JP3419326B2 - 動力伝達機構付き機器 - Google Patents

動力伝達機構付き機器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトを用いた動
力伝達機構付き機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の歯付きベルトを有する動力伝達機
構付き機器は図6に示すように、一般に、電動機等から
成る動力手段1と、動力手段1により回転駆動される小
プーリー3と、負荷側に連結され動力を受ける大プーリ
ー4と、前記小プーリー3と大プーリー4に張架され動
力を伝達する歯付きベルト2とから構成されていた。
【0003】また、小プーリー3への歯付きベルト2の
掛り代が少ない場合は、補助プーリー5が追加して設け
られていた。
【0004】伝達される動力やロック状態での衝撃トル
クが比較的小さな場合は問題ないが、大きな場合は歯付
きベルト2の歯飛び現象を防ぐために、初期状態から大
きな張力を各プーリーにかけていたり、小プーリー3の
掛り代を大きく取ったり、歯付きベルト2幅を大きく取
ったり、歯溝の大きな歯付きベルト2を用いたり、歯飛
び防止用の金属ピン6などを小プーリー3の歯付きベル
ト2背後に設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の歯付きベルト減
速機構にあっては、特に伝達動力やロック状態での衝撃
が大きい時に発生する歯付きベルト2の歯飛び現象を防
ぐために、初期張力を大きく設定している場合には、歯
付きベルト2の高剛性もあいまって、初期張力と動作時
の張力も合わせた合計の張力に耐えうるだけのプーリー
支持構成が必要であった。
【0006】また、初期張力を押さえた場合には、歯付
きベルト2の幅を大きく取るなり、歯溝の大きな歯付き
ベルト2を用いるなり、歯飛び防止用の金属ピン6など
を小プーリー3の歯付きベルト2背後に設けていたりし
たが、伝達動力やロック状態での衝撃が比較的小さなも
のに限られており、コスト的にも高価になっていた。
【0007】また、歯付きベルト2は高剛性であるの
で、ベルト幅を大きくしたり歯溝の大きなベルトを用い
ると、結果的に初期張力が増加するというジレンマがあ
った。
【0008】本発明は、以上のような従来の課題を解決
しようとするものであって、特に伝達動力やロック状態
での衝撃が大きい場合でも、歯付きベルト2の歯飛び現
象が起きず、かつ初期張力が小さくプーリーへの過大な
負荷を低減させ、プーリーの支持構成を簡単にでき、安
価にて量産性も良い動力伝達機構付き機器を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、動力を発生する動力手段と、負荷手段と、
前記動力手段による動力を前記負荷手段に伝達する動力
伝達手段とを備え、前記動力伝達手段をそれぞれに減速
機構を連結した歯付きベルトと摩擦系ベルトで構成し、
前記歯付きベルトに連結された減速機構は、動力を伝達
する歯付きベルトと、動力手段により回転する小プーリ
ーと、動力を受ける大プーリーと、小プーリーの歯付き
ベルトの掛り代を多くする補助プーリーとで構成すると
ともに、前記補助プーリーを、前記歯付きベルトが取り
付けられた静止状態では、前記歯付きベルトの長さに余
裕ができ初期張力がかからない位置に設けたもので、伝
達系のいずれかでロック状態が生じても、摩擦系ベルト
がスリップしてロック衝撃を吸収し、歯付きベルトの歯
飛び現象は起きず、よって歯付きベルトの設定は自由度
が大きくなり、例えば初期張力が小さくプーリーへの過
大な負荷を低減させ、プーリーの支持構成を簡単にした
り、ベルト幅も伝達動力に必要最小限な設定とした安価
にて量産性も良い動力伝達機構付き機器を提供できる。
また、減速系のいずれかでロック状態が生じたときに、
歯付きベルトは掛り代を大きく取った ことで決して歯飛
びせず、ロックの衝撃の吸収を摩擦系ベルトのスリップ
に集約でき、他の構成に負担をかけないロック衝撃の吸
収に優れた動力伝達機構付き機器を提供できる。また、
減速系のいずれかでロック状態が生じたときに、摩擦系
ベルトがスリップしてロックの衝撃を吸収することがで
き、減速機構付きでも安価にて量産性も良いの動力伝達
機構付き機器を提供できる。また、動作時のベルトの張
り側の張力のみ各プーリーに掛り、かつ動作時には補助
プーリによって小プーリーの掛り代を多く得られるので
歯飛びも起こらず、初期張力が小さいのでプーリーへの
過大な負荷を低減でき、プーリーには必要最小限の動作
時の張り側の張力のみかかる。よってプーリーの支持構
