JP3420814B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3420814B2
JP3420814B2 JP34888493A JP34888493A JP3420814B2 JP 3420814 B2 JP3420814 B2 JP 3420814B2 JP 34888493 A JP34888493 A JP 34888493A JP 34888493 A JP34888493 A JP 34888493A JP 3420814 B2 JP3420814 B2 JP 3420814B2
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのモータを駆動
するための電源回路に関し、特にストロボ発光装置の発
光エネルギーを蓄えているコンデンサのエネルギーをモ
ータ駆動回路の電源に利用するカメラの電源回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭59−44029号公報に
よれば、カメラの動作をモータで行う例として、レンズ
の駆動をモータによって行う技術が開示されている。さ
らに、特公平5−78814号公報によれば、モータと
その駆動力を伝達する伝達系に関して2系統の減速比を
有し、それらを切換えて使用する技術が開示されてい
る。また、文献「DCモータの制御回路設計(CQ出
版、谷腰欣司著、P166〜P167)」では、電源を
2系統設け、通常のモータ駆動に印加するよりも高い電
圧を起動時に印加する技術が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭59−44029号公報により開示された技術で
は、モータの駆動力が電池に依存しており、例えば0℃
以下の低温時においては電池の内部抵抗の上昇及び開放
電圧の低下等の性能劣化により、モータに対して十分に
起動時の電流が供給できない。また、カメラに搭載され
ている電池残量検出装置は主にこの点に注目されてお
り、あらゆる環境下でのカメラの動作を保証するよう残
量検出手段の検出レベルが設定される為、上記モータの
起動時の供給能力により検出レベルが決定されている。
この検出レベルはモータの起動時の能力とモータに連結
されるメカ部の負荷特性により一意的に決まるため、通
常、検出レベルがカメラの制御回路の動作限界よりも高
くなり、電池のエネルギーを十分使い切っているとは言
い難かった。
【0004】かかる問題点の改善を試みたものが、先に
示した特公平5−78814号公報により開示された技
術であるが、当該技術はモータの駆動力を伝える2系統
の伝達系を有することになるため、近年のカメラの小型
化を考慮するとスペース効率が悪いといった問題があ
る。また、前述の文献「DCモータの制御回路設計」で
示されている技術では、モータ起動時のための専用の電
源回路が必要であるため回路のコストが増大してしまう
と言った欠点がある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、モータ起動時の電流を定
常回転時よりも多く必要とする一定期間に、そのエネル
ギー源をストロボ発光のエネルギーを蓄えているコンデ
ンサから供給することで、電池性能が著しく劣化した場
合でも電池の性能に影響されることなく円滑にモータの
起動を行ないカメラを動作させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様では、電源電池と、上記電源電
池の電圧を昇圧する昇圧回路と、上記昇圧回路の出力を
充電する主コンデンサと、上記主コンデンサに蓄積され
た電荷を放出することで発光する発光管と、モータと、
上記電源電池の電圧を検出する電池電圧検出手段と、上
記電池電圧検出手段で検出された電圧を、予め定められ
た第1の電圧及び該第1の電圧よりも低い第2の電圧
と、比較する比較手段と、上記比較手段による比較の結
果、電池電圧が第1の電圧未満でかつ第2の電圧以上で
ある場合は、上記モータの起動時に上記主コンデンサの
電圧を上記モータに印加し、上記モータが回転したら上
記電源電池の電圧を上記モータに印加するよう制御する
制御手段と、を具備することを特徴とするカメラが提供
される。本発明の第2の態様では、上記カメラは上記モ
ータの回転にともなってモニタ信号を出力する回路を含
み、上記制御手段は上記モニタ信号によって上記モータ
が回転したことを検知することを特徴とするカメラが提
供される。
【0007】
【作用】即ち、本発明の第1の態様では、昇圧回路によ
り電源電池の電圧が昇圧され、主コンデンサにより上記
昇圧回路の出力が充電され、発光管により上記主コンデ
ンサに蓄積された電荷が放出されることで発光され、電
池電圧検出手段により上記電源電池の電圧が検出され、
比較手段により上記電池電圧検出手段で検出された電圧
が予め定められた第1の電圧及び該第1の電圧よりも低
い第2の電圧と比較され、制御手段により上記比較手段
による比較の結果、電池電圧が第1の電圧未満でかつ第
2の電圧以上である場合は上記モータの起動時に上記主
コンデンサの電圧がモータに印加され、上記モータが回
転したら上記電源電池の電圧が上記モータに印加される
ように制御される。本発明の第2の態様では、上記カメ
ラ内の回路により上記モータの回転にともなってモニタ
信号が出力され、上記制御手段により上記モニタ信号に
