JP3419918B2 - 情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

情報記録方法及び情報記録装置

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JP3419918B2 JP28784694A JP28784694A JP3419918B2 JP 3419918 B2 JP3419918 B2 JP 3419918B2 JP 28784694 A JP28784694 A JP 28784694A JP 28784694 A JP28784694 A JP 28784694A JP 3419918 B2 JP3419918 B2 JP 3419918B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報を記録媒体に記録す
る情報記録方法/情報記録装置、特に映像信号の様な連
続的に入力される情報をディスク状記録媒体に記録する
情報記録方法/情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク等のディスク状記録媒
体の高密度化・ディスク装置の高転送レート化に伴い、
映像信号をリアルタイムで処理し、ディスク状記録媒体
に記録するディスク記録装置が実用化され始めている。
【0003】従来からディスク記録装置においては、外
部からの振動等によってヘッドがトラック外れを起こ
し、一時的に記録不能状態になり、特に連続的に入力さ
れる情報を記録する場合、記録情報が途切れる問題点を
有していた。
【0004】この問題点を解決するために、最近製品化
された音声信号記録装置等においては、音声信号をビッ
ト圧縮したデータを一旦バッファメモリに記憶し、バッ
ファメモリの書き込みレートより高速に読み出しディス
ク上に記録する方法が採用されている。
【0005】この従来におけるディスク記録装置の構成
を示すブロック図を図20に示す。図20において、入
力された情報100は符号化回路101において一定の
レートにビット圧縮処理され、ビット圧縮処理された圧
縮データはメモリ制御回路102を介してバッファメモ
リ4に書き込まれる。バッファメモリ4に書き込まれた
圧縮データは圧縮データの転送レート即ちバッファメモ
リ4の書き込みレートより高速に読み出され、記録信号
処理回路5にて記録変調符号に変換された後、ヘッド6
を駆動してディスク1上に記録される。
【0006】例えば入力情報100を2チャンネルの音
声信号とし、標本化周波数44.1kHz・量子化ビッ
ト数16ビットで標本化した後のディジタルデータを約
1/5のレートにアタ゛フ゜ティフ゛ テ゛ィファレンシャル ハ゜ルス コート゛ モシ゛
ュレーション(ADPCM(Adaptive Differential Palse Co
de Modulation))方式を用いてビット圧縮処理した圧
縮データ(転送レート約300kbps)をバッファメ
モリ4に書き込み、バッファメモリ4から読み出した圧
縮データに誤り訂正符号等の冗長データを付加し、エイトー
トゥーーフォーティーン モシ゛ュレーション(EFM)変調(Eight-To-Four
teen Modulation)を施した後、ディスク1に記録す
る。入力情報100は約1/5のレートにビット圧縮さ
れるのに対し、記録動作は入力情報100のレートと同
等の速度即ち圧縮データのレートの約5倍のレート(約
1.5Mbps)を保ちながら間欠的に行われる。
【0007】一連の記録動作中に、ヘッド6のトラック
外れ等により記録の中断を余儀なくされた場合でも、入
力音声信号はバッファメモリ4に書き込まれるため、バ
ッファメモリ4の容量に相当する期間、データを保持す
ることが出来る。ヘッド6が所定のトラック上に復帰し
記録再開が可能になると、バッファメモリ4に保持され
ているデータから記録が再開され、バッファメモリ4内
のデータ蓄積量が所定値以下になるまで連続してディス
ク1上に記録を行う。このように、通常は間欠的な記録
を行っているのに対し、記録中断直後は連続的な記録を
行うため、見かけ上の記録転送レートは通常時の約5倍
となり、バッファメモリ4の空き容量を速やかに確保す
ることが可能となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、入力情報100は一定のレートにビット
圧縮されるため、バッファメモリ4の容量に相当する期
間しかデータを保持することが出来ない。仮にバッファ
メモリ4の容量に相当する期間以上記録不能な状態が継
続すると、バッファメモリ4はオーバーフローを起こし
てしまい、入力情報100を連続的に保持することが不
可能となる。
【0009】また、上記した例は音声信号が連続して入
力される場合について適用した例であるが、映像信号が
連続して入力される場合については、一般に入力転送レ
ートが音声の場合に比べて高速であるため、ビット圧縮
を施したとしても音声の場合のように5倍の記録転送レ
ートを得ることは容易ではない。従って、記録中断直後
からバッファメモリ4の空き容量を元に戻すまでに必要
な時間は音声の場合に比べて必然的に長くなってしま
う。
【0010】図5は、ディスク記録装置を電子カメラと
組み合わせて応用したカメラ一体型ディスク記録装置
(以下、ディスクカムコーダと呼ぶ)の模式図である。
現在、撮影した映像の記録にはヒ゛テ゛オ テーフ゜ レコータ゛ー(V
TR(Video Tape Recorder))が用いられているもの
が主流であるが、高速アクセスが可能なディスク媒体を
用いることにより、磁気テープに比べてさらに編集及び
送出の効率を上げることが可能となる。磁気テープの代
わりにディスク媒体を用いる場合の課題は耐振性の向上
である。電子カメラにて撮影した映像をディジタル圧縮
符号化してディスクに記録する場合、外部から衝撃が与
えられた時ディスクカムコーダが受ける影響を考える。
電子カメラからなるカメラ部47への影響として、衝撃
により撮影された映像は画面ぶれを起こしている可能性
が高い。
【0011】一方、ディスク記録装置からなるディスク
記録部46への影響として、衝撃によりヘッドのトラッ
ク外れ、ディスク1の回転変動等による記録不能状態が
発生する可能性が高い。記録不能状態が発生すると図2
0に説明したような構成ではバッファメモリの空き容量
が急速に減少していくため、記録不能状態の継続時間が
長くなるとしまいにはオーバーフローを起こしてしまい
記録データの欠落が生じてしまう。特に記録データの欠
落により撮影中の大切な場面の映像が途切れてしまうこ
とは致命的なことである。また、従来の構成ではトラッ
ク外れが頻発するような場合、バッファメモリ4の空き
容量が回復する前に再びトラック外れが起こるため、バ
ッファメモリ4は容易にオーバーフローを起こしてしま
う。
【0012】以上の理由により、上記した従来のディス
ク記録装置の構成では、映像信号のような高転送レート
のデータを記録する場合、トラック外れが頻発してもデ
ータが欠落することなく連続的に記録可能にするために
は膨大なメモリ容量が必要となる問題点があった。ま
た、トラック外れの頻発や外的振動の継続等により記録
不能な状態が継続し、バッファメモリ4がオーバーフロ
ーを起こした場合におけるデータの信頼性については考
慮されていなかった。
【0013】本発明は上記問題点に鑑みてなされ、ヘッ
ドのトラック外れ等による記録不能状態が頻発する場合
や記録不能状態が長期に渡った場合でも、最小限のメモ
リ容量でデータの連続性を保証する情報記録方法/情報
記録装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明では、記録不能状態の継続等により記憶手段
の空き容量の不足が予想される状況下において、記憶手
段への書き込みレートを低下させることを提案する。
【0015】具体的には、本発明の情報記録方法/装置
は、入力情報を一旦記憶手段に書き込み、前記記憶手段
から読み出した情報を記録媒体に記録するものであっ
て、一連の記録動作中に、記録処理系の記録可能な状態
及び記録不能な状態を検出しておき、前記記録不能な状
態が検出されると、直ちに前記記録処理系の記録動作及
び前記記憶手段からの情報の読み出しを中断し、再び記
録可能な状態が検出されると前記記憶手段からの読み出
し及び前記記録動作を再開する場合、記録不能な状態の
検出から所定の期間は前記記憶手段への情報の書き込み
レートを低下させることを特徴とするものであり、さら
に、一連の記録動作中に、記録処理系の記録可能な状態
及び記録不能な状態の検出と、前記記憶手段の空き容量
の検出とを行い、前記記録不能な状態の検出結果及び前
記空き容量の検出結果を用いて、前記記憶手段への情報
の書き込みレートを低下させる処理を行う期間を決定す
ることを特徴とするものである。
【0016】また、本発明では、記憶手段への情報の書
き込みを所定の単位で行い、記録不能状態の継続等によ
り記憶手段がオーバーフローを起こした場合、記憶手段
に書き込まれているデータにオーバーフロー検出後の情
報を所定の単位で上書きすることを提案する。
【0017】さらに、一連の記録動作中に、記録処理系
の記録可能な状態及び記録不能な状態の検出と、前記記
憶手段の空き容量の検出と、前記記憶手段のオーバーフ
ローの検出とを行い、前記記録不能な状態の検出結果、
前記空き容量の検出結果、及び前記オーバーフローの検
出結果を用いて、前記記憶手段への情報の書き込みレー
トを低下させる処理及び前記記憶手段への上書き処理を
行う期間を決定することを提案する。
【0018】また、本発明では、上記したような入力情
報のレート変化を行う場合に、情報のレート変化を記録
媒体の記録単位であるセクタに相当するデータを単位と
して行い、情報の記録に合わせて、レート変化を管理す
るための情報も記録することを提案する。
【0019】具体的には、入力情報を一旦記憶手段に書
き込み、前記記憶手段から読み出した情報を、媒体に形
成されたトラックを番地情報を付与した複数のセクタに
分割した記録媒体に記録する情報記録方法/装置であっ
て、一連の記録動作中に、前記記憶手段への情報の書き
込みレートの変化は前記セクタに相当するビット数から
なるブロック単位で行い、前記書き込みレートの変化点
は必ずセクタの切れ目にくるようにデータの記録を行
い、合わせて前記レートの変化点に相当するセクタの番
地情報を含むレート変化管理情報の記録も行うことを特
徴とするものである。
【0020】
【作用】本発明は上記した構成により、記録処理系が記
録不能な状態になった際、もしくは記憶手段の空き容量
が所定値以下に減少した際、入力情報のデータ量を減少
させ、記憶手段への書き込みレートを通常記録時に比べ
て抑制するように作用する。従って、記録不能状態の継
続や頻発で記憶手段の空き容量が減少する場合において
も、入力情報の連続性を損なうことなく長い期間入力情
報を保持できる。
【0021】さらに本発明は上記した構成により、入力
情報を記憶手段に一時的に記憶する際、記憶手段への情
報の書き込みを所定の単位で行い、記憶手段がオーバー
フローを起こした場合、記憶手段に書き込まれているデ
ータの一部に選択的にオーバーフロー発生後の情報を上
書きするように作用する。従って、記録不能状態の継続
や頻発が長期に渡り、記憶手段がオーバーフローを起こ
した場合においても、入力情報の連続性を損なうことな
く記録情報の欠落を最小限に止め、信頼性の低下を防ぐ
ことが出来る。
【0022】さらに本発明は上記した構成により、ビッ
トレートの異なる情報が同一セクタに跨って記録される
ことがなくなる。さらに、レートの変化点に相当するデ
ータが記録されたセクタの番地情報を含むレート変化管
理情報を合わせて記録することにより、記録情報の再生
時に効率的に記録情報のレートの変化を管理することが
可能となる。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例を、大きく分けて次の4
種類について説明する。 (第1の実施例)記録不能状態の検出結果を用いて、記
憶手段(バッファメモリ)に書き込む前の段階で入力情
報のビット量を減少させる場合の実施例。 (第2の実施例)記録不能状態及びバッファメモリの空
き容量減少の検出結果を用いて、バッファメモリに書き
