JP3419295B2 - Lcdパネルの製造方法 - Google Patents
Lcdパネルの製造方法Info
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Description
の搬送用トレー、及びLCDパネルの製造方法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、液晶ディスプレイ(LCD)の組
立工程においては、透明な表基板と裏基板などを組み合
わせてその間に液晶を封入するセル化工程の後、このセ
ル化されたLCDパネルの基板またはこれらに付属する
基板にICチップを実装する。LCDパネルはセル化さ
れた後、複数一括して搬送用トレーに収容され、ICチ
ップの実装を行う自動実装装置に搬送される。自動実装
装置でICチップを実装したLCDパネルは、複数一括
して搬送用トレーに収容され、さらに別の工程のために
他の装置へと搬送されてゆく。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】LCDパネルを自動搬
送装置に供給する際、および自動搬送装置からLCDパ
ネルを排出する際には、自動実装装置に併設された供給
装置および排出装置の付近に搬送用トレーが積み重ねら
れるのが普通である。このため、搬送用トレーは、十分
大きな機械的強度を有していなければならない。 【0004】しかし、一つの工場で製造するLCDには
多くのタイプがあるため、従来、同一工場において上記
の搬送用トレーを多種類準備しておく必要があった。上
記のような機械的強度のある搬送用トレーを多種類準備
しておくのは多大な製造費用がかかる。 【0005】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
のであり、例えばLCDパネルなどのパネル状電気部品
の種類に応じて収容機能を経済的に変更可能なパネル状
電気部品の搬送用トレーを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係わる搬送用トレーは、パネル状電気部品
を収容するための収容部を有する内部トレー部材と、前
記内部トレー部材を着脱自在に嵌合できるように構成さ
れているとともに前記内部トレー部材の外枠となる外部
トレー部材と、を具備する搬送トレーであって、前記外
部トレーは前記搬送用トレーを積み重ね可能な剛性を有
し、かつ前記外部トレー部材の底板の反りを防止するよ
うに前記底板に十字状の補強リブが形成されていること
を特徴とする。 【0007】上記構成の下、外部トレー部材の嵌合用凹
部には内部トレー部材を着脱自在に嵌合することが可能
であるから、パネル状電気部品の種類に応じて、内部ト
レー部材を別のタイプのものに変更することが可能であ
る。外部トレー部材が他の搬送用トレーをその上に積み
重ねても耐えうる剛性を有しているのに対して、交換さ
れうる内部トレー部材はそれほどの剛性を必要とせず、
安価に製造することが可能である。従って、パネル状電
気部品の種類に応じて収容機能を経済的に変更すること
が可能である。 【0008】また、前記内部トレー部材の縁部には窪み
部が形成されていることを特徴とする。これによれば、
例えば搬送用装置の爪または突起などを凹部に引っかけ
たり差し込んだりして、所定位置に搬送用トレーを移動
させることが可能である。 【0009】上記内部トレー部材の縁部には、他の部分
よりも平面視して窪んでおり、上記外部トレー部材と間
隔がおかれる取っ手部が形成されていてもよい。外部ト
レー部材の嵌合用凹部には内部トレー部材が嵌合される
が、内部トレー部材の縁部の取っ手部が、他の部分より
も平面視して窪んでいるため、外部トレー部材と間隔が
おかれる。この間隔に作業者の手または機械のロボット
ハンドを差し込んで、外部トレー部材から内部トレー部
材を容易に取り外すことができる。 【0010】また、前記収容部は、前記パネル状電気部
品を載置するための凸部を有し、前記凸部がループ状に
形成されていることを特徴とする。内部トレー部材の上
記収容部に収容されるパネル状電気部品は、載置用凸部
に載置されて底部から間隔をおかれる。従って、パネル
状電気部品に塵埃が付着するのが低減される。また、パ
ネル状電気部品が底部から間隔をおかれることにより、
