JP3420438B2 - ウインドレス鶏舎の停電時換気口開放装置 - Google Patents

ウインドレス鶏舎の停電時換気口開放装置

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JP3420438B2 JP21234896A JP21234896A JP3420438B2 JP 3420438 B2 JP3420438 B2 JP 3420438B2 JP 21234896 A JP21234896 A JP 21234896A JP 21234896 A JP21234896 A JP 21234896A JP 3420438 B2 JP3420438 B2 JP 3420438B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮光構造とした鶏
舎の換気口を開閉する換気調整手段を、通常は巻き取り
手段と固定手段によって閉じた位置に巻き上げ保持して
閉じ、停電時には前記固定手段からの解放により前記閉
じた位置からの重力落下で開放するように設け、停電時
には開放された換気口から自然換気させることのできる
ウインドレス鶏舎の停電時換気口開放装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウインドレス鶏舎においては、換気口
は、カーテンや板戸のような換気調整手段によって閉じ
られ、電気照明手段が鶏舎内部を照明し、換気ファンが
鶏舎内空気を強制換気しているので、停電時には、でき
るだけ速やかに換気口から換気調整手段を取り除き、自
然換気に切り換える必要がある。そのため、例えば米国
特許第4,428,278号明細書には、通常はウイン
チとロープによって換気口を閉じた位置に換気調整手段
を保持し、停電時は重力によって換気調整手段が落下し
て換気口を開放するように、通常時におけるウインチの
逆回転を阻止する阻止ロープの一端をウインチの軸に、
他端を電磁石に吸引固着された蝶番金属片に係止し、停
電時には電力供給の遮断により、電磁石から阻止ロープ
が外される装置が開示されている。
【0003】しかしながらこの先行技術においては、ウ
インチとロープによって閉じた位置に換気調整手段を保
持する、すなわちウインチの逆回転を阻止する阻止ロー
プは、ウインチの軸と電磁石に吸引固着された蝶番金属
片との間に直接係止されているので、電磁石の吸引力を
強くして、保持する換気調整手段の重量に十分対抗する
ものでなければならないという不利な点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記先行技
術が有する不利な点を改良し、固定手段を利用した係止
装置の係止力を実荷重に比べて大幅に低下させ、通常時
は、換気口を閉じた位置に固定手段の小さな係止力で換
気調整手段を保持でき、停電時には、確実に換気口を全
開できる停電時換気口開放装置を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため本発明による装
置は、遮光構造とした鶏舎の換気口を開閉する換気調整
手段を、通常は巻き取り手段と固定手段によって閉じた
位置に巻き上げ保持して閉じ、停電時には前記固定手段
からの解放により前記閉じた位置からの重力落下で開放
するように設けたウインドレス鶏舎の停電時換気口開放
装置において、前記換気調整手段を閉じた位置に保持す
る保持ロープの一端を換気調整手段に、他端を動滑車に
連結し、前記動滑車には、一端をてこ状の係止部材の支
点に近い一方の端部に、他端を巻き取り手段に係止した
巻き取りロープを、巻き取りロープの方向を約180°
変えるように係合させ、前記保持ロープによる引張り力
と前記巻き取りロープによる引張り力により、前記動滑
車に反対方向の引張り力を作用させて動滑車を所定位置
に保持し、停電時には、固定手段に係止された前記係止
部材の支点から遠い他方の端部が解放され、係止部材の
一方の端部に係止された巻き取りロープの引張り力によ
って、係止部材がその支点を中心として回転し、巻き取
りロープが係止部材の一方の端部から外れて前記保持ロ
ープを解放し、換気調整手段が前記換気口を全開するこ
とを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】換気調節手段がカーテンである場
合、カーテンの上縁部は適当な棒状体に取り付けられ、
換気口を閉じた位置にカーテンを引き上げて保持する保
持ロープは、この棒状体に取り付けられる。この棒状体
はまた、停電時の重力によるカーテンの落下の際には、
その重量によってカーテンを確実に落下させて、換気口
を速やかに全開することができる。
【0007】換気調整手段が板戸である場合には、板戸
の左右縁部が滑動できるようなレールを板戸の下方に垂
直方向に平行して設けたり、板戸の下縁部を鶏舎の外側
