JP3419227B2 - 芳香族ポリエステルの製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエステルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族ポリエステ
ルの製造方法に関する。さらに詳しくは、機械的強度に
優れる芳香族ポリエステル、特に液晶性を有する芳香族
ポリエステルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリエステルは、耐熱性を有する
エンジニアリングプラスチックとして知られており、近
年電子部品用途等に需要が高まっている。芳香族ポリエ
ステルは、例えば、特開昭54−77691号報、特公
昭57−24407号報に記載されているとおり、芳香
族ヒドロキシカルボン酸類(A)、芳香族ジオール類
(B)および芳香族ジカルボン酸類(C)を原料として
重縮合させることによって得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、需要が
広がるに連れてますますこの芳香族ポリエステルの機械
物性については高いものが求められている。そこで本発
明の目的は、さらに機械的強度に優れる芳香族ポリエス
テルの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような芳香族ポリエ
ステルの品質向上について鋭意検討した結果、特定の条
件、すなわち、反応系内に含まれる無機塩の量を抑制す
ることによって、品質が向上することがわかった。すな
わち、本発明は、芳香族ヒドロキシカルボン酸類
(A)、芳香族ジオール類(B)および芳香族ジカルボ
ン酸類(C)からなるモノマーの重縮合反応を、反応系
内に存在する無機塩(X)の量を前記モノマーの合計に
対して10ppm以下にして行なうことを特徴とする芳
香族ポリエステルの製造方法に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる芳香族ヒドロ
キシカルボン酸類(A)とは、一般式(I) HO−Ar1−COOR1 (I) (式中、Ar1はハロゲン原子、C数1〜4のアルキル
基で置換されていてもよい二価の芳香族基、R1はH、
C数1〜4のアルキル基またはフェニル基を表す。)で
示される化合物である。
【0006】具体的には、p−ヒドロキシ安息香酸のよ
うなヒドロキシ安息香酸類、2−ヒドロキシ−6−ナフ
トエ酸、1−ヒドロキシ−5−ナフトエ酸のようなヒド
ロキシナフトエ酸類、4’−ヒドロキシビフェニル−4
−カルボン酸、3’−ヒドロキシビフェニル−3−カル
ボン酸のようなヒドロキシビフェニルカルボン酸等が例
示される。それらはヒドロキシカルボン酸の形のまま用
いてもよいし、C1〜4の低級アルキルエステル誘導体
またはフェニルエステル誘導体として用いることもでき
る。また、後で示すように、酢酸エステル化して反応さ
せるので一部又は全部が酢酸エステルの形であってもか
まわない。芳香族ジオール類(B)とは、一般式(I
I) HO−Ar2−OH (II) (式中、Ar2はハロゲン原子、C数1〜4のアルキル基
で置換されていてもよい二価の芳香族基を表す。)で示
される化合物である。
【0007】具体的には、ヒドロキノン、レゾルシノー
ルのようなベンゼンジオール類、2,6−ナフタレンジ
オール、1,5−ナフタレンジオールのようなナフタレ
ンジオール類、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、
3,4’−ジヒドロキシビフェニルのようなジヒドロキ
シビフェニル類等が例示される。後で示すように、酢酸
エステル化して反応させるので一部又は全部が酢酸エス
テルの形であってもかまわない。芳香族ジカルボン酸類
(C)とは、一般式(III) R2OCO−Ar3−COOR3 (III) (式中、Ar3はハロゲン原子、C数1〜4のアルキル
基で置換されていてもよい二価の芳香族基、R2、R3
H、C数1〜4のアルキル基またはフェニル基を表
す。)で示される化合物である。
【0008】具体的には、テレフタル酸、イソフタル酸
のようなフタル酸類、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸のようなナフタレ
ンジカルボン酸類、4,4’−ビフェニルジカルボン
酸、3,4’−ビフェニルジカルボン酸のようなビフェ
ニルジカルボン酸類等が例示される。それらはカルボン
酸の形のまま用いてもよいし、C1〜4の低級アルキル
エステル誘導体またはフェニルエステル誘導体として用
いることもできる。本発明でいう芳香族ポリエステルと
は、必ずしもすべてのモノマーが芳香族である必要はな
く、本発明の目的である機械的強度を失わない範囲であ
れば、脂肪族の原料を含むことができる。使用すること
ができる脂肪族原料としては、4−ヒドロキシブタン
酸、4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸、4−
(2−ヒドロキシエチル)安息香酸、p−ヒドロキシフ
ェニル酢酸、カプロラクトン等の脂肪族ヒドロキシカル