込む前の段階で入力情報のビット量を減少させる場合の
実施例。 (第3の実施例)バッファメモリのオーバーフローの検
出結果を用いて、バッファメモリに書き込まれているデ
ータの一部に選択的にオーバーフロー発生後の情報を上
書きする場合の実施例。 (第4の実施例)入力情報のビット量を変化させた場合
の変化履歴を管理するため、レート変化管理情報を記録
する場合の実施例。
【0024】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例におけるディスク記録装置の構成を示すブロック図
である。
【0025】図1において、外部より入力された映像信
号14は符号化回路2にて符号化され、符号化された符
号化データ15はメモリ制御回路3を通して一旦バッフ
ァメモリ4に書き込まれる。メモリ制御回路3はバッフ
ァメモリ4の書き込み/読み出しを制御する各種制御信
号16、例えばバッファメモリ4がランタ゛ム アクセス メモリー
(RAM(Random Access Memory))である場合は書き
込み/読み出しアドレス・書き込み/読み出し制御信号
等、を発生させる。また、ファースト イン ファースト アウト(FIF
O(First In First Out =先入れ先出し))メモリを
バッファメモリ4として用いる場合には、書き込みクロ
ック、バッファメモリ4の書き込みを制御する信号(書
き込みを許可するライトイネーフ゛ル信号、書き込みアドレスを
初期値に戻すライトリセット信号等)、読み出しクロック、及
びバッファメモリ4の読み出しを制御する信号(読み出
しを許可するリート゛イネーフ゛ル信号、読み出しアドレスを初期
値に戻すリート゛リセット信号等)を発生する。バッファメモリ
4に一旦書き込まれた符号化データ15は所定の期間を
経て読み出され、再びメモリ制御回路3を通して記録信
号処理回路5に出力される。記録信号処理回路5はバッ
ファメモリ4より読み出された符号化データ15に誤り
訂正符号等の冗長データを付加したデータを記録データ
として公知の変調方式にて変調処理を施し、ヘッド6を
駆動してディスク1上に記録を行う。
【0026】ディスク1が光を用いて記録を行う光学的
記録媒体である場合、ヘッド6は半導体レーザ等の発光
部品と、ディスク面状に光スポットを正しく集光するた
めの光学系部品を内蔵し、公知の方法を用いて光学的に
信号の記録を行うものである。ディスク1が磁界の変化
を用いて記録を行う磁気記録媒体である場合、ヘッドは
電気信号を磁界変化に変換するコイル等を内蔵し、公知
の方法を用いて磁気的に信号の記録を行うものである。
【0027】スピンドルモータ9はディスク1を所定の
回転数で回転させる。モータ制御回路10はロータリエ
ンコーダ等を用いてスピンドルモータ9の回転変動を検
出し、ディスク1の回転数を所定の回転数からずれない
ようにスピンドルモータ9を制御する。
【0028】ディスク1にはヘッド6を導くためのトラ
ック(案内溝)が形成されており、記録信号17はトラ
ック上に記録される。ヘッド6はトラック位置との相対
誤差量を検出して誤差信号18を発生しサーボ回路7に
出力する。サーボ回路7は誤差信号18を用いてヘッド
6のトラックからのずれを修正するようにヘッド駆動回
路8にヘッド駆動信号23を出す。ヘッド駆動回路8は
サーボ回路7からのヘッド駆動信号23に従い、ディス
ク1のトラック上に正しく記録が行えるようにヘッド6
を移動させる。
【0029】次に、記録不能な状態の検出方法と、記録
不能な状態が起こった時の動作について説明する。本実
施例において、下記の(1)、(2)、(3)のいずれかの状態
になった時点から、(1)、(2)、(3)のいずれかの状態が
治まりヘッド6が所定のトラックに復帰した時点までを
記録不能状態として定義する。
【0030】(1)サーボ回路7に入力される誤差信号1
8が所定値以上である時。 (2)モータ制御回路10によって検出される回転変動が
所定量以上である時。
【0031】(3)Gセンサ(加速度センサ)11によっ
て検出される外部からの振動/衝撃の加速度が所定値以
上である時。
【0032】上記した所定のトラックとは、通常一連の
情報はトラック上の連続的な領域に記録されるため、
(1)、(2)、(3)の状態が起きた時点にヘッド6が走査し
ていたトラックを指す。なお、一連の情報をトラック上
の連続的な領域に記録する必要のない場合には、復帰す
るトラックは別のトラックであってもよい。
【0033】(1)の誤差信号18は上記したようにヘッ
ドとトラック位置との相対誤差量である。例えば、光ス
ポットをトラック上に集光して光学的な記録を行う場
合、光スポットとトラック位置とのディスク1の半径方
向のずれ量として得られるトラッキングエラー信号と、
光スポットとトラック位置との焦点のずれ量として得ら
れるフォーカスエラー信号とを、誤差信号18として得
ることが出来る。トラッキングエラー信号もしくはフォ
ーカスエラー信号の振幅がある所定値以上になった時、
ヘッド6の位置ずれは限界を超えているため、隣のトラ
ックに記録をしてしまったり、品質良く信号を記録する
ことが出来なくなる。
【0034】(2)の回転変動は上記したように所定のデ
ィスク回転数とのずれ量である。通常ディスク1上のト
ラックは所定の長さのセクタに分割され、記録データは
セクタを最小単位としてディスク1に記録される。従っ
て、ディスク回転数のずれ量が大きい場合、所定のセク
タ上をヘッド6が走査する時間が大きく変わってしまう
ため、例えば回転数が大幅に上昇した時、セクタ内に記
録すべきデータを全て書き込むための時間が確保できな
くなる。
【0035】一方、上記したヘッド6の位置ずれやディ
スク1の回転数の変動は、外部から大きな振動/衝撃が
与えられることにより大きくなることが多い。特にヘッ
ドはその機構による理由から一般的に振動/衝撃に弱
く、限界以上の加速度の振動/衝撃を受けると容易にト
ラック外れ/フォーカス外れを起こして記録不能な状態
に陥ってしまう。予め実験に依って、トラック外れ/フ
ォーカス外れを起こさない限界の加速度が分かっている
とすると、Gセンサ11を用いて限界以上の加速度を検
出することにより記録不能状態の検出を瞬時に行うこと
が出来る。
【0036】実際の装置においては、(1)、(2)、(3)の
全てを用いて記録不能状態の検出を行っても良いし、い
ずれかを選択して用いても良い。本実施例においては、
(1)、(2)、(3)の全ての状態を検出するために、ヘッド
6より出力される誤差信号18と、モータ制御回路10
より出力される回転変動量信号19、Gセンサより出力
される振動/衝撃の加速度信号20の全てを用いて、異
常検出回路12により記録不能状態の検出を行い、さら
にサーボ回路7より出力されるトラック復帰確認パルス
21を用いてヘッド6が所定のトラックに復帰したこと
を確認するまで記録不能信号22を出力する。図2は外
部からの振動/衝撃によりトラック外れが起こった場合
の記録不能信号22の出力例であり、この場合記録不能
信号22が"1"の時記録不能状態、"0"の時記録可能な状
態であるとしている。記録不能信号22が"1"である期
間の長さを復帰所要時間と呼ぶ。本実施例では、振動/
衝撃によりトラック外れを起こした時点にヘッド6が走
査していたトラックを所定のトラックとし、サーボ回路
7はヘッド6が所定のトラックに復帰するようにヘッド
駆動回路8にヘッド駆動信号23を出し、ヘッド駆動回
路8はヘッド駆動信号23に従ってヘッド6を移動させ
る。サーボ回路7はヘッド6が所定のトラックに復帰し
たことを確認すると、トラック復帰確認パルス21を異
常検出回路12に出力する。
【0037】図1に示すように異常検出回路12より出
力された記録不能信号22は記録信号処理回路5、メモ
リ制御回路3、及びビット量低下制御回路13に入力さ
れる。記録動作中に記録不能信号22が"1"となると、
記録信号処理回路5は別のトラックに信号を記録してし
まうことを防ぐために直ちに記録動作を中断する。メモ
リ制御回路3はバッファメモリ4の読み出しアドレス・
読み出し制御信号等を止め、バッファメモリ4の読み出
し動作を中断する。上記した記録動作及びバッファメモ
リ4の読み出し動作の中断は、記録不能信号22が"0"
になるまで継続される。ヘッド6が所定のトラックに復
帰を完了し記録不能信号22が再び"0"に変わると、メ
モリ制御回路3はバッファメモリ4に蓄積されているデ
ータから順次読み出しを開始し、記録信号処理回路5は
読み出されたデータから再び記録し直す。復帰完了直後
はバッファメモリ4の空き容量が減少しているので、元
の空き容量に戻すまでバッファメモリ4の読み出し及び
ディスク1への記録を通常より高速に行う。通常より高
速に記録を行う方法は、従来の技術で述べたように通常
は間欠記録を行い、復帰直後は連続的な記録を行うこと
で記録転送レートを上昇させる方法でも良いし、復帰直
後はディスク1の回転数を通常より高速にして記録転送
レートを上昇させる方法でも良い。
【0038】次にビット量低下制御回路13の動作、符
号化回路2の動作、及びバッファメモリ4に蓄積される
データ量について説明する。上記したように記録不能信
号22が"1"である時バッファメモリ4の読み出しは中
断されるが、映像信号14の入力は連続して行われるた
め、バッファメモリ4への符号化データ15の書き込み
は中断されない。従って、記録不能信号22が"1"の状
態が継続すると、バッファメモリ4には符号化データ1
5がどんどん蓄積されてしまう。通常記録時に符号化デ
ータ15が一定のレートRi[bps](bps=bit per sec
ond)でバッファメモリ4に書き込まれるとすると、記
録不能信号22が"1"の状態がt[秒]間継続した時バ
ッファメモリ4に蓄積されるデータ量Q1=Ri×t[bi
t]となる。バッファメモリ4の容量をM[bit]とする
と、記録不能信号22が"1"となった時点でバッファメ
モリ4が空であったとしても、M/Ri[秒]以上記録
不能信号22が"1"の状態が継続すると、バッファメモ
リ4はオーバーフローを起こしてしまう。
【0039】ところが、記録不能信号22が"1"の状態
の時は符号化データ15のレートが通常記録時の1/x
(x>1)となるように、即ちRi/x[bps]のレート
で符号化を行えば、同じ条件でM×x/Ri[秒]以上
記録不能信号22が継続しない限り、バッファメモリ4
はオーバーフローしない。従って、結果的に通常記録時
に比べx倍の時間符号化データを保持できることとな
る。
【0040】本実施例においては、記録不能信号22
が"1"である時ビット量低下制御回路13はビット量低
下指令24を符号化回路2に出力する。符号化回路2は
ビット量低下指令24が出力されている間符号化データ
15のレートを通常記録時の1/xとなるように発生ビ
ット量を少なく符号化を行う。
【0041】符号化データ15のビット量を減少させる
具体的方法として、次の様な方法がある。 (1)入力映像信号14の一部の画素を間引く (2)入力映像信号14の一部のフレーム/フィールド
を間引く (3)周波数領域への直交変換及び量子化行列を用いた
量子化を行う符号化方式を用いる場合、粗い量子化特性
を持つ量子化行列を用いる (4)符号化を行う単位であるブロック単位でデータを
削除する (5)周波数領域への直交変換を行う符号化方式を用い
る場合、直交変換後のデータの内、高周波成分に相当す
るデータを削除する 上記した(1)から(5)の方法を用いる場合の符号化
回路2の内部構成について次に説明する。
【0042】図3は(1)または(2)の方法を用いて
符号化データ15のビット量を減少させる符号化回路2
の内部構成を示すブロック図である。図3において入力
された映像信号14は同期検出回路25及びサンプリン
グ回路26に入力される。同期検出回路25は入力映像
信号14を元に、サンプリングを行うためのクロックを
発生させ、映像信号の水平同期及び垂直同期等を検出し
水平同期パルス、フィールド同期パルス、フレーム同期
パルス等の各種同期パルス29を発生させる。サンプリ
ング回路26は同期検出回路25により発生されたクロ
ックを用いて入力映像信号14のサンプリングを行い、
クロックに同期したディジタルデータ30として出力す
る。一方、画素間引きタイミング発生回路27は入力さ
れた前記クロック及び各種同期パルス29、及びビット
量低下指令24を用いて、サンプリング回路26より出