よって上記モータが回転したことが検知される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明のカメラの電源回路の概念図
である。この図1に示すように、本発明のカメラの電源
回路は、不図示のストロボ発光装置を発光させるための
発光エネルギーを蓄積するコンデンサ2と、該コンデン
サ2を所定の設定電圧に充電する充電部1と、不図示の
モータを駆動するモータ駆動部6と、コンデンサ2に蓄
えられたエネルギーをモータ起動時に供給するエネルギ
ー供給部3と、モータ駆動部6への電源としてエネルギ
ー供給部3と電池4とを選択的に切り換える切換部5と
で構成されている。そして、上記切換部5によってモー
タ起動時にのみ電源としてエネルギー供給部3を選択
し、モータの起動後は切換部5により電源として電池4
を選択することで、電池性能が劣化した場合でもモータ
の駆動を行うことが可能となる。
【0009】次に図2は本発明の実施例に係るカメラの
電源回路の構成を示すブロック図である。この図2にお
いて、符号11はカメラ全体の制御を司るマイクロコン
ピュータ(以下マイコンと略す)を示しており、符号1
2は該マイコン11に接続されているレリーズスイッチ
を示している。上記マイコン11はカメラの操作者によ
るレリーズスイッチ12を押す動作を検出すると、所定
の処理手順に従って写真撮影を行なう。また、符号13
は後述するレンズ駆動機構の状態検出スイッチを示して
おり、符号14はレンズ駆動機構の動作をモニタするた
めの信号を発生するフォトインタラプタを示しており、
符号213は後述するフィルム給送機構におけるフィル
ムの動きを検出するフォトリフレクタを示している。
【0010】そして、上記レリーズスイッチ12の信
号、フォトインタラプタ14の信号及びフォトリフレク
タ213の信号は、いずれもマイコン11に入力され、
マイコン11はこれら入力される情報を基に各機構の制
御を行なう。また、マイコン11は図示しないA/D交
換器を内蔵しており、外部からのアナログ信号AN0,
AN1を選択してA/D変換してデジタルデータを得る
ことができる。
【0011】さらに、符号16はDC/DCコンバータ
であり、符号18は電池を示している。マイコン11は
後述するストロボ充電やモータ駆動のような電池18の
電圧が低下する処理に先立ってDC/DCコンバータ1
6を信号DDCONにより起動し、安定した電源電圧を
得る。また、マイコン11は電池18のプラス端子の電
圧をアナログ信号AN0として取り込み該電圧をモニタ
することができる。
【0012】そして、ダイオード17はDC/DCコン
バータをオフしている時に電池電圧をマイコン11に供
給するものである。また、符号19はストロボ充電回路
を示しており、図示しない発光回路の発光エネルギーを
コンデンサ20に蓄積するための充電を行なうものであ
る。そして、ストロボ充電回路19は、マイコン11か
らの信号CHGにより制御され、コンデンサ20の充電
電圧は抵抗39,40による分割比の電圧としてマイコ
ン11にアナログ信号AN1として入力される。
【0013】さらに、モータ31,32は、それぞれ後
述する撮影レンズのピント調節のためのレンズ駆動機構
及びフィルム給送機構の駆動力源となるものであり、こ
れらはトランジスタ25乃至30及びダイオード33乃
至35により構成されるモータ駆動回路10を介してマ
イコン11からの制御信号P0,P1,P2,N0,N
1,N2によって駆動方向(回転方向)及び駆動状態
(オン,オフ,ブレーキ等)が制御される。
【0014】また、符号49乃至54は、それぞれ制御
信号P0,P1,P2,N0,N1,N2のプルアップ
抵抗である。符号21はコンデンサ20に蓄えられたエ
ネルギーをモータ駆動回路10へ供給するためのエネル
ギー供給回路であり、このエネルギー供給回路21によ
り供給されるエネルギーはマイコン11からの制御信号
B0,B1,B2によりオン/オフが制御されトランジ
スタ22乃至24によりモータ駆動回路10へ供給され
る。
【0015】ここで、モータ駆動回路10とエネルギー
供給回路21の詳細と相互の関係について説明する。モ
ータ駆動回路10を構成するトランジスタはPNP型の
25乃至27とNPN型の28乃至30に分けられる。
PNP型トランジスタ25乃至27のエミッタは、全て
共通に電池18のプラス端子に接続されている。また、
NPN型トランジスタ28乃至30のエミッタは全て電
池18のマイナス端子(GND)に接続されている。こ
れらのトランジスタのオン/オフの組合せによりモータ
31,32は電池18の電圧が加えられて駆動力を得
る。
【0016】モータ31について考察すると、モータ3
1の駆動状態は正転・逆転・オフ・ショート(短絡)ブ
レーキの4状態で、図中のモータ31の端子38から端
子36へ電流が流れる方向でのモータ31の回転方向が
正転とすれば、トランジスタ25及び29のみがオンす
ることによりモータ31は正転、トランジスタ26及び
28のみがオンすることによりモータ31は逆転、全て
のトランジスタ25乃至30がオフでモータ31はオ
フ、トランジスタ29,28のみをオンすればモータ3
1はショートブレーキとなる。そして、ダイオード3
3,34はモータ31にショートブレーキをかけたとき
にモータ31の両端に発生する逆起電力によってトラン
ジスタ28,29のコレクタ−エミッタ間にかかる逆方
向の電圧をバイパスし、トランジスタ28,29を保護
するものである。
【0017】同様に、モータ32について考察すると、
