JP3421420B2 - 自動2輪車の排気管装置 - Google Patents

自動2輪車の排気管装置

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JP3421420B2
JP3421420B2 JP06660794A JP6660794A JP3421420B2 JP 3421420 B2 JP3421420 B2 JP 3421420B2 JP 06660794 A JP06660794 A JP 06660794A JP 6660794 A JP6660794 A JP 6660794A JP 3421420 B2 JP3421420 B2 JP 3421420B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動2輪車の内外2重
管式排気管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前車輪と後車輪との間にクランクケース
から上方へシリンダを延出したエンジンを配設し、該エ
ンジンのシリンダ前面に排気孔を設け、該排気孔からエ
ンジン前方並びにエンジン下方を通り、車体後方へ延び
る排気管を備えたものは周知であり、特開平2−163
26号には、排気管を2重にするとともに、エンジンの
排気孔近くで内外管間の空間と内管の内側通路とを連通
させたものが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】内外2重管式排気管の
使用目的の一つには、排気管の高温による変色部を外観
させないように外管で覆うことがある。また、上記公知
例のように、その結果生じる内外間管の空間を排気膨張
室に利用してエンジンのパワーアップを図ると同時に排
気管に特別なチャンバを設けず、排気管装置をコンパク
トにすることもある。
【0004】ところで、上記公知例によれば、内外管間
の空間と内管内部とをエンジンの排気孔近傍で連通させ
るため、高温の排気が内外管間の空間へ流れ込み、その
結果、外管を変色させるおそれがあり、排気管の変色防
止にはあまり役立たない。そこで本発明は、これら2つ
の目的を同時に達成することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る自動2輪車の排気管装置は、前輪と後
輪との間に、クランクケースから上方へシリンダを延出
させたエンジンを配設し、該エンジンのシリンダ前面に
排気孔を設け、該排気孔からエンジン前方並びにエンジ
ン下方を通り、車体後方へ延びる排気管を備えたものに
おいて、前記排気管を前半部と後半部に分割し、これら
前半部と後半部をエンジン下方にて接続部により接続す
るとともに、前半部は内外2重管で構成し、内管と外管
の間の空間を膨張室と、エンジン下方にて内管の内側
通路と、膨張室とを連通させ、この連通部近傍におい
て、内管と外管は保持部材によって間隔を保たれ、か
つ、保持部材は膨張室と内管の内側通路とを連通するた
めに開放され、さらに保持部材の後方に前記接続部が位
置していることを特徴とする。このとき、内管の内側通
路と膨張室との連通部を、排気管がクランクケースの前
方から後方へ回り込む部分である第2曲がり部より後方
に位置させることができる。さらに、連通部近傍におい
て内管と外管の間隔を保つための保持部材を、膨張室と
内管の内側通路とを連通するように開放させることがで
きる。
【0006】
【作用】排気はエンジンのシリンダ前部に設けられた排
気孔から内管へ入り、エンジンの前方から下方へ向かっ
て流れ、エンジン下方に設けられた内外管間の空間内と
の連通部へ至ると、排気温度が比較的低くなった排気が
内外管間の空間内へ流入して膨張する。
【0007】したがって、内管を外管で覆うため、高温
排気による内管の変色部を外観させないようにできると
ともに、内外管間の空間へ流入する排気温度が最も高い
部分である内管との連通部が仮に変色しても、この部分
はエンジンの下方になるので見えにくくなる。このと
き、この連通部に設けた保持部材は、膨張室を閉塞せず
に開放されているため、内管の内側通路と膨張室を連通
する。また、連通部が排気管の第2曲がり部より後方に
位置すれば、エンジンの下方になる。
【0008】しかも、内外2重管式を有効に利用して膨
張室を形成するので、膨張室内に入った排気が脈動を生
じるとともに、内管の長さを適切にすることにより、膨
張室の容積増大を図りエンジンの出力特性を向上する。
そのうえ、特別なチャンバを設ける必要もなくなる。
