工程
    と、この第4の格納手段から該フロンティアを構成する
    公共事業の第2の比率尺度を読み出して表示及び/又は
    出力する工程とを有することを特徴とする公共事業計画
    立案支援方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の格納手段から前記複数の公共
    事業に係る前記複数の要因毎の評価値を読み出し標準化
    して得られる標準化評価値を第2の格納手段に入力する
    工程を更に有し、前記データ包絡分析法を用いて解析す
    る工程は、この複数の要因毎の標準化評価値を第2の格
    納手段から読み出してデータ包絡分析法を用いて該公共
    事業毎に該複数の要因毎の標準化評価値とそれに対する
    ウエイト値の積の和として定義される該公共事業毎の比
    率尺度をそれぞれ最大化する解析により最適なウエイト
    値と比率尺度を求め該比率尺度を第3の格納手段に入力
    する工程であり、前記フロンティアを構成する公共事業
    として抽出された公共事 業に対して実施される解析に用
    いられる前記評価値に代えて前記第2の格納手段から前
    記標準化評価値を読み出して解析することを特徴とする
    請求項1乃至3記載の公共事業計画立案支援方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1に記載の公
    共事業計画立案支援方法を該公共事業設備の優先順位付
    けに係る評価情報を求める工程とし、この評価情報を求
    める工程から求められた最も優先すべき公共事業計画を
    除いて、該評価情報を求める工程を繰り返し優先順位付
    けを行うことを特徴とする公共事業計画立案支援方法。
  6. 【請求項6】 複数の公共事業の計画立案の優先順位付
    けに係わる複数の要因毎の評価値を該複数の公共事業毎
    に書き込み可能な第1の格納手段と、この第1の格納手
    段から該評価値を読み出してデータ包絡分析法を用いて
    該公共事業毎に該複数の要因毎の評価値とそれに対する
    ウエイト値の積の和として定義される該公共事業毎の比
    率尺度をそれぞれ最大化する解析により最適なウエイト
    値と比率尺度を求める第1の演算手段と、この比率尺度
    を入力する第3の格納手段と、前記データ包絡分析法を
    用いた解析の結果フロンティアを構成するとして抽出さ
    れた公共事業に関して、前記複数の要因のうち1の要因
    を選択し該選択された要因の評価値と,該評価値に対す
    る前記最適なウエイト値と,の積として定義される影響
    度を求める第2の演算手段と、該影響度を入力する第4
    の格納手段と、該第4の格納手段から前記影響度を読み
    出して表示及び/又は出力する表示手段とを有すること
    を特徴とする公共事業計画立案支援システム。
  7. 【請求項7】 複数の公共事業の計画立案の優先順位付
    けに係わる複数の要因毎の評価値を該複数の公共事業毎
    に書き込み可能な第1の格納手段と、この第1の格納手
    段から該評価値を読み出してデータ包絡分析法を用いて
    該公共事業毎に該複数の要因毎の評価値とそれに対する
    ウエイト値の積の和として定義される該公共事業毎の比
    率尺度をそれぞれ最大化する解析により最適なウエイト
    値と比率尺度を求める第1の演算手段と、この比率尺度
    を入力する第3の格納手段と、前記データ包絡分析法を
    用いた解析の結果フロンティアを構成するとして抽出さ
    れた公共事業に関して、前記複数の要因のうち複数の要
    因をさらに選択し該選択された複数要因毎の評価値と,
    前記さらに選択された複数要因毎の重み値と,前 記さら
    に選択された複数の要因毎の評価値に対する前記最適な
    ウエイト値と,の積の和として定義される合計影響度を
    求める第2の演算手段と、該合計影響度を入力する第4
    の格納手段と、該第4の格納手段から前記合計影響度を
    読み出して表示及び/又は出力する表示手段とを有する
    ことを特徴とする公共事業計画立案支援システム。
  8. 【請求項8】 複数の公共事業の計画立案の優先順位付
    けに係わる複数の要因毎の評価値を該複数の公共事業毎
    に書き込み可能な第1の格納手段と、この第1の格納手
    段から該評価値を読み出してデータ包絡分析法を用いて
    該公共事業毎に該複数の要因毎の評価値とそれに対する
    ウエイト値の積の和として定義される該公共事業毎の比
    率尺度をそれぞれ最大化する解析により最適なウエイト
    値と比率尺度を求める第1の演算手段と、この比率尺度
    を入力する第3の格納手段と、前記第1の格納手段に入
    力された前記複数の公共事業に係る前記複数の要因毎の
    評価値を読み出して、超CCRモデル又は領域限定超CCRモ
    デルによるデータ包絡分析法を用いて、該複数の公共事
    業のうちフロンティアを構成する公共事業について、該
    フロンティアを構成する公共事業毎に当該公共事業を除
    く第2のフロンティアを構成してこれを基準とし当該公
    共事業の要因毎の評価値とそれに対する第2のウエイト
    値の積の和として定義される当該公共事業の第2の比率
    尺度を最大化する解析により第2の最適なウエイト値と
    第2の比率尺度を求める第2の演算手段と、該第2の比
    率尺度を入力する第4の格納手段と、該第4の格納手段
    から該フロンティアを構成する公共事業の第2の比率尺
    度を読み出して表示及び/又は出力する表示手段とを有
    することを特徴とする公共事業計画立案支援システム。
  9. 【請求項9】 コンピュータに、複数の公共事業の計画
    立案の優先順位付けに係わる複数の要因毎の評価値を該
    複数の公共事業毎に書き込み可能な第1の格納手段に入