パネル状電気部品に対する収容部の接触面積が小さくな
るため、その移動に伴う静電気の発生が低減されて、パ
ネル状電気部品が保護される。 【0011】上記内部トレー部材の各上記収容部は、上
記パネル状電気部品の隅部を保持する保持部を有するよ
うにしてもよい。これによれば、パネル状電気部品の隅
部以外の縁部付近に、例えば、電極、精密部品または電
子部品などが設けられている場合であっても、これらと
内側トレー部材の衝突のおそれが低減される。また、パ
ネル状電気部品の移動に伴う電極、精密部品または電子
部品への静電気の発生が低減されて、これらが保護され
る。 【0012】また、前記外部トレー部材には前記内部ト
レー部材を嵌合させる凹部が設けられており、前記内部
トレー部材は規則的に配列された複数の前記収容部を有
し、前記内部トレー部材の輪郭が、正多角形又は円形で
あるととものに、前記凹部が前記内部トレー部材の輪郭
とほぼ同一形状であることを特徴とする。例えば、上記
収容部が方向に依存して配列されており、上記内部トレ
ー部材の輪郭は正多角形または円形であり、上記外部ト
レー部材の上記嵌合用凹部は上記内部トレー部材の輪郭
とほぼ同一の正多角形または円形であるようにしてもよ
い。この場合には、内部トレー部材の収容部が方向に依
存していても、内部トレー部材と外部トレー部材の相対
角度を厳密に合わせなくても、内部トレー部材を外部ト
レー部材に嵌め込むことが可能である。そして、外部ト
レー部材の方向を変更するだけで、自動実装装置やそれ
に対する供給排出装置などの機械に対する収容部の配列
方向を最適化させることが可能である。 【0013】また、前記内部トレー部材には光学的な検
出が可能なマークが設けられていることを特徴とする。
これによれば、マークを検出器で検出させて、搬送用ト
レーの方向を整えて自動実装装置やそれに対する供給排
出装置などの機械に対する収容部の配列方向を最適化さ
せることが可能である。また、本発明のLCDパネルの
製造方法は、搬送用トレーに載置されたLCDパネルを
ピックアップする工程、ピックアップした前記LCDパ
ネルを載置台に載置する工程、及び前記LCDパネルに
ICチップを実装する工程、を具備するLCDパネルの
製造方法において、前記搬送用トレーは、前記LCDパ
ネルを収容するための収容部を有する内部トレー部材
と、前記内部トレー部材を着脱自在に嵌合できるように
構成されているとともに、前記内部トレー部材の外枠と
なる外部トレー部材と、を具備し、前記外部トレーは前
記搬送用トレーを積み重ね可能な剛性を有し、かつ前記
外部トレー部材の底板の反りを防止するように前記底板
に十字状の補強リブが形成されていることを特徴とす
る。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係
るパネル状電気部品の搬送用トレーを示す概略斜視図で
ある。同図に示すように、この搬送用トレー10は、内
部トレー部材20とその外枠となる外部トレー部材30
とから構成されている。内部トレー部材20はほぼ正方
形の部材であって、ここには上方に向けて開放した複数
の収容室(収容部)21が設けられている。各収容室2
1にはパネル状電気部品(具体的にはLCDパネル)が
収容される。複数の収容室21は方向に依存して、すな
わち規則性をもって配列されている。図示例では内部ト
レー部材20に12の収容室21が3行4列に配列され
ている。 【0015】外部トレー部材30は、上方に開口した正
方形の箱であって、ここには内部トレー部材20を着脱
自在に嵌合することが可能な正方形の嵌合用凹部31が
設けられている。この嵌合用凹部31に内部トレー部材
20を嵌合した後も、内部トレー部材20の収容室21
が上方に向けて開放された状態であって、収容室21に
はLCDパネルを収容することができる。 【0016】図示のように、嵌合用凹部31に内部トレ
ー部材20を嵌合しても、内部トレー部材20の最上部
は外部トレー部材30の上端縁よりも低くなるように、
トレー部材20,30のサイズは設計されている。この
ことを利用して、外部トレー部材30の上には他の搬送
用トレーを積み重ねることが可能である。 【0017】内部トレー部材20は所定数のLCDパネ
ルを搭載するのに耐えうる機械的強度を有する必要があ