図中のモータ32の端子36から端子37へ電流が流れ
る方向でのモータ31の回転方向が正転とすればトラン
ジスタ26,30のみがオンすることにより、モータ3
2は正転、トランジスタ27及び29のみがオンするこ
とによりモータ32は逆転、全てのトランジスタ25乃
至30がオフでモータ32はオフ、トランジスタ29,
30のみをオンすればモータ32はショートブレーキと
なる。
【0018】さらに、ダイオード29,30はモータ3
2にショートブレーキをかけたときに、モータ32の両
端に発生する逆起電力によりトランジスタ29,30の
コレクタ−エミッタ間にかかる逆方向の電圧をバイパス
し、トランジスタ29,30を保護するものである。
【0019】ここで、マイコン11の制御信号P0,P
1,P2,N0,N1,N2の入出力端子は図3に示す
ようなNチャンネルMOSトランジスタのオープンドレ
イン端子となっている。そして、Lowレベル出力の場
合には信号の電流を吸い込み、Highレベル出力の場
合には高インピーダンスとなるが、制御信号P0,P
1,P2,N0,N1,N2の各出力端子は各々プルア
ップ抵抗49乃至52が電池18のプラス端子に接続さ
れているためHighレベル出力時には電池18のプラ
ス端子と同電位となる。
【0020】よって、トランジスタ25乃至27は、そ
れぞれマイコン11の信号P0,P1,P2をLowレ
ベルにすることによりオンし、Highレベルにするこ
とによりオフする。一方、トランジスタ28乃至30は
信号N0,N1,N2をHighレベルにすることによ
りオンしLowレベルにすることでオフする。以上のこ
とをまとめると、マイコン11からの制御信号P0,P
1,P2,N0,N1,N2によりモータ31,32の
駆動状態は、以下の表1に示すように制御される。
【0021】
【表1】
【0022】さらに、エネルギー供給回路21はマイコ
ン11の信号VDON,LVによって制御される回路
で、信号VDON,LVはいずれもHighアクティブ
信号であり、信号VDON,LV共にLowレベルの場
合にはエネルギー供給回路21は機能しない状態とな
る。
【0023】いま、信号VDON,LVが共にLowレ
ベルの状態から信号VDONのみHighレベルにした
場合を考える。信号VDONをHighレベルにすると
トランジスタ41がオンするため、これによりトランジ
スタ48がオンする。すると、コンデンサ20の電圧
(通常フル充電で330V程度)がトランジスタ48を
通じて抵抗42とツェナダイオード43に加わる。この
ツェナダイオード43はツェナ電圧が10Vのものであ
るのでツェナダイオード43のカソード側の電位は10
Vとなり、これがトランジスタ47のベースバイアスと
して供給される。
【0024】一方、信号LVはLowレベルなのでトラ
ンジスタ46はオフしており、これによりトランジスタ
45はオフとなる。よって、トランジスタ48のオンに
より抵抗44を介してトランジスタ47のコレクタにコ
ンデンサ20からの電圧が加わるが、トランジスタ47
のベースには前述したように、ツェナダイオード43に
よって10Vのバイアスが加わっているので、トランジ
スタ47のエミッタ電圧はトランジスタ47のベース−
エミッタ間電圧が10Vと比較して十分に低いとすれ
ば、およそ10Vであり、これがエネルギー供給回路2
1の出力電圧となる。
【0025】そして、トランジスタ47は通常のトラン
ジスタよりもコレクタ−エミッタ間の耐圧が高いものを
使用するが耐圧が高いものほど、その外形寸法が大きく
なってしまうので、その外形寸法の増大を抑えるために
抵抗44をトランジスタ47と直列に接続し、コンデン
サ20の電圧(300V)とトランジスタ47のエミッ
タ側の電圧(10V)との差の電圧を一部抵抗44に負
担させ、トランジスタ47のコレクタにかかる電圧を下
げ、トランジスタ47に耐圧の低いものも使える構成と
なっている。
【0026】このとき、コンデンサ20の電圧が160
V未満の低いときにはトランジスタ47が飽和してしま
い、十分にそのコレクタ電流が流せなくなってしまうの
で、信号LVをHighレベルにすることによりトラン
ジスタ46をオンさせ、さらに、これによりトランジス
タ45をオンさせることにより抵抗44に流れる電流を
トランジスタ45へ流してバイパスさせトランジスタ4
7の飽和を防ぐ。
【0027】このようにしてコンデンサ20の電圧は約
10Vまで降圧されてトランジスタ47のエミッタに発
生し、これがエネルギー供給回路21の出力となるわけ
である。マイコン11の信号B0,B1,B2の入出力
端子もまた図3に示すようなオープンドレイン出力とな
っているため、Highレベル(高インピーダンス)を
出力するとそれらの各々に接続されたトランジスタ22
乃至24はオフし、Lowレベルにすればオンする。従
って、マイコン11は、この信号B0,B1,B2によ
り所望のモータの所望の回転方向に対してエネルギー供
給回路21の出力を選択的に供給できる。
【0028】次にレンズ駆動機構とフィルム給送機構に
ついて説明する。図4はピント調整のためのレンズ駆動
機構の構成を示す図である。符号100は図示しないシ
ャッタを含み撮影レンズ112を光軸と垂直に保持固定
している鏡枠で、これは所定の減速比を有するギア列1
01と鏡枠100上に光軸と平行に設けられた歯105
と噛合している。さらに、ギア列101はモータ31の
駆動軸に接続されたピニオンギア102と噛合してい
る。
【0029】モータ31は先に図2に示したモータ31