力されたディジタルデータ30を所定のタイミングで廃
棄するようにスイッチ回路28を制御するデータ廃棄制
御パルス31を発生させる。スイッチ回路はデータ廃棄
制御パルス31の発生に従い、所定の画素または所定の
フレーム/フィールドに相当するディジタルデータ30
を廃棄する。具体的なデータの廃棄方法としては、
(a)1画素おきに廃棄する方法、(b)1ラインおき
に廃棄する方法、(c)1フィールドおきに廃棄する方
法、(d)1フレームおきに廃棄する方法、を採用する
ことにより、再生時に効率よくデータの補間を行うこと
が出来る。(a)の場合、再生時には画面上の前後左右
の4画素より廃棄した画素を補間できる。(b)の場
合、前後のラインより廃棄したラインを補間できる。
(c)の場合、前後のフィールドより廃棄したフィール
ドを補間できる。(d)の場合、前後のフレームより廃
棄したフレームを補間できる。
【0043】(a)から(d)のどの方法でデータの廃
棄を行った場合でも、廃棄を行わない場合に比べてデー
タ量は1/2(x=2)となり、バッファメモリ4にて
データを保持できる期間を2倍に延ばせる効果がある。
【0044】図4は(3)から(5)のいずれかの方法
を用いて符号化データ15のビット量を減少させる符号
化回路2の内部構成を示すブロック図である。図4にお
いて符号化制御回路40がビット量低下指令24を受け
て一連の符号化処理を制御する。
【0045】まず、従来の符号化方法で符号化を行う場
合の動作について以下で説明を行なう。従来の方法では
ビット量低下指令24を用いて一連の符号化処理を制御
することは行わない。入力映像信号14はサンプリング
回路32で輝度信号Yと色差信号Pb、Prにディジタル化
され、ブロック化回路33で輝度信号、色差信号それぞ
れに対して、図4に示すような符号化ブロック41に分
割される。符号化ブロック41の最小単位は8x8画素
のブロックである。ここでは符号化ブロック41は輝度
信号が8つのブロック、色差信号が前記輝度信号に対応
したそれぞれ2つのブロックで構成される。
【0046】符号化ブロック41はフレーム内でのアド
レスを図に示すようなラスタスキャン順で持ち、この順
番で符号化が行われる。前記ブロック化回路33で符号
化ブロック41に分割された映像信号は直交変換回路3
4でブロック毎に離散コサイン変換を施され、周波数領
域に展開される。前記直交変換を施された符号化ブロッ
ク41は量子化回路35で量子化される。量子化回路3
5は量子化に用いる量子化行列42を有し、前記量子化
行列42を用いて周波数成分の異なるブロックの各成分
を異なる量子化幅で量子化する。
【0047】量子化は人間の視覚特性を利用して通常、
量子化ノイズの目立たない高周波成分は大きな量子化幅
で量子化し、量子化ノイズの目立つ低周波成分は小さな
量子化幅で量子化を行なう。量子化幅の大きな量子化は
量子化後の要素の値は小さくなり符号化効率は高くなる
が量子化歪は大きくなり、量子化幅が小さい場合には逆
の現象が起こる。図17に量子化行列42の一例を示
す。量子化されたブロックの成分は直交変換されたブロ
ックの係数値の平均を表すDC係数とその他の係数である
AC係数とで各々異なる処理を行なう。DC係数はブロック
間テ゛ィファレンシャル ヒ゜ーシーエム(DPCM(Differencial PC
M))回路36にてブロック間で差分をとられ、その差
分値を可変長符号化回路38にて可変長符号化される。
一方、AC係数はジグザグスキャン回路37にて図18に
示すように低周波成分から高周波成分に向けてジグザグ
スキャンされ、その結果をランレングス符号化され、そ
の結果を更に可変長符号化回路38にて可変長符号化さ
れる。ランレングス符号化時にはゼロランが大きいほど
符号化効率は良くなる。可変長符号化されたAC、DC係数
は所定のシンタックスにのっとりマルチプレクサ39で
1つのビットストリームに多重化され、符号化データ1
5としてメモリ制御回路3に伝送される。なお、多重化
時にはブロックのフレーム内での位置情報等の付加情報
もビットストリーム内に多重化される。
【0048】次に(3)の方法、即ち量子化行列42を
制御してビット量を低下させる方法について説明する。
ビット量低下制御回路13からのビット量低下指令24
が"0"の時には通常の符号化を行い、前記ビット量低下
指令24が"1"の場合には符号化制御回路40は前記ビ
ット量低下指令24に多重化されている符号量低下の程
度を表すコードである符号量低下度コードをデコード
し、前記符号量低下度コードによって規定された量子化
行列42を量子化回路35が用いるように指示する為の
量子化行列指定信号43を出力する。
【0049】前記量子化回路35は、前記符号化制御回
路40からの量子化行列指定信号43に応じて、符号量
の低下度が大きい場合には、量子化行列42の各要素の
値が通常の量子化行列42より大きい、すなわち通常の
符号化に用いている量子化行列42よりも量子化幅の大
きな量子化行列42を量子化に用いることによって量子
化を粗く行ない、発生符号量を抑える。前記符号量低下
度コードによって前記量子化回路35で用いる量子化行
列42を適応的に切替えるわけであるが、その段階とし
ては、符号量低下度が小さい場合には高周波成分の量子
化幅を再生画像が視覚的に許容できる範囲で大きくと
り、符号量低下度が大きい場合には高周波成分に加えて
低周波の量子化幅も再生画像が視覚的に許容できる範囲
で大きくとり、量子化された係数を小さくし、符号化に
よる発生ビット量の減少に寄与できる。本実施例ではAC
係数の低周波、高周波成分の量子化幅の大きさが4段階
で異なる4つの量子化行列42Aから42Dを量子化回
路35は備え、符号量の調整を行なう。なお、符号化さ
れたビットストリームにはマルチプレクサ39において
量子化行列42を変更した際には変更した量子化行列4
2の種類を表す量子化行列変更フラグも多重化される。
【0050】次に(4)の方法、即ちブロックの間引き
を行って符号化データ15のビット量を低下させる方法
について説明する。(3)の方法と同様にビット量低下
制御回路13からのビット量低下指令24が"1"の時に
は符号量の低下度に応じて符号化制御回路40は入力画
像信号14をブロック化するブロック化回路33にブロ
ック間引き信号44を送る。前記ブロック間引き信号4
4には画像の符号化ブロック単位での間引き方を指示す
るインターリーブコードが多重化されている。前記ブロ
ック間引き信号44は入力映像信号14のフレームのど
の部分の符号化ブロック41を間引いて符号化するかを
指示する信号である。前記ブロック間引き信号44を受
けたブロック化回路33は符号化ブロック41の間引き
方としては図19(a)に示すようにフレームを構成す
る符号化ブロック41の内で重要度の低いフレームの周
辺領域を間引く方法が考えられる。ブロック間引き信号
44が出力されると間引かれた符号化ブロックは符号化
を行なわず、符号化ブロックのアドレスと間引かれた符
号化ブロックであることを示すフラグのみが可変長符号
化される。間引かれた符号化ブロックは復号化時に直前
に復号化されたフレームの同じブロックアドレスを持つ
符号化ブロックで代用される。 なお、符号化ブロック
41の間引き方は上記の方法の他にも図19(b)に示
すように符号化ブロック単位で交互にインターリーブす
る方法等も考えられる。上記のように符号化を行う符号
化ブロック41を間引きその部分の符号化を行わないこ
とによって符号化による発生ビット量を低減する事がで
きる。
【0051】次に(5)の方法、即ちAC係数の一部を"
0"に置き換えることにより、交流成分に相当するデータ
を削除しビット量を低下させる方法について説明する。
(3)の方法と同様にビット量低下制御回路13からの
ビット量低下指令24が"1"の時には前記ビット量低下
指令24に多重化されている符号量低下の程度及びAC係
数操作指示を表すコードである符号量低下度コードをデ
コードし,ジグザグスキャン回路37にAC係数操作信号
45を送る。前記AC係数操作信号45をもとにジグザグ
スキャン回路37は図18に示すようなスキャンの方法
でスキャン時に符号量低下度コードによって指示される
符号量低下度に応じて所定の量子化されたブロックの要
素の中の高周波成分の一部をジグザグスキャン時に0で
置き換える。前記AC係数の0への置き換えによりジグザ
グスキャン時に0ランが長くなり、符号量が低下する。
【0052】以上説明した(1)から(5)の方法を用
いて、ビット量低下指令24が"1"である時に通常記録
時よりも符号化後のデータ量を減少させる符号化回路2
を備えることにより、後段のバッファメモリ4の空き容
量低下を最小限に止めることが可能になる為、記録不能
信号22が"1"である状態の継続時間が少々長くなって
も、バッファメモリ4がオーバーフローを起こすことが
なくなる。従って、外部から振動/衝撃が与えられ記録
不能状態に陥った場合に、バッファメモリ4により記録
データを保持する期間はx倍に向上する。
【0053】また、図5に示したようなディスクカムコ
ーダのディスク記録部46として本発明に係るディスク
記録装置を応用した場合、外部から振動/衝撃を受けた
とき撮影された映像は画面ぶれを起こしている可能性が
高い。画面ぶれを起こしている映像は動きの速い映像で
あるため、映像に少々劣化が生じても人間の目には目立
ちにくいという性質がある。従って、振動/衝撃により
画面ぶれを起こした映像は少々符号量を減少させて符号
化しても映像の劣化が目立ちにくいと言える。また、符
号量を減少させることにより、バッファメモリへの書き
込みレートを低下させることが出来るため記録データの
保持できる期間を長くすることが可能となる。本発明に
係るディスク記録装置を応用したディスクカムコーダ
は、記録不能状態に陥った場合の記録データの保持期間
が従来のものに比べて長いため、装置全体の耐振性能も
従来のものに比べて向上する。従って、本発明をディス
クカムコーダに適用することは非常に有用である。
【0054】(第2の実施例)図6は本発明の第2の実
施例におけるディスク記録装置の構成を示すブロック図
である。図6において、図1に示した機能ブロックと同
じ符号を付した機能ブロックは第一の実施例にて説明し
た機能と全く同等の機能を有するブロックであり、詳し
い説明は省略する。
【0055】本実施例と前記第1の実施例との違いで最
も特徴的なのは、本実施例では空き容量検出回路48が
付加されていることである。空き容量検出回路48はメ
モリ制御回路3からの出力を用いてバッファメモリ4の
空き容量を検出し、空き容量が所定量以下であることが
検出された時空き容量低下信号50をビット量低下制御
回路49へ出力する。本実施例においては、空き容量が
所定量以下である時空き容量低下信号50を"1"とし、
それ以外の時に空き容量低下信号50を"0"として出力
する。
【0056】空き容量検出回路48におけるバッファメ
モリ4の空き容量を検出する方法として、次の方法があ
る。 (a)バッファメモリ4の書き込みアドレス及び読み出
しアドレスを用いる方法。 (b)バッファメモリ4の書き込みクロック、読み出し
クロック、書き込み制御信号、及び読み出し制御信号を
用いる方法。
【0057】(a)の方法は、メモリ制御回路3が発生
するバッファメモリ4の書き込みアドレス/読み出しア
ドレスの差を計算し、読み出しアドレスが書き込みアド
レスよりどれだけ先行しているかにより、バッファメモ
リ4内に蓄積されていてしかも未だ読み出されていない
データが何バイトあるかを検出する方法である。この方
法は、メモリ制御回路3が発生するアドレスをそのまま
用いることができる利点があり、バッファメモリ4とし
てRAMを用いている場合に有効な方法である。
【0058】(b)の方法は、図示していないが空き容
量検出回路48の内部に、書き込みクロック及びバッフ
ァメモリ4の書き込みを制御する信号(書き込みを許可
するライトイネーフ゛ル信号、書き込みアドレスを初期値に戻すラ
イトリセット信号等)を用いて所定時間における書き込み回数
を計数する書き込みカウンタ回路と、読み出しクロック
及びバッファメモリ4の読み出しを制御する信号(読み
出しを許可するリート゛イネーフ゛ル信号、読み出しアドレスを初
期値に戻すリート゛リセット信号等)を用いて所定時間における
読み出し回数を計数する読み出しカウンタ回路とを備