【0009】
【発明の効果】内管をエンジンの下方で内外管の間に形
成される空間に連通させると、この部分の排気ガスの温
度が低くなるので、外管に排気が直接当たっても外管が
温度により変色することが避けられる。また多少変色す
ることがあってもエンジンの下方であるので目立つこと
がない。よって、外観性を向上できるとともに内管と外
管の間の空間を有効に利用することができ、独立して膨
張室を設けることなくエンジンの出力特性を向上でき
る。また、この連通部に保持部材を設け、膨張室を閉塞
せずに開放させたので、内側通路と膨張室を連通するこ
とができる。そのうえ、連通部を排気管の第2曲がり部
より後方に位置させれば、エンジンの下方へ確実に配設
できる。
【0010】
【実施例】図面に基づいて一実施例を説明する。図2は
本実施例の適用された自動2輪車の全体側面図、図3は
その排気装置部分を示す図、図4は保持部材部分におけ
る排気管を横断した断面図(図2の4−4線相当)、図
1は排気管部分のみを要部の破断した拡大図とともに示
す図である。
【0011】図2において、車体フレームの前部には、
前輪1がフロントフォーク2を介して支持され、後部に
は、後輪3が同じくリヤアーム4を介して支持されてい
る。車体フレームは、フロントフォーク2が連結される
ヘッドパイプ5、このヘッドパイプ5から斜め下がり後
方へ延びるメインパイプ6、その後端から下方へ延びて
中間部にリヤアーム4の前端部を軸支するリヤパイプ
7、ヘッドパイプ5から下方へ略L字状に延び後端でリ
ヤパイプ7と下端を連結するロアパイプ8、ロアパイプ
8とメインパイプ6を結ぶサブパイプ9、メインパイプ
6の後端から斜め上がり後方へ延びるシートレール1
0、ロアパイプ8の下部から斜め上がり後方へ延びてシ
ートレール10と連結するリヤステイ11で構成され
る。
【0012】メインパイプ6上には燃料タンク12が支
持され、シートレール10上にはシート13が支持され
る。また、メインパイプ6、リヤパイプ7、ロアパイプ
8、サブパイプ9で構成されるループ部内にはエンジン
14が支持される。
【0013】エンジン14はクランクケース15の前端
部に上方へ延びるシリンダ16を備え、このシリンダ1
6の吸気口には気化器17が接続され、この気化器17
はエアクリーナケース18へ接続されている。エアクリ
ーナケース18はロアパイプ8、シートレール10、リ
ヤステイ11間に支持されている。気化器17とシリン
ダ16の間には吸気カバー19が設けられている。
【0014】一方、シリンダ16の前部側面に設けられ
た排気孔(図示省略)には、排気管20が接続され、こ
の排気管20は、第1曲がり部21でエンジン14の前
方を下方へ曲がり、さらに第2曲がり部22で後方へ曲
がって略水平にクランクケース15の下方を後方へ延
び、マフラー23へ接続している。
【0015】排気管20は、図1及び図3に示すよう
に、前半部30と後半部31の2部分に分割され、その
接続部32はクランクケース15の下方に位置し、カバ
ー32aで覆われている(図3参照)。
【0016】前半部30及び後半部31は、いずれも図
1に示すように内外2重管式であり、前半部30は図1
のA部に示すように、先端の口金部33部分において、
内管34と外管35が閉塞壁36で閉じられている。外
管35及び閉塞壁36は口金部33と同時溶接されてい
る。
【0017】排気管20の後端部は図1のB部に示すよ
うに、外管35内に内管34が両管の間に空間が形成さ
れるように、保持部材40で間隔を保って支持されてい
る。
【0018】保持部材40は図4に明らかなように、内
管34の外周部を抱持する小径部41と、その半径方向
外方に外管35の内周に嵌合する大径部42を同心円上
に略1/4円弧づつ形成した全体が連続一体に形成され
る板状部材、プレス部品もしくは鋳造金属部品又は樹脂
注型部品である。
【0019】この保持部材40によって、内管34と外
管35の間に内外管間の空間である膨張室43が形成さ
れている。なお、図1のB部に示すように保持部材40
の一部に形成された突部44が内管34の外周に溶接さ
れている。
【0020】一方、後半部31の前端部は同じ図1のB
部に示すように、内管45と外管46からなり、内管4
5の一部からなる閉塞部壁47で前部の内管45と外管
46間を塞ぐとともに、内管45の先端は前方へ突出し
て外管35の後端部内周へ嵌合し、前半部30と後半部
31が接続部32で接続している。
【0021】この接続部32において、内管34内の内