であり、該モータ31の駆動軸にはPI羽根103が接
続されており、このPI羽根103の回転をマイコン1
1がモニタするためのフォトインタラプタ(以下、PI
と略す)14が設置されている。PI14とPI羽根1
03は詳しくは図5に示すようになっており、PI14
はフォトダイオード106駆動用の定電流源107とフ
ォトトランジスタ108の出力の波形整形回路109と
を内蔵しており、整形されたPI14の信号はマイコン
11に接続されている。
【0030】さらに、PI羽根103は無色透明のアク
リル等の円板上に放射状に等ピッチでフォトダイオード
106の発した光を遮光するための黒いパターンが設け
られており、該PI羽根103が回転することにより、
フォトダイオード106の発した光が遮光/透過をフォ
トトランジスタ108に対して繰り返すことでフォトト
ランジスタがオン/オフし、これがモータ31の回転モ
ニタ信号(PI信号)となる。このようにして、前述し
たモータ駆動回路10を制御してモータ31を駆動すれ
ば鏡枠100が光軸と平行に動いて撮影レンズのピント
合わせが可能となる。
【0031】先に図2に示したモータ31の正転方向は
図4のCWの相当し、逆転はCCWとなる。よって、モ
ータ31を正転させれば鏡枠100は被写体方向へ向か
って繰り出し、逆転させれば被写体方向と反対側、即ち
フィルム面側に繰り込む。このとき、鏡枠100には突
起部111が設けられており、鏡枠100が所定の位置
まで被写体方向と反対側にくり込まれると突起部111
がスイッチ13をオンさせる。このスイッチ13がオン
となる位置がカメラの撮影準備位置であり、以後、レン
ズリセット位置と称し、スイッチ13はレンズリセット
スイッチと称し、図2におけるスイッチ13のことであ
る。
【0032】次に図6を参照してフィルム給送機構を説
明する。図6はフィルム給送機構を示す図であり、符号
200はフィルムを巻き取りCCWに回転することによ
りフィルム給送を行うスプールである。そして、符号2
02はフィルムでスプール200のCCWの回転により
パトローネ201から引き出される。さらに、符号20
3はスプール200に設けられた歯と噛合する所定の減
速比をもったギア列である。
【0033】そして、符号212はスプール200によ
って引き出され巻き取られたフィルム202を再びパト
ローネ201に収納すべく、パトローネ201の図示し
ないフィルム巻き取りハブに連結した巻戻しフォーク
で、これがCW方向に回転することによりフィルム巻き
取りハブが回転し、パトローネ201にフィルム202
が引き込まれる。さらに、符号211は巻戻しフォーク
212に設けられた歯と噛合する所定の減速比を有する
ギア列であり、それはギア210と軸214によって接
続されており、ギア210はギア209に噛合してい
る。
【0034】さらに、ギア206はギア204と噛合
し、且つキャリア205で連結される遊星クラッチの太
陽ギアであり、ギア204が遊星ギアに相当し、遊星ギ
ア204の回転軸はキャリア205にのみ固定されてい
るため太陽ギア206がCCW方向に回転すると遊星ギ
ア204は、ギア列203と噛合し、太陽ギア206を
CW方向に回転すると遊星ギア204は点線で図示した
204´へ移動してギア209と噛合する。
【0035】また、太陽ギア206はギア207と噛合
し、ギア207はモータ32の駆動軸に接続されたピニ
オンギア208と噛合しているため、モータ32がCC
W方向へ回転すると太陽ギアもCCW方向へ回転し遊星
ギア204はギア列203と噛合するため、このモータ
32のCCW方向への駆動力はスプール200のCCW
方向への駆動力となりスプール200は、これによりフ
ィルム202を巻き取ることができる。
【0036】一方、モータ32がCW方向へ回転すると
太陽ギアもCW方向へ回転し、これにより巻戻しフォー
ク212がCWへ回転するためフィルム202はパトロ
ーネ201に引き込まれる(巻戻される)。これらのフ
ィルム202の動きを検出するものがフォトリフレクタ
(以下、PRと略す)213であり、検出された信号
(PR信号)はマイコン11へ入力される。
【0037】次に図7はPR213の詳細な構成を示す
図である。先ず図7(a)はPR213とフィルム20
2との位置関係を示す図であり、PR213はフィルム
202のパーフォレーション220を検出できるように
配置されている。また、図7(b)は図7(a)におけ
る一点鎖線x−x´の断面図とPR213の詳細を示す
図であり、図中、フィルム202の断面の斜線を施して
いない部分がパーフォレーション220である。
【0038】上記PR213は、赤外発光ダイオード2
13aとフォトトランジスタ213bとからなり、赤外
発光ダイオード213aはフィルム202に向かって発
光する。この発光した赤外光がフィルム202によって
反射されると、その反射光をフォトトランジスタ213
bで受光する。そして、この受光によってフォトトラン
ジスタ213bはオンする。しかし、赤外光を投光した
ところにフィルムのパーフォレーション220が存在し
ていると赤外光は反射しない為、フォトトランジスタ2
13bはオフとなる。
【0039】このようなフィルム202の給送動作に伴
うフォトトランジスタ213bのオン/オフ信号を波形
整形回路213cにより波形整形して、マイコン11へ
パーフォレーション検出信号(以下、PR信号と称す
る)として送られ、該マイコン11はフィルム202の
パーフォレーションによって給送動作及び巻き戻し動作