るが、その強度は大きい必要がない。このため廉価な素
材、例えばカーボンを含有したポリスチレンなどで製造
することができ、その厚さも小さくてよく、例えば真空
成形法により2mm未満にすることができる。 【0018】一方、外部トレー部材30は、他の搬送用
トレーをこの上に積み重ねることができるように、高い
機械的強度を有する。このため比較的高価な素材、例え
ばポリプロピレンなどで製造され、その厚さも比較的大
きく、2ないし3mm必要とされる。外部トレー部材3
0は例えば射出成形法により製造される。 【0019】図2(A)および図2(B)は、外部トレ
ー部材30を示す。外部トレー部材30の底板32の上
面には、十字状の補強リブ33が形成されており、これ
によって底板32の反りが防止されている。また、外部
トレー部材30の側板の外面には、縦に延びる補強リブ
34が形成されている。 【0020】さらに、外部トレー部材30の側板の上端
縁には、外側に張り出したフランジ35が形成されてお
り、その内側が嵌合用凹部31の下部よりも広がってい
る一方で、側板の下端縁と底板32の連なる部分には、
外周溝36が形成されている。搬送用トレー10を積み
重ねる際には、上になる搬送用トレー10の外部トレー
部材30の外周溝36に、下になる搬送用トレー10の
外部トレー部材30のフランジ35が引っ掛かり、内部
の内部トレー部材20やそこに搭載されたLCDパネル
には荷重がかからないようにされている。 【0021】図3は、この搬送用トレー10の使用状態
を示す。同図において、符号40は自動実装装置を示
す。この自動実装装置40は、LCDパネル41の表裏
の基板またはこれらに付属する基板にICチップを実装
する。なお、LCDパネルは、透明な表基板と裏基板な
どを組み合わせてパネル状にし、両者の間に液晶を封入
するセル化工程を経たものである。 【0022】自動実装装置40の付近には、LCDパネ
ル41の供給装置50および排出装置60が設けられて
いる。供給装置50は、多数積み重ねられた搬送用トレ
ー10が載置される一次待機部51と、一次待機部51
から所定の時間間隔をおいて1つずつ搬送用トレー10
を搬送する図示しない搬送用装置と、この搬送用装置に
より搬送された1つの搬送用トレー10が載置される二
次待機部52とを備える。 【0023】自動実装装置40には、真空吸着管43を
備えた移動可能な供給ロボット42が設けられている。
この供給ロボット42は供給装置50の二次待機部52
の上の搬送用トレー10から真空吸着管43でLCDパ
ネル41をピックアップして、載置台46の上にそのL
CDパネル41を解放する。載置台46の上では、図示
しない実装装置が、LCDパネル41にICチップを実
装する。 【0024】収容していた全てのLCDパネル41が供
給ロボット42にピックアップされたことによって空に
なった搬送用トレー10は、図示しない搬送用装置で二
次待機部52から除外され、その後、一次待機部51か
ら二次待機部52へ新たな搬送用トレー10が搬送され
る。 【0025】また、自動実装装置40には、真空吸着管
45を備えた移動可能な排出ロボット44が設けられて
いる。この排出ロボット44は載置台46上のICチッ
プが実装された供給ロボット42を真空吸着管45でピ
ックアップして、排出装置60の一次待機部61の上の
搬送用トレー10にそのLCDパネル41を解放する。 【0026】排出装置60には、一つずつ搬送用トレー
10が載置される一次待機部61と、一次待機部61か
ら搬送された搬送用トレー10が多数積み重ねられる二
次待機部62とを備える。所定の個数のLCDパネル4
1で満杯になった一次待機部61上の搬送用トレー10
は、図示しない搬送用装置により二次待機部62に搬送
されてゆく。 【0027】図4ないし図10は、搬送用トレー10に
使用されうる内部トレー部材20の一例を示す。図中、
この内部トレー部材には、符号20Aを付す。内部トレ
ー部材20Aは、カーボンを含有したポリスチレンの一
枚の薄板から真空成形法により、平面視してほぼ正方形
になるように、孔や切れ目なく連続的に薄く成形されて
いるが、多くの曲折した部分を有している。 【0028】まず、図4、図5(A)および図5(B)
に示すように、内部トレー部材20Aの外縁部には、平
面視してほぼ正方形のフレーム22が形成されている。