    力する工程と、この複数の要因毎の評価値を第1の格納
    手段から読み出してデータ包絡分析法を用いて該公共事
    業毎に該複数の要因毎の評価値とそれに対するウエイト
    値の積の和として定義される該公共事業毎の比率尺度を
    それぞれ最大化する解析により最適なウエイト値と比率
    尺度を求め該比率尺度を第3の格納手段に入力する工程
    と、この第3の格納手段から該比率尺度を読み出して表
    示及び/又は出力する工程と、前記データ包絡分析法を
    用いて解析する工程で用いた前記複数の要因のうち1の
    要因を選択する工程と、該データ包絡分析法を用いて解
    析する工程でフロンティアを構成する公共事業として抽
    出された公共事業に係る該選択された要因の評価値又は
    標準化評価値と該データ包絡分析法を用いて解析する工
    程で求められた最適なウエイト値の積として定義される
    影響度を該抽出された公共事業毎に第4の格納手段に入
    力する工程と、この第4の格納手段から該影響度を読み
    出して表示及び/又は出力する工程とを実行させること
    を特徴とする公共事業計画立案支援プログラム。
  10. 【請求項10】 コンピュータに、複数の公共事業の計
    画立案の優先順位付けに係わる複数の要因毎の評価値を
    該複数の公共事業毎に書き込み可能な第1の格納手段に
    入力する工程と、この複数の要因毎の評価値を第1の格
    納手段から読み出してデータ包絡分析法を用いて該公共
    事業毎に該複数の要因毎の評価値とそれに対するウエイ
    ト値の積の和として定義される該公共事業毎の比率尺度
    をそれぞれ最大化する解析により最適なウエイト値と比
    率尺度を求め該比率尺度を第3の格納手段に入力する工
    程と、この第3の格納手段から該比率尺度を読み出して
    表示及び/又は出力する工程と、前記データ包絡分析法
    を用いて解析する工程で用いた前記複数の要因のうち複
    数要因を選択する工程と、この選択された複数要因の重
    み値を入力する工程と、該データ包絡分析法を用いて解
    析する工程でフロンティアを構成する公共事業として抽
    出された公共事業に係る該選択された複数要因毎の評価
    値又は標準化評価値と該データ包絡分析法を用いて解析
    する工程で求められた該選択された複数要因毎の最適な
    ウエイト値と該入力された重み値の積の和として定義さ
    れる合計影響度を該抽出された公共事業毎に算出して第
    4の格納手段に入力する工程と、この第4の格納手段か
    ら該合計影響度を読み出して表示及び/又は出力する工
    程とを実行させることを特徴とする公共事業計画立案支
    援プログラム。
  11. 【請求項11】 コンピュータに、複数の公共事業の計
    画立案の優先順位付けに係わる複数の要因毎の評価値を
    該複数の公共事業毎に書き込み可能な第1の格納手段に
    入力する工程と、この複数の要因毎の評価値を第1の格
    納手段から読み出してデータ包絡分析法を用いて該公共
    事業毎に該複数の要因毎の評価値とそ れに対するウエイ
    ト値の積の和として定義される該公共事業毎の比率尺度
    をそれぞれ最大化する解析により最適なウエイト値と比
    率尺度を求め該比率尺度を第3の格納手段に入力する工
    程と、この第3の格納手段から該比率尺度を読み出して
    表示及び/又は出力する工程と、前記第1の格納手段に
    入力された前記複数の公共事業に係る前記複数の要因毎
    の評価値を読み出して、超CCRモデル又は領域限定超CCR
    モデルによるデータ包絡分析法を用いて、該複数の公共
    事業のうちフロンティアを構成する公共事業について、
    該フロンティアを構成する公共事業毎に当該公共事業を
    除く第2のフロンティアを構成してこれを基準とし当該
    公共事業の要因毎の評価値又は標準化評価値とそれに対
    する第2のウエイト値の積の和として定義される当該公
    共事業の第2の比率尺度を最大化する解析により第2の
    最適なウエイト値と第2の比率尺度を求め該第2の比率
    尺度を第4の格納手段に入力する工程と、この第4の格
    納手段から該フロンティアを構成する公共事業の第2の
    比率尺度を読み出して表示及び/又は出力する工程とを
    実行させることを特徴とする公共事業計画立案支援プロ
    グラム。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至請求項11のいずれか1
    に記載された公共事業計画立案支援プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2002232807A 2002-08-09 2002-08-09 公共事業計画立案支援方法とそのシステムとそのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Lifetime JP3421696B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002232807A JP3421696B1 (ja) 2002-08-09 2002-08-09 公共事業計画立案支援方法とそのシステムとそのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002232807A JP3421696B1 (ja) 2002-08-09 2002-08-09 公共事業計画立案支援方法とそのシステムとそのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3421696B1 true JP3421696B1 (ja) 2003-06-30
JP2004070863A JP2004070863A (ja) 2004-03-04