を検出することができる。
【0040】そして、モータ32は先に図2で示したモ
ータ32であり、モータ駆動回路10にてモータ32を
正転させる方向を図6におけるモータ32のCCWとす
れば、以上のことからモータ駆動回路10の制御と前述
したレンズ駆動機構とフィルム給送機構の動作との関係
は次の表2に示すようになる。
【0041】
【表2】
【0042】以下、ここでモータ駆動回路10とエネル
ギー供給回路21の相互の関係及び作用についてカメラ
の動作を説明しながら詳述する。一連のカメラの動作は
図2におけるレリーズスイッチ12を操作者がオンする
ことにより行なわれるが、これらの動作を司るのがマイ
コン11で、マイコン11はそれに内蔵された図示しな
いROMに予め記憶された処理手続き(プログラム)に
従って制御を行なう。
【0043】この処理手続きを示したものが図8のフロ
ーチャートである。即ち、図8によれば図示しないカメ
ラの電源スイッチが操作者によりオンされると、本シー
ケンスが開始され先ずステップS1にてカメラの初期設
定等を行なう。初期設定では図2のマイコン11の周辺
回路を非動作にする処理がなされ、具体的にはDC/D
Cコンバータ16がオフとなるよう信号DDCONを出
力し、ストロボ充電回路19が停止するよう信号CHG
を出力し、エネルギー供給回路21が非動作となるよう
信号VDON,LVのそれぞれは共にLowレベルが出
力され、信号B0,B1,B2はHighレベルに設定
され、モータ駆動回路10への信号N0〜N2,P0〜
P2には表1の「モータ31,32ともにオフ」に示す
ような信号レベルが出力される。
【0044】次に撮影に先立ってストロボ発光のための
コンデンサ20への充電を行う前にコンデンサ20の充
電圧の確認を図2のマイコン11の端子AN1に入力さ
れる電圧を図示しないマイコン11内のA/D変換器に
よりモニタすることによりステップS2にて行なう。ス
テップS3では充電電圧のモニタ値が280V以上ある
か否かを判定し、「NO」ならばステップS4にて33
0Vまでのフル充電(詳細は後述)を行ないステップS
5へ進む。
【0045】ステップS3の判定で「YES」ならばス
テップS5へ進みレリーズスイッチ12の確認を行な
う。そして、このレリーズスイッチ12がオフしていれ
ば再びステップS2へ戻りステップS2→ステップS3
→ステップS5のループでレリーズスイッチ12のオン
入力待機状態となるが、このときコンデンサ20の充電
電圧が280Vを下回ればステップS3にて判定し、ス
テップS4にて再び充電を行なう。ステップS5にてレ
リーズスイッチ12のオンを確認したならばステップS
6へ進み、写真撮影のためのレリーズ処理(詳細は後
述)を行なって再びステップS2へ戻る。
【0046】上記ステップS4にて実行されるサブルー
チン“フル充電”の詳細なシーケンスは図9に示すよう
になっており、先ずステップS10にてストロボ充電回
路19に対してマイコン11が充電指示信号CHGを発
生することによりコンデンサ20に対して充電が開始さ
れる。ステップS11では図8のステップS1と同様に
マイコン11の信号AN1の入出力端子に入力されるコ
ンデンサ20の充電電圧をモニタし、ステップS12で
は充電電圧のモニタ値が300V以上あるか否かを判定
する。
【0047】ここで、330Vという値はコンデンサ2
0のフル充電電圧(最大値)であり、図8のステップS
3で示した280Vと50Vの差があるが、図示しない
ストロボ発光部の発光量はフル充電時の330Vを前提
としているが、280Vまでは発光時の発光量として露
出の誤差の許容範囲考えて良いのでコンデンサ20の
電圧として280V乃至330Vを発光可能な電圧とし
ている。
【0048】ステップS12において、充電電圧≧33
0VでなければステップS11に戻り充電を続行し、充
電電圧≧330VならばステップS13にてマイコン1
1の信号CHGを操作して充電を停止させ、ステップS
14にて充電処理プログラムを終了する。この充電処理
によってコンデンサ20は330Vまで充電(フル充
電)される。
【0049】次に図10のフローチャートを参照して図
8のステップS6にて実行されるサブルーチン“レリー
ズ処理”のシーケンスについて説明する。本シーケンス
では、先ずステップS21にて電池18の残量を確認す
るためのサブルーチン“バッテリチェック”を実行す
る。このサブルーチン“バッテリチェック”の詳細なシ
ーケンスは図16のフローチャートに示すようになって
おり、バッテリチェックのためのダミー負荷は図2では
図示していないが、例えば特願平5−209553号公
報に示す技術とほぼ同様のものが採用される。
【0050】図16によれば、バッテリチェック処理は
ステップS90にてまずダミー負荷に通電し、ステップ
S91にてマイコン11の信号AN0の入出力端子から
電池18の電圧をモニタする。ステップS92では、こ
のモニタした電圧と予め定められた電圧VBとを比較
し、電池電圧≧VBならば(YES)ステップS96に
て図示しないマイコン11内のRAM上にあるフラグF
LGBを0にクリアして、ステップS97で処理を終了
する。そして、ステップS92で電池電圧がVB未満な
らば(NO)ステップS93へ進む。ここで、VBは電
池電圧がそれ以下の場合、モータ起動時、エネルギー供
給回路21によりコンデンサ20から起動エネルギーを
必要と判断するための判定値である。
【0051】ステップS93では電池電圧と予め定めら