え、書き込みカウンタ回路によるカウント値と読み出し
カウンタ回路によるカウント値の差を計算してバッファ
メモリ4内に蓄積されていてしかも未だ読み出されてい
ないデータが何バイトあるかを検出する方法である。こ
の方法は、メモリ制御回路3の外部にカウンタを設けな
ければならない欠点はあるが、書き込みアドレス/読み
出しアドレスを発生させないFIFOメモリをバッファ
メモリ4として用いている場合に有効な方法である。
【0059】上記したような方法でバッファメモリ4の
空き容量を検出する空き容量検出回路48により出力さ
れる空き容量低下信号50、第1の実施例と同様の方法
で異常検出回路12より出力される記録不能信号22、
及び振動/衝撃検出信号80を用いて、ビット量低下制
御回路49はビット量低下指令24を発生させる。ここ
で、振動/衝撃検出信号は記録不能信号22と同じく異
常検出回路により発生される信号であり、Gセンサの出
力である振動/衝撃の加速度信号20を用いてある所定
以上の加速度振幅が得られたときに"1"となる。図7は
ビット量低下指令24の発生タイミングの一例を示すタ
イミングチャートである。横軸は時間の流れを示してお
り、外部から振動/衝撃が与えられ記録不能状態が起き
た場合、矢印に示すような順番(振動/衝撃が続けて起
きる場合には順番が異なることもある)で6つの事象が
発生する。記録不能信号22は第1の実施例で説明した
ものと同様に異常検出回路12より出力されるものであ
り、ヘッド6のトラック外れもしくはディスク1の回転
変動による記録不能状態の時に"1"となる。空き容量低
下信号50は上記したように空き容量検出回路48より
出力されるものであり、バッファメモリ4の空き容量が
所定値以下である時に"1"となる。ビット量低下制御回
路49は入力される振動/衝撃検出信号80、記録不能
信号22、及び空き容量低下信号50の値からビット量
低下指令24を"1"とするタイミングを決定する。図7
に示した6種類のタイミングについて以下に説明する。
【0060】省メモリモードaは表1に示す真理値表に
従い発生されるタイミングであり、振動/衝撃検出信号
80・記録不能信号22・空き容量低下信号50のいず
れか1つでも"1"である時にビット量低下指令24を"1"
とするものである。
【0061】
【表1】
【0062】省メモリモードbは表2に示す真理値表に
従い発生されるタイミングであり、振動/衝撃検出信号
80は用いず、記録不能信号22・空き容量低下信号5
0のいずれかもしくは両方が"1"である時にビット量低
下指令24を"1"とするものである。
【0063】
【表2】
【0064】省メモリモードaもしくはbは共に最もビ
ット量低下の期間が長くなり、従ってバッファメモリ4
の容量も最も少なくて済む。
【0065】記録不能時低下モードaは記録不能信号2
2のみを用いる方法であり、記録不能信号22の"1"の
期間とビット量低下指令24が"1"の期間を一致させる
第1の実施例のタイミングと同じである。
【0066】記録不能時低下モードbは表3に示す真理
値表に従い発生されるタイミングであり、振動/衝撃検
出信号80・記録不能信号22のいずれかもしくは両方
が"1"である時にビット量低下指令24を"1"とするもの
である。
【0067】
【表3】
【0068】振動/衝撃時低下モードは振動/衝撃検出
信号80のみを用いる方法であり、振動/衝撃検出信号
80の"1"の期間とビット量低下指令24が"1"の期間を
一致させるものである。
【0069】記録不能時低下モードa、記録不能時低下
モードb、及び振動/衝撃時低下モードは外部からの振
動/衝撃の継続期間に近いため、特に図5に示したよう
なディスクカムコーダに適用する場合、画像の劣化が最
も目立たなくなる方法である。
【0070】また、ビット量低下指令を2段階に分けて
出力する2段階モードも考えられる。
【0071】2段階モードは表4に示す真理値表に従い
発生されるタイミングであり、振動/衝撃検出信号80
・空き容量低下信号50のいずれかもしくは両方が"1"
である時にビット量低下指令24を"1"とするものであ
る。
【0072】
【表4】
【0073】このモードは例えば、振動/衝撃検出信号
80が"1"の時には符号量低下の度合いを大きく(また
はこの期間の入力映像信号はメモリに書き込まない)
し、空き容量減少信号50が"1"の時には符号量低下の
度合いを小さくすることにより、画像劣化の影響とメモ
リ量の節約の両方に効果がある方法である。
【0074】なお、ビット量低下指令24の発生タイミ
ングは3種類の信号(振動/衝撃検出信号80・記録不
能信号22・空き容量低下信号50)の状態の組合せに
より実現できるため、図7には全て図示していないが少
なくとも27通りのタイミングが考えられる。従って、
ここに述べた以外のタイミングを用いてより細かいビッ
ト量低下制御を行うことも可能である。
【0075】上記したようなタイミングで出力されるビ
ット量低下指令24に従い、符号化回路2はバッファメ
モリ4への符号化データ15の書き込みレートを低下さ
せるために符号化データ15のビット量を減少させるよ
うに処理する。符号化回路2の内部構成及び符号化動作
は第1の実施例で説明したものと全く同じであり、ここ
での説明は省略する。
【0076】(第3の実施例)図8は本発明の第3の実
施例におけるディスク記録装置の構成を示すブロック図
である。図8において、図1に示した機能ブロックと同
じ符号を付した機能ブロックは第1の実施例にて説明し
た機能と全く同等の機能を有するブロックであり、詳し
い説明は省略する。前記第1及び第2の実施例は、バッ
ファメモリ4へ書き込む前の段階で入力情報のビット量
を減少させる場合についてであったが、本実施例はさら
に長期間の記録不能状態等の継続によりバッファメモリ
4がオーバーフローを起こした場合の処理方法に関する
ものである。
【0077】図8における空き容量検出回路51はメモ
リ制御回路53からの出力を用いてバッファメモリ4の
空き容量を検出し、オーバーフローが検出された時にメ
モリフル信号54を出力する。ここで、オーバーフロー
とはバッファメモリ4が未だ読み出しが終わっていない
データで満たされ、新しい情報を書き込む領域が無い状
態を指す。空き容量検出回路51におけるバッファメモ
リ4のオーバーフローの検出は、第2の実施例にて述べ
た(a)及び(b)の方法で行える。即ち、書き込みア
ドレス位置と読みだしアドレス位置の一致を検出するこ
とによりオーバーフローの検出を行うことが出来る。本
実施例においては、オーバーフロー検出時メモリフル信
号54を"1"にし、それ以外の時にメモリフル信号54
を"0"として出力する。
【0078】上記したような方法で空き容量検出回路5
1にて出力されたメモリフル信号54は、メモリ制御回
路53に入力される。メモリフル信号54が"1"である
時にメモリ制御回路53はバッファメモリ4上の既に書
き込まれたデータに、オーバーフロー検出後の符号化デ
ータ15をある所定の単位で上書きする。所定の単位と
しては次の様なものがある。 (a)入力映像信号14を画面に対して千鳥状にサンプ
リングし、奇数番目の画素群からなる奇数画素ブロック
及び偶数番目の画素群からなる偶数画素ブロックに分
け、奇数画素ブロック及び偶数画素ブロックを単位とす
る。 (b)入力映像信号14の1フレームまたは1フィール
ドを単位とする。 (c)入力映像信号を所定の画素数単位で符号化し、所
定の画素数からなる符号化ブロックを単位とする。 (d)入力映像信号14を周波数領域への直交変換を含
む符号化方式で符号化し、直交変換後のデータを交流成
分の一部からなるブロックと、残りの交流成分及び直流
成分からなるブロックに分け、そのブロックを単位とす
る。 (e)入力情報を積符号を用いて誤り訂正符号化し、誤
り訂正符号化した後のデータを外符号の検査ビットを含
む内符号からなる検査ブロックと、外符号の情報ビット
を含む内符号からなる情報ブロックに分け、検査ブロッ
ク及び情報ブロックを単位とする。
【0079】符号化回路52は通常記録時もオーバーフ
ロー検出時も(a)から(e)のいずれかの単位で符号
化データ15を出力し、メモリ制御回路53は入力され
る符号化データ15をバッファメモリ4に書き込むため
に、上記単位でバッファメモリの書き込みアドレスを発
生する。上記した(a)から(e)のそれぞれの単位で
符号化データ15を出力する符号化回路52の内部構
成、及びバッファメモリへの符号化データ15の書き込
み方法について説明する。
【0080】図9(a)は上記(a)にて説明した単位
で符号化データ15を出力する符号化回路52の内部構
成を示す図である。外部より入力された映像信号14は
同期検出回路25及びサンプリング回路26に入力され
る。同期検出回路25は入力映像信号14を元に、画素
単位でサンプリングを行うためのクロックを発生させ、
映像信号の水平同期・垂直同期等を検出し、水平同期パ
ルス・垂直同期パルス・フレーム同期パルス等の各種同
期パルス29を発生させる。サンプリング回路26は同
期検出回路25により発生されたクロックを用いてサン
プリングを行い、クロックに同期したディジタルデータ
30として画素順序入替回路55へ出力する。画素順序
入替回路55は同期検出回路25により発生されたクロ
ック・各種同期パルス29を用いて、ディジタル化され
た映像データを例えばフレーム単位で図示されていない
が内蔵されているメモリに書き込み、図9(b)に示す
ように奇数番目の画素データ56と偶数番目の画素デー
タ57とに分離するように順序を入れ替えて読み出す。
この際、メモリからの出力順序は1フレームの奇数番目
の画素データ56を全て読み出してから、偶数番目の画
素データ57を全て読み出すようにしても良いし、図に
示すように所定のバイト単位で奇数番目/偶数番目の画
素データを交互に読み出すようにしても良い。所定のバ
イト単位を符号化データ15の1ブロックとする。ま
た、メモリ制御回路53でバッファメモリ4の書き込み
アドレスを発生させるために用いる補助データとして、
ブロック識別データ58及びブロック同期信号59を発
生させる。ブロック識別データ58はこの場合各ブロッ
クの画面上の位置、奇数番目/偶数番目の識別をするた
めの識別フラグ、フレームナンバー等からなる。また、
ブロック同期信号59は各ブロックの切れ目を示すため
のパルスである。符号化データ15とブロック識別デー
タ58は別々に出力しても良いし、図9(b)のように
ブロック識別データ58を出力した後にそれに対応した
符号化データ15を出力するように時分割多重化しても
差し支えない。
【0081】図10はバッファメモリ上のデータの配置
を示す図である。バッファメモリはm個の領域に分割さ
れており、#記号の後の数字は各領域の番号を示してい
る。横一行が1ブロックのデータを示し、各領域には1
ブロックのデータが記憶される。各ブロックはブロック
識別データ58及び符号化データ15からなる。バッフ
ァメモリ4には最大mブロックまで記憶可能であり、従
って(1ブロックのデータ量)×mの容量がある。ブロ
ック化された符号化データ15、ブロック識別データ5
8、ブロック同期信号59を用いて、メモリ制御回路5
3はバッファメモリ4の書き込みアドレスを発生し、符
号化データ15及びブロック識別データ58を図10に
示すように配置してバッファメモリ4に書き込む。通常
記録時、図9(a)に示した符号化回路52より出力さ
れた符号化データ15はブロック識別データ58を伴っ
てバッファメモリ4の所定の領域に記憶される。
【0082】記録不能状態の継続により、バッファメモ
リ4のオーバーフローが検出されると、メモリ制御回路
53はバッファメモリ4上の所定の領域にオーバーフロ
ー検出後のデータが上書きされるように書き込みアドレ
スを発生させる。例えば通常記録時に、奇数の数字が付
された領域に奇数番目の画素データ56からなるブロッ
クが記憶され、偶数の数字が付された領域に偶数番目の
画素データ57からなるブロックが記憶されているとす
ると、オーバーフロー検出後は偶数番目の数字が付され
た領域のみ、上書きが行われるように書き込みアドレス
を発生する。上書きが行われたデータの読み出しは、上
書きが行われていない、即ち元々記憶されていた領域の
データの読み出しが全て終わってから行う。従って、メ
モリ制御回路53はオーバーフロー検出後のデータが上