ボン酸類およびその誘導体、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、シクロヘキサンジオール、ベンゼン
ジメタノール等の脂肪族ジオール類、コハク酸、マレイ
ン酸、アジピン酸、フェニレンジ酢酸等の脂肪族ジカル
ボン酸類が挙げられる。これら脂肪族の原料を用いる際
には、そのまま用いてもよいし、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリヒドロキノンマレエート等の
ように、予め芳香族モノマーと反応させた後、反応に用
いることも好ましい。用いる芳香族ヒドロキシカルボン
酸類(A)、芳香族ジオール類(B)および芳香族ジカ
ルボン酸類(C)の好ましいモル比としては、芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸類(A)が30モル%以上、芳香族
ジオール類(B)および芳香族ジカルボン酸類(C)は
5〜35モル%、脂肪族の原料を用いるとすれば30モ
ル%以下である。特に、芳香族ヒドロキシカルボン酸類
(A)として、p−ヒドロキシ安息香酸を30モル%以
上含むことが好ましい。
【0009】芳香族ポリエステルは、これらの芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸類(A)、芳香族ジオール類(B)
の水酸基を無水酢酸等を用いてそれぞれ個別に、または
一括して酢酸エステルとした後、別の反応槽または同一
の反応槽で、脱酢酸重縮合反応させることによって得ら
れる。重縮合反応は、実質的に溶媒の存在しない状態
で、通常270〜380℃好ましくは280〜350℃
の温度で、窒素等の不活性ガスの存在下、常圧または減
圧下に、0.5〜5時間行われる。反応温度が270℃
より低いと反応の進行は遅く、380℃より高い場合は
分解等の副反応が起こりやすい。多段階の反応温度を採
用してもかまわないし、場合により昇温中あるいは最高
温度に達したらすぐに反応生物を溶融状態で抜き出し、
回収することもできる。得られた芳香族ポリエステルは
そのままでも使用してもよいし、未反応原料を除去した
り、物性をあげる意味から固相重合を行なうこともでき
る。固相重合を行なう場合には、得られた芳香族ポリエ
ステルを3mm以下好ましくは1mm以下の粒径の粒子
に機械的に粉砕し、固相状態のまま250〜350℃で
窒素等の不活性ガス雰囲気下、または減圧下に1〜20
時間処理することが好ましい。ポリマー粒子の粒径が3
mm以上になると、処理が十分でなく、物性上の問題を
生じるため好ましくない。固相重合時の処理温度や昇温
速度は、芳香族ポリエステル粒子が融着を起こさないよ
うに選ぶことが好ましい。
【0010】本発明において、反応中、モノマーの合計
に対して10ppm以下とする無機塩(X)としては、
アルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩、または、硼
酸、硫酸、亜硫酸等のIII族、IV族、V族およびVII族元
素のオキソニウム塩があげられる。また、III族、IV
族、V族またはVII族元素のオキソ酸のアルカリ金属塩
またはアンモニウム塩も挙げられる。特に、硝酸、亜硝
酸、リン酸等のVb族元素のオキシ酸の塩が存在するこ
とは好ましくなく、中でもリン酸、亜リン酸、ピロリン
酸等のリンのオキシ酸のアルカリ金属塩またはアンモニ
ウム塩が存在することは好ましくない。これらの無機塩
(X)は、原料である芳香族ヒドロキシカルボン酸類
(A)、芳香族ジオール類(B)および芳香族ジカルボ
ン酸類(C)などのモノマーや無水酢酸から不純物とし
て持ち込まれるものである。その量は、原料のモノマー
の合計に対して10ppm以下、好ましくは5ppm以
下とすることが必要である。その量が、原料のモノマー
のに対して10ppmを越えると、得られる芳香族ポリ
エステルの機械的強度が低下する。本発明方法によって
得られる芳香族ポリエステルは、繊維、フィルム、各種
形状を持つものに成形して用いることができる。この芳
香族ポリエステルと、ガラス繊維、マイカ、タルク、シ
リカ、チタン酸カリウム、ウォラスナイト、炭酸カルシ
ウム、石英、酸化鉄グラファイト、炭素繊維等からなる
組成物は機械的性質、電気的性質、耐薬品性、耐油性に
優れているので、機械部品、電気・電子部品、自動車部
品等に用いることができる。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。例中の%は特にことわらないかぎり重量%を表
す。各種物性は下記のようにして測定した。 イオン濃度:イオンクロマトグラフィーによって、カチ
オン、アニオンをそれぞれ別々に定量した。 流動温度:溶融流動性をあらわす指標であり、下記条件
下で溶融粘度が48000ポイズを示す点における温度
である。 測定装置:毛細管型レオメーター((株)島津製作所製
フローテスターCFT−500型) 測定条件:昇温速度:4℃/分 圧力:100kg/cm2 ダイス:内径:1mm 長さ:10mm 光学異方性:光学顕微鏡による肉眼観察で評価した。 昇温速度:25℃/分 サンプル粒径:250μm以下 重量減少:重量の経時変化および元の重量に対して1.
