JP3420259B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、日射量を考慮して車室
内の空気調和を行なうようにした車両用空調装置に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】車室内の温度を所望の温度に保つため、
車室温、外気温等のほか、日射量を考慮した環境条件デ
ータをマイクロコンピュータを用いて処理し、例えば、
暖気と冷気の混合比を調節するためのエアミックスドア
の如き温度調節部材の調節制御を、その処理結果に応じ
て行なわせるようにした、自動式の車両用空調装置が公
知である。ところで、日射量を考慮して空気調和要素を
制御するシステムにおいては、車両がトンネル内に入
り、又はトンネル内から出る等の如く、日射量が急変す
る場合、この日射量の急変に対して適切に変化する制御
量を得ることが難しいという問題点を有している。この
問題に対処するため、例えば、日射の急激な遮断変化を
検出した場合には、その直前に得られた日射量データを
記憶データとして記憶すると共に日射量データを制御条
件から除き、日射の遮断が解除されたことが検出された
場合には、記憶データを暫定的に含む日射量データを制
御条件に復活させるようにした空気調和制御方法(特公
昭61−14002号公報)、または、車室内温度を目
標値に近づけるための温度制御量を、検出日射量に応じ
て段階的に調節することにより安定な日射補正を行ない
うるようにした制御方法(特公昭62−22801号公
報)等が公知である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来技術は、いずれも、日射量の変化に対する日射セ
ンサ出力の遅延時定数は基本的に一定であるため、日射
の急激な変化に対して補正量を段階的に変化させ、又は
その急変結果得られたデータを使用しないようにし
て、制御量が不適切に急変化しないようにしたとして
も、その制御自体が適切かどうかは別の問題であるか
ら、結局、車両の走行状態、外部環境条件、気象状態の
変化に充分対応できないという問題を有している。本発
明の目的は、したがって、日射量を検出するセンサから
の出力データに対し、日射量の変化を補正するのに適切
な遅延を与えることができるようにした、車両用空調装
置を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の装置は、図1に示されるように、車両の室
内の空調状態を制御するための車両用空調装置におい
て、車室内への日射量を検出するための日射量検出手段
と、該日射量検出手段からの出力に応答し日射量の変化
速度を計算するための速度計算手段と、同じく日射量検
出手段からの出力に応答し日射量の平均値を計算する平
均値計算手段とを備えている。速度計算手段からの出力
と平均値計算手段からの出力とは、ファジィ推論手段に
与えられ、ここで、日射量の変化速度と平均値とから、
日射量検出手段よりの出力に与えるべき遅延時間がファ
ジィ推論される。ファジィ推論手段の出力は遅延時間決
定手段に与えられてその遅延時間が決定され、日射量検
出手段からの出力は、遅延手段によって、遅延時間決定
手段からの出力に従う時間だけ遅延され、空調機駆動制
御手段に入力される。 【0005】 【作用】日射量検出手段によって検出された日射量に関
するデータは、日射量の変化速度と平均値とに応答した
ファジィ推論で決定された遅延時間をもって空調機駆動
制御手段に与えられる。 【0006】 【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
につき詳細に説明する。図2は、本発明による車両用空
調装置の一実施例の構成図を示し、この車両用空調装置
1は、通風ダクト2内に、ブロア3、クーリングユニッ
ト4及びヒータコア5が図示の如く配置されており、
ロアモータ6によって駆動されるブロア3が車室内又は
車室外の空気を通風ダクト2内に取り込み、クーリング
ユニット4に送り込む構成となっている。 【0007】クーリングユニット4とヒータコア5との
間には、ドアモータ7によって位置決め操作されるエア
ミックスドア8が配設されており、エアミックスドア8
の位置を調節することにより、通風ダクト2から車室9
内に吹き出す空気の温度を調節することができる。 【0008】なお、車両用空調装置1は、ブロア3によ
り取り込まれる空気の内外気切換機構、及び通風ダクト
2からの吹出空気の吹出方向の切換機構を備えている
が、これらの機構は公知の構成であるため、図2におい
てはそれらの機構及びそれらの機構の制御情報を入力す
るための手段を図示するのが省略されている。 【0009】車室内の温度が、設定器10によって設定
した設定温度Tsetに維持されるようにブロアモータ
6及びドアモータ7の制御を行なうため、本装置1に
は、マイクロコンピュータ11を含んで成る自動温度制