壁面に取り付ける蝶番を軸として板戸が回転できるよう
にし、停電時に換気調整手段の重力落下による換気口の
全開が行われるようになっている。
【0008】係止装置の一方を構成するてこ状の係止部
材は、その一方の端部に巻き取りロープを、他方の端部
に係止装置の他方の構成要素である固定手段を係止さ
せ、巻き取り手段による引張り力とともに、動滑車を介
して遮光手段を換気口を閉じた位置に保持する保持ロー
プの引張り力と平衡するようにしている。
【0009】本発明による停電時換気口開放装置の一実
施態様では、この固定手段は電磁石であり、停電時に
は、電磁石への電力供給の遮断によって係止部材の支点
から遠い他方の端部を解放している。また他の実施態様
では、この固定手段は、係止部材の支点から遠い他方の
端部を機械的に係止するロック機構であり、停電時に
は、作動信号の伝達によって係止部材端部をロック機構
から離隔させて解放するようにしている。
【0010】これらの場合、てこの支点を巻き取りロー
プ係合端部に近付ける、例えば一方の端部から支点まで
の距離と、他方の端部から支点までの距離を1:4とす
ることによって、支点保持力を実荷重の1/4にするこ
とができる。
【0011】本発明の装置においては、巻き取りロープ
は動滑車に係合して、動滑車に作用する係止装置への引
張り力と巻き取り手段への引張り力の方向を同一方向に
変えることにより、係止部材の支点保持力を1/2に減
少できるので、上記支点の位置の選択と合わせれば実荷
重の1/8にすることができる。以下、添付の図面を参
照しながら、本発明によるウインドレス鶏舎の停電時換
気口開放装置の一実施態様について説明する。
【0012】
【実施例】図3は、従来の技術の項で述べた先行技術に
よる停電時換気口開放装置を備えたウインドレス鶏舎の
斜視図であり、本発明による開放装置を前もって理解す
るために、このようなウインドレス鶏舎の1例として示
したものである。図3においては、21は鶏舎の換気口
を閉じた位置に保持されたカーテン(換気調整手段)、
22はカーテンを上記位置に保持する保持ロープ、23
は保持ロープ用の固定滑車、24はカーテンを上記位置
に巻き上げる手動ウインチ、25はウインチの逆回転阻
止ロープ、26は電磁石と金属片からなる係止部材、2
7は電磁石への電力供給源、28は保持ロープの補助錘
である。
【0013】図3は、カーテン21が換気口(カーテン
の後側に位置する)を完全に覆っている通常時を示して
いるが、停電によって係止部材26の電磁石への電力供
給が遮断されると、電磁石に吸引固着されていた係止部
材の金属片が下端部の蝶番を軸に回転してウインチ逆回
転阻止ロープ25が外れ、カーテン21の自重及び補助
錘28によって、換気口を開放するようにカーテン21
が落下する。
【0014】図1は、本発明による停電時換気口開放装
置の主要部の側面略図である。図示しない一端がカーテ
ンや板戸のような換気調整手段(本実施例では、カーテ
ンと称する)に連結されている保持ロープ1は、固定滑
車3を介してその他端2が動滑車4に連結され、動滑車
4には、一端6が係止装置8の一方を構成するてこ状の
係止部材9の支点12に近い一方の端部10に、他端7
が電動ウインチ13に係止される巻き取りロープ5が、
動滑車4をほぼ半周して係合している。支点12からの
距離が、係止部材の一方の端部10より遠い他方の端部
11の金属片は、係止装置8の他方を構成する固定手段
である電磁石14に吸引固着されている。換気口を閉じ
る位置にカーテンを巻き上げて保持するには、ウインチ
13を作動させて、巻き取りロープ5及び動滑車4を介
して保持ロープ1を巻き上げる。これにより動滑車4に
は、図1において右方への引張り力(カーテンが重力で
落下しようとする保持ロープ1の力及び巻き取りロープ
5の一端6から動滑車4までの引張り力)と、左方向へ
の引張り力(巻き取りロープ5をウインチ13に巻き取
ろうとする力)が作用させられて下記の係止部材9への
力とともに平衡を保ち、動滑車4は、どこにも固定され
てはいないが、所定の同一位置を保持する。
【0015】一方、てこである係止部材9は、その一方
の端部10に巻き取りロープ5の一端6が係止され、そ
の他方の端部11の金属片が電磁石14に吸引固着され
て、てこの支点12周りの回転をすることなく図示の位
置に保持され、電磁石14の吸引力及びウインチ13の
巻き取り力と、前記動滑車4を介した各ロープの力とで
平衡を保っている。
【0016】停電時には、電磁石14への電力供給が遮
断されるので、電磁石に吸引固着されていた係止部材9
の支点12から遠い他方の端部11の金属片が電磁石か
ら外れ、係止部材9はその支点12を中心として矢印の
方向に回転し、支点に近い一方の端部10に係止された
巻き取りロープ5の一端6が一方の端部10から外れ
て、動滑車4における左右の引張り力の均衡が破れ、動