成を簡単にでき、安価にて量産性の高い動力伝達機構付
き機器を提供できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
動力を発生する動力手段と、負荷手段と、前記動力手段
による動力を前記負荷手段に伝達する動力伝達手段とを
備え、前記動力伝達手段をそれぞれに減速機構を連結し
た歯付きベルトと摩擦系ベルトで構成し、前記歯付きベ
ルトに連結された減速機構は、動力を伝達する歯付きベ
ルトと、動力手段により回転する小プーリーと、動力を
受ける大プーリーと、小プーリーの歯付きベルトの掛り
代を多くする補助プーリーとで構成するとともに、前記
補助プーリーを、前記歯付きベルトが取り付けられた静
止状態では、前記歯付きベルトの長さに余裕ができ初期
張力がかからない位置に設けたもので、伝達系のいずれ
かでロック状態が生じたときに、摩擦系ベルトがスリッ
プしてロックの衝撃を吸収し、歯付きベルトの歯飛び現
象が起きず、歯付きベルトの設定は自由度が大きくな
り、例えば初期張力が小さくプーリーへの過大な負荷を
低減させ、プーリーの支持構成を簡単にしたり、ベルト
幅も伝達動力に必要最小限な設定とした安価にて量産性
も良い動力伝達機構付き機器を提供できる。
【0011】また、減速系のいずれかでロック状態が生
じたときに、摩擦系ベルトがスリップしてロックの衝撃
を吸収することができ、減速機構付きでも安価にて量産
性も良いの動力伝達機構付き機器を提供できる。
【0012】また、減速系のいずれかでロック状態が生
じたときに、歯付きベルトは掛り代を大きく取ったこと
で決して歯飛びせず、ロックの衝撃の吸収を摩擦系ベル
トのスリップに集約でき、他の構成に負担をかけないロ
ック衝撃の吸収に優れた動力伝達機構付き機器を提供で
きる。また、動作時のベルトの張り側の張力のみ各プー
リーに掛り、かつ動作時には補助プーリによって小プー
リーの掛り代を多く得られるので歯飛びも起こらず、初
期張力が小さいのでプーリーへの過大な負荷を低減で
き、プーリーには必要最小限の動作時の張り側の張力の
みかかる。よってプーリーの支持構成を簡単にでき、安
価にて量産性の高い動力伝達機構付き機器を提供でき
る。
【0013】本発明の請求項2記載の発明は、補助プー
リーを、歯付きベルトに一定の張力が掛るように、バネ
にて歯付きベルトに対し垂直方向に移動可能に保持した
ので、歯付きベルト減速系のいずれかでロック状態が生
じたときは、補助プーリーがロックの衝撃を吸収する。
よって、歯付きベルトの歯飛びを防止できる。
【0014】本発明の請求項3記載の発明は、補助プー
リーを小プーリーを挟んで対面するよう2個設けたの
で、動力手段の回転方向が変わっても常に片側の補助プ
ーリーが、非張り側となり歯付きベルトのたわみ側の掛
り代を多くとり、歯飛びを防いでいる。よって、動力手
段の回転方向が変わっても、歯飛び防止効果を得られ
る。
【0015】本発明の請求項4記載の発明は、大プーリ
ーまたは、小プーリーを保持するハウジングで、補助プ
ーリーも保持したので、ハウジングという同一部品によ
り各プーリー間距離が決定し、ベルト周長が精度よく設
定できる。よって、結果的に歯飛び防止効果を得る動力
伝達機構付き機器を安定した品質で提供できる。且つ構
成部品も少なく低コストとなる。本発明の請求項5記
の発明は、補助プーリーを回転自在に支持する止め板を
設け、前記補助プーリーの軸を前記止め板を介してハウ
ジングに固定したので、補助プーリーを簡単な構成で支
持でき低コストで量産性にもている。本発明の請求項6
載の発明は、小プーリーにかかっている歯付きベルト
の背面より、歯付きベルトの歯高以下の間隔をあけて背
面よりベルトを覆うようにベルトガイドを設けたので、
歯付きベルトの非張り側でたるみが発生しても、ベルト
の歯がプーリーの歯溝を外れることはなく歯飛びも起こ
らない。よって、初期張力に関係なく歯飛び防止効果を
得られ、ベルトを覆っているので動力手段の回転方向が
変わっても同様の歯飛び防止効果を得られる。
【0016】本発明の請求項7記載の発明は、ベルトガ
イドに、ベルトの動作方向に対し垂直なリブを、小プー
リーにかかっているベルトの背面に接触する様設け、垂
直リブは非張り側のベルトの掛りの端部付近に少なくと
も1ヵ所以上設けたので、歯付きベルトの非張り側でも
ベルトはリブに押さえられ、小プーリー上でたるみは発
生せず、ベルトの歯がプーリーの歯溝を外れることはな
く歯飛びも起こらない。よって、初期張力に関係なく歯
飛び防止効果を得られ、ベルトを覆っているので動力手
段の回転方向が変わっても同様の歯飛び防止効果を得ら