書きされた領域のアドレスを記憶しておく必要がある。
【0083】このように、選択的に上書きを行うことに
よって、ある期間偶数番目の画素データ57からなるブ
ロックが失われてしまうが、再生時に前後左右4つの奇
数番目の画素を用いて補間処理を行えるので、記録デー
タ欠落による信頼性の低下を最小限に止めることができ
る。
【0084】図11は上記(b)にて説明した単位で符
号化データ15を出力する符号化回路53の内部構成を
示す図である。外部より入力された映像信号14は同期
検出回路25及びサンプリング回路26に入力される。
同期検出回路25は入力映像信号14を元に、画素単位
でサンプリングを行うためのクロックを発生させ、映像
信号の水平同期・垂直同期等を検出し、水平同期パルス
・垂直同期パルス・フレーム同期パルス等の各種同期パ
ルス29を発生させる。サンプリング回路26は同期検
出回路25により発生されたクロックを用いてサンプリ
ングを行い、クロックに同期した符号化データ15とし
て出力する。サンプリング回路25は符号化データ15
の出力と同時にフレームナンバー/フィールドナンバー
を含むブロック識別データ58と、ブロック同期信号5
9を出力する。ブロック識別データ58は符号化データ
15と別々に出力しても良いし、各フレーム/フィール
ド毎のブロック識別データ58出力直後に、それに対応
した符号化データ15を出力するように時分割多重化し
ても差し支えない。ブロック同期信号59はこの場合フ
レーム/フィールドの切れ目を表しており、1フレーム
分/1フィールド分の符号化データ15の出力タイミン
グに同期したパルスである。この際、ブロック同期信号
が1パルスを出力する周期に出力されるデータ、即ち1
フレーム分/1フィールド分の符号化データ15及びブ
ロック識別データ58を1ブロックのデータとする。
【0085】このようにブロック化されたデータ及びブ
ロック同期信号59はメモリ制御回路53に送られ、メ
モリ制御回路53は図10に示す配置に従ってバッファ
メモリ4の書き込みアドレスを発生する。記録不能状態
の継続により、バッファメモリ4のオーバーフローが検
出されると、メモリ制御回路53はバッファメモリ4上
の所定の領域にオーバーフロー検出後のデータが上書き
されるように書き込みアドレスを発生させる。例えば通
常記録時に、奇数の数字が付された領域に奇数フレーム
/フィールドからなるブロックが記憶され、偶数の数字
が付された領域に偶数フレーム/フィールドからなるブ
ロックが記憶されているとすると、オーバーフロー検出
後は偶数番目の数字が付された領域のみ、上書きが行わ
れるように書き込みアドレスを発生する。上書きが行わ
れたデータの読み出しは、上書きが行われていない、即
ち元々記憶されていた領域のデータの読み出しが全て終
わってから行う。従って、メモリ制御回路53はオーバ
ーフロー検出後のデータが上書きされた領域のアドレス
を記憶しておく必要がある。
【0086】このように、選択的に上書きを行うことに
よって、ある期間偶数フレーム/フィールドからなるブ
ロックが失われてしまうが、再生時に前後のフレーム/
フィールドを用いて補間処理を行えるので、記録データ
欠落による信頼性の低下を最小限に止めることができ
る。
【0087】(c)及び(d)にて説明した単位で符号
化データ15を出力する符号化回路53は基本的に図4
に示した符号化回路2と同じ内部構成で実現できる。図
4に示した符号化回路2により出力される符号化データ
15には符号化単位である符号化ブロック41の画面上
における位置情報等の付加情報が多重化されている。従
って、メモリ制御回路53は符号化データ15に多重化
された付加情報を用いてバッファメモリ4の書き込みア
ドレス発生させることが可能であり、(c)にて説明し
た符号化を行うブロックを単位としてバッファメモリ4
に書き込むことができる。オーバーフロー時には1フレ
ーム/フィールド当たり所定個数のブロックに相当する
データが書かれた領域のみ上書きするように書き込みア
ドレスを発生する。
【0088】また、2フレーム/2フィールド続けて画
面上の同じ位置のブロックのデータは上書きしないよう
にする。こうすることにより上書きされたブロックのデ
ータは失われてしまうが、再生時に前後のフレームの同
じ位置のブロックのデータを用いて補間処理を行えるの
で、記録データ欠落による信頼性の低下を最小限に止め
ることができる。(d)にて説明した単位としてバッフ
ァメモリ4に書き込むためには図4におけるマルチプレ
クサ39によるDC係数及びAC係数の多重化方法を多少工
夫する必要がある。
【0089】具体的には、データとして削除されても視
覚的に目立ちにくい高周波のAC係数のみからなる高周波
ブロックと、それ以外の係数からなる低周波ブロックに
時分割多重し、高周波ブロック/低周波ブロックを区別
するためのフラグを付加情報として盛り込む。メモリ制
御回路53は前記フラグを用いてバッファメモリ4の書
き込みアドレス発生させることが可能であり、(d)に
て説明した高周波ブロック/低周波ブロックを単位とし
てバッファメモリ4に書き込むことができる。オーバー
フロー時には高周波ブロックが書き込まれている領域の
み上書きを行うように書き込みアドレスを発生する。高
周波ブロックのデータは失われてしまうが、視覚的な影
響は少ないため、記録データ欠落による信頼性の低下を
最小限に止めることができる。
【0090】図12は上記(e)にて説明した単位で符
号化データ15を出力する符号化回路52の内部構成を
示す図である。外部より入力された情報14はまず外符
号符号化回路60に入力される。外符号符号化回路60
は入力情報14をkoバイト(koは自然数)単位の情報
記号63に分割し、koバイトの情報記号63に対し検
査記号を付加してnoバイト(noは自然数、no>ko)
の符号語を構成する。このnoバイトの符号語をCoの符
号語と呼ぶ。外符号符号化回路60にて構成したCoの
符号語は内符号符号化回路61へ入力される。内符号符
号化回路61ではki個のCoの符号語に対して図13に
示すように検査記号を付加する。
【0091】まず連続的に入力されてくるki個のCoの
符号語を各列がCoの符号語となるように、図示してい
ないが内符号符号化回路61に内蔵されているメモリに
記憶させる。次に各行に相当するki個の情報記号63
に対し検査記号を付加して、各行単位でniバイトの符
号語を構成する。このniバイトの符号語をCiの符号語
と呼ぶ。このように、符号語をno×niの配列で表した
とき、各列がCoの符号語になり、各行がCiの符号語と
なっているものをCoとCiの積符号と呼ぶ。また図13
のように、積符号の中でko×kiの配列部分を情報記号
63、(no−ko)×kiの配列部分をCoの検査記号6
4、(ni−ki)×noの配列部分をCiの検査記号65
と呼ぶ。
【0092】図13のように2次元的に配列された積符
号を構成する為に、この場合まず各列の情報記号63を
Coの符号に符号化し、その結果得られたno×ki配列
の各行をCiの符号に符号化しているが、逆にCiの符号
語に符号化を先に行ってからCoの符号語に符号化を行
っても結果は同じである。構成された積符号は、図13
の矢印に示す方向、即ちCiの符号語を1ブロック単位
の符号化データ15として順番にブロック同期付加回路
62へ出力される。ブロック同期付加回路62は、Ci
の符号語の先頭、即ちブロックの切れ目を示すパルスで
あるブロック同期信号59と、情報記号を含むブロック
であるか、Coの検査記号を含むブロックであるかを識
別するフラグを含むブロック識別データ58とを発生さ
せる。
【0093】ブロック化された符号化データ15とブロ
ック識別データ58は別々に出力しても良いし、ブロッ
ク識別データ58を出力した後にそれに対応した符号化
データ15を出力するように時分割多重化しても差し支
えない。一般に記録や伝送の方向に従って構成された符
号を内符号といい、記録や伝送の方向とは異なる方向に
構成された符号を外符号という。この場合、内符号符号
化回路61にて符号化されるCiの符号語が内符号であ
り、ランダムエラーに対して訂正能力がある。外符号符
号化回路60にて符号化されるCoの符号語が外符号で
あり、バーストエラーに対して有効である。
【0094】このようにブロック化されたデータ及びブ
ロック同期信号59はメモリ制御回路53に送られ、メ
モリ制御回路53は図10に示す配置に従ってバッファ
メモリ4の書き込みアドレスを発生する。記録不能状態
の継続により、バッファメモリ4のオーバーフローが検
出されると、メモリ制御回路53はバッファメモリ4上
の所定の領域にオーバーフロー検出後のデータが上書き
されるように書き込みアドレスを発生させる。例えば通
常記録時に、0から(mi−1)までの数字が付された
mi個のブロックよりなる領域に情報記号63を含むmi
個のCi符号ブロックが記憶され、miから(m−1)ま
での数字が付された領域にCoの検査記号64を含む
(m−mi−1)個のCi符号ブロックが記憶されている
とすると、オーバーフロー検出後はmiから(m−1)
までの数字が付された領域のみ、上書きが行われるよう
に書き込みアドレスを発生する。上書きが行われたデー
タの読み出しは、上書きが行われていない、即ち元々記
憶されていた領域のデータの読み出しが全て終わってか
ら行う。従って、メモリ制御回路53はオーバーフロー
検出後のデータが上書きされた領域のアドレスを記憶し
ておく必要がある。
【0095】このように、選択的に上書きを行うことに
よって、ある期間Coの検査記号64を含む符号ブロッ
クが失われてしまうが、情報記号63に付加されたCi
の検査記号65を用いてランダムエラーの訂正は行える
ので、再生時の記録データ欠落による信頼性の低下を最
小限に止めることができる。
【0096】以上、バッファメモリ4がオーバーフロー
を起こしたときに上書き処理のみを行う例について説明
したが、第1または第2の実施例にて説明したような符
号化ビット量の低下処理と組み合わせて実施することも
有効である。図8に示したディスク記録装置の構成では
符号化ビット量の低下処理とバッファメモリの上書き処
理の両方が行える。即ち、4種類の信号(振動/衝撃信
号・記録不能信号・空き容量低下信号・メモリフル信
号)を用いて、符号化ビット量を低下させる期間と上書
き処理を行う期間を設定することが出来る。
【0097】図21は符号化ビット量の低下処理とバッ
ファメモリの上書き処理を行う期間の一例を示すタイミ
ングチャートである。オーバーフローはバッファメモリ
4の空き容量がだんだん減少していく末に起こるため、
オーバーフロー状態を示すメモリフル信号が"1"の期間
は空き容量低下信号が"1"である期間の中におさまる形
で発生する。また、図21では、符号化ビット量の低下
を指令するビット量低下指令の出力期間は2つの例を挙
げている。1つは第2の実施例にて説明した2段階モー
ドであり、振動/衝撃検出信号80・空き容量低下信号
50のいずれかもしくは両方が"1"である時にビット量
低下指令を"1"とするものである。このモードではバッ
ファメモリ4の上書き処理が行われている期間も継続し
て符号化回路52によるビット量の低下処理が行われ
る。もう1つは3段階モードであり、メモリフル信号
が"1"の期間即ちバッファメモリ4の上書き処理が行わ
れている期間はビット量の低下処理を行わない。
【0098】なお、ビット量低下指令24の発生タイミ
ングは4種類の信号(振動/衝撃検出信号80・記録不
能信号22・空き容量低下信号50・メモリフル信号5
4)の状態の組合せにより実現できるため、図7には全
て図示していないが少なくとも211通りのタイミングが
考えられる。従って、ここに述べた以外のタイミングを
用いてより細かいビット量低下制御を行うことも可能で
ある。
【0099】また、符号化ビット量の低下処理とバッフ
ァメモリの上書き処理の両方を行う場合、具体的にどの
方法を用いて処理を行うかについても効果的な組合せを
選択する必要がある。例えば、符号化回路52において
フレーム廃棄(第1の実施例で説明した(2)の方法)
を行った符号化データに再びフレーム単位で上書き(本
実施例の(b)の方法)を行った場合、結果的に2フレ
ーム以上連続してデータが欠落してしまうことになる。
これでは再生時に適切な補間処理が行えないためデータ