御のための制御系統が設けられている。 【0010】この制御系統について説明すると、その時
の空調のための環境条件、すなわち熱負荷条件を検出す
るため、設定器10に加えて、車室内の室温Trを検出
しその検出結果を示す室温信号Aを出力する室温センサ
12、日射量Qを検出しその検出結果を示す日射信号C
を出力する日射センサ13、及び外気温Taを検出しそ
の検出結果を示す外気温信号Dを出力する外気温センサ
14が設けられている。 【0011】設定器10からは、その時の希望設定温度
Tsetを示す設定信号Bが出力され、これらの信号
A、B、C、Dはアナログディジタル変換器(A/D)
15において、夫々対応するディジタルデータDA、D
B、DC、DDに変換され、マイクロコンピュータ11
に入力されている。 【0012】マイクロコンピュータ11のメモリ11A
には、制御プログラムがストアされており、マイクロコ
ンピュータ11に入力されるデータに基づいてこの制御
プログラムに従う制御演算が実行され、この演算結果に
従ってブロア3とエアミックスドア8とが制御され、車
室内の温度が制御される。 【0013】図3には、図2に示すマイクロコンピュー
タ11のメモリ11Aにストアされている制御プログラ
ムのフローチャートが示されている。 【0014】この制御プログラムについて説明すると、
プログラムのスタート後、先ずステップ31に入り、こ
こでキースイッチがONか否かが判別される。キースイ
ッチがONの場合にはステップ32で初期化が行なわ
れ、ステップ33でA/D変換器15からのデータの読
み込みが行なわれる。なお、ステップ31の判別結果が
NOの場合には、ステップ32が実行されることなしに
ステップ33に進む。 【0015】次のステップ34では、日射センサ13か
らの日射信号Cに対応するディジタルデータDCに対す
る補正遅延演算が実行されるが、この詳細は図4に示さ
れている。 【0016】図4を参照すると、ステップ51でディジ
タルデータDCをディジタルフィルタ処理したのちステ
ップ52に入り、ここで、キースイッチのON操作が初
めて実行されたか否かが判別される。キースイッチのO
N操作が初回であると判別された場合にはステップ53
に入り、ここで、ディジタルデータDCに対する初期補
正が実行され、日射補正遅延ステップ34の実行が終了
することになる。 【0017】一方、ステップ52の判別結果がNOの場
合には、ステップ54で日射量の変化速度Vが演算され
たのち、ステップ55で日射量の平均値MGが演算され
る。 【0018】次のステップ56では、図5及び図6に示
される、変化速度V及び平均値MGの各メンバシップ関
数を用い、変化速度V、平均値MG及び遅延時間Tの間
の関数を示す下記のルールR1乃至R15に従って、各
ルール毎のグレードが決定される。 R1 IF V=NL and MG=PL then T=180 R2 IF V=NS and MG=PL then T=180 R3 IF V=ZO and MG=PL then T= 36 R4 IF V−PS and MG=PL then T= 72 R5 IF V−PL and MG=PL then T=108 R6 IF V−NL and MG=PS then T=144 R7 IF V=NS and MG=PS then T=108 R8 IF V=ZO and MG=PS then T= 72 R9 IF V=PS and MG=PS then T=108 R10 IF V=PL and MG=PS then T=144 R11 IF V=NL and MG=ZO then T=180 R12 IF V=NS and MG=ZO then T=144 R13 IF V=ZO and MG=ZO then T= 18 R14 IF V=PS and MG=ZO then T= 9 R15 IF V=PL and MG=ZO then T= 6 ここで、各ファジィ関数の定義は以下の通りである。 PL・・・正の方向に大きい NL・・・負の方向に大きい PS・・・正の方向小さい NS・・・負の方向に小さい ZO・・・零 【0019】なお、図5、図6において、横軸はそれぞ
れ変化速度V及び平均値MGを示しているが、これらの
値は正規化されており、その実際値は括弧内に示されて
いる通りである。本実施例では、変化速度Vは増加時と
減少時とに分けられており、日射量が正の方向に大きい
時、変化速度減少時より変化速度増加時の方が時定数が
小さくなっている。また日射量が正の方向に小さい時、
変化速度減少時と変化速度増加時とで時定数が略等しく
なっている。さらに、日射量が零の場合には、時定数を
小さくすると共に速度減少時よりも速度増加時の方が時
定数が小さくなっている。しかしながら、上述の設定は
一例であり、種々の設定が可能である。 【0020】したがって、例えば、V=−0.75でM
G=0.8の場合、ルールR1の適合度は、0.5と
0.7のうちの小さいグレード、すなわち0.5とな