このフレーム22は、逆U字状の断面を有しており上方
に向けて突出している。フレーム22は、この内部トレ
ー部材20Aの最も高さが大きい部分であって、この正
方形のフレーム22で区画された内部は、上述の12の
収容室21が設けられる収容空間となっている。 【0029】フレーム22の四隅には、上述した搬送用
装置の一部が係合可能な円形断面の凹部23がそれぞれ
形成されている。搬送用装置としては様々なものが考え
られるが、例えば爪や突起などを有するロボットアーム
を備え、その爪または突起を搬送物に引っかけたり差し
込んだりした後、ロボットアームで搬送物を所定位置に
移動させるタイプがある。このタイプの搬送装置には、
かかる凹部が好適である。 【0030】上記の凹部の形状は図示の凹部23のよう
な断面円形に限定されず、搬送用装置の形態により選択
されうる。また、凹部は内部トレー部材20の代わりに
外部トレー部材30に設けてもよい。 【0031】さらに、フレーム22の対向する2辺に
は、他の部分よりも平面視して窪んだ窪み部(取っ手
部)24がそれぞれ形成されている。図2(B)に仮想
線で示した内部トレー部材20から明らかなように、内
部トレー部材20の輪郭は外部トレー部材30の嵌合用
凹部31にほぼ完全に合致している。しかし、窪み部2
4が他の部分よりも平面視して窪んでいるため、内部ト
レー部材20と外部トレー部材30との間に間隔がおか
れる。この間隔に作業者の手または機械のロボットハン
ドを差し込んで、外部トレー部材30から内部トレー部
材20を容易に取り外すことができる。 【0032】図4ないし図10に示すように、フレーム
22で囲まれた内部トレー部材20Aの上記収容空間に
は、上方に突出する3つの横方向に延びる突状25と、
2本の縦方向に延びる突状26が形成されている。これ
らの縦横の突状25,26とフレーム22により、4行
3列の収容室21が設けられている。 【0033】各収容室21は平坦な底部を有しており、
この底部のほぼ中央には底部よりも上方に突出していて
いる平面視して矩形の突状ループ(載置用凸部)27が
形成されている。各収容室21に収容されるLCDパネ
ル41は、突状ループ27の上に載置されて底部から間
隔をおかれる。従って、LCDパネル41に塵埃が付着
するのが低減される。また、LCDパネル41が底部か
ら間隔をおかれることにより、LCDパネル41に対す
る収容室21の接触面積が小さくなるため、その移動に
伴う静電気の発生が低減されて、LCDパネル41が保
護される。 【0034】各収容室21において突状ループ27で囲
まれた底部には数字が刻印されている。この数字は供給
装置50から自動実装装置40へ移すべきLCDパネル
41の順序、および自動実装装置40から排出装置60
へ移すべきLCDパネル41の順序を表す。この順序は
供給ロボット42および排出ロボット44の動作プログ
ラムに入力されている。供給ロボット42および排出ロ
ボット44は、全ての収容室21の位置を表す位置デー
タを参照しながら、そのプログラムに従って動作する。
そして、上記の供給ロボット42は搬送用トレー10か
らLCDパネル41を上記順序でピックアップし、排出
ロボット44はLCDパネル41を上記順序で搬送用ト
レー10に解放する。 【0035】図10は、収容室21に収容されたLCD
パネル41を示す。上述したようにセル化されたLCD
パネル41は、オフセットするように互いに重ねられた
透明な表基板41aと裏基板41bとを備え、表基板4
1aの裏面の電極には例えばTAB(tape automated b
onding)方式で配線基板41cが接続され、裏基板41
bの表面の電極には同様に配線基板41dが接続されて
いる。上述の自動実装装置40では、例えばCOB(ch
ip on board)またはCOG(chip on glass)方式で基
板41a,41b,41c,41dのいずれかまたは全
てにICチップを実装する。 【0036】各収容室21に面する位置において、内部
トレー部材20Aの横突状25またはフレーム22の横
辺には窪み部200が形成されており、この窪み部20
0の中央はさらに窪んでおり、これよって窪み部200
の両端の隅部はLCDパネル41の二つの隅部を保持す
る保持部201とされている。 【0037】また、各収容室21には、底部から上方に