れた電圧値VNG(VB>VNG)と比較し、電池電圧
<VNGならばこの電池残量ではカメラを動作させられ
ないと判断し、ステップS94で所定のバッテリNG処
理(例えば特願平5−209553号公報に示されてい
るような技術と同様の処理)を行い、電池電圧≧VNG
ならばステップS95にてFLGBを1に設定し、ステ
ップS97にて処理を終了する。
【0052】以上の処理では、VB>電池電圧≧VNG
のときFLGB←1とし、電池電圧>VBではFLGB
←0としており、これにより後の処理におけるモータ起
動時にはFLGB=1のときにはエネルギー供給回路を
介してコンデンサ20のエネルギーをモータ起動エネル
ギーとして利用する必要があることになる。
【0053】ここで、図10の説明に戻る。ステップS
22では図示しない測距装置により被写体までの距離を
求め、それを所定の演算により図4のレンズ駆動機構の
レンズくり出し量を信号PIのパルス数として求める。
ステップS23では図示しない測光装置により被写体の
輝度を求め露出制御のための露出時間を求める。ステッ
プS24ではステップS22で求めたレンズのくり出し
量に従って、ピント調節のためのレンズくり出しを行
う。これについての詳細は後述する。
【0054】ステップS25では、ステップS23で求
めた露出時間に従って図示しないシャッタを制御しフィ
ルムに対して露出を行う。そして、露出が終了するとス
テップS26にてフィルム1コマ分の給送を行い(詳細
は後述)、ステップS27にてステップS24でくり出
したレンズをレンズリセット位置に戻すためのレンズリ
セット動作を行なう。以上で写真撮影が終了し、ステッ
プS28にて処理を終了し、図8のフローチャートのシ
ーケンスに戻る。
【0055】次に図11は図10のステップS24にて
実行されるサブルーチン“レンズくり出し”シーケンス
を示すフローチャートである。先ずステップS31に
て、前述したバッテリチェック処理で設定されるフラグ
FLGBを判断する。そして、FLGB=0ならば、ス
テップS33にてモータ31を正転(表1参照)させて
からステップS34へ進む。
【0056】このステップS31にてFLBG=1なら
ば、前述したようにモータ起動時にコンデンサ20のエ
ネルギーを利用するのでステップS32にてその処理を
行ないモータ31を正転起動させる。これについては後
述する。
【0057】そして、ステップS34ではレンズは始め
リセット位置(レンズリセットスイッチ13がオンの状
態)にあるのでオフの検出を行ない、レンズリセットス
イッチのオンからオフが検出されたタイミングからステ
ップS35にてPI信号のパルスのカウントを開始す
る。ステップS36ではPI信号のパルスカウント値が
測距装置により求められたくり出しパルス数と一致した
か否かを判断し、一致したと判断した場合にはステップ
S37にてモータ31に所定時間ショートブレーキをか
けてステップS38にてモータをオフ状態にする(表1
参照)。
【0058】ここで、ステップS39以後の説明に先立
ち、ステップS32のモータ21正転起動について詳細
を説明する。ステップS32にて実行されるサブルーチ
ン“モータ31正転起動処理”のシーケンスは図12に
示す通りである。
【0059】先ずステップS50にてN1信号をHレベ
ルにすることにより、モータ駆動回路10のトランジス
タ29がオンする。次にステップS51にて信号B0を
Lレベルにしてトランジスタ22をオンさせエネルギー
供給回路21の出力の接続先をモータ31の端子38に
選択する。ステップS52では、レンズ駆動機構のモー
タ31に対する負荷を考慮したモータ31の機械的時定
数(ここでは、10ms程である)よりも十分長い時間
のタイマ(10ms×2=20ms)の計時を開始す
る。
【0060】そして、ステップS53では信号VDON
をHレベルにすることによりトランジスタ41をオンさ
せ、モータ31の端子38にコンデンサ20の電圧を1
0Vまで降下させて供給する。このときコンデンサ20
に蓄えられた電荷はトランジスタ48→抵抗44→トラ
ンジスタ47→トランジスタ22→モータ31→トラン
ジスタ29という経路でモータ起動電流として流れる。
【0061】さらに、ステップS54ではPI信発の変
化を検出しており、変化がない(NO)ならば、未だモ
ータは動き出していないと判断しステップS55へ進
み、ステップS55にて20ms経過したか否か判断
し、経過していない(NO)ならばステップS54へ戻
り、ステップS54→ステップS55→ステップS54
のループでモータの動き出しを検出する。そして、ステ
ップS55にて20ms経過したと判定したならば、ス
テップS56へ進み、モータ31は故障と判断し、モー
タ31オフ後所定の処理を行う。
【0062】このステップS54にて信号PIの変化を
検出したならば、ステップS57へ進み、信号VDON
レベルを出力してトランジスタ41をオフすること
によりモータ駆動回路10へのコンデンサ20に蓄えら
れた電荷の供給を停止する。そして、ステップS58で
は信号B0をHレベルにしてトランジスタ22をオフと
した後、ステップS59にて信号P0をLレベルにして
トランジスタ25をオンさせる。これらステップS57
乃至S59の処理により、モータ31への電流の供給を
エネルギー供給回路21から電池18へ切り換えて、ス
テップS60にてモータ31の正転起動処理を終了す
る。
【0063】このようにステップS40におけるモータ