れる。その上、ベルトの歯高さにも無関係なので、歯高
さの低いベルトにも採用できる。
【0017】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の第1の実施例について図1、図2を参照
しながら説明する。
【0018】図1、図2に示すように、動力源と成る電
動機11には、平ベルト小プーリー16が取りつけられ
ており、平ベルト17を介して減速側の平ベルト大プー
リー18に動力を伝えている。平ベルト大プーリー18
は駆動軸19に固定されており、駆動軸19には、歯付
きベルト小プーリー13が平ベルト大プーリー18に隣
接して固定されている。
【0019】駆動軸19の両端は、メタル軸受け20に
て保持されている。歯付きベルト小プーリー13の動力
は歯付きベルト12を介して、減速側の歯付きベルト大
プーリー14に伝わっている。歯付きベルト大プーリー
14は、負荷手段(図示せず)に連結された回転軸21
で片持ち支持されている。
【0020】回転軸21はハウジング22によって保持
されている。ハウジング22は、止め板23にねじ止め
されている。歯付きベルト小プーリー13の近傍には、
歯付きベルト12を背面より押さえ歯付きベルト小プー
リー13への掛り代を多くする補助プーリー15が対向
するように2個設けてあるが、その位置は歯付きベルト
12が取り付けられた状態で、歯付きベルト12の長さ
に余裕ができ初期張力がかからない位置に設定されてい
る。補助プーリー15は、補助プーリー軸24によって
片持ち支持され、止め板23を介してハウジング22に
固定されている。また、この電動機11は、左右のいず
れにも回転できるようにしている。
【0021】上記構成において動作を説明すると、電動
機11によって発生する動力は、平ベルト小プーリー1
6より平ベルト17を介して平ベルト大プーリー18に
減速して伝達される。平ベルト大プーリー18に伝わっ
た動力は、メタル軸受け20に保持されている駆動軸1
9を共有している歯付きベルト小プーリー13より歯付
きベルト12を介して、回転軸21に支持されている歯
付きベルト大プーリー14に減速して伝達される。
【0022】この際、駆動系末端で大きな衝撃を伴うロ
ックが発生した場合、摩擦系ベルトの平ベルト17がス
リップすることによってロックの衝撃を吸収し、歯付き
ベルト12が衝撃を受け歯付きベルト12の掛り歯と歯
付きベルト小プーリー13の歯溝がずれてしまう所謂歯
飛び(ジャンピング)が発生することを防ぐ。
【0023】よって歯付きベルト12の設定は自由度が
大きくなり、例えば本実施例のような初期張力がかから
ない設定にでき、各プーリーへの過大な負荷を低減させ
ることが出来るので、プーリーの支持構成を簡単にする
ことが出来、歯付きベルト12の幅も伝達動力に必要最
小限な設定とした安価にて量産性も良い動力伝達機構付
き機器提供できる。
【0024】その上、歯付きベルト12の負担が軽減さ
れるので、歯付きベルト12の品質を長期間保つことの
できる信頼性の高い動力伝達機構付き機器を提供でき
る。
【0025】また上記実施例の歯付きベルト12の減速
機構によると、平ベルト17の張力設定に関係なく、歯
付きベルト12は初期張力のない状態で取りつけられて
いるが、動力が伝わることによって、歯付きベルト12
の張り側の歯が歯付きベルトの大(14)、小(13)
プーリーの歯溝に掛り、動力を伝達する。よって歯付き
ベルト12の各プーリーには必要最小限の動作時の張り
側の張力のみかかるので、歯付きベルト12の各プーリ
ーの支持構成を実施例のようなメタル軸受け20による
片側支持など簡単な構成にでき、安価にて量産性に優れ
ている歯付きベルト減速機構を提供できる。特に歯付き
ベルト12幅が広く初張力が大きな場合や、歯付きベル
ト12の長さの公差が大きくベルト長最小のものと最長
のもので張力差が大きな場合には最適である。
【0026】その際、初期張力をかけない設定としてい
ることで、歯付きベルト12の非張り側のたわみが発生
し歯付きベルト12の掛り代が浅くなり、歯飛びが発生
し易くなるのを防止するため、補助プーリー14が歯付
きベルト小プーリー13の歯付きベルト12の掛り代を
多くし、かかっている歯数を多く得ているので、歯一本
当たりにかかる力が減少され、結果的に歯飛びが起こら
ない。よって、張力調整機能のない固定式の補助プーリ
ーを用いた生産性の良い安価な構成で、歯飛びを防止で
きる。
【0027】また補助プーリー14は、歯付きベルト1
2を挟んで対向して設けてあるので、電動機11の回転
方向が変わっても常に片側の補助プーリー14が、非張