る。このようにして、残りの全ルールR2乃至R15に
対して適合度を夫々求める操作が、ステップ56におい
て実行される。 【0021】次いで、ステップ57に入り、各ルールの
グレード毎に遅延時間Tが計算され、さらにステップ5
8において、ここで、ステップ56で求めた各ルールに
対する適合度μと、ステップ57で求めた各ルールにお
けるTの値とからその時の出力yが、下式 y = Σ(μ・T)/Σμ に従って計算される。 【0022】このyの値は、その時の日射の状態に従う
遅延時間のファジィ推論結果を示すものであり、ステッ
プ59において、ディジタルフィルタ処理されたディジ
タルデータDCの値DCFに対し、遅延時間yを与える
ための別のフィルタ処理が実行され、この結果得られた
日射データQSが日射補正遅延値として得られる。 【0023】図3に戻ると、ステップ59の終了によっ
てステップ35に入り、ここで、日射データQSのほ
か、ディジタルデータDA、DC、DDに基づいて総合
信号が演算される。この結果得られた総合信号に基づい
て、ドアモータ7を制御するためのドア制御信号S1が
出力され(ステップ36)、次いで、ブロアモータ6を
制御するためのブロア制御信号S2が出力される(ステ
ップ37)。さらに、ステップ38、39で、モードド
ア制御、インテークドア制御が実行されるが、これらの
制御は公知であるから、その詳細については説明するの
を省略する。最後に、ステップ40において、コンプレ
ッサ(図示せず)の制御が実行され、ステップ31に戻
る。 【0024】このように、車両用空調装置1では、日射
センサ13からの出力に基づき、日射の変化速度Vと日
射量の平均値MGとが計算され、これらの計算結果V、
MGに従うファジィ推論により、日射量を示すデータの
時間遅延の値yを決定する構成であるから、従来の補正
方法に比べて、きめ細かな日射量に対する遅延制御が可
能となる。 【0025】 【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、日射量検
出手段からの出力に基づき日射量の変化速度と平均値と
を求め、このようにして求められた変化速度と平均値と
に従うファジィ推論により決定された遅延時間だけ日射
量を示すデータに遅延を与える構成であるから、従来の
補正方法に比べて、きめ細かな日射量に対する遅延制御
が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の構成を説明するための説明図。 【図2】本発明の一実施例を示す構成図。 【図3】図2のマイクロコンピュータにおいて実行され
る制御プログラムを示すフローチャート。 【図4】図3の日射補正遅延ステップの詳細フローチャ
ート。 【図5】制御に用いられるファジィ推論のためのメンバ
シップ関数を示す線図。 【図6】制御に用いられるファジィ推論のためのメンバ
シップ関数を示す線図。 【符号の説明】 1 車両用空調装置 3 ブロア 8 エアミックスドア 10 設定器 11 マイクロコンピュータ 13 日射センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 陽子 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株式会社ゼクセル 東松山工場内 (56)参考文献 特開 平3−28015(JP,A) 特開 昭64−22617(JP,A) 特開 平4−71919(JP,A) 特開 昭61−139507(JP,A) 特開 平2−262418(JP,A) 特開 平4−131905(JP,A) 特開 平3−235715(JP,A) 特開 昭61−14002(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101 B60H 1/00 102 B60H 1/00 103

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車室内の空調状態を制御するための車両
    用空調装置において、車室内への日射量を検出するため
    の日射量検出手段と、該日射量検出手段からの出力に応
    答し日射量の変化速度を計算するための速度計算手段
    と、該日射量検出手段からの出力に応答し日射量の平均
    値を計算する平均値計算手段と、前記速度計算手段及び
    平均値計算手段の各出力に応答し前記日射量検出手段よ
    りの出力に与えるべき遅延時間をファジィ推論するため
    のファジィ推論手段と、該ファジィ推論手段の出力に応
    答し前記遅延時間を決定するための決定手段と、該決定
    手段における決定結果に応答して空調機を駆動制御する
    ための駆動制御手段とを備えたことを特徴とする車両用
    空調装置。
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