31正転起動処理では、コンデンサ20の電荷を利用し
てモータ31を起動し、これによるコンデンサ20の電
圧の低下分△Vは次式で求まる。 △V=I・t/C …(1) 但し、Iはコンデンサ20からエネルギー供給回路21
を経てモータ31に流れる電流でtはその電流を流して
いる時間、Cはコンデンサ20の容量である。
【0064】いま、C=200μF、I=1A(即ちモ
ータ21は起動電流が1A必要であるとする)とした時
のコンデンサ20の電圧の時間t、経過後の変化を図1
3に示す通りである(t=0で330Vとする)。
【0065】前述の図8の処理によればレリーズ処理が
実行される直前のコンデンサ20の電圧は、およそ28
0V以上330V以下であり、また図12の処理によれ
ばモータ31の機械的時定数は周辺温度、レンズ駆動機
構の機械的負荷のばらつき等により10ms前後で変動
するので,以上のことと図13の内容(330Vからt
=10ms後には280Vになる)を考慮すると、ステ
ップS32のモータ31の正転起動処理実行後はコンデ
ンサ20の電圧は露出動作に関わるストロボ発光におけ
る許容電圧レベル280Vを下回る可能性がある。
【0066】このレンズくり出し制御は露出制御に先立
って行われるため図11のステップS39以後で充電電
圧の確認を行なう。即ち、ステップS39にて前述した
測光の結果からストロボ発光を露出制御中にするか否か
判断し、ストロボ発光するならば(YES)ステップS
40にて充電電圧をモニタし、ステップS41にて28
0Vを上回っているか否か判定し、280V以上(YE
S)ならば処理をそのまま終了する。これに対して、2
80V未満の場合にはステップS42にて280Vまで
の充電を行なう。
【0067】この処理は基本的には図9に示す330V
までのサブルーチン“フル充電”の処理と同じアルゴリ
ズムとなるが、ステップS12における充電電圧を停止
する判断が「充電電圧≧280V」という点が異なる。
また、このとき330Vまでのフル充電を行なわずに2
80Vまでとする理由は、操作者のレリーズスイッチの
オン操作から実際に露出が始まるまでのタイムラグを短
縮することを目的としている。ステップS39でストロ
ボ発光しない(NO)と判断するときには、そのまま処
理を終了する。
【0068】次に図10のステップS26にて実行され
るサブルーチン“フィルム1コマ給送”のシーケンスに
ついて図14のフローチャートを参照して説明する。フ
ィルム1コマ給送は前述したフィルム給送機構を用いて
モータ32を駆動することにより実行される。先ずステ
ップS61にて、前述したバッテリチェック処理で設定
されるフラグFLGBを判断する。FLGB=0ならば
ステップS63にてモータ32を正転(表1参照)させ
てからステップS64へ進む。
【0069】そして、ステップS61にてFLGB=1
ならば前述したようにモータ起動時にコンデンサ20の
エネルギーを利用するので、ステップS62にてその処
理を行ないモータ32を正転起動させる。これについて
の詳細は後述する。さらに、ステップS64ではPR2
13の発生するパーフォレーション検出信号(PR信
号)のエッジ変化をパルス数としてカウント開始し、ス
テップS65ではそのカウントが1コマ分になったか否
か判定し、1コマ分になった(YES)ならばステップ
S66にて所定時間モータ32にショートブレーキをか
けステップS67にてモータ32をオフし、フィルム1
コマ給送処理を終了する。
【0070】次に図14のステップS62にて実行され
るサブルーチン“モータ32正転起動”の処理の詳細を
図15のフローチャートを参照して説明する。先ずステ
ップS70にて露出制御にてストロボ発光が実行された
か否か判断し、されていなければ(NO)ステップS7
4へ進み、されていたならば(YES)ステップS71
にて充電電圧のモニタを行なう。ステップS72では充
電電圧が160V以上あるか否か判定し、160V未満
ならばステップS73にて160Vまで充電を行なう。
【0071】そして、160V以上あればステップS7
4へ進む。以上の処理によりストロボ発光した場合でも
コンデンサ20には最低でも160Vは充電されること
になる。さらに、ステップS74にて信号N2をHレベ
ルにすることによりモータ駆動回路10のトランジスタ
30がオンする。ステップS75にてB1をLレベルに
してトランジスタ23をオンさせエネルギー供給回路2
1の出力の接続先をモータ32の端子36に選択する。
【0072】ステップS76ではVDON信号をHレベ
ルにすることによりトランジスタ41をオンさせモータ
32の端子36にコンデンサ20の電圧を10Vまで降
下させて供給する。このときコンデンサ20に蓄えられ
た電荷はトランジスタ48→抵抗44→トランジスタ4
7→トランジスタ23→モータ32→トランジスタ30
という経路でモータ起動電流として流れる。
【0073】ステップS77では、フィルム給送機構の
負荷を考慮したモータ32の機械的時定数の最大値と等
しい20msタイマの計時を介しさせる。ステップS7
8ではLV信号が、すでにHレベルになっているか否か
判断し、(初期設定ではLレベルになっている)既にH
レベルになっていれば(YES)ステップS82へ、な
っていなければ(NO)ステップS79にてコンデンサ
20の充電電圧をモニタしステップS80にて充電電圧
が160V以上あるか否か判断する。
【0074】前述したように、コンデンサ20の電圧が
160Vを下回る場合、トランジスタ47が飽和して、