Family

ID=19196318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002232807A Expired - Lifetime JP3421696B1 (ja) 2002-08-09 2002-08-09 公共事業計画立案支援方法とそのシステムとそのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3421696B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111553816A (zh) * 2020-04-20 2020-08-18 北京北大软件工程股份有限公司 行政复议影响因素分析方法及装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5476025B2 (ja) * 2009-04-07 2014-04-23 住友ゴム工業株式会社 ゴルフクラブシャフトの設計変数及び製造方法
JP5460426B2 (ja) * 2010-03-31 2014-04-02 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 生産性評価装置、生産性評価方法およびプログラム
JP7100226B2 (ja) * 2018-03-26 2022-07-13 株式会社ブレインパッド 配分装置、配分方法、プログラム
KR102300655B1 (ko) * 2020-08-31 2021-09-09 한양대학교 산학협력단 최적의 도시 생태계가 반영된 도시 계획 지원을 위한 도시모델 생성 장치 및 그 방법
US20220405870A1 (en) * 2021-06-17 2022-12-22 Vibtant Planet PBC Land management and restoration

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
上田徹,「包絡分析法DEAとファジィDEA」,日本ファジィ学会誌,日本,1998年,Vol.10,No.2,193−199
円谷友英、前田豊、田中英夫,「区間効率値によるDEAモデル」,オペレーションズ・リサーチ,日本,1999年 8月,425−434
山田善靖、末吉俊幸、杉山学、牧野智謙,「日本的経営の為のDEA法:日本経済に果たす公共事業投資の役割」,日本オペレーションズ・リサーチ学会論文誌,日本,1995年,38,381−397

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111553816A (zh) * 2020-04-20 2020-08-18 北京北大软件工程股份有限公司 行政复议影响因素分析方法及装置
CN111553816B (zh) * 2020-04-20 2023-11-03 北京北大软件工程股份有限公司 行政复议影响因素分析方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004070863A (ja) 2004-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Chye Koh et al. Going concern prediction using data mining techniques
Safaei Ghadikolaei et al. Applying fuzzy MCDM for financial performance evaluation of Iranian companies
US7552076B1 (en) System for evaluating price risk of financial product or its financial derivative, dealing system and recorded medium
Zhang Multi-objective simulation-optimization for earthmoving operations
Salazar et al. A simulation model of capital budgeting under uncertainty
Schloss et al. Systematic conservation planning in the face of climate change: bet-hedging on the Columbia Plateau
Shi et al. A neutral cross-efficiency evaluation method based on interval reference points in consideration of bounded rational behavior
CN108038216A (zh) 信息处理方法、装置及服务器集群
CN114926067A (zh) 一种基于信息量模型的层次分析地质灾害风险评价方法
JP3421696B1 (ja) 公共事業計画立案支援方法とそのシステムとそのプログラムとそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
Sari et al. Prediction of Bankruptcy Risk Using Financial Distress Analysis
JP2007035017A (ja) 防災事業計画支援システム
KR102249028B1 (ko) 기업의 채무상환능력 평가시스템
CN107093018A (zh) 基于健康模型的电信工程项目信息可视化方法及装置
JP4817363B2 (ja) 危険度評価システム
JP3656852B1 (ja) 防災事業計画支援方法とそのシステム
KR101856550B1 (ko) 해외건설기업 의사결정 지원을 위한 발주국 평가방법 및 시스템
Erçetin et al. Organizational intelligence scale for business organizations in chaotic situations
Guerra et al. Value creation and investment projects: An application of fuzzy sensitivity analysis to project financing transactions
Aydin et al. Analyzing the efficiency of bank branches via novel weighted stochastic imprecise data envelopment analysis
Kalinina et al. Managerial decisions modelling for the company development strategy
JP2005115639A (ja) 土砂災害の発生限界線、避難基準線及び警戒基準線の作成方法とそのプログラム及び土砂災害の警戒避難支援システム
Hu et al. Framework for prioritizing geospatial data processing tasks during extreme weather events
Ikhsani et al. Real Options Valuation of Coal Mining Project Using Binomial Lattice Model
Munteanu et al. Financial management of economic entity from the perspective of alternative approach

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3421696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20230425

Year of fee payment: 20

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term