突出する突起202が形成されている。突起202は平
面視してほぼL字形に湾曲しており、この内側隅部はL
CDパネル41の二つの隅部を保持する保持部203と
なっている。 【0038】LCDパネル41の縁部には、配線基板4
1c,41dと接続される電極が設けられており、場合
によってはICチップなどの精密部品ないしは電子部品
が実装されることがありうる。しかし、4つの保持部2
01,203により、LCDパネル41の四隅が保持さ
れていることにより、電極や精密部品または電子部品と
内側トレー部材20の衝突のおそれが低減される。ま
た、LCDパネル41の移動に伴う電極、精密部品また
は電子部品への静電気の発生が低減されて、これらが保
護される。 【0039】内部トレー部材20Aの横突状25または
フレーム22の横辺には、さらに別の窪み部204,2
05,206が形成されている。これらの窪み部20
4,205,206の内部には、LCDパネル41に付
属した配線基板41c,41dが配置される。 【0040】LCDの製造工程上、LCDパネル41を
反転させる機会は非常に多くありうるので、各収容室2
1は左右対称になっている。図10において、窪み部2
06には何も配置されていないが、LCDパネル41を
反転させた場合には、窪み部206に配線基板41cが
配置されることになる。 【0041】内部トレー部材20Aにおいて、最も上の
横突状25と左の突状26の交差点には、この内部トレ
ー部材20Aの基準位置を示すマーク207が設けられ
ている。マーク207の性質は、何らかの検出器で検出
できるのであれば限定されない。ただし、LCDパネル
41への電磁気的影響を与えないように、マーク207
として光学的検出器で検出される反射体が好ましい。ま
た軽量化のために、マーク207は薄いシート状に形成
されて、接着されていると好ましい。 【0042】図示しないが、上記の供給装置50の二次
待機部52には、マーク207を検出する検出器と、搬
送用トレー10が載置される回転テーブルが設けられて
いる。排出装置60の一次待機部61にも、同様の検出
器と回転テーブルが設けられている。これらの回転テー
ブルは、対応する検出器の検出結果に基づいて搬送用ト
レー10の方向を整えて、供給ロボット42または排出
ロボット44に対する収容室21の配列方向を最適化さ
せる。 【0043】上記構成の下、外部トレー部材30の嵌合
用凹部31には内部トレー部材20を着脱自在に嵌合す
ることが可能であるから、LCDパネル41の種類に応
じて、内部トレー部材20を別のタイプのものに変更す
ることが可能である。図11ないし図13は、搬送用ト
レー10に使用されうる内部トレー部材20の他の例を
示す。図中、この内部トレー部材には、符号20Bを付
す。 【0044】この内部トレー部材20Bは、上記とは別
種のLCDパネル41を収容するものであり、正方形の
フレーム22で区画された収容空間に、3本の横方向に
延びる突状25が設けられている。フレーム22の横辺
および突状25の相互の間は、図4に示す縦方向に延び
る突状26が設けられてはいない。従って、図4に示す
ような明確に区分された収容室21に相当するものはな
いが、フレーム22の横辺および突状25の相互の間に
は、3つずつLCDパネル41が収容されるようになっ
ている。 【0045】理解の便宜上、LCDパネル41が収容さ
れる部分を収容部210とする。上記の説明より明らか
なように、この内部トレー部材20Bには、3行3列の
収容部210が設けられている。各収容部210は左右
対称である。他の点は、図4ないし図10に示した内部
トレー部材20Aと共通であり、共通する構成要素には
同一の符号を付けて、説明を省略する。 【0046】この搬送用トレー10においては、外部ト
レー部材30が他の搬送用トレーをその上に積み重ねて
も耐えうる剛性を有しているのに対して、交換されうる
内部トレー部材20はそれほどの剛性を必要とせず、安
価に製造することが可能である。従って、LCDパネル
41の種類に応じて収容機能を経済的に変更することが
可能である。 【0047】内部トレー部材20には収容室21が方向
に依存して配列されているのに対して、内部トレー部材
20の輪郭は正方形であり、外部トレー部材30の嵌合
用凹部31は内部トレー部材20の輪郭とほぼ同一の正