滑車4が図1の左方の仮想線の位置の方へ移動しなが
ら、保持ロープ1の図示しない一端に連結されたカーテ
ンが重力によって落下し、それまでカーテンで閉じられ
ていた換気口が開放される(図1及び図2参照)。
【0017】
【発明の効果】本発明による停電時換気口開放装置は、
上記のような構成を有しているので、その作用により次
のような本発明に独特な効果を発揮する。巻き取りロー
プ5の方向を、約180°変えるように同ロープを動滑
車4に係合させることにより、保持ロープ1の引張り力
と対抗する巻き取りロープ5の引張り力を二分できるの
で、巻き取りロープの一端6と一方の端部10で係止す
る係止部材9の支点保持力を実荷重の1/2に減少する
ことができる。
【0018】さらに係止部材9の支点12から一方の端
部10までの距離を、支点から他方の端部11までの距
離の1/Xとすることにより、係止部材の支点保持力を
実荷重の1/Xに低下させることができ、上記効果と合
わせれば、実荷重の1/2Xの支点保持力でよいことと
なる。したがって、係止装置8の他方を構成する固定手
段14の能力を大きくすることなく、停電時には換気調
整手段で閉じられた換気口を安全かつ確実に開放できる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による停電時換気口開放装置の一実施態
様の主要部を示す側面略図である。
【図2】本発明による停電時換気口開放装置の係止装置
の一実施態様を示す斜視図である。
【図3】先行技術による停電時換気口開放装置を備えた
ウインドレス鶏舎を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 保持ロープ 2 保持ロープ1の他端 3 固定滑車 4 動滑車 5 巻き取りロープ 6 巻き取りロープ5の一端 7 同5の他端 8 係止装置 9 係止部材(てこ) 10 係止部材9の一方の端部 11 同9の他方の端部 12 同9の支点 13 電動ウインチ 14 電磁石 21 カーテン 22 保持ロープ 23 固定滑車 24 手動ウインチ 25 ウインチ逆回転阻止ロープ 26 係止部材 27 電力供給源 28 補助錘

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光構造とした鶏舎の換気口を開閉する
    換気調整手段を、通常は巻き取り手段(13)と固定手
    段(14)によって閉じた位置に巻き上げ保持して閉
    じ、停電時には前記固定手段からの解放により前記閉じ
    た位置からの重力落下で開放するように設けたウインド
    レス鶏舎の停電時換気口開放装置において、前記換気調
    整手段を閉じた位置に保持する保持ロープ(1)の一端
    を換気調整手段に、他端を動滑車(4)に連結し、前記
    動滑車(4)には、一端(6)をてこ状の係止部材
    (9)の支点(12)に近い一方の端部(10)に、他
    端(7)を巻き取り手段(13)に係止した巻き取りロ
    ープ(5)を、巻き取りロープ(5)の方向を約180
    °変えるように係合させ、前記保持ロープ(1)による
    引張り力と前記巻き取りロープ(5)による引張り力に
    より、前記動滑車(4)に反対方向の引張り力を作用さ
    せて動滑車を所定位置に保持し、停電時には、固定手段
    (14)に係止された前記係止部材(9)の支点から遠
    い他方の端部(11)が解放され、係止部材の一方の端
    部(10)に係止された巻き取りロープ(5)の引張り
    力によって、係止部材(9)がその支点(12)を中心
    として回転し、巻き取りロープ(5)が係止部材の一方
    の端部(10)から外れて前記保持ロープ(1)を解放
    し、換気調整手段が前記換気口を全開することを特徴と
    するウインドレス鶏舎の停電時換気口開放装置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段(14)が電磁石であり、
    停電時には、電磁石への電力供給の遮断によって前記係
    止部材(9)の支点(12)から遠い他方の端部(1
    1)を解放することを特徴とする請求項1記載のウイン
    ドレス鶏舎の停電時換気口開放装置。
  3. 【請求項3】 前記固定手段(14)が、前記係止部材
    (9)の支点(12)から遠い他方の端部(11)を機
    械的に係止するロック機構であり、停電時には、作動信
    号の伝達によって前記係止部材端部(11)をロック機
    構から離隔させて解放することを特徴とする請求項1記
    載のウインドレス鶏舎の停電時換気口開放装置。
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