の信頼性が低下してしまう。表5は符号化ビット量の低
下処理方法とバッファメモリの上書き処理方法の最適な
組合せの一例を示したものである。
【0100】
【表5】
【0101】表に示したものがすべての組合せではない
が、このような組合せの場合、符号化ビット量の低下処
理とバッファメモリの上書き処理の両方が施された記録
データがあっても、再生時に適切な補間処理が行えるた
めデータの信頼性低下を最小限に止めることが可能とな
る。
【0102】(第4の実施例)図14は本発明の第4の
実施例におけるディスク記録装置の構成を示すブロック
図である。図14において、図1に示した機能ブロック
と同じ符号を付した機能ブロックは第1の実施例にて説
明した機能と全く同等の機能を有するブロックであり、
詳しい説明は省略する。第4の実施例は、第1または第
2の実施例に記載したようにバッファメモリ4へ書き込
む前の段階で入力情報のビット量を減少させる場合、入
力情報のビット量変化の履歴を情報と共にディスク上に
記録することを特徴とするものである。特にビット量変
化の履歴としての情報をレート変化管理情報66と呼
び、ビット量変化はディスク1への記録処理の最小単位
であるセクタを単位として行うことにより、再生時の処
理の効率化を図ろうとするものである。
【0103】図14における符号化回路67は例えば第
1の実施例で述べた符号化回路2と同様に(1)から
(5)の方法を用いて入力映像信号14の符号化を行
い、ビット量低下制御回路13より出力されるビット量
低下指令24が"1"の時に符号化データ15のビット量
を通常記録時よりも減少させる。また、符号化回路67
はディスク上の1セクタに記録し得るデータ量(以下ユ
ーザーデータ量と呼ぶ)の整数倍のデータ量を単位とし
て入力映像信号14を符号化しており、ビット量の変化
もユーザデータ量の整数倍を単位として行えるようにな
っている。
【0104】例えば今、入力映像信号14を第1の実施
例記載の(5)の方法を用いて通常記録時は24Mbp
s(bps=bit per second)のレート、記録中断時は12
Mbpsのレートの符号化データ15にフレーム単位で
符号化し、1セクタのユーザデータ量を2048バイト
とし、映像信号1フレームに相当する符号化データ15
を通常時には50セクタ、記録中断時には25セクタに
分けて記録するとする。こうすることにより、24Mb
psに符号化したデータと12Mbpsに符号化したデ
ータは同一のセクタに記録されることはなくなり、レー
ト変化の境目のセクタを認識することが可能となる。
【0105】従って、再生時の復号処理もセクタ単位で
効率的に行うことができる。なお、ビット量の変化は上
記したように2段階で行う必要はなく、別レートのデー
タが同一のセクタに跨ることがなければ何段階に分けて
変化させても差し支えない。例えば、上の例の場合さら
に9.6Mbpsのレートの符号化データ15を20セ
クタに分けて記録するモードを設けても良い。さらに本
実施例では、レート変化の境目を示すためのデータ量変
化フラグを符号化データ15に多重化して出力する。デ
ータ量変化フラグはレート変化の境目を図14に示すレ
ート変化管理回路69が明確に認識できるようなもので
あれば如何なる種類のものであっても良い。また、デー
タ量変化フラグは符号化回路67が入力映像信号14の
符号化と同時に生成しても良いし、メモリ制御回路68
がバッファメモリ4の書き込み前もしくは読みだし後の
符号化データ15を用いて生成しても良い。
【0106】メモリ制御回路68は符号化回路67から
の符号化データ15の出力タイミングに従いバッファメ
モリ4の書き込みアドレス及び書き込み制御信号を発生
させ、符号化データ15は一旦バッファメモリ4に書き
込まれる。また、メモリ制御回路68は記録制御回路7
0が発生する記録制御コマンド73に従いバッファメモ
リ4の読み出しアドレス及び読み出し制御信号を発生
し、所定のタイミングでバッファメモリ4よりデータを
読み出して記録信号処理回路71へ出力する。
【0107】記録制御回路70は装置の使用者が外部よ
り入力する外部命令74に従い、表6に示すような記録
制御コマンド73を発生する。
【0108】
【表6】
【0109】記録制御コマンド73は例えば8ビットの
データとして表現され、この場合16進数の"00h"から"
05h"までをそれぞれ停止・スタンバイ・通常記録・記録
中断・高速記録・管理情報記録に割り当てている。装置
の電源がオンになると自動的に記録制御コマンド73は
停止"00h"となる。外部命令74で記録開始が指示され
ると、記録制御コマンド73はスタンバイ"01h"とな
り、モータ制御回路10はディスク1を所定の回転数で
回転させるようにスピンドルモータ9を制御し、ヘッド
駆動回路8はサーボ回路からの出力を用いてヘッド6を
所定のトラックに移動させる。ディスク1の回転数が所
定の回転数となり、ヘッド6が記録を開始するセクタに
移動を完了すると、記録制御コマンド73は通常記録"0
2h"となる。
【0110】アドレス再生回路72はディスク1上に予
めフォーマットされているセクタアドレスをヘッドを通
して読み出し、読み出したアドレス情報及びセクタパル
ス75を記録制御回路70及びレート変化管理回路69
へ出力する。セクタパルス75はセクタの先頭位置を示
すパルスであり、セクタアドレスの再生を完了してから
一定の期間"1"となる。従って図15(a)または
(b)に示すように、正常にセクタアドレスが再生され
ているときは一定の周期で"1"のパルスが出力される。
セクタパルス75は記録動作を行うための基準タイミン
グとなる。
【0111】図15(a)は通常の記録を行っている途
中に記録不能状態が発生したときの記録動作の経過をタ
イミングチャートに示したものである。本実施例での記
録不能状態の検出はヘッドのトラック位置との誤差を示
すトラッキングエラー信号のような誤差信号の乱れを用
いて行われている。図示していないが、第1の実施例の
ようにGセンサにより外部から受けた振動/衝撃の大き
さを直接検出する方法や、モータ制御回路10の出力を
用いてディスク回転の変動量を直接検出する方法もあ
る。記録制御回路70は記録動作中にサーボ回路7から
出力されるトラッキングエラー信号のような誤差信号7
6を常にモニタしており、誤差信号76の振幅が所定値
以上になった時に記録制御コマンド73を記録中断"03
h"とする。
【0112】記録制御コマンド73が記録中断"03h"と
なるとこれを受けて、記録信号処理回路71は直ちに記
録動作を中断し、メモリ制御回路68は直ちにバッファ
メモリ4の読み出しを中断し、ビット量低下制御回路1
3は記録中断"03h"の出力期間に合わせてビット量低下
指令24を"1"にする。記録中断"03h"の出力期間は、ヘ
ッド6が所定のセクタに復帰してセクタパルス75が出
力されたことを記録制御回路70が確認するまで継続さ
れる。記録中断"03h"の後は高速記録"04h"となる。
【0113】高速記録"04h"の出力期間における記録は
通常記録"02h"の出力期間より高速に行われる。高速記
録"04h"の状態にすることにより、記録中断期間にバッ
ファメモリ4に蓄積されたデータを速やかに記録し、バ
ッファメモリ4の空き容量を元の空き容量に戻すことが
できる。高速記録"04h"が所定の期間継続された後、再
び通常記録"02h"となる。高速記録"04h"を継続する時間
については、例えば図示していないが第2の実施例のよ
うな空き容量検出回路48を用いてバッファメモリ4の
空き容量を直接検出し、バッファメモリ4の空き容量が
回復した時点で通常記録"02h"に戻す方法がある。
【0114】図15(a)及び(b)に示している記録
ゲート信号77はヘッド6を通して記録を行うタイミン
グを示しており、記録ゲート信号77が"0"の時、バッ
ファメモリ4の読みだし及び記録信号処理回路71の記
録動作が行われる。記録ゲート信号77は図より分かる
ように、通常記録時にはセクタパルス75のタイミング
に合わせて"0"と"1"を繰り返すシーケンスとなってお
り、高速記録時には"0"のままとなる。本実施例におい
て通常記録時には2セクタに1セクタ分信号を記録する
間欠記録を行っており、高速記録時には連続的な記録を
行っている。従ってディスク1の回転数は通常記録時も
高速記録時も同じであるが、高速記録時のバッファメモ
リ4の読みだしレート及び記録転送レートは、見かけ上
通常の2倍となっている。
【0115】図15(b)は外部命令74として記録の
終了が指示され、バッファメモリ4に蓄積されている未
記録データをディスク上に記録した後、レート変化管理
情報66の記録を行う場合の経過を示すタイミングチャ
ートである。本実施例の場合、レート変化管理情報66
の記録は入力映像信号14の記録が完了した後にまとめ
て行うように制御しているが、必ずしもそうする必要は
ない。
【0116】例えば、ビット量の変化が起こる度にレー
ト変化管理情報66も合わせて記録するようにしても良
い。本実施例では、外部命令74として記録の終了が指
示されると、バッファメモリ4の書き込みは終了される
が、バッファメモリ4に蓄積されている未記録データの
読み出しは継続して行われ、読み出したデータを全てデ
ィスク1上に記録するまで通常記録"02h"が継続され
る。データの記録終了後、記録制御コマンド73は管理
情報記録"05h"となる。
【0117】本実施例の場合、レート変化管理情報66
の記録はディスク1上の所定の領域、例えば予め管理情
報記録用に設けた管理トラックにまとめて行われる。図
15(b)では管理情報記録"05h"となってから所定の
管理トラックにヘッドを移動させ、移動完了後レート変
化管理情報66の記録を行うように制御されている場合
について示している。本実施例のように必ずしも管理情
報用の管理トラックを設ける必要はないが、管理トラッ
クを設けた場合再生時にデータの再生を行う前にまず管
理トラックに記録されているレート変化管理情報66を
まとめて読み出すことができるため、再生時の処理を効
率化できる。
【0118】次に、レート変化管理情報66の内容及び
管理情報記録時の装置の動作について説明する。レート
変化管理情報66の内容としては再生時の処理の効率化
を図るような情報が含まれている必要がある。
【0119】本実施例の場合、符号化データ15のビッ
ト量変化はセクタを単位として行っているため、ビット
量変化の境目のセクタの番地情報を含んでいることが望
ましい。また、記録時に符号化回路67にて行った符号
化と全く逆の処理である復号化を再生時に効率的に行う
ため、符号化ビット量を変化させた期間の記録データに
ついて、如何なる方法でビット量を減少させたかを示す
情報を含んでいることが望ましい。
【0120】図16は第1の実施例にて説明した(2)
の方法、即ちフレームを間引くことによりビット量の変
化を行った場合のレート変化管理情報66の内容につい
て模式的に示した図である。図のようにビット量の減少
を行った期間はビット量の変化点に相当するセクタの番
地情報即ち変化点のアドレス78によって把握され、ビ
ット量変化の方法は例えば偶数番目のフレームに相当す
るデータが削除されていることを示す情報により把握さ
れる。従ってこの場合、ビット量変化点に相当する変化
点のアドレス78、及び削除されているデータの種類を
示す情報をコード化した復号コード79をレート変化管
理情報66として記録すればよい。
【0121】本実施例では図14に示すようにレート変
化管理情報66を生成するレート変化管理回路69が設
けられている。レート変化管理回路69はアドレス再生
回路72より出力されるセクタアドレス及びセクタパル
ス75と、ビット量低下制御回路13より出力されるビ
ット量低下指令24及びビット量低下指令24に多重化
されているビット量低下方法を特定するコードと、メモ
リ制御回路68より出力されるバッファメモリ4からの
読みだしデータ15または読みだしデータ15に多重化
されているビット量変化点を示すデータ量変化フラグと
を用いてレート変化管理情報66を生成する。
【0122】具体的にはセクタアドレス、セクタパルス
75、及びデータ量変化フラグを用いて、ビット量の変
化点に相当するセクタの番地情報である変化点のアドレ
ス78を生成し、データ量変化フラグ及びビット量低下
方法を特定するコードを用いて再生時にの復号処理に用
いるための復号コード79を生成し、変化点のアドレス