方形である。従って、内部トレー部材20と外部トレー
部材30の相対角度を厳密に合わせなくても、内部トレ
ー部材20を外部トレー部材30に嵌め込むことが可能
である。つまり、矩形などの場合に比べて、内部トレー
部材20を外部トレー部材30に嵌め込むことが容易で
ある。そして、外部トレー部材30の方向を変更するだ
けで、供給ロボット42または排出ロボット44に対す
る収容室21の配列方向を最適化させることが可能であ
る。 【0048】内部トレー部材20の輪郭および外部トレ
ー部材30の嵌合用凹部31は正方形に限定されず、内
部トレー部材20の輪郭を他の正多角形または円形とし
て、外部トレー部材30の嵌合用凹部31も内部トレー
部材20の輪郭とほぼ同一の正多角形または円形として
もよい。収容される物品は上記のようなLCDパネル4
1に限定されず、他のパネル状の電気部品としてもよ
い。 【0049】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パネル状電気部品の種類に応じて収容機能を経済的に変
更することが可能である。
搬送用トレーを示す概略斜視図である。 【図2】 (A)は上記搬送用トレーの外部トレー部材
を示す正面図であり、(B)はその平面図である。 【図3】 上記搬送用トレーが用いられるLCDパネル
の自動実装装置およびその付近を示す概略図である。 【図4】 上記搬送用トレーに用いられ得る内部トレー
部材の一例を示す平面図である。 【図5】 (A)は図4のA-A断面を一部に示した上記
内部トレー部材の側面図であり、(B)は図4のB-B断
面を一部に示した上記内部トレー部材の正面図である。 【図6】 図5(A)のVI部拡大図である。 【図7】 図4のVII-VII断面を示す図である。 【図8】 図5(B)のVIII部拡大図である。 【図9】 図4のIX-IX断面を示す図である。 【図10】 上記内部トレー部材の収容部にLCDパネ
ルを収容した状態を示す平面図である。。 【図11】 上記搬送用トレーに用いられ得る内部トレ
ー部材の他の例を示す平面図である。 【図12】 図11のXII-XII断面を示す図である。 【図13】 図11のXIII-XIII断面を示す図である。 【符号の説明】 10…搬送用トレー、20,20A,20B…内部トレ
ー部材、21…収容室(収容部)、23…凹部、24…
窪み部(取っ手部)、27…突状ループ(載置用凸
部)、30…外部トレー部材、31…嵌合用凹部、40
…自動実装装置、41…LCDパネル、42…供給ロボ
ット、44…排出ロボット、50…供給装置、60…排
出装置、201,203…保持部、207…マーク、2
10…収容部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】搬送用トレーに載置されたLCDパネルを
ピックアップする工程、ピックアップした前記LCDパ
ネルを載置台に載置する工程、及び前記LCDパネルに
ICチップを実装する工程、を具備するLCDパネルの
製造方法において、 前記搬送用トレーは、前記LCDパネルを収容するため
の収容部を有する内部トレー部材と、前記内部トレー部
材を着脱自在に嵌合できるように構成されているととも
に、前記内部トレー部材の外枠となる外部トレー部材
と、を具備し、前記外部トレーは前記搬送用トレーを積
み重ね可能な剛性を有し、かつ前記外部トレー部材の底
板の反りを防止するように前記底板に十字状の補強リブ
が形成されていることを特徴とするLCDパネルの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03158398A JP3419295B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | Lcdパネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03158398A JP3419295B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | Lcdパネルの製造方法 |
Related Child Applications (1)
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