0%重量減少を示す温度で示した。 測定装置:理学電機(株)製 熱天秤TG−DTA 測定条件:サンプル量:約20mg(サンプル粒径25
0μm以下) 昇温速度:10℃/分 試験片の成形:射出成形 成形機:住友重機械工業(株)製ネオマットN47/2
8 引張試験:ASTM D−638準拠 試験片:ダンベル型×6 標線間距離:40mm 引張速度:5mm/分 熱変形温度:ASTM D−648準拠 圧力:18.6kg/cm2 白色度:純黒0、純白100 試験片:40mm×40mm板状成形品 測定装置:日本電色工業(株)製デジタル色差計ND−
101−DP酸化チタン標準品(白色度94.5)にて
補正
【0012】実施例1 原料として用いるp−ヒドロキシ安息香酸(PHB)、
4,4’−ジヒドロキシビフェニル(DHBP)は、ア
セトンを溶媒として再結晶を行い、さらに得られた結晶
を2回水洗した後乾燥したところ、無機イオン量は表1
の通りであった。ただし、テレフタル酸(TPA)およ
びイソフタル酸(IPA)は、無機イオン含量は少ない
ため、精製を行なわずそのまま用いた。
【0013】
【表1】 還流冷却器、温度計、窒素導入管および攪拌棒を備え付
けた3Lガラスフラスコに、上記のようにして精製した
p−ヒドロキシ安息香酸829g(6.0モル)、4,
4’−ジヒドロキシビフェニル372g(2.0モ
ル)、テレフタル酸299g(1.8モル)、イソフタ
ル酸33g(0.2モル)および無水酢酸1123g
(11.0モル)を仕込み、窒素ガスを緩やかに流しな
がら、内容物を攪拌しつつ還流温度まで昇温した。還流
温度で5時間保温した後、還流冷却器をリービッヒ冷却
器と交換し、さらに200℃まで昇温しながら酢酸を留
去した。さらに1℃/分の速度で320℃まで昇温し、
320℃で生じる酢酸を留去しながら1時間30分重合
させ、プレポリマー1330gを得た。得られたプレポ
リマーを粉砕機で平均粒径1mm以下の粒子に粉砕した
後、12Lのステンレス製ロータリーキルンに仕込み、
窒素雰囲気下に室温から250℃まで昇温し、250℃
から310℃まで4時間かけて昇温し、310℃で3時
間保持した後取出し、流動温度361℃のポリエステル
1260gを得た。このポリエステルは380℃以上で
光学異方性が観測された。また、400℃まで重量減少
を示さず、1.0%重量減少温度は550℃であった。
このポリエステル600gと直径13μm平均長さ50
μmのガラス繊維400gとからなる混合物を350℃
で造粒し、ペレットを得た。このペレットをシリンダー
温度350℃で射出成形し、試験片を得た。得られた試
験片の引張強度は1430kg/cm2、弾性率8.2
×104kg/cm2、熱変形温度287℃、白色度75
であった。
【0014】実施例2 実施例1で用いた原料の内p−ヒドロキシ安息香酸の半
量を精製せずに用いる以外は、実施例1と同様に行い、
流動温度360℃のポリエステル1260gを得た。こ
のとき無機イオン量は、無水酢酸を除くモノマー合計に
対して3ppmである。このポリエステルを実施例1と
同様の組成で造粒し、ペレットを得た後、射出成形して
試験片を得た試験片の物性は表4に示した通りであっ
た。
【0015】実施例3 実施例1と同様にp−ヒドロキシ安息香酸(PHB)、
4’−ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸(HBP
C)、2−メチルヒドロキノン(MHQ)を、精製した
ところ、無機イオン量は表2の通りであった。ただし、
テレフタル酸(TPA)は精製を行なわずそのまま用い
た。
【0016】
【表2】 実施例1と同様の装置に、上記のようにして精製したp
−ヒドロキシ安息香酸442g(3.2モル)、4’−
ヒドロキシビフェニル−4−カルボン酸600g(2.