り側となり歯付きベルト12のたわみ側の掛り代を多く
とり、歯飛びを防いでいる。よって、電動機11の回転
方向が変わっても、歯飛び防止効果を得られる。
【0028】(実施例2) 次に本発明第2の実施例を、図3を用いて説明する。な
お、上記第1の実施例と同一構成部品については、同一
符号を付してその説明を省略する。
【0029】歯付きベルト小プーリー13にかかってい
る歯付きベルト12の背面より、歯付きベルト12の歯
高以下の間隔Aをあけて背面より歯付きベルト12を覆
うようにベルトガイド25を設けた。
【0030】上記構成において動作を説明すると、歯付
きベルト12の非張り側でたるみが発生しても、歯付き
ベルト12背面に歯付きベルト12の歯高さ以下の間隔
Aでベルトガイドが存在するので、歯付きベルト12の
歯が歯付きベルト小プーリー13の歯溝を外れることは
なく歯飛びも起こらない。また背面より歯付きベルト1
2を覆っているので、電動機11の回転方向に限定され
ず歯飛び防止効果がある。
【0031】よって、追加部品を最小限にして、歯飛び
の起こらない動力伝達機構付き機器提供できる。
【0032】(実施例3) 次に本発明第3の実施例を、図4を用いて説明する。な
お、上記実施例と同一構成部品については、同一符号を
付してその説明を省略する。
【0033】ベルトガイド25に、歯付きベルト12の
駆動軸19の中心に向かって突出するリブ26を、歯付
きベルト小プーリー13にかかっている歯付きベルト1
2の非張り側の端部の背面に接触する様に設けた。
【0034】上記構成において動作を説明すると、歯付
きベルト12の非張り側でも歯付きベルト12はリブ2
6に押さえられ、歯付きベルト小プーリー13上でたる
みは発生せず、歯付きベルト12の歯が歯付きベルト小
プーリー13の歯溝を外れることはなく歯飛びも起こら
ない。よって、歯付きベルト12に背面より接触するこ
とで、直接ベルトを押さえられ、歯付きベルト12の歯
高さに関係なく歯飛び防止効果を得られる。
【0035】よって、歯付きベルト12の歯高さに関係
なく歯高さの小さなものでも採用でき、追加部品を最小
限にして、歯飛びの起こらない動力伝達機構付き機器提
供できる。
【0036】(実施例4) 次に本発明第4の実施例を、図5を用いて説明する。な
お、上記実施例と同一構成部品については、同一符号を
付してその説明を省略する。
【0037】補助プーリー15の1個の補助プーリー軸
24を、歯付きベルト12に対し垂直方向に溝を設けた
保持金具27に保持し、更に2つの補助プーリー軸間に
バネ28の端部を掛けて、歯付きベルト12に一定の張
力が掛るようにした。
【0038】上記構成において動作を説明すると、通常
の運転時は、歯付きベルト12に対して垂直方向に移動
可能に保持された補助プーリー15によって、歯付きベ
ルトに一定の張力が掛かっているが、歯付きベルト12
の減速系のいずれかでロック状態が生じたときも、補助
プ−リー15の一個がバネ28で保持されているので、
ロックによって歯付きベルト12の張力が急激に一気に
増大するのを防ぎ、歯付きベルト12系をロックの衝撃
から守る。よって、歯付きベルト12の歯飛びを防止で
きる。
【0039】なお、本実施例では電動機11の歯付きベ
ルト減速機構について述べたが、電動機11の歯付きベ
ルト加速機構も同様のことが言える。
【0040】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、
発明によれば、伝達系のいずれかでロック状態が生じて
も、摩擦系ベルトがスリップしてロックの衝撃を吸収
し、又歯付きベルトのベルトのかかり歯とプーリーの歯
溝がずれてしまう所謂歯飛び(ジャンピング)現象が起
きず、歯付きベルトの設定は自由度が大きくなる。よっ
て、例えば初期張力が小さくプーリーへの過大な負荷を
低減させ、プーリーの支持を簡単に構成でき、ベルト幅
も伝達動力に必要最小限な設定とした安価にて量産性も
良い動力伝達機構付き機器提供できる。
【0041】また、減速系のいずれかでロック状態が生
じても、摩擦系ベルトがスリップしてロックの衝撃を吸
収すると共に、減速機構付きでも安価にて量産性も良い
動力伝達機構付き機器を提供できる。
【0042】また、減速系のいずれかでロック状態が生
じたときに、歯付きベルトは掛り代を大きく取ったこと
で決して歯飛びせず、ロックの衝撃の吸収を摩擦系ベル
トのスリップに集約でき、他の構成に負担をかけないロ
ック衝撃の吸収に優れた動力伝達機構付き機器を提供で
きる。また、各プーリーには必要最小限の動作時のベル
トの張り側の張力のみかかり、初期張力が小さいのでプ