そのコレクタ電流が十分にとれないので、このステップ
S80の判断にて充電電圧<160Vとなった場合には
ステップS81にて信号LVにHレベルを出力し、トラ
ンジスタ45をオンさせて抵抗44への電流をバイパス
する。そして、ステップS82では20ms経過したか
否か判断し、20ms経過していなければステップS7
8へ戻り、経過していればステップS83にて信号VD
ONにLレベルを出力してトランジスタ41をオフする
ことによりモータ駆動回路10へのコンデンサ20に蓄
えられた電荷の供給を停止する。
【0075】ステップS84では信号LVにLを出力し
て初期化(トランジスタ45をオフ)し、ステップS8
5では信号B1をHレベルにしてトランジスタ23をオ
フとした後、ステップS86にて信号P1をLレベルに
してトランジスタ26をオンさせる。これらステップS
83乃至S86の処理により、モータ32への電流の供
給をエネルギー供給回路21から電池18へ切り換えて
ステップS87にてモータ32の正転起動処理を終了す
る。
【0076】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明のカメラの電源回路はこれに限定されること
なく、その主旨を逸脱しない範囲で、種々の改良・変更
が可能であることは勿論である。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
モータ起動時の電流を定常回転時よりも多く必要とする
一定期間に、該エネルギー源をストロボ発光のエネルギ
ーを蓄えているコンデンサから供給することで、電池性
能が著しく劣化した場合でも電池の性能に影響されるこ
となく円滑にモータの起動を行うカメラの電源回路を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの電源回路の概念図である。
【図2】本発明の実施例に係るカメラの電源回路の構成
を示すブロック図である。
【図3】マイコン11の信号P0,P1,P2,N0,
N1,N2の入出力端子を構成するNチャンネルMOS
トランジスタのオープンドレイン端子を示す図である。
【図4】ピント調整のためのレンズ駆動機構の構成を示
す図である。
【図5】PI104とPI羽根103の詳細な構成を示
す図である。
【図6】フィルム給送機構の詳細な構成を示す図であ
る。
【図7】PR213の詳細な構成を示す図である。
【図8】実施例による処理シーケンスを示すフローチャ
ートである。
【図9】図8のステップS4にて実行されるサブルーチ
ン“フル充電”のシーケンスを示す図である。
【図10】図8のステップS6にて実行されるサブルー
チン“レリーズ処理”のシーケンスを示す図である。
【図11】図10のステップS24にて実行されるサブ
ルーチン“レンズくり出し”のシーケンスを示す図であ
る。
【図12】図11のステップS32にて実行されるサブ
ルーチン“モータ31正転起動”のシーケンスを示す図
である。
【図13】C=200μF、I=1Aとしたときのコン
デンサ20の電圧の時間t、経過後の変化の関係を示す
図である。
【図14】図10のステップS26にて実行されるサブ
ルーチン“フィルム1コマ給送”のシーケンスを示す図
である。
【図15】図14のステップS62にて実行されるサブ
ルーチン“モータ32正転起動”のシーケンスを示す図
である。
【図16】図10のステップS21にて実行されるサブ
ルーチン“バッテリチェック”のシーケンスを示す図で
ある。
【符号の説明】
1…充電部、2…コンデンサ、3…エネルギー供給部、
4…電池、5…切換部、6…モータ駆動部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−271673(JP,A) 特開 平2−69727(JP,A) 特開 昭63−304237(JP,A) 特開 昭60−39631(JP,A) 特開 昭55−59448(JP,A) 実開 平3−48332(JP,U) 実開 昭61−156440(JP,U) 実開 昭62−201830(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電池と、 上記電源電池の電圧を昇圧する昇圧回路と、 上記昇圧回路の出力を充電する主コンデンサと、 上記主コンデンサに蓄積された電荷を放出することで発
    光する発光管と、 モータと、 上記電源電池の電圧を検出する電池電圧検出手段と、 上記電池電圧検出手段で検出された電圧を、予め定めら
    れた第1の電圧及び該第1の電圧よりも低い第2の電圧
    と、比較する比較手段と、 上記比較手段による比較の結果、電池電圧が第1の電圧
    未満でかつ第2の電圧以上である場合は、上記モータの
    起動時に上記主コンデンサの電圧を上記モータに印加
    し、上記モータが回転したら上記電源電池の電圧を上記
    モータに印加するよう制御する制御手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記カメラは上記モータの回転にともな
    ってモニタ信号を出力する回路を含み、上記制御手段は
    上記モニタ信号によって上記モータが回転したことを検
    知することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
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