78及び復号コード79をレート変化管理情報66とし
て、図示していないがレート変化管理回路69に内蔵さ
れているレート変化管理用メモリに格納しておく。こう
してビット量の変化が発生する度にレート変化管理情報
66をメモリに蓄積していく。記録終了の外部命令74
により記録制御回路70より管理情報記録"05h"のコマ
ンドが発生されると、レート変化管理回路69は内蔵の
メモリより蓄積したレート変化管理情報66を読み出
し、記録信号処理回路71へ出力する。記録信号処理回
路71は管理情報記録時に入力されたレート変化管理情
報66に変調等所定の信号処理を行った後、ヘッド6を
通してディスク1上の管理トラック等に記録を行う。
【0123】レート変化管理情報66の記録により再生
時の処理の効率化を図る方法は、本実施例のようにバッ
ファメモリ4へ書き込む前の段階でビット量を減少させ
る場合に限らず、第3の実施例のようにバッファメモリ
の上書きにより結果的に符号化データ15のビット量が
減少する場合においても適用が可能である。
【0124】なお、以上説明した第1から第4の実施例
においては、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディス
ク等のディスク状記録媒体に情報の記録を行うディスク
記録装置に適用した例について説明したが、本発明の適
用範囲はディスク記録装置だけにとどまるものではな
い。テープ状記録媒体やカード状記録媒体などヘッドを
用いて情報の記録を行う情報記録装置であれば、如何な
るものにも適用可能である。特に、機構的に外部からの
振動/衝撃の影響を受けやすく、使用状態によっては記
録の中断を余儀なくされる可能性が高い場合、非常に効
果が期待できる。既に説明したディスクカムコーダはそ
の代表的な例であり、本発明は装置全体の耐振動/耐衝
撃性能を向上するために非常に有用な方法である。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、(1)外
部からの振動/衝撃等によって記録不能な状態になった
ときも、記憶手段により連続的に入力される情報を保持
することが可能であり、(2)さらに、記録不能状態の
継続時もしくは記憶手段の空き容量に応じて入力情報の
ビット量を減少させることにより、記憶手段の空き容量
の減少を最小限に止めることが可能であるため、入力情
報を保持できる期間を延ばせる効果があり、(3)さら
に、記録不能状態が長期に渡って継続し記憶手段がオー
バーフローを起こした場合にも、適切な上書き方法でオ
ーバーフロー後の情報を記憶手段に記憶することが可能
であるため、さらに長期に渡って入力情報を保持できる
効果があるため、最小限の記憶容量を持つ記憶手段を用
いて、従来より長い期間連続的に入力情報を保持するこ
とが可能となる。
【0126】また、(4)記憶手段への書き込み前に入
力情報のビット量を変化させた場合や、記憶手段のオー
バーフローにより上書きを行った場合に、データ量の変
化点及びビット量変化の方法をコード化したレート変化
管理情報を記録媒体上に記録することにより、再生時の
処理の効率化が図れる効果がある。
【0127】従って、外部からの振動/衝撃に対して影
響を受けやすい情報記録装置の信頼性を飛躍的に向上さ
せることが可能となり、実用上非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるディスク記録装
置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例におけるディスク記録装
置のヘッドが、外部からの振動/衝撃によりトラック外
れを起こした場合の記録不能信号の出力例を示す模式図
【図3】本発明の第1の実施例における符号化回路の内
部構成の一例を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施例における符号化回路の内
部構成の別の例を示すブロック図
【図5】本発明の情報記録装置の応用例を示すカメラ一
体型ディスク記録装置の模式図
【図6】本発明の第2の実施例におけるディスク記録装
置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第2の実施例におけるビット量低下指
令の発生タイミングの一例を示すタイミングチャート
【図8】本発明の第3の実施例におけるディスク記録装
置の構成を示すブロック図
【図9】(a)は本発明の第3の実施例における符号化
回路の内部構成の一例を示すブロック図 (b)は本発明の第3の実施例における千鳥サンプリン
グ、奇数番目/偶数番目の画素データの分離方法、及び
データのブロック化を説明図
【図10】本発明の第3の実施例におけるバッファメモ
リ上のデータの配置図
【図11】本発明の第3の実施例における符号化回路の
内部構成の別の例を示すブロック図
【図12】本発明の第3の実施例における符号化回路の
内部構成の別の例を示すブロック図
【図13】積符号を用いて誤り訂正符号化したデータの
ブロック化を説明図
【図14】本発明の第4の実施例におけるディスク記録
装置の構成を示すブロック図
【図15】(a)は本発明の第4の実施例において通常
の記録を行っている途中に記録不能状態が発生した場合
の記録動作の経過を示すタイミングチャート (b)は本発明の第4の実施例においてレート変化管理
情報の記録を行う場合の記録動作の経過を示すタイミン
グチャート
【図16】本発明の第4の実施例におけるレート変化管
理情報の内容の説明図
【図17】典型的な量子化行列の説明図
【図18】ジグザグスキャンの一例を説明する模式図
【図19】(a)は画面の端の領域に相当する符号化ブ
ロックを間引く方法を説明図 (b)は画面に対して千鳥状にインターリーブした符号
化ブロックを間引く方法を説明図
【図20】従来のディスク記録装置の構成を示すブロッ
ク図
【図21】本発明の第3の実施例における符号化ビット
量の低下処理とバッファメモリの上書き処理を行う期間
の一例を示すタイミングチャート
【符号の説明】
1 ディスク 2 第1または第2の実施例における符号化回路 3 第1または第2の実施例におけるメモリ制御回路 4 バッファメモリ 5 記録信号処理回路 6 ヘッド 7 サーボ回路 8 ヘッド駆動回路 9 スピンドルモータ 10 モータ制御回路 11 Gセンサ 12 異常検出回路 13 ビット量低下制御回路 14 入力情報(入力映像信号) 15 符号化データ 16 バッファメモリの制御信号 17 記録信号 18 誤差信号(トラッキングエラー信号/フォーカス
エラー信号) 19 回転変動量信号 20 振動/衝撃の加速度信号 21 トラック復帰確認パルス 22 記録不能信号 23 ヘッド駆動信号 24 ビット量低下指令 25 同期検出回路 26 サンプリング回路 27 画素間引きタイミング発生回路 28 スイッチ回路 29 各種同期パルス 30 ディジタルデータ 31 データ廃棄制御パルス 32 サンプリング回路 33 ブロック化回路 34 直交変換回路(DCT) 35 量子化回路 36 ブロック間DPCM回路 37 ジグザグスキャン回路 38 可変長符号化回路 39 マルチプレクサ 40 符号化制御回路 41 符号化ブロック 42 量子化行列 43 量子化行列指定信号 44 ブロック間引き信号 45 AC係数操作信号 46 ディスク記録部 47 カメラ部 48 第2の実施例における空き容量検出回路 49 ビット量低下制御回路 50 空き容量低下信号 51 第3の実施例における空き容量検出回路 52 第3の実施例における符号化回路 53 第3の実施例におけるメモリ制御回路 54 メモリフル信号 55 画素順序入替回路 56 奇数番目の画素データ 57 偶数番目の画素データ 58 ブロック識別データ 59 ブロック同期信号 60 外符号符号化回路 61 内符号符号化回路 62 ブロック同期付加回路 63 情報記号 64 Coの検査記号 65 Ciの検査記号 66 レート変化管理情報 67 第4の実施例における符号化回路 68 第4の実施例におけるメモリ制御回路 69 レート変化管理回路 70 記録制御回路 71 記録信号処理回路 72 アドレス再生回路 73 記録制御コマンド 74 外部命令 75 再生したアドレス及びセクタパルス 76 誤差信号 77 記録ゲート信号 78 変化点のアドレス 79 復号コード 80 振動/衝撃検出信号 81 第3の実施例におけるビット量低下制御回路 100 従来例における入力情報(入力音声信号) 101 従来例における符号化回路 102 従来例におけるメモリ制御回路 103 従来例における異常検出回路
フロントページの続き (72)発明者 山口 良二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 近藤 敏志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 吉田 勝彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 古宮 成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小石 健二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 竹村 佳也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−6542(JP,A) 特開 平6−44672(JP,A) 特開 平5−282696(JP,A) 特開 平5−115055(JP,A) 特開 昭57−125439(JP,A) 特開 平1−200793(JP,A) 特開 平4−177672(JP,A) 特開 平7−236119(JP,A) 特開 昭63−141463(JP,A) 特開 平3−74973(JP,A) 特開 平5−130545(JP,A)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力情報を一旦記憶手段に書き込み、前記
    記憶手段から読み出した情報を記録媒体に記録する情報
    記録方法であって、 一連の記録動作中に、外部からの振動もしくは衝撃の検
    出と、記録処理系の記録可能な状態及び記録不能な状態
    の検出と、前記記憶手段の空き容量の検出とを行い、記
    録不能な状態、または所定の加速度以上の振動もしくは
    衝撃が検出されると、直ちに前記記録処理系の記録動作
    及び前記記憶手段からの情報の読み出しを中断し、再び
    記録可能な状態、または外部からの振動もしくは衝撃が
    所定の加速度以下であることが検出された後、前記記憶
    手段の読み出し及び前記記録動作を再開し、前記外部か
    らの振動もしくは衝撃の検出結果と、前記記録可能な状
    態及び前記記録不能な状態の検出結果と、前記空き容量
    の検出結果とを用いて、前記記憶手段への書き込みレー
    トの低下開始タイミングと低下終了タイミングを決定す
    ることを特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】入力情報を所定の単位で一旦記憶手段に書
    き込み、前記記憶手段から読み出した情報を記録媒体に
    記録する情報記録方法であって、 一連の記録動作中に、外部からの振動もしくは衝撃の検
    出と、記録処理系の記録可能な状態及び記録不能な状態
    の検出と、前記記憶手段の空き容量の検出と、前記記憶
    手段のオーバーフローの検出とを行い、前記外部からの
    振動もしくは衝撃の検出結果と、前記記録可能な状態及
    び前記記録不能な状態の検出結果と、前記空き容量の検
    出結果と、前記オーバーフローの検出結果とを用いて、
    前記記憶手段への書き込みレートの低下開始タイミング
    と低下終了タイミング、及び前記記憶手段に書き込まれ
    たデータにオーバーフロー検出後の情報を所定の単位で
    上書きする処理の開始タイミングと終了タイミングを決
    定することを特徴とする情報記録方法。
  3. 【請求項3】入力情報は映像信号であり、所定の期間に
    おいては前記映像信号の画素の一部を削除することによ