ーリーへの過大な負荷を低減できる。よって各プーリー
の支持構成をメタル軸受けによる片側支持や張力調整の
ない補助プーリーを用いるなど簡単な構成にでき、安価
にて量産性に優れている動力伝達機構付き機器を提供で
きる。特に歯付きベルト幅が広く初張力大きな場合や、
ベルト長の公差が大きくベルト長最小のものと最長のも
ので張力差が大きな場合には最適である。
【0043】その際初期張力を小さく設定していること
で、歯付きベルトの非張り側のたわみが発生しベルトの
掛り代が浅くなり、歯飛びが発生し易くなるのを防止す
るため、補助プーリーが小プーリーの歯付きベルトの掛
り代を多くし、かかっている歯数を多く得ているので、
歯一本当たりにかかる力が減少し、結果的に歯飛びが起
こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す動力伝達機構付き
機器の歯付きベルト減速機構の正面図
【図2】同歯付きベルト減速機構の要部上面図
【図3】本発明の第2の実施例を示す動力伝達機構付き
機器の歯付きベルト減速機構の要部上面図
【図4】本発明の第3の実施例を示す動力伝達機構付き
機器の歯付きベルト減速機構の要部上面図
【図5】本発明の第4の実施例を示す動力伝達機構付き
機器の歯付きベルト減速機構の要部上面図
【図6】従来例を示す動力伝達機構付き機器の歯付きベ
ルト減速機構の要部上面図
【符号の説明】
1,11 動力手段(電動機) 2,12 歯付きベルト 3,13 歯付きベルト小プーリー 4,14 歯付きベルト大プーリー 5,15 補助プーリー 17 摩擦系ベルト(平ベルト) 25 ベルトガイド 26 リブ 28 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F16H 33/00 - 37/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力を発生する動力手段と、負荷手段
    と、前記動力手段による動力を前記負荷手段に伝達する
    動力伝達手段とを備え、前記動力伝達手段をそれぞれに
    減速機構を連結した歯付きベルトと摩擦系ベルトで構成
    し、前記歯付きベルトに連結された減速機構は、動力を
    伝達する歯付きベルトと、動力手段により回転する小プ
    ーリーと、動力を受ける大プーリーと、小プーリーの歯
    付きベルトの掛り代を多くする補助プーリーとで構成す
    るとともに、前記補助プーリーを、前記歯付きベルトが
    取り付けられた静止状態では、前記歯付きベルトの長さ
    に余裕ができ初期張力がかからない位置に設けた動力伝
    達機構付き機器。
  2. 【請求項2】 補助プーリーを、歯付きベルトに一定の
    張力が掛るように、バネにて歯付きベルトに対し垂直方
    向に移動可能に保持した請求項1記載の動力伝達機構付
    き機器。
  3. 【請求項3】 補助プーリーを小プーリーを挟んで対面
    するよう2個設けた請求項1または2記載の動力伝達機
    構付き機器。
  4. 【請求項4】 大プーリーまたは、小プーリーを保持す
    るハウジングで、補助プーリーも保持した請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の動力伝達機構付き機器。
  5. 【請求項5】 補助プーリーを回転自在に支持する止め
    板を設け、前記補助プーリーの軸を前記止め板を介して
    ハウジングに固定した請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の動力伝達機構付き機器。
  6. 【請求項6】 小プーリーにかかっている歯付きベルト
    の背面より、歯付きベルトの歯高以下の間隔をあけて背
    面よりベルトを覆うようにベルトガイドを設けた歯付き
    ベルト減速機構を用いた請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の動力伝達機構付き機器。
  7. 【請求項7】 ベルトガイドに、ベルトの動作方向に対
    し垂直なリブを、小プーリーにかかっているベルトの背
    面に接触する様設け、垂直リブは非張り側のベルトの掛
    りの端部付近に少なくとも1ヵ所以上設けた歯付きベル
    ト減速機構を用いた請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の動力伝達機構付き機器。
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