側通路48は膨張室43と連通するとともに、内管45
内の内側通路49とも連通する。なお、接続部32の位
置はエアクリーナケース18がクランクケース15の前
方から下方へ回り込む部分である第2曲がり部22より
後方になっている。
【0022】次に本実施例の作用を説明する。図1及び
図3において、シリンダ16内における高温の排気は、
排気孔から前半部30の内管34内へ入り、その内側通
路48を通って、接続部32へ至り、ここでその一部が
膨張室43内へ膨張する。このとき接続部32より前方
の内管34は、排気孔に近い程高温の排気により変色す
る可能性があるが、この変色は外管35によって外観さ
れない。
【0023】一方、接続部32では排気が膨張室43へ
入ることにより、外管35の後端部は直接排気に接触す
ることになるが、接続部32がクランクケース15の下
方に位置することにより、口金部33から接続部32ま
での距離が十分長くなり、その結果、接続部32で膨張
室43へ膨張する排気はかなり冷却されて温度が低くな
っている。
【0024】このため、外管35の変色が起こりにくく
なっている。しかも、仮に接続部32近傍で外管35に
変色が生じても、この部分はクランクケース15の下方
で比較的見えにくい場所になるので、外観に対する影響
を少なくできる。
【0025】そのうえ、内管34と外管35間の空間を
膨張室43とすることにより、膨張室43は入った排気
は前端の閉塞壁36で反射されて脈動するとともに、従
来は内外管が閉塞されていた接続部32部分に保持部材
40を用いることにより連通させたので、内筒34の長
さを適切に調整すれば膨張室43の容積を大きく増大さ
せることができる。
【0026】その結果、エンジン14の出力向上を図る
ことができ、しかも、膨張室43との連通部を接続部3
2としたので、公知例のように排気孔近傍で連通させる
場合と比べ、連通部32を第2曲がり部22より遥かに
後方へずらして確実にクランクケースの下方に配設で
き、しかもこの位置で膨張室43の後端部を開放した保
持部材40を設けたので、膨張室43の容積増大が容易
であるとともに、特別に排気チャンバを設ける必要がな
いので、排気管装置をコンパクトにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の排気管を要部拡大断面とともに示す側
面図
【図2】実施例を適用した自動2輪車の側面図
【図3】その排気系部分を拡大して示す図
【図4】図1の4−4線に沿う排気管の拡大断面図
【符号の説明】
14:エンジン、15:クランクケース、16:シリン
ダ、20:排気管、21:第1曲がり部、22:第2曲
がり部、30:前半部、31:後半部、32:接続部、
34:内管、35:外管、40:保持部材、43:膨張
室、48:内側通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−10675(JP,A) 実開 昭58−44427(JP,U) 実開 昭62−150521(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62M 7/02 F01N 7/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪と後輪との間に、クランクケースから
    上方へシリンダを延出させたエンジンを配設し、該エン
    ジンのシリンダ前面に排気孔を設け、該排気孔からエン
    ジン前方並びにエンジン下方を通り、車体後方へ延びる
    排気管を備えたものにおいて、前記排気管を前半部と後
    半部に分割し、これら前半部と後半部をエンジン下方に
    て接続部により接続するとともに、 前半部は 内外2重管で構成し、内管と外管の間の空間を
    膨張室とし、エンジン下方にて内管の内側通路と、膨張
    室とを連通させ、この連通部近傍において、内管と外管
    は保持部材によって間隔を保たれ、かつ、保持部材は膨
    張室と内管の内側通路とを連通するために開放され、さ
    らに保持部材の後方に前記接続部が位置していることを
    特徴とする自動2輪車の排気管装置。
  2. 【請求項2】内管の内側通路と膨張室との連通部を、排
    気管がクランクケースの前方から後方へ回り込む部分で
    ある第2曲がり部より後方に位置させたことを特徴とす
    る請求項1記載の自動2輪車の排気管装置。
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