8モル)、2−メチルヒドロキノン248g(2.0モ
ル)および無水酢酸1123g(11モル)を仕込み、
同様の条件で反応を行い、プレポリマー1410gを得
た。得られたプレポリマーを実施例1と同様に粉砕した
後、実施例1と同様の装置で、窒素雰囲気下に室温から
200℃まで昇温し、200℃から270℃まで4時間
かけて昇温し、270℃で3時間保持した後取出し、流
動温度332℃のポリエステル1330gを得た。この
ポリエステルを実施例1と同様の組成で造粒し、ペレッ
トを得た後、射出成形して試験片を得た試験片の物性は
表4に示した通りであった。
【0017】実施例4 p−ヒドロキシ安息香酸(PHB)、4,4’−ジヒド
ロキシビフェニル(DHBP)を実施例1と同様に精製
したところ、無機イオン量は表3の通りであった。ただ
し、4,4’−ジカルボキシビフェニル(DCBP)お
よびテレフタル酸(TPA)は、精製を行なわずそのま
ま用いた。
【0018】
【表3】 実施例1と同様の装置に、上記のようにして精製したp
−ヒドロキシ安息香酸829g(6モル)、4,4’−
ジヒドロキシビフェニル372g(2モル)、4,4’
−ジカルボキシビフェニル242g(1モル)、テレフ
タル酸166g(1モル)および無水酢酸1123g
(11モル)を仕込み、窒素ガスを緩やかに流しなが
ら、内容物を攪拌しつつ還流温度まで昇温した。還流温
度で5時間保温した後、還流冷却器をリービッヒ冷却器
と交換し、さらに200℃まで昇温しながら酢酸を留去
した。さらに1℃/分の速度で320℃まで、生じる酢
酸を留去しながら昇温させた。340℃で1時間保温し
た後、系内を10mmHgまで減圧にし、340℃で1
時間重合させ、流動温度308℃のポリエステル141
0gを得た。このポリエステルを実施例1と同様の組成
で造粒し、ペレットを得た後、射出成形して試験片を得
た試験片の物性は表4に示した通りであった。
【0019】比較例1 実施例1で用いた原料を精製せずに用いる以外は、実施
例1と同様に行い、流動温度361℃のポリエステル1
260gを得た。このポリエステルを実施例1と同様の
組成で造粒し、ペレットを得た後、射出成形して試験片
を得た試験片の物性は表4に示した通りであった。
【0020】比較例2 使用する原料を実施例1と同様に精製したものと、精製
しないものを半量ずつ用いる以外は、実施例1と同様に
行い、流動温度362℃のポリエステル1260gを得
た。このとき無機イオン量は、無水酢酸を除くモノマー
合計に対して15ppmである。このポリエステルを実
施例1と同様の組成で造粒し、ペレットを得た後、射出
成形して試験片を得た試験片の物性は表4に示した通り
であった。
【0021】比較例3、4 実施例2,3で用いた原料を精製せずに用いる以外は、
実施例2,3と同様に行い、流動温度350℃,349
℃のポリエステル1330g、1410gを得た。この
ポリエステルを実施例1と同様の組成で造粒し、ペレッ
トを得た後、射出成形して試験片を得た試験片の物性は
表4に示した通りであった。
【0022】
【表4】
【0023】
【発明の効果】本発明の方法により、機械的強度に優れ
る芳香族ポリエステルを製造することができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ヒドロキシカルボン酸類(A)、芳
    香族ジオール類(B)および芳香族ジカルボン酸類
    (C)からなるモノマーの重縮合反応を、反応系内に存
    在する無機塩(X)の量を前記モノマーの合計に対して
    10ppm以下にして行なうことを特徴とする芳香族ポ
    リエステルの製造方法。
  2. 【請求項2】無機塩(X)が、アルカリ金属塩もしくは
    アンモニウム塩、またはIII族、IV族、V族もしくはVII
    族元素のオキソニウム塩である請求項1記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】無機塩(X)が、III族、IV族、V族また
    VII族元素のオキソ酸のアルカリ金属塩またはアンモ
    ニウム塩である請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】重縮合反応を、実質的に溶媒の存在しない
    状態で行う請求項1記載の製造方法。
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