    り記憶手段への書き込みレートを低下させることを特徴
    とする請求項1または2記載の情報記録方法。
  4. 【請求項4】入力情報は映像信号であり、所定の期間に
    おいては前記映像信号をフレーム単位またはフィールド
    単位で削除することにより記憶手段への書き込みレート
    を低下させることを特徴とする請求項1または2記載の
    情報記録方法。
  5. 【請求項5】入力情報は映像信号であり、前記映像信号
    を所定の画素数からなる第1のブロックを単位として周
    波数領域への直交変換を施し、前記直交変換を施したデ
    ータを記憶手段に書き込み、 所定の期間においては前記直交変換を施した後のデータ
    のうち前記第1のブロックの交流成分に相当するデータ
    の一部を削除することにより記憶手段への書き込みレー
    トを低下させることを特徴とする請求項1または2記載
    の情報記録方法。
  6. 【請求項6】入力情報は映像信号であり、前記映像信号
    を所定の画素数からなる第1のブロックを単位として周
    波数領域への直交変換を施し、前記直交変換を施した後
    のデータを複数の量子化行列を用いて量子化し、前記量
    子化を施したデータを記憶手段に書き込み、 所定の期間においては通常記録時に用いる量子化行列に
    比べて一部の要素もしくは全ての要素の量子化幅が大き
    い量子化行列を用いて量子化を施すことにより記憶手段
    への書き込みレートを低下させることを特徴とする請求
    項1または2記載の情報記録方法。
  7. 【請求項7】入力情報は映像信号であり、映像信号を所
    定の画素数からなる第2のブロックを単位として符号化
    し、符号化後のデータを記憶手段に書き込み、 所定の期間においては符号化後のデータを前記第2のブ
    ロックを単位として削除することにより記憶手段への書
    き込みレートを低下させることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の情報記録方法。
  8. 【請求項8】入力情報は映像信号であり、前記映像信号
    を画面に対して千鳥状にサンプリングされたところの奇
    数番目の画素群からなる奇数画素ブロックと偶数番目の
    画素群からなる偶数画素ブロックに分離し、分離した前
    記データを前記奇数画素ブロック及び前記偶数画素ブロ
    ックを単位として記憶手段に書き込み、 所定の期間においては前記記憶手段に書き込まれた前記
    データの内、前記奇数画素ブロックまたは前記偶数画素
    ブロックが書き込まれた部分にのみ上書きをすることを
    特徴とする請求項2記載の情報記録方法。
  9. 【請求項9】入力情報は映像信号であり、記憶手段の書
    き込みは前記映像信号のフレーム単位で行い、 所定の期間においては前記記憶手段に書き込まれたデー
    タの内、奇数フレームが書き込まれた部分にのみ、また
    は偶数フレームが書き込まれた部分にのみ上書きをする
    ことを特徴とする請求項2記載の情報記録方法。
  10. 【請求項10】入力情報は映像信号であり、記憶手段の
    書き込みは前記映像信号のフィールド単位で行い、 所定の期間においては前記記憶手段に書き込まれたデー
    タの内、奇数フィールドが書き込まれた部分にのみ、ま
    たは偶数フィールドが書き込まれた部分にのみ上書きを
    することを特徴とする請求項2記載の情報記録方法。
  11. 【請求項11】入力情報は映像信号であり、前記映像信
    号を所定の画素数からなる第2のブロックを単位として
    符号化し、符号化したデータを前記第2のブロックを単
    位として記憶手段に書き込み、 所定の期間においては前記記憶手段に書き込まれた前記
    データの内、映像信号のフレームまたはフィールド当た
    り所定個数の前記第2のブロックに相当するデータが書
    き込まれた部分にのみ上書きをすることを特徴とする請
    求項2記載の情報記録方法。
  12. 【請求項12】入力情報は映像信号であり、前記映像信
    号を所定の画素数からなる第1のブロックを単位として
    周波数領域への直交変換を用いて符号化し、符号化した
    データを前記第1のブロックにおける交流成分の一部か
    らなる第3のブロックと残りの交流成分及び直流成分か
    らなる第4のブロックに分離し、分離した前記データを
    前記第3のブロック及び前記第4のブロックを単位とし
    て記憶手段に書き込み、 所定の期間においては前記記憶手段に書き込まれた前記
    データの内、前記第3のブロックに相当するデータが書
    き込まれた部分にのみ上書きをすることを特徴とする請
    求項2記載の情報記録方法。
  13. 【請求項13】入力情報を積符号を用いて誤り訂正符号
    化し、誤り訂正符号化したデータを、外符号の検査ビッ
    トを含む内符号からなる検査ブロックと外符号の情報ビ
    ットを含む内符号からなる情報ブロックに分離し、分離
    した前記データを前記検査ブロック及び前記情報ブロッ
    クを単位として記憶手段に書き込み、 所定の期間においては前記記憶手段に書き込まれた前記
    データの内、前記検査ブロックに相当するデータが書き
    込まれた部分にのみ上書きをすることを特徴とする請求
    項2記載の情報記録方法。
  14. 【請求項14】入力情報のデータ量を制御するデータ量
    制御手段と、前記データ量制御手段によりデータ量を制
    御されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、前記記
    憶手段の書き込み及び読み出しを制御する記憶制御手段
    と、前記記憶手段より読み出されたデータを記録媒体に
    記録する記録手段と、前記記録手段の記録動作の開始及
    び中断を制御する記録制御手段と、外部からの振動もし
    くは衝撃を検出した時に振動/衝撃検出信号を前記デー
    タ量制御手段へ出力する振動検出手段と、前記記録手段
    の記録可能な状態及び記録不能な状態を検出し、記録不
    能な状態である時に記録不能信号を前記データ量制御手
    段、前記記憶制御手段、及び前記記録制御手段へ出力す
    る記録不能検出手段とを具備し、 前記記録不能信号が出力されている間、前記記憶制御手
    段は前記記憶手段の読み出しを中断させ、前記記録制御
    手段は前記記録手段の記録動作を中断させ、前記データ
    量制御手段は前記振動/衝撃検出信号及び前記記録不能
    信号を用いて入力情報のデータ量を減少させる制御を行
    うことを特徴とする情報記録装置。
  15. 【請求項15】入力情報のデータ量を制御するデータ量
    制御手段と、前記データ量制御手段によりデータ量を制
    御されたデータを一時的に記憶する記憶手段と、前記記
    憶手段の書き込み及び読み出しを制御する記憶制御手段
    と、前記記憶手段より読み出されたデータを記録媒体に
    記録する記録手段と、前記記録手段の記録動作の開始及
    び中断を制御する記録制御手段と、前記記録媒体を所定
    の回転数で回転させる回転手段と、外部からの所定加速
    度以上の振動もしくは衝撃を検出した時に振動/衝撃検
    出信号を前記データ量制御手段へ出力する振動検出手段
    と、前記記録手段の記録可能な状態と記録不能な状態、
    及び前記記録媒体の回転数を検出して、前記記録手段が
    記録不能な状態である時または前記回転数が所定の回転
    数からずれた時に記録不能信号を、前記データ量制御手
    段、前記記憶制御手段、及び前記記録制御手段へ出力す
    る記録不能検出手段と、前記記憶手段の空き容量を検出
    し、前記空き容量が所定値以下である時空き容量低下信
    号を前記データ量制御手段へ、前記記憶手段のオーバー
    フローが検出された時メモリフル信号を前記データ量制
    御手段及び前記記憶制御手段へ、それぞれ出力する空き
    容量検出手段とを具備し、 前記記録不能信号が出力されている間、前記記憶制御手
    段は前記記憶手段の読み出しを中断させ、前記記録制御
    手段は前記記録手段の記録動作を中断させ、前記データ
    量制御手段は前記振動/衝撃検出信号、前記記録不能信
    号、前記空き容量低下信号を用いて前記入力情報のデー
    タ量を減少させる処理を行い、前記記憶制御手段は前記
    メモリフル信号が出力されてから所定の期間、オーバー
    フロー検出後のデータを前記記憶手段内の所定の領域に
    上書き処理することを特徴とする情報記録装置。
  16. 【請求項16】入力情報は映像信号であり、データ量制
    御手段は、前記映像信号を画面に対して千鳥状にサンプ
    リングする映像サンプリング手段と、前記映像サンプリ
    ング手段によりサンプリングされたデータを、奇数番目
    の画素群からなる奇数画素ブロックと、偶数番目の画素
    群からなる偶数画素ブロックとに分離し、前記奇数画素
    ブロックまたは前記偶数画素ブロックを単位として出力
    するデータ分離手段とを備え、 記憶制御手段は前記奇
    数画素ブロックまたは前記偶数画素ブロックに相当する
    データ単位で前記記憶手段の書き込みアドレスを発生さ
    せ、所定の期間においては前記記憶制御手段は前記奇数
    画素ブロックまたは前記偶数画素ブロックが記憶された
    領域にのみ上書き処理するように制御することを特徴と
    する請求項15記載の情報記録装置。
  17. 【請求項17】入力情報は映像信号であり、記憶制御手
    段は入力映像信号のフレームに相当するデータ単位で記
    憶手段の書き込みアドレスを発生させ、所定の期間にお
    いては前記記憶制御手段は奇数番目のフレームに相当す
    るデータ、または偶数番目のフレームに相当するデータ
    が記憶された部分のみ前記記憶手段を上書きするように
    制御することを特徴とする請求項15記載の情報記録装
    置。
  18. 【請求項18】入力情報は映像信号であり、記憶制御手
    段は入力映像信号のフィールドに相当するデータ単位で
    記憶手段の書き込みアドレスを発生させ、所定の期間に
    おいては前記記憶制御手段は奇数番目のフィールドに相
    当するデータ、または偶数番目のフィールドに相当する
    データが記憶された部分のみ前記記憶手段を上書きする
    ように制御することを特徴とする請求項15記載の情報
    記録装置。
  19. 【請求項19】入力情報は映像信号であり、データ量制
    御手段は、前記映像信号を所定の画素数からなる第2の
    ブロックを単位として符号化する映像信号符号化手段を
    備え、記憶制御手段は前記第2のブロックに相当するデ
    ータ単位で記憶手段の書き込みアドレスを発生させ、所
    定の期間においては前記記憶制御手段は映像信号のフレ
    ームまたはフィールド当たり所定個数の前記第2のブロ
    ックが記憶された部分のみ前記記憶手段を上書きするよ
    うに制御することを特徴とする請求項15記載の情報記
    録装置。
  20. 【請求項20】データ量制御手段は、入力情報を積符号
    を用いて誤り訂正符号化する誤り訂正符号化手段と、前
    記誤り訂正符号化手段により誤り訂正符号化されたデー
    タを外符号の検査ビットを含む内符号からなる検査ブロ
    ックと外符号の情報ビットを含む内符号からなる情報ブ
    ロックに分離し、前記検査ブロックまたは前記情報ブロ
    ックを単位として出力するデータ分離手段とを備え、記
    憶制御手段は前記検査ブロックまたは前記情報ブロック
    に相当するデータ単位で記憶手段の書き込みアドレスを
    発生させ、所定の期間においては前記記憶制御手段は前
    記検査ブロックが記憶された部分のみ前記記憶手段を上
    書きするように制御することを特徴とする請求項15記
    載の情報記録装置。
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